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サブサハラ・アフリカの最新ビジネス事情

日本貿易振興機構（ジェトロ）海外調査部中東アフリカ課

高崎早和香 Copyright©2012 JETRO. All rights reserved.

サブサハラ・アフリカ

サブサハラ・アフリカ

南部アフリカ地域（英語/ポルトガル語）

東部アフリカ地域（英語）

中央・西アフリカ地域（フランス語）

西アフリカ地域（英語）

北アフリカ・中東地域（アラブ語）

マグレブ地域（仏語）

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アフリカ54ヵ国、多様な言語・文化 5地域に分けて捉える

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本日のポイント－アフリカ・ビジネスの可能性－

①急成長・巨大市場アフリカ

・なにがアフリカの経済成長をもたらしたのか。

・なぜ今アフリカ･ビジネスなのか。

②特有のビジネス環境

他社はいかにアフリカを攻めているのか。

③新しい発想が求められる市場

貴社の強みをアフリカ・ビジネスに生かす視点とは。

3


4

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶ地域全体概況

（参考１）人口の推移（億人）

1990年 2000年 2010年 2010/2000 伸び率

世界計 52.7 60.8 68.4 +13%

サブサハラ 5.1 6.7 8.5 +28%

中国 11.4 12.6 13.4 +6%

インド 8.5 10.2 11.7 +15%

その他 27.7 31.3 34.8 +11%

（参考２）名目GDPの推移（億米ドル）

1990年 2000年 2010年 2010/2000 伸び率

世界計 219,208 322,404 631,239 +96%

サブサハラ 3,014 3,434 11,120 +224%

中国 3,569 11,985 59,266 +395%

インド 3,175 4,602 17,271 +275%

その他 209,450 302,383 543,582 +80%

（参考3）1人あたりGNIの推移（米ドル）

1990年 2000年 2010年 2010/2000 伸び率

世界計 4,080.0 5,299.3 9,135.7 72.4%

サブサハラ 586.4 492.0 1,186.9 141.2%

中国 330.0 930.0 4,270.0 359.1%

インド 390.0 450.0 1,330.0 195.6%

＜異なる言語圏＞英語：南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、ガーナ、タンザニアなどフランス語：コートジボワール、マダガスカル、コンゴ民、カメルーンなどポルトガル語：アンゴラ、モザンビークなど

その他：スーダン（アラビア語）、エチオピア（アムハラ語）、赤道ギニア（スペイン語）など

人口、国内総生産、1人当たり所得が増加



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1980

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2000

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2015

名目GDP（US＄）サブサハラ/世界（％）

（US$10億）（％）

（出所）IMF WEO April 2012 Copyright©2012 JETRO. All rights reserved.

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの名目GDP（米ﾄﾞﾙ）の推移と世界シェア

2000年代に入り、国内総生産が増加、世界シェアも上昇

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1990 1993 1996 1999 2002 2005 2008 2011 2014

世界全体サブサハラアフリカ 2000年代は年平均

５．８％成長

1990年代は年平均２．３％成長

90年代から一転、2000年代には世界平均を上回る高成長

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの実質GDP成長率の推移

（出所）IMF WEO April 2012

（％）

6 Copyright©2012 JETRO. All rights reserved.


アンゴラ

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの高成長国

中国、インドより高い成長率を記録した国も！

国名 2000-2010年平均成長率

赤道ギニア 18.4

アンゴラ 11.1

中国 10.1

シエラ・レオネ 9.8

ナイジェリア 8.7

エチオピア 7.9

チャド 7.9

モザンビーク 7.8

ルワンダ 7.4

ウガンダ 7.4

インド 7.3

タンザニア 6.8

（出所）IMF WEO April 2012


急成長国アンゴラの首都ルワンダ



9

石油

石油・天然ガス


天然ガス

鉄鉱石

ボーキサイト

ウラン

銅、亜鉛、ニッケル

コバルト

マンガン

白金、クロム、マンガン、ウラン、鉄鉱石、石炭

ニッケル、コバルト、クロム

白金、銅、石炭

レアアース

石炭銅、マンガン

石炭、リチウム

白金ウラン

石油生産

（日量・2010年）

ナイジェリア 240万バレル

アンゴラ 185万バレル

スーダン 49万バレル

赤道ギニア 27万バレル

ガボン 25万バレル

チャド 12万バレル

ガーナ 12万バレル

(出典) BP Statistical Review ほか

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの主要鉱物資源

手つかずの豊富な資源が埋蔵


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1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

