ミレニアム開発目標は 子どもの指標ー前進と格差 …年の83%から2015年に...

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02 Special Report-1 特集 1 ミレニアム開発目標(MDGs) 達成! ほぼ達成! 「純就学率」は、 ほぼ達成! 「初等教育」では、 ほぼ達成! 「安全な飲料水」は達成! 低体重 今なお 格差 今なお 今なお 今なお 今なお 今なお 今なお 今なお 貧困 初等教育 ジェンダー の平等 乳幼児の死亡数 妊産婦の健康 HIV エイズ 水と衛生 19億人 83600万人 1990 2015 201591 20008326億人 21億人 2格差 5 格差 3格差 1.7格差 1.9 1990 2015 1270万人 600万人 目標①飢餓 目標① 目標② 目標③ 目標④ 目標⑤ 目標⑥ 目標⑦ 1990年に比べ、低体重児 (5歳未満)の割合は、 2015年には半減 1990年から、5歳未満の 死亡数が53減少 1990年に比べ、妊産婦死 亡率は45減少 2000年に比べ、新規に HIVに感染する若者の数 (0~14歳)は約40減少 改善された水源を使うこ とができる人の数、衛生設 備を使うことができる人 の数は、1990年に比べ、大 幅に改善 貧しい家庭の子どもは裕福 な家庭の子どもより、低体 重、栄養不良になりやすい 5歳の誕生日を迎える前 に亡くなる確率は、最も貧 しい家庭の子どものほう が多い 最も裕福な家庭の女性のほう が、最も貧しい家庭の女性よ りも、専門知識のある人のも とで出産する可能性が高い 新規にHIVに感染した若者 (15~19歳)のうち、3分の 2は若い女性たちである 地表水を使う人の90 は、農村部に住む人たちで ある 貧困の中で暮らす人のうち 47は18歳未満である 学校に通うことができない 子ども(5700万人)は、最も 裕福な家庭の子よりも、最も 貧しい家庭の子が多い 文字が読めないのは、若い 男の子より、若い女の子の ほうが多い 途上国の純就学率は2000 年の83%から2015年に 91%に増加 貧困の中(毎日1.25米ド ル以下)で暮らす人の数 3分の2以上の国で、初等 教育の就学率において男 女の格差がなくなった Vol.247 / 2015 2特集-1: ミレニアム開発目標は 達成できたのか? ………………………… 1 特集-2子どもの貧困、暴力を 世界からなくす ~持続可能な開発目標(SDGs)に組み込み~………………… 5 特集-3緊急支援 緊急事態の増加にユニセフは どう対処しているのか? ……………………… 7 世界の現場から❶: 未来を見つめて 《リベリア》 …………………… 9 世界の現場から❷: 教育は未来を変える ブルキナファソ11 J7報告: 世界の子どもたちが話し合い、提案したこと ……………… 14 まんが ユニセフ早わかり講座: 地雷・不発弾問題 ………… 15 FACE : 熊丸 耕志氏 ユニセフ南スーダン事務所………… 17 国内情報: ユニセフ相続セミナー(法律篇)開催のお知らせ/マンス リーサポーターのひろば/イケア/ハッピーミルクプロジェクト/ ハンド・イン・ハンド/イオン……………………………………………… 19 地域の活動から …………………………………………………………… 21 ネパール大地震: その後……………………………………………… 22 ユニセフカード、年賀状のご紹介 ……………………………………… 23 ©UNICEF/NYHQ2014-3568/Pirozzi ユニセフ・ニュース 2015 / 秋号 Vol.247 Contents Special Report-1 特集 1 ミレニアム開発目標 ©UNICEF/DRCA2011-00151/OLIVIER/ASSELIN 00091892015MDGs821 60 20157大きな前進は見られるものの格差が残る 【表紙写真】 コミュニティ保健員に背丈 を測ってもらう1歳の男の 子(エリトリア) 2~4ページの記事とあわせてお読みください。 (★は主なターゲットの一例)(いずれも1990 年代と比較して、2015 年までに達成すべき目標) ①極度の貧困と飢餓の撲滅 ★1日1.25 米ドル未満で生活する人口の割合を半減させる ★飢餓に苦しむ人口の割合を半減させる ②初等教育の完全普及の達成 ★すべての子どもたちに男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする ③ジェンダー平等推進と女性の地位向上 すべての教育レベルにおける男女格差を解消する ④乳幼児死亡率の削減 ★5歳未満児の死亡率を 3 分の1に削減する ⑤妊産婦の健康の改善 ★妊産婦の死亡率を4分の1に削減する ⑥HIV/ エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止 ★HIV/ エイズの蔓延を阻止し、その後減少させる ⑦環境の持続可能性確保 ★安全な飲料水と衛生設備を利用できない人口の割合を半減させる ⑧開発のためのグローバル・パートナーシップの推進 ★民間部門と協力し、情報・通信分野の新技術による恩恵が得られるようにする ほぼ達成! 2015年までに達成されたのが、「極度の貧困 と 飢 餓」の 目 標、小 学 校 就 学率(ほぼ達成)、 「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病」の 目標、「安全な飲料水」の目標です。 原典:PROGRESS FOR CHILDREN 2015 (但し、 印の数値は、MDGs最終報告書に合わせてあります。最終報告書は、http://www.un.org/millenniumgoals/ からダウンロード可能です<英文>。) *数値は推計値です。 ※右の表もあわせてご覧ください。 350 210 [図1] 子どもの指標前進と格差 ミレニアム開発目標は 達成できたのか? [図2] ほぼ達成 ほぼ達成 ほぼ達成 ほぼ達成 達成 達成 達成 達成 ほぼ達成 ほぼ達成 ほぼ達成 ほぼ達成

