コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1...

36
1 2018.5.9 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 コンクリート構造物を長生き させるための方策 コンクリート構造物を長生き させるための方策 広島工業大学 工学部 環境土木工学科 竹田 宣典 広島工業大学 工学部 環境土木工学科 竹田 宣典 〜コンクリート・鋼材・表面保護のコラボレーション〜

Upload: others

Post on 17-Mar-2021

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

1

2018.5.9コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018

コンクリート構造物を長生きさせるための方策

コンクリート構造物を長生きさせるための方策

広島工業大学 工学部 環境土木工学科竹田 宣典

広島工業大学 工学部 環境土木工学科竹田 宣典

〜コンクリート・鋼材・表面保護のコラボレーション〜

Page 2: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

2

コンクリート構造物を長生きさせるための方策コンクリート構造物を長生きさせるための方策

1.コンクリート・鉄・表面保護(樹脂)との出会い

2.コラボレーションによる構造物の長寿命化

3.構造物の予防保全を目指して

Page 3: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

3

小樽港北防波堤(明治41年建設)

肥前長崎鼻灯台(昭和35年建設)

無筋コンクリート 118歳

鉄筋コンクリート 58歳

寿命の長いコンクリート構造物

Page 4: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

セメントの歴史

・古代ローマ時代(1500~2000年前)ローマン・コンクリート(火山灰と消石灰)

・1824年:現在のポルトランドセメントの発明 (英)・1875年:日本初のセメント工場で生産開始・1897年:小樽港北防波堤着工(無筋コンクリート)・1949年:日本初のレディミクストコンクリート工場(業平橋)

Page 5: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

鉄鋼の歴史

・紀元前1400年頃:ヒッタイトが鉄を使用(鉄器文化)

・1779年:世界初の鉄橋”Ccalbrookdale Bridge”建設(英):銑鉄・1856年:ベッセマー転炉の開発による大量生産(英)・1868年:日本初の鉄橋”くろがね橋”建設(長崎県)・1901年:構造用鋼材の製造(八幡製鐵所)・1958年:東京タワー建設・1968年:霞が関ビル建設

Page 6: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

鉄とコンクリートの出会い⇒鉄筋コンクリート

・1855年: 鉄網入りコンクリート製ボード出展(第1回パリ博覧会)・1867年:鉄筋入り植木鉢の発明(仏)・1880年代:メラン式RC橋梁の発明(豪)・1890年:日本初の鉄筋コンクリート構造物”横浜港岸壁ケーソン”・1903年:世界初のRC造集合住宅(パリ,フランクリン通り)・1903年:日本初の鉄筋コンクリート橋 ”琵琶湖疏水運河11号橋・1931年(昭和6年):土木学会 鉄筋コンクリート標準示方書 制定

・1952年(昭和27年):日本初のPC橋”長生橋”(石川県)

Page 7: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

樹脂・塗料の歴史・紀元前5000年頃:うるしの使用・メソポタミヤ時代:アスファルトの使用

・1868年(明治元年):築地ホテルの塗装・1881年(明治14年):塗料の工業化(光明社設立)・1885年(明治18年):「堀田式さび止め塗料及び塗装」特許第1号・1905年(明治38年) :アスファルト防水(大阪瓦斯本社ビル屋根)・1951年(昭和26年) : エポキシ樹脂塗料の開発・1950〜1960年代 :ポリマーセメントモルタルの研究

Page 8: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

樹脂・塗装と鉄筋コンクリートの出会い⇒高耐久(長寿命)コンクリート構造物

●基準・指針類に見るコンクリート構造物への樹脂・表面保護の適用

・1983年:海洋コンクリート構造物の防食指針(案):JCI・1984年:道路橋の塩害対策指針(案):日本道路協会・1986年:エポキシ樹脂鉄筋を用いた鉄筋コンクリートの設

計施工指針(案)土木学会・1987年:ポリマーセメントモルタル試験方法規準(案):JCI・1991年:コンクリート防食指針(案):下水道事業団・1990年代:高耐久性埋設型枠工法の開発(本四架橋適用)・2005年:表面保護工法設計施工指針(案): 土木学会・2012年: けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針(案): 土

木学会

Page 9: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

コンクリート構造物への劣化因子侵入

Page 10: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

コンクリート・鋼材・樹脂(表面保護)のコラボレーション

コンクリート

樹脂など

(表面保護)

鉄 筋

1890鉄筋コンクリート1952プレストレスト

コンクリート

耐力向上

1881さび止め塗料1986 樹脂塗装鉄筋

腐食防止

(基準類制定)1987PCM1983表面被覆2005表面含浸2007高靭性セメント系

複合材料(合成繊維)