価格（2005年＝100）

（出所）IMF

金属

原油

資源価格の推移（指数）

中国の成長加速で、2000年代に資源価格が高騰



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1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

資源価格の高騰を受け、サブサハラへの投資が

急増

直接投資額（100万米ドル）

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶへの直接投資の推移

資源価格指数（2005年＝100）

（出所）IMF、UNCTAD

金属原油

直接投資

高い資源価格が、アフリカに投資を呼び込んでいる！


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中国、インドへの農産物輸出が増加

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの対中国、インド農産品輸出の推移

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1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

中国向け

ココア豆、ゴマ、タバコ

カシューナッツ、豆類、クローブ

（丁子）

（100万米ドル）

インド向け

コーヒー、綿花、紅茶、切り花、落花生、ドライフ

ルーツ

＜アフリカの主要農産品＞

（出所）各国統計局 Copyright©2012 JETRO. All rights reserved.


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1990 1993 1996 1999 2002 2005 2008

名目GDP

家計最終消費支出

純輸出

（億米ドル）

（出所）世界銀行

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶにおける消費支出と純輸出の推移

2002年以降、家計消費支出と純輸出が名目GDPの成長に大きく寄与


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50,000

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450,000

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1989

1990

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2000

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2009

2010

2011

（％）（US$100万）

（出所）IMF DOTS

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの世界への輸出額推移

2002年以降、世界への輸出が大幅増

世界シェア

輸出額



農林水産・

食料品, 10.8%

鉱物性燃料, 65.6%

工業製品, 18.6%

その他, 0.5%

＜ポイント＞・工業製品は２割以下

・原油（米国、中国、インド、EU）、天然ガス（EU）、鉄鉱石（中国）、石炭（インド）など。日本はプラチナ、クロムなど。

・石油精製施設の不足から、燃料を輸出して再度輸入。

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの主要輸出品目

輸出の７割が資源関連

（出所）WTO International Trade Statistics


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億ドル

プラチナ、ダイヤモンド

VW、ベンツ

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶ日本への主要輸出品目

日本はｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶから何を買っている？

（出所）財務省



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1990 1993 1996 1999 2002 2005 2008 2011

2000年の国連ミレニアム宣言等

を踏まえ、一定の条件の下、重債務貧困国に対する債務を帳消し。これまで35カ国（アフリカ29カ国含む）に対し、510億米ドルの債務を減免。

GDP比（％）

（出所）IMF

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶにおける対外債務（GDP比）

債務削減で財政が健全化


18

＜ 1990年代から2000年代初めにかけて、内戦終結や民主化が進展＞（アフリカ南部） ①南アフリカにおける1994年の全人種参加による総選挙の実施 ②モザンビークにおける1992年の内戦終結 ③アンゴラにおける2002年の内戦終結、（アフリカ東部・中部） ①ルワンダにおける1990～1993年のルワンダ紛争、1994年のルワンダ虐殺 ②コンゴ民（旧ザイール）における1997年の第一次コンゴ紛争、1998年の第二次コンゴ紛争、など。

＜経済活動の制約が取り除かれ、国際社会からの援助が再開し、経済発展の基礎となるインフラや制度面での整備が進展＞

○南部では、南アフリカは、自動車産業とサービス産業が発展し、南部アフリカのハブとして成長。アンゴラは石油、モザンビークは天然ガスと石炭などの開発が進み、海外からの投資も増加。

