クラウドソーシングによる環境音収集

原直

岡山大学大学院自然科学研究科阿部研究室

2014年4月30日

第15回岡山情報通信技術研究会

22014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

クラウド = “Cloud” or “Crowd” ?

Cloud(-computing)

•莫大な計算機リソース

Crowd(-sourcing)

•莫大な人的リソース

32014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

ライフログ／ビッグデータへのアプローチ

ビッグデータ

ライフログ

みんなのための！

あなたのための！

クラウドソーシングCrowdsourcing

42014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

固定のセンサ群によるビッグデータ収集

• “大規模複合施設におけるICT技術の利用実証実験を大阪ステーションシティで実施”

（2013年11月15日情報通信機構プレスリリース）

http://www.nict.go.jp/press/2013/11/25-1.html

– ICT技術を利用したリアルタイムでの人の流動把握– 大規模災害発生時の誘導・安全対策への活用– 映像センサからのデータ処理が基盤技術の一つ

• 利用場所の限定

• プライバシー保護への配慮– 不特定多数に対して顔画像の利用許可は得られる？ 実証実験は延期（2014年3月11日プレスリリース）

http://www.nict.go.jp/press/2014/03/11-2.html

52014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

動くセンサー群によるデータ収集

• タクシーによるプローブカー実証実験＠名古屋

– 2002年度経済産業省即効型地域新生コンソーシアム

–研究会開発事業『車のインターネット接続による新たなるコンテンツ事業の研究開発』

–開発テーマ

• プローブ情報の活用に関する研究開発（名古屋大学）

• 低廉な無線通信方式に関する研究開発（名古屋工業大学）

• 車向けコンテンツに関する研究開発（株式会社エイ・ワークス）

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クラウドソーシングによるデータ収集

• Crowd-sensing

= Crowd-sourcing + Human-sensing

–みんなでちょっとずつ持ち寄って計測

– Participatory sensing （参加型センシング）パティシペトリー・センシング

• 能動的な参加：データを手入力する

– Opportunistic sensing （便乗型センシング）オポチュニスティック・センシング

• 受動的な参加：自動的にデータ取得

2014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

72014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

参加型センシングの好事例

• ウェザーリポート by weathernews

• エキスパート依存の天気予報から全ユーザ参加型の情報共有へ

–局地的（ゲリラ）豪雨

–桜の開花、花粉

• スマホアプリとして展開

–ソーシャルアプリ

2012年7月30日ウェザーニューズ社プレスリリースhttp://weathernews.com/ja/nc/press/2012/120730.html

クラウドソーシングによる環境音収集

原直

岡山大学大学院自然科学研究科阿部研究室

2014年4月30日

第15回岡山情報通信技術研究会

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環境音にまつわる公害＝騒音問題

• 聴力影響–難聴、24時間の騒音暴露量

• 睡眠影響–夜間の騒音

• 会話影響–１ｍ離れた場合の了解度

• 心理的影響–不快感、イライラ、集中の困難、不安感

• 生理的影響–吐き気、嘔吐、胃の分泌液の減少

2014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

102014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

環境音（騒音）再考

• 従来の取り組みでの課題

–固定的

•集音装置の設置

–長い更新間隔

•１年～数年毎に更新

–代表地点

•大雑把な計測

–精度の限界

•限定的計測＆モデルによる推定

フレキシブルに！

リアルタイムで！

ユビキタスに！

実測データで！

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目標： 環境音の地図

お店の雰囲気

•ＢＧＭ

•静寂さ

•にぎやかさ

商店街の雰囲気

•にぎわい度

•タイムセール

アナウンス

宅地の雰囲気

•騒音の大きさ

•鳥の鳴き声

•風の音

•生活音

Ubiquitous Sound in City ⇔ Street View

環境音の個人利用と公的利用

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研究紹介：クラウドソーシングによる環境音収集のためのスマートデバイス用アプリケーションの開発

2014年3月電子情報通信学会「ライフインテリジェンスとオフィス情報システム（LOIS）研究会」にて発表

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132014-04-30原，第15回OICT研究会 発表資料

研究報告の概要

• 環境音収録システムの開発

–環境音収録・閲覧アプリケーションの開発

–環境騒音収録による端末性能の検証

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環境音収録アプリケーション

• 開発環境

– Google Nexus 7 (2013)

– 7 inch タブレット

– Android 4.4.2 (Kitkat)

• 等価騒音レベルの収録

• 時間・位置・音の記録

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環境音 個人で“楽”しむライフログ

• 個人利用としての“楽しさ”や“ユーザ体験”への訴求

• SNSを含む各種ライフログと連携

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やや騒がしい 比較的静か

主観入力

１秒毎の騒音データ（自動）

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環境音 みんなで“創”るビッグデータ

60 dB 以上

50 - 60 dB

50 dB 以下

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まとめ

クラウドソーシングによる環境音収集

• 背景

–クラウドソーシング・クラウドセンシングの発展

–騒音・環境音から社会問題へのアプローチ

–個人ユーザへの楽しさの提供

• 研究紹介

–環境音収録アプリケーションの開発

–実環境下での騒音収録実験の実施