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2019.5 タイル建材 INAX ベルパーチ 設計・施工マニュアル ベルパーチ 設計・施工マニュアル

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  • 2019.5

    タイル建材INAX ベルパーチ

    設計・施工マニュアル

    ベルパーチ

    設計・施工マニュアル

    会社や商品についての情報のご確認は、LIXILオフィシャルサイトまで

    ※ショールームの所在地、カタログの閲覧・請求、図面・CADデータなどの各種情報は、上記オフィシャルサイトからご確認ください。

    ●写真は印刷のため、実際の色と異なる場合がございます。現物またはサンプルなどにてご確認ください。●仕様・価格は予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。●本カタログ掲載内容及び写真・図版の無断転載はかたくお断りします。

    ご使用の前に「取扱説明書」をよくご覧の上、正しくお使いください。また、取付設置工事は「取付設置説明書・施工説明書」に従ってください。いずれの場合も、取り扱いを誤ると事故や故障の原因となります。

    安全に関するご注意

    当社は、当社取扱商品のユーザーさま及び流通業者さま等の個人情報を商品納入にあたって取得し、将来にわたる品質保証、メンテナンス、その他当社プライバシーポリシーに記載の目的のために利用させていただきます。個人情報の取り扱いについての詳細は、当社オフィシャルサイトの「プライバシーポリシー」をご覧ください。

    個人情報保護について

    商品についての技術的なお問い合わせは、お客さま相談センターまで受付時間/平日 9:00~18:00 土・日・祝日 9:00~17:00(ゴールデンウィーク、夏期休暇、年末年始等を除く)

    TEL.0570-017-175 FAX.0570-017-178※プラン・お見積り・サンプルのご用命は、支社・支店にご相談ください。

    http://www.lixil.co.jp/

    01 2018.1.10 発行タ-MD137-21

    タイル建材

    INAXベルパーチ

    設計・施工マニュアル

    20

    18

    .1

    9 0

    1 1

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    3 8

    7 1

  • はじめに

    ベルパーチは、木造もしくは鉄骨造建築物を対象にした外装仕上げ材です。タイル形状は、目地の要らないブリック形状の 「ブリックタイプ 」があります。施工方法は、張り付けモルタルを使用せずに、下地材となる専用のベースサイディング(タイル取り付け用の特殊加工を施した窯業系下地材)に、裏面に係止溝をもつタイルを引っ掛けて接着剤で固定する乾式工法です。建物の構造・外壁の断熱方法・タイルの種類・防耐火構造認定により、各種システムを用意しています。本マニュアルでは、木造適用、鉄骨造適用のシステムについて記します。

    特徴●引っ掛け方式のため、施工不良などによるタイルの剥離の心配が少ない。

    ●構成が単純なことから施工効率が高い。●専用技術を必要としないため容易に施工できる。●モルタル下地に比べ壁面重量が軽くなる。●耐久性・耐水性などの壁面性能に優れている。

    この設計・施工マニュアルでは、各現場・各部位における納まり詳細の全てを網羅することはできませんので、主な代表例を記載してあります。本書掲載以外の納まりご採用につきましては、商品性能の維持・外壁機能の発揮・不具合発生の防止・品質保証契約条件などを考慮され、注意事項編に記載した免責事項をふまえた上でご判断いただきますよう、お願い申し上げます。

    2019 年版 改訂のポイント(2018 年版から改訂した内容)主な改訂点は下記の通りとなります。

    ●樹脂サッシが取り付いている場合の注意事項を追加しています。

  • 注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    1

    1.注意事項1 安全における注意点2 部材保管・納入時の注意3 施工上のポイント4 設計・施工における禁止事項5 維持管理のポイント6 免責事項

    2.システムの構成

    3.構成材料1 構成部材一覧表2 ベースサイディング形状図3 タイル形状図4 構成部材形状図

    4.共通編1 外壁通気構法のポイント2 寒冷地標準構法のポイント3 補修方法

    5.木造編1 システム構成図2 適用範囲3 工程図4 施工手順5 各部の納まり

    ・土台部・軒天部・出隅部・入隅部・オーバーハング部・縦ジョイント部・開口部・ポーチ柱部・笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部・垂壁部・下屋部・他部材との取り合い部・鈍角出隅部・妻壁端部の切断パネルの施工方法

    6 チェックリスト

    6.鉄骨造編1 システム構成図2 適用範囲3 商品工構法仕様4 工程図 5 施工手順

    *H90通気金具の使用方法6 各部の納まり

    ・土台部・軒天部・出隅部・入隅部・オーバーハング部・縦ジョイント部・開口部・笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部・下屋部・他部材との取り合い部・鈍角出隅部・妻壁端部の切断パネルの施工方法

    7 チェックリスト

    7.部材の施工方法1 副構成部材の施工方法

    ・土台水切り55の施工方法・通気土台水切り55の施工方法・バルコニー水切り55の施工方法・通気見切り縁(35・45)の施工方法・垂壁用通気見切り縁(17・25)の施工方法・中間水切り(35・45)の施工方法・縦見切り縁の施工方法・長尺スターターの施工方法・開口水抜き部材の施工方法

    2 工具

    BELPARCH MANUAL INDEX

    p2-7223

    3-567

    p8-9

    p10-2110-1213-14

    1516-21

    p22-2623-24

    2526

    p27-59282930

    31-4445-58

    454647484950

    51-525354555657585859

    p60-8661626364

    65-7371

    74-8574757677787980818283848586

    p87-9888-97

    8889909192939495

    96-9798

  • 2

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    安全のために必ずお守りください商品を安全に取付け、使用時の事故を回避するための注意事項を設定しています。施工前によくお読みいただき、事故のないように正しく取付けてください。

    (用語及び記号の説明)

    警告 「取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険な状態が生じることが想定されます。」

    注意 「取扱いを誤った場合に、使用者が軽症を負うか又は物的損害のみが発生する危険な状態が生じることが想定されます。」

    「注意しなさい!」(上記の「警告」「注意」と併用して注意を促す記号です。必ずお読みいただき、記載事項をお守りください。)

    「してはいけません!」(一般的な禁止記号です。)

    納入時の注意1.積み降ろしの際には、ものに当てたり、落としたりして

    角などを損傷しないように十分注意してください。

    2.持ち運びは、垂直に小端立てにして運んでください。

    3.積みの際は平積みにしてください。

    4.車両運搬時には、急ブレーキの時などの損傷を防ぐため、ロープを掛け、角は必ず当て板をしてください。

    保管時の注意1.屋内の平らな場所に置いてください。やむを得ず屋外に

    置く場合は、風雨を避けるため、ポリエチレンなどの防水シートを被せ、シートが飛ばないように養生してください。

    2.地面に直接置かないでください。やむを得ない場合は、パネルや角材を用いて飼木をしてください。(飼木はベースサイディング1枚につき5本以上敷いてください。)

    3.現場に保管する場所は、なるべく施工場所に近い屋内の安全な所を選び、注意して積み重ねてください。

    安全における注意点1

    部材保管・納入時の注意2

    1.注意事項 - 1 安全における注意点/2 部材保管・納入時の注意

    警 告● 本マニュアルの適用範囲、材料。施工方法に従って施工してください。ベースサイディングやタイルの落下によ

    りケガにつながる恐れがあります。また、雨水の浸水により漏水や躯体の劣化につながる恐れがあります。● 電動工具や刃物を使用の際は、各工具の取扱い説明書に従い、安全に作業を行ってください。

    注 意● 安全ヘルメット、安全帯(墜落のおそれがある場合)を着用してください。● 滑りやすい履物を使用しないでください。● 接着剤使用時は手袋等の保護具を着用してください。体質によってはかぶれる場合があります。● 切断作業は、集塵機能付きカッター、局所排気装置、防塵マスクの着用、うがい手洗いの励行、切断片の安全な

    処分等に留意ください。

  • 3

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ◆胴縁は必ず取り付けてください胴縁には以下の5つの機能がありますが、いずれも建物を長持ちさせるための重要な機能です。ベルパーチシステムは、いずれもこの胴縁仕様を標準仕様としておりますので、本マニュアルに明記されている仕様で胴縁の取り付けを必ず行ってください。

       ■胴縁サイズ・ピッチ    幅45mm以上(継ぎ手、入隅、開口横、出隅部等:幅90mm以上)・@500mm以下

    ◆防水処理をしっかり行ってください防水は、外壁の重要な機能の一つですが、その処理が不十分ですと家財等に損害を与え、甚大な被害に発展していく事は自明の事です。ベルパーチシステムは、商品自体と下地防水処理の2段階で水の浸入を防ぐ“二重防水システム”を取り入れておりますが、特に下地防水処理は内部への水の浸入を防ぐ重要なポイントとなりますので、本マニュアルに記載されているように防水紙・防水テープの取り付けを確実に行ってください。また、後付けのサンルームや庇などを施工する場合は、外壁との取り合いの防水について事前に十分検討してください。

    (外装材表面に直付けされますとタイル表面、目地部などからの伝い水が、サンルーム内部・庇下部などに伝わります。)

