ベトナム経済情勢と進出日系企業動向 - jica · 1945年ホーチミン独立宣言...

2016年1月

日本貿易振興機構(ジェトロ) ハノイ事務所

ベトナム経済情勢と進出日系企業動向

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2

本日お話しする内容

1. ベトナム一般概況

2．貿易・投資動向

3．日系企業にとってのチャンスとリスク

4. 農産物の生産・貿易及び農業関連

日系企業の進出状況、投資環境


3

1. ベトナム一般概況


4

ベトナム概要

【国の概要】

国名：ベトナム社会主義共和国

人口： 9,170万人（2014年12月）

都市部：3,145万人（34％）

地方部：6,025万人（66％）

中位年齢： 29.2歳（2013年）

面積：約33万k㎡（九州を除く日本と同じ）

民族：キン族（約90％）、53の少数民族

宗教：仏教（80％）、カトリック、他

識字率： 93.4％

通貨： VND （ベトナムドン）

※1VND≒0.0055円（2014年）

在留邦人数： 1万3,547人（2014年10月）

出所：ベトナム北部・中部近郊ビジネス情報マップ（ジェトロハノイ事務所作成）等

ハノイ市

・人口：708万8,000人（2014年）

・1人あたりGDP：3,348ドル（2014年）

ホーチミン市

・人口：798万2,000人（2014年）

・1人あたりGDP：4,986ドル（2014年）

約1,800キロ


政治体制

5

●共産党一党体制： 2016年1月に新たな党中央指導部が決定 ●政治体制：ベトナム共産党が指導する社会主義共和制チョン書記長（1944年生、北部）サン国家主席（1949年生、南部）ズン首相（1949年生、南部）フン国会議長（1946年生、中部）南部登用 ⇒ 改革路線の推進集団指導体制 ●議会：一院制（493名・任期5年） ●行政区分：58省＋5 直轄都市ハノイ、ホーチミン、ハイフォン、ダナン、カントー

チョン書記長サン国家主席ズン首相フン国会議長


1945年ホーチミン独立宣言

（ベトナム民主共和国独立） 2000年米越通商協定調印

1946年対仏独立インドシナ戦争 2001年米越通商協定発効

1954年ジュネーブ協定により仏から独立 2003年日越投資協定調印

1960年南ベトナムにベトナム共和国成立 2004年日越投資協定発効

1964年米国が北ベトナムに対し経済制裁 2006年 APEC開催（ホスト国）、ズン首相訪日

1965年米軍が直接介入（ベトナム戦争） 2007年 WTO正式加盟、チエット国家主席訪日

1973年パリ協定、日越国交樹立 2008年日越EPA締結

1975年サイゴン陥落 2009年日本国皇太子殿下訪越、日越EPA発効

1978年ベトナム軍カンボジア進攻 2010年 ASEAN議長国、東アジアサミット、ASEANサミット

開催

1979年中越戦争 2011年ズン首相訪日

1986年ドイモイ（刷新）政策採択 2013年日越外交関係樹立40周年

1991年カンボジア和平パリ協定、中国と国交正常化 2014年サン国家主席訪日

1994年米国が対越経済制裁解除 2015年ズン首相訪日、チョン書記長訪米・訪日

1995年 ASEAN加盟、米国と国交正常化

1998年 APEC加盟

6

ベトナム略史

出所：ジェトロハノイ事務所作成

●半世紀近い戦争と急速な経済発展


主要経済指標

7

項目 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

1 名目GDP（10億ドル） 112.8 134.6 155.6 170.6 187.8 198.8

2 1人あたりGDP（ドル） 1,297 1,532 1,753 1,902 2,073 2,171

3 実質GDP成長率（％） 6.4 6.2 5.3 5.4 6.0 6.7

4 消費者物価上昇率（％,前年同期比）

9.2 18.2 9.2 6.6 4.1 0.6

5 失業率（％，都市部） 4.4 3.6 3.3 3.6 3.4 3.3

6 貿易収支（100万米ドル） ▲ 12,609 ▲ 9,844 780 9 2,137 ▲3,170

7 経常収支（100万米ドル） ▲ 4,276 236 9,000 11,100 8,300 1,342

8 外貨準備高（100万米ドル，期末値）

12,467 13,539 25,573 25,894 34,189 n.a

9 対外債務残高（グロス）（100万米ドル，期末値）

44,923 53,080 59,133 65,461 n.a. n.a

10 為替レート（1米ドルあたり、期末値）

18,932 20,828 20,828 21,036 21,246 n.a

出所：ベトナム統計総局、IMF

●1人あたりGDPは2,000ドル台を突破。

●政府のインフレ抑制策と原油価格の低下などで、消費者物価上昇率は低下。


8

人口構成

●40歳未満が64％を占める若い人口構成 ⇒ 若い労働力が豊富

将来的には市場としての期待も

６４％


9

2．貿易・投資動向


貿易収支

10 【出所】ベトナム税関総局（2015年のみベトナム統計総局）

● 2015年は2011年以来の貿易赤字に。輸出加工用生産財の輸入増加や「水産物」、「原油」等の輸出減が影響。

●他方、「電話機・同部品」、「縫製品」、「電子・同部品」、「履物」等輸出は好調。


11

世界からの対越直接投資認可ベース（新規・拡張含む）

（単位：100万ドル）（単位：件）

●2015年の投資件数は過去最高。金額も3年連続で200億ドルの大台を突破。

【出所】 FIA(外国投資庁)データをもとにジェトロ作成(認可取り消し案件も含む)。 ※2015年は速報値（2015年1月1日～2015年12月20日）

(9,755)

