ワークショップは、 、 自然科学のの場場場 ·...

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1 ワークショップは ワークショップは ワークショップは ワークショップは、 自然科学 自然科学 自然科学 自然科学の場 西澤 美智子(みぃ)@埼玉西地域 月曜日に繰り広げられる大き なファミリーのようなワークシ ョップ。そこで、司会の人やス ピーカーの人たちの口から語ら れる体験は、ヒッポの今を映し 出しています。 私は、榊原さんの講演を聞いて入会しました。 「ことばを自然科学の対象として見る」というこ とにまずノックアウトされました。 確かに、人間は一個の細胞から始まって、人間の 形になって生まれて、その成長の延長上でことばを 話します。 英語を外国語として勉強していたときには、全く 想像もしなかった発想でした。 そして、「本当の学びの場を作るんだ!」と言って、 トラカレ(Transnational College of LEX)を作っ たことにも大変感動しました。 外国語教育が日本だけでなく世界中で行われてい る現状の中で、「外国語」ではなく『人間のことば』 がどのようにできていくのか、人間はどうやってこ とばを話すようになるのか、そのことを私たち自身 が自然習得を実践することで解明しよう。そのこと を人にわかるようなことばで表現しよう、というの がヒッポの活動です。 ほとんどのメンバーは、自然科学なんて小難しい 話は置いておいて、とにかくいろんなことばを話せ るようになりたい!と思っているんだと思います。 新しく来る人たちも「ここで本当に話せるように なるの?」っていうのが一番知りたいことです。 こんなことも言われます。 「とにかく、話せるようになりたいんだから、ど んな方法でも(勉強しても)いい」 そこで、フェロウ(研究員)は、あらん限りのこ とばで自然習得を伝えます。 自然のやり方以上に効率的なものはないはず、と 思います。人間はそのようにできているのですから。 私たちの身体は人知の及ばない自然の秩序の中に 作られています。心臓だって私たちが動かしている んじゃない、動いているんです、よね。 ことばを話す力は、目に見えません。 ただ一人でいるだけでは、話せるかどうかわから ない。 話せるかどうかがわかるのは、人に会ったとき、 人と話したとき、体験したとき。 だから、ファミリーがあります。交流があります。 引力も目には見えません。 りんごが木から落ちるから、「何か力が働いている に違いない」って 気がつきます。 何も物がなか ったら、力がある かどうかわから ない。

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Page 1: ワークショップは、 、 自然科学のの場場場 · るようになりたい!と思っているんだと思います。 新しく来る人たちも「ここで本当に話せるように

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ワークショップはワークショップはワークショップはワークショップは、、、、 自然科学自然科学自然科学自然科学のののの場場場場

