トラッキング付非化石証書の販売にかかる事業者説明

2019年７月１日資源エネルギー庁

1

1. トラッキングスキーム概要

2. 具体的な手続き

3. (参考) 2018年度参加事業者

2

トラッキング付非化石証書販売の趣旨・目的

小売電気事業者において購入したFIT非化石証書の由来となった発電所を明らかにします。

トラッキング付非化石証書については、需要家のRE100に対する報告に活用できます。

??

xx県風力 yy県太陽光 zz県地熱

トラッキング導入

非化石証書

非化石証書

非化石証書

非化石証書

xx県風力 yy県太陽光 zz県地熱

非化石証書(xx県風力)

非化石証書(yy県太陽光)

非化石証書(zz県地熱)

非化石証書

非化石証書

発電事業者

小売電気事業者

発電事業者

小売電気事業者

3

トラッキングスキーム概要

事務局において情報基盤システムを用いて発電された電気に付随する属性情報を一括して管理します。属性情報は、小売事業者が購入した非化石証書に付与されます。

情報基盤システム

追加的な属性証明

電気

非化石価値

JEPX

送配電事業者

小売事業者 需要家発電事

業者 GIO

• 通常の卸電力市場を介する電気の売買

• GIOが非化石証書を一括してJEPX市場にて取引

• JEPXを介さない別個の仕組みだが、参加に非化石証書が必要

• 事務局が発電情報を一括して管理・追跡

• 手数料は発生しません

卸電力市場

非化石市場

購入された非化石証書に付与

取引フロー概要 備考

事務局

4

今年度のスケジュール

2019年度中に実施される4度の非化石証書オークション全てにおいて、トラッキング付非化石証書の販売を実施いたします。

2020年度以降に実施されるオークションについてもトラッキング付非化石証書の販売を実施する予定です。

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月2020年度2019年度

18年度第4回オークション

19年度第1回オークション

(今回)

19年度第2回オークション

19年度第3回オークション

実施予定

5

2019年8月取引概要

実施時期: 2019年8月5日~9日にて開催される非化石証書オークションに合わせて 参加条件: 参加を希望する全てのFIT発電事業者及び小売電気事業者 (需要家は契約する小売事業者経由での参加となります)

対象とする属性情報: 参加を希望した発電事業者の登録する設備が2019年1月~3月の間に発電したFIT電気に対応する属性情報

実施主体: 資源エネルギー庁及びその委託を受けた日本ユニシス株式会社

6

トラッキングされる情報

本実証実験においては、下記属性情報をトラッキングし非化石証書に付与します。1. 設備ID2. 発電設備区分3. 発電設備名4. 設置者名5. 発電出力(kW)6. 認定日7. 運転開始又は予定日8. 設備の所在地9. 購入量(kWh)

※付与される属性情報は2019年1月～3月時点のFIT登録情報に基づきます。FIT登録情報の変更申請が行われている場合でも、該当期間以前に変更が完了していない場合は変更前の属性情報が付与されます。

7

追加的に記載する参考情報

前項の属性情報に加え、小売事業者が希望される場合には、下記情報を参考情報として記載いたします。– 正式メニュー名 (排出係数申請時に経済産業省に報告するメニュー)

– 通称メニュー名 (ホームページなどに記載のある営業活動上の通称)

– 購入予定需要家（当該メニューを購入することを予定している需要家）

8

属性情報割当の優先順位

本取引においては、非化石証書購入後、事後的に追加的なトラッキング情報を付与することになるため、同一のトラッキング情報に対して複数の取得希望者が発生した場合の割当の優先順位を予め下記の通り定めております。

また、それを踏まえて、非化石証書オークション実施以前に希望のトラッキング情報が付与されるか小売事業者にて確認が可能な仕組みといたします。

PPAあり(再エネ特定卸供給契約ありまたは小売買取)

発電事業者の個別の合意あり

残り先着順

1

2

3

優先順位 概要• 環境価値以外の電気に付随する価値は

PPAが存在する場合は、別段の定めがない限り、原則として契約締結者に移転していると考えられる

• PPAに紐づけられない電気(=JEPX供出電気)については属性情報の帰属関係が整理されておらず、当事者同士の合意が尊重される

• PPAも個別合意もない電気については事務局の裁量によって割り当てる

留意点• 既にある小売事業者がPPAを締結している分の電気に付随する属性情報をPPAを持たない別の小売事業者に属性情報を割り当てることはしない

• 実証実験以前に既に合意があるものを想定しており、期間中事務局において個別合意を斡旋することはしない

• 事務局の裁量によって割当を決定してよいかは参加登録時に発電事業者が表明 (個別合意後の余剰分を先着順としても扱うことも選択可能)

9

設備ごとに参加が可能な区分

小売買取または送配電買取のうち再エネ特定卸供給契約を締結している設備については「PPAあり」の区分でのみ参加することが可能です。「個別合意」または「先着順」の区分を選択するためには、送配電買取かつ電気がJEPXでの取引を介して供給されている必要があります。

送配電買取2017年4月以降の認定設備及び小売買取から切替を行った設備

小売買取2017年4月より前の認定設備

PPAありのみ買取先の小売電気事業者にのみ属性情報を割当

再エネ特定卸供給契約を締結している

PPAありのみ契約先の小売電気事業者にのみ属性情報を割当

再エネ特定卸供給契約を締結していない (JEPX供出)

個別合意または先着順を選択

登録設備の分類 参加区分

10

トラッキング付非化石証書を活用した営業活動の留意点 トラッキング付非化石証書の取引によっても電気に付随する産地価値と特定電源価値といった環境価値以外の価値が、電気から独立して売買の対象とすることは想定されていません。

従って、小売事業者の営業活動においては、需要家がトラッキング付非化石証書の購入によって電源構成や販売電気の性質が変化したと誤認しないよう留意する必要があります。例えば、販売促進資料上で販売する電力との紐づけを明示しない形で実績として購入したトラッキング付非化石証書の内訳を記載することは可能です。

