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インストールガイド 第 1.0版
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ポイント
注意
本 書 の 使 い 方
本書は、Netwiser Virtual Edition SX-3890 ロードバランサのインストールガイドです。
関連文書には「Netwiser Virtual Edition 導入・運用の手引」、「Netwiser SX-38 シリーズ コマ
ンドリファレンス」があります。
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目次
第１章 概要 ...................................................................................... 1
１.１ 配布イメージ ........................................................................................................................ 1 １.２ インストール要件 ................................................................................................................ 1 １.２.１ ホストマシン環境要件 .................................................................................................. 1 １.２.２ 仮想ハードウェアリソース制限 ..................................................................................... 2
第２章 環境構築 ............................................................................... 2
２.１ インストール手順 ................................................................................................................ 2 ２.１.１ VMware ESXi へのインストール ................................................................................. 2 ２.１.２ KVM へのインストール ................................................................................................ 7 ２.１.３ ライセンス認証 ......................................................................................................... 12
２.２ ネットワーク接続 .............................................................................................................. 14 ２.２.１ 仮想 NIC の追加 ...................................................................................................... 14 ２.２.２ 仮想 NIC の削除 ..................................................................................................... 15 ２.２.３ 構成上の制限 .......................................................................................................... 16 ２.２.４ Netwiser の MAC アドレスについて ....................................................................... 17
２.３ ライブマイグレーション機能利用時の注意点 ................................................................... 18
第１章 概要
Netwiser Virtual Edition は、負荷分散装置であるロードバランサ「Netwiser」
をハイパーバイザー上の仮想マシンとして動作させるためのソフトウェアです。
本ドキュメントでは、本製品を各種ハイパーバイザー上にインストールする方法
や、インストールする上での規定・制限について説明します。
以降、本書では、"Netwiser Virtual Edition"を Netwiser VE または、単に
Netwiser と略称で呼ぶことがあります。
１.１ 配布イメージ Netwiser のソフトウェア配布形式について説明します。
■VMware ESXi
Netwiser を VMware ESXi ハイパーバイザー（以降、ESXi と略称）上にインス
トールする場合、OVA（Open Virtualization Format Archive）形式ファイルを
使用してください。
■Kernel-based Virtual Machine
Netwiser を Kernel-based Virtual Machine（以降、KVM と略称）上にインス
トールする場合、qcow2 形式ファイルを使用してください。
qcow2 ファイルは zip 形式で圧縮された状態で提供されます。解凍してから使
用してください。
１.２ インストール要件
１.２.１ ホストマシン環境要件 インストール先のホストマシン環境について、本ソフトウェアの対応する環境を
以下に示します。
VMware
ESXi 6.0
KVM
RHEL/CentOS 7.x
ハードウェア （VMware、KVM 共通）
64bit CPU アーキテクチャ
仮想化支援機能（Intel® VT-x または AMD-VTM）有効
１.２.２ 仮想ハードウェアリソース制限 Netwiser に対して割り当て可能な仮想ハードウェアリソースの制限値を示しま
す。
仮想 CPU コア 1～8
仮想メモリ 4GB (＊1)
仮想 NIC 1～10
仮想 HDD 8GB (＊1)
＊1 仮想メモリと仮想 HDD は固定値を示しています。変更しないでください。
上記制限に違反した場合、起動時のコンソール画面に警告メッセージが表示
され、更に、シスログにメッセージが出力されます。
警告メッセージ例
Jun 13 13:07:36 netwiser system: This system has been attached invalid resource size.