    ● 耐火建築物への施工(図−1)耐火構造が要求される建築物への施工はできません。

    胴縁の機能

    ①防水、排水、排湿②通気③不陸調整④留め付け強度の向上⑤構造躯体の挙動緩和

    図-1

    図-3

    図-2

    ● 常時水のかかる場所への施工(図−2)多量の水分や熱の影響により、吸水や乾燥などの過酷な条件がかかり、反りや凍害の原因となります。

    ● 裏面から雨のかかる場所や塀などへの施工(図−3)裏面からの吸水や乾燥の繰り返しにより反りや凍害の原因となります。

    設計・施工における禁止事項4

    施工上のポイント3

    次のような部位や施工方法での使用はトラブルの原因となりますので、行わないでください。

    禁 止

    1.注意事項 - 3 施工上のポイント/4 設計・施工における禁止事項

  • 4

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ● 傾斜のある壁面への施工(図−4)垂直な面に比べて、屋根に近い過酷な条件となります。

    凍害や雨漏りの原因となります。

    ● 集合煙突への施工(図−5)煙突内で発生した水分がモルタルを通して外部へしみだし、下地サイディングの裏面から吸水して反りや凍害の原因となります。

    ● 外勾配の笠木への施工(図−6)パラペット部の笠木を外勾配にすると雨水が外壁面を多量に流れて汚れの原因となります。

    ● 基礎部のモルタルへの埋め込み施工(図−7)・毛細管現象によって吸水し、凍害やカビなどの原因と

    なります。

    ・結露水等の排出ができなくなり、土台部からの漏水の原因となります。

    ・躯体圧縮荷重に対するクリアランスが無くなるため、反り発生の原因となります。

    図-4

    図-6

    図-5

    図-7

    ● 内付けサッシの使用内付けサッシでは持ち出し寸法が限定されるため、納まりません。防水上問題がありますので、外付けサッシ(もしくは半外付けサッシ)を使用してください。また、サッシ外面のつたい水などによりサッシ両端が汚れたり、寒冷地などでは外壁面に結氷して凍害の原因にもなります。

    ● 換気口での接続パイプ周りのシールの不備接続パイプと外壁材の間のシールが不完全な場合、壁体内に排気が漏れ壁体内結露を起こしたり外壁材表面に流れ出すことにより、断熱性能の低下、構造躯体の含水率上昇、外壁材の凍害等を引き起こす危険性が高まります。(図-8)接続パイプは外壁材表面より突出させ、パイプと外壁材の間にシーリングを確実に充填してください。(図-9)

    ● 透湿防水シートの施工の不備透湿防水シートの施工の不備は直接漏水事故の原因となります。透湿防水シートや防水テープの施工は確実に行ってください。

    1.注意事項 - 4 設計・施工における禁止事項

    図-9

    防水テープ

    透湿防水シート

    外挿型ベントキャップ

    シーリング

    外装材

    接続パイプ

    図-8

    接続パイプ

    外装材

    透湿防水シート

    防水テープ

    内挿型ベントキャップ

    漏気

    結露

  • 5

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ● 指定以外の材質・サイズの胴縁や主要構成部材以外の釘・ビスの使用ベースサイディングの留め付け強度が確保できずに、タイル面の反りの原因となります。胴縁は指定のものを、釘・ビスは主要構成部材を使用してください。

    ● 規定を超える胴縁間隔への施工壁面にはタイルの重量が掛かってきますので、規定を超える胴縁間隔では釘・ビスでの留め付け強度を確保することができません。

     <胴縁間隔の規定>

    ● 胴縁幅90mm未満でのベースサイディング継ぎ手部の施工(図−10)ベースサイディング継ぎ手部での胴縁の幅が90mm未満ですと、ベースサイディング端部からの釘・ビス打ち寸法が不足し、端部の割れが生じる原因となります。

    図-12

    図-13

    図-14

    ● 間柱上でのベースサイディングのジョイント (図−12)

    間柱上でベースサイディングの縦ジョイントを設定すると、釘・ビスの留め付けが胴縁にしか効かないため、十分な留め付け強度が得られません。脱落・反りなどの原因になります。

    ● ベースサイディングの乱張り施工(図−13)ベースサイディングの合じゃくり部や取り合い部でシーリングの施工不良などが起こり、雨漏り等の原因となります。

    ● 指定以外の接着剤の使用接着性能が確保できないものや、サイディング材との相性が悪いものがあり、剥離などの原因となります。

    ● 水濡れしたサイディングへの施工サイディング施工時の雨水・融雪水等での水濡れがあると、接着性能の低下や壁面の反りの発生等の原因となります。

    ●外張断熱工法の建築物への施工(図−14) 断熱材の厚み分留め付けが効かず、胴縁が浮いた状態と

    なるため、外装仕上げ面での動きが大きくなり仕上げ材が損傷する恐れがあります。外張断熱については別途特殊仕様の施工マニュアルを用意しております。

    釘・ビス留め(木造)

    TBS-1NA 500mm以下

    金具留め(鉄骨造)

    TBS-1SA 606mm以下

    図-11

    ● ベースサイディングジョイント部の突き付け施工(図−11)ベースサイディングのジョイント部を突き付けて施工するとシーリングが打てなくなり、目地追従性が悪く、雨漏りや凍害・反りの原因となります。

    図-10

    90mm

    未満

    間柱

    縦胴縁

    1.注意事項 - 4 設計・施工における禁止事項

    断熱材

  • 6

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    外装材の性能を長期間維持し、美観を保つためには建築時の標準施工法による施工はもちろんのこと、入居後も適切なメンテナンスを進めていただくことが重要です。もし、適切な維持管理がなされず放置されますと、外装材のみならず建物自体の寿命を縮める結果にもなります。正しい施工と適切な維持管理を是非とも実施していただくようお願いいたします。

    <日常の維持管理とお手入れ方法>●ホコリや汚れの清掃の際には、布や柔らかいブラシを使用し水洗いで清掃してください。

    ※金属タワシ・金属ブラシなどの硬いものは使用しないでください。

    ※シンナーなどの薬品や高圧洗浄機などの機器は使用しないでください。

    <点検・メンテナンスについて>●メンテナンス工事は家を建築された住宅会社様を通じて専門業者により対処してください。

    ●化粧シーリングは、一液型変成シリコーン系をご使用してください。シリコーン系はタイルの表面を汚す恐れがあるので絶対に使用しないでください。

    ●メンテナンス時には、窯業系の破風板・鼻隠し・幕板および金属部材の点検、塗り替えをおすすめします。

    ■点検時期●建築後3年後を初回の目安とし、それ以降も1年ごと程度で点検を行ってください。

    ●地震・台風などの後には、その都度点検を行ってください。

    ■点検ポイント外装材

    ●外装材を外部からの衝撃など何らかの理由により破損した場合には、住宅会社様を通じ専門業者により補修してください。破損した外装材を取り外して新しい外装材を施工してください。また、地震等により釘(ビス)部のクラックが発生した場合は、破損した外装材を張り替えてください。

    シーリング部

    ●シーリング部にクラック、肌わかれ、切れ等が入った場合は、住宅会社様を通じ専門業者により補修してください。(3〜5年を目安に点検してください。)

    金属製役物等

    ●水切り、見切り材等の金属製役物が錆びたり塗膜がはがれてきた場合は、住宅会社様を通じ専門業者により再塗装をしてください。住宅のメンテナンス時等に合わせて同時に塗り替えを行ってください。

    ■メンテナンスのポイントシーリング部

    ●クラック、肌わかれ、切れ等の部分のシーリングを除去し、プライマーを塗り、同種のシーリング材で充填してください。*シーリングの材質等が問題となってクラックが入ったり切れたりした場合は、シーリングの材質を検討してから補修を行ってください。

    維持管理のポイント5

    <増改築の際は>● 既存の建物の増改築によって新築の建物を接続する場合、必ずエキスパンションジョイントなどで縁を切って施工して

    ください。● 建物の挙動の違いによって問題が起こりやすいので、既存の建物が同じ外装材を使用している場合も同様にエキスパ

    ンションジョイントを使用してください。●その他、増改築・メンテナンス等については、住宅会社様・施工業者様など専門業者により行ってください。

    <設備機器や後付け部材などを取り付けるときは>● 看板、設備機器、サンルーム、風除室などを外装材施工後に取り付ける場合は、必要に応じて一旦外装材を取り外す

    など、適切な工事を行ってください。取り付けの際は、外装材に直接固定することはさけて必ず取り付け下地に固定してください。必要に応じて補強を行ってください。下地防水について適切な処理が必要です。住宅会社様・施工業者様により行ってください。

    <その他>●外装材が破損する場合がありますので、外壁面にボールをぶつけるなどの衝撃を与えないようにしてください。● 土台部、大屋根等で積雪が外装材にかぶるところや入隅部の吹きだまりのできるところは、早急に積雪を除去するよ

