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分析対象企業:ファミリーマート 株式コード:8208 早稲田大学広田真一ゼミナール 森分彩夏 株価(10/6終値):3050円 投資推奨:BUY 理論株価:3614円(18.5%割安) .投資サマリー 現在(2011106日時点)の株価3050円はDCF 法によって算出した理論株価3614円対して約19%割安の水 準にあるため、同社の投資推奨を“BUYと結論付ける。日本においてコンビニエンスストア事業の競争 激化と総店舗数の飽和により、成長の鈍化が見込まれる中、人口増加と経済成長が見込まれるアジアでの 店舗展開は、同社の成長の鍵となる。中でも同社が今後重点領域としている中国において、現地企業との 強固な関係によって、物流や店舗展開の効率化が図れることから、今後更なる店舗拡大、及び業績拡大が 期待できると判断した。 .事業内容 株式会社ファミリーマートは、日本全国でコンビニエンスストア事業を行う企業である。同社は、1981 年に株式会社西友ストアーから独立し、フランチャイズ方式によって店舗展開を進め、現在は日本全国に 8,248 店舗を出店している。また、1988 年エリアフランチャイズ方式によって台湾へ進出したことを機 に、韓国(1990)、タイ(1992)、上海(2005)など、アジアを中心とした 6 ヶ国に進出。現在の海外店 舗数は 9,969 店舗となり、 2009 年には国内店舗数を上回った(Figure: 1 参照)。総店舗数は 18317 店舗、 2015 年までに 25000 店舗を目指し、今後中国などのアジアを中心にさらなる店舗拡大を進める。2010 年度は am/pm とのブランド統合と、台湾、韓国の損益改善が進んだことで、連結業績はすべての前年度 2 桁増の過去最高益を達成した。 - 5,000 10,000 15,000 20,000 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 Figure: 1 店舗数推移 国内店舗数 海外店舗数 (当社HPを基に作成)

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Page 1: ファミリーマート...分析対象企業:ファミリーマート 株式コード:8208 早稲田大学広田真一ゼミナール 森分彩夏 株価(10/6終値):3050円

分析対象企業:ファミリーマート

株式コード:8208

早稲田大学広田真一ゼミナール 森分彩夏

株価(10/6終値):3050円

投資推奨:BUY

理論株価:3614円(18.5%割安)

1.投資サマリー

現在(2011年10月6日時点)の株価3050円はDCF 法によって算出した理論株価3614円対して約19%割安の水

準にあるため、同社の投資推奨を“BUY”と結論付ける。日本においてコンビニエンスストア事業の競争

激化と総店舗数の飽和により、成長の鈍化が見込まれる中、人口増加と経済成長が見込まれるアジアでの

店舗展開は、同社の成長の鍵となる。中でも同社が今後重点領域としている中国において、現地企業との

強固な関係によって、物流や店舗展開の効率化が図れることから、今後更なる店舗拡大、及び業績拡大が

期待できると判断した。

2.事業内容

株式会社ファミリーマートは、日本全国でコンビニエンスストア事業を行う企業である。同社は、1981

年に株式会社西友ストアーから独立し、フランチャイズ方式によって店舗展開を進め、現在は日本全国に

8,248 店舗を出店している。また、1988 年エリアフランチャイズ方式によって台湾へ進出したことを機

に、韓国(1990)、タイ(1992)、上海(2005)など、アジアを中心とした 6 ヶ国に進出。現在の海外店

舗数は 9,969 店舗となり、2009 年には国内店舗数を上回った(Figure: 1 参照)。総店舗数は 18317 店舗、

2015 年までに 25000 店舗を目指し、今後中国などのアジアを中心にさらなる店舗拡大を進める。2010

年度は am/pm とのブランド統合と、台湾、韓国の損益改善が進んだことで、連結業績はすべての前年度

比 2 桁増の過去最高益を達成した。

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5,000

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20,000

2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

Figure: 1 店舗数推移

国内店舗数 海外店舗数

(当社HPを基に作成)

