オーナーズマニュアル - kito...(第21、22、221、224条の4) ・...

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® シリーズ ER2形 電気チェーンブロック(125kg ~ 5t) オーナーズマニュアル OM-ER2ZZZ-JPJ-02 お客様へ このたびは、キトー電気チェーンブロック(ER2 形)をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございました。 使用される方および保守管理される方は、必ずお読みください。 本書をお読みになった後は、いつでも読めるよう、手元に保管しておいてください。 本製品は、環境に配慮して設計しており、欧州RoHS 指令に定められた特定有害6物質やアスベストを含有していません。 懸垂形(単体):ER2 電気トロリ結合式:ER2M 手動トロリ結合式:ER2SP/ER2SG

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Page 1: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

URL. http://www.kito.co.jp

大豆油インキで印刷しています。

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® シリーズER2形 電気チェーンブロック(125kg ~ 5t)

オーナーズマニュアル

OM-ER2ZZZ-JPJ-02

お客様へ• このたびは、キトー電気チェーンブロック(ER2形)をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございました。• 使用される方および保守管理される方は、必ずお読みください。本書をお読みになった後は、いつでも読めるよう、手元に保管しておいてください。

• 本製品は、環境に配慮して設計しており、欧州RoHS指令に定められた特定有害6物質やアスベストを含有していません。

懸垂形(単体):ER2電気トロリ結合式:ER2M手動トロリ結合式:ER2SP/ER2SG

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本社/営業所/サービス

本社 /営業所 /サービス

はじめにこのER2形電気チェーンブロックは通常の作業環境下で荷を垂直に上下移動させる目的で、またMR2形電気トロリおよび手動トロリは電気チェーンブロックとの組み合わせで、つり上げた荷を水平移動させる目的で設計・製作されています。クレーンとの組み合わせで、上下・前後・左右と荷の三次元的な移動も可能になります。現在、弊社製品(旧形)を使用されており、新形・旧形を組み合わせてご使用になる場合は仕様変更が必要となります。別途サービスショップまたはキトーまでご相談ください。

このオーナーズマニュアルは、実際にER2形電気チェーンブロックをお使いになる作業者の方および保守管理者の方(専門知識を有する方※)を対象として内容がまとめられています。別途保守管理者の方には『分解組立マニュアル』『パーツリスト』などの資料も準備しております。保守管理者を決めていただき、定期点検・故障修理など、機器の管理にお役立てください。ご用命は最寄りのサービスショップまたはキトーまでお申し付けください。(各サービスショップまたは営業所の連絡先は、150ページをご覧ください)

※電気チェーンブロックの構造や仕組みに関し精通し、専門知識を有すると事業体により認められた方

はじめに..................................................................................................... 2

安全上のご注意.......................................................................................... 4

1章 取り扱い方法...................................................................................... 9

2 章 定期点検.......................................................................................... 63

3章 故障の原因と対策........................................................................... 93

付録........................................................................................................... 119

目次

免責事項について 火災、地震や雷などの自然災害、第三者による行為、その他の事故、お客様の故意または過失、誤用、その他使用環境条件を逸脱した使用により生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。 本製品の使用中または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、つり荷の損傷など)に関して、弊社は一切責任を負いません。 オーナーズマニュアルの記載内容を守らないこと、および仕様範囲を超えたことにより生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。 弊社が関与しない機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。 製品を引き渡した時から10年を経過した弊社製品について発生した人の生命、身体または財産に関わる被害について弊社は損害賠償の責務を負いません。 製品の生産中止後、15年を経過した製品については、補給部品が供給できない場合がありますので、ご注意ください。

本社/Head Office

本社工場 Head Office & Factory

409-3853 山梨県中巨摩郡昭和町築地新居 2000

≪TEL≫055-275-7521 ≪FAX≫055-275-6162

東京本社 Tokyo Head Office

163-0809 東京都新宿区西新宿 2-4-1 新宿 NS ビル 9 階

≪TEL≫03-5908-0155 ≪FAX≫03-5908-0159

カスタマーセンター/Customer Center of Japan

Tokyo 東部カスタマーセンター 163-0809 東京都新宿区西新宿 2-4-1 新宿 NS ビル 9 階

≪TEL≫0120-994-404 ≪FAX≫0120-994-504

≪TEL≫0120-929-965 ≪FAX≫0120-929-966

Nagoya 465-0025 愛知県名古屋市名東区上社1丁目908 エプタ上社3F 西部カスタマーセンター

Osaka 西部カスタマーセンター 570-0003 大阪府守口市大日町 2-10-3

≪TEL≫0120-959-488 ≪FAX≫0120-959-499

お客様相談センター/Customer Service Center

受付時間 9:00~17:00 (土・日祝日を除く)

≪TEL≫0120-988-558 ≪FAX≫0120-988-228 ≪E-mail≫ [email protected]

無断転載・複写禁止

この取扱説明書は、事前の予告なく一部内容を変更することがあります。

この取扱説明書または、製品に関するお問い合わせは、弊社もしくは販売店までご連絡ください。

本製品は日本国内での使用を前提として設計・販売されております。本製品を日本国外で使用する場合は、製品仕様が使用国の法令、規格へ

適合していない可能性がありますので、事前に弊社までご相談ください。

また、本製品の日本国外での修理や部品販売などのアフターサービスには対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。

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用途制限について 人間の運搬用として設計・制作されたものではありません。 人間の運搬用途として使用しないでください。 通常の使用環境条件下において、荷を上下・水平移動させるなどの荷役作業用として設計されたものです。荷役作業以外に使用しないでください。 荷の移動を伴わない設備機械の一部として、製品を組み込んで使用しないでください。

操作・使用する方について

適用される法令・規格について

電気チェーンブロックの操作・使用において「クレーン等安全規則」に該当する、玉掛け業務・クレーン運転業務を行う場合には、「クレーン等安全規則」に則り免許取得または技能講習を受講された方が行う必要があります。 「クレーン等安全規則」に該当しない業務であっても、電気チェーンブロックの操作・使用を行う方は、玉掛け技能やクレーンの運転教育を受講されることを推奨します。 このオーナーズマニュアルおよび関連製品の取扱説明書を熟読し、内容を理解した上で操作・使用を行ってください。 操作・使用する方は、作業に適した服装と保護具を着用して行ってください。

クレーン等安全規則電気チェーンブロックをトロリと組み合わせて(連結)、クレーンとしてお使いになる場合は「クレーン等安全規則」の適用を受けますので、特に下記の点にご注意ください。*詳細は同梱の『クレーン等安全規則解説』を参照してください。 3t 以上のクレーン製造上の注意事項(弊社以外がクレーンを製造する場合) クレーン製造者と弊社で「共同製造許可申請」を所轄の労働局へ提出、許可を受ける必要があります。 クレーン設置上の注意事項・ 0.5t 以上 3t 未満の場合:「設置報告書」を所轄の労働基準監督署へ提出してください。(第11条)・3t 以上の場合:「設置届」を所轄の労働基準監督署へ提出してください。(第5条) クレーン使用上の注意事項・ 0.5t 以上のクレーンを使用する場合:クレーン運転者の資格、玉掛作業者の資格が必要です。(第21、22、221、224条の4)・ 0.5t 以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。 日常点検については、使用方法の項に点検項目および警告表示を記載しています。(第34、35、36条)

注:テルハ(モノレール)もクレーンとなり、該当します。

電気設備技術基準(電気設備に関する技術基準を定める省令)/内線規定電気チェーンブロックの据え付けに関し、電気工事士の資格を有する方による、電気設備技術基準および内線規程に従った電気配線工事を行う必要があります。

労働安全衛生法事故が発生した場合は、所轄の労働基準監督署へ報告する必要があります。(労働安全衛生法による)

輸出貿易管理令お客様が弊社製品を輸出し海外で使用される場合、通関の際、輸出貿易管理令による該非判定書類を求められる場合があります。

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取り扱い全般・管理について

•保守管理者以外の方は、分解・修理をしないでください。保守管理用としての『分解組立マニュアル』『パーツリスト』を別途準備しています。分解・修理などはこれらの保守管理用資料により、保守管理者が行ってください。

• 法定資格のない人はクレーン操作、玉掛け操作をしないでください。また、行わせないでください。「適用される法令、規格」を参照ください。• 製品および付属品の改造はしないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

禁..止

危険

強..制

• オーナーズマニュアルの内容を熟知した上で、操作・使用してください。• 製品の各部には警告ラベルが貼付されています。警告ラベルの内容に従ってください。• 旧形製品を組み合わせて使用する場合には、製品の結合方法について記載した『新旧製品結合マニュアル』を参照し、専門知識を有する方または保守管理者が行うか、最寄のサービスショップあるいはキトーまでお問い合わせください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

安全上のご注意電気チェーンブロックの使い方を誤ると、つり荷の落下などの危険な状態になります。据え付け、操作・使用、保守点検の前に、必ずこのオーナーズマニュアルを熟読し、正しくご使用ください。機器の知識、安全の情報、注意事項の全てについて習熟してからご使用ください。このオーナーズマニュアルでは、安全の情報および注意事項を「危険」「注意」の2つに区分しています。また、電気チェーンブロックの取り扱いに関連する機器(トロリなど)の取扱説明書もお読みになり、記載内容をお守りください。

図記号の説明

は、禁止(してはいけないこと)を示します。具体的な禁止内容は、図記号の中や近くに絵や文章で示します。このオーナーズマニュアルでは (一般禁止)図記号を使用しています。

は、強制(必ずすること)を示します。具体的な指示内容は、図記号の中や近くに絵や文章で示します。このオーナーズマニュアルでは (一般指示)図記号を使用しています。

なお、[注意]に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。いずれも重要な内容を記載しているので、必ず守ってください。本書をお読みになった後は、お使いになる方がいつでも見られるところに保管してください。

回避されないと死亡又は重度の傷害につながりうる切迫した危険な状況を示す表示。

表示の説明

危険

警告

注意

回避されないと死亡又は重度の傷害につながりうる潜在的に危険な状況を示す表示。

回避されないと軽度又は中程度の傷害につながりうる潜在的に危険な状況を示す表示。

禁 止

強.制

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注意• 製品を持ち運びするとき、引きずったり落下させないでください。

電気チェーンブロックが破損したり傷がついたり、使用中のつり荷落下により、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。禁..止

強..制

• 製品を廃棄する場合は、使用できないように分解し、地方自治体の条例または事業体が定めた規則に従って廃棄してください。詳しくは、地方自治体および関係部門にお問い合わせください。 なお分解のしかたは『分解組立マニュアル』を参照するか、弊社にお問い合わせください。(本製品はオイルを使用しています。オイルの取り扱いについては、SDS(安全データシート)を用意しておりますので、弊社までお問い合わせください)

• 日常点検は使用者が行ってください。• 定期点検(月例、年次)は保守管理者が行ってください。• 定期点検の記録は保管してください。

これらの内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

(つづく)

2速インバータ形取り扱い全般について2速インバータ形はインバータにより運転操作、ブレーキ、非常停止などの安全に係わる重要な制御を行っておりますので、上記の安全上のご注意と共に以下の安全上のご注意もお守りください。

• パラメータの変更はしないでください。パラメータの変更が必要な場合は、最寄のサービスショップまたは弊社にお問い合わせください。

• 電源遮断後、5分以内での保守、点検などの作業はしないでください。インバータ内のコンデンサーが放電終了するまでお待ちください。

• コントローラカバーは、運転中は高温になりますので触らないでください。運転後は30分程度経過するまでは、コントローラカバーに触らないでください。

• キトー純正インバータ以外は使用しないでください。キトー専用の仕様になっていますので、必ず純正品をご用命ください。

• インバータ回りの配線の変更はしないでください。必要により配線を外した場合は、コントローラカバー内の配線図を確認のうえ、正しく接続してください。

• インバータを接続したまま、耐電圧試験および絶縁抵抗測定(メガー測定)は行わないでください。• 動作中に電源を遮断しないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故およびインバータ破損の恐れがあります。

禁..止

危険

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安全上のご注意(つづき)

法的義務設置する場合の義務について

つり上げ荷重が3t以上のクレーンを製造する事業所はあらかじめ所轄都道府県労働局長の製造許可を受けなくてはなりません。

0.5t 以上のクレーンを設置した場合、日常・月例・年次点検を実施しなければなりません。また、月例および年次点検記録は、3年間保存しなければなりません。

つり上げ荷重が3t以上のクレーンを設置する事業所は当該工事の開始日の 30 日前に所轄の労働基準監督署長に設置届を提出し、設置許可を受けなければなりません。

設置許可を受け、クレーン設置工事完了後所轄労働基準監督署長の落成検査を受けなければなりません。合格するとクレーン検査証(有効期間 2 年)が交付されクレーンが使用できます。

検査証の有効期限の更新を受けようとする場合は、有効期限内に性能検査を受けなければなりません。

性能・構造を変更した場合、クレーン変更届を提出し変更検査を受けなければなりません。

クレーンを休止しようとする期間がクレーン検査証の有効期間を超える場合には、当該クレーン検査証の有効期間中に休止報告を提出しなければなりません。

使用を休止したクレーンを再び使用する場合は、使用再開検査を受けなければなりません。

クレーンの使用を廃止した場合は、クレーン検査証を返還しなければなりません。

0.5t 以上 3t 未満のクレーンを設置する場合、あらかじめ所轄労働基準監督署長に設置報告書を提出する必要があります。

設置したクレーンに定格荷重の 1.25 倍の荷重を負荷させ、荷重試験を行います。

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

※設置報告書に記載する製造年月日は、クレーンガーダまたはテルハクレーンの製造年月日を記載してください。電気チェーンブロックの製造年月日ではありません。

クレーンを設置する場合は、クレーン等安全規則によって製造許可・設置届・設置報告書等の手続と設置後の点検が義務づけられています。

注)つり上げ荷重=定格荷重+フック・クラブバケット等のつり具の荷重をいう。

製 造 許 可1

設 置 届工事開始30日前

2

落 成 検 査

使 用

日 常 点 検

月 例 点 検

年 次 点 検

検 査 証

3

設 置 報 告 書9

荷 重 試 験

使 用

日 常 点 検

月 例 点 検

年 次 点 検

10

変 更 届

変 更 検 査

5

休 止 報 告6使 用 再 開7使 用 廃 止8

性 能 検 査4

つり上げ荷重3t 以上

つり上げ荷重0.5t 以上 3t 未満

有効期間2年

クレーン

製造業者

クレーン使用者

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使用する場合の義務について

クレーンの運転および玉掛作業に関する諸規則クレーンの運転または玉掛けの業務にたずさわる作業者は、それぞれ定められた資格を持っていなければなりません。

• 法定資格のない人は、クレーン操作・玉掛け作業をしないでください。 また、行わせないでください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

つり上げ荷重 0.5t 未満 0.5t 以上 1t 未満 1t 以上5t 未満 5t 以上

クレーン運転者の資格

機上運転式クレーン無線操作式クレーン

適用除外

クレーン運転の業務に係わる特別の教育(クレーン則第21条)

クレーンデリック運転士免許(クレーン則第22条)

床上運転式クレーン床上運転式クレーンに限定したクレーンデリック運転士免許(クレーン則第224条の4)

床上操作式クレーン床上操作式クレーン

技能講習(クレーン則第22条)

玉掛作業者の資格玉掛の業務に係わる

特別の教育(クレーン則第222条)

玉掛技能講習(クレーン則第221条)

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第1章 取り扱い方法

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1章

取り扱い方法この章では、主に使用方法、組立、設置および設置後の確認について記載しております。また、使用前の日常点検項目についても記載しております。

作業者・保守管理者様へ

 機種と各部の名称................................................................................... 10 梱包を開けて.......................................................................................... 13 製品仕様と使用環境............................................................................... 18 使用方法.................................................................................................. 19 ・電気チェーンブロック(ER2形)日常点検................................... 20 ・電気トロリ(MR2形)日常点検..................................................... 25 ・手動トロリ(TS2形)日常点検...................................................... 26 ・押しボタンの操作方法....................................................................... 28 ・運転...................................................................................................... 31 ・2速インバータ形の速度変更............................................................ 34 ・正しい荷のつり方............................................................................... 34 ・荷振れのおさえ方............................................................................... 34 ・作業終了後の注意............................................................................... 35

保守管理者・設置業者様へ

 組立・設置作業のフロー....................................................................... 36 組立.......................................................................................................... 37 ・電気チェーンブロックへの部品の取り付け.................................... 37 ・トロリとの結合................................................................................... 41 ・電源およびケーブルの確認............................................................... 53 ・ケーブル接続....................................................................................... 55 設置.......................................................................................................... 58 ・電源と給電ケーブルの接続............................................................... 58 ・懸垂形(単体)の設置....................................................................... 58 ・トロリ結合式の設置........................................................................... 59 設置後の確認.......................................................................................... 62

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10

機種と各部の名称

危険

強..制

• 本体各部には上記以外にも警告ラベルが張り付けられています。それらのラベルの内容に従ってください。死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

機種と各部の名称

1

懸垂形(ER2)上下移動の専用機種です。

懸垂形(ER2形)

第1章 取り扱い方法

クサリバケット

電気チェーンブロックネームプレート

押しボタンコード

警告ラベル

ロードチェーン

クッションラバー(2t以上はクサリバネおよびリミットアテイタ)

シタカナグフックラッチシタフック

押しボタンスイッチ

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中継ケーブル

クサリバケット

クッションラバー(2t以上はクサリバネおよびリミットアテイタ)

シタフック

ロードチェーン

電気チェーンブロックネームプレート

セツゾクハコ

電気トロリネームプレート

ケーブルウケバー

押しボタンコード

フックラッチ

給電ケーブル

押しボタンスイッチ

警告ラベル

シタカナグ

電気トロリ結合式(ER2M)電気トロリ(MR2形)と結合して上下および横行移動が可能です。

機種と各部の名称

電動トロリ結合式(ER2M)

1

危険

強..制

• 本体各部には上記以外にも警告ラベルが張り付けられています。それらのラベルの内容に従ってください。死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

(つづく)

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12

手動トロリ結合式(ER2SG/ER2SP)ER2SG:ギヤードトロリ(TSG)付きでハンドチェーンによる荷の微調整横行移動が可能です。ER2SP:プレントロリ(TSP)付きで荷の手押しによる横行移動が可能です。軽作業向き。

機種と各部の名称(つづき)

機種と各部の名称

手動トロリ結合式(ER2SG/ER2SP)

1

危険

強..制

• 本体各部には上記以外にも警告ラベルが張り付けられています。それらのラベルの内容に従ってください。死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

第1章 取り扱い方法

クサリバケット

電気チェーンブロックネームプレート

押しボタンコード

警告ラベル

ロードチェーン

クッションラバー(2t以上はクサリバネおよびリミットアテイタ)

ハンドチェーン

シタカナグフックラッチシタフック

押しボタンスイッチ

ギヤードトロリ(TSG)

バンパー

ハンドホイル ネームプレート

プレントロリ(TSP)

バンパー

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梱包を開けて

製品の確認箱の表示および製品がご注文の内容と一致しているかご確認ください。輸送中の事故などで製品が変形・破損していないかご確認ください。

梱包形態梱包形態お客様の使用形態に迅速に対応できるよう、それぞれ主要部分を分離梱包し出荷対応しております。

トロリ梱包

TSPプレントロリ

TSGギヤードトロリ

MR2形電気トロリ

5点押しボタンセット

給電 ※ケーブル

給電 ※ケーブル

※給電ケーブル長さが10mを超えるものについては、オプションで準備しております。

制御箱7点押しボタンセット

3点押しボタンセット

ウエフック付

ツナギカナグ付

ツリカナグ付

懸垂形

プレントロリ結合式

ギヤードトロリ結合式

電気トロリ結合式

クレーン

給電ケーブルセット

アクセサリーセット電気チェーンブロック

本体梱包

オプション

使用機種

ER2

ER2SPER2SG

ER2M

(つづく)

梱包を開けて

製品の確認/梱包形態

1

電気チェーンブロック同梱品

プラスチック製または布製のクサリバケット (オプション)

オーナーズマニュアル

クレーン安全規則解説書

ロードチェーン用潤滑剤

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14

梱包を開けて(つづき)

ネームプレートと製品の形式電気チェーンブロックのネームプレート表示

定格荷重基本本体(SIZE)

形式(CODE)1速形 2速インバータ形

標準速 低速(高速) 標準速 低速(高速)125kg ER2-B ー (ER2-001H) ー (ER2-001IH)250kg ER2-003S (ER2-003H) ER2-003IS (ER2-003IH)490kg ER2-C ER2-004S ER2-004L ER2-004IS ER2-004IL500kg ER2-005S ー ER2-005IS ー1t ER2-D ER2-010S ER2-010L ER2-010IS ER2-010IL1.5t ER2-E ER2-015S ー ER2-015IS ー2t ER2-020S ER2-020L ER2-020IS ER2-020IL2.5t ER2-F ER2-025S ー ER2-025IS ー2.8t ER2-E ER2-028S ー ER2-028IS ー3t ER2-030S ー ER2-030IS ー4.8t ER2-F ER2-048S ー ER2-048IS ー5t ER2-050S ー ER2-050IS ー

梱包を開けて

ネームプレートと製品の形式

1

第1章 取り扱い方法

CODE: ER2-010SCHAIN SIZE: T-7.7×21.4mmLOT No: MFG.YEARSERIAL No:LIFTING SPEED: 0.118 m/s 50Hz

: 0.142 m/s 60Hz

SIZE: ER2-D GRADE: M5②③④

⑤ ⑦⑥⑧⑨

① ・・・ 定格荷重  例 .1t、500kg 製品に負荷させることのできる最大の質量でフック質量などを除いた荷の質量を示します。

② SIZE・・・ 基本本体  例 .基本本体C、ER2-C 荷重を支えるボディの大きさを示し、B、C、D、E、Fの 5種類があります。  

③ GRADE・・・ 等級  例 .M4、M5 JIS 規格に規定されている電気チェーンブロックの等級を示します。耐久性の目安となります。

④ CODE・・・ 製品形式  例 .ER2-005S 製品のモデル番号、定格荷重および巻き上げ速度を示す略号です。

⑤ CHAINSIZE・・・ ロードチェーンサイズ          例 .T-7.7×21.4mm 最初のアルファベットは JIS の等級を示し、数字は線径とピッチを示します。

⑥ LOTNo.・・・ ロットNo. 製造番号で、製造された時期と生産ロットを特定できます。

⑦ MFG.YEAR・・・ 製造年⑧ SERIALNo.・・・ シリアルNo. 当該の製品が何番目に製造されたかを示す通し番号です。

⑨ LIFTINGSPEED・・・ 巻き上げ速度 1速形と2速インバータ形の2種類があります。 2 速インバータ形は、速度変更可能な範囲と速度設定値を表示しています。

ER2形の形式

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15

定格荷重形式(CODE)

1速形 2速インバータ形標準速 低速 標準速

125kg

MR2-010S MR2-010L MR2-010IS250kg490kg500kg1t1.5t MR2-020S MR2-020L MR2-020IS2t2.5t

MR2-030S MR2-030L MR2-030IS2.8t3t4.8t MR2-050S MR2-050L MR2-050IS5t

電気トロリのネームプレート表示

梱包を開けて

ネームプレートと製品の形式

1LOT No:

SERIAL No:

TRAVELING SPEED:0.333 m/s 50Hz0.400 m/s 60Hz

CODE: MR2-010S MFG.YEAR①

②④⑤⑥

① ・・・ 定格荷重  例 .1t、500kg 製品に負荷させることのできる最大の質量でフック質量などを除いた荷の質量を示します。

② CODE・・・ 製品形式  例 .MR2-010S 製品のモデル番号、定格荷重および横行速度を示します。③ MFG.YEAR・・・ 製造年④ LOTNo.・・・ ロットNo. 製造番号で、製造された時期と製造単位を特定できます。⑤ SERIALNo.・・・ シリアルNo. 当該の製品が何番目に製造されたかを示す通し番号です。⑥ TRAVELINGSPEED・・・ 横行速度 1速形と2速インバータ形の2種類があります。 2速インバータ形は、速度変更可能な範囲と速度設定値を表示しています。