シスログメッセージ例
制限に違反した場合においても本ソフトウェアは起動しますが、その場合の動
作保障は致し兼ねます。上記制限を守ってご使用ください。
注意
［ 空 白 ］
2
第２章 環境構築
本章では、Netwiser のインストール手順や、設定を開始する前に確認すべき事
柄について説明します。
２.１ インストール手順 各種ハイパーバイザーへ Netwiser をインストールする手順を説明します。
２.１.１ VMware ESXi へのインストール vSphere Web Client を使用して、ESXi 上に Netwiser をインストールする手
順について説明します。
本ドキュメントでは、vSphere Web Client(ver 6.0)を使用した場合の例を示し
ます。ご利用の環境に合わせて、適宜読み替えてください。
1. ESXi デプロイ用 OVA ファイル"netwiser-07xxxx.ova"を用意した上で、
vSphere Web Client を起動します。
2. vCenter マシンを選択し、右クリックから[OVF テンプレートのデプロイ]
を選択します。
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3. 「ローカルファイル」を選択します。更に、ローカルPCに格納してあるファイ
ル" netwiser-07xxxx"を選択して[次へ]をクリックします。
4. [次へ]をクリックします。
4
5. 仮想マシン名を定義します。デフォルトの”Netwiser Virtual Edition”から
変更したい場合は、任意の仮想マシン名を入力します。
また、インストール先のフォルダまたはデータセンタを選択してから[次へ]
をクリックします。
6. Netwiser のインストール先を、ホストやクラスタ、リソースプールから選択
して、[次へ]をクリックします。
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7. 仮想ディスクフォーマットの種別と、仮想ストレージポリシーの種別を選択
します。更に、仮想マシンの配置先ストレージを選択して[次へ]をクリックし
ます。
8. Netwiser の port1 に割り当てるネットワークラベルを選択して、「次へ」を
クリックします。
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9. 最後に、選択内容を確認して[終了]をクリックします。
この時、初回インストール時に割り当てられている仮想ハードウェアリソー
スを変更した上で起動したい場合、「デプロイ後にパワーオン」は選択せず、
デプロイ後に任意の設定変更を実施した上で起動してください。
初回起動時に割り当てられている仮想ハードウェアリソースは以下の通り
です。
仮想 CPU コア 1
仮想メモリ 4GB (＊1)
仮想 NIC 1
仮想 HDD 8GB (＊1)
＊1 仮想メモリと仮想 HDD は固定値を示しています。変更しないでください。
[終了]をクリックすると仮想マシンのインストール処理が開始されます。
10. Netwiser をインストールした後、初回起動において、ライセンス認証が実
施されます。
事前に通知した「アクティベーション ID」と「ライセンスキーコード」を入力
してください。詳細は、「２.１.３ ライセンス認証」を参照してください。
ESXi の標準仮想スイッチは「無差別モード（プロミスキャス・モード）」が無
効に設定されています。この場合、Netwiserは port 1を使用したワンアー
ム構成で使用する必要があります。
その他構成で使用する場合は、接続する仮想スイッチ設定の「無差別モー
ド（プロミスキャス・モード）」を有効に設定してください。詳しくは、「２.２.３
構成上の制限」を参照してください。
注意
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２.１.２ KVM へのインストール virt-manager を使用して、KVM 上に Netwiser をインストールする手順につい
て説明します。
本ドキュメントでは、Centos7.2で virt-manager(ver 1.2.1)を使用した場合の
例を示します。ご利用の環境に合わせて、適宜読み替えてください。
1. KVM デプロイ用 qcow2 ファイル"netwiser-07xxxx.qcow2 "を用意した
上で、virt-manager を起動し、新規仮想マシンの作成を開始します。
qcow2 ファイルは zip 形式で圧縮した状態で提供されます。ファイルを解
凍して使用してください。
2. 「既存のディスクイメージをインポート（E）」を選択し、[進む]をクリックしま
す。
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3. ローカル PC に格納してあるファイル"netwiser-07xxxx.qcow2"を選択し
ます。
更に、「OS の種類（T）」、「バージョン（V）」ともに、"Generic"を選択し、