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Page 1: ミレニアム開発目標は 子どもの指標ー前進と格差 …年の83%から2015年に は91%に増加 貧困の中(毎日1.25米ド ル以下)で暮らす人の数

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SpecialReport-1

特集1

●●●●●●●●●●●●●●●

ミレニアム開発目標(MDGs)

達成!

ほぼ達成!

「純就学率」は、ほぼ達成!

「初等教育」では、ほぼ達成!

「安全な飲料水」は達成!

低体重 ●

今なお

格差

今なお 今なお 今なお

今なお 今なお 今なお 今なお

貧困 ● 初等教育 ● ジェンダーの平等

乳幼児の死亡数 ● 妊産婦の健康 HIV/エイズ ● 水と衛生

19億人

8億3600万人

1990

2015 2015年 91%

2000年 83%

+26億人 +21億人

2倍格差

5倍

格差

3倍

格差

1.7倍

格差

1.9倍

1990

2015

1270万人

600万人

目標①飢餓 目標① 目標② 目標③

目標④ 目標⑤ 目標⑥ 目標⑦

1990年に比べ、低体重児(5歳未満)の割合は、2015年には約半減

1990年から、5歳未満の死亡数が53%減少

1990年に比べ、妊産婦死亡率は45%減少

2000年に比べ、新規にHIVに感染する若者の数(0~14歳)は約40%減少

改善された水源を使うことができる人の数、衛生設備を使うことができる人の数は、1990年に比べ、大幅に改善

貧しい家庭の子どもは裕福な家庭の子どもより、低体重、栄養不良になりやすい

5歳の誕生日を迎える前に亡くなる確率は、最も貧しい家庭の子どものほうが多い

最も裕福な家庭の女性のほうが、最も貧しい家庭の女性よりも、専門知識のある人のもとで出産する可能性が高い

新規にHIVに感染した若者(15~19歳)のうち、3分の2は若い女性たちである

地表水を使う人の90%は、農村部に住む人たちである

貧困の中で暮らす人のうち47%は18歳未満である

学校に通うことができない子ども(5700万人)は、最も裕福な家庭の子よりも、最も貧しい家庭の子が多い

文字が読めないのは、若い男の子より、若い女の子のほうが多い

途上国の純就学率は2000年の83%から2015年には91%に増加

貧困の中(毎日1.25米ドル以下)で暮らす人の数 3分の2以上の国で、初等

教育の就学率において男女の格差がなくなった

Vol.247 / 2015 秋

2

特集-1:ミレニアム開発目標は  達成できたのか?………………………… 1

特集-2:子どもの貧困、暴力を 世界からなくす ~持続可能な開発目標(SDGs)に組み込み~………………… 5

特集-3:緊急支援! 緊急事態の増加にユニセフは どう対処しているのか? ……………………… 7

世界の現場から❶:未来を見つめて《リベリア》…………………… 9世界の現場から❷:教育は未来を変える《ブルキナファソ》… 11J7報告:世界の子どもたちが話し合い、提案したこと ………………14 まんが ユニセフ早わかり講座:地雷・不発弾問題 …………15FACE : 熊丸 耕志氏《ユニセフ南スーダン事務所》 …………17    国内情報:ユニセフ相続セミナー(法律篇)開催のお知らせ/マンスリーサポーターのひろば/イケア/ハッピーミルクプロジェクト/ハンド・イン・ハンド/イオン………………………………………………19地域の活動から ……………………………………………………………21ネパール大地震:その後………………………………………………22ユニセフカード、年賀状のご紹介………………………………………23

