シャローム - catholic1 キリストの復活 - 希望の炎 カトリック高宮教会...

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1 キリストの復活 - 希望の炎 カトリック高宮教会 シャローム 発行日 2016327デソーザ・ジョンソン 神父 ナザレのイエスという方が十字架にかけられ、そして死者の中から復活されたと いうことは、多くの驚くべき事実の中でも驚嘆すべき事実です。しかし、この特別 の事実は、世界にとって、どうしてそんなにも驚嘆すべき、また重要な事実なので しょうか。復活祭は、キリストの復活をお祝いするものですが、単にそれが起こった からというだけではなく、私たちの世界を善のために、永久に変えてしまったから お祝いするのです。キリストの死と復活は、私たちの人間性に計り知れない価値 をもたらしました。キリストの死と復活は私たちに、私たちがどのようにしたら自分の 人生をもっともよく生きることができるかということをしめしています。 キリスト者は、神の子であるキリストの死と復活を信じています。それは、それが都合がよいからとか元 気づけられるからというのではなく、そのことが真実であるために信じているのです。世界の創造主であ る神が人の姿をとられました。私たちを滅びから救おうと私たちの中の一人になられたのです。イエス は、死者の中から復活されたとき、愛といのちが明らかに悪と死よりも強いのだということを証明されまし た。 教会の偉大な業が輝き出るのは、私たちが、復活されたキリストの光のなか で自分の人生を生きるときです。家族を支えること、社会的なケア、若者の教 育、癒し、そして信頼と単純さと忠実のうちに生きていくこと、これらが私たち の共同体のなかに本当の永続する違いを生じさせる復活祭の賜物です。 私たちキリスト者は、復活された主の謙遜な僕となり主の光の証人となることを目指しています。私た ちは一つひとつのあらゆるいのちを尊敬しようと努力します。私たちは、社会の過酷な状況に生きてい る人々を助けるように努めます。私たちは和解し、ゆるしたいと望んでいます。私たちは真理、正義、あ われみ、そして癒しに専心する民なのです。これらのものはイエス・キリストの十字架から流れ出るよい ものです。私たちの人生に莫大な価値をもたらすものです。これらは、私たちの世界に本当の違いをも たらすものなのです。 神は私たちに御子の復活という贈り物をくださいました。それは、全て の人が御子の光によって輝き出るようにするためです。復活されたキリス トは、キリストの光の炎を家族に、友人たちに、共同体に、それから世界 へと運ぶよう私たちを招いておられます。闇の谷間は、- 非常に多くの 人々がそこにいるのですが - 新しい希望の光で輝かされています。 キリストは希望の炎です。決して滅びることのない世界への希望の炎です。イエスの死と復活は、たん に驚くべき事実なのではありません。それはこの世界を全く違うものにしたのです。 ご復活おめでとうございます!