○東部・中部では、ケニアは東アフリカのハブとして発展し、地熱の開発も進展。ウガンダは石油、タンザニアは天然ガスの開発も見込まれている。

＜今後も、政治的な安定と投資環境の整備が経済成長の大前提＞ ○ 2011年5月に内戦が終結したコートジボワールは、西アフリカのハブとしての復活が期待される。

○未だ政情が不安定なジンバブエ、マダガスカル、スーダン・南スーダンだが、政情が安定化すれば、海外からの投資の進展も見込まれる。

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶ主要国の政情

政情の安定で投資環境が改善



（出所）IMF DOTS

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250,000

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2000

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2008

2009

2010

2011

輸出額％/世界

（US$100万）

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶの輸入額の推移

高成長が新たな市場をもたらした！先進国市場が飽和する中、アフリカは世界の注目を集めている。

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（％）


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2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

その他

アフリカ

中東

インド

韓国

日本

米国

中国

EU

中国シェ

ア

日本シェ

ア

各国からの輸入額および日本・中国からの輸入割合の推移

中国は巨大市場を狙って猛進

日本のシェア

中国のシェア

（輸入額・左軸、シェア・右軸）

（10億ドル）

（出所）IMF DOTS Copyright©2012 JETRO. All rights reserved.


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1,500

2,000

2,500

3,000

中国の対ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶ主要輸出品目

安価な日用品のほか、携帯電話、パソコンなどの電子機器を輸出

（単位：100万ドル）

（出所）中国税関 21


0

2,000

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6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

中国の動機・資源確保・中国製品の輸出先市場の開拓・「走出去（ｿﾞｳﾁｭﾁｨ）」戦略・台湾排除・国連でのアフリカ諸国の支持

中国の対アフリカ投資残高

中国のアフリカ進出の狙いは？


2001年、第10次5ヵ年計画。WTO加盟に伴

う国内での競争激化に対応するため、有力地場企業の外国投資や経営の国際化を

推奨。

（出所）中国商務年鑑 22


（出所）中国商務年鑑

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1,500

2,000

2,500

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3,500

4,000

4,500

南アフリカ

ナイジェリア

ザンビア

アルジェリア

コンゴ民主

スーダン

ニジェール

エチオピア

アンゴラ

エジプト

タンザニア

モーリシャス

マダガスカル

ケニア

ガーナ

ボツワナ

ギニア

コンゴ共和国

ジンバブエ

ガボン

ウガンダ

赤道ギニア

リベリア

チャド

モザンビーク

カメルーン

トーゴ

モロッコ

マリ

ナミビア

中央アフリカ共和国

モーリタニア

セネガル

ルワンダ

シエラレオーネ

ベニン

コートジボワール

マラウイ

リビア

ギニアビサウ

セーシェル

エリトリア

ジブチ

レソト

ブルンジ

カーボヴェルデ

コモロ

チュニジア

ガンビア

サントメプリンシペ

中国の対アフリカ諸国投資残高（2010年）



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200

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日本の対ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶ主要輸出品目

輸送機器、一般機械、金属製品の売り先として重要なアフリカ

＜ポイント＞・所得の向上で自動車需要が増加・活発なインフラ整備、鉱業関連プロジェクトにより、関連資機材の調達が増加。・建築用資材も増加。・好調な経済を背景に、ヒト、モノの動きが活発化。移動・輸送手段としての自動車需要も増加。

（出所）財務省



25

（単位：千人）出所：国連人口統計

将来的にも、人口（特に若年層）の増加が予測され、消費拡大が見込める。

2005年 2050年

ｻﾌﾞｻﾊﾗ･ｱﾌﾘｶ年齢別人口構成比の変化


1,022 1,278

1,533

1,869

2,191

2,512

2,820

3,105

3,358 3,574

4,164

4,565

4,867 5,060 5,142 5,122 5,029

4,892 4,740

4,596

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

2010年 2020年 2030年 2040年 2050年 2060年 2070年 2080年 2090年 2100年

（単位：100万人）

中国の人口は2030年頃から減少の予測

アジアの人口は2053年以降減少の予測

日本の人口は2067年には1億人を下回る予測

アジア

アフリカ

2050年には現在の倍の20億人に！その後も増加の見込み

アフリカの人口増加率

10-15年：2.3％ 15-20年：2.2％

欧州中南米北米

オセアニア

世界の人口推移予測

６大陸中、アフリカは最も高い人口の伸び

（出所）国連人口統計 26 Copyright©2012 JETRO. All rights reserved.