西澤 美智子(みぃ)@埼玉西地域

月曜日に繰り広げられる大き

なファミリーのようなワークシ

ョップ。そこで、司会の人やス

ピーカーの人たちの口から語ら

れる体験は、ヒッポの今を映し

出しています。

私は、榊原さんの講演を聞いて入会しました。

「ことばを自然科学の対象として見る」というこ

とにまずノックアウトされました。

確かに、人間は一個の細胞から始まって、人間の

形になって生まれて、その成長の延長上でことばを

話します。

英語を外国語として勉強していたときには、全く

想像もしなかった発想でした。

そして、「本当の学びの場を作るんだ!」と言って、

トラカレ(Transnational College of LEX)を作っ

たことにも大変感動しました。

外国語教育が日本だけでなく世界中で行われてい

る現状の中で、「外国語」ではなく『人間のことば』

がどのようにできていくのか、人間はどうやってこ

とばを話すようになるのか、そのことを私たち自身

が自然習得を実践することで解明しよう。そのこと

を人にわかるようなことばで表現しよう、というの

がヒッポの活動です。

ほとんどのメンバーは、自然科学なんて小難しい

話は置いておいて、とにかくいろんなことばを話せ

るようになりたい!と思っているんだと思います。

新しく来る人たちも「ここで本当に話せるように

なるの?」っていうのが一番知りたいことです。

こんなことも言われます。

「とにかく、話せるようになりたいんだから、ど

んな方法でも(勉強しても)いい」

そこで、フェロウ(研究員)は、あらん限りのこ

とばで自然習得を伝えます。

自然のやり方以上に効率的なものはないはず、と

思います。人間はそのようにできているのですから。

私たちの身体は人知の及ばない自然の秩序の中に

作られています。心臓だって私たちが動かしている

んじゃない、動いているんです、よね。

ことばを話す力は、目に見えません。

ただ一人でいるだけでは、話せるかどうかわから

ない。

話せるかどうかがわかるのは、人に会ったとき、

人と話したとき、体験したとき。

だから、ファミリーがあります。交流があります。

引力も目には見えません。

りんごが木から落ちるから、「何か力が働いている

に違いない」って

気がつきます。

何も物がなか

ったら、力がある

かどうかわから

ない。

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目に見えない物も、その力によって何か変化(現

象)があることで、その秩序をことば(F=・・・)

に表すことができます。

私たち人間がことばを話す力を持っていることは、

誰でも知っていますが、なぜ?どのように話せるの

かをちゃんと説明できる人はまだいないらしいので

す。

引力を式で表すように、何とかして、誰にでも分

かることばを見つけたい。

自然の秩序をことばで表すことを「自然科学」と

言います。ことばを持っている人間にだけできる事

です。

目に見えない物をことばにするのは難しいです。

量子も目に見えません。でも、物質の動きをみて予

想して、「クォーク」っていう名前をつけた途端にそ

の物は私たちの中に存在し始め、いろいろな現象を

説明できるようになりました。

人間がことばを話す力、それをフェロウは、講演

会、体験会で最善のことばを見つけて話しています。

ワークショップで話される体験は、広く様々な地

域、ファミリー、フィールド、交流から集まってき

ます。

その話の重なりの中に、私たちは、『同じ』を見つ

けています。

だから、共感する。だから、感動する。だから、楽

しい。

人間の一番自然な姿を見せてくれる赤ちゃん。

外側からみたら、「まだ、何も話せません」と言っ

てしまう時期でも、私たちにはわかります。

「もう、なんでもしゃべってる」

外側からみたら、日本語、英語、韓国語、タイ語、

アラビア語・・みんな文字も文法も発音も違う。

でも、私たちにはわかります。

みんな「同じ人間のことば」

でも、内側からの体験は、残念ながら今のところ、

内側から体験した者にしかわからないようなのです。

この『内側』をことばにしたいのです。

F=・・みたいな、誰もが納得するようなことばを

見つけたい。

それが、日常的にいつも私たちが人に話している

ことであり、ヒッポの研究活動ですね。

これができたら、沢山の人がヒッポの仲間になっ

てくれて、もっともっとことばの環境が豊かになる

はず。

みんなが期待しているようにいろんなことばがも

っともっと楽に話せるようになるはず。

中国の人は、易のことばで自然を見つけてきたと

言います。どんな風に考えたんでしょう。

ワークショップは、体験のるつぼ、スクランブル

交差点。

ここにいつも様々な地域、ファミリーで起きてい

ることが集まってきて欲しい。

みんなでわいわいおしゃべり LEX しましょう。

ヒッポの誰もがここに来て、そして、ファミリー

に帰って、またここに来る。

ワークショップはヒッポの壮大な自然科学の場。

これからどんな話が展開されるのか、ワクワクし

ます。

そして、私はいつもそのワクワクを感じ、共振共

鳴できる人でありたいと思っています。

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いつでもいつでもいつでもいつでも ExchangeExchangeExchangeExchange!!!!