(18,718)

(56,292)

(16,795) (17,919)

(12,238) (8,617)

(14,483) (16,504) (15,578)

12,512

21,348

61,720

21,932

19,886

15,598 16,348

22,352 21,922 22,757

1,627

1,964

1,975

1,163

1,639

1,589

1,837

2,120

2,592

2,827

(1,061)

(1,544)

(1,557)

(946)

(1,237)

(1,186)

(1,287)

(1,530)

(1,843)

(2,013)

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

認可額拡張

認可額新規

認可件数（折線：右軸）（）内は新規件数認可額（棒：左軸）


12

【出所】FIA(外国投資庁)データをもとにジェトロ作成。【注記】合計は「その他」も含む ※2015年は速報値（2015年1月1日～2015年12月20日）

（件、100万ドル、％）

国・地域別の対越直接投資（新規・拡張合計）

●2015年は韓国が投資額で全体の29.6%を占め、前年に引き続き強い存在感を示す。

●日本は投資額で対前年比19.9%減。


（単位：100万ドル）

2015年の投資案件額トップ10 ●サムスンディスプレーの拡張投資案件が首位。TPP発効を見据えた縫製・繊維産業の投資が増加。

法人名・案件名称認可額事業内容市・省投資国

1 Samsung Display 3,000 スマートフォン用ディスプレイ製造・組立・販売

バクニン

（北部）韓国

2 Duyen Hai 2 Power plant

（Teknik Janakuasa） 2,407 火力発電所

チャビン

（南部）マレーシア

3 Denver Power Ltd. 1,200 不動産業ホーチミン

（南部）英国

4 Cheng Loong Corp.

（正隆グループ・台湾） 1,000 製紙業

ビンズオン

（南部）サモア

5 Hyosung

（暁星グループ・韓国） 660 縫製・繊維産業

ドンナイ

（南部）トルコ

6 SE Corporation

（株式会社エスイー） 344

BOT 事業

（バクダン橋建設）

クアンニン

（北部）日本

7 Worldon

（香港） 300 縫製・繊維産業

ホーチミン

（南部）英領ヴァージン諸島

8 Polytex Far Eastern

（新世紀グループ） 274 縫製・繊維産業

ビンズオン

（南部）台湾

9 Glass substrate production project 230 ハードディスク用

ガラス基板製造

ハノイ

（北部）オランダ

10 Complex Construction Hanoi Metropolis 222 不動産業ハノイ

（北部）シンガポール

【出所】FIA（外国投資庁）データ、各社プレスリリース等をもとにジェトロ作成。 13 Copyright © 2016 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載

14

●2013年以来3年連続で450件を超える。ただし、認可額では200億ドルを下回る。

日本からの対越直接投資（新規・拡張合計）

【出所】 FIA(外国投資庁)データをもとにジェトロ作成(認可取り消し案件も含む)。 ※2015年は速報値（2015年1月1日～2015年12月20日）

(1,093) (952)

(5,896)

(204)

(2,111) (1,959)

(4,371)

(1,406) (1,337) (1,285)

(160)

(159)

(147)

(40)

(144)

(227)

(317)

(352)

(342)

(299)

1,502 1,386

6,308

439

2,399 2,622

5,593

5,875

2,299

1,842

253

224

196

124

198

313

444

500

517

456

0

100

200

300

400

500

600

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

認可額拡張

認可額新規

認可件数（折線：右軸）（）内は新規件数認可額（棒：左軸）


15

● 円安の進行・定着や大手日本企業進出一巡等で、大型投資案件の激減、進出日系企業向けサポートを念頭に置いた中小規模投資案件等が主流。

● 2015年の日本の対越新規投資（認可ベース）は299件。うち、製造業は109件で全体の3割。 ●“500万ドル未満”のいわゆる中小規模の案件が261 件と9割弱を占有。

日本からの対越直接投資（最近の傾向）

2015年1～12月日本の対越新規進出件数(認可ベース、業種・規模別内訳)（単位：件）

製造コンサル等小売流通 IT その他合計10万ドル未満 8 19 3 23 4 57

10万ドル以上～50万ドル未満 14 24 20 20 19 97

50万ドル以上～100万ドル未満 20 4 11 2 7 44

100万ドル以上～500万ドル未満 31 6 15 3 8 63

500万ドル以上～1,000万ドル未満 11 0 2 0 3 16

1,000万ドル以上 18 0 2 0 2 22

合計 102 53 53 48 43 299

(注)2015年12月20日現在 102 53 53 48 43 299

(出所)外国投資庁(FIA)データからジェトロ作成


16

3．日系企業にとっての

チャンスとリスク


17

ベトナム日本商工会加盟企業

●ASEANの日本人商工会で2番目に多い会員企業数

ASEAN 日本人商工会議所連合会（FJCCIA）会員企業数

国名 12年6月 13年6月 14年1月 12月 15年5月 10月

タイ 1,379 1,479 1,534 1,596 1,624 1,665

ベトナム 1,035 1,213 1,294 1,417 1,463 1,510

シンガポール 675 772 802 814 834 844

マレーシア 556 568 577 596 594 593

インドネシア 484 523 548 595 615 631

フィリピン 556 　567 581 585 594 602

ミャンマー 56 107 140 205 239 274

カンボジア 91 144 159 185 192 205

ラオス 41 56 64 80 77 79

ブルネイ 3 3 3 4 4 4

合計 4,876 4,865 5,702 6,077 6,236 6,407

2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015123 132 145 166 199 246 295 353 377 408 444 547 595 628242 254 264 275 311 358 376 416 450 533 560 679 743 789