[進む]をクリックします。
4. 「メモリー（RAM）（M）」で、"4096 MB"を入力します。更に、「CPU（P）」で
は、Netwiser に割り当てる CPU コア数を入力し、[進む]をクリックします。
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5. 「名前（N）」で、任意の仮想マシン名を入力します。更に、「インストールの
前に設定をカスタマイズする（U）」を選択します。
6. '5. 'に引き続き、Netwiser の port1 と紐付けるネットワークブリッジを選択
し、[完了]をクリックします。
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7. Netwiser に割り当てる仮想 NIC を選択します。更に、「デバイスのモデル
（L）」に"virtio"を選択し、[適用(A)]をクリックします。他の仮想 NIC を追加
する場合も同様に設定します。
8. 仮想ディスクを選択して、以下の設定値を確認します。
Ø 「ストレージサイズ」が 8GiB になっていること
Ø 「ディスクバス（U）」が"IDE"または"VirtIO"になっていること
Ø 「ストレージの形式（T）」が"qcow2"になっていること
9. 初回インストール時に割り当てられている仮想ハードウェアリソースを変
更したい場合、本画面にて追加・変更します。
初回起動時に割り当てられている仮想ハードウェアリソースは以下の通り
です。
仮想 CPU コア 1
仮想メモリ 4GB (＊1)
仮想 NIC 1
仮想 HDD 8GB (＊1)
＊1 仮想メモリと仮想 HDD は固定値です。変更しないでください。
10. 最後に、「インストールの開始」をクリックすると、インストールが開始されま
す。
11. Netwiser はそのまま起動処理に移行します。ただし、Netwiser をインスト
ールした後、初回起動において、ライセンス認証が実施されます。
事前に通知した「アクティベーション ID」と「ライセンスキーコード」を入力
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してください。
詳細は「２.１.３ ライセンス認証」を参照してください。
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２.１.３ ライセンス認証 Netwiser を使用するには、初回起動時にアクティベーション ID とライセンスキ
ーコードを入力する必要があります。
1. 事前に通知した 5 桁のアクティベーション ID を入力して、<OK>を選択し
ます。
2. アクティベーション ID に紐付く 16 桁のライセンスキーコードを入力して、
<Enter>を選択します。
認証エラーとなった場合、アクティベーション IDの入力からやり直してくだ
さい。また、<Back>を選択した場合も、アクティベーション ID の入力画面
に戻ります。
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3. 認証が成功すると、認証成功メッセージを表示した後に、Netwiser のログ
インプロンプトが表示されます。
初期アカウント名、初期パスワードはともに"adm"です。
その他、Netwiser の仕様や設定方法についての詳細は、関連文書の
「Netwiser Virtual Edition 導入・運用の手引」、「Netwiser SX-38 シリーズ
コマンドリファレンス」を参照してください。
ポイント
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２.２ ネットワーク接続 Netwiser に仮想 NIC を追加/削除する際の規定や注意点について説明しま
す。
２.２.１ 仮想 NIC の追加 仮想マシンが停止状態の時だけ、仮想 NIC の追加が可能です。
ただし、選択すべき仮想 NIC のアダプタタイプは、ESXi と KVM で異なります。
■ESXi での仮想 NIC 追加
ESXi 上の仮想マシンに対して新規に仮想 NIC を割り当てる場合、「アダプタタ
イプ」に必ず"e1000"を選択してください。
■KVM での仮想 NIC 追加
KVM上の仮想マシンに対して新規に仮想NICを割り当てる場合、「デバイスの
モデル（L）」に必ず"virtio"を選択してください。
新規に追加した仮想NICは、Netwiserのイーサネットポートとして割り当てられ
ます。また、イーサネットポートのデフォルト設定は、VLAN ID が 1 で、かつリンク
UP 状態です。
仮想 NIC は仮想マシンへの追加順に、Netwiser の port1 から割り当てられて
いきます。
仮想 NIC を新規に割り当てる際は、ネットワークのループに注意してください。
新規割り当て NIC は全て、VLAN 1 のポートとして設定されるため、それらの仮
注意