    うにしてください。●屋根からの雨だれ等により、外装材に常時雨水のはね上がりが起きないように工夫してください。

    注意事項

    1.注意事項 - 5 維持管理のポイント

  • 7

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    弊社商品は、住宅等の外装材として十分満足しうる品質を備えていますが、正しい施工と維持管理が行われることによってはじめて耐久性や耐候性、その他の諸性能が発揮されるものです。正しい施工と適切な維持管理をぜひとも実施していただくようお願いします。

    なお、商品本体10年保証につきましては、次の免責事項をふまえたうえで対応いたしますのでご相談ください。

    (1)壁体性能の品質低下に関係のない経年による外観上の変化(ベースサイディングにまたがるタイルの目地幅の変化)。

    (2)保証期間経過後に申し出たもの、または保証期間内に生じたものでも発見後1年以上申し出がなかった場合

    (3)建物・躯体の構造および仕様に起因する場合

    (4)当社の定める設計基準に反して設計がなされた場合

    (5)当社の定める施工基準に反する施工、その他施工上の瑕疵、または施工者の不法行為、債務不履行等による場合

    (6)純正部材・部品または指定部材・部品を使用しなかった場合

    (7)当社の製品以外の部材による場合

    (8)伝い水による汚れの付着、釘部や金属製の化粧部材(水切り・出隅 等)の錆やもらい錆、カビ、藻類などによる外観上の変化による場合

    (9)入居者(管理者を含む)または第三者による維持管理不行き届き並びに故意・過失による場合

    (10)外装工事完了後の増改築や補修または設備機器・看板等の取り付け工事等による場合

    (11)建物自体の変形や変位による場合

    (12)内部結露による下地材の腐食、経年変化による下地材の反り・くるいなどによる場合

    (13)天災(周りの戸建住宅が過半被害を受ける自然災害や不可抗力)又は地盤・周辺環境・公害などに起因する場合

    (14)施工基準に反する保管・取り扱いなど、施工管理が十分になされなかったことによる場合

    (15)初期の損傷又は不具合を発見したにもかかわらず、長期間放置したために生じた拡大損害の場合

    (16)施工当時実用化された技術では予測することが不可能な現象による場合

    (17)内部結露または伝い水によって基材に損傷が生じた場合

    (18)保証書発行申請書類の内容と事実が異なる場合

    (19)外装工事以外の工事上の不具合による場合

    (20)補修塗装及び釘頭のタッチアップなどの補修用塗料使用箇所

    (21)金属タワシ・金属ブラシなど不適当な器具および薬品を用いた洗浄、または不適当な高圧洗浄などによる損傷の場合

    (22)特殊環境地域(温泉場、焼却炉付近、特殊ガス・熱・酸・アルカリ・塩類を発生する施設や工場、塩害地区、海・湖・河川等の周辺で常時しぶきがかかるような地域、煙塵及び金属粉・石粉が堆積する地域)における損傷の場合

    (23)保証書の発行手続に不備があった場合

    (24)保証書発行後であっても保証条件を満たしていなかった場合

    (25)その他、当社の責に帰さない事由による場合

    その他、ご不明の点などありましたら弊社営業窓口までご相談ください。

    免責事項6

    1.注意事項 - 6 免責事項

  • 8

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    2.システムの構成

    ベルパーチシステムは、下地となるベースサイディング、付属部材、および仕上げ材となるタイル、接着剤で構成されています。ベースサイディングは、防火、防水等の外壁機能に、タイルの取り付け機能を付加した窯業系下地材です。仕上げとなるタイルは裏面に特殊な裏足加工をし、専用接着剤の併用により、ベースサイディングへの確実で容易な施工を可能にしました。

    ■ベルパーチシステムは、建物の構造により使用できるシステム・工法が区分されています。

    適用建物構造 ベースサイディング 工法 防耐火構造認定

    木   造

    TBS−1NA 釘・ビス留め木下地防火構造適合品

    外壁45分準耐火構造適合品

    鉄骨造

    TBS−1SA 金具留め※木下地防火構造適合品

    外壁45分準耐火構造適合品外壁1時間準耐火構造適合品※

    TBS−1SA 通気金具留め不燃下地防火構造適合品

    外壁45分準耐火構造適合品外壁1時間準耐火構造適合品※

    ※外壁1時間準耐火構造とする場合(木造で金具留め施工する場合を含む)の施工マニュアルを別途ご用意しております。※木造外張断熱向けベースサイディング1NAの工法については専用の施工マニュアルを別途ご用意しております。

  • 9

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ベルパーチシステム・工法は、用途に合わせ以下に示すシステムがあります。

    木造

    2.システムの構成

    システム重量と仕上り厚

    タイル 接着剤 ベースサイディング

    システム重量(kg/㎡) タイル種類による 約0.5 約17.4

    仕上がり厚(mm) タイル種類による - 12

    鉄骨造

    ※システム重量および仕上り厚は、表中のタイル、接着剤、ベースサイディングの合計です。

    システム重量と仕上り厚

    タイル 接着剤 ベースサイディング H90 通気金具

    システム重量(kg/㎡) タイル種類による 約0.5 約22.1 -

    仕上がり厚(mm) タイル種類による - 16 15

    ※システム重量および仕上がり厚は、表中のタイル、接着剤、ベースサイディングの合計です。

    H90通気金具

    透湿防水シート(F-W)

    接着剤(TTS-100N)

    タイル

    ベースサイディング(TBS-1SA)

    ベースサイディング(TBS-1NA)

    透湿防水シート(F-W)

    タイル

    接着剤(TTS-100N)

    ステンレスリング釘

    縦胴縁

  • 10

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    <タイル>

    主要構成部材外壁としての品質・意匠・機能を維持するために必要な部材です。必ずご使用ください。

    <木造>品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

    窯業系ベースサイディング接着剤

    留め付け釘

    留め付けビス

    シーリング材

    入隅材

    ベースサイディング1NA TBS-1NA 木質系繊維混入セメントけい酸 カルシウム板 3,030×420mm 2枚/梱

    タイル固定用接着剤 TTS-100N 変成シリコーン系樹脂 容量:320ml 20本/梱CEリング釘50 50OR(700)ステンレス(SUS304) バラ釘 φ2.4×50mm 700本/梱連結釘(斜め連結)50MR ステンレス(SUS304) φ2.4×50mm 10巻/梱連結釘(垂直連結・逆巻き)50DR ステンレス(SUS304) φ2.4×50mm 10巻/梱ステンレススクリュー釘 F-K50 ステンレス(SUS304) バラ釘 φ2.5×50mm 500本/梱木用ビス

    ハットジョイナーS

    片ハットジョイナーS

    F-SN41

    F-TJS

    F-TJSK

    ステンレス(SUS410) ディスゴ処理 φ3.8×41mm 1000本/梱

    高耐候性シーリング材 TTS-2H 変成シリコーン系 低モジュラス容量:320ml プライマー付 20本/梱

    ジョイナー

    ガルバリウム鋼板 H=4mm L=2,000mm ボンドブレーカー付き 20本/梱

    捨て入隅50 K-IK50 ガルバリウム鋼板 L=3,050mm 5本/梱補修部材 補修用プライマー F-PM 溶剤系 容量:150ml ハケ付 1缶/梱

    <鉄骨造>品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

    窯業系ベースサイディング接着剤

    金具

    留め付けビス

    ジョイナー

    シーリング材

    入隅材

    ベースサイディング1SA TBS-1SA 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板 3,030×420mm 2枚/梱

    タイル固定用接着剤 TTS-100N 変成シリコーン系樹脂 容量:320ml 20本/梱

    H90通気金具 K-HJ90T 溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム合金めっき鋼板専用ドリルビス105本 移動防止部材40個同梱 100個/梱

    ドリルビス F-TN60 ステンレス(SUS410) SG処理 φ5.0×60mm 300本/梱ドリルビス F-TN30 ステンレス(SUS410) SG処理 φ4.0×30mm 500本/梱通気ハットジョイナー F-TJJTN ガルバリウム鋼板 H=20mm L=2,000mm 20本/梱通気片ハットジョイナー F-TJJTK ガルバリウム鋼板 H=20mm L=2,000mm 20本/梱

    高耐候性シーリング材 TTS-2H 変成シリコーン系 低モジュラス容量:320ml プライマー付 20本/梱

    捨て入隅50 K-IK50 ガルバリウム鋼板 L=3,050mm 5本/梱補修部材 補修用プライマー F-PM 溶剤系 容量:150ml ハケ付 1缶/梱

    ガルバリウム鋼板 H=4mm L=2,000mm ボンドブレーカー付き 20本/梱

    3.構成材料 - 1 構成部材一覧表

    品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

    タイル

    ベルネスト BNST- ***

    二丁掛形状、その他役物 カタログ参照ベルパーチ BRK- ***BRKW- ***

    ベルニューズ BRKN- ***

  • 11

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    副構成部材外壁としての品質・意匠・機能を補完するための推奨部材です。

    品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

    見切り縁

    バックアップ材

    バックアップ材 F-U10N 発泡ポリエチレン H6×W10 L=2,000mm 50本/梱バックアップ材 F-U13N 発泡ポリエチレン φ13mm 150m/巻 1巻/梱