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10年

（単位：百万人）、

15～

24歳のみ

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出所：国際労働機関ILO「主要労働市場指標（第7版）」

所得を得ることのできる労働者数は、確実に増加している。

雇用者数の推移


農林水産業・

狩猟 18%

鉱工業・電気・

ガス・水道 26%

製造業 14%

建設業 3%

卸・小売・

宿泊業 12%

運輸・通信等 6%

その他 21%

28

農林水産業・

狩猟 18%

鉱工業・電気・

ガス・水道 30%

製造業 9%

建設業 3%

卸・小売・

宿泊業 12%

運輸・通信等 6%

その他 22%

1990年 2008年

一方、GDP産業別構成に大きな変化はみられず、消費財を輸入に頼る構造は変わっていない。

GDP産業別構成の変化

（出所）国連



29

（マダガスカル）

【住友商事】ニッケル開発・精錬・輸出港整備

マラウイ

•【双日】豪州ライナス社に融資（レアアース権益）

（モザンビーク）

【三井物産】天然ガス開発【三菱商事】アルミ精錬【新日鐵】石炭鉱山開発

（ナミビア）【伊藤忠】ウラン開発、天然ガス

（ボツワナ）【ＪＯＧＭＥＣ】ニッケル・銅・白金・リチウム探査（ＪＯＧＭＥＣは南部アフリカ各国で探査活動を実施）

石油



（アンゴラ）【豊田通商】鉄鉱石鉱山開発【三菱商事・国際石油開発帝石】石油開発

天然ガス

鉄鉱石

ボーキサイト

銅、亜鉛、ニッケル

コバルト

マンガン

白金、クロム、マンガン、ウラン、鉄鉱石、石炭

ニッケル、コバルト、クロム

白金、銅、石炭

レアアース

石炭銅、マンガン

石炭、リチウム

白金

ウラン

（ザンビア）【日立建機】鉱山機械部品再生センター

日系企業の進出状況①：資源関連ビジネス

アルミ精錬、フェロクロム、ニッケル、天然ガスで大型投資

＜マダガスカル：ニッケル事業＞

リベリア

•【三菱商事】石油ガス探鉱事業

ガーナ

•【三井物産】石油探鉱事業

ガボン

•【三菱商事】石油探鉱事業に出資

南アフリカ

•【伊藤忠】プラチナ鉱山開発

•【住友商事】鉄鉱石、マンガン、クロム鉱山会社に出資

•【三菱商事】クロム鉱山操業

•【コマツ】鉱山用建機の販売・修理


30

（モザンビーク）【双日】ウッドチップ製造

（南アフリカ）【トヨタ、日産、ブリジストン、デンソー】自動車、自動車部品の製造【ＪＴ】タバコの製造・販売【丸紅・ＮＥＣ】指紋認証ＩＤシステム納入【ＮＴＴ】国際展開するＩＴ企業を買収【関西ペイント】国内最大手塗料メーカーを敵対的ＴＯＢで買収【丸紅】鉱山廃水処理プラントの供給