長寿命化

Page 11: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

コンクリート・鉄筋・樹脂(表面保護)のコラボレーションの事例

11

A:表面保護工法(被覆、含浸)

B:樹脂塗装鉄筋

C:高耐久性埋設型枠

D:その他の樹脂使用工法

Page 12: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

A:表面保護工法 (表面被覆工法)

エポキシ樹脂 ポリマーセメント

塩化物イオンや二酸化炭素の侵入を抑制し,内部の鉄筋腐食を防ぐ。

Page 13: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

13

〔A〕表面被覆工法(エポキシ樹脂塗装)→補修:ポリマーセメント+再塗装

エポキシ樹脂(3層)

アクリルウレタン樹脂(2層)

膜厚:490μm

断面修復材:コンクリート(W/C:50%)

エポキシ樹脂プライマー

〔B〕高耐久性プレキャスト型枠

→補修:目地取替えのみ

塩害を受ける道路橋床版のLCC比較・海岸からの距離:100m・設計耐用年数:150年・対象面積:2000m2

Page 14: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

14

各種の補修工法を用いた場合の補修時期予測,LCC比較

補修後経過年数(年)

塩化

物イオン量

(kg/

m3)

塩化

物イオン量

(kg/

m3)

コンクリート(W/C:50%)

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1.4

1.6

0 50 100 150

補修後経過年数(年)

コンクリート(W/C:50%)+厚膜エポキシ樹脂

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1.4

1.6

0 50 100 150

高耐久性プレキャスト型枠

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1.4

1.6ポリマーセメントモルタル+厚膜エポキシ樹脂

0

0.2

0.4

0.6

0.8

1

1.2

1.4

1.6

対象構造物:橋梁床版(かぶり50mm),海岸からの距離:100m

補修回数:12回 補修回数:5回

補修回数:3回

補修回数:1回

Page 15: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

15

0

5

10

15

20

25

30

0 20 40 60 80 100 120 140補修後の経過年数(年)

補修

後の

RL

LC

(x1

04

ユニ

ット

コンクリート+柔軟エポキシ樹脂

コンクリート+厚膜エポキシ樹脂

コンクリート+厚膜ビニルエステル樹脂

コンクリート+アクリル系ポリマーセメント

高耐久性プレキャスト型枠

補修後のLCCの比較

0

5

10

15

20

25

30

0 20 40 60 80 100 120 140

補修後の経過年数(年)

補修

後の

RL

CC

(x10

4ユ

ニッ

ト) コンクリート(W/C:50%)

ポリマーセメントモルタル

コンクリート+厚膜エポキシ樹脂

ポリマーセメントモルタル+厚膜エホキシ樹脂

対象面積:100m2

単価:200~800ユニット/m2

コンクリート240,000

ポリマーセメント200,000

高耐久PC型枠140,000

表面被覆工180,000~

240,000

Page 16: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

16

表面含浸材がコンクリート内部に含浸して,劣化因子の侵入抑制,または新たな性能を付与する効果をもたらす工法であり,一般に,コンクリート表面に塗膜を形成しない.

表面含浸材表面含浸工法

Page 17: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

17

[目 的]・予防保全・落書き対策(防汚)

[特 長]・塗布量0.1~0.4 kg/m2程度・適用後の外観の変化が少ない・補修後のコンクリート表面の観察が可能・再施工する場合,前処理が不要 (再度含

浸可能)

表面含浸工法の特長

メンテナンスが容易

Page 18: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

18施工前 施工後

①使用材料

けい酸ナトリウム系表面含浸材+ポリマーセメントモルタルによる断面欠損部の修復

②含浸工法の仕様:反応促進養生(水塗布)を数回繰返す

表面含浸工法の例 (塩害、中性化の補修の場合)

Page 19: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

•亜硝酸リチウム系含浸材を塗布し,内部へ含浸 ⇒ 鉄筋防錆•劣化因子の侵入を抑制するため、けい酸リチウム系含浸材を塗布

⇒ 劣化因子の侵入抑制

鉄筋腐食抑制効果(表層部)を併せ持つ表面含浸工法

技術資料P.45

表面含浸工法の例 (塩害、中性化の補修の場合)

基本性能 『けい酸リチウム(LiSiO2)系含浸材による劣化因子の遮断』付加価値 『亜硝酸イオン(NO2

ー)による鉄筋腐食の抑制』を付与

19

Page 20: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

20

B:エポキシ樹脂塗装鉄筋

シールドセグメント

橋梁床版(凍結防止剤による塩害対策)