11

1. トラッキングスキーム概要

2. 具体的な手続き

3. (参考) 2018年度参加事業者

12

トラッキング付非化石証書発行の流れ

PPA

個別合意

発電

先着順

PPA

個別合意

先着順

小売

7/8 – 7/12

①参加登録

WebおよびExcelフォームでの参加登録及び対象設備の登録

WebおよびExcelフォームでの参加登録

7/22 – 7/24

②PPA・個別合意確認

PPA(再エネ特定卸供給契約)の証明となる文書の提出

PPA(再エネ特定卸供給契約)の証明となる文書の提出と購入予定量の申告

個別合意内容(対象設備、量)の申告 (Excelフォーム)

個別合意内容(対象設備、量)の申告 (Excelフォーム)

7/25 – 8/2

③先着順割当

属性情報リストを確認し、希望する属性情報を申告

8/5 – 8/9

④非化石証書の購入

非化石証書を必要量不足なく購入

8/19 – 8/23

⑤参考情報追記の申請

証書に参考情報の追記を希望する場合は申請(期間内に申請がない場合でも自動的に属性情報付与証明は発行されます)

8/26 – 8/30

⑥属性情報付与証明の交付

属性情報付与証明を入手

事務局

属性情報の整理、参加区分の確認、PPA以外属性情報リスト作成・公開

属性情報を先着順で割当、結果を小売事業者に通知。属性情報リストを随時更新

3度繰り返し

参加者の登録非化石証書購入量を確認、属性情報を紐づけ

属性情報付与証明交付

割当結果共有

13

①参加登録 – 事業者情報の登録

WebおよびExcelフォームにて参加登録を行っていただきます。登録期間は7月8日～12日です。

本取引においてトラッキングされる属性情報は発電事業者が参加登録をした設備が2019年1~3月に発電した電気に対応するもののみとなりますので、発電事業者においては、トラッキングを希望する全ての設備の登録をお願いします。ただし、PPAのある設備について、その契約先小売事業者が実証実験に参加しない場合は、契約先以外の小売事業者に当該属性情報が割り当てられることはないため、当該設備の参加登録はされないようお願いいたします。

小売事業者において、PPAを締結している特定発電所からのトラッキング付非化石証書購入を希望される場合は、発電事業者側での実証実験への参加表明も必要となります。

需要家は契約される小売事業者を通しての参加となります。

14

①参加登録 – 登録時入力項目

・事業者名（必須）・事業者名フリガナ（必須）・所属部署（必須）・役職・名前（必須）・名前フリガナ（必須）・e-mail（必須）・所在地・電話番号（必須）・fax・法人番号・設備ID (トラッキングを希望する全ての設備)・設備IDごとに属性情報の割当方法の指定 (PPAの有無、個別合意の有無、事務局による割当への同意)・設備IDごとの受電地点特定番号 (送配電買取設備のうち九州または東京エリアに存在するもののみ)・情報公開の範囲 (先着順証書一覧を小売事業者に公開する際に、どこまでの情報を公開してよいか選択。証書そのものには全ての情報が記載)

発電事業者 小売事業者

・事業者名（必須）・事業者名フリガナ（必須）・所属部署（必須）・役職・名前（必須）・名前フリガナ（必須）・e-mail（必須）・所在地・電話番号（必須）・fax・法人番号・小売電気事業者登録番号 (必須)・予定証書購入量 (必須)・PPA締結先事業者名、対象設備ID (PPA対象設備のみ)

参加登録は日本ユニシスのトラッキング付非化石証書の

販売にかかる実証実験のサイトから行います。https://www.unisys.co.jp/solution/lob/energy/fit_tracking/

15

①参加登録 – 設備ごとの属性情報の実証実験における扱い

発電事業者は登録する各設備について、実証実験における扱いを申告していただきます。 PPAのある設備は、PPA契約先の小売電気事業者が実証実験に参加している場合のみ設備を登録し、PPAが存在する旨申告して下さい。契約先の小売電気事業者が実証実験に参加しない場合は当該設備の登録はしないようお願いします。

PPAのない設備については、属性情報の割当にあたり発電・小売電気事業者間の個別合意を求めるか事務局裁量に任せるか選択していただけます。

期間中に個別合意がされない、または余剰が発生

PPAあり(再エネ特定卸供給契約または小売買取)

PPA先にのみ割り当て

個別合意を求める

期間中に個別合意が成立

個別合意に従い割り当て

※公開する情報の項目は選択可能

事務局裁量による割当に任せる

事務局裁量で割り当てる属性情報リストに掲載

申請に従い先着順で事務局にて割り当て

※自動的に先着割当対象に含めてよいかは選択可能

※個別合意または事務局裁量に任せるかは選択可能

※個別合意または事務局裁量の場合、PPA（小売買取・再エネ特定卸契約）以外の設備に限ります

16

①参加登録 – FIT法に基づき収集された個人情報利用への同意

本実証実験においては、FIT法に基づき資源エネルギー庁が保有する個人情報をFIT法に定められた以外の目的で実証実験事務局である資源エネルギー庁及びその委託を受けた日本ユニシス株式会社が利用することとなりますので、本実証実験に参加される発電事業者にはその旨同意していただくこととなります。

具体的な利用目的は下記の通りとなります。– 該当情報をGIOや送配電事業者など関係諸機関に照会・確認し、情報基盤システムにおいて管理

– 属性情報を取得した小売事業者に対して、非化石証書にトラッキングされた属性情報を付与した旨証明する文書を該当情報を明記の上交付

– 本実証実験参加者への属性情報一覧表での開示 (開示される項目については、参加登録時に限定していただくことも可能です)

17

発電事業者または小売電気事業者の代理として参加登録を行うことも可能です。 その場合、委任状を提出していただきます。提出期間は7月8日～19日です。 ただし、個人情報利用への同意書については代理事業者ではなく、発電事業者ご本人名義の記載が必要となります。

※前回までの実施で委任状を提出している場合は改めて提出いただく必要はありません。

①参加登録 – 代理登録時の委任状の提出

18

②PPA・個別合意確認 – 再エネ特定卸供給契約の確認

申請通りに再エネ特定卸供給契約が締結されていることを確認するため、発電・小売事業者双方から必要な書類の写しを電子媒体にて提出していただきます。– 発電: 送配電事業者から交付される購入電力料金明細書 (設備ID、受電地点特定番号の記載があるもの)

– 小売: 送配電事業者から交付される供給電力量のお知らせ (受電地点特定番号の記載があるもの)