    通気見切り縁35 K-MAT35/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材8個同梱 8本/梱

    通気見切り縁35用出隅 K-MDAT35/BL、W アルミ押出成形品 ジョイント部材10個同梱 5個/梱通気見切り縁35用入隅 K-MIAT35/BL、W アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱

    通気見切り縁45 K-MAT45/BL アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材8個同梱 8本/梱

    通気見切り縁45用出隅 K-MDAT45/BL アルミ押出成形品 ジョイント部材10個同梱 5個/梱通気見切り縁45用入隅 K-MIAT45/BL アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱通気見切り縁用エンドキャップ K-MATC/BL EPDM 左右各2個 4個/梱

    通気見切り縁35、45用のエンドキャップ

    コバ面用塗料ウェットタイプ F-WCT100 アクリルシリコン溶液 容量:100ml 1缶/梱 タイル切断面処理用

    縦見切り縁 K-TMK/BL ガルバリウム鋼板 グラスウール充填 L=3,030mm 4本/梱縦見切り縁用エンドキャップ K-TMKC/BL EPDM 上下各1個 2個/梱

    垂壁用通気見切り縁17 K-TMA17/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mm 4本/梱 垂壁などで、縦曲を使用

    する場合の通気見切り縁垂壁用通気見切り縁25 K-TMA25/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mm 4本/梱

    仕上げ部材

    小口シーラー F-SL アクリル共重合樹脂 容量:500ml ハケ付 1缶/梱

    水切り金物

    土台水切り55 K-MA55/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材8個同梱 8本/梱

    土台水切り55出隅 K-MDA55/BL、W 樹脂成形品 5個/梱土台水切り55入隅 K-MIA55/BL、W 樹脂成形品 2個/梱通気土台水切り55 K-TK55/BL、W ガルバリウム鋼板 L=3,030mm 10本/梱 出入偶部は加工してご使用ください土台水切り55用エンドキャップ K-MAC55/BL、W 樹脂形成品 左右各2個 4個/梱

    土台水切り55、通気土台水切り55用のエンドキャップ

    バルコニー水切り55出隅 K-MDBA55/BL、W

    アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱

    バルコニー下端、垂壁などで使用する場合の水切り

    バルコニー水切り55入隅 K-MIBA55/BL、W

    アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱

    バルコニー水切り55用エンドキャップ K-MBAC55/BL EPDM 左右各2個 4個/梱

    中間水切り35 K-TM35/BL、W ガルバリウム鋼板 L=3,030mm 4本/梱中間水切り45 K-TM45/BL、W ガルバリウム鋼板 L=3,030mm 4本/梱

    バルコニー水切り55 K-MBA55/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材4個同梱 4本/梱

    スターター 長尺スターター K-STL ガルバリウム鋼板 L=1,820mm 10本/梱 鉄骨造での金具張り始めガイド

    3.構成材料 - 1 構成部材一覧表

  • 12

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    スペーサー

    スペーサー 5N F-SP5N 発泡PP 45×45mm t=5mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 20本/梱

    スペーサー 2N F-SP2N 発泡PP 45×45mm t=2mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 20本/梱

    スペーサー 10 F-SP10 発泡PP 45×45mm t=10mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 10本/梱

    スペーサー 15 F-SP15 発泡PP 45×45mm t=15mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 6本/梱

    開口水抜き部材 F-WD ポリエチレン樹脂 30個/梱幅500mm以上の開口上部では、排水のために使用してください

    透湿防水シート F-W 特殊ポリエチレンW=1m 50m/巻 1巻/梱

    防水テープN F-T50N 両面粘着テープ ブチルゴムW=50mm 20m/巻 10巻/梱

    工具 切断刃 FK-TIP100 φ100mm t=1.6mm ダイヤモンドチップソー 1枚/梱 窯業系ベースサイディング用切断刃

    3.構成材料 - 1 構成部材一覧表

    その他

    通気部材(土台用)F-TB1000 ポリエチレン製 L=1,000mm 20本/梱

  • 13

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    A部

    B部

    C部

    12

    16.5

    24

    .57

    07

    07

    0

    42

    0

    42

    8

    42

    0

    42

    8

    70

    45

    .5

    20 131.5

    3030

    品番:TBS-1NA 材質:木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板

    形 状

    4.5 70

    防水シール

    75

    24

    .58

    12 4.5

    70

    44

    26

    2

    60°

    19

    .5

    9

    6 6

    A部詳細 B部詳細 C部詳細

    151.5

    3.構成材料 - 2 ベースサイディング形状図

  • 14

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    形 状

    16

    A部

    B部

    C部20.5

    45

    .57

    07

    07

    07

    07

    02

    4.5

    42

    0

    3030

    42

    0

    43

    5

    4.5

    43

    5

    70

    20 131.5151.5

    品番:TBS-1SA 材質:木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板

    3.構成材料 - 2 ベースサイディング形状図

    B部詳細

    16

    26

    20.5

    60°

    4.5

    A部詳細

    防水シール

    16

    6.8 9.2

    24

    .51

    5

    87

    C部詳細

    164

    5.5

    22

    .5

    16

    .85

    .7

    19

    .5

    4.5 7.5

    20.5

  • 15

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ※ここでの形状は、標準的な形状です。詳しくはカタログ等をご覧ください。

    二丁掛タイプ 曲右(接着) 曲左(接着)

    縦曲50(接着) 箱曲50(接着) 長縦平

    長縦平曲(接着) 断面形状

    72

    225

    72

    164

    5050

    72

    164

    15

    2

    5073

    15

    2

    5050

    21

    2

    73

    21

    2

    5050

    ブリックタイプ

    3.構成材料 - 3 タイル形状図

    72 50

    °

    28

    23

    21

  • 16

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    3.構成材料 - 4 構成部材形状図ベルパーチ主要構成部材

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    接着剤

    木造用留め付け部材(釘・ビス)

    鉄骨造用留め付け部材(金具・ビス)

    タイル固定用接着剤

    TTS-100N

    高耐候性シーリング材

    TTS-2H

    CEリング釘50 連結釘(斜め連結)

    50OR(700) 50MR

    ステンレススクリュー釘 木用ビス

    F-K50 F-SN41

    連結釘(垂直連結・逆巻き)

    50DR

    H90通気金具

    K-HJ90T

    シーリング材 補修部材

    ベースサイディングへのタイル固定用接着剤

    変成シリコーン系樹脂

    木造用板体留め付け釘

    ステンレス(SUS304)

    溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム・合金めっき鋼板

    ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS410)+ディスゴ処理ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304)

    20本/梱

    700本/梱

    100個/梱

    500本/梱 1000本/梱10巻/梱 10巻/梱

    20本/梱

    木造用板体留め付け釘 木造用板体留め付けビス木造用板体留め付け釘(釘打ち機用)

    鉄骨用TBS-1SA板体の留め付け

    木造用板体留め付け釘(釘打ち機用)

    ベースサイディングの板間用シーリング材

    変成シリコーン系 低モジュラス

    15

    90

    φ 5

    50

    φ 2.4

    50

    φ 5.5

    φ 2 .5

    容量:320ml アダプター1個同梱 容量:150ml、ハケ1本同梱容量:320mlプライマー1缶、アダプター1個、ハケ1本同梱   

    ベルパーチ補修用プライマー

    F-PM

    1缶/梱

    タイル補修時に使用

    溶剤系

    φ 2.4×50mm バラ釘

    ドリルビス

    F-TN60

    ステンレス(SUS410)+SG処理

    300本/梱

    鉄骨造用板体留め付けビス

    φ 5.0×60mm バラ

    ドリルビス

    F-TN30

    ステンレス(SUS410)+SG処理

    500本/梱

    部材の鉄骨造用留め付けビス

    30

    φ 11

    φ 4

    φ 4.0×30mm バラ移動防止部材40個同梱ドリルビス105本同梱

    φ 2.4×50mm 200本/巻 φ 2.4×50mm 300本/巻 φ 2.5×50mm バラ釘 φ 3.8×41mm バラ

    ジョイナーハットジョイナーS

    F-TJS

    ボンドブレーカー付き

    ガルバリウム鋼板

    20本/梱

    片ハットジョイナーS

    F-TJSK

    ボンドブレーカー付き ボンドブレーカー付きボンドブレーカー付き

    ガルバリウム鋼板

    20本/梱

    50φ 2.4

    φ 5

    135.334

    捨て入隅50

    K-IK50

    ガルバリウム鋼板

    5本/梱

    入隅部の防水

    5050

    L=3,050mm

    入隅材

    H=4mm L=2,000mm H=4mm L=2,000mm H=20mm L=2,000mmH=20mm L=2,000mm

    通気ハットジョイナー

    F-TJJTN

    通気金具留め施工用ジョイナー使用部位:縦ジョイント部

    釘留め施工用ジョイナー使用部位:縦ジョイント部

    ガルバリウム鋼板

    20本/梱

    10

    5020

    48 60

    5 φ

    9 φ

    20本/梱

    通気金具留め施工用ジョイナー使用部位:開口部、入隅部、軒天部等

    釘留め施工用ジョイナー使用部位:開口部、入隅部、軒天部等

    通気片ハットジョイナー

    F-TJJTK

    ガルバリウム鋼板

    20

    1040

    50

    φ5

    φ2.4

    10

    450

    4

    40

    10

    41

    φ 3.8

    φ 7

  • 17

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    接着剤

    木造用留め付け部材(釘・ビス)