MR2形の形式

(つづく)

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16

梱包を開けて(つづき)

梱包を開けて

ネームプレートと製品の形式

1

第1章 取り扱い方法

手動トロリのネームプレート表示

① ・・・ 定格荷重  例 .1t、500kg 製品に負荷させることのできる最大の質量でフック質量などを除いた荷の質量を示します。

② LOTNo.・・・ ロットNo. 製造番号で、製造された時期と製造単位を特定できます。③ SERIALNo.・・・ シリアルNo. 当該の製品が何番目に製造されたかを示す通し番号です。

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17

梱包を開けて

刻印の確認/製品No.の記録/点検の事前記録

1

刻印の確認

製品No. の記録•ロットNo.・シリアルNo.(製品のネームプレートに記載)・ご購入年月日・ご購入販売店名を右の表に書き入れてください。※修理や部品の必要なときは、この 情報もあわせてご連絡ください。

点検の事前記録•保守 ・ 管理のため、開梱時にはシタフックのエンボスマーク間の開き寸法aと、上下フックのフック幅bおよびフック厚みc寸法を、右の表に記入してください(これらの数値は点検時に使用します。ER2単体時は、ウエフックの数値も記入してください)。

ER2形式 ロードチェーンサイズ:線径(mm) 刻印ピッチ

ER2-001H/IH 4.3 24リンクER2-003H/IH 6.0 20リンクER2-003S/IS 4.3 24リンクER2-004L/IL

6.0 20リンクER2-004S/ISER2-005S/ISER2-010L/IL

7.7 20リンクER2-010S/ISER2-015S/IS

10.2 16リンクER2-020L/ILER2-020S/ISER2-025S/IS 11.2 12リンクER2-028S/IS

10.2 16リンクER2-030S/ISER2-048S/IS

11.2 12リンクER2-050S/IS

RH-DAT 0000 RH-DAT

刻印ピッチ

第1刻印第2刻印 第2刻印

表側:RH-DAT    または   FT-DAT裏側:H23

表側:チェーン独自の   ロット No.(数字 4 桁)裏側:KITO

• ロードチェーンは、「RH-DAT」または「FT-DAT」の刻印があり、かつ、ご使用のER2形式に合ったチェーン線径(下表参照)であることを必ず確認してください。他機種(ES形、ER形など)、他容量のロードチェーンは使用できません。

他機種、他容量のロードチェーンを使った場合、荷の落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

危険

ロードチェーンには、等間隔に種別を示す刻印(RH-DAT)が表示されています。左表を参照して、ご使用の ER2形式に合ったロードチェーンサイズ(線径)であることを確認してください。

開梱時寸法

b

c

a

エンボスマーク

ウエフック(ER2単体時)

a寸法 mm

b 寸法 mm

c 寸法 mm

シタフック

a寸法 mm

b 寸法 mm

c 寸法 mm

項目 電気チェーンブロック 電気トロリ 手動トロリロットNo.シリアルNo.ご購入年月日ご購入販売店

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製品仕様と使用環境

標準仕様短時間定格 :ER2形(定格荷重の100%): 1速—60分、2速インバータ(高速/低速)—30/10分      :MR2形(定格荷重の100%): 1速—30分、2速インバータ(高速/低速)—30/10分反復定格  :ER2形(定格荷重の63%): 1速—60%ED(360回/時)                     2速インバータ(高速/低速)—40/20%ED(120/240回/時)      :MR2形(定格荷重の63%): 1速—40%ED(240回/時)                     2速インバータ(高速/低速)—27/13%ED(78/162回/時)等級※1  :JISB8815 M5 ※2t 以上はM4、125kg~ 500kgの 2速はM6(メカニカルブレーキ付       フリクションクラッチの装備は除く)保護等級  :IP55操作方法………床上押ボタン操作 /単体・手動トロリ式 ::3 点 / 電気トロリ式 ::5 点・7点給電方式………キャブタイヤケーブル給電塗装色…………KITOYellow(マンセル7.2YR6.5/14.5 相当)準拠規格………JISB8815、クレーン構造規格騒音レベル :ER2形1速形 ::75dB以下(Aスケール ; 電気チェーンブロックより1m離れた地点で測定)      :ER2形2速インバータ形 ::80dB以下(Aスケール ; 電気チェーンブロックより1m離れた地点で測定)      :MR2形 ::85dB 以下(Aスケール ; 電気チェーンブロックより1m離れた地点で測定)ブレーキ容量:150%以上その他…………給電ケーブル5m /10m(標準)

製品カテゴリ モータの絶縁種 電源電圧 操作電圧50Hz 60Hz

200V級 E200V 200V

24V(24V~ 26.4V)

— 220V

400V級 F380V —400V —— 440V

※ 1 等級についてJISB8815では、歯車や軸受などの機械部分を対象に、荷重の状態によって総運転時間(寿命)を規定しています。たとえば、定格荷重を定常的に負荷して操作した場合の機械部分の総運転時間(寿命)は、M5では1,600時間となります。また、荷重の状態を中程度の負荷とした場合には、総運転時間は6,300時間となります。

使用環境周囲温度  :-20~+40レール勾配 :横行レールに勾配のないこと(トロリ付きの場合)周囲湿度  :85%RH以下(結露なきこと)防爆性   :爆発性ガスや蒸気のある作業環境では使用不可不適合環境 :有機溶剤、揮発性粉じんなどのある場所や一般粉じんの多い場所      :酸や塩分の多い場所

お願い• 定格電圧で使用してください。• 短時間定格、反復定格を超える使用はしないでください。

※荷重率軽 :定格荷重を加えられることは非常にまれで、通常は軽い負荷が加えられる機構中 :定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は中程度の負荷が加えられる機構重 :定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は重い負荷が加えられる機構超重:定格荷重を定常的に加えられる機構

荷重の状態※ 総運転時間 h800 1600 3200 6300 12500 25000

軽 M4 M5 M6中 M4 M5 M6重 M4 M5 M6超重 M4 M5 M6

電気チェーンブロック・電気トロリの主な仕様および使用環境は以下のとおりです。

製品仕様と使用環境

標準仕様/使用環境

1

第1章 取り扱い方法

お願い野ざらし状態など、直接風雨や雪のかかる場所や屋外に設置する場合は、屋根のついた退避所を作って、風雨や雪からお守りください。

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19

使用方法

•フックラッチが外れていたり、損傷しているフックは使用しないでください。• ロードチェーンに著しい伸び、摩耗、変形があるものは使用しないでください。• ロードチェーンの切断・継ぎ足し、溶接はしないでください。• 下フックが円滑に回転しないものは使用しないでください。• 無負荷でブレーキが確実に作動しない場合または停止距離が長い場合は使用しないでください。• 無負荷で押しボタンスイッチの表示と異なる方向へ動く場合は、使用しないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

• 使用前に日常点検を実施してください。(点検・確認中に異常を発見した場合は、主電源を遮断して「故障」の表示をし、修理を保守管理者に依頼してください。)

• 玉掛け用具に、異常がないか確認してください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

注意

キトーER2形電気チェーンブロックには1速形と2速インバータ形があります。また、トロリやクレーンと組み合わせ横行・走行できる製品もあり、それぞれ操作用押しボタンスイッチの大きさや、操作方法が異なります。ご使用の製品を確認し正しく使用してください。

(つづく)

禁..止

• 本体に張り付けられているネームプレートや警告ラベルが不鮮明のまま使用しないでください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

• 初めてご使用になる時は、押しボタンスイッチに東西南北のラベルを張り付けてください。• 作業内容を確かめ、余裕のある定格荷重・揚程の電気チェーンブロックを使用してください。• 作業内容を確かめ、邪魔になるような障害物が無く、操作範囲が見渡せる場所で操作してください。• 操作範囲が見渡せない場合は、その近くに監視員を配置し安全に操作してください。• 墜落、つまづき、滑り、転倒などの危険が無く、足場がしっかりした場所で操作してください。• 操作開始時には、周りの人に操作開始を知らせて安全に操作してください。• クレーンまたは電気チェーンブロックを常設して繰り返し同種の作業に使用する時も、作業内容を確かめ、定格荷重を超えない事を都度確認してください。

• クレーンまたは電気チェーンブロックを操作する為に必要な資格を有する方の中から保守管理者または取扱い責任者を選任し、その方の氏名などを見やすい箇所に表示してください。

• 保守管理者は日常点検の実施結果を確認してください。• 保守管理者は、異常などの報告を受けた場合は、直ちに、使用禁止、補修その他の必要な措置を講じてください。

• 点検または補修を行う場合は、感電、墜落の恐れがなく、安全な作業ができる状態を確保してください。

これらの内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

強..制

禁..止

使用方法

1

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20

使用方法(つづき)

電気チェーンブロック(ER2形)日常点検

使用方法

1

第1章 取り扱い方法

• 使用前に日常点検を実施してください。(点検・確認中に異常を発見した場合は、主電源を遮断して「故障」の表示をし、修理を保守管理者に依頼してください。)

日常点検を行わないと、死亡または重傷等の重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

外観

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

ネームプレート、ラベル類の表示

• 目視で点検する • 剥がれなく、表示が鮮明であること 清掃、補修および張り替えを行う張り替え時には、ロットNo.、シリアルNo. など「製品No. の記録」(P17)の記載項目をお知らせください

本体各部品の変形・損傷

• 目視で点検する • 著しい変形、損傷、キズやひび割れがないこと

変形、損傷、キズ、ひび割れ部品を交換する

ボルト・ナット・ワリピン類の緩み、脱落

• 目視および工具を使って点検する

• 確実に取り付けられていること

• ボルト一本の脱落が本体落下の原因にもなります。必ず確認してください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

確実に取り付ける

ボディ

ファンカバーモータフレーム

ギヤケース

コントローラカバー

電気チェーンブロック(ER2形)日常点検

製品構造と各部の名称は付録の[技術資料](P122)を参照ください。

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21(つづく)

使用方法

1

ロードチェーン

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

ピッチの伸び

• 目視で点検する • 著しい伸びがないこと [2章月例定検]の「ロードチェーン」(P69)を参照

線径の摩耗 • 目視で点検する • 著しい摩耗がないこと [2章月例定検]の「ロードチェーン」(P69)を参照

変形、キズ、絡まり

• 目視で点検する

キズ 亀裂

スパッタなどの付着がないか、目視で確認する

• 深い切り込みキズがないこと• ねじれなどの変形がないこと• スパッタなどの付着がないこと• 絡まりがないこと• 亀裂がないこと

ロードチェーンを交換する

錆、腐食 • 目視で点検する • 著しい錆、腐食がないこと ロードチェーンを交換する

ねじれ • 目視で点検する • ダブルタイプのシタフックなどで、トンボによるねじれがないこと     

ねじれを直す

給油 • 目視で点検する • 十分な油が付いていること 油を塗布する

刻印 • 目視で点検する • 刻印ピッチと刻印表示を確認する(「刻印の確認」(P17)参照)

ロードチェーンを交換する

電気チェーンブロック(ER2形)日常点検

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22

使用方法(つづき)

使用方法

1

第1章 取り扱い方法

電気チェーンブロック(ER2形)日常点検

ウエ・シタフック

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

口の開き • 目視で点検する • 著しい口の開きがないこと 月例点検の「ウエ ・シタフック」(P70)の点検項目を実施する

摩耗 • 目視で点検する • 著しい摩耗がないこと 月例点検の「ウエ ・シタフック」(P70)の点検項目を実施する

変形、キズ、腐

• 目視で点検する • 著しい変形、有害なキズ、腐食がないこと

月例点検の「ウエ ・シタフック」(P70)の点検項目を実施する

フックラッチ

• 目視および開閉動作を点検する

• フックの口の中に確実に閉じて付いていること

• 変形がなく、スムーズに動くこと

• フックラッチの外れたフックは使用しないでください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

フックラッチを交換する

フックの動き(回転)

• 目視および手で回して点検する

首部

• シタカナグとシャンク部(首部)に著しいすき間がないこと• 左右で均一なこと• 軽く 360°回ること

フックを交換する

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23

使用方法

1

電気チェーンブロック(ER2形)日常点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

アイドルシーブの動き

• アイドルシーブを動かして点検する

• 点検時に、手袋を使用し指を挟まないように注意してください。

傷害の恐れがあります。強..制

注意

• 滑らかに回転すること*ベアリングの破損やシーブジクの変形があると、滑らかに回転しません。

• チェーンがスムーズに動くこと

手で動かす

アイドルシーブを交換する

シタカナグ • 目視で点検する • ボルト、ナットの緩みがないこと 確実に取り付ける

本体周辺部品

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

クサリバネ • 目視で点検する • 著しい縮み、圧縮がないこと 年次点検の「クサリバネ」(P77)の点検項目を実施する

クッションラバー

• 目視で点検する

ストッパ

クッションラバー

• 著しい縮み、圧縮がないこと• ゴム部分のはがれ、割れ、変形がないこと

ゴム部 鉄板部

クッションラバーを交換する

(つづく)

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使用方法(つづき)

使用方法

1

第1章 取り扱い方法

電気チェーンブロック(ER2形)日常点検

押しボタンスイッチ

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

スイッチ本体

• 目視で点検する • 変形、破損、ネジの緩みがないこと• 押しボタンのラベル表示が鮮明であること

清掃、補修、張り替えおよび確実な取り付けを行う

機能・性能

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

動作確認 • 押しボタンを押して動作を点検する

• ロードチェーンが円滑に巻き取られること• 押しボタンの操作と同じ方向に動作すること

• 操作を停止したとき、ただちにモータが停止すること

• 非常停止ボタンを押したとき、全ての動作が停止すること

• 非常停止ボタンを押した状態で、他のボタン操作をしても動作しないこと

• 非常停止ボタンを解除した後、正常に動作すること

[3章故障の原因・対策ガイダンス](P94、96)を参照

ブレーキ • 押しボタンを押して動作を点検する

• 操作を止めると速やかにブレーキが効き、シタフックがただちに停止すること               (ロードチェーンの移動量が2~3リンク以内が目安)

[2章年次点検]「電磁ブレーキ」(P79)の項目に従って点検する

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

• 押しボタンを押して動作を点検する

• 巻き上げの際、規則的にツメの音がすること             (標準のフリクションクラッチ仕様ではツメの音はしません)

分解して点検する

リミット.スイッチ

• 押しボタンを押して動作を点検する

• 上限・下限まで操作したときモータが自動的に停止すること

リミットスイッチを交換するリミットレバーを分解し、清掃する

異常音の確認

• 押しボタンを押して動作を点検する

音も診断の重要ポイントです。日頃電気チェーンブロックの動作音にも注意してください。

お願い

• 異常音、異常振動がないこと 異常部品を交換するロードチェーンに塗油する

• ロードチェーンからパチパチというハネ出し音がないこと

ロードチェーンを点検する(P21参照)

無負荷で以下の項目を点検してください。

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使用方法

1

電気トロリ(MR2形)日常点検

電気トロリ(MR2形)日常点検外観

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

ネームプレート、ラベル類の表示

• 目視で点検する • 剥がれなく、表示が鮮明であること 清掃、補修および張り替えを行う

各部の変形、損傷

• 目視で点検する • 著しい変形、損傷および腐食がないこと

変形・損傷部品を交換する

ボルト・ナット・ワリピン類の緩み、脱落

• 目視および工具を使って点検する

• 確実に取り付けられていること

• ワリピン 1本の脱落が本体落下の原因となります。必ず確認してください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

確実に取り付ける

セツゾクハコ

フレーム モータフレーム

モータカバー

(つづく)

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使用方法(つづき)

使用方法

1

第1章 取り扱い方法

機能、性能

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

動作確認 • 押しボタンを押して動作を点検する

• 円滑に横行し、蛇行、振動がないこと• 押しボタンの操作と同じ方向に動作すること

• 操作を停止したとき、ただちにモータが停止すること

• 非常停止ボタンを押したとき、全ての動作が停止すること

• 非常停止ボタンを押した状態で、他のボタン操作をしても動作しないこと

• 非常停止ボタンを解除した後、正常に動作すること

[3章故障の原因・対策ガイダンス](P94、96)を参照

ブレーキ • 押しボタンを押して動作を点検する

• 操作を止めると速やかにブレーキが効き、モータがただちに停止すること

[2章年次点検]「ブレーキ」(P84)の項目に従って点検する

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)日常点検外観

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

ネームプレート、ラベル類の表示

• 目視で点検する • 剥がれなく、表示が鮮明であること 清掃、補修および張り替えを行う

各部の変形、損傷

• 目視で点検する • 著しい変形および腐食がないこと• フレームに目に見える程の変形がないこと

変形、損傷部品を交換する

ボルト・ナット・ワリピン類の緩み、脱落

• 目視および工具を使って点検する

• 確実に取り付けられていること

• ワリピン 1本の脱落が本体落下の原因となります。必ず確認してください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

確実に取り付ける

電気トロリ(MR2形)日常点検/手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)日常点検

無負荷で以下の項目を点検してください。

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27

使用方法

1

機能、性能

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

動作確認 • 手動で横行動作を点検する

• 円滑に横行し、蛇行、振動がないこと 2章「年次点検」を実施する

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)日常点検

(つづく)

無負荷で以下の項目を点検してください。

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押しボタンの操作方法

巻き上げ下げボタン

非常停止ボタン(インバータリセットボタン)

操作ボタン

1)非常停止またはインバータリセットをするときは. .ボタンを押し込む• 押し込まれた状態でロックされます。

2)ロックを解除するときは、. .ボタンを右に廻す• 押し込まれた ボタンが元の位置に戻ります。

※使用しないときは非常停止ボタン を押し込んでおいてください。

1速形 2速インバータ形

1)荷物を巻き上げるときは..ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き上げるときは. .ボタンを押す

2)荷物を高速で巻き上げるときは、更に..ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き下げるときは..ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き下げるときは. .ボタンを押す

2)荷物を高速で巻き下げるときは、更に..ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

• 押しボタンコードを他のものに引っ掛けたり、強く引っ張らないでください。• 押しボタンスイッチのボタンが円滑に動作しない場合は使用しないでください。• 押しボタンコードを長さ調整のために、結んだり束ねたりしないでください。

これらの内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

注意

• 操作後に押しボタンスイッチを放す際には、放り投げたり、構造物や他の作業者に当たらないようにしてください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。強..制

禁..止

3点式押しボタンスイッチ3点式押しボタンスイッチには、ロック式の非常停止ボタン(インバータリセットボタン)と巻き上げ下げ用押しボタンがあり、巻き上げ下げ用押しボタンには本体の1速形、2速インバータ形仕様に合わせ、1段押し込みスイッチまたは2段押し込みスイッチが取り付けられています。 該当する仕様の操作方法を参照ください。

使用方法(つづき)

使用方法

押しボタンの操作方法

1

第1章 取り扱い方法

お願いインバータの加熱によりトリップした場合は、トリップ後すぐにインバータリセットはできません。しばらくしてからリセットしてください。

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5点式押しボタンスイッチ5点式押しボタンスイッチには、ロック式の非常停止ボタン(インバータリセットボタン)と操作用押しボタンがあり、操作用押しボタンには本体の1速形、2速インバータ形仕様に合わせ、1段押し込みスイッチまたは2段押し込みスイッチが取り付けられています。該当する仕様の操作方法を参照ください。押しボタンスイッチの操作説明は、横行の移動方向が東西として記載されています。

巻き上げ下げボタン

横行ボタン

非常停止ボタン(インバータリセットボタン)

操作ボタン

2速1速形はラベル無し

1)非常停止またはインバータリセットをするときは. .ボタンを押し込む• 押し込まれた状態でロックされます。

2)ロックを解除するときは、. .ボタンを右に廻す• 押し込まれた ボタンが元の位置に戻ります。

※使用しないときは非常停止ボタン を押し込んでおいてください。

(つづく)

使用方法

押しボタンの操作方法

1

1速形 2速インバータ形

1)トロリを東方向へ移動するときは. .ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)トロリを東方向へ低速で移動するときは. .ボタンを1段押し込む

2)トロリを東方向へ高速で移動するときは、更に1段. .ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1)トロリを西方向へ移動するときは. .ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)トロリを西方向へ低速で移動するときは. .ボタンを押す

2)トロリを西方向へ高速で移動するときは、更に. .ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1速形 2速インバータ形

1)荷物を巻き上げるときは..ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き上げるときは. .ボタンを押す

2)荷物を高速で巻き上げるときは、更に..ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き下げるときは..ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き下げるときは. .ボタンを押す

2)荷物を高速で巻き下げるときは、更に..ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

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2速

2速

1速形はラベル無し

1速形はラベル無し

使用方法(つづき)

7点式押しボタンスイッチ7点式押しボタンスイッチには、ロック式の非常停止ボタン(インバータリセットボタン)と操作用押しボタンがあり、操作用押しボタンには本体の1速形、2速インバータ形仕様に合わせ、1段押し込みスイッチまたは2段押し込みスイッチが取り付けられています。該当する仕様の操作方法を参照ください。押しボタンスイッチの操作説明は、横行の移動方向が東西、走行の移動方向が南北として記載されています。

走行ボタン

巻き上げ下げボタン

横行ボタン

非常停止ボタン(インバータリセットボタン)

操作ボタン

1速形 2速インバータ形

1)クレーンを南方向へ移動するときは. .ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)クレーンを南方向へ低速で移動するときは. .ボタンを押す

2)クレーンを南方向へ高速で移動するときは、更に. .ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1)クレーンを北方向へ移動するときは. .ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)クレーンを北方向へ低速で移動するときは. .ボタンを1段押し込む

2)クレーンを北方向へ高速で移動するときは、更に1段. .ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1速形 2速インバータ形

1)トロリを東方向へ移動するときは. .ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)トロリを東方向へ低速で移動するときは. .ボタンを1段押し込む

2)トロリを東方向へ高速で移動するときは、更に1段. .ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1)トロリを西方向へ移動するときは. .ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)トロリを西方向へ低速で移動するときは. .ボタンを押す

2)トロリを西方向へ高速で移動するときは、更に. .ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1)非常停止またはインバータリセットをするときは. .ボタンを押し込む• 押し込まれた状態でロックされます。

2)ロックを解除するときは、. .ボタンを右に廻す• 押し込まれた ボタンが元の位置に戻ります。

※使用しないときは非常停止ボタン を押し込んでおいてください。

1速形 2速インバータ形

1)荷物を巻き上げるときは..ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き上げるときは. .ボタンを押す

2)荷物を高速で巻き上げるときは、更に..ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き下げるときは..ボタンを押す• ボタンを離すと停止します。

1)荷物を巻き下げるときは. .ボタンを押す

2)荷物を高速で巻き下げるときは、更に..ボタンを押し込む• ボタンを離すと停止します。

使用方法

押しボタンの操作方法

1

第1章 取り扱い方法

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31(つづく)

運転一般

• 引火・爆発性ガス環境下では使用しないでください。防爆仕様ではありません。

• 巻上電動機(モータ)の定格(短時間定格、反復定格)および最大始動頻度を超える使用はしないでください。

• 定格電圧以外では使用しないでください。• 非常停止ボタンは通常の停止には使用しないでください。• 溶接などによる火花を、ロードチェーンに付着させないでください。• 溶接棒や溶接電極をロードチェーンに接触させないでください。• ロードチェーンを溶接作業のアースとして使用しないでください。《図A》

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

A

• 電気チェーンブロックの使用環境・条件を守ってください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

玉掛け

• 下フックの先端やフックラッチに、荷重をかけないで下さい。《図B》• ロードチェーンを直接荷に巻き付けて使用しないでください。《図C》• シャープエッジ(鋭利な角部)にロードチェーンを接触させないでください。《図D》

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

• 荷重、形状に適した玉掛け用具を使用してください。玉掛の方法が不良の場合、つり荷が落下するなどの危険な状態になります。

• 玉掛け用具に均等に荷重がかかり、荷が安定してつり上げられるように玉掛けしてください。• 玉掛け用具は荷に確実に取り付けてください。• 玉掛け用具は下フックに正しく掛けてください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