©UNICEF/N

YHQ2014-3568/Pirozzi

ユニセフ・ニュース 2015 / 秋号

Vol.247 Contents

SpecialReport-1

特集1

ミレニアム開発目標©UNICEF/DRCA2011-00151/OLIVIER/ASSELIN

000年9月の国連

ミレニアム・サミッ

トでは、189の国が参加

し、「国連ミレニアム宣言」

が採択され、途上国を中心

に、2015年までに達成す

べき国際社会共通の目標が設

定されました。国連事務局が

主導してとりまとめ、各国が

これを受け入れて努力目標と

したミレニアム開発目標

(MDGs)は、8つの目標

(ゴール)と、21のターゲッ

ト、60の指標から成り立って

います。これらの目標を達成

する期限が、今年2015年

でした。そのため、7月6日

には、国連により、ミレニア

ム開発目標の最終報告書が発

表されました。果たしてミレ

ニアム開発目標は達成できた

のでしょうか?

大きな前進は見られるものの格差が残る

【表紙写真】コミュニティ保健員に背丈を測ってもらう1歳の男の子(エリトリア)

★2~4ページの記事とあわせてお読みください。

(★は主なターゲットの一例)(いずれも1990年代と比較して、2015年までに達成すべき目標)

①極度の貧困と飢餓の撲滅                     ★1日1.25米ドル未満で生活する人口の割合を半減させる ★飢餓に苦しむ人口の割合を半減させる

②初等教育の完全普及の達成 ★すべての子どもたちに男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする

③ジェンダー平等推進と女性の地位向上 ★すべての教育レベルにおける男女格差を解消する

④乳幼児死亡率の削減 ★5歳未満児の死亡率を3分の1に削減する

⑤妊産婦の健康の改善 ★妊産婦の死亡率を4分の1に削減する

⑥HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止 ★HIV/エイズの蔓延を阻止し、その後減少させる

⑦環境の持続可能性確保                      ★安全な飲料水と衛生設備を利用できない人口の割合を半減させる

⑧開発のためのグローバル・パートナーシップの推進 ★民間部門と協力し、情報・通信分野の新技術による恩恵が得られるようにする

ほぼ達成!

2015 年までに達成されたのが、「極度の貧困と飢餓」の目標、小学校就学率(ほぼ達成)、「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病」の目標、「安全な飲料水」の目標です。

原典:PROGRESS FOR CHILDREN 2015 (但し、●印の数値は、MDGs最終報告書に合わせてあります。最終報告書は、http://www.un.org/millenniumgoals/ からダウンロード可能です<英文>。)*数値は推計値です。

※右の表もあわせてご覧ください。

350万 210万

[図1]子どもの指標ー前進と格差ミレニアム開発目標は達成できたのか?

[図2]

ほぼ達成ほぼ達成 ほぼ達成ほぼ達成達成達成

達成達成

ほぼ達成ほぼ達成

ほぼ達成ほぼ達成

Page 2: ミレニアム開発目標は 子どもの指標ー前進と格差 …年の83%から2015年に は91%に増加 貧困の中(毎日1.25米ド ル以下)で暮らす人の数

よるオープン・ワーキング・

グループで、細かい討議が行

われてきました。MDGsが

目標としたのは、主に途上国

の課題でしたが、SDGsで

は、地球全体としての課題

が取り上げられることに

なったため、先進国も積極

的にSDGsの実現に関わっ

ていくことになりました。

2014年の国連総会では、

SDGsを2016年以降の

目標に含むことで合意がなさ

れ、今年7月には最終草案が

できあがりました。国連では、

持続可能な開発サミットを今

 

すべてを実現できないまで

も、1990年代に比べ、国

際社会は「平均値」としては

大きな前進をみました。しか

し、その後、データ収集の詳

細化と共に、農村部と都市部、

貧困層と富裕層等の「格差」

が著しいことが分かりました。

「平均値」には出ない、「隠れた」

数値があることが明らかに

なったのです。﹇図1﹈参照

 

ユニセフでは、2010年

から「公平性(Equity

)」に

重点を置き、こうした平均値

からこぼれてしまった子ども

やその家族―支援やサービス

が行き届いていない子どもた

ち―にもサービスを届けるべ

きであると訴えてきました。

これは2016年以降も同じ

であるべきだとユニセフでは

考えています。

 

2016年以降の世界をど

う作っていくのか?