提出期間は7月22日～24日です。※PPAのうち小売買取分については、特に書類の提出は必要ありません。

19

②PPA・個別合意確認 – 個別合意の確認

発電・小売事業者間で属性情報の帰属について合意がなされたのち、合意内容を双方申請していただきます。

提出期間は7月22日～24日です。

・事業者名（必須）・相手事業者名（必須）・対象となる発電所の設備ID （必須）・個別合意済電力量 (kWh) （必須）

申請が必要な情報 (発電・小売事業者共通)

申請が必要な情報 (発電事業者のみ)・2019年1～3月の総発電量 (kWh) （必須）

20

③先着順割当 – 申請のスケジュール

あらかじめ特定の発電所についてPPAや個別合意がない場合でも、公開される属性情報リストから取得したい属性情報を選択し申請することが可能です。

申請に従い先着順で事務局にて割当を実施し、結果を通知します。実証期間中に合計3度申請を受け付けますので、希望の属性情報が割り当てられなかった場合は再度申請していただくことが可能です。

9:00

12:00

15:00

18:00

月5

金2

水31

木8/1

※上記のスケジュールに変更がある場合は、ポータルサイトやメールマガジンにてお知らせ致します。

15:00第二弾申請〆切

10:00第三弾（最終）結果通知

金26

木7/25

13:00リスト公開（kWh情報なし）申請書イメージ公開

土 日27 28

月29

火30

15:00第一弾申請開始

15:00第一弾申請〆切

10:00リスト公開（kWh情報あり）申請書公開

10:00第一弾結果通知、リスト更新版の公開

土 日3 4

12:00第三弾申請開始

17:00第三弾申請〆切

15:00第二弾申請開始

10:00第二弾結果通知、リスト更新版の公開

21

③先着順割当 – 属性情報リスト

属性情報リストには、カテゴリー別に提供可能な属性情報の総量(kWh)及び、発電事業者が公開を承諾した場合には発電所単位で一覧が記載されます。

認定日／運転開始または予定日／電力量(kWh)については、参加登録時に公開許諾を頂けた場合のみ記載されます。

属性情報リストからはPPAまたは個別合意が存在する設備は除かれます。ただし、個別合意で先着対象に含めることを許諾した場合は、属性情報リストに公開されます。

＜カテゴリー属性情報イメージ＞

＜発電所単位属性情報イメージ＞設備ID 発電設備区分 設備の所在地 発電設備名 設置者名 発電出力（kW）認定日

運転開始又は予定日

電力量 (kWh)

A111111Cxx 太陽光 東京都 ｘｘｘ株式会社　ｘｘ太陽光発電所 太陽光　ｘｘ 20.2A222222Cyy 太陽光 東京都 ｙｙｙ株式会社　ｙｙ太陽光発電所 太陽光　ｘｘ 40.2 2013/10/9 2014/10/9 0M333333Cxx バイオマス 神奈川県 ｘｘｘ株式会社　ｘｘバイオマス発電所 バイオマス　ｘｘ 1,120.0 2012/10/9 2013/10/9D444444Cxx 風力 千葉県 株式会社ｚｚｚ　ｘｘ風量発電所 風力　ｘｘ 1,700.0 2016/10/10 2017/10/10 2,203,200K555555Cxx 地熱 東京都 ｙｙｙ株式会社　ｘｘ地熱発電所 地熱　ｘｘ 4,444.0 2016/1/9 2017/1/9 7,679,232

発電設備区分 設備の所在地 電力量(kWh)太陽光 指定なし 99,999

東京都 88,888：

バイオマス 指定なし 77,777東京都 66,666：

指定なし 指定なし 177,776東京都 155,554：

22

③先着順割当 – 申請方法

発電所指定、カテゴリー（電源種別・地域）指定、指定なしのいずれかを選択し、割当を希望する属性情報ごとに希望量（kWh）を指定してください。

申請分類は、発電所指定、カテゴリー（電源種別・地域）指定、指定なしのいずれかを選択できます。

申請内容は属性情報リストを見てご判断ください。

特記事項：属性情報の割当希望量（kWh）は、その合計が非化石証書オークションでの落札予定量を超えないように記入してください。割り当てられたすべての属性情報の合計電力量と同量以上の非化石証書を購入いただきます。

発電所指定の場合 カテゴリー指定の場合 指定なしの場合属性情報の割当を希望する発電所を選択し（複数選択可）、それぞれに割当希望量（kWh）を記入します。

属性情報の割当を希望する電源種別および地域の組み合わせを選択（複数選択可）し、それぞれに割当希望量（kWh）を記入します。電源種別、または地域の希望が無い場合は、「指定なし」を選択してください。

割当希望量（kWh）を記入します。発電所、電源種別、地域のいずれも希望が無い場合は、こちらを選択してください。

23

③先着順割当 – 割当手法

申請の早い事業者から順に割当を実施いたしますので、割当の結果、希望する情報が得られない場合もあります。その場合、結果通知にて不足内容を通知します。

属性情報の割当は下記ルールに基づいて実施します。– 申請の受付順に、希望量の属性情報を割り当てます。なお、申請書の受付順は、指定方法（発電所指定、カテゴリー指定、指定なし）によらず決定します。指定方法ごとの受付順ではありません。

– カテゴリー指定、指定なしを選択した場合は、割当可能な属性情報のいずれかが割り当てられます。

– 希望する割当量に対して割当可能な属性情報が不足する場合は、可能量のみ割り当てます。

割当の結果は、結果通知にて確認できます。

24

③先着順割当 – 申請書のイメージ

申請分類（発電所指定、カテゴリー指定、指定なし）をチェックしていただく形になります。 指定した申請分類に沿って、割当希望量(kWh)など必要情報を指定してください。 異なる申請分類で取り置き申請を実施したい場合は、複数回申請を実施してください。

25

④非化石証書の購入

属性情報の取り置きが完了した後に、各小売事業者に事前調整(PPA/個別合意/先着順) の最終結果を通知いたします。

正式な属性情報の交付には非化石証書の購入が必須となりますので、取り置かれた属性情報の総量(kWh)と同量以上の非化石証書を不足なくご購入いただきます。

※属性情報の取り置きを行ったが、理由なく非化石証書を必要量購入しない場合は、当該事業者名を公表することがありますのでご注意ください。

26

④非化石証書の購入 – 非化石証書オークションへの参加方法

非化石証書オークションに参加し、非化石証書を購入するためには、JEPX取引会員となった上で非化石価値取引用IDを発行する必要があります。小売事業者においてはお早めの手続きをお願いいたします。