35 41 40 50 49 63 79 93365 386 409 441 510 604 706 810 867 991 1,053 1,289 1,417 1,510

(注） 2002-14年は各年末の加盟数。2015年は10月末時点の加盟数(JBAVは11月1日時点）。

(出所) JBAV:ベトナム日本商工会、JBAH:ホーチミン日本商工会、JBAD:ダナン日本商工会（2008年10月設立）。

JBAVJBAHJBAD合計


18

売上高に占める輸出の比率

（出所）ジェトロ「在アジア・オセアニア日系企業活動実態調査（2015年度調査）」より抜粋

●ベトナムは他国に比べ「100％輸出」の割合が多く、3割を超える。


19

投資環境上のメリット (上位5項目、複数回答)

（出所）ジェトロ「在アジア・オセアニア日系企業活動実態調査（2015年度調査】）」より抜粋

●ベトナムは「人件費の安さ」が15ヵ国中、3位（57.7%）にランクイン。「市場規模・成長性」、「安定した政治・社会情勢」も過半が評価。

●「駐在員の生活環境」をメリットと感じる企業の割合は、15ヵ国中5位と比較的上位。

●一方、「言語・コミュニケーション上の障害の少なさ」をメリットとする企業は最下位。

「投資環境上のメリット」全地域共通(上位5項目、複数回答) 注：ピンクのハイライトは7割以上の企業が投資環境上のメリットとして回答している項目。対象国は、ASEAN、南西アジア、オセアニア15ヵ国。

インドインドネシアミャンマーパキスタンスリランカ 6位

89.4 83.6 81.3 75.9 52.8 51.6

オーストラリアシンガポールニュージーランドマレーシアベトナム -

81.7 81.5 76.0 55.4 54.9 -

フィリピンバングラデシュベトナムラオスカンボジア -

66.4 59.6 57.7 56.3 51.3 -

タイシンガポールオーストラリアマレーシアベトナム -

53.6 52.9 46.2 42.1 23.8 -

フィリピンマレーシアシンガポールスリランカオーストラリア 15位

67.2 56.1 54.8 50.0 38.6 7.8

ベトナム順位

人件費の安さ 30.4

4位駐在員の生活環境が優れている 27.9

5位言語・コミュニケーション上の障害の少なさ

23.9

順位回答項目比率(%) 1

2位安定した政治・社会情勢 38.4

3位

1位市場規模・成長性 54.3

4 52 3


20

賃金年間実負担額（2015年度） ●中国、タイ、マレーシアなどと比べて相対的に低廉な賃金水準。

製造業・作業員

非製造業・マネージャー非製造業・スタッフ

製造業・エンジニア製造業・マネージャー単位：米ドル単位：米ドル単位：米ドル

単位：米ドル単位：米ドル

カッコ内は回答企業数

4,645

4,651

5,746

5,940

6,429

6,827

7,856

8,403

9,946

11,529

12,067

13,709

22,141

39,911

46,324

47,359

47,800 69,642

0 50,000

カンボジア(16)

バングラデシュ(19)

ラオス(8)

ベトナム(235)

フィリピン(47)

インドネシア(131)

スリランカ(6)

インド(141)

パキスタン(14)

タイ(226)

マレーシア(80)

中国(341)

台湾(29)

韓国(59)

ニュージーランド(12)

香港(10)

シンガポール(24)

オーストラリア(29)

1,606

2,033

2,380

2,642

3,660

3,806

3,855

4,098

4,316

5,257

6,337

8,702 18,174

28,785

31,929

32,666

35,774 49,147

0 30,000


スリランカ(8)

ラオス(10)

カンボジア(23)

インド(134)

パキスタン(14)

ベトナム(260)

フィリピン(49)


マレーシア(87)

タイ(233)

中国(379)

台湾(34)

香港(22)

韓国(65)




8,882

10,753

12,746

12,865

13,915

14,785

16,621

19,686

21,754

22,544

23,657

24,391

33,367

52,865

57,655

62,831

73,772 94,765

0 60,000

カンボジア(15)


スリランカ(7)

ベトナム(236)

ラオス(8)


フィリピン(48)

インド(151)

パキスタン(12)

マレーシア(79)

タイ(229)

中国(370)

台湾(34)

韓国(67)

香港(28)




11,525

12,275

13,602

13,972

15,710

16,859

18,939

19,918

23,542

24,272

24,541

30,404

34,821

38,429

61,324

67,346

67,575 71,984

101,596

0 70,000

ミャンマー(18)


スリランカ(15)

パキスタン(10)

ベトナム(110)

カンボジア(28)


ラオス(5)

フィリピン(23)

インド(155)

タイ(134)

マレーシア(64)

中国(221)

台湾(72)

韓国(87)


香港(128)



4,209

4,316

4,867

5,117

5,182

5,689

7,058

7,224

8,649

8,985

10,494

12,324

15,756

22,211

34,847

36,477

37,496

42,264

72,339

0 40,000 80,000


パキスタン(11)

ミャンマー(20)

ラオス(6)

スリランカ(21)

カンボジア(37)


ベトナム(127)

フィリピン(25)

インド(167)

タイ(146)

マレーシア(58)

