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コミュニティ政策入門２００８

担当者 坂田周一

よろしくおねがいします。

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成績評価の方法

• 平常点（３０％）＋期末試験（７０％）–平常点とは小レポートやリアクションペーパー

–期末試験とは，（B4版のテスト用紙）表面,論述問題２題裏面,キーワード解説１０題

• 出席はとりません。理由は不公正な行動に起因する不公平があるから。

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「コミュニティ政策とは何か」というテーマについて，参考文献を用いて考える。

• 日本語で解説した文献が少ない。

• 事典で調べると直訳である，Community Policy という言葉は，あまり使われていない。

• 事典では，Community DevelopmentやCommunity-Based Developmentの見出しがある。（developmentは発達とか開発という意味。）

• 「開発」には，例えば自然破壊をして経済開発を行うといった負のイメージを持つこともあるので，現状に肯定的な変化ともたらすという意味で「政策」とした。

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コミュニティを基盤とする開発（community-based development)

International Encyclopedia of Social Policy

• CBDは、地域住民の社会的・文化的・経済的生活を一般的に改善すると

ともに、幅広い社会問題を解決するための、地方ないしコミュニティを基盤とした政策を開発するアプローチでもある。CBDは、不利な状況におかれた地域において物的、経済的、社会的条件を改善することによって、それらの地域の個人、家族そしてコミュニティに肯定的な変化をもたらす面で成功してきている。CBDの取組みは、しばしば、雇用と企業に焦点が当てられてきたが、家族を強化したり、地域の支援ネットワークづくりを奨励したり、社会サービス、教育、訓練、文化・余暇活動、物的環境の改善などによって社会的排除や貧困のような問題についても有効でありうる。

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事典の直訳（続き）

• CBDの鍵となる特徴は、自身の生活に影響を及ぼす問題を経験している

人々が積極的に関与するボトムアップアプローチを用いることである。それは、資源、スキル、知識、そして経験の分かち合いに基づくプロセスである。基本的に、CBDは問題を発見するために人々とともに、そしてそのおかれた状況とともにあることであり、参加型民主主主義の進展に強調が置かれている。このボトムアップアプローチは、中央政府からトップダウンで出される、中央の社会計画とは対照的である。

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社会的排除とコミュニティ政策• 本日の授業の目的

(1) 社会的排除（Social Exclusion）という概念を通して，コミュニティ政策の目的を考える。

(2) 英語の文献を用いて，重要な概念を英語で学ぶ練習をする。

Social Exclusion and Inclusion (InternationalEncyclopedia of Social Policy,pp,1250-54,2006)

7• クロアチア共和国，ドブロブニク，

城壁の町城壁の外側に排除される者は？

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社会的排除の課題

• 社会的排除とは，社会のメインストリーム（主流）から排除される集団を作り出すプロセスである。

• 欧州連合（EU）で2000年に取り上げられて以降，普及した用語。個人や家族が，社会的統合の諸手段，また労働市場への統合によって，妥当な生活条件にたどり着けるようにすることが課題とされ，EU各国は，だれもが，教育・訓練・雇用・住宅・コミュニティサービス・医療を受けられるようにする方策を実施することが求められた。

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集団A 集団B社会的排除

社会的包摂

教育・訓練・雇用・住宅・福祉サービス・医療などへのアクセスの確保。

人種・障害疾病・性別など

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社会政策（Social Policy)

社会政策

雇用対策保健医療

所得保障

福祉サービス

住宅

教育ベヴァリッジ報告（1942年イギリス）

人間の生活や生存を脅かす５つの巨人①疾病 ⇒ 保健医療サービス②無知 ⇒ 教育サービス③狭隘 ⇒ 住宅サービス④無為（怠惰） ⇒ 雇用⑤窮乏 ⇒ 所得保障1970年前後から⑥脆弱 ⇒ 福祉サービス