（ナイジェリア）【ホンダ】二輪車製造

【味の素】うまみ調味料の製造・販売

【三菱商事】肥料プラント建設

（タンザニア）【パナソニック】電池の製造【住友化学】蚊帳の製造

(ウガンダ）【淀川製鋼所】亜鉛メッキ鋼板の塗装ライン受注

(ケニア）【ヤマハ】二輪車の組立生産

（ジンバブエ）【ビズライト】政府サーバー構築【マツダ・伊藤忠】自動車組立生産

（アンゴラ）

【丸紅】繊維工場リハビリ、製糖・バイオエタノール生産工場建設【双日】セメントプラント建設【双日・住友商事・三菱重工】アンモニア肥料工場製造

（コートジボワール）【味の素】うまみ調味料の販売

(スーダン）【ＪＴ】たばこ最大手を買収

【今後の有望案件】（ナイジェリア、アンゴラ、ガーナ、モザンビーク等）

天然ガスを活用した化学品、肥料生産（アンモニア・尿素等）

（ガーナ）【丸紅】メタノール事業化調査

日系企業の進出状況②：製造業ほか

南アフリカでの自動車・同部品製造に集中

＜ジンバブエ：自動車組立て＞



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（南アフリカ）

【日立】石炭火力発電ボイラーの製造【伊藤忠】太陽光発電事業に参画【住友商事】風力発電事業に参画

【三井物産・東芝】電気機関車の製造

(ケニア）【東洋建設】モンバサ港改修【豊田通商・東芝】地熱発電事業

【今後の有望案件】

（南アフリカ）原子力発電、再生可能エネルギー、省エネルギー技術、一般鉄道車輌、高速鉄道

(ナミビア）【双日】風力発電事業に参画

【今後の有望案件】（ナイジェリア、アンゴラ、ガーナ等）天然ガス等を活用した火力発電

【今後の有望案件】（エチオピア・ケニア・タンザニア）大地溝帯における地熱発電

【今後の有望案件】（モザンビーク）天然ガスを活用した火力発電

マプト回廊・ベイラ回廊の開発計画（港湾、道路、鉄道等）

【今後の有望案件】（南スーダン～ケニア）石油パイプライン開発


モンバサ～ナイロビ～ウガンダを結ぶ道路の改修、鉄道の開発


（南部アフリカ）鉄道開発（内陸～港を結ぶ）、港湾開発、再生可能エネルギー

（エチオピア）

【三菱商事】太陽光発電による無電化農村支援【今後の有望案件】

（西アフリカ）アビジャン～ワガドゥグ～ダカールを結ぶ鉄道開発

日系企業の進出状況③：インフラ・環境ビジネス

環境・再生可能エネルギーなどで日本の高技術に期待！

＜南アフリカ：高速鉄道＞


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文房具、ヘアケア用品（かつら）、化粧品、タバコ、塗料、調味料、缶詰、家電（音響、デジカメ、TV）、ゴ