中国(239)

台湾(72)

香港(138)

韓国(87)




年間実負担額：一人あたり社員に対する負担総額(基本給、諸手当、社会保障、残業、賞与などの年間合計。退職金は除く。2015年（度）時点)。

作業員、エンジニア、マネージャー(製造業)、スタッフ、マネージャー(非製造業)：前頁を参照。

注：カンボジア以外の国・地域については、回答は自国・地域通貨建て（ただし、ミャンマーは自国通貨建て、米ドル建ての選択式）。各職種の自国・地域通貨建て年間実負担額の平均値を、2015年10月の平均為替レート(各国・地域中央銀行発表、中国は外貨管理局発表)で米ドルに換算。ミャンマーは、回答企業によって通貨が異なる(自国通貨建てまたは米ドル建て)

ため、自国通貨建ての企業の回答を米ドルに換算した上で平均をとった。

（出所）ジェトロ「在アジア・オセアニア日系企業活動実態調査（2015年度調査】）」より抜粋 Copyright © 2016 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載

21

投資環境面のリスク (上位項目、複数回答)


●ベトナムは「法制度の未整備・不透明な運用」が15ヵ国中ワースト3位。「行政手続きの煩雑さ（前回6位）」も悪化し、今回5位に。約6割の企業が問題視。

●「税制・税務手続きの煩雑さ」を問題視する企業が過半。

「投資環境上のリスク」全地域共通(上位5項目、複数回答) 注：ピンクのハイライトは7割以上の企業が投資環境上のリスクとして回答している項目。対象国は、ASEAN、南西アジア、オセアニア15ヵ国。

オーストラリアインドネシアシンガポールカンボジアラオス 7位

75.6 72.2 69.7 67.1 61.1 54.6

インドネシアバングラデシュインドラオスベトナム -

70.6 69.4 68.4 66.7 61.1 -

ミャンマーバングラデシュフィリピンパキスタンインドネシア 9位

90.6 89.8 73.5 73.3 72.4 48.3

インドインドネシアミャンマーベトナムフィリピン -

75.7 63.3 59.4 53.9 51.3 -

カンボジアインドネシアベトナムミャンマーバングラデシュ -

72.0 69.0 63.3 62.5 51.0 -

ベトナム順位

税制・税務手続きの煩雑さ 42.5

5位法制度の未整備・不透明な運用 38.9

1位人件費の高騰 54.6

5

3位インフラ（電力・物流・通信など）の未整備

42.8

4位

2位行政手続きの煩雑さ（許認可など） 46.7

順位回答項目比率(%) 1 2 3 4


22

投資リスクと経営上の問題点

ベトナムの投資リスク（上位5項目、複数回答）

ベトナムの経営上の問題点（上位5項目、複数回答）

• 各投資リスク上位5項目は、人件費の高騰を除いて大幅に上昇（＝投資環境の悪化）。

• 経営上の問題点は、上位5項目で変更無し。「従業員の賃金上昇」・「品質管理の難しさ」・「従業員の質」が昨年比で上昇。

（出所）ジェトロ「在アジア・オセアニア日系企業活動実態調査（2015年度調査）」より抜粋 Copyright © 2016 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載

23

投資環境面のリスク (日系企業からの声)


法制度の未整備・不透明な運用（1位）

• 「法令内容の事前検討不足、実務との乖離」

（例）改正投資法・企業法、中古機械輸入規制、労働法通達23号（賃金支給日、残業代計算方法）

• 「法令内容が曖昧かつ運用が不統一」

省庁間、地方間、担当者間で法律の解釈が異なる。

行政裁量が広範で、担当官の不正を誘発。

施行細則の公布が遅れ、実務が停滞。（例）改正投資法・企業法

• 「罰則等の遡及適用」（例）消防・環境・税務査察等

行政手続きの煩雑さ（許認可等）（2位）

• 「非公式手数料を要する」（例）税関、消防、環境、公安

• 「審査期間が不明瞭」（例）投資ライセンスの変更・更新、労働許可書取得

• 「登録書類の多さ」（例）改正企業法関連

現地政府の不透明な政策運営（6位）

税制・税務手続きの煩雑さ（4位）

• 「複雑な制度」（例）外国契約者税、移転価格税制

• 「担当者による法解釈の違い」（例）外国契約者税、HSコードの適用

• 「付加価値税（VAT）還付の煩雑な手続き、及び還付遅延」

• 具体的な政策の未提示（例）裾野産業育成策、自動車産業振興策

• 裾野産業育成策における省庁間の連携不足


24

原材料・部品の調達先の内訳（国別）


●原材料・部品の調達はベトナム国内では比較的困難。

46.5

64.7

58.1

55.5

55.0

49.0

48.0

45.3

40.5

37.9

37.4

36.7

36.0

32.1

26.2

23.2

22.5

17.2

9.2

31.0

26.8

14.9

29.0

28.7

16.3

31.5

40.6

33.8

18.8

17.3

38.0

32.6

35.5

44.7

14.3

25.9

38.5

26.9

7.5

2.5

4.3

2.8

4.9

8.5

8.7

3.4

10.7

8.0

16.0

11.3

13.2

11.9

6.9

37.7

9.2

7.3

26.5

6.8

1.7

5.1

8.0

6.2

4.9

4.7

5.7

29.3

11.4

7.7

7.8

12.1

8.9

19.1

32.0

27.9

28.3

8.2

6.0

21.0

7.6

3.4

20.0

6.9

6.0

9.3

6.0

17.9

6.3

10.4

8.4

13.3

5.7

10.4

9.1

9.1

総数(n=2,198)