『社会保険及び関連サービス』（1942年）

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コミュニティ政策入門（5月2日）

• 本日の授業の目的１．コミュニティ政策の課題と範囲及びコミュニティ政策学科のカリキュラムとの関係を理解する。

２．コミュニティの概念を理解する。

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コミュニティ政策の範囲。

コミュニティ政策とは、コミュニティを基盤とした，①地域住民の社会的・文化的・経済的生活の一般的改善，および②社会問題の解決に資する政策を開発・実施することによって，社会的包摂の実現をめざすアプローチである。

社会問題の解決（社会政策・社会サービス

の地域的展開）Social Policy

コミュニティを基盤とした政策の開発と実施

社会的包摂Social Inclusion

地域住民の社会的・文化的・経済的生活の一般的改善

Community Development

地域医療

地域福祉

etc.

まちづくり

市民参加

etc.

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主体形成エンパワーメント民主主義

政策科学地方自治

社会政策国際的パースペクティヴ

コミュニティ政策学科のカリキュラム

データ分析法

自治体政策計画論

政策過程論

健康政策

福祉政策

政策科学

地球コミュニティ論 家族政策

少子高齢社会論

地方財政論

国際経済論

スポーツ政策

公共哲学

国際福祉論

社会開発論

福祉社会論

環境政策

教育政策

住宅政策

パートナーシップ論

コミュニティビジネス

まちづくり論

余暇生活論

市民参加論

エスニシティ論

世界と宗教

平和学

コミュニティと宗教

現代コミュニティ論

地方自治論

統計学入門

社会調査実習

社会調査方

リサーチ方法論

少年非行論

ＮＰＯ論

ボランティア論

人間と社会の理解

キリスト教宗教関連

心理学関連科目

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コミュニティとは何か

• 多くの意味をもつ用語（多義的）。• グローバル・コミュニティや世界コミュニティという表現がなされたり，自分が生まれた育った場所や現在住んでいる場所のことであったり，あるいは地理的境界を越えて結ばれる諸関係を指すこともある。

• 共通の歴史、文化的価値、伝統、課題の共有、頻繁なコミュニケーションなどの特性によって結ばれている集団。

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共通の歴史、文化的価値、伝統、課題の共有、頻繁なコミュニケーション

「コミュニティ」について

グローバル・コミュニティ（世界コミュニティ）

生まれ育った場所今、住んでいる場所

地理的境界を越えた結びつき

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社会類型としてのコミュニティ（１）ドイツの社会学者、テンニースの理論著書『ゲマインシャフトとゲジェルシャフト』 1887（岩波文庫翻訳あり）.人間社会が近代化すると共に、地縁や血縁で深く結びついた伝統的社会形態であるゲマインシャフトからゲゼルシャフト（Gesellschaft）へと変遷していくと考えた。ゲゼルシャフトはゲマインシャフトの対概念で、近代国家や会社、大都市のように利害関係に基づいて人為的に作られた社会のこと（近代社会）。ゲマインシャフトとは対照的に、ゲゼルシャフトでは人間関係は疎遠になる。（２）アメリカの社会学者、マッキーバーの理論著書 Community, 1917.コミュニティとは、人間の共同生活が行われる一定の区域である。村や都市や、地方や国や、場合によっては、さらにより広い範囲さえがコミュニティと考えられる。そこでは、人間がともに住み、ともに属することによって、おのずから他の地域と区別されるような、社会的な特徴が生ずる。そして、一定の特殊な関心ではなく、人間の生活の全体にわたるさまざまな関心を共有して、ある程度、自足的な社会生活が行われている地域がコミュニティである。アソシエーションとは、ある特定の関心を追求し、一定の目的を実現するためにつくられた明確な社会的統一組織である。それは、全体的なコミュニティの基盤のうえに、その器官として、あるいはその内部の組織として、すなわち部分として成立する。