    鉄骨造用留め付け部材(金具・ビス)

    タイル固定用接着剤

    TTS-100N

    高耐候性シーリング材

    TTS-2H

    CEリング釘50 連結釘(斜め連結)

    50OR(700) 50MR

    ステンレススクリュー釘 木用ビス

    F-K50 F-SN41

    連結釘(垂直連結・逆巻き)

    50DR

    H90通気金具

    K-HJ90T

    シーリング材 補修部材

    ベースサイディングへのタイル固定用接着剤

    変成シリコーン系樹脂

    木造用板体留め付け釘

    ステンレス(SUS304)

    溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム・合金めっき鋼板

    ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS410)+ディスゴ処理ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304)

    20本/梱

    700本/梱

    100個/梱

    500本/梱 1000本/梱10巻/梱 10巻/梱

    20本/梱

    木造用板体留め付け釘 木造用板体留め付けビス木造用板体留め付け釘(釘打ち機用)

    鉄骨用TBS-1SA板体の留め付け

    木造用板体留め付け釘(釘打ち機用)

    ベースサイディングの板間用シーリング材

    変成シリコーン系 低モジュラス

    15

    90

    φ 5

    50

    φ 2.4

    50

    φ 5.5

    φ 2 .5

    容量:320ml アダプター1個同梱 容量:150ml、ハケ1本同梱容量:320mlプライマー1缶、アダプター1個、ハケ1本同梱   

    ベルパーチ補修用プライマー

    F-PM

    1缶/梱

    タイル補修時に使用

    溶剤系

    φ 2.4×50mm バラ釘

    ドリルビス

    F-TN60

    ステンレス(SUS410)+SG処理

    300本/梱

    鉄骨造用板体留め付けビス

    φ 5.0×60mm バラ

    ドリルビス

    F-TN30

    ステンレス(SUS410)+SG処理

    500本/梱

    部材の鉄骨造用留め付けビス

    30

    φ 11

    φ 4

    φ 4.0×30mm バラ移動防止部材40個同梱ドリルビス105本同梱

    φ 2.4×50mm 200本/巻 φ 2.4×50mm 300本/巻 φ 2.5×50mm バラ釘 φ 3.8×41mm バラ

    ジョイナーハットジョイナーS

    F-TJS

    ボンドブレーカー付き

    ガルバリウム鋼板

    20本/梱

    片ハットジョイナーS

    F-TJSK

    ボンドブレーカー付き ボンドブレーカー付きボンドブレーカー付き

    ガルバリウム鋼板

    20本/梱

    50φ 2.4

    φ 5

    135.334

    捨て入隅50

    K-IK50

    ガルバリウム鋼板

    5本/梱

    入隅部の防水

    5050

    L=3,050mm

    入隅材

    H=4mm L=2,000mm H=4mm L=2,000mm H=20mm L=2,000mmH=20mm L=2,000mm

    通気ハットジョイナー

    F-TJJTN

    通気金具留め施工用ジョイナー使用部位:縦ジョイント部

    釘留め施工用ジョイナー使用部位:縦ジョイント部

    ガルバリウム鋼板

    20本/梱

    10

    5020

    48 60

    5 φ

    9 φ

    20本/梱

    通気金具留め施工用ジョイナー使用部位:開口部、入隅部、軒天部等

    釘留め施工用ジョイナー使用部位:開口部、入隅部、軒天部等

    通気片ハットジョイナー

    F-TJJTK

    ガルバリウム鋼板

    20

    1040

    50

    φ5

    φ2.4

    10

    450

    4

    40

    10

    41

    φ 3.8

    φ 7

    3.構成材料 - 4 構成部材形状図

  • 18

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    副構成部材

    3.構成材料 - 4 構成部材形状図

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    スペーサー

    仕上げ部材 その他

    その他 バックアップ材 その他

    スペーサー2N

    F-SP2N

    バックアップ材 バックアップ材 透湿防水シート 防水テープN

    F-U10N F-U13N F-W F-T50N

    不陸調整用

    発泡PP(粘着テープ付)

    20本/梱

    L=2,000mm

    L=1,000mm1本から22個とれます

    L=1,820mm

    50本/梱 1巻/梱 1巻/梱

    F-SP10

    スペーサー10

    発泡PP(粘着テープ付)

    L=1,000mm1本から22個とれます

    10本/梱

    鉄骨造通気金具留め工法時の不陸調整、水切り等の裏打ち材

    スペーサー15

    F-SP15

    発泡PP(粘着テープ付)

    L=1,000mm1本から22個とれます

    6本/梱

    鉄骨造通気金具留め工法時の不陸調整、板体の釘・ビス打ちの裏打ち材

    スペーサー5N

    F-SP5N

    発泡PP(粘着テープ付)

    L=1,000mm1本から22個とれます

    20本/梱

    不陸調整、板体の釘・ビス打ちの裏打ち材

    シーリングバックアップ シーリングバックアップ 躯体の防水・防風・透湿シート 開口周りなどの防水

    φ 13mm 150m/巻

    1000

    45

    45

    2

    10005

    45

    45 45

    1000

    10

    45

    45

    1000

    45

    15

    106 φ 13

    発泡ポリエチレン 発泡ポリエチレン 特殊ポリエチレン ブチルゴム 両面粘着タイプ

    W=1m 50m/巻

    1000

    W=50mm 20m/巻

    10巻/梱

    開口水抜き部材

    F-WD

    ポリエチレン樹脂

    30個/梱

    開口上部の水抜き部材

    30

    12

    8

    通気部材(土台用)

    F-TB1000

    L=1,000mm 

    ポリエチレン樹脂

    20本/梱

    土台部の通気

    1000

    21

    20

    コバ面用塗料ウェットタイプ

    F-WCT100

    アクリルシリコン溶液

    1缶/梱

    タイル切断面処理用透明塗料

    容量:500ml ハケ付 容量:100ml

    小口シーラー

    F-SL

    アクリル共重合樹脂

    1缶/梱

    板体の小端面吸水止め

    スターター長尺スターター

    K-STL

    ガルバリウム鋼板

    10本/梱

    最下段部金具取り付け時のガイド

    50

    5

    1820

  • 19

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    土台水切り 通気土台水切り

    バルコニー水切り

    中間水切り

    土台水切り55 土台水切り55出隅

    K-MA55/BL.W K-MDA55/BL.W

    バルコニー水切り55入隅 バルコニー水切り55用エンドキャップ

    K-MIBA55/BL.W K-MBAC55/BL

    樹脂成形品

    アルミ押出成形品

    8本/梱

    L=3,030mm ジョイント部材8個同梱

    左右各2個

    EPDM

    2個/梱 4個/梱

    5個/梱

    バルコニー水切り55の入隅役物 バルコニー水切り55のエンドキャップ

    中間水切り35

    K-TM35/BL.W

    L=3,030mm

    4本/梱

    上下接合部の水切り部材

    中間水切り45

    K-TM45/BL.W

    L=3,030mm

    4本/梱

    上下接合部の水切り部材

    土台水切り55の出隅役物

    土台水切り55入隅

    K-MIA55/BL.W

    樹脂成形品

    2個/梱

    土台水切り55の入隅役物土台部の水切り材

    35

    90

    35

    90

    K-MBA55/BL.W

    バルコニー水切り55

    アルミ押出成形品

    4本/梱

    バルコニー部の水切り材

    L=3,030mm ジョイント部材4個同梱

    バルコニー水切り55出隅

    K-MDBA55/BL.W

    アルミ押出成形品

    2個/梱

    バルコニー水切り55の出隅役物

    ジョイント部材4個同梱 ジョイント部材4個同梱85

    10

    26.5

    土台水切り55用エンドキャップ

    K-MAC55/BL.W

    樹脂成形品

    左右各2個

    4個/梱

    通気土台水切り55のエンドキャップ

    91.5

    56.5

    アルミ押出成形品

    土台部の水切り(床下換気用)