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【コンビニエンスストア事業】

国内店舗展開

同社は国内において、フランチャイズ方式を採用している。フランチャイズ方式とは、同社が他の事業者

に「ファミリーマート」の商標、土地、商品、経営のノウハウを用いて事業を行う権利を与え、その見返

りとして対価を受け取る仕組みである。この方式よって、日本全国への急速な店舗展開を進めてきた。現

在は、「三大都市圏」「地方中心都市」を中心とした成長性の高い地域への出店や、高速道路、大学、駅な

ど新たなマーケットへの出店も進めている。また、am/pmの吸収合併により店舗転換後は東京都内の店舗

数がNo.1となる。

国内商品・サービス

商品面においては「できたてファミマキッチン」や「三ツ星パスタ」など、中食を中心としたオリジナル

商品や、地域限定商品を多数提供している。また、食料品だけではなく、公共料金の支払いや、銀行ATM

の設置、マルチメディア端末を通したチケット販売などのサービスも提供し、社会インフラとしての役割

を果たしている。現在は消費社会をリードする50~60歳の中高年層をメインターゲットとした商品展開に

力を入れている。

海外展開

同社は、台湾(1998)、韓国(1990)、タイ(1992)、アメリカ(2004)、上海(2005),

ベトナム(2009)の 6 ヶ国に海外展開をしている。海外展開においては、現地パートナーと合弁会社を

設立するスキームを基本としており、現地を熟知している現地パートナーが持つ情報・アイディアと、日

本で培ったノウハウを融合させ、売場づくりや商品開発を進めている。

中でも現在、同社は中国の市場開拓に最も力を入れている。これまで中国最大の食品メーカーである頂新

グループ、台湾ファミリーマート、伊藤忠商事と当社を含めた 4社で合弁会社を設立し事業展開を進めて

きた。2011年 2 月末における店舗数は中国全土で 566 店舗(内上海 442 店舗、広州 88 店舗、蘇州 36 店

舗)。今後は現地との強いパートナーシップを強みとし、2015 年までに 4500 店舗、2020 年までに 6000

店舗出店することを目標としている。

【その他事業】

その他事業には、同社の連結子会社である株式会社ファミマ・ドット・コムを中心に、ネットショッピング

や決済サービスなどを提供する「EC(電子商取引)関連事業」、ファミマ Tカードのサービスを提供する

「クレジットカード事業」、商品の製造と中食の安定供給を行う「食品製造事業」等がある。

【業績ドライバーの選定】

同社はコンビニエンスストア事業が営業総収入の 9割以上を占めていることから(Figure: 2 参照)、以下で

はコンビニエンスストア事業に焦点を当てた分析を行う。国内においては、日本のコンビニ店舗数が飽和

状態に近づき(Figure: 3 参照)、また、近年までメインターゲットとしてきた若者の人口が減少してゆくな

かで、中高年層をいかに取り込めるかが同社の成長に大きな影響を与えると予想される。ゆえに、中高年

層の客数が業績ドライバーとなる。海外においては、人口が急増し、また、国民の消費意欲の向上が予想

される中国へのチェーン展開が今後の同社の成長に大きな影響を与えると予想される。ゆえに、中国への

出店数が業績ドライバーとなる。

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3.業績見通しと競争上の位置づけ

国内の小売市場は 1996年度の約 148兆円をピークに緩やかな減少傾向が続き、ここ数年は 135兆円程度

の横ばいで推移している。その中でコンビニエンスストア市場は、過去 10 年間で平均 2%程の成長を記

録し続けている。しかし、相次ぐ出店により、国内店舗数が飽和状態に近づきはじめているため、競争激

化による業界再編の機運が高まり、大手チェーンによる寡占化が進んでいる(Figure: 4、5 参照)。同社

は 2011年 10月時点においてコンビニ市場シェア第 3位であり、また、am/pmの吸収合併によって東京

都内店舗数が増加するため、中高年層の利用機会の増加が期待できるが、国内人口の減少によって急激な

成長は期待できない。

海外コンビニ市場においては、アジアの人口の増加と経済成長に伴って、コンビニ利用者の増加が期待できる。

早期からの現地企業との協力体制を強みに、今後更なる店舗展開、売上高の向上が見込まれる。

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2008

2009

2010

Figure: 5 コンビニ市場規模

(日本フランチャイズチェーン協会統計データを基に作成)

Figure: 2 事業別売上高

(有価証券報告書を基に作成)

営業総収入

3199億

2011年2月期

コンビニエンスストア事業

97%

その他事業

3%

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【SWOT分析】

内部分析

強み 東京都内 No1の店舗数

中国現地企業との強いパートナーシップ

弱み 客単価の低さ

外部要因

機会 中高年層のコンビニ利用者数の増加

中国コンビニ市場の成長性

脅威 国内店舗数の飽和

競合他社の参入

強み

東京都内 No1の店舗数

同社は am/pmの吸収合併により、店舗変換後の東京都内の店舗数が業界 NO1となる。国内コンビニエン

スストアの店舗数の飽和感が高まる中、人口集中都市への急速な店舗拡大は、コンビニに「利便性」を求

める利用者が多いことと相まって、今後更に利用者を増やすことに大きく貢献すると考えられる。

(Exhibit:4、5参照)

中国現地企業との強いパートナーシップ

同社は 2004年から頂新グループ、台湾ファミリーマート、伊藤忠商事株式会社との共同出資によって新

会社を設立し、共に中国への事業展開を進めている。頂新グループは即席麺メーカーや外食チェーン、ス

ーパー等約 150社を傘下に持つ中国最大手の食品メーカーであり、中国全土に生産・販売のネットワーク

を有する。また台湾ファミリーマートは 1988年から台湾へ進出しているため、エリアフランチャイズに

関する豊富な経験を有する。これらの現地企業の持つインフラ、商品開発や経営に関するノウハウは、今

後の中国事業の展開に大きく貢献すると考えられる。(Exhibit:6参照)