青木 奈々(トゥジュ)@渋谷地域

WSチームに入って2年になります。

毎週、毎週、新しい人、新しいことば、新しい体

験に出会います。

メンバーもフェロウも関係なく、たまたま出会っ

た司会チームがひとつの家族のように絆を作りなが

ら、みんなが自分の内側をことばにしてくれます。

いろいろな人の話の聞き手であると同時に、私の

中では創造が繰り返されています。

人を通して、ヒッポがますます深まっていくので

す。きっと司会チームの人同士にもそんな事が起き

ているのではないでしょうか?

入会間もない人や、ヒッポ歴の浅い人の話す事の

中に、まっすぐなヒッポの光が見えて鳥肌が立つほ

ど感動することがあったり、ヒッポ歴の長い人が今

も見つけ続けてる事に強烈な刺激を受けたりしなが

ら、自分のヒッポが更新されていきます。

準備会は、まさにEXCHANGEの場。

ファミリーを越え、地域を超え、時に海を越えた

人達と出会ったその場その時から、新しい創造が生

まれてきて、場そのものが最初は赤ちゃん。その赤

ちゃんが数週間の中でぐんぐん成長していくのです

から、驚くばかりです。

はじめての準備会では、お互いちょっぴり恥ずか

しそうに「何を話したらいいんだろう」という顔に

出会いますが、人と交わって話すうちに、WS当日

にはキラキラと自信を持ってマイクを持ち、自分の

話をする人達に会えます。だから、WS本番は心配

いらない、大丈夫!と思うようになりました。2年

間繰り返しそれを目の当たりにしてきて、ヒッポ人

の現場力の高さを信じられるようになりました。他

のところでこんな作りのWSってあるんだろうか?

毎回、崖っぷちから幸せにあふれた空間が生まれ

てくるこのWS。これだって、ヒッポにしかない宝

物かもしれません。

人間が素手で作り上げるから感動するのでしょう。

ヒッポの人の話がおもしろいのは、聞いている人も

その話の参加者だから。その相互作用があるから場

が輝くのかもしれません。

「ああ、そういう事私にも経験があるなあ~」と

引き出されたり、「わー、そんな風に捉えたことなか

った!」と新しい見方に出会ってもう一度自分の体

験を味わい直すことをしたり。

ファミリーで起こること、人との間で自分に起こ

ること、その中の何が自然の秩序なのか?

それは、たくさんの人と話をシェアしていく中で

しか見つからない。

日常の些細なことの中に、散りばめられているの

だと思います。

関西WSに行く機会をもらい自分が話させてもら

ったり、関西のヒッポメンバーの話を聞かせてもら

いました。ああ!!同じだ!みんな研究者だ!と嬉

しくなりました。

関西に行ったことでわかったのは、東京のWSで

毎週、人間の話が重なっていくように全国全世界の

ヒッポで変わらず起きてる現象の中にヒッポの真ん

中があるんだということ。

メヒコや韓国のヒッポメンバーのことばの体験も

ぜひ聞いてみたい!!と強く思います。

もっともっとEXCANGEしたいです。

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先日のWSの司会、ゆめちゃんにノックアウトさ

れました。

ゆめちゃんは、フェロウになって2年。これまで

フィールドワークに参加するきっかけがありません

でした。でもWSの司会になったことで、この一週

間の間にあったフィールドワーク(キキマン、ナン

トラ、音声)3つに立て続けに参加してみたのです。

音声では単語がいつ文になるのかなと疑問を持っ

て、録音されたべべたちの声を聴きながら、みんな

であーかな?こーかな?と話すので「え?これでい

いのか~」と思ったそう。

もっと難しいことをやってるのかと思っていたそ

うです。キキマンにもナントラにも参加。そうした

ら、「それぞれ違うんだけど、全部同じことをやって

る!」と言うのです。ナントラの何一つ、キキマン

の何一つ覚えられたものはないんだけれど、みんな

「ことば」のことをやってる!と。

いっぺんにたくさん!これどこかで聞きましたね。

ヒッポの多言語です。ゆめちゃんは、フィールドを

選り好みしたわけではなく、たまたま行ける日のも

のに全部出たのです。

選ばないというのも多言語的。「どんなことばも」

と重なります。

そして、そこで何が見つかるのか?という姿勢で

参加し「みんなの前で話す」という事が待っていま

した。振り返ればまさに実験だったわけです。

多言語的なアプローチの中で、あっという間に真

ん中を掴んでいく人間の感覚の凄さ!