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コミュニティ

会社 役所

学校諸団体

アソシエーション

アソシエーション

アソシエーション

アソシエーション

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ニーズ充足組織としてのコミュニティ

• Warren, The Community in America, 1978, p.9.コミュニティは，地域において住民のニーズを充足するうえで必要となる主要な社会的機能を遂行する諸単位ないし諸システムの複合体である。すなわち，人びとが日常生活で必要とする，例えば学校，食料品店，病院，礼拝堂ほかの単位やシステムにアクセスできるようにする社会的活動を組織化したものである。社会単位としては，通常，家庭，近隣，ボランティア団体やそれより大きいコミュニティが考えられる。コミュニティは境界を持つ場合と持たない場合があるが，人間の生存に必要な重要な機能を果たす点で重要である。

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コミュニティのタイプ

• Fellin, Understanding American Communities, 2001.p.118(1) 地理的場所（暮らしの必要が満たされる場所）(2) 社会的相互作用のパターン(3) 象徴的アイデンティティ

• 例示：(1) 地理的コミュニティ：近隣地域、市、町、村(2) ｱｲﾃﾞﾝﾃｨﾃｨや関心：政治活動団体、人権団体、宗教団体(3) 個人の集合体 ：専門職団体、友人、隣人

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コミュニティ政策への国際的パースペクティブ

• 地球規模での問題に関する政策的取組みの状況を紹介する。例，世界の貧困の現状，国連ミレニアム目標、 「人間の安全保障」など。本日は途中で映画を30分程度観賞。

• 世界人口は？

• 1日2ドル未満で暮らす人口は？

• 1日1ドル未満で暮らす人口は？

資料：世界銀行「世界開発指標二〇〇七」。

66億人（2007年7月推計）

26億人（2004年）

9億8500万人（2004年）

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ミレニアム開発目標• ミレニアム開発目標（MDGs)とは

2000年9月ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットに参加した147の国家元首を含む189の加盟国代表は、21世紀の国際社会の目標として国連ミレニアム宣言を採択。

• このミレニアム宣言は、平和と安全、開発と貧困、環境、人権とグッドガバナンス（良い統治）、アフリカの特別なニーズなどを課題として掲げ、21世紀の国連の役割に関する明確な方向性を提示しました。そして、この国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめられたものがミレニアム開発目標（Millennium Development Goals: MDGs）である。

• MDGsは、2015年までに達成すべき8つの目標を掲げている。MDGsを含む国連ミレニアム宣言をレヴューする首脳会合が2005年9月にニューヨークで開催された。

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ミレニアム開発目標（MDG’ｓ）

• 1：極度の貧困と飢餓の撲滅• 2：初等教育の完全普及の達成• 3：ジェンダー平等推進と女性の地位向上• 4：乳幼児死亡率の削減• 5：妊産婦の健康の改善• 6：HIV／エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止• 7：環境の持続可能性確保• 8：開発のためのグローバルなパートナーシップの推進• http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.ht

ml

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人間の安全保障Human Security

• 人間の安全保障委員会は、2001年1月にわが国とアナン国連事務総長のイニシアティブにより緒方貞子前国連難民高等弁務官およびアマルティア・セン・ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学長（ノーベル経済学賞受賞者）を共同議長として創設された。同委員会は、2003年2月に最終会合を開催し、報告書に合意した。

• 人間の安全保障委員会報告書については、2月26日に緒方貞子、アマルティア・セン両共同議長より小泉純一郎総理大臣に報告された。

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最終報告書は、グローバル化が進んだ今日の世界においては、国家が人々の安全を十分に担保できていないケースがあるとの現実を踏まえ、紛争と開発の両面にかかわる現象に対し、包括的な取り組みを提唱している。具体的には、個人やコミュニティに焦点をあて、人間一人一人の保護とエンパワーメント（能力強化）の必要性を強調している。

報告書に掲載されている主な提言（1）紛争の危険からの人々の保護（2）武器拡散からの人々の保護（3）移動する人々の安全保障の推進（4）戦争から平和への移行期のための基金の創設（5）極貧者が裨益するような公正な貿易と市場の強化（6）最低限の生活水準の保障（7）基礎保健サービスの完全普及（8）効率的かつ衡平な特許制度の創設（9）普遍的な基礎教育の完全実施（10）グローバルなアイデンティティの促進