弱み

客単価の低さ

同社の客単価は、日本全国のコンビニエンスストアの平均客単価と比べて、過去5年平均 38.4円ほど低

い(Figure: 6 参照)。日本国内の店舗数の急増が見込めない現在、魅力的な商品開発による客単価の向上が

重要な課題となる。

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機会

中高年層のコンビニ利用者の増加

同社とキャンディッド・コミュニケーションズが共同で展開している「おとなコンビニ研究所」によると、

子供の独立後、一人で食事する機会が増えることによって、50代以上の中高年層のコンビニ利用客が増

加していることが分かった。(Exhibit:7参照)高齢化社会が進む日本において、中高年層のコンビニ利

用さらに増やすことができれば、一店舗当たり客数と客単価の向上に大きく貢献すると考えられる。

中国コンビニ市場の拡大

上海では、所得の向上や人口の増加に伴ってコンビニの利用者が増加している。今後更なる経済成長が期

待される中国において、コンビニ市場の拡大が見込まれる。

脅威

国内のコンビニ店舗数の飽和

2011年 10月時点において、日本全国には 44062店舗ものコンビニエンスストアが存在している。店舗数

の飽和点が 5万店舗と予測されているため、今後日本国内での急速な店舗展開は期待できない。

競合他社の存在

国内の競合他社であるセブンイレブンとローソンも中国への店舗展開を進めているため、今後中国市場に

おける競争の激化が予想される。早期からの中国の現地企業との提携は、同社にとって大きな強みとなる

が、今後スピード感のある店舗展開が大きなカギとなる。

【5force分析】

国内:弱い海外:やや強い国内:強い海外:やや弱い国内:やや弱い海外:中立国内:弱い海外:弱い国内:強い海外:強い

現地スーパーとの差別化関連会社からの仕入れ、伊藤忠商事による仲介頂新グループの存在、伊藤忠商事による仲介消費者によるスイッチングコストの低さ消費者によるスイッチングコストの低さ