CB D

使用方法

運転

1

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32

使用方法(つづき)

巻上げ /巻下げ

• 定格荷重を超える荷をつり上げないでください。《図E》定格荷重は、ネームプレートに表示しています。

• 揚程を超える範囲での操作はしないでください。• 地球つり(床、地面や建物をつる操作)はしないでください。• 無負荷側ロードチェーンで荷をつらないでください。• リミットスイッチ(巻過防止装置)を使って停止させる使い方はしないでください。

• フリクションクラッチ(過負荷防止装置)が作動して荷が巻き上がらない場合は、使用しないでください。

• 巻上げ過ぎや巻下げ過ぎとなる作業はしないでください。• クサリバネやクッションラバーを外し下フックで本体を突き上げて、リミットスイッチの作動を繰り返すと、ロードチェーン切断の可能性があります。

• ロードチェーン端末ストッパで本体を突き上げて、フリクションクラッチの作動を繰り返すと、ロードチェーン切断の可能性があります。

• 本体を支点にするような状態では使用しないでください。《図 F》• つり荷を揺らすような操作はしないでください。• 荷を掛けた状態で弛んだロードチェーンを一気に巻き上げないでください。ロードチェーンが張ったところで一旦停止し、ゆっくりと巻き上げてください。

• 負荷状態において巻き上げ /巻き下げ途中で逆転操作をしないでください。逆転する場合は、一旦停止させてから行ってください。

• 過度なインチング(微小移動)をしないでください。• プラッキング(急激な逆転操作)をしないでください。逆転操作をする場合は、一旦停止させてから行ってください。

• 荷台などからつり上げるときに、荷を掛けた状態で落下させるような操作をしないでください。《図G》

• 荷をロードチェーンに接触させないでください。• つり荷の反転作業はしないでください。反転専用の機器を使用してください。• 荷をつり上げた状態で溶接や切断作業をしないでください。• 荷をつり上げた状態で修理・分解はしないでください。電気チェーンブロックの修理・分解は、製品を床に降ろして保守管理者が行ってください。

• つり荷の下に入らないでください。• 荷や玉掛け用具などでクサリバケットを突き上げないでください。ロードチェーンがこぼれ落ちて、けがの原因になります。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

• リミットスイッチ(巻過防止装置)が作動した場合、直ちに巻き上げ作業を中止し、荷をおろしてください。

• 荷の真上に電気チェーンブロックを移動させてからつり上げてください。(斜め引きをしないでください。)《図H》

• 荷をつり上げた状態で操作位置を離れたり、つり荷から目を離さないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

過負荷

E

F

G

H

使用方法

運転

1

第1章 取り扱い方法

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33(つづく)

• フリクションクラッチを荷重測定のために使用しないでください。

用途以外の取り扱いをすると、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

禁..止

• リフティングマグネットまたは真空吸着機を用いてつり荷を運搬する場合は、つり荷の高さはできる限り低くしてください。

• 2丁つり作業の場合は、片側の電気チェーンブロックでその荷をつり上げることができる定格荷重の電気チェーンブロックを使用してください。

• 2丁つりの作業の場合は、同一形式・容量のものを使用し荷が水平につり上がる(または降下する)ように、両方の電気チェーンブロックの巻上げ位置を合わせて操作してください。

これらの内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

強..制

注意

横行・走行

• 荷の真下で操作したり、人の頭上を超えて荷を運搬しないでください。《図 I》• つり荷の動く範囲に人がいるときは、操作しないでください。• つり荷の動く範囲に人を立ち入らせないでください。• つり荷には乗らないでください。また、人を支えたり、つり上げたり、運ぶなどの人の乗る用途には使用しないでください。《図J》

• 本体やトロリをストッパや構造物に衝突させないでください。• 荷をつり上げた状態で後ろ下がりの操作、移動はしないでください。操作、移動は荷の後方から前方を見て、前進しながら行ってください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

I

• つり荷を他の構造物や配線に引っ掛けないでください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

禁..止

• ロードチェーンおよびギヤードトロリのハンドチェーンが絡まった時は、直ちに作業を中止し、絡まりをほどいてください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。強..制

注意

異常・故障発生時

• 損傷を受けたり、異音や異常振動が発生した場合、ただちに操作を中止してください。• 押しボタンスイッチの表示と異なる方向へ動く場合は、ただちに操作を中止してください。• ロードチェーンにねじれ、もつれ、亀裂、変形、異物付着およびかみあい異常を発見した場合、ただちに使用を中止してください。

• 操作中に異常を発見したときは、「故障」の表示をし、保守管理者に連絡してください。• 万が一供給電源が遮断された場合は安全を確保し保守管理者へ連絡してください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

危険

J

使用方法

運転

1

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34

120°を超える120°以下

下図のようなフックの掛けかたは、危険ですので行わないでください。

フックの軸線上につる

保持物またはスリングが正しい位置にかかっていない

角度が広すぎる フックラッチが閉じない

フックの先端に負荷がかかっている

正しい荷のつり方

荷振れのおさえ方

•つり荷を一方のクレーンサドル側に寄せて走行しないでください。

つり荷が揺れて人や物に衝突したり落下して、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

荷が揺れれば揺れるほどトロリの運転が困難に、また危険を伴います。荷を横揺れさせないことが基本です。そのためには、次の操作を守ってください。•斜め引きをしない•横行させるときはゆっくりとスタートさせる•荷の急激な巻上げはしない

電気チェーンブロック横行の起動時や停止時には、以上のことを守ってもつり荷が多少揺れることがあります。その場合は次のように操作すると、つり荷の揺れを少なくすることができます。

操作方法1)横行ボタンを押す《図a》2)トロリが動き出すと同時に、荷が少し遅れる《図b》3)荷が中央に揺り戻される少し手前で、押しボタンを一度切る4)つり荷が電気チェーンブロックの真下に戻るときに合わせ  て再びボタンを押し《図c》、そのまま横行させる

ba c

使用方法(つづき)

使用方法

2速インバータ形の速度変更/正しい荷のつり方/荷振れのおさえ方

1

第1章 取り扱い方法

2速インバータ形の速度変更2速インバータ形は、低速、高速の速度をインバータのパラメータ変更により、変更することができます。

• パラメータの設定・変更は、保守管理者か専門知識を有する方以外は行わないでください。誤った設定をすると、運転動作不良、落下などの危険がありますので、不明な点があれば、最寄りのサービスショップまたはキトーまでお問い合わせください。

これを守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

禁..止

• パラメータを変更する際は、インバータマニュアルを参照して正しく設定してください。• パラメータの変更は通電を伴いますので、充電部分には触れないように注意してください。

これらを守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

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35

禁..止

注意• 過巻上げまたは過巻下げのまま保管しないでください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

お願い• 押しボタンは、ホコリや砂などが付着しないよう常に清掃してください。• 長期間保管する場合は、定期的に空運転すると各部の錆付きなどの防止に有効です。• 電気チェーンブロックを床におろすときは、バケットを取り外してください。バケットが変形したり破損の恐れがあります。

• 使用しないときは下フックを通行者や他の作業の邪魔にならない位置まで巻き上げて保管してください。• 保管場所はあらかじめ決めておいてください。押しボタンコードも柱などに掛けておくとよいでしょう。

作業終了後の注意

•電源を遮断して保管ください。• 修理の必要な電気チェーンブロックは、「故障」などの札を付け、誤って使用されないよう区別してください。

• 汚れや水滴を拭い、フックの首部やロードチェーンに塗油し保管してください。• リミットスイッチやクサリバケットなどのロードチェーンが通過、または収納される部品も同様に汚れ、異物、水滴などを取り除いて保管してください。

• 屋外に設置している場合は、防錆処理後、雨カバーまたは雨覆いを施してください。

これらの内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

強..制

使用方法

作業終了後の注意

1

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36

組立・設置作業のフロー

1

第1章 取り扱い方法

組立・設置作業のフロー本ページ以降には保守管理者様または設置業者様が製品を組み立て、設置する為の作業に関する内容が記載されています。作業の後戻りを無くし、効率良く組み立て、設置していただく為に以下のフローを確認後、組み立て、設置作業を開始してください。

機種確認

  立

  置

設置後の確認

懸垂形(単体) トロリ結合形

懸垂形(単体)の設置 (P58) トロリ結合式の設置 (P58、59)

電気チェーンブロックへの部品の取り付け (P37)

電源およびケーブル確認 (P53)

電気トロリとの結合 (P42) 手動トロリとの結合 (P47)

電気トロリ結合式 手動トロリ結合式

ケーブル接続 ケーブル接続 ケーブル接続

取り付け準備クサリバケットの取り付けロードチェーンへの塗油ギヤオイルの確認

電気チェーンブロックの部品交換電気トロリの適用レール幅の確認調整カラーの組み込み枚数と位置確認電気チェーンブロックと電気トロリの結合

電源と給電ケーブル接続横行レールの取り付けストッパの取り付け電気/手動トロリ結合式給電ケーブルの取り回し  ケーブルツリテの場合  T形ツリテ/アングル形ツリテの場合

電源と給電ケーブル接続設置方法と設置場所の確認

電気チェーンブロックの部品交換手動トロリの適用レール幅の確認調整カラーの組み込み枚数と位置確認電気チェーンブロックと手動トロリの結合

125kg~5t  中継ケーブルの接続  給電ケーブルの接続  押しボタンコードの接続

125kg~5t  給電ケーブルの接続  押しボタンコードの接続

オイルキャップの使用方法 (メカニカルブレーキ付フリクションクラッチの場合のみ)

電源確認  ブレーカ定格の確認

給電ケーブルの確認  ケーブル許容長とサイズ

「確認項目」の確認実施 (P62)

ER2MER2

ER2SG/ER2SP

動作確認の実施 (P62)

電気トロリ結合式 (P56)

125kg~5t  給電ケーブルの接続  押しボタンコードの接続

懸垂形(単体) (P55) 手動トロリ結合式 (P57)

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37

• クサリバケットは、それぞれロードチェーンを収納する容量が設定されています。正しい容量のクサリバケットを使用してください。クサリバケットの容量を超えたロードチェーンを収納した場合、クサリバケットからロードチェーンがこぼれ落ちたり、電気チェーンブロックの動作不良により死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。正しく結合されないとクサリバケットが落下する可能性があり、大変危険です。クサリバケット自体にも容量と揚程の関係を示すシールが張り付けられていますので、取り付け前に確認してください。

• クサリバケットは、取り付け方法を間違えると、クサリバケットやロードチェーンの落下や電気チェーンブロックの動作不良などが発生する可能性があり、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。P38のクサリバケットの組立、取り付け方法を確認して正しく行ってください。

これらを守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

強..制

危険

組立

•電気チェーンブロックの組立・分解は保守管理者か、専門知識を有する方以外は行わないでください。

保守管理者以外の方が行うと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

禁..止

危険

電気チェーンブロックへの部品の取り付け取り付け準備•電気チェーンブロック本体をつり下げるなどして、クサリバケットを取り付けやすい状態にする。•無負荷側(シタフックの取り付いていない)ロードチェーンの末端から3リンク目にストッパとクッションラバーが付いていることを確認する。

クサリバケットの取り付けクサリバケットには、プラスチック製、布製および鋼製の3種類があります。プラスチック製および布製クサリバケットの電気チェーンブロック本体との結合方法を記載しますが、鋼製については、別冊の『鋼製クサリバケット取付マニュアル』を参照ください。

• ロードチェーンをクサリバケットに収納するときは、無負荷側のチェーン端末から順次収納してください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。強..制

注意

組立

電気チェーンブロックへの部品の取り付け

1

(つづく)

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38

クサリバケットシールクサリバケット自体にも、ロードチェーンサイズと揚程の関係を示すシール(右図)が張り付けられていますので、取り付け前に確認してください。

組立(つづき)

布製バケットの場合

125Kg~ 5t

1)ソケットボルト(2本)を各々クサリガイドA→布製バケット→クサリガイドAの順に、全ての穴を貫通させ、クサリバケットを取り付ける.

2)Uナットを確実に締める•ソケットボルト端の出ししろは、ネジ山を3山以上出してください。

ソケットボルト

Uナット

クサリバケット

クサリガイドA

第1章 取り扱い方法

組立

電気チェーンブロックへの部品の取り付け

1

プラスチックバケットの場合

1). クサリガイドAにバケットバネを取り付ける

2). ソケットボルトをクサリバケット→クサリガイドA→クサリバケットの順にすべての穴を貫通させ、クサリバケットを取り付ける.•バケットバネの向きに注意してください。

3). ソケットボルトにUナットを確実に締める•ソケットボルト端の出ししろは、ネジ山を3山以上出してください。

ソケットボルト

パケットバネ

クサリガイドA

Uナット

クサリバケット

バケットバネ端部

A

各部の名称

取付図

•右の取付図のA部の様にバケットバネ端部を必ずバケットの外に出して取り付けてください。

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39(つづく)

組立

電気チェーンブロックへの部品の取り付け

1

クサリバケットを取り付けない場合クサリバケットを取り付けないで使用する場合、以下の処置が必要となります。

1)ロードチェーンの無負荷側にストッパを取り付ける

2). 無負荷側ロードチェーンの末端リンクにエンドカナグを、ソケットボルトとレバーナットで取り付ける•エンドカナグはオプション部品です。注文時にご指定ください。

3). エンドカナグと電気チェーンブロック本体(クサリガイド A)をソケットボルトとレバーナットで結合する•チェーンがねじれないように注意してください。

<ダブルチェーンタイプ>ダブルチェーンタイプは、ロードチェーンの向きの関係からエンドカナグを使用しません。チェーン端末リンクをクサリガイドAに直接取り付けてください。

*エンドカナグ注文の際は部品コードを参照してください。(P121)

※エンドカナグとストッパ間のリンク数

基本本体 リンク数B 21C 15D 15E 15F 15

クサリガイドA

エンドカナグ

※リンク数

※リンク数

※リンク数

ストッパークッションラバー

クサリガイドA

クッションラバー

クッションラバー

エンドカナグ

クサリガイドA

ストッパー

ストッパー

基本本体B/C/D/E

基本本体 F

※ストッパのボルト締付トルク:10N・m

• 無負荷側のロードチェーンが引っ掛かったりもつれたりしないように注意しながら使用してください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。強..制

危険

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40

組立(つづき)

ロードチェーンへの塗油

ギヤオイル出荷時、すでにギヤケース内部にギヤオイルを注入してあります。また、規定量が注入された状態でギヤオイルはほぼ点検孔の高さに位置しますので、目視で確認してください。

ギヤオイル量の点検

1). ER2基本本体 B/C/Dの場合、クサリバケット反対側のボディにあるオイルプラグを外す

. ER2基本本体 E/F の場合、クサリバケット側のボディにあるオイルプラグを外す

2). 点検口のすぐ近くにギヤオイル油面が視認出来ればオイル量は正常です

• ロードチェーンにはかならず潤滑油を塗ってください。火気や火花の発生する場所で作業しないでください。

発火などにより重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

• ギヤオイルの確認は、本体の傾斜角度を水平にしてから行ってください。メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ仕様の場合は、上面の給油孔からオイル量を確認してください。

水平にしないでオイルプラグを外すと、ギヤオイルが流れ出して、転倒などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

• ギヤオイルは純正品を使用してください。

純正品以外のオイルを注入(混入含む)した場合、つり荷の落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。強..制

荷重

塗布部

ロードチェーンに付着したゴミや水滴を取り除いて、潤滑油を塗布してください。潤滑油の有無はロードチェーンの摩耗寿命に大きな影響を与えます。潤滑油を十分塗布してください。 潤滑油には、次の純正潤滑油をご使用ください。•エピノックグリースAP(N)0(新日本石油製)•ちょう度 No. 0号(工業用汎用リチュームグリース)

ロードチェーンを無負荷状態にして、ロードシーブおよびアイドルシーブに噛み合う部分のチェーンのリンキング部(図の斜線部)に潤滑油を塗布してください。 潤滑油塗布後に無負荷状態で電気チェーンブロックを巻上げ・下げ操作し、ロードチェーンに潤滑油をなじませてください。

オイルプラグ

点検孔

点検孔

オイルプラグ

点検孔

基本本体E/F基本本体B/C/D

第1章 取り扱い方法

組立

電気チェーンブロックへの部品の取り付け

1

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41(つづく)

組立

トロリとの結合

1

オイルキャップの使用方法(メカニカルブレーキ付フリクションクラッチの場合のみ)メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ(オプション)を内蔵した電気チェーンブロックには、オイルキャップを同梱してあります。設置時に給油孔プラグを取り外し、代わりにオイルキャップを取り付けてください。電気トロリと結合して使用する場合は、オイルキャップとトロリのフレームが干渉しない場所(下図2か所のいずれか)へ取り付けてください。

オイルセンオイルキャップ

パッキン

• メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ用のギヤオイルは、標準仕様のフリクションクラッチ用とは異なります。メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ用のギヤオイルには純正品を使用してください。

指定以外のオイルを注入(混入含む)した場合、つり荷の落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

危険

電気チェーンブロック使用時ギヤケース内部と外部の通気性を確保するため、オイルセンの段付け部が見えるまで引き抜いた状態にしてください。

電気チェーンブロック取り外し時電気チェーンブロックを大きく傾けるとオイルが漏れ出すことがあるため、オイルセンを確実に押し込んでください。

トロリとの結合※懸垂形(単体)でご使用される場合はお読みいただく必要はありません。引き続き「電源およびケーブル接続」(P53)からお読みください。

• 組立時にレール幅の調整を行い設置してください。• 横行範囲内で給電ケーブルや押しボタンコードが引っ張られたり、引っ掛からないように配線してください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。強..制

危険

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42

組立(つづき)

電気トロリとの結合

基本本体B/C/D/E タイプのウエフックの交換

1)ジクトメクリップをプライヤなどで外す.

2)ジクトメイタのソケットボルトを外し、ジクトメイタを外す.

3)ツナギジク(2本)を外す.

4)ウエフックを外し、ツリカナグTと交換する.

5)ツナギジク(2本)を挿入する.

6)ジクトメイタをソケットボルトで取り付ける

基本本体 Fタイプのウエフックの交換

1)ソケットボルト(4本)を外しコントローラカバーを外す.

2). ツナギジクとフレドメジクのナベコネジ(各2本)を外し、ジクトメイタを外す

3). プライヤーなどで上端をつかみツナギジク、フレドメジクを抜き取る.

4)ウエフックを外し、ツリカナグTに交換する.

5)ツナギジク、フレドメジクを取り付け穴に挿入する.

6)ツナギジク、フレドメジクのジクトメイタをナベコネジ(各2本)で取り付ける.

7)コントローラカバーをナベコネジ(4本)で取り付ける.

ツナギジク

ジクトメ イタ

ジクトメクリップ

ツリカナグT

ツリカナグT

ツナギジク

フレドメジク

コントローラカバー

ソケットボルト

Oリング

Oリングジクトメイタ

ジクトメイタ

ナベコネジ

ナベコネジ

パネルバン

ウエフック

ソケットボルト

ウエフック

ダブルチェーンタイプ用

ダブルチェーンタイプ用

注意• 弊社製品(旧形)を ER2形電気チェーンブロックと結合してご使用になる場合は、仕様変更が必要となりますので別途最寄りのサービスショップまたはキトーまでご相談ください。

電気チェーンブロックの部品交換出荷時にはツリカナグが取り付けてあります。ウエフックを取り外しツリカナグTへ交換する場合に参照ください。

禁..止

第1章 取り扱い方法

組立

電気トロリとの結合

1

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43(つづく)

組立

電気トロリとの結合

1

電気トロリの適用レール幅の確認

トロリの適用ビームは下表に示すとおりです。適用ビームはJISG3192(熱間圧延形鋼の形状・寸法・質量および許容差 )に記載のあるものを対象としております。機種 定格荷重 機種 定格荷重MR2形 125kg、250kg、490kg、500kg、1t MR2形 1.5t、2t

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径h w t h w t h w t h w t

標準

75 125 75 5.5 150 75 5 R3500mm

標準

100 180 100 6 148 100 6 R1000mm150 75 5.5 - - - 200 100 7 200 100 5.5

100 180 100 6 148 100 6

R800mm

125150 125 8.5 - - -

R800mm

200 100 7 200 100 5.5 250 125 7.5 250 125 6

125150 125 8.5 250 125 6 250 125 10 - - -250 125 7.5 - - -

150

200 150 9 150 150 7250 125 10 - - - 300 150 8 194 150 6

150

200 150 9 150 150 7 300 150 10 300 150 6.5300 150 8 194 150 6 300 150 11.5 - - -300 150 10 300 150 6.5 350 150 9 - - -300 150 11.5 - - - 350 150 12 - - -350 150 9 - - - 400 150 10 - - -350 150 12 - - - 400 150 12.5 - - -400 150 10 - - -

175450 175 11 175 175 7.5

400 150 12.5 - - - 450 175 13 244 175 7

ワイド( ※ 1)

175- - - 175 175 7.5 - - - 350 175 7- - - 244 175 7

ワイド( ※ 1)

190(※2)

600 190 13 200 200 8- - - 350 175 7 - - - 294 200 8

190(※2)

- - - - - -200

- - - 400 200 8- - - - - - - - - 450 200 9

200

- - - 200 200 8 - - - 500 200 10- - - 294 200 8 250 - - - 250 250 9- - - 400 200 8 - - - 340 250 9- - - 450 200 9

300

- - - 300 300 10- - - 500 200 10 - - - 390 300 10

250 - - - 250 250 9 - - - 440 300 11- - - 340 250 9 - - - 482 300 11

300

- - - 300 300 10 - - - 488 300 11- - - 390 300 10 - - - 600 300 11- - - 440 300 11 - - - 582 300 12- - - 482 300 11 - - - 588 300 12- - - 488 300 11 - - - 692 300 13- - - 600 200 11 - - - 700 300 13- - - 582 300 12 - - - 792 300 14- - - 588 300 12 - - - 800 300 14- - - 692 300 13 - - - 900 300 16- - - 700 300 13- - - 792 300 14- - - 800 300 14- - - 900 300 16

※1)・ワイドはオプション対応となります。ツリジクはワイド専用で、カラーおよびコテイカラーの追加が必要です。 ・詳細は「調整カラーの組込枚数(位置)の確認」(P45)を参照ください。※2)・125kg~ 3t の 190幅は、特殊対応となりますので、別途ご用命ください。

• 横行レールのサイズおよび形状により、レールの補強が必要になる場合があります。十分な強度があるレールを選定してください。

この内容を守らないと、ホイスト本体やつり荷の落下などにより、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。強..制

警告

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44

組立(つづき)第1章 取り扱い方法

組立

電気トロリとの結合

1

※1)・1段増しはオプション対応となります。ツリジクは標準と同一ですが、カラーの追加が必要です。 ・ワイドはオプション対応となります。ツリジクはワイド専用で、カラーおよびコテイカラーの追加が必要です。 ・詳細は「調整カラーの組込枚数(位置)の確認」(P45)を参照ください。※2)・125kg~ 3t の 190幅は、特殊対応となりますので、別途ご用命ください。

機種 定格荷重 機種 定格荷重MR2形 2.5t、2.8t、3t MR2形 4.8t、5t

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径h w t h w t h w t h w t

標準

125 250 125 7.5 250 125 6

R1000mm

標準

125 250 125 7.5 250 125 6

R1800mm

250 125 10 - - - 250 125 10 - - -

150

200 150 9 194 150 6

150

200 150 9 194 150 6300 150 8 300 150 6.5 300 150 8 300 150 6.5300 150 10 - - - 300 150 10 - - -300 150 11.5 - - - 300 150 11.5 - - -350 150 9 - - - 350 150 9 - - -350 150 12 - - - 350 150 12 - - -400 150 10 - - - 400 150 10 - - -400 150 12.5 - - - 400 150 12.5 - - -