ゆめちゃんがフェロウという立場で、物事の全体

を見ようとする視点があったことも重要だったかも

しれません。いずれにせよ、準備会で「独立した印

象になりがちのフィールドワーク達をどうやって

『ひとつなんだ』と表現?すれば良いか」何度も頭

をなやませていた所にガツンと一発くらった感じが

したのでした。場に出て、イマースしてその人自身

が見つけるしかない。真ん中に何があるのか?見つ

けるのはひとりひとりのあなた。そして、わたし。

真ん中を意識しながら日々の活動を見て行くと発見

が増えるかも?それをことばにするのがもっと楽し

くなるのかもしれません。

ふろく1 :東日本ワークショップ 2012 年タイトル集合!その1

1/23 グループフェロウ WS 1/30 ヒッポファミリークラブで生きる、多言語で生きるWS 2/13 ヒッポで育つということ 2/19 家族交流WS 2/20 WS 2/27 フェロウって何だろう? 3/5 WS 3/12 へ~!ほ~!じ~ん!うるうる!最強の赤ちゃんだぁ! 3/26 春休み!ヒッポのひっくり返ったおもちゃ箱 4/2 分かち合おう! 4/9 WS 4/16 体験領域WS 5/7 続けてきたら・・・チョア!チョア!WS 5/14 語ろう!歌おう!WS 5/20 家族交流WS 5/21 What's Hippo?WS 6/4 愛は無限大 WS(親ロン) 6/11 ぶっちゃけ話せている実感ありますか?WS 6/25 WS

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毎回毎回毎回毎回のワークショップにのワークショップにのワークショップにのワークショップに 関関関関わってわってわってわって