国連で

は、2005年、2010年

の世界サミットでミレニアム

開発目標の進捗具合を評価

し、世界はMDGsの達成に

向けて努力してきました。一

方で、国連は2012年6月

にブラジルのリオで「国連持

続可能な開発会議(Rio+

20)」を開催し、環境、社会、

経済の3つの共存なくしては

「持続可能な開発」はありえ

ない、として世界の合意を

得て、「持続可能な社会」

をめざすこと、MDGsの

終了を受けて、2016年以

降の目標として、SDGs

(Sustainable Developm

ent Goals

=持続可能な開発目

標)の設定を決めました。そ

の討議のため、国連加盟国に

【目標1】【目標2】

【目標3】

【目標4】

【目標5】

【目標6】

【目標7】

【目標8】

【目標9】

【目標10】【目標11】

【目標12】【目標13】【目標14】

【目標15】

【目標16】

【目標17】

「貧困の撲滅」-地球上のあらゆる形態の貧困の撲滅「飢餓の撲滅」-飢餓の撲滅、食糧安全保障と栄養改善の達成、持続可能な農業の推進「健康と幸福度」-すべての人の生涯にわたる健康な生活の保障と幸福度の向上「教育」-すべての人が公平に受けられる質の高い教育の完全普及と、生涯にわたって学習できる機会の向上「ジェンダーの平等」-ジェンダーの平等の達成とすべての女性と女子のエンパワーメント「安全な水と衛生の保障」-すべての人が安全な水とトイレを利用できる状況の実現とその持続可能な管理の確立「持続可能なエネルギーの確保」-すべての人が利用可能な、信頼性が高く持続可能な現代的エネルギーの確保「持続可能な経済成長と人にふさわしい仕事の推進」-すべての人にとって持続可能な経済成長の維持と、完全で生産的な雇用と人にふさわしい仕事の推進「すべての人のための技術の開発と普及」-災害に強く回復力のある(レジリエントな)インフラの整備、すべての人のための持続可能な産業化の促進、技術革新の推進「不平等の削減」-国内および国の間の不平等の削減「安全なまち・地域社会への転換」-すべての人が受け入れられる、安全かつレジリエントで持続可能な都市と住居への転換

「責任ある消費と生産の確保」-持続可能な消費と生産パターンの確保「気候変動への対応」-気候変動とその影響への緊急対策の実施「海洋資源の保存」-持続可能な開発のための、海洋と海洋資源の保存と持続可能な方法での利用「地球環境の保護」-地上生態系の保護・回復・持続可能な利用促進、持続可能な森林管理、砂漠化対策、土地劣化の阻止と回復、生物多様性の損失阻止「平和で誰もが受け入れられる社会の実現」-持続可能な開発のための、平和で誰もが受け入れられる社会の推進、すべての人が司法にアクセスできる環境の確保、誰もが利用できる効果的かつ責任の所在が明確な制度の各レベルにおける構築「目標(SDGs)達成のための仕組みと国際協力の強化」-持続可能な開発を実現するための手段の強化と国際的な協力関係の活性化

03Vol.247 / 2015 秋04

SpecialReport-1

特集1

ミレニアム開発目標

©UNICEF/NYHQ2014-3622/Pirozzi*この記事の内容は2015年7月現在の情報にもとづいています。

*17の目標を実現するために、169のターゲット(小目標)がある。 ここは一例のみ挙げた。

17の目標 〉〉〉2030年までに達成すべき

持続可能な

開発を目指して、

世界が合意したこと

子ども最優先

格差のない社会を

[表1]SDGsの目指すゴール像とユニセフの活動との関連

(公財)日本ユニセフ協会仮訳

年9月に開催し、2016年

以降の目標設定を採択。12月

の国連総会決議を経て、

2016年1月からこれらの

目標の達成に向けての努力が

始まります。

 

ユニセフでは、新しい目標

設定の中にも、「子どもたち」

を優先的に入れるべきだと主

張してきました。また、格差

是正や障がいのある子どもた

ちへの配慮も訴えてきまし

た。新しく設定される

SDGsは17の目標(持続可

能な開発目標)から成り、

2030年までの達成を目指

します。SDGsには、

MDGsで達成できなかった

課題以外に、エネルギー、気

候変動、平和の維持等、地球

全体として取り組むべき課題

が目標として加わります。

MDGsのように具体的な目

標数値が入っているものは少

なくなっています。それは、

地球的規模での課題が多く含

まれ、各国がそれぞれの国で

努力目標を設定したほうが現

実的だという考え方から来て

います。(実現性を担保する

ためには数値目標が不可欠だ

という意見も聞かれます。)