非化石証書オークションへの参加方法詳細については、JEPXホームページ上の2018年4月23日プレスリリースにて説明会資料が掲載されておりますので、そちらをご確認下さい。

※非化石証書の転売は認められていませんので、必ず非化石証書を使用する小売電気事業者本人の名義で非化石証書取引への参加をお願いいたします。

27

⑤参考情報追記の申請

JEPXより受領したオークション結果をもとに、事務局において必要量の非化石証書が購入されたことを確認し、自動的に事前に取り置かれた属性情報を付与いたします。

小売事業者が希望される場合には、下記情報を参考情報として記載いたしますので8月19日～23日の間に申請をお願いします。– 正式メニュー名 (排出係数申請時に経済産業省に報告するメニュー)

– 通称メニュー名 (ホームページなどに記載のある営業活動上の通称)

– 購入予定需要家（当該メニューを購入することを予定している需要家）

※メニューまたは需要家単位で割当量を分割したい場合は、その旨申請していただければ対応いたします。

28

⑥属性情報付与証明の交付

必要量の非化石証書を購入されたことが確認され次第、該当の非化石証書に追加的な属性情報を付与し、その証明を交付いたします。

非化石証書同様に、証明は電子媒体にて交付いたします。属性情報付与証明のイメージ

29

⑥属性情報付与証明の交付 – 発電事業者への割当結果共有

属性情報付与証明の交付が完了した時点で、発電事業者には登録された全ての設備について割当先小売事業者名とそれぞれの割当量をお知らせいたします(先着順の場合は小売事業者ごとの割当量は伏せさせていただきます)。

※トラッキング付非化石証書を組み合わせた属性情報を購入予定の需要家等の情報は開示されません。

参考: 非化石証書の利用期間 今回販売される非化石証書の有効期限は2020年6月末です。このため、購入した非化石証書は2020年6月までに償却(費用化)※して頂くことになります。

また、今回販売される非化石証書は、温対法に基づく排出係数、及び高度化法に基づく非化石電源比率の報告において、2019年度分の報告に活用可能です。

次回以降販売される非化石証書の利用期間については、以下の表をご参照下さい。※会計・税務上の観点から、購入した非化石証書については、有効期限までの間、原則として四半期毎に販売電力量に合わせて使用（非化石証書を償却(費用化)）していただきます。使用した非化石証書の量に応じて環境表示価値の訴求が可能となります。

※今回のオークションにおいて購入された非化石証書は、現在国の審議会において議論されている高度化法の中間評価の基準の設定において考慮しないこととするよう検討を行っております。

19年5月取得分

19年8月取得分(今回)

19年11月取得分

20年2月取得分 20年5月取得分

発電期間 18年10~12月 19年1~3月 19年4~6月 19年7~9月 19年10~12月

証書有効期限 19年6月 20年6月 20年6月 20年6月 20年6月

証書使用期間(費用化期間)

19年4~6月 19年7月~20年6月 19年10月~20年6月

20年1~6月 20年4~6月

温対法・高度化法対象年度

18年度 (19年6月に報告)

19年度 (20年6月に報告)

19年度 (20年6月に報告)

19年度 (20年6月に報告)

19年度 (20年6月に報告)

30

31

（参考）非化石証書の取引に係る会計・税務上の取り扱いについて

2018年3月第20回制度検討作業部会より抜粋

32

（参考）非化石証書の使用に関する小売営業ガイドライン上の規定

1.需要家への適切な情報提供の観点から望ましい行為及び問題となる行為

（３）電源構成等の適切な開示の方法ウ 問題となる行為

iii) ＦＩＴ電気を販売しようとする場合においてその説明を行うときにのみ問題となるもの

小売電気事業者がＦＩＴ電気を販売しようとする場合に、小売電気事業者等が当該電気について説明する際に留意すべき事項は以下のとおりである。

再生可能エネルギーの発電事業者からＦＩＴ電気を調達している電気事業者が、再エネ特措法第２８条第１項の交付金の形で費用補填を受けている場合、発電された電気の二酸化炭素を排出しないという特性・メリットは、当該電気の供給を受けた特定の需要家に帰属するのではなく、非化石証書の購入分について購入者に帰属するほかは、費用を負担した全需要家に薄く広く帰属することとされている。この点を踏まえると、小売電気事業者がＦＩＴ電気を販売する際には、当該電気の販売に応じて、その電気に係る調整後二酸化炭素排出量に相当する二酸化炭素削減相当量を基礎づける量の非化石証書を使用（非化石証書を償却（費用化）することをいう。以下同じ。）する場合を除き、当該電気について二酸化炭素が排出されない電気であることの付加価値を訴求しない方法により説明をする必要がある（施行規則第３条の１２第２項）。

（中略）

iv) 非化石証書を使用した場合においてのみ問題となるもの

小売電気事業者が非化石証書を購入した場合に、小売電気事業者等が当該証書に基づき需要家へ訴求をする際に留意すべき事項は以下のとおりである。

非化石価値取引市場について、非化石証書が化体する非化石価値は「小売供給を行うために発電・調達する電気」に関する電源構成そのものとは異なること（前述の序（３）参照）等から、非化石証書を使用したとしても小売電気事業者の電源構成には影響しない。このため、小売電気事業者が再生可能エネルギー指定の非化石証書を使用したことを理由として「再生可能エネルギー電気を１００％発電・調達している」と表示するなど、実際に小売供給を行うために再生可能エネルギー電気を発電・調達しているものとの需要家の誤認を招くような表示を行うことは問題となる。ただし、再生可能エネルギー指定の非化石証書を電気の販売に応じて使用した小売電気事業者が「再生可能エネルギー指定の非化石証書の使用により、実質的に、再生可能エネルギー電気●●％の調達を実現している」などと訴求することや、非化石証書を電気の販売に応じて使用した小売電気事業者が「非化石証書の使用により、実質的に、二酸化炭素排出量がゼロの電源（いわゆる「ＣＯ２ゼロエミッション電源」）●●％の調達を実現している」などと訴求することは、当該事業者が同証書の使用により環境価値の訴求が可能となることから、実際の電源構成の表示を併せて行うなど、小売供給に係る電源構成と異なることについて誤認を招かない表示である限りにおいては、問題とならない。