山本 恵子(エルちゃん)@埼玉中央地域

私は、2年前からワークショップチームとして毎

回のワークショップに関わるようになりました。

最近、人と「場を創る」ことが面白いな~と感じて

います。それと同時に、自分の周りで起きているこ

と、やろうとしていることがバラバラでなく、すべ

てがつながっているように感じています。

大変だと思っていたことが楽にできたり、挑戦だと

思っていたことが案外簡単にできたり・・・

これって何だろう?不思議だなと思いながら今回

の研究活動発表会の準備をしていると、そうなのか

な?と思うことが出てきました。

これがワークショップに関わることで見えてきた

こと、自分に視点ができたことなのかもと。

それは、「ことばと人間を自然科学する」をテーマ

に、そこに参加した皆で創り続けるワークショップ

で見つけた「すべてに線をひかない多言語」という

視点、なのだと思います。

2月末に地元で講演会をし、その後の体験会や3

月初めに2つのコクリカ(国際理解授業)をやって

みて、「みんな同じだなぁ」と思ったり、「ボーダー

レスだなぁ」と感じたことが続けてありました。今

回の講演会は、昨年末からのC3Pの実験中だった

ので、講演会の初めから複数の音源でCDが流れて

いる状態から始めました。講演会に参加した新しい

方々にも、最初から Immerse(浸ること)の大切さ

は伝わったと思います。講演会の司会は入会半年の

フレッシュメンバー。見事に場を創ってくれました。

外向けの講演会でも今話題の C3P もあり、フレ

ッシュメンバーのチャレンジの場でもありました。

その後の体験会に参加した新しい家族が、最初か

ら「真似る」ことをやっているのに驚きました。親

に連れて来られた子どもが、自然と真似るのです。

動作もすべて真似る。メンバーが多言語で自己紹介

をすれば、何語かも知らないいろいろなことばを、

そのままその

波で真似てし

まう。一番驚

いているのは

連れてきた母

親でした。

私はその時、「人間って真似るものなんだ」と思い

ました。

体験会という知らない場に来たとき、知らない人の

中で唯一できること、それが真似ることなんだと。

そこにいる人たちと無意識に仲良くなろうとする。

ヒッポのメンバーであるなしに関わらず、人間って

皆同じだなと思いました。

そして、狭い和室に小さい子どもから大人までガ

チャガチャしていて、講師交流の体験談があったり、

次の週にやる予定のコクリカの準備も兼ねて、ロシ

ア語の『大きなカブ』を新しい人にも役になってや

ってもらったり・・・最後に入会の説明をして、「一

緒にやりましょう!」と誘ったら、「そうですね~」

と軽やか。次の週、自分で入会届を持ってきてくれ

ました。

今、入ったばかりですが、火曜日、水曜日、土曜日

の朝、夜と週4回ファミリーに参加しようとしてい

ます。最初からそれが当たり前になっているのが凄

いと思います。

この場は、新しい人が来る場であっても、地域外

の講師のチャレンジの場でもあり、コクリカの準備

でもあり、いつものファミリーの場でもありました。

次の週の3月6日と8日に2つの小学校の1年生

でコクリカをしました。

6日は、メンバーのお母さんと息子(1年生)が自

分の小学校で是非コクリカをやってほしいと、学校

に掛け合って今年初めて実現しました。

親にも一緒に聞いていただきたいと伝えたら、なん

と、71名の児童と親も50~60人参加する2組

合同の授業参観となり、当日の多目的室はぎゅうぎ

ゅうの満員でした。

SADAやロシア語の『大きなカブ』を、子どもた

ちや先生、親も巻き込みながら大きな声は廊下中に

響きわたりました。それも、『大きなカブ』は、先生

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のリクエストで2回もやりました。コクリカが、ま

るで学校でやる大きな体験会のようでした。

帰り際にあるお母さんが「楽しそうですね~今度体

験に行ってもいいですか?」と言われました。声も

枯れるようなガチャガチャした場でしたが、先生も

生徒も親もメンバーも皆で創った楽しいコクリカで

した。

8日は6年続けている別の小学校でのコクリカで

したが、メンバーは8人、今年度から父兄にもお手

伝いを募り、今回も7人のお母さんが参加してくれ

ました。

新しい人とか長くやっている人とかメンバーかど

うかすらも関係なく、楽しい場が創られる。

きっちりしたものでなくても、緩やかに、その場に

いる人と、その場にいる人を信じて、より自然に一

緒に場を創る。それは、ファミリーも体験会もコク

リカもワークショップも同じで、常に開かれたボー

ダーレスな場創りなのだと思います。

私は、ワークショップチームとして、毎週のワー

クショップに関わることで、自分の体験だけでなく、

一緒に創るメンバーやフェロウの体験をたくさん聞

くことができ、とてもたくさんの「生きていること

ば」に接することができています。

毎回のワークショップは生ものなので、作ったもの

を持ってきてはめ込むことができず、その場その場

の「今」として、その場にいる人で創られるのです。

毎回のおしゃべりLEXが、私をより自然な自分に

創り替えてくれる。それがどれだけ自分を豊かにし

てくれているか、計り知れません。

いつも新しい自分に出会えている気がします。

常に心の扉を全開にして、そこにいる人と楽しい

場を創る。今持っているもので創る。その場にある

もので創る。線を引かない、その線はこころの線な

のだと思います。そこにいる「同じ人間のことばを

話す人」と一緒に!