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コミュニティ政策の担い手

政府部門（中央政府・地方政府）

市民セクター（市民社会組織）

NGO/NGO/ボランティア等

企業部門（営業活動・

CSR）

ソーシャルガバナンス

ガバナンスとは，従来「統治」を意味していたが，近年では「社会に共存するさまざまなアクター（担い手）が，相互の強調と協力によって社会秩序を保ち公益を実現する仕組み」（『ガバナンスの課題』日本交流センター,1998年）

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ソーシャル･ガバナンス• 政府部門が統治機能を専有した状態を「パブリック･ガバナンス」とすると，

• 「ソーシャル･ガバナンス」は，「市民セクターを重要な政治的ファクターとして多元的アクターによる共同・強調的統治状態，またはそれらアクター側の相互政治関係」であり，「各種の市民社会組織がガバナンスの第3のアクターとして，既存の政府およびマーケットの一部機能を代替し，政府・市場と強い相互関係を持つようになった段階」である。（『ソーシャル・ガバナンス』東洋経済新報社,2004）

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中央政府と地方政府

• 国と地方の関係に関する最近の改革

(1)地方分権改革（上下・主従から対等・協力へ）2000年 地方分権一括法機関委任事務の廃止 自治事務化

(2)市町村合併（効率化）約３３００ヶ所から約1800ヶ所へ。広域化。

(3)三位一体の改革（財政関係の改革）

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財政改革

• 三位一体改革2003年6月閣議決定「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003」① 国庫補助負担金の廃止・縮減②国から地方への税源移譲③地方交付税改革（圧縮）

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国と地方の財政関係

国民

（世帯・法人）

国

地方公共団体

国税

地方税

補助金

負担金

地方交

付税② ① ③

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• 国庫支出金＝使途が特定されている。（特定補助金）（例：義務教育国庫負担金、生活保護費国庫負担金など）

• 地方交付税交付金＝使途は特定されていない。（一般補助金）地方自治体の財源の公平性。行政サービスの格差を生まないため。

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地方交付税とは

• 総額・所得税及び法人税の３２％・酒税の３２％・消費税の２９．５％・たばこ税の２５％

・地方公共団体への交付額

基準財政需要額ー基準財政収入額

地域特性による差を考慮 標準的税収

コミュニティ政策の担い手（3）

ソーシャル・キャピタル（Social Capital)

アメリカの政治学者パットナムの提案

Robert David Putnam，1940生まれ

ハーバード大学教授

本日のスライドは来週、印刷して配布します。

ソーシャル・キャピタルとは

• 人々の協調行動を活発にすることによって,社会の効率性を高めることのできる，「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会的仕組みの特徴。

社会関係資本

•Putnam,R. D., Making Democracy Work, 1993河田潤一訳『哲学する民主主義』NTT出版,2001

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コミュニティ政策の担い手(続）

NPONonprofit Organization

Not-for-profit Organization民間非営利組織

参考資料

山岡義典編著 『NPO基礎講座・新版』 ぎょうせい 2005年

日本NPOセンターのホームページ WWW.JNPOC.NE.JP

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３つの担い手セクター

第1セクター（政府部門）公共的活動

第2セクター（企業部門）利益追求

第3セクターIndependent

（独立部門）ともいう◎政府ではない◎営利を目的としない

＝民間非営利部門

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NPOの特質

1.先駆性・冒険性2.多元性・多様性3.批判性・提言性4.人間性・精神性

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組織の種類

• 特定非営利活動法人（狭義のNPO）（特定非営利活動促進法，１９９８年）① 保健、医療又は福祉の増進，② 社会教育の推進，③ まちづくりの推進，④ 学術、文化、芸術又はスポーツの振興，⑤環境の保全，⑥ 災害救援活動，⑦ 地域安全活動，⑧ 人権の擁護又は平和の推進，⑨ 国際協力の活動，⑩ 男女共同参画社会の形成の促進，⑪ 子どもの健全育成，⑫ 情報化社会の発展，⑬ 科学技術の振興，⑭ 経済活動の活性化，⑮職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動，⑯ 消費者の保護を図る活動。