33

前回実証実験からの主な変更点

過去参加事業者の一部入力情報の省略– 過去の取組にご参加いただいた発電事業者の方でご希望される場合、過去の設備

IDを入力した申請書を送付いたします。設備IDの追加／削除、他必要事項を記入の上、申請書を返信してください。

34

今後のスケジュール参加登録

(7/8~7/12)• 7/8（月）より参加登録をお願いします。• 発電事業者においては、トラッキングを希望する全ての設備IDの登録をお願いします。また、それぞれについて割当方式(PPA/個別合意/先着順)の登録が必要になります。

• 発電・小売事業者双方において、PPA（再エネ特定卸供給契約）の裏付けとなる証明の提出をお願いします。個別合意が取り付けられた場合は合意内容について申請をお願いします。

• 属性情報が整理され次第、事務局において先着順割当希望の参考のために属性情報リストを公開いたします。

• 小売事業者においては、属性情報リストより希望する属性情報の取り置きを事務局に申請して下さい。事務局において申請に従って割当を実施し結果を通知いたします。

• 期間中に3度申請受付と処理を行いますので、第1回・第2回の申請で希望する属性情報の割当がされなかった場合でも再度申請していただけます。

• 正式に属性情報が付与されるためには、取り置きされている属性情報の総量(kWh)と同量以上の非化石証書購入が必要となりますので、必ず非化石証書オークションにおいて購入をお願いします。

• トラッキング付非化石証書に参考情報(証書を使用する予定のメニュー名・需要家名)の追記を希望する場合、申請をお願いします。

• 期間内に申請がない場合、参考情報の追記なしで自動的に証書を交付いたします。

• 必要量の非化石証書購入が確認され次第、事前に取り置いた属性情報を非化石証書に付与したことを示す証明を交付いたします。

PPA・個別合意確認(7/22~7/24)

先着順割当(7/25~8/2)

非化石証書の購入(8/5~8/9)

参考情報追記の申請(8/19~8/23)

属性情報付与証明の交付

(8/26~8/30)

35

問い合わせ先

本実証実験についてご質問がある場合は下記問い合わせ先にお問い合せ下さい。

非化石証書トラッキング 事務局 (日本ユニシス内) 主担当者: 猿渡、松屋、安藤お問合せ用入力フォーム：https://www.unisys.co.jp/inqsys/inquiry_form.html?product_id=1122（お問合せ内容を上記入力フォームに入力し送付ください）お問合せ用電話番号：03-5546-4111（代表）お問合せメールアドレス：hikaseki@ml.unisys.co.jp

資源エネルギー庁 電力・ガス事業部 電力基盤整備課担当者：関根、柿原、土屋 電話：03-3501-1749

36

参考: FAQ (1/9)番号 質問 回答

1非化石証書トラッキング実証実験に参加する際に必要な費用を教えてください。

今回の実証実験では、トラッキングされた属性情報を取得するための費用はかかりませんが、小売事業者の場合は、非化石証書を購入いただくための費用が必要であり、JEPXの会員である必要があります。発電事業者の場合は、費用はかかりません。

2FIT電源の種別（太陽光、バイオマス等）によって、属性情報の価格に違いはありますか。

今回の実証実験では、トラッキングされた属性情報に価格はありませんので、再エネの種別による属性情報の価格差についても考慮しないこととしております。

3小売事業者が属性情報の紐づけを行いたい特定の発電事業者がある場合、手続きはどうすればよいでしょうか。

小売事業者から発電事業者に相談の上、当事者間で個別に合意していただくようにお願いします。

4非化石証書トラッキング実証実験に参加した場合でも、非化石証書オークションへの入札を行わないことは可能でしょうか。

今回の実証実験では、属性情報の取り置きをした量については、同量以上を非化石証書オークションで購入いただきます。

5非化石証書の全量に属性情報が付与されるのでしょうか。それともトラッキング付証書とそうでない証書の２種類となるのでしょうか。

今回の実証実験では、実証実験への参加で得られるトラッキング付非化石証書と通常の非化石証書の２種類が発行されます。

6 トラッキング付非化石証書はRE100の要件を満たしていますか。トラッキング付非化石証書は、RE100の要件に必要な属性情報を付与しますので、RE100の要件を満たしております。

7 FIT発電分のみが対象ですか。 今回の実証実験では、FIT発電分のみが対象です。

8「再エネ特定卸供給契約（PPA）あり」で参加する場合、どのような参加手続きをすればよいでしょうか。

再エネ特定卸供給契約（PPA）を結んでいる発電事業者と小売事業者の双方で参加登録が必要です。申請通りに再エネ特定卸供給契約（PPA）が締結されていることを確認するため、発電・小売事業者双方から必要な書類の写しを電子媒体にて提出していたただきます。

9「発電事業者と小売事業者間での個別合意あり」で参加する場合、どのような参加手続きをすればよいでしょうか。

個別合意を行う発電事業者と小売事業者の双方で参加登録が必要です。発電・小売事業者間で属性情報の帰属について合意がなされたのち、合意内容を双方申請していただきます。

37

参考: FAQ (2/９)番号 質問 回答

10再エネ特定卸供給契約（PPA）や発電事業者と小売事業者間での個別合意がない場合でも参加できますか。

発電事業者、小売事業者ともに参加できます。発電事業者から公開許諾を取った上で、取得可能な属性情報の一覧を参加されている小売事業者へ公開します。小売事業者は、公開された一覧から希望の属性情報の割当を事務局に申請していただきます。

11説明会に参加した場合、非化石証書トラッキング実証実験への参加は必須ですか。

必須ではありません。

12説明会に参加しなかった場合でも、非化石証書トラッキング実証実験へ参加できますか。

参加できます。

13非化石証書トラッキング実証実験を実施するにあたり、非化石価値取引市場での取引に何か変更がありますか。

非化石価値取引市場での取引に変更はありません。

14トラッキング付非化石証書を購入することによって、産地価値や特定電源価値を訴求することができますか。

トラッキング付非化石証書の購入によって、産地価値や特定電源価値を訴求することはできません。産地価値や特定電源価値を訴求するためには、再エネ特定卸供給契約（PPA）が必要です。