新規参入の脅威

業者間の敵対関係

代替品の脅威

売り手の交渉力

買い手の交渉力

市場の寡占化、規模の経済による優位性アジア小売市場の成長、現地企業との強固な関係セブンイレブン、ローソンの存在

24hスーパー、100円ショップの存在セブンイレブン、ローソンの存在、現地コンビニとの差別化

総評:中立

国内コンビニエンスストア市場には大手の競合他社が多数存在するため、業者間の敵対関係は強い。海外

においても競合他社は多数存在するが、同社の質の高いサービスや現地企業との強力な関係による物流、

商品開発における優位性によって、他社を抑える出店スピードでの店舗展開が可能であると判断した。

国内においては大きな成長機会は得られないが、海外展開においての成長が見込めるため「中立」とした。

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新規参入の脅威

国内:弱い

コンビニエンスストア市場はシェアの 80%以上を上位4社で占めており、寡占化が進んでいる。また、

コンビニエンスストア事業は規模の経済の影響を大きく受けるため、市場の寡占化状態が続く中での新規

参入の脅威は弱いと考えられる。

海外:やや強い

今後経済成長が見込まれるアジア市場において、数多くの新規参入が見込まれる。しかし、同社の質の高

いサービスや現地企業との強力な関係による物流、商品開発における優位性によって、他社を抑える出店

スピードでの店舗展開が可能であると考えられる。

業者間の敵対関係

国内:強い

業界上位に位置するセブンイレブン、ローソン各社は、プライベートブランド商品の開発や、ターゲティ

ング戦略により他社との差別化を図っており、熾烈な競争を繰り広げている。今後更なる競争激化が見込

まれる。

海外:やや弱い

国内市場の飽和を背景に、日本企業各社が海外進出を進めており、今後更なる競争の激化が予想される。

同社は 1988 年の台湾進出を機に、早期からアジアを中心とした国への進出を進めているため、海外展開

に関する経験があり、また、現地パートナーとの強固な関係を築いている。特に、今後同社が力を入れる

中国市場において、同社は高品質と高いサービスによる現地コンビニとの差別化に成功しており、また、

中国人から人気も高まってきているため、十分な競争優位性を持つと考えられる。

代替品の脅威

国内:やや弱い

代替品としては、スーパーなどの他の食品小売業が考えられる。24時間営業を行う大型スーパーの店舗

数が増えると、コンビニ市場の成長に負の影響を与える可能性がある。しかし、大型スーパーの店舗拡大

と 24時間営業はフランチャイズによって店舗を展開するコンビニエンスストアに比べ、多大なコストが

かかるため、大型スーパーは大きな脅威とはならないと考えられる。

海外:中立

代替品としては、外資系大型スーパーが考えられる。現地のミニストアが考えられる。

売り手の交渉力

国内:弱い

同社は伊藤忠商事株式会社によるサポートのもと、効率的な商品の開発、調達、配送が可能となっている。

また商品の一部を関係会社から仕入れていることから、売り手の交渉力は弱い。

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海外:弱い

同社は海外展開において、現地企業と合弁会社を設立、または、エリアフランチャイズによって事業展開

を進める戦略を取っている。ゆえに、現地企業の持つ物流網と交渉力によって効率的な仕入れが可能とな

っている。

買い手の交渉力

国内:強い

国内には 2011年 10月時点において、約 44000点のコンビニエンスストアが存在する。消費者は自宅から

の距離によって利用するコンビニを柔軟に選択するため、買い手の交渉力は強い。

海外:強い

消費者は「利便性」に応じて利用するコンビニを柔軟に選択する。

4. 売上高予測

同社のコンビニエンスストア事業を「国内コンビニ事業」、「海外コンビニ事業」、重点領域である「中

国コンビニ事業」に分けて売上高予測を行う。同社の売上構造は店舗数×一店舗売上で表すことができ、

また、国内コンビニ事業においては、一店舗売上を客数×客単価に分解して売上を推計した。中国コンビ

ニ事業、および、海外コンビニ事業においては、客数、および客単価の過去のデータが存在しなかったた

め、一店舗売上を予測し売上を推計した。

「国内コンビニ事業」

店舗数:2011年 10月時点において、日本全国には 44062店舗のコンビニエンスストアが存在しており、

1年間の店舗増加数は過去 5年平均で 794店舗である。国内店舗の飽和点が 5万店舗との予想から、国内

総店舗数は飽和点まで同ペースで増加すると予想。また、同社の国内店舗数は国内総店舗数の 18%を占

めていることから、国内総店舗数の増加数に比例し年間 144店舗増加すると予想した。(Exhibit:8 参照)

客数:統計局による東京都内に住む中高年層の人口増加率の予測と、日本の総人口減少率の予測を加重平

均し、客数の成長率を予測。今後、中高年層のコンビニ利用者数が増加することから、2015年までは 0.25%

から 0.3%で成長、しかし日本の総人口の減少幅大きくなることから、およそ 0.18%減少すると予想し

た。

客単価:中高年層のコンビニ利用の増加から、中高年を対象にした高付加価値商品の売上が伸びると予想。

同商品は一般の商品より価格が約1割高いこと、また、全商品の5%を占めることを考慮し、客単価は

0.5%の成長が見込まれると予想した。

「中国コンビニ事業」

店舗数:2011年2月末における同社の中国店舗数は 566店舗であり、2015年までに 4500店舗、2020年

までに 8000店舗を目標としている。今後中国では経済成長と賃金の上昇(Exhibit:9参照)、また、中国現

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地企業との協力によって店舗数の急増が期待される。出店ペースは同社が今までに海外展開した国のなか

で、最も出店ペースが早かった韓国の過去平均出店ペースを参考に、年間 704店舗増と予測。

一店舗売上: 2010年2月末時点の中国の一店舗売上は一日 8000元(約10万円)であり、2020年に 12000

元(約 15万円)の達成を目標としている。近年、中国では急激な賃金の上昇の影響が高まっており、ま

た、サーチナ総合研究所による上海在住の中国人を対象の「コンビニエンスストア」に関するインターネ

ット調査によると、同社の利用機会が高まっていることから、目標を達成できると予想。すなわち、2020

年まで1年間に 5556円ずつ上昇すると予想。

「海外コンビニ事業」

中国以外の海外事業における過去 7年間の売上高成長率は 3.74%である。2009年から海外売上高の減少

が見られたが、韓国と台湾の順調な店舗展開により、今後も同ペースで売上高が成長すると予想した。

(Figure: 7参照)

Figure: 7

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5.財務諸表分析

対象企業の現在の財務状況について競合他社であるローソンとミニストップとの比較分析を行う。セブン

イレブンに関しては、2007年からセブンアンドアイホールディングスに属しているため、分析からは除

外した(Exhibit:10参照)。

【収益性及び効率性】

同社の売上高営業利益率は、2007年に 10%であったが 2009年には 12%となり、ローソンと同水準にま

で上昇した。しかし ROEと ROAがローソンに比べ劣っている。海外での安定的な収益の確保が今後の利益

率上昇の鍵となる。

【安全性】

流動資産比率において、過去においての 100%以上の値を記録しており、また、他社と比較しても勝って

いるため、安全性に関しては優位である。

【キャッシュフロー分析】

同社の過去キャッシュフローの推移を見ると、2005年、及び、2010年において営業キャッシュフロ

ーがマイナスであり、営業キャッシュフローが不安定であることがわかる。これは支払手形及び買掛金に

よってもたらされている。

6.バリュエーション

【DCF法:理論株価算出】

目標株価の算出にあたり、以下の手順を用いた。まず、各事業の売上高を予測した。次に売上原価、販売

費及び一般管理費、減価償却費、及び設備投資を予測し営業 FCF(フリーキャッシュフロー)を算出した。

最後に、10 年後時点での継続価値を加重平均資本コスト(WACC: 4.21%)で割引いて、理論株価を算出し

た。その結果、同社の理論株価は 3614円と算定された。費用等においては以下のように予測を行なった。

(Exhibit:11 参照)