• 公益法人（財団法人，学校法人，社会福祉法人など）

コミュニティ政策の担い手： 企業

CSRCorporate Social Responsibility

企業の社会的責任• 企業市民という考え方。• 企業が利益を追求するのみならず、組織活動が社会に与える影響に責任を持ち、あらゆるステークホルダーからの要求に対して、説明責任を果たすこと。

• 持続可能な社会を実現するため、環境、労働問題、福祉問題などについて、企業が自主的に取組む活動。

• 企業の自発的活動として、企業自らの永続性を実現し、持続可能な未来を社会とともに築いていく活動。

CSR関連の話題

• SRI（Social Responsible Investment)社会的責任投資、又は社会的信頼度投資

• CSR調達（社会的責任調達）

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政策の方法：計画（Planning)について

• PDCAサイクル（マネジメント・サイクルともいう）Plan ⇒ Do ⇒ Check⇒ Act(計画）（実施）（点検評価）（改善）

• 計画をめぐる諸概念意思決定合理性極大化モデル（目的を達成できるすべての手段を比較検討して，最も効果の高い方法を選択する。）

満足化モデル増分主義モデル（インクリメンタリズム）＝漸増主義，漸変主義

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指示的計画の特質と機能

• 指示的計画の特質強制によらず説得や誘因によって実施する計画。策定過程において，さまざまな利害集団の政治的妥協が図られる。

• 指示的計画の機能①行政間のばらばらの政策の体系化・整合化②将来の経済や社会の状態についての予測③社会諸集団の利害調整，合意形成の促進

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PDCAサイクル• 1950年代、品質管理の父といわれるW・エドワーズ・デミング（Dr. William Edwards Deming）博士が、生産プロセス（業務プロセス）の中で改良や改善を必要とする部分を特定・変更できるようプロセスを測定・分析し、それを継続的に行うために改善プロセスが連続的なフィードバックループとなるように提案した。このためデミングサイクル（Deming cycle）とも呼ばれる。

Plan 目標を設定して、それを実現するためのプロセスを設計（改訂）する

Do 計画を実施し、そのパフォーマンスを測定する

Check 測定結果を評価し、結果を目標と比較するなど分析を行う

Act プロセスの継続的改善・向上に必要な措置を実施する

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計画の評価• アカウンタビリティ（報告・説明・弁明する責任・義務）＝説明責任

• モニタリング（過程評価）過程が正しく行われているかどうか。

• 結果評価Ａ：効果（impact）の評価目標を達成したか否か。

Ｂ：効率（efficiency）の評価同じ費用によって最大の効果を挙げること。

投入 産出費用ー効果分析（金額表示 vs. 質的表示）費用ー便益分析（金額表示 vs. 金額表示）

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コミュニティ政策入門：200８

• 試験は、• ７月２５日（金）９：１０〰１０：１０• 問題用紙 表 論述２題

裏 用語解説１０題

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成績評価について• 定期試験 ７０％＋平常点３０％

• 定期試験の出題形式（１）テーマについて論じる。＜２題＞出題例（例示の中からすくなくとも１題を出題）・地方自治制度の最近の改革について述べよ」・NPOの特質と意義について述べよ・コミュニティ政策の概念について論ぜよ。

・ソーシャル･ガバナンスとコミュニティ政策の関連を論ぜよ。（２）キーワードの語義。＜１０個＞出題例（例示の中から5個，それ以外から5個を出題）①コミュニティ，②ソーシャルキャピタル，③社会的排除，

④ミレニアム開発目標，⑤指示的計画，⑥特定非営利活動法人，⑦人間の安全保障，⑧モニタリング，⑨PDCAサイクル，⑩費用＝便益分析。