パフォーマンス 基盤に要するコスト 50 - netapp · 2018-10-24 ·...

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ユーザ事例 インターネット サービス エキサイト株式会社 ポータルサービスをはじめ、多彩なインターネット情報サービスを提供 しているエキサイト株式会社。俊敏性が求められるそのサービス基盤 を、ネットアップのオールフラッシュ ストレージが支えています。 1990 年代後半、日本では数々のインターネットビジネスが立ち上がってきました。その中の 1 社で あるエキサイト株式会社は、ポータルサービス「エキサイト」をはじめ多彩なインターネット情報 サービスを手掛け、激動のインターネット業界でサービス内容も基盤も大きく変化しながら数々の サービスを展開し成長を続けています。そして同社では、将来を見据えた新たなテクノロジーとし てプライベート クラウド基盤を構築、本格的な運用を開始しました。 オールフラッシュを使って プライベート クラウド基盤を構築。 低コストかつ瞬敏なサービス基盤を実現。 パフォーマンス パブリック クラウドに対し 300 % 基盤に要するコスト パブリック クラウドに対し 50 % お問い合わせ

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Page 1: パフォーマンス 基盤に要するコスト 50 - NetApp · 2018-10-24 · これまでの仮想化基盤はディスク スト レージが中心でしたが、パフォーマンス

ユーザ事例

インターネットサービス

エキサイト株式会社ポータルサービスをはじめ、多彩なインターネット情報サービスを提供しているエキサイト株式会社。俊敏性が求められるそのサービス基盤を、ネットアップのオールフラッシュ ストレージが支えています。

1990 年代後半、日本では数々のインターネットビジネスが立ち上がってきました。その中の1 社であるエキサイト株式会社は、ポータルサービス「エキサイト」をはじめ多彩なインターネット情報サービスを手掛け、激動のインターネット業界でサービス内容も基盤も大きく変化しながら数々のサービスを展開し成長を続けています。そして同社では、将来を見据えた新たなテクノロジーとしてプライベート クラウド基盤を構築、本格的な運用を開始しました。

オールフラッシュを使ってプライベート クラウド基盤を構築。低コストかつ瞬敏なサービス基盤を実現。

パフォーマンスパブリック クラウドに対し

300%

基盤に要するコストパブリック クラウドに対し

50% お問い合わせ

Page 2: パフォーマンス 基盤に要するコスト 50 - NetApp · 2018-10-24 · これまでの仮想化基盤はディスク スト レージが中心でしたが、パフォーマンス

“OpenStackで新たに構築したプライベート クラウドでは、SolidFireの採用によって、入出力要件が厳しい人工知能搭載レコメンドエンジン『wisteria』の稼働も実現しています。これまで専用サーバを必要としていたようなサービスもプライベート クラウドに統合できるようになり、開発エンジニアも我々インフラ担当も、より本来の業務に専念できるようになりました”エキサイト株式会社インフラストラクチャー部 インフラストラクチャーセクション福田 貴司 氏

変化し続けることが必須のビジネス

エキサイト株式会社の原点となるポータルサービス「エキサイト」のサービスを開始したのは 1997 年 12 月。その歴史は、すでに20 年に達しようとしています。変化の激しいインターネットビジネスの業界においては、利用者を獲得していくためサービスを進化させ続けると同時に、より迅速なビジネス展開やコスト削減のため基盤を進化させ続けていくことが不可欠です。

同社のサービス基盤の構築や運用管理を一手に担うのが、インフラストラクチャー部 インフラストラクチャーセクション。総勢 7 名のエンジニアが、サーバ、ストレージ、ネットワークの全てを担当するエキスパートのチームです。チームでは近年、サービスに必要なサーバの構築を、各開発者が自らできる環境を整備し、サービスをリリースするまでの時間を短縮したいと考えていました。

「これまでは、開発エンジニアが新たなサーバを必要とする場合には作業依頼を出してもらい、我々インフラ担当が仮想マシンなどの準備をしていました。パブリック クラウドのようなセルフサー

ビスが実現できれば、サーバの準備期間も短縮され、我々の手間も減って、双方とも本来の業務により集中できます。当社のサービス規模では、パブリック クラウドで全てのサービスを運営することは、主にコスト面で難しく、自社のインフラとして低コストに利用できるプライベート クラウド基盤を構築したいと考えていました」と、インフラストラクチャーセクションの福田貴司氏は説明しています。

ボトルネック解消に オールフラッシュを採用

インフラストラクチャーセクションは 2~ 3 年 前からOpenStack の動 向を注視しており、安定度が高まってきたとの感触を得て2015 年頃から本格的な導入に向けて動き出しました。このとき、ストレージにおいても新たなテクノロジーが検討されました。

これまでの仮想化基盤はディスク ストレージが中心でしたが、パフォーマンス上の制約から、一部のデータベースなど入出力要件の厳しい用途には独立した物理サーバやハイブリッド ストレージも必要でした。これらは構築時のコストや運用時の負担などにつながるため、ストレージ入出力のボトルネックを

なくすことが重要だったのです。

そこで今回のプライベート クラウドでは、全てのシステムを統合できるようにすべく、近年急速にコストが下がってきた各社のオールフラッシュ ストレージ製品を検討し、その中からネットアップのSolidFire が採用されました。