中国(n=506)

ニュージーランド(n=28)

タイ(n=337)

台湾(n=48)

オーストラリア(n=50)

インド(n=180)

韓国(n=88)

インドネシア(n=215)

スリランカ(n=11)

パキスタン(n=17)

シンガポール(n=38)

マレーシア(n=157)

ベトナム(n=339)

フィリピン(n=68)

ラオス(n=11)

バングラデシュ(n=32)

香港・マカオ(n=39)

カンボジア(n=33)

現地日本 ASEAN 中国その他


25

FTA/ EPAにより輸出拡大を狙うベトナム

• 特に対米、対EU向け輸出の増加による貿易収支黒字化定着への狙いから、各国との経済連携枠組みに積極的参加。

• 一方で、輸入増加による国際収支の悪化や未成熟な国内産業への打撃が懸念される。

• 2015年1月よりASEAN物品貿易協定（ATIGA）において、全品目の90％の関税が撤廃。

• 2018年までに全品目の7％（669品目）の関税撤廃。

（例）鉄鋼、紙、衣料用織布、自動車、自動車部品、設備機械、建設資材、インテリア品など

• 残り3％の品目については、主に5％の輸入関税を維持。鶏肉、卵、コメ、玄米、加工肉、砂糖などの畜産・農産品が中心

表1　ベトナムの発効済FTA/EPA

1996年1月1日ASEAN自由貿易地域（AFTA）発効2010年5月よりATIGA（ASEAN物品貿易協定）発効

ベトナム・ユーラシア経済連合（EEU：カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、アルメニア、キルギス）FTA

2015年5月　正式署名

2005年7月1日 ASEAN中国自由貿易地域（ACFTA）発効環太平洋パートナーシップ（TPP) 2015年10月　交渉妥結2007年6月1日 ASEAN韓国自由貿易地域（AKFTA）発効ベトナム・EUFTA 2015年12月　交渉妥結2008年12月1日日ASEAN包括的経済連携協定（AJCEP)発効ベトナム・EFTA 2012年5月　交渉開始2009年10月1日日越経済連携協定（JVEPA)発効東アジア地域包括的経済連携（RCEP） 2013年5月　交渉開始

2010年1月1日ASEANオーストラリアニュージーランド自由貿易地域（AANZFTA）発効

2010年1月1日ASEANインド自由貿易地域（AIFTA)発効（ベトナムは2010年7月発効）

2014年1月2日ベトナムチリ自由貿易協定（VCFTA)発効2015年12月20日ベトナム・韓国FTA（VKFTA）発効出所：表1、表2ともジェトロ・ハノイ事務所作成

表2　ベトナムの交渉中及び交渉予定のFTA/EPA


今後１～２年の事業展開の方向性

26

●ベトナムでの事業拡大を検討している企業は6割を超える

51.2

76.7

75.8

74.7

73.0

67.4

66.7

63.9

55.1

52.9

52.0

51.9

50.5

49.0

44.6

42.7

42.6

38.5

38.1

34.3

43.9

23.3

24.2

23.3

21.6

32.7

27.2

34.5

42.4

47.1

43.6

44.8

45.6

48.0

51.0

47.7

51.2

57.7

51.3

60.5

4.0

2.0

5.4

3.7

1.1

2.5

1.8

3.1

3.4

2.9

3.4

8.0

4.9

2.6

8.8

4.7

0.9

2.5

0.5

2.7

0.3

0.5

0.2

1.0

1.5

1.2

1.3

1.7

0.4

総数(n=4,577)

パキスタン(n=30)

ミャンマー(n=33)

インド(n=442)

スリランカ(n=37)

バングラデシュ(n=49)

カンボジア(n=81)

ベトナム(n=554)

フィリピン(n=118)

ラオス(n=17)

シンガポール(n=225)

インドネシア(n=393)

韓国(n=204)

タイ(n=561)

マレーシア(n=298)

オーストラリア(n=199)

台湾(n=162)

ニュージーランド(n=78)

中国(n=863)

香港・マカオ(n=233)