152019年4月以降に再エネ特定卸供給契約（PPA）を締結した場合でも、契約締結者は属性情報の割当を主張できますか。

今回の実証実験では、2019年1月～3月の間に発電されたFIT電気に付随する属性情報をトラッキングの対象とするため、2019年1月～3月以外の期間を対象とした再エネ特定卸供給契約（PPA）をもって属性情報の割当を主張することはできません。

16非化石証書トラッキング実証実験において、小売事業者はトラッキングされたFIT発電設備の売電量に相当する全ての非化石証書を購入する必要がありますか。

FIT売電量の全てを購入する必要はなく、トラッキングが必要な量のみの属性情報割当を求めることができます。ただし、属性情報の取り置きをした量については、同量以上を非化石証書オークションで購入いただきます。

17非化石証書トラッキング実証実験を実施するにあたり、非化石証書の最低購入量は決められていますか。

今回の実証実験では最低購入量を定めておりませんので、JEPXの取引規定にしたがって、1kWhから購入することが可能です。

18一般家庭の屋根に設置された太陽光発電設備であっても、非化石証書トラッキング実証実験へ参加できますか。

2019年1月～3月にFIT売電された設備であれば参加することはできます。

38

参考: FAQ (3/９)番号 質問 回答

19先着順での属性情報割当において、発電事業者は割当結果を確認できるのでしょうか。

発電事業者にも割当結果の通知を行います。なお、発電事業者に通知する情報は、小売事業者名までとし、小売事業者が契約する需要家に関する情報など追加的な参考情報は含まれないものとします。

20再エネ特定卸供給契約（PPA）には、FIT法改正以前からの小売買取における特定契約も含まれるのでしょうか。

PPAには2種類あり、送配電買取分のうち再エネ特定卸供給契約が締結されているケースとFIT法改正以前の小売買取分が含まれます。再エネ特定卸供給契約の場合は、契約締結状況を確認するため必要書類の提出が必要ですが、小売買取の場合は事務局にて買取者を確認可能であるため、書類の提出は必要ありません。なお、再エネ特定卸供給契約、小売買取いずれの場合も、トラッキング付非化石証書が必要な場合は、発電事業者、小売事業者の双方から参加登録をしていただく必要があります。

21小売事業者として参加する場合、「①再エネ特定卸供給契約（PPA）あり」、「②個別の合意あり」、「③残り先着順」のうち、複数同時に選択して参加することはできるのでしょうか。

複数同時に参加することができます。

22小売事業者として参加する場合、あらかじめ発電事業者と合意することで、発電事業者の参加登録を代理で行うことはできるのでしょうか。

代理登録を行うことも可能です。その場合、事務局に委任状を提出していただきます。なお、委任状の様式については特に定めておりませんので一般的な委任状の書式に従い作成下さい。また、個人情報利用に関する同意書に関しては、発電事業者ご自身にご記入いただいた上で、本人または代理人経由で提出していただく必要があります。

23「①再エネ特定卸供給契約（PPA）あり」で参加する場合、PPA分の発電設備の情報は事務局から通知されるでしょうか。

PPA分に関しては事業者において設備情報を把握しているため、事務局から個別の通知はいたしません。

24トラッキング付非化石証書を購入する場合の費用はどれくらいでしょうか。従来の非化石証書の入札価格（1.3円/kWh～4円/kWh）の幅が変わるのでしょうか。

従来の非化石証書オークションの仕組みは変わらないため、価格も変わりません。今回の実証実験ではトラッキング情報付与のための事務手数料は必要ありませんが、将来的には事務手数料が発生する可能性はあります。

39

参考: FAQ (4/９)番号 質問 回答

25本資料12ページに記載のあるPPAの証明となる文書の提出とは、どのような文書でしょうか。

本資料18ページに記載のある書類で、設備IDや受電地点特定番号が確認できる購入電力料金明細書や供給電力量のお知らせを想定しています。再エネ特定卸供給契約の契約書本体の写し等は必要ありません。

26属性情報を取得するにあたっては非化石証書の購入が必要ということですが、仮に購入しなかった場合にペナルティは発生するのでしょうか。

今回の実証実験ではペナルティは発生しませんが、将来的にはペナルティを検討する可能性はあります。本資料33ページに記載のとおり、属性情報の取り置きを行った上で理由なく非化石証書を必要量購入しない場合は、当該事業者名を公表することがあります。

27本資料27ページに記載のある参考情報の追記（正式メニュー名、通称メニュー名、当該メニューを購入することを予定している需要家）について、発電事業者に需要家の情報は伝わるのでしょうか。

事務局からは小売事業者にのみに交付し、発電事業者には交付いたしません。

28 属性情報は30分コマ単位で紐づけされるのでしょうか。今回の実証実験では非化石証書の取引単位に合わせるため、紐づけは3か月単位となります。

29小売買取において複数の小売事業者が買取する部分買取の場合、小売事業者が属性情報を取得できるのは部分買取した量まででしょうか。

そのとおりです。

30「②個別の合意あり」の場合、発電事業者、小売事業者の双方から参加登録する必要があるのでしょうか。

発電事業者、小売事業者の双方から参加登録していただきます。個別合意にあたっては発電・小売間で双方から登録された情報が整合していることを事務局が確認できれば十分なため、正式な契約書の締結手続き等は必要ありません。

31RE100の要件で認められるトラッキングスキームは国が指定するスキームのみでしょうか。

RE100事務局によると、非化石証書に関しては、本実証実験によって属性情報が付与されたトラッキング付非化石証書のみがRE100に適合するものと整理されています。また、環境価値のトレーサビリティについて、経済産業省の立場からその他の取組を否定するものではありませんが、それぞれのRE100との適合性については、RE100事務局による判断に委ねられることとなります。

40

参考: FAQ (5/９)番号 質問 回答

32参加登録をした後に、属性情報の取り置き申請をしなかったとしても問題ないでしょうか。

属性情報の割り当てが行われなければ問題ありません。

33 今回の実証実験が終了した後にシステム化される予定はあるのでしょうか。 将来的にはシステム化についても検討しております。

34 トラッキング付非化石証書に有効期限はあるのでしょうか。 非化石証書のルールに準拠します。

35 今回の実証実験に発電事業者が参加するメリットは何でしょうか。

発電事業者が、今回の実証実験に参加することによって再エネ拡大に熱心な事業者として認知され、特定契約を結びやすくなる等の広告効果があると想定しております。また、同意をいただける場合、実証実験協力事業者として参加事業者名を経済産業省が主催する審議会の場や、経済産業省ホームページ、日本ユニシスホームページ等で積極的に周知していく予定です。