「SolidFire はコストのみならず拡張性にも優れ、管理画面のユーザ インターフェースの使い勝手も良く、そして入出力性能をQoS 管理できる機能も魅力

既存の仮想化基盤に対し

70%

仮想マシン提供までの時間

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と感じました。拡張できるストレージは多数ありますが、その中でも容量とパフォーマンスを同時にスケールできるものを求めており、SolidFire がまさにそれでした。またネットアップは、ベンダーとしてOpenStack に注力している上に、我々に接してくれた営業担当者やエンジニアの知見・姿勢にも信頼感があり、安心して利用できると思いました」(福田氏)

入出力の激しい AIエンジンも 統合可能に

エキサイトのプライベート クラウド基盤は、OpenStackディストリビューションとして「Red Hat OpenStack Platform」を採用、レッドハットの支援を受けつつ構築が開始されました。そのストレージとして採用されたSolidFire は、2016年の夏には基盤整備を完了。2016 年11 月頃から実際のサービスを稼働させ始め、徐々にその数を増やしてきています。今回のプライベート クラウド構築に合わせ、自動化や効率化などに関して、開発エンジニアと議論を重ね、業務の進め方を大きく変えることでサービスの企画からサービスインまでを短縮できるようになりました。

プライベート クラウド上で稼働している中でも特筆すべきは、エキサイトが独自に開発した人工知能搭載コンテンツレコメンドエンジン「wisteria」です。自然言語処理・解析技術によるテキストコンテンツ解析と、機械学習技術によるユーザ挙動分析により、個々のユーザに合わせたコンテンツを提案するというサービスで、「エキサイトニュース」など複数の自社サービス内で用いられているほか、他媒体への外部提供も行われています。

「wisteria」は膨大なデータを読み書きするため、ストレージのパフォーマンスが重要です。当初はパブリック クラウドで稼働させていましたが、SolidFire を用いたプライベート クラウド上に移行したことにより、パブリック クラウドで運用していたころに比べ、インフラに要するコストは 50%となり、パフォーマンスも300%向上しています。

「SolidFireの採用により、ストレージのキャパシティだけでなく入出力パフォーマンスにも大幅な余裕ができ、こうした入出力の激しいシステムも同じ基盤に統合できて、専用サーバの必要性を大

幅に減らすことができました。Webビジネスは何が大きくヒットするか分からず、将来必要となるリソース量を見通すことが困難なため、特定サービスのための専用ハードウェアを調達することは非常にリスキーだったのです。開発エンジニアは、サービスとハードウェアのしがらみを気にする必要がなくなり、インフラを担当する我々も管理対象の機器が減って仕事をしやすくなりました」と、プライベート クラウド構築の成果について、福田氏は語ります。

より多くのサービスを 同じ基盤へ統合していく

インフラストラクチャーセクションでは現在、さらなるSolidFireの活用を考えています。例えば、選定時に重視していたQoS 機能は、まだ現状では活用していません。今後、開発エンジニアと連携し、現在の仮想化基盤から徐々に、このパブリック クラウド環境へ移行を進めていく方針です。また、API を通じたストレージ管理も、運用効率化に活用していく計画です。

これまでの仮想化基盤上で稼働していたシステムはもちろん、性能要件の都

OpenStack物理サーバ 仮想化サーバ

ストレージ ストレージ SolidFire

データベース アプリケーション群 データベース アプリケーション群

AfterBefore

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合から専用の物理サーバに置いていたシステムも、SolidFire の卓越したパフォーマンスにより統合が可能となったため、更新などの機会を捉えて移行させていく計画です。こうしてエキサイトのプライベート クラウド基盤は、サーバもストレージも徐々に増強され、その規模を拡大していくことになるでしょう。

「ストレージは、サーバやネットワークとは違い、データを置く場所として特別な

存在だと考えています。ネットアップは、ONTAP を長年にわたって提供し続けている信頼できるメーカーだという印象があります。SolidFire の将来性についても大いに期待しています」(福田氏)

世界中のトップ企業が、データを管理、保管するために、ネットアップのソフトウェア、システム、サービスを利用しています。ネットアップのチームワークや専門知識をはじめ、現在だけでなく将来にわたってお客様を成功に導こうとする情熱は、お客様から高く評価されています。詳細については、www.netapp.com/jp/をご覧ください。

ネットアップ株式会社TEL:03-6870-7600Email:[email protected]

© 2017 NetApp, Inc. All rights reserved.記載事項は、予告なく変更される場合があります。内容の一部または全部をNetApp, Incの許可なく使用・複製することはできません。NetApp、NetAppロゴ、SolidFireは、米国およびその他の国におけるNetApp, Incの登録商標です。その他記載のブランド・製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。 CSS-6965-0317-jaJP

ソリューションの構成

ネットアップ製品

SolidFire SF2405

パートナー製品

Red Hat OpenStack Platform

代表的なVM環境

Ubuntu、MySQL、MariaDB、Apache、NGINX、casandra など

お問い合わせ     03-6870-7400

http://www.netapp.com/jp/products/storage-systems/solidfire/index.aspx

福田 貴司 氏

エキサイト株式会社インフラストラクチャー部インフラストラクチャーセクション

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