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想 NIC に接続された仮想スイッチが同じであった場合、Netwiser の起動後に
Netwiser と仮想スイッチ間でループが発生してしまいます。
各仮想 NIC は、異なる仮想スイッチに接続してください。
２.２.２ 仮想 NIC の削除 仮想マシンが停止状態の時だけ、仮想 NIC の削除が可能です。
仮想NIC を削除する際、Netwiserは仮想マシンへのNIC割り当て順序通りに
イーサネットポートを割り当てていきます。仮想 NIC を削除した場合、余ったイー
サネット設定は Netwiser の設定情報から消去されます。
例えば、下図のように仮想 NIC1～3 がそれぞれ Netwiser の port1～3 に割り
当てられているケースを例に挙げます。
この時、「仮想 NIC 2」を削除した場合、「仮想 NIC 3」には次回起動時より
port2（設定 B）が紐付くことになり、port3（設定 C）はNetwiserの設定から消
去されます。
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２.２.３ 構成上の制限 Netwiser に接続される仮想ネットワークデバイス（仮想スイッチや仮想ブリッジ
を含む）によっては、仮想 NIC の MAC アドレス宛てフレームのみを受信するよ
うに動作する場合があります（以降、このように動作することを「非プロミスキャ
ス・モード」と呼称します）。
Netwiser に接続される仮想ネットワークデバイスに対して、非プロミスキャスモ
ードで動作させたい場合は、port 1 を使用したワンアーム構成を組む必要があ
ります。
port 1 を使用したワンアーム構成例
この場合、仮想 IP アドレスに紐付く MAC アドレスと、パケットを受信する仮想
NIC の MAC アドレスとが一致する為、非プロミスキャス・モードであってもパケ
ットは破棄されません。（仮想 IPアドレスに紐付くMACアドレスの仕様は「２.２.
４ Netwiser の MAC アドレスについて」を参照してください）
いずれの構成であっても、Netwiser に接続する仮想ネットワークデバイスを非
プロミスキャス・モードで動作させる場合は、Netwiser の VRRP 設定を用いた
冗長構成を組むことはできません。
なお、非プロミスキャス・モードを解除すれば、これらの制限は無視できます。
ポイント
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２.２.４ Netwiser の MAC アドレスについて 本章では、Netwiser で使用される MAC アドレスの仕様を示し、制限や注意す
べき事柄について説明します。
Netwiser の各イーサネットポートの MAC アドレスは、各ポートに紐付く仮想
NIC に設定された MAC アドレスが割り当てられます。
ただし、Netwiser に設定した仮想 IP アドレスの MAC アドレスは、以下の何れ
かになります。
冗長設定なし port 1 に紐付けた仮想 NIC の MAC アドレス
冗長設定あり VRRP 既定の仮想 MAC アドレス（00:00:5e:00:01:XX）
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２.３ ライブマイグレーション機能利用時の注意点 稼働中の仮想マシンを停止することなく別のホストマシン上に移動させる機能
をライブマイグレーション機能と呼称します。
Netwiserをライブマイグレーションさせる場合、その動作は各ハイパーバイザー
の仕様に依存します。
一般的に、ライブマイグレーションが正常に完了すると、ハイパーバイザーが自
発的に、仮想NICのMACアドレスを送信元としたMACフレーム（RARPなど）
を送出し、隣接機器に対して、ARP キャッシュの更新を促します。
ただし、ここで通知される MAC フレームは、仮想 NIC の MAC アドレスを送信
元とした MAC フレームであり、仮想 IP アドレスに紐付く MAC アドレスが通知
されるわけではありません。
以上より、このような状況においてライブマイグレーションを実施する場合、port
1 を使用したワンアーム構成で Netwiser の環境を構築した場合のみ、隣接機
器における ARP キャッシュの更新が正常に実施されます。（仮想 IP アドレスに
紐付くMACアドレスの仕様は「２.２.４ NetwiserのMACアドレスについて」を
参照してください）
本章に記載のハイパーバイザーの動作や挙動の説明は、一般的なハイパーバ
イザーの挙動を説明したものであり、ご利用のハイパーバイザーの挙動に関し
て、本ドキュメントで担保されるものではないことを予めご了承ください。
注意
ロードバランサ
Ver 7.4
インストールガイド
発 行 年 月 2016 年 7 月
版 数 第 1.0 版
文書コード SJP-BH1-00200101-1
発行
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