    通気土台水切り55

    K-TK55/BL.W

    10本/梱

    ガルバリウム鋼板

    L=3,030mm 

    65

    120120

    65

    ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板

    55

    89.5

    50

    50

    50

    69.569.5

    15.265.5

    56.5

    91.5

    54

    60 97.4

    85

    80.5

    44

    10

    10060

    35

    10060

    45

    土台部

    バルコニー部

    ジョイント部

    *土台水切り55出隅と土台水切り55入隅は、通気土台水切り55と光沢が異なり色の差があります。

    *土台水切り55用エンドキャップは土台水切り55と通気土台水切り55両方に使用できます。

    3.構成材料 - 4 構成部材形状図

  • 20

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    軒天部

    *通気見切り縁用エンドキャップは通気見切り縁35と通気見切り縁45両方に使用できます。

    3.構成材料 - 4 構成部材形状図

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    通気見切り縁

    通気見切り縁

    垂壁用通気見切り縁 縦見切り縁

    工具

    通気見切り縁35

    K-MAT35/BL.W

    K-MAT45/BL

    通気見切り縁45

    K-TMA17/BL.W

    垂壁用通気見切り縁17

    アルミ押出成形品

    8本/梱

    8本/梱

    L=3,030mm ジョイント部材8個同梱

    L=3,030mmジョイント部材8個同梱

    4本/梱

    縦見切り縁用エンドキャップ

    K-TMKC/BL

    上下各1個

    EPDM

    2個/梱

    縦見切りのエンドキャップ垂壁部の通気見切り縁

    軒天部の通気見切り縁

    軒天部の通気見切り縁

    L=3,030mm 

    垂壁用通気見切り縁25

    K-TMA25/BL.W

    アルミ押出成形品

    4本/梱

    垂壁部の通気見切り縁

    L=3,030mm 

    縦見切り縁

    K-TMK/BL

    ガルバリウム鋼板 グラスウール充填

    4本/梱

    縦ジョイント部の見切り部材

    L=3,030mm 

    アルミ押出成形品

    アルミ押出成形品

    K-MDAT45/BL

    通気見切り縁45用出隅

    ジョイント部材10個同梱

    5個/梱

    通気見切り縁45の出隅役物

    アルミ押出成形品

    K-MIAT45/BL

    ジョイント部材4個同梱

    通気見切り縁45の入隅役物

    通気見切り縁45用入隅

    2個/梱

    アルミ押出成形品

    通気見切り縁35用出隅

    K-MDAT35/BL.W

    ジョイント部材10個同梱

    5個/梱

    通気見切り縁35の出隅役物

    アルミ押出成形品

    通気見切り縁35用入隅

    K-MIAT35/BL.W

    ジョイント部材4個同梱

    2個/梱

    通気見切り縁35の入隅役物

    アルミ押出成形品

    通気見切り縁用エンドキャップ

    K-MATC/BL

    左右各2個同梱

    通気見切り縁のエンドキャップ

    4個/梱

    EPDM

    45

    186 18674 74

    45

    62

    70

    30

    45

    35

    176

    17674 74

    35

    30

    64

    11.5

    75

    17 25

    75

    70

    62

    30

    35

    45 45.845

    27.820 25

    19.844

    .3

    13

    サイディング用切断刃

    FK-TIP100

    ダイヤモンドチップソー

    1枚/梱

    窯業系ベースサイディング用切断刃

    φ 100mm t=1.6mm

  • 21

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    オーバーハング部 ジョイント部

    3.構成材料 - 4 構成部材形状図

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    品名

    品番

    形状

    用途

    仕様

    入数

    通気見切り縁

    通気見切り縁

    垂壁用通気見切り縁 縦見切り縁

    工具

    通気見切り縁35

    K-MAT35/BL.W

    K-MAT45/BL

    通気見切り縁45

    K-TMA17/BL.W

    垂壁用通気見切り縁17

    アルミ押出成形品

    8本/梱

    8本/梱

    L=3,030mm ジョイント部材8個同梱

    L=3,030mmジョイント部材8個同梱

    4本/梱

    縦見切り縁用エンドキャップ

    K-TMKC/BL

    上下各1個

    EPDM

    2個/梱

    縦見切りのエンドキャップ垂壁部の通気見切り縁

    軒天部の通気見切り縁

    軒天部の通気見切り縁

    L=3,030mm 

    垂壁用通気見切り縁25

    K-TMA25/BL.W

    アルミ押出成形品

    4本/梱

    垂壁部の通気見切り縁

    L=3,030mm 

    縦見切り縁

    K-TMK/BL

    ガルバリウム鋼板 グラスウール充填

    4本/梱

    縦ジョイント部の見切り部材

    L=3,030mm 

    アルミ押出成形品

    アルミ押出成形品

    K-MDAT45/BL

    通気見切り縁45用出隅

    ジョイント部材10個同梱

    5個/梱

    通気見切り縁45の出隅役物

    アルミ押出成形品

    K-MIAT45/BL

    ジョイント部材4個同梱

    通気見切り縁45の入隅役物

    通気見切り縁45用入隅

    2個/梱

    アルミ押出成形品

    通気見切り縁35用出隅

    K-MDAT35/BL.W

    ジョイント部材10個同梱

    5個/梱

    通気見切り縁35の出隅役物

    アルミ押出成形品

    通気見切り縁35用入隅

    K-MIAT35/BL.W

    ジョイント部材4個同梱

    2個/梱

    通気見切り縁35の入隅役物

    アルミ押出成形品

    通気見切り縁用エンドキャップ

    K-MATC/BL

    左右各2個同梱

    通気見切り縁のエンドキャップ

    4個/梱

    EPDM

    45

    186 18674 74

    45

    62

    70

    30

    45

    35

    176

    17674 74

    35

    30

    64

    11.5

    75

    17 25

    75

    70

    62

    30

    35

    45 45.845

    27.820 25

    19.844

    .3

    13

    サイディング用切断刃

    FK-TIP100

    ダイヤモンドチップソー

    1枚/梱

    窯業系ベースサイディング用切断刃

    φ 100mm t=1.6mm

  • 22

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    [共通編]

    ADDITIONAL DETAILS

     1 外壁通気構法のポイント 23-24 2 寒冷地標準構法のポイント 25 3 補修方法 26

    4.共通編

  • 23

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    外壁通気構法

    外壁通気構法の効果

    外壁通気構法の原理

    外壁を施工する上で、一般地・寒冷地共に外壁通気構法を標準仕様とします。

    ● 内部結露の発生のしやすい寒冷地、積雪地では、壁体内の通気により断熱材や木材に含まれている湿気を放出し、断熱性能を向上させ、住まいの耐久性を向上させます。一般地域では、夏季の外壁内の蓄熱を防止し冷房効果を高め、湿気を防止するのに役立ちます。

    ■通気の吸気口と排気口の設置方法● 設置方法1 通気層が軒裏に連通し、有孔板や軒裏排気 口などから排気される。主に温度効果による。

    ● 冬季 壁体内の湿った空気を通気層からスムーズに屋外に排出 して、内部の結露を防止します。そして、この効果に より構造材を乾燥させ、住宅の耐久性を向上させます。● 夏季 日射熱が外壁や壁体内に蓄熱されないように、通気層 から熱気を放出し、室内温度の上昇を防いで住宅の冷房 効果を上げます。

    ● 設置方法2 通気層が小屋裏に連通し、小屋裏排気口に より排気される。温度効果と風効果による。

     水蒸気は雨水に比べて極めて小さい粒子であるため、防湿層を設けても防ぐことができず壁体内に浸入してきます。そのため、壁体内から水蒸気を追い出す対策を考えなければなりません。 屋内側に透湿抵抗の大きい防湿層を設けて湿気を遮断し、屋外側に抜けやすくすることが内部結露防止の基本となります。さらに外壁材の裏面に通気層を設けて、上下に開放部を作り、水蒸気が外側に拡散していくための道を作るものです。

    ※)住宅金融支援機構の工事仕様書においては、「壁体内の水蒸気を外気などへ放出するために、窯業系サイディング張りは壁体内通気を可能とする構造とすること」としています。外壁通気構法は、壁体内の水蒸気を放出するために最も効果の高い構法です。

    注)外壁通気構法の詳細については、日本窯業外装材協会発行の住宅とサイディング「住宅の品質・耐久性向上と外壁通気構法」を参照ください。

    設置方法1軒天井有孔板から湿気等の排気

    設置方法2小屋裏・棟からの湿気等の排気

    水切り

    土台

    基礎

    軒天

    胴差

    縦胴縁

    アルミサッシ

    透湿防水シート

    垂木

    野地板

    破風板屋根

    ベルパーチブリックタイプ

    ベルパーチブリックタイプ

    断熱材防湿シート内装材

    防火ダンパー

    外装材通気層

    透湿防水シート

    土台水切り外気

    土台水切り

    透湿防水シート

    通気層外装材

    内装材防湿シート断熱材

    外気

    4.共通編 - 1 外壁通気構法のポイント

    通気

    暖房

    冷気

    透湿防水シート

    湿気

    湿気

    防湿シート

    熱気

    通気

    夏 蓄熱

    透湿防水シート防湿シート

    冷房

  • 24

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ■木造 外壁は胴縁仕様による外壁通気構法とします。

    ■鉄骨造 外壁はH90通気金具による外壁通気構法とします。

    吸気(土台部) 排気(軒天) 排気(軒裏・小屋裏・棟)

    吸気(土台部) 排気(軒天)

    ■吸気口・排気口の設置方法(納まり)

    4.共通編 - 1 外壁通気構法のポイント

    吸気口

    通気層

    外装材

    通気層

    通気見切り縁

    外装材

    外装材

    通気層

    吸気口外装材

    通気見切り縁

    通気層

    外装材

    通気層

    軒裏換気

    小屋裏換気

  • 25

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    寒冷地またはその他山間部など、結露・凍害が起こりやすい地域では、以下のポイントも踏まえ、標準施工を行ってください。