175450 175 11 175 175 7.5

175450 175 11 175 175 7.5

450 175 13 244 175 7 450 175 13 244 175 7- - - 350 175 7 - - - 350 175 7

ワイド( ※ 1)

190(※2)

600 190 13 - - - 1段増し(※ 1)

190600 190 13 - - -

- - - - - - 600 190 16 - - -

200

- - - 200 200 8

ワイド( ※ 1)

200

- - - 200 200 8- - - 294 200 8 - - - 294 200 8- - - 400 200 8 - - - 400 200 8- - - 450 200 9 - - - 450 200 9- - - 500 200 10 - - - 500 200 10

250 - - - 250 250 9 250 - - - 250 250 9- - - 340 250 9 - - - 340 250 9

300

- - - 300 300 10

300

- - - 300 300 10- - - 390 300 10 - - - 390 300 10- - - 440 300 11 - - - 440 300 11- - - 482 300 11 - - - 482 300 11- - - 488 300 11 - - - 488 300 11- - - 600 300 11 - - - 600 300 11- - - 582 300 12 - - - 582 300 12- - - 588 300 12 - - - 588 300 12- - - 692 300 13 - - - 692 300 13- - - 700 300 13 - - - 700 300 13- - - 792 300 14 - - - 792 300 14- - - 800 300 14 - - - 800 300 14- - - 900 300 16 - - - 900 300 16

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45(つづく)

組立

電気トロリとの結合

1

調整カラーの組込枚数(位置)の確認トロリをビームに据え付ける場合は、レール幅に合わせてツリジク長さ(フレーム間の幅)を調整する必要があります。カラーの枚数や配置を誤ると、電気チェーンブロックが落下する可能性があります。容量・レール幅と各カラーの組み込み枚数と位置は下表を参照して、正確に挿入してください。1段増しの場合は1段増しレール用穴を、標準の場合は標準レール幅穴用を使用してください。

調整カラーの寸法

A

BC

カラー/スペーサ/カラー L/コテイカラー

ツリカナグ

カラーL

コテイ

カラー

カラーL

コテイ

カラー

カラー

カラー

スペーサ

スペーサ

カラー

フレームG

スペーサ

フレームS

A穴

(単位:個)

(単位:mm)125kg250kg490kg500kg1t

1.5t2t

2.5t2.8t3t

4.8t5t

カラーA 12.5 12.5 12.5 12.5B 38.4 43.4 50.8 61.4C 32 37 44.4 55

スペーサA 3.2 3.2 3.2 3.2B 43 47 55 66C 32.5 36.5 44.5 54.5

カラー LA 12.5 11 11 15B 45 54 65 80C 32 38 45 56

コテイカラーA 50 37.5 37.5 7.5B 38.4 43.4 50.4 61.4C 32 37 44 55

ツリジク径 31 36 43 54

※ 2.5t、2.8t、3t では使用できません。

※※90°向きを変えたサスペンション結合の場合。

定格荷重 レール幅 (mm)

フレームG

カラー スペーサ コテイカラー カラー L

ツリカナグ

カラー L コテイカラー スペーサ カラー

フレームS

カラー スペーサ

125kg250kg490kg500kg1t

標準

75 0 0

1 1

0 0 5 8100 0 4 1 1 4 0 5 0125 1 4 1 1 4 1 3 0150 2 4 1 1 4 2 1 0

ワイド

175 0 0 1 1 1 1 0 0 9 8200 0 4 1 1 1 1 4 0 9 0250 2 4 1 1 1 1 4 2 5 0300 4 4 1 1 1 1 4 4 1 0

1.5t2t2.5t2.8t3t

標準

100※ 0 0

1 1

0 0 5 8125 0 4 1 1 4 0 5 0150 1 4 1 1 4 1 3 0175 2 4 1 1 4 2 1 0

ワイド200 0 4 1 1 1 1 4 0 9 0250 2 4 1 1 1 1 4 2 5 0300 4 4 1 1 1 1 4 4 1 0

4.8t5t

(ローヘッド結合)

標準125 0 0

-1 1

-0 0 3 8

150 0 4 1 1 4 0 3 0175 1 4 1 1 4 1 1 0

1段増 190 1 4 1 1 1 1 4 1 1 0

ワイド200 2 4

-1 1

-4 2 9 0

250 4 4 1 1 4 4 5 0300 6 4 1 1 4 6 1 0

4.8t5t

(サスペンション結合)※※

標準125 0 4

- - - -4 0 5 0

150 1 4 4 1 3 0175 2 4 4 2 1 0

1段増 190 2 4 1 - - 1 4 2 1 0

ワイド200 3 4

- - - -4 3 9 0

250 5 4 4 5 5 0300 7 4 4 7 1 0

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46

電気チェーンブロックと電気トロリの結合

125Kg~ 5t

1). ツリジクをフレームGにツリジクボルト・ミゾナット・ワリピンで固定する•フレームSとツリジクとの固定は、通常はA穴を使用してください。もし横行レールへ取り付けるときに、レール末端と建屋に隙間がないときはB穴を使用してください。(「横行レールへの取り付け」(P59)参照)

2). フレドメジクをフレームGにワリピンで固定する

3). ツリジクにカラー、スペーサ、カラー Lを挿入する

4). ER2本体にあるツリカナグTをツリジク・フレドメジクに挿入する

5). 再度ツリジクにカラー、スペーサ、カラーLを挿入した後、フレームSを挿入する•このときレール幅に合わせてカラーを調整する。(カラー数は「調整カラーの組み込み枚数(位置)の確認」(P45)を参照)

6). ツリジクにカラーを挿入し、A穴にジクトメピンを挿入し、ワリピンで固定する.• MR2のセツゾクハコ正面から見て左側がワリピンとなるように取り付ける。

• ワリピンは新品を用い、差し込んでから両端を確実に曲げてください。

古いワリピンを用いると、落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

フレームG

ツリジクボルト

ツリジクワリピン

ミゾナット

5t標準レール幅用穴3t以下標準、5t 1段増しレール幅用穴

〈ツリジク〉

5t標準レール幅用穴 A穴 B穴

3t以下標準、5t 1段増しレール幅穴

ワリピン

フレドメジク

フレームG

ワリピンフレームG

カラー スペーサカラーLワリピンツリジクボルト

ツリジクワリピン

カラーL

カラースペーサ

A穴B穴

フレドメジク

本体のツリカナグTフレームS

ワリピン

ジクトメピン

ミゾナット

組立(つづき)

• ツリジクのB穴は、取り付け作業(仮組)用の穴です。レール幅の調整には使用しないでください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

第1章 取り扱い方法

組立

電気トロリとの結合

1

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47(つづく)

組立

手動トロリとの結合

1

手動トロリとの結合電気チェーンブロックの部品交換ウエフックを取り外しツナギカナグへ交換します。

基本本体B/C/D/E タイプのウエフックの交換

1)ジクトメクリップをプライヤなどで外す.

2)ジクトメイタのソケットボルトを外し、ジクトメイタを外す

3)ツナギジク(2本)を外す.

4)ウエフックを外し、ツナギカナグと交換する.

5)ツナギジク(2本)を挿入する.

6)ジクトメイタをソケットボルトで取り付ける

基本本体 Fタイプのウエフックの交換

1)ソケットボルト(4本)を外しコントローラカバーを外す.

2). ツナギジクとフレドメジクのナベコネジ(各2本)を外し、ジクトメイタを外す

3). プライヤーなどで上端をつかみツナギジク、フレドメジクを抜き取る.

4)ウエフックを外し、ツナギカナグに交換する.

5)ツナギジク、フレドメジクを取り付け穴に挿入する.

6)ツナギジク、フレドメジクのジクトメイタをナベコネジ(各2本)で取り付ける.

7)コントローラカバーをソケットボルト(4本)で取り付ける.

ツナギジク

ジクトメ イタ

ジクトメクリップ

ツナギジク

フレドメジク

コントローラカバー

ソケットボルト

Oリング

Oリングジクトメイタ

ジクトメイタ

ナベコネジ

ナベコネジ

パネルバン

ウエフック

ソケットボルト

ウエフック

ツナギカナグ

手動トロリ用

手動トロリ用

ツナギカナグ

ダブルチェーンタイプ用

ダブルチェーンタイプ用

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48

手動トロリの適用レール幅の確認

トロリの適用ビームは下表に示すとおりです。適用ビームはJISG3192(熱間圧延形鋼の形状・寸法・質量および許容差 )に記載のあるものを対象としております。

組立(つづき)第1章 取り扱い方法

組立

手動トロリとの結合

1

機種 定格荷重 機種 定格荷重

TSP 125kg、250kg、490kg、500kg TSP 1tTSG 125kg、250kg、490kg、500kg、1t

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径h w t h w t h w t h w t

標準

50 - - - 100 50 5

R1100mm

標準

75100 75 5 150 75 5

R1300mm

75100 75 5 150 75 5 125 75 5.5 - - -125 75 5.5 - - - 150 75 5.5 - - -150 75 5.5 - - -

100180 100 6 100 100 6

100180 100 6 100 100 6 200 100 7 148 100 6200 100 7 148 100 6 - - - 200 100 5.5- - - 200 100 5.5

125150 125 8.5 125 125 6.5

ワイド(200)( ※ 1)

125150 125 8.5 125 125 6.5 250 125 7.5 250 125 6250 125 7.5 250 125 6 250 125 10 - - -250 125 10 - - -

ワイド(200)( ※ 1)

150

200 150 9 150 150 7

150

200 150 9 150 150 7 300 150 8 194 150 6300 150 8 194 150 6 300 150 10 300 150 6.5300 150 10 300 150 6.5 300 150 11.5 - - -300 150 11.5 - - - 350 150 9 - - -350 150 9 - - - 350 150 12 - - -- - - - - - 400 150 10 - - -400 150 10 - - - 400 150 12.5 - - -400 150 12.5 - - -

175450 175 11 175 175 7.5

175450 175 11 175 175 7.5 450 175 13 244 175 7- - - 244 175 7 - - - 350 175 7- - - 350 175 7 190

( ※2)600 190 13 - - -

190(※2)

- - - - - - - - - - - -- - - - - -

200

- - - 200 200 8

200

- - - 200 200 8 - - - 294 200 8- - - 294 200 8 - - - 400 200 8- - - 400 200 8 - - - 450 200 9- - - 450 200 9 - - - 500 200 10- - - 500 200 10

ワイド(300)( ※ 1)

250 - - - 250 250 9

ワイド(300)( ※ 1)

250 - - - 250 250 9 - - - 340 250 9- - - 340 250 9

300

- - - 300 300 10

300

- - - 300 300 10 - - - 390 300 10- - - 390 300 10 - - - 440 300 11- - - 440 300 11 - - - 482 300 11- - - 482 300 11 - - - 488 300 11- - - 488 300 11 - - - 600 200 11- - - 600 200 11 - - - 582 300 12- - - 582 300 12 - - - 588 300 12- - - 588 300 12 - - - 692 300 13- - - 692 300 13 - - - 700 300 13- - - 700 300 13 - - - 792 300 14- - - 792 300 14 - - - 800 300 14- - - 800 300 14 - - - 900 300 16- - - 900 300 16

※1) 200および300の幅広用ツリジクも準備しておりますが、指定がない場合、標準ツリジク付きで出荷されます。※2) 125kg~ 3t の 190幅は、特殊対応となりますので、別途ご用命ください。

• 横行レールのサイズおよび形状により、レールの補強が必要になる場合があります。十分な強度があるレールを選定してください。

この内容を守らないと、ホイスト本体やつり荷の落下などにより、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。強..制

警告

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49(つづく)

組立

手動トロリとの結合

1

機種 定格荷重 機種 定格荷重TSP 1.5t、2t、2.5t、2.8t、3t TSP 4.8t、5tTSG 1.5t、2t、2.5t、2.8t、3t TSG 4.8t、5t

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径

ツリジク種類

ビーム幅

Iビーム Hビーム 最小回転半径h w t h w t h w t h w t

標準

100(※3)

180 100 6 148 100 6

1.5t2t

R1500mm

2.5t2.8t3t

R1700mm

標準

125150 125 8.5 250 125 6

R2300mm

200 100 7 200 100 5.5 250 125 7.5 - - -

125150 125 8.5 125 125 6.5 250 125 10 - - -250 125 7.5 250 125 6

150

200 150 9 150 150 7250 125 10 - - - 300 150 8 194 150 6

150

200 150 9 150 150 7 300 150 10 300 150 6.5300 150 8 194 150 6 300 150 11.5 - - -300 150 10 300 150 6.5 350 150 9 - - -300 150 11.5 - - - 350 150 12 - - -350 150 9 - - - 400 150 10 - - -350 150 12 - - - 400 150 12.5 - - -400 150 10 - - -

175450 175 11 175 175 7.5

400 150 12.5 - - - 450 175 13 244 175 7

ワイド(300)( ※1)

175450 175 11 175 175 7.5 - - - 350 175 7450 175 13 244 175 7 1段

増し190(※2)

600 190 13 - - -- - - 350 175 7 600 190 16 - - -

190(※4)

600 190 13 - - -

ワイド(300)( ※ 1)

200

- - - 200 200 8600 190 16 - - - - - - 294 200 8

200

- - - 200 200 8 - - - 400 200 8- - - 294 200 8 - - - 450 200 9- - - 400 200 8 - - - 500 200 10- - - 450 200 9 250 - - - 250 250 9- - - 500 200 10 - - - 340 250 9

250 - - - 250 250 9

300

- - - 300 300 10- - - 340 250 9 - - - 390 300 10

300

- - - 300 300 10 - - - 440 300 11- - - 390 300 10 - - - 482 300 11- - - 440 300 11 - - - 488 300 11- - - 482 300 11 - - - 600 200 11- - - 488 300 11 - - - 582 300 12- - - 600 200 11 - - - 588 300 12- - - 582 300 12 - - - 692 300 13- - - 588 300 12 - - - 700 300 13- - - 692 300 13 - - - 792 300 14- - - 700 300 13 - - - 800 300 14- - - 792 300 14 - - - 900 300 16- - - 800 300 14- - - 900 300 16

※1) 200および300の幅広用ツリジクも準備しておりますが、指定がない場合、標準ツリジク付きで出荷されます。※2) 5t と標準ツリジクでビーム幅190も調整可能ですが、コテイカラーなど追加部品が必要となります。※3)ビーム幅100mmは1.5t、2t のみを対象とします。※4) 125kg~ 3t の 190幅は、特殊対応となりますので、別途ご用命ください。

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50

組立(つづき)第1章 取り扱い方法

組立

手動トロリとの結合

1

調整カラーの組込枚数(位置)の確認トロリをビームに据え付ける場合は、レール幅に合わせてツリジク長さ(フレーム間の幅)を調整する必要があります。カラーの枚数や配置を誤ると、電気チェーンブロックが落下する可能性がありますので、容量・レール幅と各カラーの組み込み枚数と位置は下表を参照して、正確に挿入してください。1段増しの場合は1段増しレール用穴を、標準の場合は標準レール幅穴用を使用してください。

調整カラーの寸法

A

BC

カラー/スペーサ/コテイカラー

(単位:個)

(単位:mm)

ツリカナグ

スペーサ

スペーサ

カラー

カラー

コテイ

カラー

コテイ

カラー

スペーサ

フレームS(G)

スペーサ

カラー

フレームSN

定格荷重 レール幅(mm)

スペーサ

フレームS(G)

カラースペーサ

コテイカラー

ツリカナグ

コテイカラー スペーサ

カラー

フレームSN

カラースペーサ

TSP TSG 300 200 190 190 200 300 Iビーム

Hビーム

Iビーム

Hビーム

125kg250kg490kg500kg

標準50 1 0 2

- -2 3 0 4 5 4

75 1 1 2 2 3 1 2 5 4100 1 2 2 2 3 2 0 5 4

ワイド200

125 1 0 4

1

- -

1

4 5 0 7 1 0150 1 1 4 1 1 4 5 1 5 1 0175 1 2 4 1 1 4 5 2 3 1 0200 1 3 4 1 1 5 3 1 0

ワイド300

250 1 1 4 1 - - 1 0 2 5 0300 1 3 4 1 1 4 3 1 0

1t

125kg250kg490kg500kg1t

標準75 1 1 2

- -1 2 1 4 5 4

100 1 2 2 1 2 2 2 5 4125 1 3 2 1 2 3 0 5 4

ワイド200

150 1 0 4-

1- -

1-

4 5 0 5 1 0175 1 1 4 1 1 4 5 1 3 1 0200 1 2 4 1 1 5 2 1 0

ワイド300

250 1 1 4 1 - - 1 5 1 5 0300 1 3 4 1 1 5 3 1 0

1.5t2t

標準100 1 1 1

- -1 2 1 4 5 4

125 1 2 1 1 2 2 2 5 4150 1 3 1 1 2 3 0 5 4

ワイド300

175 1 0 4 1

- -

1 4 5 0 11 1 0200 1 1 4 1 1 5 1 9 0250 1 3 4 1 1 5 3 5 0300 1 5 4 1 1 5 5 1 0

2.5t2.8t3t

標準 125 1 3 5 - - 4 5 3 3 1 0150 1 4 5 4 5 4 1 1 0

ワイド300

175 1 0 4 1

- -

1 4 5 0 11 1 0200 1 1 4 1 1 5 1 9 0250 1 3 4 1 1 5 3 5 0300 1 5 4 1 1 5 5 1 0

4.8t5t

標準125

0 4- -

4 4 0 5

150 1 4 4 4 1 3175 2 4 4 4 2 1

一段増 190 2 4 - 1 1 - 4 4 2 1

ワイド300

200 0 4 1- -

1 4 0 9250 2 4 1 1 4 2 5300 4 4 1 1 4 4 1

125kg、250kg490kg、500kg 1t 1.5t、2t 2.5t、2.8t

3t 4.8t、5t

カラーA 12.5 12.5 12.5 12.5 12.5B 29.4 34 39.4 43.4 61.4C 23 27.6 33 37 55

スペーサA 3.2 3.2 3.2 3.2 3.2B 31 35 43 47 66C 22.5 25.5 32.5 36.5 54.5

コテイカラー

190A

- - - - 7.5200 31.5 43 - - -300 81.5 80.5 41.5 64.5 37.5

B 29.4 34 39.4 43.4 66C 23 27.6 33 37 54.5

ツリジク   22 25 32 36 54

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51

組立

手動トロリとの結合

1

電気チェーンブロックと手動トロリの結合

125Kg~ 2.5t の場合

1). ツリジクにスペーサを挿入後、フレームGまたはフレームSを挿入し、ジクトメピン・ワリピンで固定する•ジクトメピンはフレームGまたは S側から見てワリピンが右側にくるように取り付けます。•ワリピンの両端は70°以上に開いてください。

2). ツリジクにカラー、スペーサ、コテイカラーを挿入する

3). ツリカナグをツリジクに挿入する

4). 更にツリジクにカラー、スペーサ、コテイカラーを挿入した後、フレーム SNを挿入する•このときレール幅に合わせてカラーを調整します。(カラー数は「調整カラーの組み込み枚数(位置)の確認」(P50)を参照)

5). ツリジクにカラー、スペーサを挿入し、ジクトメピン・ワリピンで固定する•ジクトメピンはフレームSNを正面から見てワリピンが右側にくるように取り付けます。•ワリピンの両端は70°以上に開いてください。

• ワリピンは新品を用い、差し込んでから両端を確実に曲げてください。

古いワリピンを用いると、落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

ワリピン

ワリピン

ジクトメピン

フレームSN

ジクトメピン

ツリジク

テクサリ

スペーサ(t=3.2)

スペーサ(t=3.2)

フレームG

フレームS

コテイカラー

コテイカラー

カラースペーサ

カラー

ツナギボルト

カラー

(プレントロリTSP結合) (ギヤードトロリTSG結合)

ワリピン

ミゾナット

本体のツナギカナグ

ツリカナグ

スペーサ

危険

6). ツリカナグをツナギカナグにツナギボルト・ミゾナット・ワリピンで取り付ける

注意)結合する手動トロリの種類によって右図の様にツナギボルトの挿入方向を変えて、ツナギカナグとツリカナグを結合してください。

(つづく)

70°以上

ワリピン

ジクトメピン

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52

3t ~ 5t の場合(ダブルチェーンタイプ)

組立(つづき)第1章 取り扱い方法

組立

手動トロリとの結合

1

1). ツリジクをフレームGまたはフレームSにツリジクボルト・ミゾナット・ワリピンで固定する•フレームGまたはSとツリジクとの固定は、通常は標準レール幅用穴を使用します。1段増しレール幅用はレール幅175mm又は190mmに使用してください。ワリピンの両端は70°以上に開いてください。•フレームGまたは S側から見てワリピンが右側にくるように取り付けます。•ワリピンの両端は70°以上に開いてください。

2). ツリジクにカラー、スペーサ、コテイカラーを挿入する

3). ツリカナグをツリジクに挿入する

4). 更にツリジクにカラー、スペーサ、コテイカラーを挿入した後、フレーム SNを挿入する•このときレール幅に合わせてカラーを調整します。(カラー数は「調整カラーの組み込み枚数(位置)の確認」(P50)を参照)

5). ツリジクにカラーを挿入し、ジクトメピン・ワリピンで固定する.•ジクトメピンはフレームSNを正面から見てワリピンが右側にくるように取り付けます。•ワリピンの両端は70°以上に開いてください。

ツリカナグ

フレームSN

ツリジク

フレームG

フレームS

フレームS(G)側 フレームSN側 ジクトメピン

コテイカラー

コテイカラースペーサ

スペーサ

カラー

ミゾナット

ツナギボルト

ワリピン

ワリピン

ジクトメピン

カラースペーサ

カラー

ジクトメピンの向き

70°以上

ワリピン

ワリピン

ワリピンミゾナットボルト

ボルト

ワリピンの曲げ方

〈ツリジク〉

5t標準レール幅用穴

5t 1段増しレール幅穴

本体のツナギカナグ

6). ツリカナグをツナギカナグにツナギボルト・ミゾナット・ワリピンで取り付ける

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53(つづく)

組立

電源およびケーブルの確認

1

電源およびケーブルの確認電源確認

ER形式

ER2単体 ER2M結合

最小ケーブルサイズ(mm2)

ブレーカ定格 (A)最小ケーブルサイズ(mm2)

ブレーカ定格 (A)

200V級 400V級 200V級 400V級

1速 2速 1速 2速ER1速-MR1速

ER2速-MR2速

ER1速-MR1速

ER2速-MR2速

ER2-001H/IH

1.25

5

10 5 5

2

10 10

10 10

ER2-003S/ISER2-004L/ILER2-003H/IH

10

15

15ER2-004S/ISER2-005S/ISER2-010L/ILER2-010S/IS

15 15 10 10 20ER2-015S/ISER2-020L/ILER2-020S/IS

2 30 30 15 15 3.5 30 3015 15

ER2-028S/ISER2-030S/ISER2-025S/ISER2-048S/ISER2-050S/IS 20 20

• 電源電圧が電気チェーンブロックの定格電圧に適合していることを確認してください。• ブレーカ定格が電気チェーンブロックに適合していることを確認してください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

給電ケーブルの確認

• 本体付属またはオプションの給電ケーブル以外は使用しないでください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

禁..止

• 給電ケーブルは、最大許容長さと芯線の断面積をお守りください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

強..制

注意

許容長さ (m) = ×100030.8

芯線 1 本の断面積 (mm2)× 定格電圧 (V)×0.02定格電流 (A)

標準仕様の給電ケーブル許容長さとサイズは次ページの表を参照ください。記載のサイズ以外のケーブルを使用する場合は、以下の式によりケーブルの長さを決めてください。

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54

ER形式

ER2単体

ケーブルサイズ(mm2)

許容長さ (m)200V級 400V級

1速 2速 1速 2速50Hz 60Hz 50Hz 60Hz 50Hz 60Hz 50Hz 60Hz200V 200V 220V 200V 200V 220V 380-415V 380-440V 380-415V 380-440V

ER2-001H/IH

1.25(2)

42(68)

50(81)

49(79)

40(64)

40(64)

44(71)