ふろく2 :東日本ワークショップ 2012 年タイトル集合!その2

7/2 冒険本シェアリング&スーちゃん Farewell WS 7/23 Proyecto de Vida! WS 7/29 SundayWS 7/30 WS 7/31 夏休みこども SpecialWS 8/6 Thank you まきまき WS 8/27 The 青春 WS 9/3 夏交流とオープントラカレ講座 9/10 韓国スペシャル WS 9/16 家族交流WS 9/16 秋の SpecialWS 9/18 グループフェロウ WS 10/1 WIP(World Internship Project)と家族交流 10/15 超見てしまった!!WS 楽しくなければヒッポじゃない!楽しいだけじゃヒッポじゃない! 10/22 C3P ってなあに? しろめぼじゃワークショップ 11/5 会えばしみこむ!C 3 P F 7 P 人に会いに! 11/12 "けんちちゃんだ~(鈴木ケンシさん)とレクソロジーを紐解く! 波の足し合わせからことばへ!Natural Multilingual Immersion! " 11/18 家族交流WS 11/19 変化 12/3 入会したてのメンバーが考えた「Fellow ってなんですか?」 12/17 全員集合ワークショップ『また来いよ!』

~ ~

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みんなでつくろうみんなでつくろうみんなでつくろうみんなでつくろう!!!! ワークショップワークショップワークショップワークショップ

鈴木 照世(てるちゃん)@横浜北地域

子どものためにヒッポを続けていたマキマキが、

親ロンをきっかけに本部のワークショップにやって

きました。アメリカへの転勤が決まったこともあっ

て、毎週ワークショップの司会に立候補して、「生き

急ぎマキマキの今週の紙芝居」をみんなにシェアし

てくれました。一週間、いろんなヒッポの場に参加

して、いっぱい発見して、それをワークショップで

話してくれました。みんなの目の前でどんどん変化

していったマキマキに自分を重ねていた人は少なく

なかったと思います。初めてワークショップに来た

その日がマキマキがフェロウ宣言をした日だったの

というエンリは、自分の故郷で子育てしたいという

夢とヒッポが重なって、何と!その日のうちに自分

がフェロウ宣言をしてしまいました。

嵐のようにみんなを巻き込んでくれたマキマキが

旅立ってしまって、これからのワークショップはど

うなるんだろう・・・!?と思っていた次のワークショ

ップに彗星の如く登場したのがメレンゲちゃんでし

た。小学校5年生のメレンゲちゃんが多言語をすご

~く自然に歌うのにみんなビックリしました。彼女

の話す日本語にも驚きました。メレンゲちゃんのよ

うになりたい!C3P プロジェクト=家に3台以上

は CD を流そう運動が始りました。ヒッポって本当

に面白い。こうやって予想もしなかったことが次か

ら次と自然に生まれてきます。

『C3P』(C

D3.

台 P.

roject)で一番変化したのは、

家の中でヒッポの21ヶ国語の全CDが流れ始めたこ

とだと思います。デッキが3台以上になったことや

シャッフルという新しい機能でランダムにいろんな

音が流れ、ことばを選ばず、お話を選ばず、全部の

ヒッポ CD が流れ、予期せぬ音がどんどん聞こえ始

めました。聞こうとしていた時はあれほど遠かった

多言語が「うぁ~面白い!」実は既にことばは私の

中に在って、自分の身体の中にいつの間にか溜まっ

ていた音に出会うような感覚が生まれました。こど

もたちはこうやってことばがわかるようになってい

ってるんだ、やっと大人もまた少し赤ちゃんに近づ

いたような気がしました。

さかっちゃんは「多言語の公園ではレッスンⅠ、

Ⅱ・・・のコーナーはなかったし、カリキュラムも

なければクラス分けもなかった。もちろん先生もい

なかった。・・・ただ、共同の世界をつくりだそうと

いう仲間たち、大好きなおともだちがいた、それだ

けだった。」さらに「多言語が育つ自然な環境、それ

はあるものではなく参加者全員でつくりだすものだ

った・・・」そう書いています。(オドロキの 13 番

は、私が担当したところですが、当時の私にはそこ

まで書くことはできませんでした。)