    ● 適用地域北海道、東北六県、新潟県、富山県、石川県、福井県、栃木県

    (北西部)、群馬県(北部)、山梨 県、長野県、岐阜県(下呂周辺以北)、滋賀県(彦根市以北)、京都府(園部町・京北町周辺以北)、兵庫県(和田山以北)、紀伊山地、中国山地、四国山地、九州山地、その他山間部など、結露・凍害が起こりやすい地域

    3.サッシ●寒冷地のサッシは、結露防止のため二重サッシや 断熱サッシを使用してください。●サッシの結露水が外壁面に流れ出すのを防ぐため、 サッシは外壁面からの出を 30mm 以上確保してく ださい。●開口幅 500mm 以上のサッシ上部は結露水等の 排出のため、開口水抜き部材(F-WD)を使用し、  水抜き処置を施してください。

    寒冷地域

    内装材

    床材

    縦胴縁

    防湿防水シート

    断熱材

    断熱材

    ベースサイディング

    透湿防水シート

    通気止

    土台

    基礎

    防湿シート

    大引

    根太

    150

    防湿シート

    半雪割り加工

    1.土間の防湿処理●床下防湿シートを敷き詰めた上から、乾燥した砂を 押さえとして 50mm 程度敷き詰めてください。●防湿シート接合部は、150mm 以上重ねてください。

    2.室内の防湿処理●外部に面する室内部の壁面を防湿シートですき間な く張ってください。●特に寒冷地では天井材の上、床材の下に防湿シート をすき間なく張ってください。●接合部は 150mm 以上重ね、粘着テープで貼り合わせ てください。●土台部と根太との接合部にすき間ができないように 通気止めを打ちまわし、床下から湿気が壁体内に流入 するのを防いでください。

    4.換気フード● 換気フードの周りは結

    露が発生しやすいため、そ の 選 定 と 取 り 付 け、 構造には十分注意してください。特に、接続 パイプは外壁材表面より突出させ、パイプと 外壁材の間にシーリングを確実に充填してください。接続パイプと 外壁材の間のシールが不完全な場合、壁体内に排気が漏れ壁体内結露を起こしたり外壁材表面に流れ出すことにより構造躯体の含水率上昇、外壁材の凍害等を引き起こす危険性が高まります。

    5.笠木部●バルコニーの笠木は大き

    めに張り出すか、内側に傾斜させて、外壁に水が伝わらないようにしてください。

    ●笠木の下は、透湿防水シートをオーバーラップさせ、笠木取付け部に防水テープを捨て張りするとともに、通気にも配慮してください。

    6.その他●可能な限り、軒の出、土台基礎高さを確保することを

    おすすめします。●小屋裏、軒天部の換気については十分換気ができる よう工夫してください。●屋根などの落雪が直接壁面に当たらないよう配慮して ください。●屋根面が壁面の途中で切れる場合の屋根軒先は半雪割 り加工し、氷雪や雨水が壁面に集中しないように 屋根工事において処置してください。●出窓部、垂直パラペット部も通気できるように 配慮してください。傾斜パラペットや煙突等の 外周に使用しないでください。

    4.共通編 - 2 寒冷地標準構法のポイント

    接続パイプ

    外装材透湿防水シート

    防水テープ内挿型

    ベントキャップ

    漏気結露

    防水テープ透湿防水シート

    外挿型ベントキャップ シーリング

    外装材

    接続パイプ

    笠木は内側へ傾斜 防水テープ

  • 26

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    部分的に割れたタイルは交換して補修してください。

    ■接着剤除去● ベースサイディングに残った接着剤をカッター等で きれいに除去してください。

    ● ベースサイディングの表面塗膜が傷ついた場合は、補修用 プライマー(F-PM) もしくは高耐候性シーリング材

    (TTS-2H) に同梱されているプライマーを塗布し、乾燥させてください。

    ■タイル取り付け● 支持片の下に接着剤を塗布し、タイルを支持片に引っか

    けます。上段のタイル下に差し込むようにしていったん押し上げてから、支持部に引っかけます。

    ■タイルを取り除く● タイル中央部を金槌で割り、タイルを除去します。目地 詰めタイプの場合は、同時に目地モルタルも取り除いて ください。

    タイルを取り外す際には、手袋、長袖、保護眼鏡等を着用してください。※タイルの破片でケガをする恐れがあります。

    4.共通編 - 3 補修方法

    注 意

  • 27

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

     1 システム構成図 28 2 適用範囲 29 3 工程図 30 4 施工手順 31-44 5 各部の納まり 45-58  ・土台部 45  ・軒天部 46  ・出隅部 47  ・入隅部 48  ・オーバーハング部 49  ・縦ジョイント部 50  ・開口部 51-52  ・ポーチ柱部 53  ・笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部 54  ・垂壁部 55  ・下屋部 56  ・他部材との取り合い部 57  ・鈍角出隅部 58 ・妻壁端部の切断パネルの施工方法 58 6 チェックリスト 59

    WOODENCONSTRUCTION

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    5.木造編

  • 28

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ベースサイディング(TBS-1NA)+ベルパーチブリックタイプ

    5.木造編 - 1 システム構成図

    サッシ

    縦胴縁18×45以上

    透湿防水シート

    捨て入隅50

    バルコニー水切り55柱

    間柱

    縦胴縁18×90以上

    通気見切り縁

    接着剤(TTS-100N)

    ベースサイディング(TBS-1NA)

    シーリング材(TTS-2H)

    土台水切り55

    ベルパーチブリックタイプ

    長縦平

    ハットジョイナーS

    片ハットジョイナーS

    防水テープ

    縦胴縁18×90以上

  • 29

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    5.木造編 - 2 適用範囲

    木造においてベルパーチシステム(窯業系ベースサイディング)は以下の条件で使用できます。

    地上3階建て以下かつ高さ13m以下の建物に使用できます。一般地域・寒冷地域共に胴縁仕様による通気構法を採用ください。外張断熱工法の建物は適用外です※。

    ※ 外張断熱工法については、別途特殊仕様の施工マニュアルを用意しております。

    ■国土交通大臣認定〈防耐火構造の認定番号〉

    (認定取得:NPO 法人住宅外装テクニカルセンター)商品名 防耐火区分 認定番号 名称

    TBS-1NA準耐火構造 45 分 木造軸組 QF045BE-9226 両面窯業系サイディング張/木造・鉄骨造外壁木造枠組

    防火構造 木造軸組 PC030BE-9201 窯業系サイディング表張/せっこうボード裏張/木造外壁木造枠組

    TBS-1SA 準耐火構造 1 時間 ※ 木造軸組 QF060BE-9225 両面窯業系サイディング張/木造・鉄骨造外壁木造枠組※準耐火 1 時間構造とする場合は金具留め工法とし、通気層内にファイアーストップ(品番:K-FIS)を設置する必要が

    あります。仕様の詳細については施工マニュアルを別途ご用意しております。

    ●上記の防耐火認定情報は変更される場合があります。最新の情報はビジネスユーザー向け情報サイト 「 いいナビ(http://iinavi.inax.lixil.co.jp/service/building_app/index.php)」 をご確認ください。

    ●認定書(写し)は次のサイトよりダウンロードできます。なお、ダウンロードは建築確認申請を行う設計様、建設会社様ご自身で取得手続きを行ってください(ダウンロードサービスをご利用になる場合は簡単なユーザー登録が必要です)。

    ・防耐火構造認定番号(国土交通大臣認定) ・・・ JTC(NPO 法人住宅外装テクニカルセンター)サイト(http://www.jtc.or.jp/tech/bango.html)

    ■建物・下地項目 TBS-1NA・1SA

    建物 構造 木造高さ 地上 3 階建て以下かつ高さ 13m 以下

    下地

    柱 ・ 間柱、スタッド ( 芯材 ) 間隔 500mm 以下

    胴縁 サイズ

    樹種がベイツガ、アカマツの場合15mm×45mm 以上(ただし、継ぎ手部 、 出入隅部 、 開口部横等は15mm×90mm 以上)樹種がスギ、エゾマツの場合18mm×45mm 以上(ただし 、 継ぎ手部 、 出入隅部 、 開口部横等は18mm×90mm 以上)

    間隔 500mm 以下 { 柱・間柱、スタッド ( 芯材 ) 上に固定 }

     上記条件を確認した上で、ベルパーチシステムを選定してください。

  • 30

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    ※この工程図は一般的な工程を示したものであり、工事責任区分を示したものではありません。※点線内は外壁工事の範囲外ですので、建物毎の契約責任において予め責任区分を明確にしておいてください。

    5.木造編 - 3 工程図

    構造体(P31)

    ベースサイディング の割り付け(P31)

    土台水切り の取り付け(P33)

    タイル水平方向の割り付け(P40)

    開口部のタイル割り付け(P41)

    タイルの縦墨出し(P41)

    接着剤塗布(P42)

    タイルの取り付け(P42)

    点  検(P44)