123(197)

171(118)

114(182)

ER2-003S/IS

ER2-004L/IL

ER2-003H/IH

31(50)

35(56)

37(60)

28(45)

28(45)

31(50)

90(144)

118(138)

85(138)

ER2-004S/ISER2-005S/ISER2-010L/ILER2-010S/IS

21(33)

18(28)

21(33)

14(23)

14(23)

15(25)

64(102)

66(107)

60(96)

ER2-015S/ISER2-020L/ILER2-020S/IS

2(3.5)

16(28)

14(25)

16(29)

13(24)

13(24)

15(26)

59(103)

58(99)

53(93)

ER2-028S/ISER2-030S/ISER2-025S/ISER2-048S/ISER2-050S/IS

ER形式

ER2M結合

ケーブルサイズ(mm2)

許容長さ (m)ER1速-MR1速 ER2速-MR2速 ER1速 -MR1速 ER2速 -MR2速50Hz 60Hz 50Hz 60Hz 50Hz 60Hz 50Hz 60Hz200V 200V 220V 200V 200V 220V 380-415V 380-440V 380-415V 380-440V

ER2-001H/IH

2(3.5)

36(63)

43(75)

43(75)

37(64)

37(64)

40(71)

102(179)

123(215)

94(165)

ER2-003S/IS

ER2-004L/IL

ER2-003H/IH

30(54)

35(61)

37(64)

29(52)

29(52)

32(57)

86(151)

102(179)

80(141)

ER2-004S/ISER2-005S/ISER2-010L/IL

69(121)

72(126)

64(113)

ER2-010S/IS23(41)

22(38)

25(43)

18(31)

18(31)

20(35)ER2-015S/IS

ER2-020L/IL

81(127)

79(124)

73(115)

ER2-020S/IS

3.5(5.5)

23(37)

22(35)

25(39)

20(32)

20(32)

23(36)

ER2-028S/ISER2-030S/ISER2-025S/ISER2-048S/IS 21

(33)20(32)

23(36)

19(30)

19(30)

21(33)

71(111)

71(112)

65(102)ER2-050S/IS

組立(つづき)第1章 取り扱い方法

組立

電源およびケーブルの確認

1

注)( )内の数値は標準サイズの1段上のケーブルを示します。

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55(つづく)

組立

ケーブル接続

1

2). 給電ケーブルを多少ゆとりを持たせてケーブルウケで固定する

1). 給電ケーブルのプラグ(4P)をソケット(4P)に差し込み、カップリングネジを確実に締める

給電ケーブルの接続

押しボタンコードの接続

1). 押しボタンコードのプラグ(8P)をソケット(8P)に差し込み、カップリングネジを確実に締める

2). 保護ワイヤの先端の輪の部分にケーブルサポート Lを入れ、ケーブルサポート Lのミゾに保護ワイヤを差し込む。

. その後、本体(ギヤケース下面)にナベコネジで止める

お願い• 締め付けの際は工具などを使用せず、かならず手でしめてください。締め込み過ぎは樹脂ネジ部の破損・断線などを引き起こす恐れがあります。

• 断線や抜けを防止する為、押しボタンコードに取り付けられている保護ワイヤーを、電気チェーンブロック本体またはトロリに固定してください。コードが引っ張られた際の断線や抜けを防止する意味から、かならず取り付けてください。

• 断線時や接続作業などを行う場合には、かならず電源を遮断してください。

1

カップリングネジ2

ケーブルウケ ケーブルウケアーム

ソケットウケ

プラグ(8P)

ソケット(8P)

ケーブルサポートL

ナベコネジ

保護ワイヤ

カップリングネジ

プラグ(4P)

ナベコネジ

ソケット(4P)

ケーブルサポート L

ケーブル接続

懸垂形(単体)125kg~ 5t

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56

組立(つづき)第1章 取り扱い方法

組立

ケーブル接続

1

カップリングネジ

ソケット(4P)プラグ(4P)

プラグ(8P)ソケット(8P)

電気チェーンブロック

クサリトメイタナベコネジ

保護ワイヤ

プラグ(8P)ソケット(8P)

セツゾクハコ

ナベコネジ

給電用中継ケーブル操作用中継ケーブル

ケーブルパッキン

ホルダーAホルダーB

給電ケーブル(電源またはクレーン制御箱へ)

クサリトメイタ

ワリピンミゾナットケーブルウケ

給電ケーブル

クサリツリピンB

ケーブルウケアーム

2). 操作用中継ケーブルのプラグ(8P)をER2のソケット(8P)に差し込み、カップリングネジを確実に締める

1). 給電用中継ケーブルのプラグ(4P)をER2のソケット(4P)に差し込み、カップリングネジを確実に締める

中継ケーブルの接続

2). ケーブルウケに保持されている給電ケーブルにホルダー A、ケーブルウケパッキンを通す

1). セツゾクハコに取り付けられているホルダーAを取り外す

給電ケーブルの接続

2). 保護ワイヤをクサリトメイタに掛け、バーウケにナベコネジで固定する

1). 押しボタンコードのプラグ(8P)をソケット(8P)に差し込み、カップリングネジを確実に締める直結式の場合1). プレートDに押しボタンコードを通したホルダーBをホルダーナットで取り付ける

2). 押しボタンコードをセツゾクハコのターミナルバンに接続する

ボタンコードの接続

ホルダーナット プレートDホルダーB

<トロリ給電ケーブル接続>

<直結式押しボタンコード接続>

3). 給電ケーブルをセツゾクハコのホルダーBに差し込みホルダーAを確実に締めるトロリ結合の場合1). 給電ケーブルを通したケーブルウケをクサリツリピンB、ミゾナット、ワリピンでケーブルウケアームに取り付ける

4). 給電ケーブルをセツゾクハコのターミナルバンに接続する•セツゾクハコに張り付けられている配線図を参照して正しく配線してください。

電気トロリ結合式125kg~ 5t

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57

組立

ケーブル接続

1

手動トロリ結合式125kg~ 5t

2). 給電ケーブルを多少ゆとりを持たせてケーブルウケで固定する

1). 給電ケーブルのプラグ(4P)をソケット(4P)に差し込み、カップリングネジを確実に締める

給電ケーブルの接続

押しボタンコードの接続

1). 押しボタンコードのプラグ(8P)をソケット(8P)に差し込み、カップリングネジを確実に締める

2). 保護ワイヤの先端の輪の部分にケーブルサポート Lを入れ、ケーブルサポート Lのミゾに保護ワイヤを差し込む。

. その後、本体(ギヤケース下面)にナベコネジで止める

1

カップリングネジ2

ケーブルウケ ケーブルウケアーム

ソケットウケ

プラグ(8P)

ソケット(8P)

ケーブルサポートL

ナベコネジ

保護ワイヤ

カップリングネジ

プラグ(4P)

ナベコネジ

ソケット(4P)

ケーブルサポート L

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58

設置

懸垂形(単体)の設置設置方法と設置場所の確認

注意• 給電ケーブルは定格電圧の電源に接続してください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。強..制

• 設置(取り外し)は専門業者、専門知識のある人以外は行わないでください。販売店または弊社にご相談のいただくか、専門業者、専門知識のある方に工事を依頼してください。

• 常に雨や水のかかる場所や「使用環境(P18)とは異なる環境に設置しないでください。• 別のトロリや他の動く装置(設備)の可動区域に設置しないでください。• 電気チェーンブロック本体が何かに干渉したり、固定された状態で使用しないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

• 設置(取り外し)する場合は、オーナーズマニュアルに従って正しく行ってください。

• D種接地(アース)と漏電遮断器取付工事をしてください。共に、電気工事士の資格が必要となります。

• 設置作業が完了したら、「設置後の確認」(P62)を実施してください。• 電源への接続はすべての設置作業が終了してから動作確認の直前に行ってください。

• トロリの横行レールの両端末には、ストッパを取り付けてください。《図A》• 設置する構造物の強度が十分であることを確認してください。• 安定した足場を確保してから設置作業を行ってください。• 弊社標準トロリを用いず、電気チェーンブロックをお客様の走行装置の一部に組み込んで使用される場合には、各種注意事項がありますので、弊社までお問い合わせください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

禁..止

ストッパ

横行レール

トロリ

A

• 懸垂形(単体)で使用する場合は、上フックのフックラッチが確実に閉じるまで、しっかりと掛けてください。

• 上フック・本体が自由に揺れ動くように取り付けてください。(上フック・本体を拘束するような使用はしないでください。)

• 上下逆に設置して使用しないでください。専用のリバーシブル形(ERRV)をご使用ください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

強..制

危険

設置

電源と給電ケーブルの接続

1

第1章 取り扱い方法

電源と給電ケーブルの接続給電ケーブルを電源に接続する場合は、次の内容を守って接続してください。電源はブレーカ(遮断器)を介して接続してください。相順を合わせて接続してください。(P62「設置後の確認」を実施・確認した上で、相順が合っているか動作確認を行ってください。)

アース線はミドリ/キ色の被覆線です。D種接地工事を行ってください。ブレーカ容量と給電ケーブルの長さ、サイズは「電源およびケーブルの 確認」(P53)を参照して、適合するものを使用してください。

R相

アカ

シロ

クロ

アカ

シロ

クロ

ミドリ/キ

S相 T相

ブレーカ(遮断器)

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59(つづく)

設置

懸垂形(単体)の設置/トロリ結合式の設置

1

トロリ結合式の設置横行レールへの取り付け

スリング

B穴

フレームG フレームS

スリング

A穴

ツリジク

2). レールが水平であることを確認する.

3). レール末端から電気チェーンブロックを結合した状態で取り付ける

2). トロリのフレームG側クルマを横行レール走行面に載せ、フレームSを押し込む

1). ツリジクの穴Bを使用してトロリを仮組みし、横行レールの下から上架する

レール末端と建屋の隙間がない場合

3). ツリジクの穴Aにジクトメピンを組み込み、ワリピンを確実に取り付ける

• ER2形電気チェーンブロックが傾かないよう、しっかり下から支えてください。

この内容を守らないと、傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

強..制

注意

1). トロリのフレーム間隔が適用レールに適合しているか確認する.

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60

定格荷重 ~2t 2.5t ~ 5tビーム幅 100 125 150 175 125 150 175素材寸法 L-50x50x6 L-50x50x6 L-65x65x8 L-75x75x9 L-50x50x6 L-65x65x8 L-75x75x9H 80 80 80 80 100 100 100E 50 50 65 75 50 65 75F 40 50 65 75 50 65 75G 50 50 50 50 60 60 60C 30 30 35 40 30 35 40K 65 t2+50 t2+50 t2+50 t2+60 t2+60 t2+60d φ 14 φ 14 φ 14 φ 14 φ 18 φ 18 φ 18

ボルトサイズ M12x50x50 M12x55x55 M12x55x55 M12x60x60 M16x65x65 M16x65x65 M16x65x65

ストッパの取り付けレールの両末端にはかならず落下防止のためのストッパを取り付けてください。取り付け位置はクルマの大きさに合わせて決めてください。ストッパをお客様で製作される場合は次の図を参照ください。

F

H

ビーム幅t2

ボルトG

K

C

E

ストッパ

ナット(ダブル)

d

T形ツリテを用いる場合レール片側の末端へT形ツリテ用のストッパを追加設置してください。

給電ケーブル

T形ツリテ

T形ツリテ用ストッパ

トロリ用ストッパ

(単位:mm)

第1章 取り扱い方法

設置(つづき)

設置

トロリ結合式の設置

1

注) K寸法は電気トロリと結合して使用する場合の寸法です。手動トロリと結合して使用する場合にはバンパーの位置に合わせて取り付けてください。

給電ケーブル

T形ツリテ

T形ツリテ用ストッパ

トロリ用ストッパ

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61(つづく)

設置

トロリ結合式の設置

1

メッセンジャーワイヤセツゾクハコ

ケーブルツリテ

給電ケーブル

ワイヤガイド

ナベコネジ

メッセンジャーワイヤ

ワイヤウケバー

レール

ワイヤウケバー

ビーム セツゾクハコ

ケーブルウケアーム

モータA

A

ケーブルツリテ

ワイヤボルト

電気/手動トロリ結合式の給電ケーブルの取り回し•ケーブルツリテが標準仕様となりますが、T形ツリテもオプションとして用意しております。曲線レールはT形ツリテで対応可能ですが、曲線半径などの条件により対応方法が異なりますので、キトーにお問い合わせください。

2). ケーブルツリテを通したメッセンジャーワイヤをワイヤウケバーにワイヤボルト(2本)で取り付ける•ケーブルツリテの取り付け間隔は1. 5m~2mが適当です。•メッセンジャーワイヤはΦ3~6mmの鋼線を使用してください。

1). ワイヤウケバーをレールの両端に取り付ける

3). ワイヤガイドの末端金具をナベコネジ(2本)をゆるめ取り外す

4). ワイヤガイドの溝にメッセンジャーワイヤを通し、末端金具をナベコネジ(2本)で取り付ける•レール側面端とワイヤガイドの溝間の寸法Aはワイヤウケバーのメッセンジャーワイヤ取り付け穴とレール側面端の寸法と同一にしてください。

5). ケーブルツリテに給電ケーブルを取り付ける

6). ケーブルウケをケーブルウケアームに取り付ける

7). 給電ケーブルをMR2のセツゾクハコに取り付け、配線する•セツゾクハコに張り付けられている配線図を参照して正しく配線してください。

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62

第1章 取り扱い方法

設置後の確認

1

設置後の確認

確認事項•ボルト、ナット、ワリピンなどの脱落はないか。締め付け・組み込みは十分か•押ボタンスイッチ用保護ワイヤが確実に取り付けられ、押ボタンスイッチを引いた際に保護ワイヤが力を受けるようになっているか•給電ケーブルはケーブルウケに固定されているか•電源電圧は定格通りか•接地線は確実に接続されているか(D種)

トロリと組み合わせて使用するとき以下の項目を確認してください。•電気チェーンブロックとトロリは正しく組み合わされているか•トロリが走行する横行レールに、トロリ用ストッパは確実に取り付けられているか•横行レールの走行面にペイントや油は付着していないか(走行面は地肌のままとし、ペイントは塗らないでください)またトロリの障害となるものはないか、レールは水平か

動作確認「日常点検」(P20)に従って、動作確認をしてください。

誤った組み立てや据え付けは死亡事故や重大な障害事故の原因ともなります。そうした危険性を避けるため、次のことを確認してください。

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63

2章

定期点検この章では、月例点検項目と年次点検項目を説明します。日常点検は1章「取り扱い方法」を参照してください。点検は安全の第一歩です。安全にお使いいただくために、日常点検・月例点検・年次点検の励行をお願いいたします。

目次.............................................................................................................. 64

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64

年次点検 (日常・月例点検項目「異常なし」確認後に、実施)電気チェーンブロック(ER2形)年次点検ウエ・シタフック起動回数……………………………………………76本体周辺部品クサリガイドA……………………………………76クサリバネ…………………………………………77ストッパ……………………………………………77リミットレバー……………………………………77クサリピン…………………………………………78ツナギカナグD……………………………………78ジクトメクリップ…………………………………78オイルオイル漏れ…………………………………………78オイル量・汚れ……………………………………78電磁ブレーキ外観…………………………………………………79ギャップ……………………………………………79ハブ結合部…………………………………………79起動回数……………………………………………79駆動部ベアリング…………………………………………80ロードギヤ、ギヤB、ピニオン…………………80フリクションクラッチ……………………………80メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ…81ロードシーブ………………………………………81アイドルシーブ……………………………………81アイドルシーブ用ニードルベアリング…………81シタジク……………………………………………81Vリング……………………………………………81電装品電装部品……………………………………………82配線…………………………………………………82異物の混入、付着…………………………………82インバータ…………………………………………82電気的特性電源電圧……………………………………………82絶縁抵抗……………………………………………82接地抵抗……………………………………………83機能・性能動作確認……………………………………………83ブレーキ……………………………………………83

安全上のご注意…………………………………………66

月例点検 (日常点検項目「異常なし」確認後に、実施)電気チェーンブロック(ER2形)月例点検ロードチェーンピッチの伸び………………………………………69線径の摩耗…………………………………………69ウエ・シタフックフック口の開き……………………………………70フック摩耗…………………………………………70変形、キズ、腐食…………………………………70本体周辺部品クサリバケット……………………………………71電磁ブレーキ起動回数……………………………………………71押しボタンスイッチ押しボタンスイッチ本体…………………………72押しボタンコード…………………………………72給電給電ケーブル………………………………………73ケーブルツリテ……………………………………73メッセンジャーワイヤ……………………………73機能・性能異常音………………………………………………73

電気トロリ(MR2形)月例点検外観横行レール(ガーダ)……………………………74給油…………………………………………………74

  押しボタンスイッチ、給電…………………………74(電気チェーンブロック(ER2形)の月例点検参照)

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)月例点検外観結合状態……………………………………………74横行レール(ガーダ)……………………………74給油…………………………………………………74

目次

目次

2

第2章 定期点検

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65

目次

2

電気トロリ(MR2形)年次点検ブレーキ外観…………………………………………………84ブレーキバン摩耗量………………………………84本体構成部品クルマ………………………………………………84サイドローラ………………………………………84ツリジク……………………………………………85ツリカナグ…………………………………………85ギヤフレームパッキン……………………………85ギヤ類、モータジク………………………………85横行レール横行路面……………………………………………86変形、摩耗…………………………………………86レールの取付けボルト……………………………86ストッパ……………………………………………86中継ケーブル外観…………………………………………………86

  電装品、電気的特性…………………………………86(電気チェーンブロック(ER2形)の年次点検参照)機能・性能動作確認……………………………………………87ブレーキ……………………………………………87異常音………………………………………………87

  手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)年次点検本体構成部品クルマ………………………………………………88ツリジク……………………………………………88ツリカナグ…………………………………………88横行レール横行路面……………………………………………88変形、摩耗…………………………………………89レールの取付けボルト……………………………89ストッパ……………………………………………89機能・性能動作確認……………………………………………89異常音………………………………………………89

CHメータによる部品交換の目安ギヤオイル交換周期の目安と留意点………………90ニードルベアリング(アイドルシーブ用)グリース交換の目安……………………………………………91コンタクタの寿命と交換の目安……………………91ブレーキ点検の目安…………………………………91ギヤ部品交換の目安…………………………………91モータジク(ロータ付)交換の目安………………92ベアリング交換の目安………………………………92フック、シタカナグ交換の目安……………………92

ご参考日常点検については、1章の「使用方法」に記載しております。以下の日常点検項目と該当ページを参照ください。電気チェーンブロック(ER2形)日常点検

外観ネームプレート、ラベル類の表示 …………… 20本体各部の変形、損傷 ………………………… 20ボルト、ナット、ワリピン類緩み、脱落 …… 20

ロードチェーンピッチの伸び …………………………………… 21線径の摩耗 ……………………………………… 21変形、キズ、絡まり …………………………… 21錆、腐食 ………………………………………… 21ねじれ …………………………………………… 21給油 ……………………………………………… 21刻印 ……………………………………………… 21

ウエ・シタフック口の開き ………………………………………… 22摩耗 ……………………………………………… 22変形、キズ、腐食 ……………………………… 22フックラッチの動き …………………………… 22フック動き(回転)……………………………… 22アイドルシーブの動き ………………………… 23シタカナグ ……………………………………… 23

本体周辺部品クサリバネ ……………………………………… 23クッションラバー ……………………………… 23

押しボタンスイッチスイッチ本体 …………………………………… 24

機能・性能動作確認 ………………………………………… 24ブレーキ ………………………………………… 24メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ … 24リミットスイッチ ……………………………… 24異常音 …………………………………………… 24

電気トロリ(MR2形)日常点検外観ネームプレート、ラベル類の表示 …………… 25各部の変形、損傷 ……………………………… 25ボルト、ナット、ワリピン類緩み、脱落 …… 25

機能・性能動作確認 ………………………………………… 26ブレーキ ………………………………………… 26

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)日常点検外観ネームプレート、ラベル類の表示 …………… 26各部の変形、損傷 ……………………………… 26ボルト、ナット、ワリピン類緩み、脱落 …… 26

機能・性能動作確認 ………………………………………… 27

Vリング点検の目安…………………………………92運転時間と起動回数の確認(CHメータ)

CHメータ:起動回数・運転時間表示装置………92

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66

安全上のご注意

安全上のご注意

2

定期点検全般について

第2章 定期点検

• 電気チェーンブロックの定期点検は、保守管理者以外の方は行わないでください。• 使用限界、判定基準を超えた部品、キトー電気チェーンブロック用純正部品以外は使用しないでください。キトー純正部品であっても、形式が異なると使用できないことがあります。『分解組立マニュアル』(別冊)に従って正しく部品を使用してください。• 電磁ブレーキ、フリクションクラッチおよびメカニカルブレーキ付フリクションクラッチを調整したり、分解しないでください。

• セットナットは調整しないでください。• フリクションクラッチおよびメカニカルブレーキ付フリクションクラッチに注油する際は、弊社純正オイル(メーカー指定オイル)以外使用しないでください。

• 荷をつった状態での電気チェーンブロックの定期点検は、行わないでください。• クッションラバー、クサリバネ、ストッパは取り外して使用しないでください。• 定期点検時は、主電源を遮断してください。• 潤滑油(ギヤオイル、グリースなど)を使用する場合は、火気や、火花の発生する場所で使用しないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

禁..止

危険

強..制

• 定期点検(月例、年次)を行ってください。0.5t 以上のクレーンは、『クレーン等安全規則』により、日常・月例・年次の各点検が定められています。また、月例・年次の点検はその記録を3年間保存することが義務付けられております。使用条件によっては、定期点検前に行う必要があります。日常点検の状況や動作音などにも注意し、適切な頻度で点検を行ってください。

• 電気チェーンブロックの修理・分解は製品を床または点検台に降ろして行ってください。• 電気チェーンブロックの構成部品が、使用限界を超えていない場合でも、電気チェーンブロックの表示されている等級と荷重率から導かれる総運転時間を越えている場合は部品を交換してください。

• 定期点検中に異常を発見したときは、使用させずに「故障」の表示をし、修理を保守管理者、またはキトーにご相談ください。

• 定期(月例・年次)点検が終了したら、機能チェック・テストを行って正しく動作することを確認してください。

• 機能チェック・テストをする場合は、無負荷テストを行った後に定格荷重テストを行ってください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

注意• 定期点検を行う際は「点検中」の表示をしてください。点検中に誤ってクレーンの操作をすると、部品や工具の落下や転落など事故の恐れがあります。

• 作業内容に応じて保護具(保護メガネ、手袋など)を着用してください。オイルの飛散や鋭利な部品でけがをする恐れがあります。

• 作業方法、作業手順および作業姿勢にご注意ください。製品および部品の重量により手を挟んだり、腰を痛めたりする場合があります。脚立での高所作業など足場の不安定な場所では特に注意してください。

• 高所作業時はヘルメット、安全帯を着用してください。けがや転落事故の恐れがあります。

• 製品や床に付着した油類は十分にふき取ってください。製品を落下させたり、転倒などによりけがをする恐れがあります。

• 分解作業時は、作業場をきれいにしてください。正規部品以外の混入や組み込みは、製品の破損や作動不良による事故の恐れがあります。

強..制

定期点検全般について

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67

安全上のご注意

2

定期点検全般について

お願い• 月例点検時は、日常点検もあわせて行ってください。• 年次点検時は、月例点検、日常点検もあわせて行ってください。• 点検中に誤使用による異常を発見したときは、操作・使用者に正しい取り扱いをご指導ください。  例 ①クサリガイドAのチェーンによる当たりキズ(要因:斜め引きなど)    ②クッションラバー、クサリバネの変形(要因:リミットスイッチの多用など)   

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68

月例点検

2

月例点検全般について/2速インバータ形取り扱い全般について

設置された状態で床上から点検してください。製品構造と各部の名称は付録の[技術資料](P122)を参照ください。

月例点検

•月例点検が終了したら、機能チェック・テストを行って正しく動作することを確認してください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

お願い月例点検するときは、日常点検もあわせて実施してください。

第2章 定期点検

月例点検全般について

2速インバータ形取り扱い全般について

•パラメータの変更はしないでください。パラメータの変更が必要な場合は、最寄のサービスショップまたは弊社にお問い合わせください。

• 電源遮断後、5分以内での保守、点検等の作業はしないでください。インバータ内のコンデンサーが放電終了するまでお待ちください。

• コントローラカバーは、運転中は高温になりますので触らないでください。• 運転後は30分程度経過するまでは、コントローラカバーに触らないでください。• キトー純正インバータ以外は使用しないでください。キトー専用の仕様になっていますので、必ず純正品をご用命ください。

• インバータ回りの配線の変更はしないでください。必要により配線を外した場合は、コントローラカバー内の配線図を確認のうえ、正しく接続してください。

• インバータを接続したまま、耐電圧試験は行わないでください。• 動作中に電源を遮断しないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故およびインバータ破損の恐れがあります。

禁..止

危険

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69

月例点検

2

電気チェーンブロック(ER2形)月例点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

ピッチの伸び.