36「①再エネ特定卸供給契約（PPA）あり」で参加する場合、FIT発電量（kWh）の全量ではなく、一部を割当希望量として申請することはできるのでしょうか。

一部だけを割当希望量として申請することは問題ありませんが、割当が確定した場合は、その量と同量以上を実際に非化石証書オークションで購入していただく必要があります。

37 次回以降も参加登録が必要でしょうか。次回以降の予定については現時点では未定です。正式に制度化されるまでは、今回と同様に参加登録をしていただくことが基本と考えておりますが、手続きについては簡素化する方向で検討しております。

38トラッキング付非化石証書の需給バランスによって、価格は変わるのでしょうか。

今回の実証実験では、属性情報の指定によって非化石証書の価格が変わることはなく、非化石価値取引市場で価格が決定されます。

39希望した量の全量が割り当てられず、一部のみしか割り当てられなかった場合、辞退することはできるのでしょうか。

割当希望量に満たなかった場合でも、割当が確定した場合は、その量と同量以上を実際に非化石証書オークションで購入していただく必要があります。

40PPAがある場合とない場合で、RE100要件への適合に向けた考え方に違いはあるのでしょうか。

今回の実証実験においては、特に違いについては整理しておりません。

41トラッキング付非化石証書は、電気と分離された価値として需要家に移転することはできるのでしょうか。

非化石証書は電気と分離した価値として独立して需要家に移転することは認められておらず、電気と一体で需要家に移転することのみが可能です。

41

参考: FAQ (６/９)番号 質問 回答

42

バランシンググループ（BG）代表者からの電源調達を行っており、JEPX会員ではない場合、本実証実験に小売事業者として参加することは可能でしょうか。

小売事業者として実証実験に参加いただくためには、JEPX会員になっていただく必要があります。非化石証書取引のみを目的として参加される場合の要件としては、小売電気事業者であること、債務超過でないことに加え、入会金108,000円、年会費480,000円、信認金1,000,000円（退会時返金）の支払いが必要となります。詳しくはJEPX主催の非化石オークションに関する事業者説明会資料p4をご覧ください。（http://www.jepx.org/news/pdf/jepx20180423.zip）

43FIT発電事業者と小売事業者でPPAがあっても、FIT発電事業者は任意で他の小売事業者にトラッキングの紐付けをすることはできるのでしょうか。

本実証実験においては、属性情報の帰属関係に関して混乱が生じることを防ぐため、小売買取を含みPPAが締結されている電気については、契約先小売事業者以外に属性情報を割り当てることをしないこととしております。従って、契約先小売事業者の参加がない場合その設備に関しては本実証実験への参加はできません。

44個別合意の申請はどのように行えばよいのでしょうか。 参加登録後に事務局より送付される個別合意申請書に記入の上、合意内容を発電事業者と

小売事業者の双方から提出してください。

45 個別合意に向けて事務局からサポートはあるのでしょうか。 事務局からは特に個別合意の合意形成に向けた仲介等はいたしません。

42

参考: FAQ (７/９)番号 質問 回答

46小売事業者がPPAを締結していない場合、発電所に紐付けされた非化石証書を購入したということを公表・公開できないのでしょうか。

トラッキング付非化石証書の営業活動における利用方法については、トラッキング付非化石証書の購入によって電源構成や販売電気の性質が変化したと需要家が誤認しないよう留意していただくことが基本となります。

①PPAが存在しない場合は、トラッキング付非化石証書の購入実績自体を公表することは問題ありませんが、産地価値や特定電源価値を訴求し販売電気の性質が変化したように解釈できる方法で営業活動をすることは認められていません (例: 「xx県産の太陽光電気を販売しています」といった記載は認められません)。

②PPAを締結している場合については、産地価値や特定電源価値が移転していると考えられるため、トラッキング付非化石証書の購入実績のみならず、産地価値や特定電源価値を訴求することも可能です(例: 「xx県産の太陽光電気を販売しています」と記載しても問題ありません)。

47

本資料15ページ、「期間中に個別合意がされない、または余剰が発生」の場合は「自動的に先着割当対象に含めてよいかは選択可能」とありますが、先着割当対象に含めることを選択しなければ、割り当てられることはない（実証試験からは離脱することになる）のでしょうか。

そのとおりです。

48本資料16ページ、個人情報利用の目的として、実証実験参加者への属性情報一覧表での開示とありますが、PPAの場合も開示されるのでしょうか。

PPAの場合、契約相手先以外には属性情報一覧は開示されません。

49本資料28ページの属性情報付与証明のイメージには、21ページで公開許諾の対象となる項目や、27ページで希望に応じ記載される項目についての記載がありますが、その項目は選択に応じて記載されない場合があるのでしょうか。

本資料27ページの小売事業者の希望に応じて記載される項目については記載されない場合もありますが、21ページの公開許諾の対象となる項目（認定日／運転開始日または予定日／電力量（kWh））については全て記載されます。

43

参考: FAQ (８/９)番号 質問 回答

50本資料28ページ、属性情報付与証明について、１発電設備に対して、購入予定の需要家が複数いた場合に、購入量の内訳を分けて記載することは可能でしょうか。

属性情報証明書自体を任意で複数枚に分ける対応とさせていただきます。本実証実験においては、属性情報付与証明にトラッキング付非化石証書を使用する予定のメニュー名（排出係数申請時に使用する名称、営業活動に使用する通称）とメニューを販売予定の需要家を任意で追記することが可能です。その際、1発電設備のトラッキング付非化石証書について使用するメニューやメニューを購入する需要家が複数存在する場合、その内訳を事務局にお知らせいただければ、内訳に従って証明を複数枚に分割して発行いたします。

51トラッキング付非化石証書がRE100に適合するかどうか、改めてRE100事務局に確認する必要はありますか。

既に確認済みであり、改めての確認は必要ありません。

52小売事業者がトラッキング付非化石証書を使ってPRする際、証書に対する第三者機関の認証は必要でしょうか。

トラッキング付非化石証書は国が認証しているので、第三者機関の認証は必要ありません。

53本資料14ページ、4/8～12の参加登録について、予定証書購入量の入力欄がありますが、参加登録時点で未確定の場合、予定証書購入量の入力はどのようにすればよいのでしょうか。