ルフ用品、医薬品、発電機、空調機器、ゲーム機器、フイルム

日系企業の進出状況④：消費市場

所得向上や中間層台頭を背景に、熱気を帯びる消費市場

＜川商フーズ：サバトマトソース煮＞

＜ケニアの量販品店＞



33

①南アフリカは南部アフリカの航空路のハブであり、また、周辺国への物流の拠点であり、道路等のインフラも整備されている。

②加えて、経済（会計事務所）、法律（弁護士事務所）、金融（４大銀行の存在）などのインフラも整備。

③更に、欧州との時差がほとんどないことから、英国の法律事務所や会計事務所等と電話やメールなどで直接コンタクトが可能。

南アフリカは、サブサハラへのゲートウェイ

ヒト、モノ、カネが集中。南アフリカ企業の北上（アフリカ展開）にも注目。

ブラジルロシアインド中国南アフリカ

GDP 2,475 1,850 1,718 7,298 408

人口 1億9,325万人 1億4,191万人 12億1,019万人 13億3,972万人 5,000万人

BRICS諸国の人口とGDP規模（単位：10億ドル）

（出所）IMF


34

ビジネス環境ランキング（世界銀行）

183カ国中、ｻﾌﾞﾗﾊﾗ･ｱﾌﾘｶは平均137位

国名総合事業

電気税務契約の

開始環境尊重

モーリシャス 23 15 44 11 61

南アフリカ 35 44 124 44 81

ルワンダ 45 8 50 19 39

ボツワナ 54 90 91 22 65

ガーナ 63 104 68 90 45

ナミビア 78 125 105 102 40

ザンビア 84 69 118 47 85

セイシェル 103 113 149 16 84

ケニア 109 132 115 166 127

エチオピア 111 99 93 40 57

カーボベルデ 119 131 70 104 37

ウガンダ 123 143 129 93 116

スワジランド 124 161 158 60 171

タンザニア 127 123 78 129 36

ナイジェリア 133 116 176 138 97

スーダン 135 126 107 103 148

マダガスカル 137 20 179 75 155

モザンビーク 139 70 172 107 131

シエラレオネ 141 72 174 76 141

レソト 143 144 141 61 102

マラウイ 145 139 177 23 121

マリ 146 115 113 163 132

ガンビア 149 120 127 178 69

国名総合事業

電気税務契約の

開始環境尊重

ブルキナファソ 150 116 139 147 108

リベリア 151 35 153 98 166

セネガル 154 93 168 174 145

赤道ギニア 155 178 88 167 74

ガボン 156 156 137 141 150

コモロ 157 172 100 99 153

モーリタニア 159 159 122 175 79

カメルーン 161 128 66 171 174

トーゴ 162 174 92 161 151

サントメプリンシペ 163 105 74 113 179

コートジボワール 167 170 73 159 124

ブルンジ 169 108 151 125 172

ジンバブエ 171 144 167 127 112

アンゴラ 172 167 120 149 181

ニジェール 173 163 111 142 139

ベニン 175 154 140 170 176

ギニアビサウ 176 149 180 137 142

コンゴ民 178 148 145 165 170

ギニアビサウ 179 181 119 176 127

エリトリア 180 182 96 121 47

コンゴ共和国 181 175 152 182 159

中央アフリカ 182 160 162 177 173

チャド 183 183 117 180 163



71.0

33.6

29.9

24.3

14.0

13.1

6.5

5.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80

市場の将来性

市場規模

天然資源

日本のＯＤＡ

取引先の要請

収益性

現地政府の要請

その他

(%)

N=107

＜進出動機＞

35

ビジネス上の課題

課題は山積。ただし、将来性には期待。

＜ポイント＞

①長期にわたる許認可取得、租税負担、人材確保の難しさ、汚職などが現地事業経営の壁。

②貿易面でも、特に輸入手続きでは時間がかかることを織り込む必要。

③それでも、市場の現状や将来性、資源の存在が企業を引き付ける。

【参考】在アフリカ日系企業の現地進出の動機（07年ジェトロ調べ）


36

他国企業との競争も激化

＜ガーナのショッピングモール＞ Copyright©2012 JETRO. All rights reserved.


①先入観にとらわれず、現地をみて対象市場を絞り込む。経済大国、資源国、急成長国、物流拠点国、巨大市場への隣接国など

②ビジネス戦略、投入商品を精査する。中・低所得者層でも買える廉価品の販売と広域販売それとも、急増する都市富裕層を狙った高級・高付加価値製品の投入

③現地を訪れ、実地で市場調査を行う。対象商品の価格帯、流通経路、購入者層、競合他社の投入製品、輸入・卸業者

④信頼できる取引先、ビジネスパートナーを見極める。業容や評判、国際取引経験、人脈、交渉・実行力、融資経験など少品目・小ロットで取引を繰り返し、実力と信頼性を十分に検証

⑤適切なリスク管理を行う不備なき契約書作成、迅速・確実な決済、貿易保険の付保、十分なリードタイム、取引先財務状況の把握、定期的な現地渡航、国際詐欺への警戒など

37

アフリカ・ビジネスでの留意点


38

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＜ジェトロのアフリカ・ネットワーク＞

お問合せ先：日本貿易振興機構（ジェトロ）海外調査部中東アフリカ課 TEL（03）3582 5180

FAX （03） 3587 2485 E-mail: [email protected]

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