• ピッチの伸びをノギスで測定する     (5リンク分のピッチの和を測定)

特にロードシーブ・アイドルシーブとかみ合う部分を念入りにチェックしてください。

お願い

• 下表の「5リンクのピッチの和」の限界値を超えないこと。

ロードチェーンを交換する

線径の摩耗 • 線径(d)をノギスで測定する

d

• 下表の「ロードチェーン線径」の限界値を下回らないこと。

ロードチェーンの摩耗が確認されたら、ロードシーブ・アイドルシーブの摩耗も必ずチェックしてください。([年次点検]「ロードシーブ 」(P81)を参照ください)

お願い

ロードチェーンを交換する

5リンク分のピッチの和

電気チェーンブロック(ER2形)月例点検ロードチェーン•ロードチェーンの汚れを落してから点検してください。•ピッチの和と線径の測定には、先の細いノギス(ポイントノギス)を使用してください。•点検後にロードチェーンに油をつけてください。•潤滑油の有無は、ロードチェーンの摩耗(寿命)に大きな影響を与えます。キトー純正潤滑油または同等品(工業用汎用リチュームグリースちょう度番号0号)をお使いください。•ロードチェーンを無負荷状態にして、ロードシーブおよびアイドルシーブにかみ合うリンク並びにチェーンのリンキング部に潤滑油を塗布してください。. . . . . . . . .潤滑油塗布後に無負荷状態で巻き上げ・巻き下げを行い、チェーンに潤滑油をなじませてください。

容量別ロードチェーンピッチ・線径

形式 定格荷重ロードチェーン

線径

5リンクのピッチの和 (mm) ロードチェーン線径 d(mm)限界値を超えないこと 限界値を下回らないこと基準 限界 限界

ER2-001H/IH 125kgφ 4.3 × 1 60.5 62.5 3.9

ER2-003S/IS250kg

ER2-003H/IH φ 6.0 × 1 84 86.5 5.4ER2-004L/IL

490kgφ 6.0 × 1 84 86.5 5.4ER2-004S/IS

ER2-005S/IS 500kgER2-010L/IL

1t φ 7.7 × 1 108 111.2 6.9ER2-010S/ISER2-015S/IS 1.5t

φ 10.2 × 1143 147.2 9.2

ER2-020L/IL2t

ER2-020S/ISER2-028S/IS 2.8t

φ 10.2 × 2ER2-030S/IS 3tER2-025S/IS 2.5t φ 11.2 × 1

157 161.7 10.1ER2-048S/IS 4.8tφ 11.2 × 2

ER2-050S/IS 5t

(つづく)

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70

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

フックの開き、摩耗

• 目視およびノギスで測定する

b

c

a

エンボスマーク • a、b、cを購入時の寸法と比較し、管理基準を外れていないか点検してください。

傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

強..制

注意

測定値(mm) 限界値a寸法 購入時の寸法を超えないことb寸法

摩耗量が5%を超えないことc寸法

• 下表に公称基準値を付記しますが、フックは鍛造熱処理品のため多少の寸法誤差があることをご承知おきください。

ER2フック使用限界(P92参照)または判定基準

フックを交換する

変形、キズ、腐食

• 目視で点検する • 曲がり、ねじれなど変形がないこと• 深い切り込みキズがないこと• ボルト・ナット類がゆるんだり、脱落していないこと

• 著しい腐食がないこと• スパッタなどの異物の付着がないこと

フックを交換する

月例点検

2

電気チェーンブロック(ER2形)月例点検

月例点検(つづき)第2章 定期点検

ウエ・シタフック

形式 定格荷重a寸法(mm)

b寸法(mm)

c寸法(mm)

基準 基準 限界 基準 限界ER2-001H/IH 125kg

45.0 17.5 16.6 23.5 22.3

ER2-003H/IH 250kgER2-003S/ISER2-004L/IL 490kgER2-004S/ISER2-005S/IS 500kgER2-010L/IL 1t 50.0 22.5 21.4 31.0 29.5ER2-010S/ISER2-015S/IS 1.5t 60.0 26.5 25.2 36.5 34.7ER2-020L/IL 2t 69.0 31.5 29.9 43.5 41.3ER2-020S/ISER2-025S/IS 2.5tER2-028S/IS 2.8t 73.0 34.5 32.8 47.5 45.1ER2-030S/IS 3tER2-048S/IS 4.8t 83.0 42.5 40.4 56.0 53.2ER2-050S/IS 5t

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71(つづく)

月例点検

2

電気チェーンブロック(ER2形)月例点検

点検台などを使い、近接にて点検してください。

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

クサリバケット

• 目視で点検する • 本体に確実に取り付けられていること• 破損、破れ、摩耗、変形などがないこと• 異物が入っていないか、確認する ※屋外使用のときには、特に気をつけてください。

• ロードチェーンの揚程が許容収納長さより短いこと

クサリバケットを交換する異物を廃棄する

• 破損したクサリバケットは使用しないでください。

• クサリバケットの許容収納長さはロードチェーンの揚程より長いものを使用してください。

ロードチェーンが落下して、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

「クサリバケットの取り付け」(P37)を参照の上、適切なクサリバケットに変更する

本体周辺部品

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

起動回数 • CHメータで起動回数を確認する

• 起動回数が100万回未満であること※100万回に達する時期を推定して おいてください。

「ブレーキ点検の目安」(P91)により点検を実施する

電磁ブレーキ

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72

月例点検

2

電気チェーンブロック(ER2形)月例点検

月例点検(つづき)第2章 定期点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

押しボタンスイッチ本体

• 目視および操作により点検する

• 破損、変形、ネジの緩みなどがないこと• スイッチがスムーズに操作できること• 非常停止ボタンの操作・解除ができること

押しボタンスイッチを交換する

押しボタンコード

• 目視で点検する • 押しボタンコードが確実に取り付けられていること

• 保護ワイヤが本体に取り付けられており、押しボタンスイッチを引っ張っても直接押しボタンコードに力が加わらないこと

押しボタンコード・保護ワイヤを正常に取り付ける

• 損傷がないこと 押しボタンコードを交換する

押しボタンコード

本体

保護ワイヤ

押しボタンスイッチ

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73(つづく)

月例点検

2

電気チェーンブロック(ER2形)月例点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

給電ケーブル

• 目視で点検する • 長さにゆとりがあること• 損傷がないこと• 確実に取り付けられていること

給電ケーブルを交換する

ケーブルツリテ

• 目視および手で動かして点検する

• 損傷がないこと• 軽く動くこと• 等間隔で取り付けられていること…1.5mごとが適当

動きに支障がないように取り付け直す

メッセンジャワイヤ

• 目視で点検する • たるみがないこと たるみをなくす

メッセンジャワイヤ

給電ケーブル

ケーブルツリテ

給電

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

異常音 • 無負荷での動作中のギヤ音、モータ音、ロードチェーンの音を点検する

音も診断の重要ポイントです。日頃電気チェーンブロックの動作音にも注意してください。

お願い

• 不規則な回転音などがないこと• モータのうなり音やブレーキのこすれ音などがないこと• 規則的な異常音がないこと

異常部品を交換する

• ロードチェーンからパチパチというハネ出し音がないこと

ロードチェーンを点検する(P69参照)

無負荷で以下の項目を点検してください。

機能・性能

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74

月例点検

2

電気トロリ(MR2形)月例点検/手動トロリ(TS2形)月例点検

月例点検(つづき)第2章 定期点検

手動トロリ(TS2形)月例点検外観

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

横行レール • 目視で点検する • 著しい変形、損傷がないこと [2章年次点検]の「横行レール」(P86)の項目に従って点検する

給油(クルマのギヤ部など)

• 目視で点検する • 十分な油が付いていること ギヤ部に油を塗布する

電気トロリ(MR2形)月例点検外観

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

結合状態 • 揺さぶって確認する • 電気チェーンブロックが左右に軽く振れること

確実に結合する

横行レール • 目視で点検する • 著しい変形、損傷がないこと [2章年次点検]の「横行レール」(P86)の項目に従って点検する

給油.(クルマのギヤ部など)

• 目視で点検する • 十分な油が付いていること ギヤ部に油を塗布する

押しボタンスイッチ、給電電気チェーンブロック(ER2形)の「月例点検項目」(P72,73)参照し、実施してください。

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75

年次点検

2

年次点検全般について/2速インバータ形取り扱い全般について

正常に組み立てられているか、部品に異常はないか、分解して点検してください。製品構造と各部の名称は付録の[技術資料](P122)を参照ください。

• 地上または点検台などの上に降ろして点検してください。• 年次点検が終了したら、機能チェック・テストを行って正しく動作することを確認してください。• 電圧測定するときは、電気絶縁手袋を使用してください。• 電気的特性(絶縁抵抗)を測定(電圧測定を除く)するときは、主電源を遮断してください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

お願い年次点検をするときは、月例点検・日常点検もあわせて実施してください。

2速インバータ形取り扱い全般について

•パラメータの変更はしないでください。パラメータの変更が必要な場合は、最寄のサービスショップまたは弊社にお問い合わせください。

• 電源遮断後、5分以内での保守、点検等の作業はしないでください。インバータ内のコンデンサーが放電終了するまでお待ちください。

• コントローラカバーは、運転中は高温になりますので触らないでください。• 運転後は30分程度経過するまでは、コントローラカバーに触らないでください。• キトー純正インバータ以外は使用しないでください。キトー専用の仕様になっていますので、必ず純正品をご用命ください。

• インバータ回りの配線の変更はしないでください。必要により配線を外した場合は、コントローラカバー内の配線図を確認のうえ、正しく接続してください。

• インバータを接続したまま、耐電圧試験および絶縁抵抗測定(メガー測定)は行わないでください。• 動作中に電源を遮断しないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故およびインバータ破損の恐れがあります。

禁..止

危険

年次点検全般について

年次点検

(つづく)

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76

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

年次点検

2

第2章 定期点検

年次点検(つづき)

本体周辺部品

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

起動回数 • CHメータで起動回数を確認する

• 起動回数が交換の目安を越えていないこと

ウエ・シタフックを交換する

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

クサリガイドA

• 目視で点検する

クサリガイド A

• 著しい摩耗、変形、破損がないこと• チェーンによる当たりキズなどがないこと

• 当たりキズは、斜め引きなどの誤使用により発生します。正しく操作してください。クサリガイドの摩耗がみられたら、ロードチェーンも摩耗している可能性があります。ロードチェーン摩耗の項目を参照して摩耗量を点検してください。

傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

注意

強..制

クサリガイドAを交換する

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検ウエ・シタフック

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77

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

(つづく)

年次点検

2

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

クサリバネ • 目視および寸法を測定し点検する

寸法基準

• 目視で著しいへたり(変形)がないこと

• クッションラバー、クサリバネの変形は、フリクションクラッチ、リミットスイッチ多用により発生します。正しく操作してください。

傷害、または物的損害発生の恐れがあります。

注意

強..制

容量別クサリバネ使用限界(限界値を下回らないこと)

形式 定格荷重 クサリバネ長さ基準 限界

ER2-020L

2t70 67ER2-020IL

ER2-020S 85 81ER2-020ISER2-025S 2.5t 75 72ER2-025ISER2-028S 2.8t 85 81ER2-028ISER2-030S 3t 135 129ER2-030ISER2-048S 4.8t

135 129ER2-048ISER2-050S 5tER2-050IS

クサリバネを交換する

ストッパ • 目視で点検する

ストッパ

クッションラバー

• 無負荷側ロードチェーン端末より、3リンク目に確実に取り付けられていること

3リンク目に取り付ける

リミットレバー

• 目視および手で動かして点検する

• 変形、破損、摩耗のないこと• 円滑に動くこと• 清浄であること

リミットレバー

リミットレバーを交換するリミットレバーを分解し、清掃する

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78

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

年次点検

2

第2章 定期点検

年次点検(つづき)

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

クサリピン(ダブルタイプのみ )

• 目視およびノギスで測定して点検する

d

クサリピンクサリピン

• 著しい変形、キズがないこと クサリピン使用限界 (限界値を下回らないこと)

形式直径d(mm)基準 限界

ER2-028S/IS ~030S/IS 10.8 10.3ER2-048S/IS ~050S/IS 12.9 12.3

クサリピンを交換する

ツナギカナグD(ダブルタイプのみ)

クサリピン取付用穴の変形

• a、b寸法をノギスで測定する

• a,bの寸法 (縦、横 ) 差が0.5mm以内であること• 著しい変形、摩耗がないこと

ツナギカナグDを交換する

ジクトメクリップ

• 目視で点検する

ジクトメクリップ

• 変形、摩耗、損傷がないこと• 緩みなく確実に取り付けられていること

ジクトメクリップを交換する

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

オイル漏れ • 目視で点検する • パッキン・オイルシールやオイルプラグ部分からギヤオイルが漏れていないこと

パッキン・オイルシールを交換する

オイルの量・汚れ

• 検油孔から油面の位置を点検する(検油孔の位置は基本本体により異なります。P40参照)

検油孔

給油孔

• CHメータで運転時間を確認する

• 検油孔近くまでギヤオイルが入っていること

• ギヤオイルに粘度があり、ひどく汚れていないこと

• オイル交換の目安は「ギヤオイル交換周期の目安と留意点」(P90)を参照

オイルを交換する

オイル

• メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ仕様の場合は、上面の給油孔(矢印部)で点検してください。(側面の検油孔を開けると油が漏れ出します)また、点検の際には給油孔より、点検棒を多少傾けて差し込み油面の位置を確認してください。•油面までの距離は基本本体Bで75mm、基本本体C/Dで100mm、基本本体Eで120mm、基本本体 Fで 130mmが正規のオイル量です。

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79

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

年次点検

2

(つづく)

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

外観 • ブレーキカバーを外して目視で点検する

• ボルト、ネジの緩みがないこと ボルト、ネジをしめる

• 傷、破損がないこと 電磁ブレーキを交換する

ギャップ • シックネスゲージを使って測定する

電磁ブレーキ限界ギャップ(限界値を超えないこと)

1速形 2速インバータ形

形式限界ギャップ(mm)

形式限界ギャップ(mm)

ER2-001H

0.75

ER2-001IH0.60ER2-003S ER2-003IS

ER2-004L ER2-004ILER2-003H ER2-003IH

0.40

ER2-004S ER2-004ISER2-005S ER2-005ISER2-010L ER2-010ILER2-010S ER2-010ISER2-015S ER2-015ISER2-020L ER2-020ILER2-020S

1.10

ER2-020IS

0.50

ER2-028S ER2-028ISER2-030S ER2-030ISER2-025S ER2-025ISER2-048S ER2-048ISER2-050S ER2-050IS

• 電磁ブレーキを調整したり分解しないでください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

電磁ブレーキを交換する

ハブ結合部 • 目視で点検する • 著しい変形、摩耗がないこと• ハブバネが外れていないこと

ハブと電磁ブレーキを交換する

起動回数 • CHメータで起動回数を確認する

• 起動回数が100万回未満であること 100万回を超えたら、「ブレーキ点検の目安」(P91)により、点検を実施する

ブレーキ

ステータ

真横から

ギャップ

ブレーキギャップ部 (拡大)

角ハブタイプ

ハブ結合部 (拡大:真上から)

スプライン ハブタイプ

電磁ブレーキ

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80

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

年次点検

2

年次点検(つづき)第2章 定期点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

ベアリング • 目視および手で回して点検する• CHメータで運転時間を確認する

• 著しい摩耗、キズ、破損など有害な欠陥がなく、かつ円滑に回転すること

• 運転時間が交換の目安を超えていないこと(「ベアリング交換の目安」(P92)を参照)

ベアリングを交換する

ロードギヤ・ギヤB・ピニオン

• 分解して目視で下図の矢印部を点検する • CHメータで運転時間を確認する

• 著しい摩耗がないこと• 破損がないこと• 運転時間が部品の交換の目安を超えていないこと           (「ギヤ部品交換の目安」(P91)を参照)

ギヤを交換するピニオンを交換するオイルも同時に交換する

フリクションクラッチ

• 目視で点検する• CHメータで運転時間を確認する

• 著しい摩耗、変形、キズや破損がないこと• ツメの著しい変形、摩耗がないこと

• フリクションクラッチを調整したり分解しないでください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

• 運転時間が交換の目安を超えていないこと(「ギヤ部品交換の目安」(P91)を参照)

フリクションクラッチを交換する

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

• 目視で点検する• CHメータで運転時間を確認する

• 著しい摩耗、変形、キズや破損がないこと• ツメの著しい変形、摩耗がないこと

• メカニカルブレーキ付フリクションクラッチを調整したり分解しないでください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

• 運転時間が交換の目安を超えていないこと(「ギヤ部品交換の目安」(P91)を参照)

ツメおよびメカニカルブレーキ付フリクションクラッチを交換する

駆動部

スプライン部

モータジク

ロータ

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81

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

(つづく)

年次点検

2

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

ロードシーブの摩耗・キズ

• 分解して目視で点検する• 肉厚をノギスで測定する

摩耗部分

新品肉厚 肉厚

• 著しい摩耗、変形、破損がないこと• シーブポケットの摩耗や山部への乗り上げキズがないこと

ロードシーブが摩耗している場合は、ロードチェーンも摩耗している可能性があります。ロードチェーン摩耗の項を参照して、摩耗量を点検してください。

お願い

ロードシーブ・アイドルシーブの使用限界(限界値を下回らないこと)

形式 定格荷重(t)

肉厚(mm)

基準 限界ER2-001H/IH 125kg

1.5 1.0ER2-003S/IS 250kgER2-003H/IHER2-004L/IL 490kg 3.0 2.0ER2-004S/ISER2-005S/IS 500kgER2-010L/IL 1 4.5 3.0ER2-010S/ISER2-015S/IS 1.5

6.5 4.3ER2-020L/IL 2ER2-020S/ISER2-028S/IS 2.8ER2-030S/IS 3ER2-025S/IS 2.5

7.3 4.9ER2-048S/IS 4.8ER2-050S/IS 5

ロードシーブを交換する

アイドルシーブの摩耗・キズ

ポケット山部

• 分解して目視で点検する• 肉厚をノギスで測定する

摩耗部分

新品肉厚 肉厚

アイドルシーブを交換する

アイドルシーブ用ニードルベアリングとシタジクの摩耗・キズ

ニードルベアリング

• アイドルシーブのニードルベアリング内側に付着しているグリースを拭き取り、ニードルベアリングとシタジクを目視で点検する

• 変形、損傷がないこと• アイドルシーブが滑らかに回転すること• 点検後、異常がない場合は、内側にグリースを満遍なく十分塗布する• グリース交換の目安は、(「ニードルベアリング(アイドルシーブ用)グリース交換の目安」(P91)を参照)

アイドルシーブを交換する

Vリング • 目視で点検する• CHメータで運転時間を確認する

• 変形、亀裂などがないこと• 運転時間が200時間を超えていないこと

「Vリング点検の目安」(P92)の点検項目を実施する

シタジク

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82

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

年次点検

2

年次点検(つづき)第2章 定期点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

電装部品 • コントローラカバーを外し、目視で点検する• CHメータで起動回数を確認する

• 破損、焼損などがないこと• ネジの緩みがなく、確実に取り付けられていること

• 起動回数が交換の目安(P91参照)を超えていないこと

破損・焼損部品を交換する確実に取り付ける寿命部品を交換する

配線 • 電装部品に確実に固定されていること• コネクタが確実に差し込まれていること

確実に取り付ける

• 断線、焼損などがないこと 配線を交換し、「3章故障の原因・対策ガイダンス」(P94、96)を参照して対策する

異物の混入、付着

• 水滴やゴミなどの異物が入っていないこと

異物を取り除く

インバータ • 寿命部品の確認   (インバータマニュアル参照)

• 電解コンデンサ3000時間(使用状況による)

インバータを交換する

電装品

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

電源電圧 • テスターで測定する • 定格負荷運転時に本体受電部で定格電圧の±10%以内の電圧が供給されていること

• 測定時に感電に注意してください。

感電により、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

適正電源を供給する

絶縁抵抗 • 絶縁抵抗計で測定する(充電部と非充電部を測定…RSTとアース線間)

• 絶縁抵抗が5MΩ以上であること

• 測定時には電源をOFF にして測定してください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

本体を交換する

電気的特性測定

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83

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検

(つづく)

年次点検

2

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

動作確認 • 定格荷重をかけて、日常点検項目を実施する

 ([日常点検項目]   (P24)を参照)

•必ず無負荷テストを終了してから、定格荷重テストをしてください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

正常に組み立てられているか、部品に異常はないか分解して点検する

• [日常点検項目](P24)を参照

ブレーキ • 定格荷重にて動作させてから、停止させる

• 操作を止めると直ちにブレーキが効き、モータが停止すること

上下:停止距離は1分間の巻上距離の1%以内

正常に組み立てられているか、部品に異常はないか分解して点検する

• 各部の点検が終了したら、機能検査を行って正しく動作することを確認してください。

これらを守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

接地抵抗 • 接地抵抗計にて測定する(接地部分で測定)

• D 種接地(接地抵抗100Ω以下)がされていること

• 測定時には電源を遮断して測定してください。

感電により、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

正しく接地する

機能・性能

強..制

定格荷重をかけて以下の点検をしてください。

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84

電気トロリ(MR2形)年次点検

年次点検

2

年次点検(つづき)第2章 定期点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

クルマ • 目視で点検する• D,d 寸法をノギスで測定する

φd φD

φD

I・Hビーム用(0.5~5t)I・Hビーム用(0.5~5t)

Hビーム専用(7.5~20t)Hビーム専用(7.5~20t)外形寸法をノギスで測定する

• 著しい変形、損傷がないこと• クルマの摩耗限界 (限界値を下回らないこと)

定格荷重(t) ビーム種別

D (mm) d (mm)基準 限界 基準 限界

125、250kg490、500kg I・H 95 91 91.5 87.5

1 I・H 95 91 91.5 87.51.5、2 I・H 110 105 106 101

2.5、2.8、3 I・H 125 118 121 1144.8、5 I・H 140 132 135 127

クルマを交換する

電気トロリ(MR2形)年次点検ブレーキ

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

外観 • 分解して目視で点検する

• ブレーキドラム、モータカバーに変形、傷、破損などがないこと

部品を交換する

• ブレーキバネに変形、破損がないこと ブレーキバネを交換する

ブレーキバン摩耗量

• 分解して測定する

※B' 寸法は標準機種では関係ありません。(定格電圧500V級の2速機種の寸法です)

トロリブレーキ使用限界(限界値を下回らないこと)

定格荷重 (t) 速度 B寸法 (mm)基準 限界

125、250kg490、500kg

1速 32.5 31.02速 32.5 31.0

1 1速 32.5 31.02速 32.5 31.0

1.5、2 1速 32.5 31.02速 32.5 31.0

2.5、2.8、3 1速 32.5 31.02速 32.5 31.0

4.8、5 1速 32.5 31.02速 32.5 31.0

モータカバーを交換する

ブレーキバン

モータカバー

ブレーキドラム

B’