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キリストの復活 - 希望の炎

カトリック高宮教会

シャローム 発行日

2016年3月27日

デソーザ・ジョンソン 神父

ナザレのイエスという方が十字架にかけられ、そして死者の中から復活されたと

いうことは、多くの驚くべき事実の中でも驚嘆すべき事実です。しかし、この特別

の事実は、世界にとって、どうしてそんなにも驚嘆すべき、また重要な事実なので

しょうか。復活祭は、キリストの復活をお祝いするものですが、単にそれが起こった

からというだけではなく、私たちの世界を善のために、永久に変えてしまったから

お祝いするのです。キリストの死と復活は、私たちの人間性に計り知れない価値

をもたらしました。キリストの死と復活は私たちに、私たちがどのようにしたら自分の

人生をもっともよく生きることができるかということをしめしています。

キリスト者は、神の子であるキリストの死と復活を信じています。それは、それが都合がよいからとか元

気づけられるからというのではなく、そのことが真実であるために信じているのです。世界の創造主であ

る神が人の姿をとられました。私たちを滅びから救おうと私たちの中の一人になられたのです。イエス

は、死者の中から復活されたとき、愛といのちが明らかに悪と死よりも強いのだということを証明されまし

た。

教会の偉大な業が輝き出るのは、私たちが、復活されたキリストの光のなか

で自分の人生を生きるときです。家族を支えること、社会的なケア、若者の教

育、癒し、そして信頼と単純さと忠実のうちに生きていくこと、これらが私たち

の共同体のなかに本当の永続する違いを生じさせる復活祭の賜物です。

私たちキリスト者は、復活された主の謙遜な僕となり主の光の証人となることを目指しています。私た

ちは一つひとつのあらゆるいのちを尊敬しようと努力します。私たちは、社会の過酷な状況に生きてい

る人々を助けるように努めます。私たちは和解し、ゆるしたいと望んでいます。私たちは真理、正義、あ

われみ、そして癒しに専心する民なのです。これらのものはイエス・キリストの十字架から流れ出るよい

ものです。私たちの人生に莫大な価値をもたらすものです。これらは、私たちの世界に本当の違いをも

たらすものなのです。

神は私たちに御子の復活という贈り物をくださいました。それは、全て

の人が御子の光によって輝き出るようにするためです。復活されたキリス

トは、キリストの光の炎を家族に、友人たちに、共同体に、それから世界

へと運ぶよう私たちを招いておられます。闇の谷間は、- 非常に多くの

人々がそこにいるのですが - 新しい希望の光で輝かされています。

キリストは希望の炎です。決して滅びることのない世界への希望の炎です。イエスの死と復活は、たん

に驚くべき事実なのではありません。それはこの世界を全く違うものにしたのです。

ご復活おめでとうございます!

Page 2: シャローム - Catholic1 キリストの復活 - 希望の炎 カトリック高宮教会 シャローム 発行日 2016年3月27日 デソーザ・ジョンソン 神父 ナザレのイエスという方が十字架にかけられ、そして死者の中から復活されたと