    ベースサイディング の加工(P37)

    ベースサイディング の取り付け(P37)

    シーリング(P39)

    各種金物(捨て入隅・見切り縁等)の

    取り付け(P36)

    防水テープ透湿防水シート

     張り付け(P34)

    胴縁の取り付け(P35)

  • 31

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    5.木造編 - 4 施工手順

    ●構造体

    添え木

    500 以下500 以下

    間柱

    土台

    コンクリート基礎

    構造体● 間柱は30×105mm(和室の場合は30×75mm)以上

    を使用し、心々500mm以下で取り付けてください。● 入隅部には胴縁が取り付けられるように、添え木を設けてください。● 枠組壁工法の面材は以下の種類で厚さ9mm以上のものを使用し

    てください。 JAS(日本農林規格)で規定される構造用合板 JAS(日本農林規格)の構造用パネルで規定されるOSB JIS A 5908(パーティクルボード)で規定される構造用パー

    ティクルボード施工のポイント

    ● 管柱、間柱、通し柱、桁、胴差は外面合わせにして凹凸のないように調整してください。

    ● ボルト頭、補強プレート類は座掘して納めてください。● 施工時および施工直後の構造体の挙動(沈み込み等)

    を考慮し、適切な養生期間を確保してください。

    ベースサイディングの割り付け(タイル垂直方向の割り付け)

    ● タイルの割り付けは、建物の主な軒天部 ( 複数の場合は最も長く続く部分 ) を基準とします。

    ● 軒天際で平タイルを割り込む場合、ベースサイディング(TBS-1NA) のスタート位置は、軒天から 70mm( タイル働き幅 ) の倍数とします。

    ● 軒天際を通気見切り縁で納める場合は、通気見切り縁分を下表のように考慮します。

    軒天際の納め 軒天からのベースサイディングのスタート位置見切り縁なし 70mm の倍数通気見切り縁 70mm の倍数+ 15mm

    ※軒天レベルのオーバーハング部で垂壁用通気見切り縁を使用して縦曲 ( 標準品 ) で納める場合には、土台部のベースサイディングのスタート位置は通気見切り縁を使用する場合と同様です。

    ※通気見切り縁、垂壁用通気見切り縁の施工の詳細は、 「 部材の施工方法 」P.91-92 を、納まりの詳細は納まり図 P.46 および P.49 を参照ください。

    ●壁面の高さが高く、ベースサイディングの積み上げ段数が多くなると、製品および施工の誤差により割り付け寸法よりも若干大きくなることがあります。この場合、軒天部では縦平を使用した納まりとしてください。

    軒天

    スタート位置

    軒天

    スタート位置

    ●ベースサイディングのスタート位置<見切り縁未使用の場合>   <通気見切り縁使用の場合>

    70の倍数

    70の倍数+15

    軒天の最下点 通気見切り縁

    35 5

    ベースサイディングスタート位置

    窓サッシの選定● 半外付けタイプ、もしくは外付けタイプをご使用く

    ださい。外壁厚さ、胴縁の厚さを考慮し、必要な持ち出し寸法があるサッシを選定してください。

    ● サッシのつばの立ち上がり寸法は 25mm 以上のものを使用してください。

    ●タイルの割り付け基準

  • 32

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    5.木造編 - 4 施工手順

    ■タイルとの位置関係● タイルの垂直方向の割り付けは、ベースサイディングの取

    り付け時に確定します。タイル毎に位置関係が変わりますので、割り付けに際し現場にて十分確認してください。

    ブリックタイプ

    53

    75

    48.5

    72

    19.5

  • 33

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    5.木造編 - 4 施工手順

    土台水切りの取り付け● ベースサイディングの割り付けに従って土台水切り55(K-

    MA55)を取り付けてください。

    ● ベースサイディングとは10〜15mmのすき間が開き、かつタイル下端と水切りの間のすき間が10mm以上開くようにしてください。

    ● ベースサイディング下端から40mm上がった位置に土台水切り55の上端をあわせると10mmのすき間が開きます。

    ● 土台−基礎間で床下換気を行う場合には、通気が確保されるように通気土台水切り(K-TK55)を取り付けてください。

    ●土台水切り55

    ●通気土台水切り55

    ベースサイディング

    土台水切り55

    10~15

    10以上

    通気土台水切り55

    ベースサイディング

    10~15

    10以上

  • 34

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

     ベルパーチシステムは、通常の風雨ではベースサイディングの合じゃくり部およびシーリングで雨水の浸入を防ぐことができます。 しかし、暴風時には壁面の内外で圧力差が生じるため、合じゃくり部や他部材との取り合い部等よりベースサイディング裏面に水が浸入することも考えられます。浸入した水が室内に入り込まないようにするのが透湿防水シート、防水テープです。 ベルパーチシステムでは上記のように“二重防水システム”を取り入れておりますので、漏水事故を避けるため、透湿防水シートおよび防水テープ工事は確実に行ってください。また、開口上部や土台水切り部等の水の溜まりやすい部分では、浸入した水が直ちに外部へ排出されるような構造としてください。500mm幅以上の開口上部でシーリングを行う場合は、開口水抜き部材を使用してください。

    防水テープ・透湿防水シート張り付け

    ● 防水テープは F-T50N またはNYG協会推奨品で幅 50㎜以上の両面粘着タイプのものを使用してください。

    ● 開口周りや設備配管周りでは、透湿防水シートを張る前にサッシ枠や設備配管などに防水テープを貼り、透湿防水シートを密着させてください。防水テープは右図の順で貼り付けます。

    ● 開口左右の防水テープは、開口上部の防水テープより突出しないよう貼り付けてください。

    ● 防水テープはローラーなどで圧着してください。特に、四隅の重ね部は入念に圧着してください。

    ● 透湿防水シートは、F-W またはNYG協会推奨品を使用してください。プラスチック系フィルムは内部結露が発生し易いので、使用しないでください。

    ● 透湿防水シートの張り方は横張りを原則とし、下から順に張り上げてください。透湿防水シートの上下の重なりは 90mm 以上としてください。

    ● 入隅部では、特に隙間、破れなどの防水上の欠陥を生じさせないように二重張りとしてください。

    ● 出隅部では通しで張ってもかまいません。● 透湿防水シートを継ぐ際は以下のように重ねてくださ

    い。

    面材がない場合 面材がある場合一般部 柱・間柱1スパン分 150mm 以上入隅部 隅部左右とも1スパン分 隅部左右とも柱幅程度出隅部 角部左右とも柱幅程度

    ● 透湿防水シートは水切りの立ち上がりに被せてください。その際、透湿防水シートの下端が水切りの立ち上がり下端の上方 15mm 程度の位置にくるようにしてください。

    ● 透湿防水シートの下端は、風によるばたつき防止のため、防水テープを介して固定してください。( 通気部材など長尺の部材で押さえられる場合は必要なし。ただし、下屋部では防水上必要。)

    ● 透湿防水シートはたるみのないように張り、万一破損した場合はその箇所から雨水等が入り込まないように重ね張りするなどの処置を行ってください。

    ●開口部

    ●入隅部 <面材がない場合>

    施工のポイント透湿防水シート・防水テープによる下地防水処理は、建物内部への水の浸入を防ぐ重要なポイントとなりますので、透湿防水シート・防水テープの施工は確実に行ってください。

    5.木造編 - 4 施工手順

    ●出隅部 <継がない場合> <継ぐ場合>

    <面材がある場合>

    ●一般部<面材がない場合>

    90以上

    透湿防水シート

    柱・間柱の間隔

    防水テープ

    90以上

    150以上

    透湿防水シート

    面材防水テープ

    50以上

    防水テープ

    防水テープ

    50以上

    50以上

    50以上

    2

    3

    2

    1

    <面材がある場合>

  • 35

    注意事項

    システムの構成

    構成材料

    共通編

    木造編

    鉄骨造編

    部材の施工方法

    胴縁の取り付け● ベースサイディングの下地組みは胴縁を縦方向に入れて

    ください。

    胴縁ピッチ 部位 厚さ 幅 樹種

    500mm以下

    一般部15mm

    45mm以上A

    18mm A+Bジョイント部

    出隅部入隅部開口部

    15mm

    90mm以上

    A

    18mm A+B

    ● 胴縁の樹種 A: ベイツガ、アカマツ

    ●胴縁の樹種 B: スギ、エゾマツ

    ●胴縁留め付け釘:長さ 65 ㎜以上のステンレス又は鉄釘あるいは保持力のあるビス

    ●出隅部

    ● 開口部は窓下の腰壁や窓上部の通気を確保するために、窓周りのベースサイディングの納まりを考慮しながら胴縁にすき間を設けて、放湿拡散が十分に行われるように配慮してください。

    ● ベースサイディングが開口部の上下で、割り付け幅100mm 以下となる場合は、補強胴縁を取り付けてください。

    ●開口部周り

    ●ジョイント部

    透湿防水シート

    胴縁留め付け釘2列

    縦胴縁 18×90 以上

    縦胴縁18×90以上

    添え木

    胴縁留め付け釘1列

    透湿防水