拡大現状維持縮小第三国(地域)へ移転・撤退

（出所）ジェトロ「在アジア・オセアニア日系企業活動実態調査（2015年度調査」より抜粋


27

4．農産物の生産・貿易及び農業関連

日系企業の進出状況、投資環境


ベトナムの輸出状況（品目別）

28

（出所）World Trade Atlas

シェア（%）HS 品目 2012年 2013年 2014年 2014年

Electrical Machinery 22,396 32,283 36,495 24.3Footwear 7,515 8,722 10,690 7.1Woven Apparel 7,439 8,829 10,518 7.0Mineral Fuel, Oil Etc 11,353 9,685 9,239 6.2Knit Apparel 6,640 7,917 9,181 6.1Machinery 5,880 8,240 8,932 6.0Fish And Seafood（魚介・水産物） 4,868 5,062 5,763 3.8Furniture And Bedding 3,810 4,242 5,017 3.3Spices,Coffee And Tea（香辛料・コーヒー・茶） 4,639 3,770 4,870 3.2Optic,Nt 8544;Med Instr 2,446 2,446 3,062 2.0Cereals（穀物（コメ含む）） 3,685 2,939 2,969 2.0Rubber 3,626 3,271 2,751 1.8Plastic 2,186 2,457 2,722 1.8Edible Fruit And Nuts（果物・ナッツ類） 1,980 2,042 2,569 1.7Iron And Steel 1,872 2,022 2,503 1.7Leathr Art;Saddlry;Bags 1,379 1,777 2,351 1.6Wood 1,465 2,029 2,115 1.4Prepared Meat,Fish,Etc 1,225 1,611 2,008 1.3Vehicles, Not Railway 1,320 1,599 1,913 1.3Iron/Steel Products 1,392 1,566 1,737 1.2Cotton+Yarn,Fabric 830 1,156 1,553 1.0Misc Textile Articles 895 1,173 1,302 0.9Salt;Sulfur;Earth,Stone 683 978 1,166 0.8Ships And Boats 1,034 819 1,064 0.7Vegetables（野菜） 694 532 994 0.7Manmade Filament,Fabric 704 757 835 0.6Milling;Malt;Starch（穀粉・麦芽・でん粉） 857 790 820 0.6Inorg Chem;Rare Erth Mt 252 430 745 0.5Glass And Glassware 548 548 738 0.5Precious Stones,Metals 570 607 724 0.5

輸出総額（全品目） 114,529 132,033 150,217 100.0

金額（100万ドル）


ベトナムの輸入状況（品目別）

29


シェア（%）HS 品目 2012年 2013年 2014年 2014年

Electrical Machinery 22,963 31,424 34,081 23.1Machinery 12,698 14,748 17,143 11.6Mineral Fuel, Oil Etc 11,502 10,174 10,444 7.1Plastic 7,119 8,513 9,715 6.6Iron And Steel 7,547 8,095 9,290 6.3Food Waste; Animal Feed 2,455 3,077 3,254 2.2Cotton+Yarn,Fabric 2,367 2,872 3,206 2.2Iron/Steel Products 2,397 2,834 3,193 2.2Knit,Crocheted Fabrics 2,158 2,745 3,192 2.2Vehicles, Not Railway 1,722 1,886 3,183 2.2Optic,Nt 8544;Med Instr 2,132 2,443 2,926 2.0Manmade Staple Fibers 2,398 2,536 2,845 1.9Organic Chemicals 2,209 2,509 2,725 1.8Pharmaceutical Products 1,902 2,002 2,174 1.5Wood 1,312 1,589 2,157 1.5Misc. Chemical Products 1,700 1,926 2,108 1.4Manmade Filament,Fabric 1,420 1,691 1,955 1.3Cereals（穀物（コメ含む）） 1,348 1,359 1,924 1.3Paper,Paperboard 1,531 1,753 1,888 1.3Copper+Articles Thereof 1,374 1,495 1,712 1.2Aluminum 1,302 1,459 1,694 1.2Hides And Skins 981 1,165 1,686 1.1Rubber 1,578 1,496 1,547 1.1Fertilizers 1,693 1,706 1,241 0.8Tanning,Dye,Paint,Putty 811 913 1,083 0.7Fish And Seafood（魚介・水産物） 643 715 1,050 0.7Misc Grain,Seed,Fruit（採油用種子及び果実） 859 889 1,013 0.7Impregnatd Text Fabrics 848 934 963 0.7Inorg Chem;Rare Erth Mt 839 833 949 0.6Edible Fruit And Nuts（果物・ナッツ類） 516 823 931 0.6