【売上原価】

被説明変数に売上原価、説明変数に売上高をとり、近似曲線を用いた単回帰分析による統計的検証を行っ

た。その結果、決定係数が 90.54%と高い相関を示した。そこで回帰分析を通して得られた結果を鑑み、

売上原価の予測において同近似曲線の式を用いて算出する方法を採用した。

【販売費及び一般管理費】

販売費及び一般管理費は、減価償却費、人件費、その他販売費及び一般管理費より構成されている。以下

で各々予測し合計して算出する。

人件費

被説明変数に人件費、説明変数に売上高をとり、近似曲線を用いた単回帰分析による統計的検証を行った。

その結果、決定係数が 97.84%と高い相関を示した。そこで回帰分析を通して得られた結果を鑑み、人件

費の予測において同近似曲線の式を用いて算出する方法を採用した。

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減価償却費

被説明変数に減価償却費、説明変数に有形固定資産-リース資産をとり、近似曲線を用いた単回帰分析に

よる統計的検証を行った。その結果、決定係数が 80.51%と高い相関を示した。そこで回帰分析を通して

得られた結果を鑑み、減価償却費の予測において同近似曲線の式を用いて算出する方法を採用した。

その他販売費及び一般管理費

被説明変数にその他販売費及び一般管理費、説明変数に売上高をとり、近似曲線を用いた単回帰分析によ

る統計的検証を行った。その結果、決定係数が 96.24%と高い相関を示した。そこで回帰分析を通して得

られた結果を鑑み、その他販売費及び一般管理費説明変数の予測において同近似曲線の式を用いて算出す

る方法を採用した。

【設備投資】

被説明変数に前年度の設備投資費、説明変数に今年度の売上高をとり、近似曲線を用いた単回帰分析によ

る統計的検証を行った。その結果、決定係数が 81.28%と高い相関を示した。そこで回帰分析を通して得

られた結果を鑑み、設備投資費の予測において同近似曲線の式を用いて算出する方法を採用した。

以上から、現在(2011年 10月 6日時点)の株価 3050円は理論株価に対して約 19%割安の水準にあるため、

同社の投資推奨を“BUY”と結論付ける。

7.リスク要因

【フランチャイズ方式】

同社はフランチャイズ方式を採用し日本全国、及び世界各国に店舗展開をしている。万一、加盟者がフラ

ンチャイズ契約に違反する行為を行う、また、法律を犯すことで、同社の信用が失墜した場合、同社の事

業の遂行や業績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。

【法規制の影響】

同社は事業展開している国内・海外において、食品の安全性、公正な取引、店舗展開に関する法規制の適

用を受けている。将来において、法規制に予期せぬ変更がなされた場合、当社グループの事業の遂行や業

績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある。

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Exhibit:1 貸借対照表

連結BS (百万円) 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

資産の部

現金及び預金 69,555 84,861 99,894 83,522 95,032 95,032 83,936 86,014 91,736 101,310 115,540 130,509 140,774 155,685 170,934

余剰資金 0 2,079 5,722 9,575 14,229 14,969 10,266 14,910 15,249 15,338受取手形及び売掛金(純額) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

在庫 8,446 8,099 7,466 7,280 7,784 8,013 8,579 9,086 9,524 9,708 9,866 10,370 10,626 10,895 11,194

その他流動資産 52,927 66,615 97,046 86,442 103,518 109,522 116,548 122,851 128,296 130,586 132,550 138,806 141,984 145,327 149,043

流動資産合計 130,928 159,575 204,406 177,244 206,334 212,567 211,141 223,673 239,130 255,834 272,925 289,950 308,294 327,155 346,509

有形固定資産合計 55,258 52,694 48,336 59,117 73,165 77,409 82,375 86,830 90,678 92,296 93,684 98,106 100,352 102,715 105,341

無形固定資産合計 5,720 7,947 8,940 38,291 14,527 14,969 15,518 15,991 16,374 16,428 16,448 16,916 17,062 17,226 17,429

のれん 785 2,601 1,705 29,734 3,710 3,525 3,339 3,154 2,968 2,783 2,597 2,412 2,226 2,041 1,855

その他無形固定資産 4,935 5,346 7,235 8,557 10,817 11,444 12,179 12,837 13,406 13,645 13,851 14,504 14,836 15,186 15,574投資その他の資産 123,349 131,055 136,443 149,557 142,008 142,008 142,008 142,008 142,008 142,008 142,008 142,008 142,008 142,008 142,008

投資有価証券 10,708 8,544 8,872 10,262 12,627 12,627 12,627 12,627 12,627 12,627 12,627 12,627 12,627 12,627 12,627

長期貸付金 10,339 10,216 11,953 10,779 221 221 221 221 221 221 221 221 221 221 221

固定資産合計 184,326 191,695 193,719 246,965 229,699 234,386 239,900 244,828 249,060 250,732 252,140 257,030 259,423 261,949 264,778

資産合計 315,255 351,271 398,125 424,209 436,034 446,953 451,041 468,501 488,190 506,566 525,064 546,980 567,717 589,104 611,287