B

本体構成部品

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85

電気トロリ(MR2形)年次点検

(つづく)

年次点検

2

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

サイドローラ

• 目視で点検する• 磨耗部の外径寸法をノギスで測定する

外径

• 著しい変形、損傷がないこと• サイドローラの摩耗限界     (限界値を下回らないこと)

定格荷重(t)外径 (mm)

基準 限界125、250kg490、500kg 38 37

1 38 371.5、2 43 42

2.5、2.8、3 43 424.8、5 55 54

サイドローラを交換する

ツリジク • 目視で点検する• 軸径をノギスで測定する      

軸径

• 著しい変形、摩耗がないこと• 目視で変形が明らかなものは使用限界• 摩耗限界は軸径の5%

ツリジクを交換する

ツリカナグ • 目視で点検する• 穴径をノギスで測定する

穴径

• ツナギジク、ツナギボルトで確実に結合されていること• 摩耗限界は穴径の5%

ツリカナグを交換する

ギヤフレームパッキン

• 目視で点検する

ギヤフレームパッキン

• 破れ、切断がないこと ギヤフレームパッキンを交換する

ギヤ類・モータジク

• 目視で点検する

モータジク

ロータ

• 著しい摩耗、変形、破損がないこと 部品を交換する

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86

電気トロリ(MR2形)年次点検

年次点検

2

年次点検(つづき)第2章 定期点検

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

横行路面 • 目視で点検する • ペイント・油・異物などが着いていないこと

• 粉塵、摩耗粉がないこと

横行レールを清掃する

変形、摩耗 • 目視およびノギスで点検する検する

I ビーム H ビーム

B B

t t

• フランジのねじれやダレなどの変形がないこと• 横行路面の摩耗が限界値を超えないこと• B の使用限界:新品時の95%まで• t の使用限界:新品時の90%まで

レールを交換または補修する

レールの.取付ボルト

• 目視で点検する • 緩み・脱落のないこと 確実に締め付ける

ストッパ • 目視で点検する

ストッパ ストッパ

• レール両端に、確実に取り付けられていること

ストッパを増し締めする

横行レール

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

外観 • ケーブル表面を目視で点検する

• 変形、損傷がなく、確実に取り付けられていること

中継ケーブルを交換する

中継ケーブル

電装品、電気特性電気チェーンブロック(ER2形)の「年次点検」(P82)を参照ください。

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87

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

動作確認 • 定格荷重をかけて、日常点検項目を実施する

 ([日常点検項目]   (P24)を参照)

•必ず無負荷テストを終了してから、定格荷重テストをしてください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

正常に組み立てられているか、部品に異常はないか分解して点検する

• [日常点検項目](P24)を参照

ブレーキ • 定格荷重にて動作させてから、停止させる

• 操作を止めると直ちにブレーキが効き、モータが停止すること

横行:停止距離は1分間の横行距離の10%以内

(ただし荷振れのないとき。荷がぶれているときはこの限りではありません)

正常に組み立てられているか、部品に異常はないか分解して点検する

異常音 • 定格荷重にて動作させてから、停止させる

• 不規則な回転音がないこと• モータのうなり音、ブレーキの擦れ音がないこと

正常に組み立てられているか、部品に異常はないか分解して点検する

• 各部の点検が終了したら、機能検査を行って正しく動作することを確認してください。

これらを守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

機能・性能

強..制

電気トロリ(MR2形)年次点検

年次点検

2

(つづく)

定格荷重をかけて以下の点検をしてください。

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88

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)年次点検

年次点検

2

年次点検(つづき)第2章 定期点検

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)年次点検本体構成部品

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

クルマ • 目視で点検する• D,t 寸法をノギスで測定する

φD φD φd

t

0.5~3t0.5~3t 5t5t

• 外形寸法をノギスで測定する

• 著しい変形、損傷がないこと• クルマの摩耗が限界値を下回らないこと• 踏面に凹凸のないこと• フランジに筋目のないこと

クルマを交換する

ツリジク • 目視で点検する• 軸径をノギスで測定する

軸径

• 著しい変形、摩耗がないこと• 目視で変形が明らかなものは使用限界 

• 摩耗限界は軸径の5%

ツリジクを交換する

ツリカナグ • 目視で点検する• 穴径をノギスで測定する

穴径

• ツナギジク、ツナギボルトで確実に結合されていること

• 摩耗限界は穴径の5%

ツリカナグを交換する

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

横行路面 • 目視で点検する • ペイント・油・異物などが着いていないこと

• 粉塵、摩耗粉がないこと

横行レールを清掃する

横行レール

定格荷重ビーム

D (mm) d (mm) フランジ厚 t(mm)

TSP TSG 基準 限界 基準 限界 基準 限界

125kg250kg500kg

-H形鋼

6058.5

フランジ部に深い傷やひび割れのないこ

I形鋼 踏面に深い傷やひび割れのないこと

1t

125kg250kg500kg1t

H形鋼71

69.5

I形鋼 踏面に深い傷やひび割れのないこと

1.5t2t

H形鋼

85

83.5

I形鋼 踏面に深い傷やひび割れのないこと

2.5t3t

H形鋼

100

98.5

I形鋼 踏面に深い傷やひび割れのないこと

5tH形鋼

118 112 113 107 9.6 6.7I形鋼

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89

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)年次点検

年次点検

2

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

変形、摩耗 • 目視およびノギスで点検する

I ビーム H ビーム

B B

t t

• フランジのねじれやダレなどの変形がないこと• 横行路面の摩耗が限界値を超えないこと• B の使用限界:新品時の95%まで• t の使用限界:新品時の90%まで

レールを交換または補修する

レールの.取付ボルト

• 目視で点検する • 緩み・脱落のないこと 確実に締め付ける

ストッパ • 目視で点検する

ストッパ ストッパ

• レール両端に、確実に取り付けられていること

ストッパを増し締めする

項目 点検方法 判定基準 基準を外れた時

動作確認 • 定格荷重をかけて、日常点検項目を実施する

 ([日常点検項目]   (P24)を参照)

•必ず無負荷テストを終了してから、定格荷重テストをしてください。

死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

正常に組み立てられているか、部品に異常はないか分解して点検する

• [日常点検項目](P24)を参照

異常音 • 定格荷重にて横行させる

• 不規則な回転音がないこと 正常に組み立てられているか、部品に異常はないか分解して点検する

• 各部の点検が終了したら、機能検査を行って正しく動作することを確認してください。

これらを守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

機能・性能

強..制

定格荷重をかけて以下の点検をしてください。

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90

点検時には起動回数・運転時間を確認し、下記に限らず、運転状況の管理および保守管理にご利用ください。1速形の起動回数、運転時間はCHメータで確認してください。(「運転時間と起動回数の確認(CHメータ)」(P92)を参照してください)2速インバータ形の起動回数、運転時間の起動回数、運転時間は保守管理者の方が『インバータマニュアル』(別冊)を参照し、インバータ表示で確認してください。

ギヤオイル交換周期の目安と留意点下表の荷重率および運転時間により、ギヤオイルを交換してください。•運転時間が下記に満たない場合でも、5年ごとに交換してください。

ギヤオイル交換運転時間荷重率

120時間ごと 240時間ごと 360時間ごと

軽 定格荷重を加えられることは非常にまれで、通常は軽い負荷が加えられる機構

中 定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は中程度の負荷が加えられる機構

重 定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は重い負荷が加えられる機構

超重 定格荷重を定常的に加えられる機構

仕様 形式 ギヤオイル量 (ml) オイルメーカ オイル種類

フリクション

クラッチ

ER2-001H、001IH、003S、003IS 520

キトー純正 キトー純正

ER2-003H、003IH、004L、004IL、004S、004IS、005S、005IS 540

ER2-010L、010IL 620ER2-010S、010IS 680ER2-015S、015IS、020L、020IL 1300ER2-020S、020IS、028S、028IS、030S、030IS 1900

ER2-025S、025IS、048S、048IS、050S、050IS 1900

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

ER2-001H、001IH、003S、003IS 680

キトー純正 キトー純正

ER2-004L、004IL 820ER2-003H、003IH、004S、004IS、005S、005IS 900

ER2-010L、010IL 1050ER2-010S、010IS 1100ER2-015S、015IS、020L、020IL 2000ER2-020S、020IS、028S、028IS、030S、030IS 2500

ER2-025S、025IS、048S、048IS、050S、050IS 2700

ギヤオイルの種類と本体1台当たりのギヤオイル量

CHメータによる部品交換

危険•仕様によって、ギヤオイルが異なります。誤ったギヤオイルの使用は荷の落下につながります。必ず指定のギヤオイルを使用してください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。強..制

CHメータによる部品交換

2

第2章 定期点検

※オイルは0.7L または1.0L のボトルでの提供となります。

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91

CHメータによる部品交換

2

(つづく)

コンタクタの寿命と交換の目安下表のインチング率および起動回数によって、コンタクタを交換します。また、起動回数が下記に満たない場合でも、5年ごとにコンタクタを交換してください。

コンタクタ交換起動回数インチング率

20万回ごと 50万回ごと 100万回ごと

低 通常運転でほとんどインチングがない 中 通常運転でときにはインチングする 高 通常運転で約50%以上インチングする

注)・1速形の起動回数はCHメータで確認してください。(「運転時間と起動回数の確認(CHメータ)」(P92)を参照してください)

 ・.2速インバータ形の起動回数の確認は、保守管理者の方が『インバータマニュアル』(別冊)を参照し、インバータ表示で確認してください。

お願い必ず指定のコンタクタを使用してください。

ブレーキ点検の目安起動回数が100万回に到達したらブレーキギャップを点検し、状態により下表の対応内容を実施してください。起動回数が200万回に到達した場合は、ギャップの状態に関係なくブレーキ1式を交換してください。

ブレーキギャップの状態 対応内容限界ギャップに到達 ブレーキ1式を交換する限界ギャップの50~100% 以後、限界ギャップに到達するまで10万回ごとに点検する限界ギャップの50%未満 20万回ごとに点検する

ギヤ部品交換の目安(ロードギヤ、ギヤB、ピニオン、フリクションクラッチ、 メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ)

部品交換運転時間本体等級

800時間ごと 1600時間ごと 3200時間ごと

M6 - - 部品交換M5 - 部品交換 -M4 部品交換 - -

ニードルベアリング(アイドルシーブ用)グリース交換の目安グリース交換運転時間

荷重率200時間ごと 400時間ごと

軽 定格荷重を加えられることは非常にまれで、通常は軽い負荷が加えられる機構

中 定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は中程度の負荷が加えられる機構

重 定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は重い負荷が加えられる機構

超重 定格荷重を定常的に加えられる機構

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92

2

第2章 定期点検

CHメータ:起動回数・運転時間表示装置コンタクタ(巻下げ)開閉回数と運転時間(巻下げ時のモータ通電時間×2)を表示します。定期点検時、年次点検時に運転状況の管理および保守管理の用途としてお役立てください。

<使用方法>コントローラカバーを開け、ターミナルバン側面にあるボタンを押してください。液晶表示に、右図の①②③の順に表示され、自動的に表示が消えます。①運転時間(右図の例では1,089時間 )③ +②起動回数(右図の例では2,031,091回)注)2速インバータ形の運転時間と起動回数の確認は『インバータマニュアル』(別冊)を参照ください。『インバータマニュアル』は最寄りのサービスショップまたはキトーまでお申し付けください。

運転時間と起動回数の確認(CHメータ)

H

lower digits

upper digitsCNumber of

starts

-

Readout sequenceHoist's on time in hour

液晶表示

ボタン

運転時間と起動回数の確認

CHメータによる部品交換(つづき)

ベアリング交換の目安部品交換運転時間

本体等級800時間ごと 1600時間ごと 3200時間ごと

M6 - - 部品交換M5 - 部品交換 -M4 部品交換 - -

フック、シタカナグ交換の目安下表の荷重率、起動回数により、フック、シタカナグを交換してください。

部品交換起動回数荷重率

100万回ごと 150万回ごとと 200万回ごと

軽 定格荷重を加えられることは非常にまれで、通常は軽い負荷が加えられる機構

中 定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は中程度の負荷が加えられる機構

重 定格荷重をかなり頻繁に加えられるが、通常は重い負荷が加えられる機構

超重 定格荷重を定常的に加えられる機構

Vリング交換の目安運転時間が200時間超えでブレーキカバー側にモリサームN0.2 を塗布してください。Vリングの取り付け場所は「製品構造と各部の名称」(P122)を参照ください。

モータジク(ロータ付)交換の目安部品交換運転時間

本体等級400時間ごと 800時間ごと 1600時間ごと 3200時間ごと

M6 - スプライン部にグリス塗布※ - 部品交換

M5 - スプライン部にグリス塗布 部品交換 -

M4 スプライン部にグリス塗布 部品交換 - -

※800時間、1600時間、2400時間経過時にそれぞれスプライン部にグリース塗布。

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93

3章

故障の原因と対策

故障の原因・対策ガイダンス............................................................... 94安全上のご注意....................................................................................... 98故障の原因と対策................................................................................... 99 ・電源...................................................................................................... 99 ・ブレーカ.............................................................................................. 99 ・給電ケーブル.................................................................................... 100 ・モータ............................................................................................... 101 ・ブレーキ........................................................................................... 102 ・機内配線........................................................................................... 104 ・トランス........................................................................................... 104 ・コンタクタ、リレー........................................................................ 105 ・ヒューズ........................................................................................... 105 ・上下限リミットスイッチ................................................................ 106 ・押しボタンスイッチ........................................................................ 107 ・インバータ....................................................................................... 108 ・インターフェース基板.................................................................... 108 ・制動抵抗器....................................................................................... 108 ・感電................................................................................................... 109 ・フリクションクラッチ.................................................................... 109 ・メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ.............................. 110 ・フック............................................................................................... 111 ・ロードチェーン................................................................................ 113 ・ロードシーブ、アイドルシーブ..................................................... 115 ・クサリガイドA................................................................................ 115 ・ギヤ、ツギテ部................................................................................ 115 ・ベアリング....................................................................................... 116 ・トロリ走行....................................................................................... 116

この章では、故障の状況から主な故障内容と点検項目を説明します。電気チェーンブロックの修理(保守)には、分解・組立作業が伴います。『分解組立マニュアル』(別冊)を参照し正しく行ってください。

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94

故障の原因・対策ガイダンス

状況 主な故障内容 点検項目 参照ページ無負荷で動作しない

ブレーキ作動音がしない

コンタクタの作動音がしない

電源電圧の異常 電源 99操作回路の断線、焼損電装部品の故障

ブレーカ 99給電ケーブル 100機内配線 102コンタクタ 105トランス 104ヒューズ 105上下限リミットスイッチ 106押しボタンスイッチ 107

コンタクタの作動音がする

動力回路の断線、焼損モータ、ブレーキの故障

モータ 101ブレーキ 102機内配線 104コンタクタ(接点溶断) 105

ブレーキ作動音がする 駆動部品の破損ベアリング焼き付き

ギヤ、ツギテ部 115ベアリング 116

無負荷で動作する

荷をつると動作しない(モータからうなり音あり)

欠相(単相運転) 電源 99給電ケーブル 100モータ 101コンタクタ(接点溶断) 105

オーバーロード(クラッチ作動)

フリクションクラッチ 109メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

110

荷をつるとゆっくりだが動作する 電圧降下 給電ケーブル 100押しボタンスイッチの表示と異なった動作をする

表示と違う動作をする(表示と反対に動作する)

逆相結線 給電ケーブル 100誤配線 機内配線 104

押しボタンスイッチ 107いずれかのスイッチを操作したとき動作しない

操作回路の断線 機内配線 104押しボタンスイッチ 107

電装部品の故障 コンタクタ 105上下限リミットスイッチ 106

正常に停止しない

押しボタンスイッチを離しても停止しない 接点溶着 コンタクタ 105停止距離が長くなった(または短くなった)

ブレーキライニング摩耗

ブレーキ 102

上限、下限でモータが停止しない 逆相結線 給電ケーブル 100誤配線 機内配線 104

押しボタンスイッチ 107

故障の原因・対策ガイダンス

3

第3章 故障の原因と対策

故障の原因・対策ガイダンス/1速形

1速形

故障の原因・対策ガイダンス以下の表は、故障の状況に対応する主な故障内容と点検項目を整理したものです。確認と処置および対策の詳細は、各項目の参照ページを参照ください。•製品構造と各部の部品名称は付録の[技術資料](P122)を参照ください。

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95

状況 主な故障内容 点検項目 参照ページ異常音がする ハネ出し音(パチパチ音) ロードチェーンの摩耗 ロードチェーン 113

ロードシーブの摩耗 ロードシーブ、アイドルシーブ

115

動作音の変化 ギヤの摩耗、破損 ギヤ、ツギテ部 115ベアリング劣化 ベアリング 116

ブレーキ音 動作時(こすれる音)

引き摺り ブレーキ 102

停止時 ライニングの摩耗 ブレーキ 102メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ(巻下げ時)

こすれる音 指定品以外のオイルを使用

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

110

曲線レールでの異音(摩擦音) レールとクルマの干渉 トロリの走行 116横行できない 電気トロリ/手動トロリ クルマのスリップ トロリの走行 116

レールの傾斜斜め引き(クルマの浮上がり)ギヤの噛み合い不良ブレーキの固着

電気トロリ 電気系の故障(電気チェーンブロックの項を参照)

手動トロリ ハンドホイルとハンドチェーンの噛み合い不良

蛇行する異常音がする

電気トロリ/手動トロリ レールとクルマの干渉 トロリの走行 116カラー調整不良クルマの偏摩耗クルマの変形ベアリング劣化レールの変形、摩耗ベアリング劣化ブレーキバンの摩耗

フック関係 変形 フック 111ロードチェーン関係 摩耗、伸び、ねじれ ロードチェーン 113本体、押しボタンスイッチなどに触れるとショックを受ける

接地不良、ケーブル断線

感電 109

(つづく)

故障の原因・対策ガイダンス

3

1速形

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96

状況 主な故障内容 点検項目 参照ページ非常停止でインバータをリセットしても動作しない(本体が冷めてからインバータリセットしても動作しない場合)

インバータ関係 『インバータマニュアル』を参照してインバータのエラーコードを確認してください

『インバータマニュアル』(別冊)

無負荷で動作しない

ブレーキ作動音がしない 電源電圧の異常 電源 99操作回路の断線、焼損電装部品の故障

ブレーカ 99給電ケーブル 100機内配線 104トランス 104ヒューズ 105リレー 105インターフェース基板 108インバータ 108上下限リミットスイッチ 106押しボタンスイッチ 107

動力回路の断線、焼損モータ、ブレーキの故障

モータ 101ブレーキ 102機内配線 104リレー(接点溶断) 105

モータ過熱によるインバータトリップ(電子サーマル)

インバータ 108

インバータ過熱 インバータ 108ブレーキ作動音がする 駆動部品の破損

ベアリング焼き付きギヤ、ツギテ部 115ベアリング 116

無負荷で動作する

荷をつると動作しない(モータうなり音あり)

オーバーロード(クラッチ作動)

フリクションクラッチ 109メカニカルブレーキ付きフリクションクラッチ

110

荷をつるとゆっくりだが動作する 電圧降下 給電ケーブル 100低速時は動作するが、高速時は動作しないかまたは動作が鈍い

電源電圧の低下 電源 99電圧降下 給電ケーブル 100

巻下げ時や減速時に動作しない 制動抵抗器の異常 制動抵抗器 108押しボタンスイッチの表示と異なった動作をする

表示と違う動作をする(表示と反対に動作する)

モータ線の逆相結線 モータ 100誤配線 機内配線 104

押しボタンスイッチ 107いずれかのスイッチを操作したとき動作しない

操作回路の断線 機内配線 104押しボタンスイッチ 107

電装部品の故障 インバータ 108インターフェース基板 108上下限リミットスイッチ 106

故障の原因・対策ガイダンス(つづき)

故障の原因・対策ガイダンス

3

第3章 故障の原因と対策

2速インバータ形

2速インバータ形

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97

状況 主な故障内容 点検項目 参照ページ正常に停止しない

停止距離が長くなった リレー故障または接点溶断

リレー 105

停止距離が長くなった(または短くなった)

ブレーキライニング摩耗

ブレーキ 102

上限、下限でモータが停止しない モータ線の逆相結線 給電ケーブル 100誤配線 機内配線 104

押しボタンスイッチ 107異常音がする ハネ出し音(パチパチ音) ロードチェーンの摩耗

ロードシーブの摩耗ロードチェーン 113ロードシーブ、アイドルシーブ

115

動作音の変化 ギヤの摩耗、破損ベアリング劣化

ギヤ、ツギテ部 115ベアリング 116

ブレーキ音 動作時(こすれる音)

引き摺り ブレーキ 102

停止時 ライニングの摩耗 ブレーキ 102メカニカルブレーキ付きフリクションクラッチ(巻下げ時)

こすれる音 指定品以外のオイルを使用

メカニカルブレーキ付きフリクションクラッチ

110

曲線レールでの異音(摩擦音) レールとクルマの干渉 トロリの走行 116横行できない 電気トロリ/手動トロリ クルマのスリップ トロリの走行 116

レールの傾斜斜め引き(クルマの浮上がり)ギヤの噛み合い不良ブレーキの固着

電気トロリ 電気系の故障(電気チェーンブロックの項を参照)

手動トロリ ハンドホイルとハンドチェーンの噛み合い不良

蛇行する異常音がする

電気トロリ/手動トロリ レールとクルマの干渉 トロリの走行 116カラー調整不良クルマの偏摩耗クルマの変形ベアリング劣化レールの変形、摩耗ベアリング劣化ブレーキバンの摩耗

フック関係 変形 フック 111ロードチェーン関係 摩耗、伸び、ねじれ ロードチェーン 113本体、押しボタンスイッチなどに触れるとショックを受ける

接地不良、ケーブル断線

感電 109

故障の原因・対策ガイダンス

3

2速インバータ形

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98

安全上のご注意

•保守管理者以外の方は、分解・修理をしないでください。保守管理用としての『分解組立マニュアル』『パーツリスト』を別途準備しています。分解・修理などはこれらの保守管理用資料により、保守管理者が行ってください。

• 部品交換する場合は、キトー電気チェーンブロック ER2、ER2M、ER2SP、ER2SG形用純正部品以外は使用しないでください。キトー純正部品であっても、形式が異なると使用できない場合があります。『分解組立マニュアル』(別冊)に従って正しく部品を使用してください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

禁..止

危険

強..制

• 電気チェーンブロックの修理(保守)時、異常を発見した場合は、保守管理者が原因を調査の上、修理を実施してください。

• 電気チェーンブロックの修理作業を行うときは、次の内容を守ってください。• 必ず電源を切ってください。• 必ず「点検中」の表示をしてください。• 荷をつらない状態で行ってください。

• 電気チェーンブロックやトロリの作動音の変化に注意してください。作動音の変化は、故障の有無を判断する重要な要素です。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

安全上のご注意

3

第3章 故障の原因と対策

故障の原因と対策全般に関して/2速インバータ形取り扱い全般について

故障の原因と対策全般に関して

2速インバータ形取り扱い全般について

•パラメータの変更はしないでください。パラメータの変更が必要な場合は、最寄のサービスショップまたは弊社にお問い合わせください。

• 電源遮断後、5分以内での保守、点検等の作業はしないでください。インバータ内のコンデンサーが放電終了するまでお待ちください。

• コントローラカバーは、運転中は高温になりますので触らないでください。• 運転後は30分程度経過するまでは、コントローラカバーに触らないでください。• キトー純正インバータ以外は使用しないでください。キトー専用の仕様になっていますので、必ず純正品をご用命ください。