輸入総額（全品目） 113,780 132,033 147,839 100

金額（100万ドル）


日本からベトナムへの農水産物の輸出状況

30

日本からベトナムへの農水産関連輸出上位10品目（直近3年）

2013年 2014年 2015年 2013年 2014年 2015年

1 030799 ホタテ 86.7 73.3 48.9 0.82% 0.62% 0.47%

2 030389 冷凍さんま、かじき（めかじきを除く）、たい、かつお（全

形）、その他さば科等

36.3 35.2 42.5 0.34% 0.30% 0.41%

3 190110 育児食用の調製品（小売用） 2.8 9.8 16.1 0.03% 0.08% 0.15%

4 030354 冷凍さば 18.8 15.3 15.5 0.18% 0.13% 0.15%

5 030830 くらげ 6.2 8.1 14.5 0.06% 0.07% 0.14%

6 210690 その他調整食料品

※コーヒー、茶、醤油、ケチャップ、味噌、インスタントカ

レーを除く

5.2 8.5 8.9 0.05% 0.07% 0.08%

7 030312 冷凍太平洋さけ 10.5 11.4 7.9 0.10% 0.10% 0.08%

8 030341 冷凍びんながまぐろ（※肝臓・卵・白子除く） 8.4 12.9 7.3 0.08% 0.11% 0.07%

9 110100 小麦粉及びメスリン粉 6.0 6.9 4.8 0.06% 0.06% 0.05%

10 060290 植木等 30.5 19.2 3.5 0.29% 0.16% 0.03%

93 100630 精米 0.000 0.000 0.03 0.00000% 0.00000% 0.00031%

187 100610 籾米 0.000 0.003 0.002 0.00000% 0.00003% 0.00001%

輸出総額（全品目） 10,525.7 11,786.9 10,493.7 100.0% 100.0% 100.0%

※2015年の貿易額順

品目（日本語）


金額（100万ドル）シェア（％）HSコード順位

（注1）2013年および2014年は通年。2015年は10月までのデータ。

（注2）HSコード1～24、44及び46類に分類される品目が対象


ベトナムから日本への農水産物の輸出状況

31

ベトナムから日本への農水産関連輸出上位10品目（直近3年）

2013年 2014年 2015年 2013年 2014年 2015年

1 030617 冷凍えび

※いせえび、ロブスター、かにを除く

430.9 444.1 256.2 3.03% 2.88% 2.27%

2 160521 えび

※機密容器入りではないもの

※調製し又は保存に適する処理をしたものに限る

207.2 246.1 144.9 1.46% 1.60% 1.29%

3 090111 コーヒー（煎ったものを除く）

※カフェインを除いていないもの限定

152.6 166.4 120.6 1.07% 1.08% 1.07%

4 030499 冷凍魚肉

※ます、ひらめ・かれい、たら、めかじき、にしん、まぐろ、かつお、さ

め、ぶり、すけとうだら等を除く

32.7 44.5 31.9 0.23% 0.29% 0.28%

5 160419 さんま（全形・断片状のもの） 27.2 36.7 21.5 0.19% 0.24% 0.19%

6 160555 たこ（※調製し又は保存に適する処理をしたものに限る） 24.6 25.2 18.9 0.17% 0.16% 0.17%

7 030749 いか（※冷凍、くん製） 39.2 32.6 18.2 0.28% 0.21% 0.16%

8 030759 たこ（※冷凍、くん製） 23.9 20.3 16.9 0.17% 0.13% 0.15%

9 210111 コーヒーのエキス、エッセンス及び濃縮物 7.6 16.5 15.2 0.05% 0.11% 0.13%

10 200490 その他の冷凍野菜（※ばれいしょを除く） 14.6 16.4 14.3 0.10% 0.11% 0.13%

114 100630 精米 0.00 0.06 0.12 0.00000% 0.00036% 0.00106%

232 100640 砕米 0.15 0.59 0.00 0.00103% 0.00385% 0.00000%

輸入総額（全品目） 14,213.9 15,413.4 11,268.1 - - -

※2015年の貿易額順


金額（100万ドル) シェア（％）順位 HSコード品目（日本語）

（注1）2013年および2014年は通年。2015年は１～9月のデータ。

（注2）HSコード1～24、44及び46類に分類される品目が対象


農業・食品関係の日系企業の進出状況

32

【農業・食品関係の日系企業の進出事例】企業名ベトナム進出への関心事項等備考

木徳神糧株式会社(本社：東京都）アンザン省の輸出入公社と合弁設立（現：アンジメックス・キトク有限会社）。同社ウェブサイト等

有限会社しゅんビンフック省で低農薬野菜の栽培、ハノイ等の在留邦人世帯向けにデリバリー・サービス。 BSCH入居企業、ウェブサイト等

スーパーソルガム（本社：川崎市）

乳業大手２社と乳牛用飼料の試験栽培。 NNA（14年5月23日付）

ラクエインターナショナル（本社：長野県川上村）

ダラット市に日本式レタス栽培のための合弁会社を設立。 NNA（14年4月10日付）

双日現地合弁の双日協同飼料会社は2013年、南部ロンアン省で豚用配合飼料の生産と国内販売を開始。 NNA（14年3月18日付）三井物産エビ養殖・加工の国内最大手ミンフー水産の子会社ミンフー・ハウザンへ出資。 NNA（13年12月5日付）

Pacific Co., Ltd. ホアビン省で、ガリ（生姜）の製造と漬物用きゅうりの加工。　日越野菜・果物有限会社ソンラ省モクチャウで、いちご栽培。佐藤園ベトナムソンラ省モクチャウで、茶栽培（日本茶、抹茶）。Minakami フートー省で、シイタケの栽培＆販売。ニコニコやさいホーチミン市で、無農薬野菜の販売。　富士通ハナム省で、ICTを利用し、枝豆、ホウレンソウ等、野菜の試験栽培。　（出所）ジェトロハノイ事務所作成


農業・食品関係の日系企業の進出状況

33

イチゴ農園を営む日系企業

（於：ソンラ省モクチャウ）

茶畑を営む日系企業（日本茶、抹茶生産）

（於：ソンラ省モクチャウ）

イチゴ農園を営む日系企業

（於：ラムドン省ダラット）


投資環境及びフードバリューチェーンの構築状況

34

【ベトナム農業の流通面での課題】

○卸売市場が未発達。農家から小売業者（45%）か仲買人（15%）への直接販売が一般的。

⇒消費地と産地を繋ぐフードサプライチェーンが遮断。消費者の安心・安全意識の高まり、付加価値食品購買力向上、食生活の変化など消費者ニーズに対して農家が積極的に取り組めない。

○コールドチェーン未整備のため、生鮮食品の流通が困難

⇒最近は改善の兆しあり。

【ベトナムにおけるフードバリューチェーンの各段階のビジネス環境改善】

〇食品生産： HACCPなどの普及による加工産業の付加価値化や安心安全への

対応

○流通：道路・港湾など流通インフラ整備、コールドチェーン拡大

○小売：卸売市場の整備


（参考）道路網などインフラ整備が進展(北・中部）

35

バクザン 1～1.5h

ハナム1～1.5h

ハノイ

フートー２h

ニンビン 2h

ナムディン: 2h タインホア

3h

クアンニ

ン (ハロン)

3.5h

ハイフォン:

1.5～2h

ゲアン (ヴィン): 6h

(飛行機 30m)

バクニン１ｈフンイェン１ｈ

ハイズン1.5h

タイビン

2h

ホアビン

1.5

h

ヴィンフック

1h

タイグエン1

～1.5h

ハティン: 7.5h

ランソン

3h イエンバ

イ 2

～3h

ソンラ: 7h,

モクチャウ:

4h

トゥエンクア

ン 3h

ハザン

6h バッカン 3h

ディエンビエン: 10h

(飛行機

1h)

ライチョウ

ラオカ

イ 4h

カオバン6h

ダナン

クアンナム (タムキー): 2h

クアンガイ 3h

トゥアティエンフエ

2.5h

クアンチ

クアンビン

コントゥム

5.5h

（注）時間（ｈ）はハノイ市から陸路での所要時間（注）時間（ｈ）はダナン市

から陸路で所要時間

北部中部

ビンディン

ザーライ（プレイク

6.5ｈ）

ダクラク

フーイエン


TPP協定における市場アクセス

36

TPP撤廃状況品目MFN税率

（2010年1月1日）日越EPA税率 TPP撤廃状況品目

MFN税率（2010年1月1日）

日越EPA税率

製材無税 - 米菓 20～30％ 14.6％

ホタテ無税 - 即席めん 34％ 14.6％コメ（精米） 40％ 22.5％チーズ 10％ 3.6％柿 30％ 22.5％育児用粉乳 5～10％ -いちご 15％ 5.5％うんしゅうみかん 30％ 10.9％メロン 15％ 22.5％マンダリン（中晩柑） 30％ 10.9％ながいも 10％ 3.6％茶 40％ 22.5％切花 20％無税ビスケット 15％ 14.6％合板 7％ 3.6％清涼飲料水 27～34％ 14.6～22.5％ブリ・サバ・サンマ 18％ - 魚類調整品 27％ 22.5％サケ 15％ 10.9％干しのり 10％ 3.6％タラ、スケトウダラ 18％ - アイスクリーム（氷菓子含む） 20％ -

即時撤廃又は3年目撤廃脱脂粉乳 3 or 5％ - みそ 20％ -2年目撤廃なし 15％ 9.1％ソース混合調味料 20％ -

LL牛乳 15％ 11％ 5～7年目撤廃チョコレート 13～25％ -牛肉 15～31％ 11.3％ 6年目撤廃醤油 30％ 16.4％

バター 15％ 11.3％枠内：6年目撤廃枠外：維持

殻付卵枠内：30％枠外：80％

枠内:22.5％

りんご 15％ 7.3％ 7年目撤廃キャンディー 20％ -もも 20％ 20％ 8又は10年目撤廃豚肉 15 or 27％ 16.875%ぶどう 15％ 14.1％ 11～13年目撤廃鶏肉 20～40％ 11.25%

無税（撤廃済）

即時撤廃

3年目撤廃

4年目撤廃

5年目撤廃

出所：農林水産省2015年10月20日付け資料「TPP交渉　農林水産分野関係追加資料」より


（参考）計画投資省とジェトロとの日越の投資促進関連分野の協力覚書

（2015年7月4日締結）

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１）二国間の投資促進

対ベトナム投資促進セミナー、日本からのビジネスミッション受入、ベトナム投資検討企業に対する情報提供、ＭＰＩやベトナム地方省の日本への投資ミッション派遣時の協力。

対日投資に関心を有するベトナム企業に関する情報交換。ベトナム企業に対する対日投資関連情報の普及。

２）農業分野における日越企業の協力に対する支援ベトナム関係省庁及びベトナム地方省と協力し、農業分野における民間協力を進めるためのミッション派遣、商談会の開催等を通じ、ハイテク農業を含む日越企業間の協力機会の拡大に向けた取組を行う。３）中小企業の育成強化に対する協力日本企業とベトナム企業との間の事業協力の拡大に資するため、ベトナムにおいて中小企業が抱える事業環境上の諸課題（投資の拡大のための金融、技術移転、人材育成、中小企業経営等）の解決、中小企業を育成するための取組に対する支援及び協力。日越企業間の協力拡大のため、マッチング機会等の提供。

安倍首相・ズン首相立会いの下、計画投資省ヴィン大臣、石毛理事長が協力覚書交換 (15年7月4日、於迎賓館）


（参考）ジェトロベトナム事業関連

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ラムドン省農業ワークショップ・ビジネス交流会

（2015年3月23日～24日／

於：ラムドン省共産党セミナーホール）

2015年3月23日～24日にかけて、ラムドン省

ダラットで農業ワークショップ・ビジネス交流会を開催。

農業ビジネスセミナーの様子

地場花卉生産企業視察の様子

日越企業ビジネスマッチングの様子 Copyright © 2016 JETRO. All rights reserved. 禁無断掲載

（参考）ベトナム農業ビジネスミッション

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1.日時：2015年12月7日(月)～12日(土)

2.訪問先：ハノイ市、ハナム省、タイビン省、

カントー市、ホーチミン市、ラムドン省(ダラット）

3.参加企業： 32社38 名

4.概要：ベトナム政府との意見交換や北中南部

各地域の農業施設訪問や商談会を実施。

北部においては、12月7日にハノイにてベトナム

農業農村開発省（MARD）等と共にベトナム農業

セミナー及び交流会を開催。

また、南部および中部では、12月10日にカントー市、11日にホーチミン市、12日にダラット市においてミッション参加の日本企業とベトナム企業との商談会を開催。

オクラの試験栽培ハウス視察（於ハナム省）

地場精米工場視察（於タイビン省）


ベトナム経済情勢と進出日系企業動向 - jica · 1945年 ホーチミン独立宣言...

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