事務局側の参考情報のため、大まかな数字で構いません。

54本資料25ページ、取り置かれた属性情報の総量以上を落札することが求められていますが、将来的に非化石証書オークションで落札できなかった場合はどうなりますか。

現時点では、特にペナルティの対象とすることは想定しておりません。

55参考情報として、購入予定需要家名は必ず記入しなければならないのでしょうか。

記入は任意です。需要家の要望に従って申請をお願いいたします。

56RE100への適合について。例えば、石炭火力の電気とトラッキングされた非化石証書を組み合わせても、RE100への適合については問題ないでしょうか。

RE100事務局の判断によります。

57小売事業者が発電事業者に金銭を払って個別合意することは、当事者間で合意があれば問題ないでしょうか。

小売事業者はJEPXを通してすでに対価を払っており、追加的にお金が発生することは想定しておりませんが、各事業者間での合意があれば問題ありません。

44

参考: FAQ (9/９)

参考：JEPX 非化石価値取引市場説明会 ご質問&回答http://www.jepx.org/news/pdf/jepx20180426.pdf?timestamp=1530489600024

番号 質問 回答

58FIT法改正前の設備建設時点では、旧一般電気事業者による小売買取しか選択肢がなかったのですが、他の新電力に非化石価値を売りたい要望が出てきたときには、対応することはできるのでしょうか。

送配電買取に切り替えれば自由に証書の割当が可能となります。それをせずに小売買取のまま、証書を他の事業者に割り当てることは、需要家の混乱を招く可能性があるため、慎重に対応させていただきたいと考えております。

59

２０１８年度第３回の実証実験で、送配電買取で市場流しという認識で個別合意による申請をしたら、旧一般電気事業者による小売買取であることが判明したことがあったのですが、事前に発電設備の状態を簡便に確認する方法はないのでしょうか。

各発電事業者において直接買取事業者への確認が必要となります。参加登録のあった設備については、属性情報の整理をする際に事務局において買取先の確認をしますが、参加登録以前に個別の設備について買取先の確認を事務局において行うことはしない旨、ご了承いただきたいと考えております。

60JEPX上で同時にトラッキング付非化石証書を購入したいのですが、今後の実証実験の方針としてそのような方向にはならないのでしょうか。

JEPX上で発電設備ごとの商品を作ることになりますが、システム上での対応等も必要となるため、少なくとも今年度の実証期間中の対応は想定しておりません。

61本資料14ページ、赤字で「九州または東京エリア」のみ受電地点特定番号が必要とありますが、どのような背景があるのでしょうか。

送配電買取設備のうち、個別合意または先着順区分で登録をしているが、実際には再エネ特定卸供給契約が結ばれていたケースがないか、事務局側で確認するために取得いたします。なお、九州・東京以外のエリアは設備IDだけで把握可能なため、受電地点特定番号の入力は省略することが可能です。

45

1. トラッキングスキーム概要

2. 具体的な手続き

3. (参考) 2018年度参加事業者

46

参考: 実証実験参加発電事業者

DTS飛騨水力発電株式会社 株式会社パルシステム発電 山梨県企業局AOIエネルギーソリューション株式会社 株式会社ひらつかＥサービス 出光興産株式会社JFEソーラーパワー清水株式会社 株式会社ブラックジャックシステム 新岡山ソーラー株式会社JFEソーラーパワー芳賀株式会社 岩手県企業局 太陽光サポートセンターJXTGエネルギー株式会社 宮崎県企業局 大和エネルギー株式会社イーレックスニューエナジー佐伯株式会社 京セラＴＣＬソーラー合同会社 脱炭素化支援株式会社エナリスＤＥバイオガスプラント株式会社 恒輝株式会社 長野自然電力合同会社サミット酒田パワー株式会社 香取クリーンエナジー合同会社 電源開発株式会社ソーラーパワーネットワーク 合志農業活力プロジェクト合同会社 唐津市湊風力発電合同会社バンプーパワージャパン株式会社 合同会社えひめ森林発電 東日本旅客鉄道株式会社岡山県企業局 合同会社しまね森林発電 特定非営利法人　野馬土株式会社Looop 合同会社ふくしまsolarプラント１号 那須豊原自然電力合同会社株式会社ＮＴＴファシリティーズ 合同会社伊豆の国ソーラーパーク 日本エネルギー工事システム株式会社株式会社エコスタイルパワー 合同会社群馬ソーラーパーク 日本エネルギー総合システム株式会社株式会社シーエナジー 合同会社天栄村ソーラーパーク 幌延風力発電株式会社株式会社しんえこ 三峰川電力株式会社 野村不動産熱供給株式会社株式会社つくばグリーンパワープラント 山形県企業局

※全参加企業72社のうち、公開に同意いただいた50社のみ事業者名を記載

47

参考: 実証実験参加小売電気事業者

HTBエナジー株式会社 みんな電力株式会社 株式会社ファミリーネット・ジャパンJAG国際エナジー株式会社 伊藤忠エネクス株式会社 株式会社翠光トップラインJXTGエネルギー 伊藤忠商事株式会社 丸紅新電力株式会社MCリテールエナジー株式会社 荏原環境プラント株式会社 九州電力株式会社アーバンエナジー株式会社 株式会社Ｆ－Ｐｏｗｅｒ 自然電力株式会社イーレックス株式会社 株式会社Looop 大和ハウス工業株式会社エネサーブ株式会社 株式会社アイキューフォーメーション 中国電力株式会社サミットエナジー株式会社 株式会社エコスタイル 中部電力株式会社シナネン株式会社 株式会社エナリス・パワー・マーケティング 東京ガス株式会社ゼロワットパワー株式会社 株式会社エネット 東北電力株式会社ダイヤモンドパワー株式会社 株式会社グリーンパワー大東 日本エネルギー総合システム株式会社プレミアムグリーンパワー株式会社 株式会社グローバルエンジニアリング 日立造船株式会社ミツウロコグリーンエネルギー株式会社 株式会社パルシステム電力 六本木エネルギーサービス株式会社

※全参加企業49社のうち、公開に同意いただいた39社のみ事業者名を記載