負債の部

支払手形及び買掛金 61,347 65,504 102,010 80,437 71,169 73,264 78,434 83,071 87,077 88,762 90,207 94,811 97,149 99,609 102,343

短期借入金 617 308 156 165 165 165 165 165 165 165 165 165 165 165 165

リース債務 4580 3,492 3,492 3,492 3,492 3,492 3,492 3,492 3,492 3,492 3,492 3,492

未払法人税等 4,627 7,134 6,918 6,180 1,304 5,233 5,233 5,233 5,233 5,233 5,233 5,233 5,233 5,233 5,233

その他流動負債 59,771 68,982 73,940 97,484 101,370 101,370 101,370 101,370 101,370 101,370 101,370 101,370 101,370 101,370 101,370

流動負債合計 126,362 141,928 183,024 188,846 177,500 183,524 188,693 193,331 197,337 199,022 200,467 205,070 207,409 209,868 212,602

リース債務 0 0 0 7994 19,964 19,964 19,964 19,964 19,964 19,964 19,964 19,964 19,964 19,964 19,964

長期借入金 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0新規借入 11,096 0 0 0 0 0 0 0 0 0その他固定負債 17,739 18,062 17,572 20,878 21,590 21,590 21,590 21,590 21,590 21,590 21,590 21,590 21,590 21,590 21,590

固定負債合計 17,738 18,061 17,571 28,872 41,553 52,650 41,554 41,554 41,554 41,554 41,554 41,554 41,554 41,554 41,554

負債合計 144,101 159,990 200,596 217,718 219,054 236,174 230,247 234,885 238,891 240,576 242,021 246,624 248,963 251,422 254,156

純資産の部

資本金 16,659 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658 16,658

資本剰余金 17,869 17,388 17,388 17,389 17,389 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

利益剰余金 146,272 157,901 168,003 176,274 187,544 198,732 208,747 221,569 237,252 253,943 270,996 288,309 306,707 325,635 345,084

自己株式 -17,037 -7,604 -7,663 -7,637 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739 -8,739

その他株主資本 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0株主資本合計 163,763 184,343 194,386 202,684 212,852 206,651 216,666 229,488 245,171 261,862 278,915 296,228 314,626 333,554 353,003

その他包括利益累計額 -61 -1,106 -3,631 -2,860 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285 -3,285

少数株主持分 7,452 8,044 6,774 6,667 7,413 7,413 7,413 7,413 7,413 7,413 7,413 7,413 7,413 7,413 7,413

純資産合計 171,154 191,281 197,529 206,491 216,980 210,779 220,794 233,616 249,299 265,990 283,043 300,356 318,754 337,682 357,131

負債純資産合計 315,255 351,271 398,125 424,209 436,034 446,953 451,041 468,501 488,190 506,566 525,064 546,980 567,717 589,104 611,287

Page 12: ファミリーマート...分析対象企業:ファミリーマート 株式コード:8208 早稲田大学広田真一ゼミナール 森分彩夏 株価(10/6終値):3050円

Exhibit:2 損益計算書

連結PL (百万円) 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

売上高 297,849 319,439 287,342 278,175 319,889 338 ,443 360 ,155 379 ,633 396 ,457 403 ,533 409 ,602 428 ,935 438 ,756 449 ,085 460 ,569

売上高成長率 7.74% 7.25% -10.05% -3.19% 15.00% 5.80% 6.42% 5.41% 4.43% 1.78% 1.50% 4.72% 2.29% 2.35% 2.56%

売上原価 108,839 118,292 71,504 65,301 77,713 80,001 85,646 90,710 95,084 96,924 98,502 103,528 106,082 108,768 111,753

売上総利益 189,010 201,147 215,837 212,873 242,176 258 ,443 274 ,509 288 ,923 301 ,373 306 ,609 311 ,100 325 ,406 332 ,674 340 ,318 348 ,816

売上総利益率 63.46% 62.97% 75.12% 76.52% 75.71% 76.36% 76.22% 76.11% 76.02% 75.98% 75.95% 75.86% 75.82% 75.78% 75.74%

販売費及び一般管理費 159,401 169,933 179,305 179,342 203,953 213,735 227,510 239,869 250,543 255,033 258,883 271,150 277,381 283,935 291,221

減価償却費 11,564 9,856 9,668 10,338 12,582 12,346 13,726 14,965 16,035 16,485 16,870 18,100 18,724 19,381 20,111

人件費 33,303 35,258 37,507 37,192 41,669 43,656 46,102 48,298 50,194 50,991 51,675 53,854 54,961 56,125 57,419

その他販売費及び一般管理費 114,534 124,819 132,130 131,812 149,702 157,733 167,681 176,606 184,315 187,557 190,338 199,196 203,696 208,429 213,691

販管比率 53.52% 53.20% 62.40% 64.47% 63.76% 63.15% 63.17% 63.18% 63.20% 63.20% 63.20% 63.21% 63.22% 63.23% 63.23%