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感 謝

去る10月4日(アシジの聖フランシスコの祝日)に宮原司教様の司式で堅

信式にあずからせていただきました。聖所において、司教様、神父様、代父

様並びに多くの皆様の前で信仰の誓いを新たに立てることができましたこ

と、本当に感謝しております。

私は牧師の死去とその後長きにわたって無牧師状態が続いたため、プロテ

スタントからカトリックに転会して参りました。以前幾度か、高宮教会のア

ルファーコースに参加した経緯がございまして、また転会の際、神父様や多

くの信者様からカテキズムへの温かいお導きがありましたことは忘れること

ができません。改宗から堅信までの間、ごミサや教会諸活動を通して次第に

カトリックの考えや典礼、お祈りの仕方などを学ばせていただきました。

今後もまた神父様や皆様のお導きによって主のともしびに集い、皆様と共

に主イエス・キリストの愛の教えを実践して参りたいと存じますので、何と

ぞよろしくお願い申し上げます。

主の平和と感謝のうちに

アシジのフランシスコ 遠山 博

信仰を深める

洗礼を受けるきっかけは、尊敬できる上司、夫との出会い、信頼できる

信者の方々とのいくつもの出会いでした。その後、結婚・出産を機に、息

子と共に洗礼を受けました。今回、堅信式を迎えるにあたって行われた勉

強会で学んだ事が、さらに私を成長させて下さったと感じています。

「“嵐を静める”イエス様の奇跡」にあるように、私たちが、人生にお

ける嵐、困難や苦しみに遭遇した時、そこには必ず神様の愛がそばにあり

ます。その神様の愛に近づくためにも、さらに信仰を深めていきたいと思

います。

マリア 前田 はるみ

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高宮教会の聖堂と修道院の間にある庭に二つの大きな石が

置かれていることを皆さんはご存知でしょう。実はこの二つ

の石で使徒聖パウロの“キリストの神秘体”の教えが表現さ

れていて、向かって右の石が頭であるキリスト、左の石が肢

体である教会を現しているようです。

『カトリック教会のカテキズム』795に教父・聖アウグスチヌスの言葉が次の

ように記されています。「キリストは頭であり、わたしたちはその肢体なので

すから、キリストとわたしたちとで、一人の人間全体を形づくっているので

す」。

聖アウグスチヌスの言葉のもととなる聖パウロの教えを聖書に確認しましょ

う。「神は、キリストをすべてのものの上にある頭として教会にお与えになり

ました。教会はキリストの体です」(エフェソ1・22-23)、「御子はその体で

ある教会の頭です」(コロサイ1・18)。

また、聖パウロは次のように記しています。「体は一つでも多くの部分があ

り、体のすべての部分は多くあっても一つの体であるように、キリストの場合

も同じです。神は、体のうちに分裂がなく、かえって、各部分が分け隔てなく

互いのことを心し合うようにしてくださったのです。それで、もし体の一つの

部分が苦しめば、すべての部分も共に苦しみ、もし一つの部分がほめたたえら

れれば、すべての部分もともに喜びます。さて、あなた方はキリストの体であ

り、一人ひとりその部分なのです」(一コリント12・12-31から抜粋)。

この地にフランシスコ会の教会と修道院が献堂された折、高宮教会の成長を

願ってこの二つの石を据えたものと思われます。キリストの体である教会の信

者一人ひとりは、教会の創立者であるキリストの恵みによって互いに生かし合

い、仕え合い、励まし合い、頭であるキリストと一体となって自分自身のある

いは教会の福音化と、すべての人々の救いのために励むのです。その一翼を担

う高宮教会が豊かに成長することを二つの石に託した創立当初の神父さま方の

あつい思い、祈りが聞こえてきそうです。

成長する教会を二つの庭石に託して

エリザベト 青木 喜代子

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〒815-0083 福岡市南区

高宮4丁目10-34

電話: 092-531-6494 FAX: 092-526-0632

カトリック高宮教会

新生シャロームのこれから

高宮教会の小教区報シャロームを、2013年8月発行分より広報委員として担

当しています。Publisher(Microsoft Office)を使っての手作りファイルと

ネット印刷(会社)利用により、新たなシャロームは、100部単位の増刷が数

百円で可能になりました。そのために、大量印刷をし、それを活かすべく、よ

り広い範囲での配布・利用を図りたいと思います。一言でいえば、広報の名に

ふさわしい、外向きの発信ということです。

考えられる主な配布・提供先は以下のようなところです。

・福岡県内のカトリックの幼稚園、学校

・近隣の小教区

・(聖体奉仕)訪問先の老人福祉施設

・福岡教区内の活動団体、ネットワーク

小教区外の方にも読んでもらうことを想定して、内容や構成も少しずつ工夫

していきたいと思います。具体的には、カトリック教会に接近してもらえるよ

うに、また、高宮を訪れたくなるように、各種の活動の紹介に力を入れるよう

にします。もちろん、受洗者のメッセージは、そのきっかけ、決断が続く人に

とっての参考、勇気になるので、継続して依頼するつもりです。

【小教区の活動・会】

・教会学校、小百合会、聖歌隊、聖書勉強会、カフェイケメンなど

【カトリック一般の活動・団体】

・カトリック女性の会、レジオ・マリエ、在世フランシスコ会など

【高宮教会内の活動・会】

・ボーイスカウト、ガールスカウト、自助グループ(AA、AC)など

これらの活動・会の代表者、担当者には、順次、原稿の依頼をしますので、

ご協力、よろしくお願いします。

広報委員会からの依頼とは別に、寄稿も大歓迎ですので、下記のアドレスに

お送りください。

カトリック高宮教会広報委員会 <[email protected]>

トマス・アクィナス 福島 涼史

広報委員会 シャローム担当