Page 21: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

21

かぶり:70mm高炉セメントB種W/C:42%

エポキシ樹脂塗装鉄筋を用いたコンクリート構造物の耐久性照査

130年後Cl−は1.2kg/m3以下鉄筋腐食しない予測

エポキシ樹脂

Page 22: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

エポキシ樹脂塗装鉄筋の課題

1.コンクリートとの付着強度の低下⇒重ね継手長さ:普通の約1.2倍

2.曲げ加工、組立時に塗膜が傷つきやすい⇒タッチアップ補修

3.紫外線劣化の懸念⇒屋外に長期間置く場合、

日射除け養生が必要

22

Page 23: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

23

珪砂

・コンクリートとの付着強度向上

ポリビニルブチラール(PVB)樹脂

・防食性の担保・耐アルカリ性・伸び率が高い

PVB樹脂塗装鉄筋

柔軟性

付着性

Page 24: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

(1) 耐久性エポキシ鉄筋と同等以上

(2) コンクリートとの付着強度普通鉄筋と同等以上

(3) 施工性施工時の衝撃および曲げ加工において,樹脂塗膜の欠損に対する抵抗性が高い

24PVB樹脂塗装鉄筋の特長

Page 25: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

コンクリートとの付着強度

珪砂の効果による付着強度の向上

引抜き試験供試体

【引き抜き試験(JSCE-E 516-2003)】

25

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

無塗装鉄筋 エポキシ樹脂塗装鉄筋 PVB-S被覆鉄筋

付着

応力

度(N

/mm

2 )

最大付着応力度最大付着応力度

0

4

8

14

16

12

付着

応力

度(N

/m

m2)

普通鉄筋

エポキシ鉄筋

サンドグリップバー

1.1倍

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

無塗装鉄筋 エポキシ樹脂塗装鉄筋 PVB-S被覆鉄筋

付着

応力

度(N

/mm

2 )

すべり量0.002D の時

すべり量0.04mmのとき

0

4

8

14

16

12

普通鉄筋

エポキシ鉄筋 PVB鉄筋

付着

応力

度(N

/m

m2)

2.8倍

Page 26: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

【耐衝撃性試験(JSCE-E 514-2003)】

26

1.8kgのおもりを自由落下

落下

施工性

落下試験5回 落下試験10回

鉄筋素地の露出なし

Page 27: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

180°の曲げ加工

【曲げ加工性試験(JSCE-E 514-2003) 】

PVB鉄筋の曲げ外周

損傷無し(PVB樹脂の変形に対する追従性)

27

PVB鉄筋の曲げ内周

施工性

Page 28: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

28

・高いひび割れ抵抗性

・優れた美観と耐久性

・内部鉄筋の長期保護

C:高耐久性型枠工法

Page 29: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

29

高耐久性型枠の断面の例

Page 30: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

30

高耐久性型枠を用いたコンクリート構造物の塩化物イオン浸透予測(150年間)

ポリマー

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

-5.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0

PCa-50YPCa-100YPCa-150YPlain-50YPlain-100YPlain-150Y

塩化物イオン侵入量

(kg/m3 )

表面からの深さ (cm)

高耐久性型枠(t=53mm) 内部コンクリート

150年

100年

50年

Page 31: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

31

高靭性セメント型枠(合成短繊維含有)

Page 32: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

18

樹脂系注入工法(中高圧注入)

樹脂系注入工法(低圧注入)

ひび割れ補修工法の例(樹脂注入)

Page 33: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

①自動低圧注入器をひび割れに沿って設置する②亜硝酸リチウム水溶液を先行注入する ⇒ ゲルの非膨張化③超微粒子セメント系注入材を本注入 ⇒ ひび割れ閉塞、劣化因子遮断

ASR膨張抑制効果(部分的)を併せ持つひび割れ注入工法33

ASR補修工法の例(亜硝酸リチウム注入)

Page 34: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

構造物の性能の時間的変化

34

Page 35: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

メンテナンス計画のシナリオ(例)

供用時間

性能

要求性能

維持管理限界

材料のコラボレーション(新設)

これまでの補修

材料のコラボレーション(補修)

UP

UP

鉄筋コンクリート+新材料との複合の時代

Page 36: コンクリート構造物を長生き させるための方策 · 1 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2018 2018.5.9 コンクリート構造物を長生き

予防保全によるライフサイクルコストの低減

補修(大規模)

補修(中,小規模)

定期点検

供用時間劣

化程

度ライフサ

イクル

コスト

対策

費用

予防保全

要求性能 変状が顕在化した後に対策

変状が顕在化した後に対策予防保全

36