営業利益 29,608 31,214 36,532 33,530 38,223 44 ,708 46 ,999 49 ,054 50 ,829 51 ,576 52 ,216 54 ,256 55 ,293 56 ,382 57 ,594

営業利益率 9.94% 9.77% 12.71% 12.05% 11.95% 13.21% 13.05% 12.92% 12.82% 12.78% 12.75% 12.65% 12.60% 12.55% 12.51%

営業外収益 2,719 3,110 3,454 2,664 2,393 2,393 2,232 2,262 2,345 2,484 2,690 2,907 3,056 3,272 3,493

受取利息 1,187 1,791 2,034 1,696 1,560 1,560 1,399 1,429 1,512 1,651 1,857 2,074 2,223 2,439 2,660

受取利息配当金 51 78 90 119 117 117 117 117 117 117 117 117 117 117 117

その他営業外収益 1,481 1,241 1,330 849 716 716 716 716 716 716 716 716 716 716 716

営業外費用合計 152 447 508 435 709 6,098 3,840 1,066 1,066 1,066 1,066 1,066 1,066 1,066 1,066

支払利息(社債利息含む) 71 242 135 225 516 5,905 3,647 873 873 873 873 873 873 873 873

その他営業外費用 81 205 373 210 193 193 193 193 193 193 193 193 193 193 193

経常利益 32,175 33,877 39,478 35,760 39,907 36 ,217 40 ,927 45 ,726 47 ,418 48 ,026 48 ,460 50 ,283 51 ,171 52 ,045 53 ,035

経常利益率 10.80% 10.61% 13.74% 12.86% 12.48% 10.70% 11.36% 12.04% 11.96% 11.90% 11.83% 11.72% 11.66% 11.59% 11.52%

特別利益 251 1,525 242 203 1,220 1,220 1,220 1,220 1,220 1,220 1,220 1,220 1,220 1,220 1,220

特別損失 5,676 6,570 9,791 7,684 6,752 6,752 6,752 6,752 6,752 6,752 6,752 6,752 6,752 6,752 6,752

税金等調整前当期純利益 26,750 28,832 29,929 28,278 34,375 30 ,685 35 ,395 40 ,194 41 ,886 42 ,494 42 ,928 44 ,751 45 ,639 46 ,513 47 ,503

法人税等合計 11,007 11,767 12,441 12,385 14,913 12,397 14,299 16,238 16,922 17,168 17,343 18,079 18,438 18,791 19,191

少数株主損益調整前当期純利益 15 ,743 17 ,065 17 ,488 15 ,893 19 ,462 18 ,288 21 ,095 23 ,956 24 ,964 25 ,326 25 ,585 26 ,672 27 ,201 27 ,722 28 ,312

少数株主利益 774 626 1,036 790 1,438 1,438 1,438 1,438 1,438 1,438 1,438 1,438 1,438 1,438 1,438

当期純利益 14,968 16,438 16,451 15,102 18,023 16 ,850 19 ,657 22 ,518 23 ,526 23 ,888 24 ,147 25 ,234 25 ,763 26 ,284 26 ,874

当期純利益率 5.03% 5.15% 5.73% 5.43% 5.63% 4.98% 5.46% 5.93% 5.93% 5.92% 5.90% 5.88% 5.87% 5.85% 5.83%

Page 13: ファミリーマート...分析対象企業:ファミリーマート 株式コード:8208 早稲田大学広田真一ゼミナール 森分彩夏 株価(10/6終値):3050円

Exhibit:3 キャッシュフロー計算書

Exhibit:4 東京都老年人口

CF計算書 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

当期純利益 14,968 16,438 16,451 15,102 18,023 16,850 19,657 22,518 23,526 23,888 24,147 25,234 25,763 26,284 26,874

減価償却 11,564 9,856 9,668 10,338 12,582 12,346 13,726 14,965 16,035 16,485 16,870 18,100 18,724 19,381 20,111のれん償却額 243 -1,816 896 -28,029 26,024 186 186 186 186 186 186 186 186 186 186売上債権の増減額 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0たな卸資産の増減額 -1,541 347 633 186 -504 -229 -565 -507 -438 -184 -158 -503 -256 -269 -299仕入債務の増減額 981 4,157 36,506 -21,573 -9,268 2,095 5,170 4,638 4,006 1,685 1,445 4,603 2,338 2,460 2,734その他営業活動 1,239 -11,592 -32,536 8,544 -24,212 -2,703 -7,760 -6,962 -6,013 -2,529 -2,169 -6,910 -3,510 -3,692 -4,105

営業CF 27 ,454 17 ,390 31 ,618 -15 ,432 22 ,645 28 ,544 30 ,413 34 ,837 37 ,301 39 ,530 40 ,321 40 ,709 43 ,245 44 ,349 45 ,501有形固定資産の増分 -12,712 -7,292 -5,310 -21,119 -26,630 -16,590 -18,692 -19,420 -19,883 -18,103 -18,258 -22,522 -20,970 -21,744 -22,738投資その他の資産 -17,809 -7,706 -5,388 -13,114 7,549 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0その他投資活動