マキマキが最初に見つけたのは「be素直」でし

た。赤ちゃんになってまるごとヒッポのワークショ

ップ体験=immerse するうちにどんどん『What's

Hippo?』を見つけ、ことばとは何か、人間とは何

かを見つけていきながら、家族や自分のために多言

語に生きるという選択をします。こうこうこうして

こうなってなんて考えてなかったと思います。多言

語の公園の子ども達のようにこの仲間たちと一緒に

いたい!ヒッポが好き!そんな想いがあっただけだ

と思います。ワークショップもあるものではなく、

そこに集うひとりひとりが持つそれぞれの体験を

「be素直」に語ること、それを重ねることで見え

てくるものがあります。そうやってみんなで見つけ

た時、すごく嬉しくなって、元気になって、なんだ

かワクワクしてきます。生まれた瞬間から、周りの

人に寄り添い、真似をしながら育つ赤ちゃん、真似

をしようという意識さえない、でも赤ちゃんの中に

ある何かが既に揺らいで、周りに反応してしまうそ

んな赤ちゃんのように素直なヒッポ人たちです。そ

んな仲間たちが、集う『場』の中で、どんなことが

見つかっていくのでしょうか?それをみんなと一緒

に見つけたいと思います。みんなでワークショップ

をつくろう!

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時間は、10 時半から 13 時。場所は、渋谷本部か代々木オリンピックセンターです。 3 月 25 日(月)@渋谷本部 4 月 1 日(月)@渋谷本部 4 月 8 日(月)@渋谷本部 4 月 22 日(月)@オリセン 5 月 13 日(月)@オリセン 5 月 19 日(日)家族交流 WS

@オリセン 5 月 20 日(月)@渋谷本部 6 月 3 日(月)@オリセン 6 月 10 日(月)@渋谷本部

6 月 17 日(月)@オリセン 7 月 1 日(月)@オリセン 7 月 8 日(月)@オリセン 7 月 22 日(月)@オリセン 7 月 31 日(水)こども WS@すみだリバ サーイド ホー ル 8 月 5 日(月)@渋谷本部 8 月 19 日(月)@オリセン 9 月 2 日(月)@本部 9 月 9 日(月)グループフェロウ WS@オリセン 9 月 15 日(日)家族交流WS&SpecialWS@すみだ

時間は、10 時半から 13 時。場所は、中部本部です。 3 月 25 日(月) 4 月 1 日(月) 4 月 8 日(月) 4 月 15 日(月) 5 月 13 日(月) 5 月 27 日(月) 6 月 3 日(月) 6 月 10 日(月)

6 月 24 日(月)YL 帰国報告 WS 7 月 1 日(月) 7 月 8 日(月) 7 月 29 日(月)トランスナショナル WS 8 月 5 日(月) 8 月 26 日(月)夏の交流報告 WS 9 月 2 日(月) 9 月 9 日(月)

時間は、10 時半から 13 時。場所は、関西本部です。 3 月 25 日(月)べべフィー 4 月 15 日(月)べべフィー 4 月 22 日(月) 5 月 20 日(月)べべフィー 5 月 27 日(月) 6 月 17 日(月)べべフィー 6 月 24 日(月)

7 月 22 日(月)べべフィー 7 月 29 日(月) 8 月 19 日(月)べべフィー 8 月 26 日(月)夏のグループフェロウ WS 9 月 2 日(月)べべフィ 9 月 30 日(月)

広島・・・毎週木曜日 10:00~12:30 広島県民文化センター 福岡・・・毎月第1 ・3 月曜日、 毎月第2 ,4 (第5 がある月)火曜日 いずれも 10:30~12:30 天神ヒッポルーム

ワークショップの本、制作中です。

2012 年のワークショップからの話題を、ピ

ックアップして、みんなとシェアしながら、

たくさん話せていけたらいいなと思ってま

す。

今回は、DVD 付を予定してます!

完成は 5 月くらいです。お楽しみに。