 

ユニセフが特に関係してく

るSDGsの目標﹇表1ー

1﹈

は、1・2・3・4・5・

6・8・10・11。広く言えば、

すべての目標が関係していま

す。ユニセフは、2014年

から2017年までの中期計

画の中に、すでにこうした考

え方を組み込み﹇表1ー

3﹈、

2016年以降も、最も不利

な立場にある子どもたちの権

利とニーズが優先され、格差

のない社会が実現することを

目指しています。2030年

までには、今まで以上の努力

で、目標実現のために「行動」

していかなければなりませ

ん。それには、村人、コミュ

ニティ、地域、政府レベルと、

あらゆる人たちの協力がなけ

ればなりません。目指すは、

次の世代に残せる世界。私た

ちの小さな一歩から…。

 

みなさまのご理解・ご協力

をどうぞよろしくお願いいた

します。

すべてに関係

2030年までに、各国の定義に基づき、貧困下で生活するすべての年齢の男女・子どもたちの割合を、少なくとも半減させる

2030年までに、あらゆる形の栄養不良をなくす

2030年までに、妊産婦死亡率を出生10万人中70人より削減し、新生児や5歳未満児の予防可能な死を防ぐ

2030年までに、すべての女子・男子が、無償で、格差なく、質の高い初等・中等教育を受けられるようにし、効果的な学習効果をあげられるようにする

あらゆる場所に住む、すべての女性や女子の差別を終わらせる

2030年までに、すべての人が安全で安価な飲料水を手に入れられるようにする。2030年までに、すべての人が適切で格差のない衛生設備と衛生的な環境を使えるようにし、屋外排泄を終わらせるようにする

2030年までに、若い人や障がいのある人々を含め、すべての女性と男性が、十分に生産的な雇用の機会を提供され、働けるようにする

質の高い、信頼のおける、持続可能でレジリエントな(回復力のある)インフラを建設する

2030年までに、最貧困層の40%の人たちの所得の成長を維持・発展させるようにし、その平均が国の平均を下回らないようにする

2030年までに、すべての人が適切で安全、安価な住まいに住み、基礎サービスを利用できるようにし、スラムを改善する

気候に関連する危険や自然災害への適応能力を強化し、回復力の強化を図る

あらゆる形の暴力とそれに関連する死をすべての地域で大幅に削減する。虐待、搾取を根絶し、子どもに対するあらゆる暴力や拷問を根絶する

ユニセフの「2014-2017 中期計画」の重点事項 SDGsのターゲットの一例*

保健(5歳未満児の死亡を削減)

●予防接種●ポリオの根絶●妊産婦・新生児の保健

●子どもの保健●保健システムの強化●人道支援下での保健

栄養( 栄養を改善し、栄養不足を減らす)

●新生児と幼児の授乳と食事●微量栄養素●栄養とHIV

●急性栄養不良とコミュニティによる管理●人道支援下での栄養

教育( 男女の差別なく、質の高い教育を提供)

●女子教育に焦点を置いたエクイティとインクルーシブな(誰もが受け入れられる)教育

●早期教育●学習と子どもにやさしい学校●人道支援下での教育

子どもの保護( 暴力、搾取、育児放棄を防止する )

●子どもの保護に関するシステム強化●暴力・搾取・虐待の防止

●子どもに対する正当な司法●出生登録●家族とコミュニティの強化●人道支援下での子どもの保護

HIV/エイズ(HIV の新たな感染を防止し、治療を推進 )

●母子感染と男児の割礼の防止●HIV/エイズに影響を受けた幼い子どものケアと治療

●若者とHIV/エイズ●子どもと家族の保護と支援●人道支援下でのHIV/エイズ

社会へのインクルージョン( 子どもの貧困と差別を防止する )

●子どもの貧困の分析と社会的保護●人権、非差別、平等な参加●公的な財政の管理

●ガバナンスと地方分権●人道支援下での社会へのインクルージョン

水と衛生、衛生的な環境( 屋外排泄の根絶、安全な飲み水の利用を推進 )●衛生教育と衛生的な環境の確保

●水の供給●学校や早期ケア施設での水と衛生の確保と衛生教育●人道支援下での水と衛生

人道的支援●分野横断的な努力を要す

ジェンダーの平等●分野横断的な努力を要す

©UNICEF/U

KLA2013-04163/V

ardy

©UNICEF/INDA2011-00301/Slezic

Sustainable Development Goals(SDGs)

持続可能な開発目標

[表1-1][表1-2][表1-3]