投資CF -30 ,521 -14 ,998 -10 ,698 -34 ,233 -19 ,081 -16 ,590 -18 ,692 -19 ,420 -19 ,883 -18 ,103 -18 ,258 -22 ,522 -20 ,970 -21 ,744 -22 ,738FCF -3 ,067 2 ,392 20 ,920 -49 ,665 3 ,564 11 ,955 11 ,721 15 ,417 17 ,418 21 ,427 22 ,063 18 ,187 22 ,274 22 ,605 22 ,764

短期借入金の増減額(△は減少) 99 -309 -152 4,589 -1,088 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0長期借入金の増減額(△は減少) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0株主資本の増減額 -14,563 8,392 -689 -323 -1,183 -16,216 -2,807 -2,860 -1,009 -362 -259 -1,087 -529 -521 -590配当金の支払額 -4,164 -4,250 -5,719 -6,481 -6,672 -6,835 -6,835 -6,835 -6,835 -6,835 -6,835 -6,835 -6,835 -6,835 -6,835その他財務活動 5,056 9,081 673 35,508 16,889 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

財務CF -13 ,572 12 ,914 -5 ,887 33 ,293 7 ,946 -23 ,051 -9 ,642 -9 ,695 -7 ,844 -7 ,197 -7 ,094 -7 ,922 -7 ,364 -7 ,356 -7 ,425現金同等物の増減 -16 ,639 15 ,306 15 ,033 -16 ,372 11 ,510 -11 ,096 2 ,079 5 ,722 9 ,575 14 ,229 14 ,969 10 ,266 14 ,910 15 ,249 15 ,338

期首現金 86,194 69,555 84,861 99,894 83,522 95,032 83,936 86,014 91,736 101,310 115,540 130,509 140,774 155,685 170,934期末現金 69 ,555 84 ,861 99 ,894 83 ,522 95 ,032 83 ,936 86 ,014 91 ,736 101 ,310 115 ,540 130 ,509 140 ,774 155 ,685 170 ,934 186 ,272

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Exhibit:5 コンビニ選択理由アンケート

Exhibit:6 中国現地企業情報

Exhibit:7 コンビニ顧客者層の推移

「コンビニ来訪客の世代分布をグラフ化してみる(2010年 4月時点)」より抜粋

「行きやすさ」「近さ」

といった「利便性」が支

持されている

年々、コンビニ利用者層

における、中高年層の割

合が増えている

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Exhibit:8 店舗数予測

過去の店舗数は同社 HPを基に作成

Exhibit:9 中国賃金推移

Exhibit:10 財務分析

収益性

50 101 104 136 194 359 678

1,383

2,087

2,792

3,497

4,201

4,906

5,610

6,315

7,020

7,724

6,424 6,734

6,974 7,187 7,404

7,688

8,248 8,392 8,536 8,680 8,824 8,968 9,112 9,256 9,256 9,256 9,256

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

店舗数予測

中国店舗数 国内店舗数

0

200

400

600

800

1000

1200

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

最低賃金

最低賃金

(「各国労働省及び統計局資料」掲載 HP より作成)

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0.00%

2.00%

4.00%

6.00%

8.00%

10.00%

12.00%

14.00%

16.00%

18.00%

2007 2008 2009 2010 2011

営業利益率

ファミマ

ミニストップ

ローソン

0%

1%

2%

3%

4%

5%

6%

2007 2008 2009 2010 2011

ROA

ファミマ

ミニストップ

ローソン

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

1 2 3 4 5

ROE

ファミマ

ミニストップ

ローソン

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安全性

キャッシュフロー推移

Exhibit:11 将来指標予測

0%

20%

40%

60%

80%

100%

120%

140%

2007 2008 2009 2010 2011

流動比率

ファミマ

ミニストップ

ローソン

-60000

-40000

-20000

0

20000

40000

60000

80000

軸ラベル

各CF推移

FCF

営業CF

y = 0.2694x - 7994.6

R² = 0.9054

64,000

66,000

68,000

70,000

72,000

74,000

76,000

78,000

80,000

270,000 280,000 290,000 300,000 310,000 320,000 330,000

売上原価

売上原価

線形 (売上原価)

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y = 0.1127x + 5513

R² = 0.9784

36,000

37,000

38,000

39,000

40,000

41,000

42,000

270,000 290,000 310,000 330,000

人件費

人件費

線形 (人件費)

y = 0.4582x + 2658.4

R² = 0.9624

125000

130000

135000

140000

145000

150000

155000

270,000 290,000 310,000 330,000

その他販売費及び一般管理費

その他販売費及び一

般管理費

線形 (その他販売費

及び一般管理費)

y = 0.278x - 3623.7

R² = 0.8051

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

0 20,000 40,000 60,000 80,000

減価償却費

系列1

線形 (系列1)

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y = 0.1256x - 7528

R² = 0.8128

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

270,000 280,000 290,000 300,000 310,000 320,000 330,000

設備投資

系列1

線形 (系列1)