• インバータ回りの配線の変更はしないでください。必要により配線を外した場合は、コントローラカバー内の配線図を確認のうえ、正しく接続してください。

• インバータを接続したまま、耐電圧試験および絶縁抵抗測定(メガー測定)は行わないでください。• 動作中に電源を遮断しないでください。

これらの内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故およびインバータ破損の恐れがあります。

禁..止

危険

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99

電源

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない 電源電圧の異常 本体受電部にて各相間の電圧を測

定する電源電圧に異常があるときは、電源設備を確認する

電源設備の異常 電源設備の点検を定期的に行う

ブレーカ(配電盤)

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない ショートにより

ブレーカが落ちた

ショートしている部品を修理または交換する

ケーブル断線、電装品焼損など

給電ケーブル、モータ、ブレーキ、機内配線、トランス、コンタクタの各項目参照

容量不足のためブレーカが落ちた

ブレーカの容量が適正か確認し、容量不足のときは交換する

容量選定間違い 適正ブレーカを使用する(P54参照)

過電流によりブレーカが落ちた

過電流になる要因を確認し処置する(給電ケーブル、モータ、ブレーキ、機内配線、トランス、コンタクタの各項目参照)

過電圧、低電圧、オーバーロードなど

給電ケーブル、モータ、ブレーキ、機内配線、トランス、コンタクタの各項目参照

故障の原因と対策

故障の原因と対策

3

電源/ブレーカ(配電盤)

• 電源の確認時には感電に注意してください。

感電により、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

禁..止

(つづく)

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100

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

給電ケーブル

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない 断線

(2本以上)導通、傷、端子の圧着、プラグのはんだ付けを確認する不具合があるときは修理またはケーブルを交換する

無理な力が加わった

ケーブルウケアームなどに確実に固定する

耐震ケーブルを使用していない

可動部分では耐震ケーブルを使用する

ねじれ、よじれ ねじれ、よじれなどが無いように設置する

他の設備に干渉した

他の設備に干渉しないようにケーブルを固定する

焼損(2本以上)

ケーブルを確認し、焼けているときは交換する

容量不足による温度上昇

適正ケーブルを使用する(P54参照)

ケーブルを束ねて使用している

ケーブルは束ねない

プラグの差し込み不良

プラグを奥まで差し込み、固定用のカップリングネジを確実に締め込む

設置時の差し込み不良

確実に固定する

衝撃、振動による固定用ネジの緩み

大きな衝撃が加わらないように使用する

起動が鈍いまたは動作しない

容量不足 適正なケーブルサイズか確認し、不足しているときは適正なケーブルに交換する

容量不足による電圧降下

適正ケーブルを使用する(P54参照)

動作するが、荷をつると巻き上がらない.(単相状態)

1線のみ断線、または焼損している

上記、断線・焼損の項参照

1速仕様で押しボタン操作と違う方向に動作する(逆相)* .2速インバータ仕様の場合はインバータの項を参照

電源線の配線間違い

電源の2線を入れ替える 組み立て時の配線間違い

配線図を参照し、正しく配線する

第3章 故障の原因と対策

給電ケーブル

• 押しボタンスイッチ回路での配線替えは行わないでください。

リミットスイッチが作動しなくなるので大変危険です。

危険

禁..止

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101

モータ

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない 巻線焼損

(2相以上)相間の抵抗値を測定し、全ての相間が無限大のときはモータを交換する

過電圧、低電圧による過電流

定格電圧で使用する

オーバーロードによる過電流

定格荷重以下で使用する

短時間定格、反復定格を超えた運転

短時間定格、反復定格を確認し、定格内で使用する

過度なインチング、プラッキング操作(起動電流連続印加)

過度な操作は行わない

ブレーキ引き摺りによる過電流

ブレーキの項参照

リード線断線(2本以上)

相間の抵抗値を測定し、全ての相間が無限大のときはモータを交換する

組み立て時のリード線損傷

注意して組み立てる

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

動作するが、荷をつると巻き上がらない(単相状態)

巻線焼損(1相のみ)

相間の抵抗値を測定し、無限大の相間があるときはモータを交換する

巻線の絶縁不良によるレイヤーショート(相間短絡)

組み立て時にモータ内部に異物が混入しないように注意する

リード線断線(1本のみ)

相間の抵抗値を測定し、無限大の相間があるときはモータを交換する

組み立て時のリード線損傷

リード線を挟み込まないように注意して組み立てる

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

(つづく)

故障の原因と対策

3

モータ

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102

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

ブレーキ

• 電磁ブレーキの調整・分解をしないでください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

禁..止

危険

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない ブレーキコイル

焼損ブレーキコイルの抵抗値を測定し、無限大のときはブレーキ一式を交換する

過電圧、低電圧による過電流

定格電圧で使用する

過度なインチング、プラッキング操作(起動電流連続印加)

過度な操作は行わない

オーバーロードによる過電流

定格荷重以下で使用する

短時間定格、反復定格を超えた運転

短時間定格、反復定格を確認し、定格内で使用する

単相運転による過電流

単相運転では荷が巻き上がらないので、異常を感じたときは直ちに運転を停止し、単相運転の要因を確認する

ライニングの摩耗(ブレーキ吸引限界を超えた)

ブレーキギャップを測定し、使用限界を超えたときはブレーキ一式を交換する(P79参照)

過度なインチング操作

過度な操作は行わない

ブレーキリード線の断線

リード線の導通を確認し、導通がないときは交換する

組み立て時のリード線損傷

リード線を挟み込まないように注意して組み立てる

ブレーキリード線差し込み端子の結合不良

差し込み端子を確実に結合する差し込み端子が緩いときは端子を交換する

組み立て時の結合不良

組み立て時に確実に結合する

第3章 故障の原因と対策

ブレーキ

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103

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない 錆付き 固着しているときはブレーキ一式

を交換するパッキン類の組み付け不良

ブレーキカバーのパッキン、およびVリングを確実に組み付けるパッキン類が劣化しているときは交換する

湿気の多い環境での放置

定期的に動作させる

結露 周囲温度が急激に変化する環境での使用に注意する

整流器の破損 テスターで整流器の抵抗値を測定するプラス端子 : テスター棒のマ

イナスマイナス端子:テスター棒のプ

ラス(kΩレンジで測定する)このとき、抵抗値が0に近い値なら正常これ以外のときは、整流器を交換する

過電圧、低電圧による過電流

定格電圧で使用する

過度なインチング、プラッキング操作(起動電流連続印加)

過度な操作は行わない

オーバーロードによる過電流

定格荷重以下で使用する

短時間定格、反復定格を超えた運転

短時間定格、反復定格を確認し、定格内で使用する

単相運転による過電流

単相運転では荷が巻き上がらないので、異常を感じたときは直ちに運転を停止し、単相運転の要因を確認する

停止距離が長くなった、または短くなった(温度により若干変化することはありうる)

ライニングの摩耗

ブレーキギャップを測定し、使用限界を超えたときはブレーキ一式を交換する(P79参照)

過度なインチング操作

過度な操作は行わない

作動音が大きくなった

ライニングの摩耗

ブレーキギャップを測定し、使用限界を超えたときはブレーキ一式を交換する(P79参照)

過度なインチング操作

過度な操作は行わない

(つづく)

故障の原因と対策

3

ブレーキ

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104

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

機内配線

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない 断線 配線を確認し、断線しているとき

は修理する振動、衝撃 大きな衝撃が加わ

らないように使用する

組み立て時のリード線損傷

リード線を挟み込まないように注意して組み立てる

端子を確認し、断線しているときは修理する

端子の圧着不良 適正工具で圧着する

誤配線 配線図と照合し、間違っているときは正しく配線する

組み立て時の配線間違い

配線図を参照し正しく配線する

端子ネジの緩み(発熱し焼損することがある)

緩んでいるときは増し締めする 組み立て時の締め付け不良

確実に締め付ける

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

プラグ、コネクタ、差し込み端子の結合不良

確実に結合されていないときは正しく結合するプラグは固定用のネジを確実に締め付ける

組み立て時の結合不良

確実に結合する

トランス

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない(コンタクタが動作しない)

コイル焼損、断線

コイルの抵抗値を測定し、無限大のときはトランスを交換する

過電圧 定格電圧で使用する

過度なインチング、プラッキング操作(起動電流連続印加)

過度な操作は行わない

コンタクタ動作不良による過電流

コンタクタの項参照

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

リード線の断線 リード線を確認して、断線しているときは修理またはトランスを交換する

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

第3章 故障の原因と対策

機内配線/トランス

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105

コンタクタ、リレー

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策停止しない 接点溶着、溶断 コンタクタの手動操作部を動作さ

せ、導通を確認する溶着または溶断しているときはコンタクタを交換するリレーの場合、接点を目視確認する

過度なインチング、プラッキング操作(起動電流連続印加)

過度な操作は行わない

過電圧(過電流) 適正電圧で使用する

オーバーロードによる過電流

定格荷重以下で使用する

動作しない コイル焼損 コイルの抵抗値を測定し、無限大のときは交換する

過度なインチング、プラッキング操作(起動電流連続印加)

過度な操作は行わない

過電圧(過電流) 定格電圧で使用する

低電圧によるバタツキ(起動電流連続印加)

定格電圧で使用する

可動部品破損 コンタクタの手動操作部を動作させ、スムーズに動作しないときは交換するリレーの場合、破損している部品が無いか目視で確認する

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

ヒューズ

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない(コンタクタが動作しない)

溶断 ヒューズの導通確認し、導通がないときは発生要因を確認してから交換する

操作回路のショート、電装品の焼損

故障している電装品の項参照

コンタクタ動作不良による過電流

コンタクタの項参照

(つづく)

故障の原因と対策

3

コンタクタ、リレー/ヒューズ

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106

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

上下限リミットスイッチ

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない(コンタクタ、インバータが動作しない)

接点溶断 リミットスイッチを動作させ、接点の導通を確認する導通がないときはリミットスイッチ一式を交換する

リミットスイッチの常用

常用はしない

断線 配線を確認し、断線しているときは修理またはリミットスイッチ一式を交換する

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

可動部の錆付き(可動部の戻り不良)

リミットレバーなどの可動部が固着していないか確認し、固着しているときは錆を取り除くか、または固着部品を交換する

長期間、上限 ・下限にて放置

上限・下限での放置はしない

上限、下限にてモータが停止しない

接点溶着 リミットスイッチを動作させ、接点の導通を確認するOFFしないときはリミットスイッチ一式を交換する

リミットスイッチの常用

常用はしない

可動部の錆付き リミットレバーなどの可動部が固着していないか確認し、固着しているときは錆を取り除くか、または固着部品を交換する

長期間未使用、湿気の多い場所での使用

定期的に点検を行う

誤配線 配線図を参照し、正しく配線するリミットスイッチの配線が正しいときは、逆相結線なので、電源線の2線を入れ替える

配線間違い 配線図を参照し正しく配線する

第3章 故障の原因と対策

上下限リミットスイッチ

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107

押しボタンスイッチ

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない.(コンタクタが動作しない)

非常停止ボタンが押し込まれている

非常停止ボタンが押されているときは、ボタンを右に回し解除する

非常停止ボタン

非常停止ボタンの解除忘れ

「押しボタンの操作方法」(P28)を良く読んでから使用する

スイッチユニットの故障

接点の導通を確認し、導通がないときは押しボタンスイッチを交換する

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

スイッチ内の断線

押しボタンコードが正しくスイッチユニットに配線されているか確認し、断線しているときは修理する

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

スイッチ内の端子ネジの緩み

緩んでいるときは増し締めする 振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

押しボタンコードの断線

導通を確認し、導通がないときはケーブル、または押しボタンコード一式を交換する

ケーブルの被覆破損

他の設備に接触しないように注意して操作する

保護ワイヤの取り付け不良により、ケーブルに力が加わった

保護ワイヤを確実に取り付ける(「ケーブル接続」(P55)参照)

表示通りに動作しない

誤配線 配線図を参照し、正しく配線する押しボタンスイッチの配線が正しいときは、逆相結線なので、電源線の2線を入れ替える

配線間違い 配線図を参照し正しく配線する

東西南北ラベルの張り付け間違い

設置場所に合わせて正しくラベルを張り付ける

設置場所違い 正しく張り付ける

押しボタンを離しても停止しない

スイッチユニットの戻り不良

スイッチがスムーズに動作しないときは押しボタンスイッチを交換する

振動、衝撃 大きな衝撃が加わらないように使用する

(つづく)

故障の原因と対策

3

押しボタンスイッチ

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108

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

インバータ

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない インバータの故

障非常停止によりインバータをリセットし、動作しないときはインバータを確認する

インバータの故障 『インバータマニュアル』を参照してインバータのエラーコードを確認する

モータ過熱 インバータのモータサーマル機能による停止冷却して、インバータを非常停止でリセットすれば動作する

短時間定格、反復定格を超えた運転

短時間定格、反復定格を確認し、定格内で使用する

インバータ過熱 インバータの過熱防止機能による停止冷却して、インバータを非常停止で、リセットすれば動作する

短時間定格、反復定格を超えた運転

短時間定格、反復定格を確認し、定格内で使用する

インバータの寿命(コンデンサ)

『インバータマニュアル』を参照 短時間定格、反復定格を超えた運転

短時間定格、反復定格を確認し、定格内で使用する

インターフェース基板

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない 回路部品破損 押しボタンを操作し、基板上の

LEDが点灯するか確認点灯しないときは基板を交換する*通電チェックのため感電注意

過電流、過電圧寿命

定格電圧で使用するインターフェース基板を交換する

コネクタ接触不良

コネクタの導通を確認して、導通しないときはコネクタを交換する

コネクタ組立不良 確実にピンを圧着、挿入する

制動抵抗器

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策動作しない 抵抗器の断線 抵抗器の抵抗値を測定し、抵抗値

が無限大の時は抵抗器を交換。短時間定格、反復定格を超えた運転オーバーロード

定格範囲内で使用する

第3章 故障の原因と対策

インバータ/インターフェース基板/制動抵抗器

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109

フリクションクラッチ

• フリクションクラッチの調整・分解をしないでください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

禁..止

危険

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策荷が巻き上がらない.または停止後荷が降下する

クラッチ作動(正常)

荷重を定格荷重以下に下げて使用する

オーバーロード 定格荷重以下で使用する

クラッチバンの摩耗

フリクションクラッチを交換する クラッチの多用 オーバーロードを多用しない

長時間運転 使用限界を超えた本体は使用しない

クラッチの特性変化

指定品以外のオイルの使用

純正オイルを使用する

長期間放置 使用場所および保管場所に留意する

ギヤボックス内部の温度上昇

温度を下げてから再度動作させるそれでも巻き上がらないときはフリクションクラッチを交換する

高温環境下または高頻度下での使用

高温環境、高頻度での使用は避ける

• ギヤオイルは純正品を使用してください。 (メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ用のギヤオイルは標準仕様とは異なります)

つり荷の落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

(つづく)

故障の原因と対策

3

感電/フリクションクラッチ

感電

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策本体、押しボタンスイッチなどに触れるとショックを受ける

接地不良 接地抵抗を測定し、100Ω以下(D種接地)でなければ、電気設備基準および内線規定に従い接地工事を行う

接地工事不良 接地工事を確実に行う

接地線の接続不良 ネジなどの緩みがないように、確実に取り付ける

ケーブルの断線 ケーブルに無理な力が加わらないように設置する(給電ケーブル、押しボタンスイッチの項参照)

水滴の付着 水滴を除去し、乾燥してから使用する

濡れた手で操作 濡れた手で操作しない

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110

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

• メカニカルブレーキ付フリクションクラッチの調整・分解をしないでください。

この内容を守らないと、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

禁..止

危険

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策荷が巻き上がらない

クラッチ作動(正常)

荷重を定格荷重以下に下げて使用する

オーバーロード 定格荷重以下で使用する

クラッチバンの摩耗

メカニカルブレーキ付フリクションを交換する

クラッチの多用 オーバーロードを多用しない

指定品以外のオイルの使用

純正オイルを使用する

クラッチの特性変化

長期間放置 使用限界を超えた本体は使用しない

ギヤボックス内部の温度上昇

温度を下げてから再度動作させるそれでも巻き上がらないときはメカニカルブレーキ付フリクションを交換する

高温環境下または高頻度下での使用

高温環境、高頻度での使用は避ける

荷が巻き上がらない.または停止後荷が降下する

ブレーキ性能の低下

メカニカルブレーキ付フリクションを交換する

指定品以外のオイルの使用

純正オイルを使用する

ブレーキバンの摩耗

長時間運転 使用限界を超えた本体は使用しない

インバータ仕様で、巻き下げ時に頻繁にトリップするようになった

ブレーキバンの摩耗

頻繁にトリップするときはメカニカルブレーキ付フリクションを交換する

長期間運転 トリップの回数が増加した場合はメカニカルブレーキの点検を実施する(P81参照)

• ギヤオイルは純正品を使用してください。(メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ用のギヤオイルは標準仕様とは異なります)

つり荷の落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

第3章 故障の原因と対策

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

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111

フック

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策フックの口が開いている

フックの変形 フックの変形が規定以上のときは交換する(P70参照)

オーバーロード 定格荷重以下で使用する

地球づり 地球づりを行わない巻き上げの時フックが突起物に引っかからないよう注意する

フック先端への荷の引っ掛け

フックの横引き

フックの中央で荷をつる

誤ったつり具の引っ掛け方

つり具の角度は120°以下とする

120°以下

フックに対し不適当な大きさのつり具の使用

適切なつり具を使用する

フックがねじれている

荷にチェーンを巻きつけての使用

チェーンの直巻きは行わない

首部がスムーズに回転しない

ベアリングの錆び付き、腐食

手で回してスムーズに回転しないときはオーバーホールまたは交換する

グリースの塗布不足使用環境による腐蝕

定期的にグリースを塗布するフックが薬品に浸からないようにつり具を使用する

ベアリング破損 ゴミの侵入 首部に異物が入らないように注意する

(つづく)

故障の原因と対策

3

フック

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112

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

フック(つづき)

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策フックラッチが外れている

フックの変形 フックの変形が規定以上のときは交換する(P70参照)

オーバーロード 定格荷重以下で使用する

地球つり 地球つりを行わない巻き上げの時フックが突起物に引っかからないよう注意する

フックに対し不適当な大きさのつり具の使用

適切なつり具を使用する

フックラッチの変形,外れ

フックラッチが変形または外れているときは交換する

フックラッチにつり具を掛けた

フックラッチにはつり具を掛けない

首部(シャンク部)が曲がっている

首部の変形,破損

首部に曲がりがあるときは交換する

フックの先端で荷をつった

フックの横引き

フックの中央で荷をつる

第3章 故障の原因と対策

フック

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ロードチェーン

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策チェーンがねじれている

シタフックのトンボ

フックを元に戻してトンボ状態を解除する

作業中シタフックを1回転させた

チェーン多条掛け機種を使用する場合は使用前にトンボ状態になっていないことを確認する

ボディ内部でチェーンがねじれている

クサリガイドA,ロードチェーンを取り外し、組み立て直す

組み立て不良 正しく組み立てる(分解組立マニュアル参照)

巻下げ時に突然クラッチが作動した

バケット内でチェーンがもつれてコブになった

バケット容量を確認し(バケットのネームプレートにて確認)、不足している時は容量の大きい物に交換する

バケットの容量不足

設置時に揚程とバケットの容量を確認し、正しく組み立てる

ハネ出し音(パチパチという音)がする

リンキング部の摩耗

線径の摩耗量を測定し、摩耗限界のときは交換する(P69参照)

グリース切れのまま長時間使用

定期的に潤滑油を塗布する(P40参照)

塗布部

荷重

過度なインチング操作

過度な操作は行わない

オーバーロード 定格荷重以下で使用する

斜め引き 斜め引きはしない

ロードシーブ、アイドルシーブの摩耗

ロードシーブ、アイドルシーブの項目参照

ピッチの伸び 5リンクピッチの和を測定し、限界値を超えたときは交換する(P69参照)

オーバーロード 定格荷重以下で使用する

(つづく)

故障の原因と対策

3

ロードチェーン

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114

故障の原因と対策

3

故障の原因と対策(つづき)

ロードチェーン(つづき)

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策不規則な異音がする

チェーン表面のキズ,変形

著しい傷、変形があるときは交換する

トンボ状態のまま使用した

チェーン多条掛け機種を使用する場合は使用前にトンボ状態になっていないことを確認する

ロードチェーンがねじれたままの使用

正しく組み立てる(分解組立マニュアル参照)

チェーン表面の打痕

他の物と強く接触した

他の物と衝突させないように周りに注意して使用する

表面にツヤがなく変色している

錆、腐食の発生 錆を取り除き、油を塗布する著しい錆、腐食のときは交換する

油切れ 定期的に潤滑油を塗布する(P40参照)

塗布部

荷重

雨ざらしでの使用 使用しない時は屋内、または雨覆いのある場所で保管すること

海水、薬品などの影響

特殊環境の使用に関しては事前にキトーに相談し、メーカ保障内で正しく使用すること

チェーンが切断した

寿命 チェーンを点検し、基準を外れているものは交換する(P69参照)

機械的寿命 正しく取り扱い、日常点検、定期点検を含めた適正管理を実施する

第3章 故障の原因と対策

ロードチェーン

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115

ロードシーブ、アイドルシーブ

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策ハネ出し音(パチパチという音)がする

シーブポケットの摩耗や山部への乗り上げ傷

摩耗部分

山部の肉厚を測定し、使用限界を下回ったときは交換する(P81参照)このとき、ロードチェーンも摩耗している可能性があるので、ロードチェーンも点検すること

グリース切れのまま長時間使用寿命

定期的に潤滑油を塗布する(P40参照)

過度なインチング操作

過度な操作は行わない

オーバーロード 定格荷重以下で使用する

斜め引き 斜め引きはしない

クサリガイドA

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策新品の時と比べて荷の横揺れが大きくなった

クロスガイド部の摩耗

基準寸法を測定し、限界値を超えたときは交換する(P76参照)このとき、ロードチェーンも摩耗している可能性があるので、ロードチェーンも点検すること

斜め引き 斜め引きはしない

ギヤ、ツギテ部

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策荷が巻き上がらない

摩耗、破損 著しい摩耗、または破損しているときは交換する

オイル不足のまま長時間使用

オイル交換周期を守る(P90参照)

グリース不足のまま長時間使用(モータ軸のツギテ部)

年次点検時にグリースを塗布する(P91参照)

不規則な運転をする

一部分のみ摩耗、破損

クラッチの多用 オーバーロードを多用しない

上下限リミットスイッチの常用

上下限リミットスイッチの常用はしない

• ギヤオイルは純正品を使用してください。(メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ用のギヤオイルは標準仕様とは異なります)

つり荷の落下などにより死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

故障の原因と対策

3

ロードシーブ、アイドルシーブ/クサリガイドA/ギヤ、ツギテ部

(つづく)

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116

故障の原因と対策(つづき)

ベアリング

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策荷が巻き上がらない 焼き付き、破損 ベアリングを交換す

る高温環境下または高頻度下での使用

高温環境、高頻度での使用は避ける

異音がする 劣化 ベアリングを交換する

高温環境下または高頻度下での使用

高温環境、高頻度での使用は避ける

トロリ走行(電気トロリ/手動トロリ共通)

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策クルマがスリップし走行できない

レールが傾斜している

レール勾配が1°以内であることを確認する

レールの設置不良 走行レールを正しく設置する

クルマがスリップし走行できない.または等速走行ができない

レールのクルマ踏面に油が付着している

踏面に付着している異物を拭き取る

異物が付着しやすい環境下での使用

レールを定期的に清掃する

曲線レール走行時に摩擦音がする

クルマとレール間の摩擦抵抗

異音の発生するところのレール踏面にグリースを薄く塗布する曲線レールを走行で

きないトロリと曲線レールとの干渉

レールの曲線半径が最小回転半径(P43、48参照)以上であることを確認する

限界値未満の曲線レールでの使用

最小回転半径未満の曲線レールでは使用しない

クルマが浮き上がり走行できない

斜め引き(クルマの浮上がり)

-操作方法 正しく使用する

クルマが回転しない ギヤの噛み合い不良 クルマとギヤの汚れ、異物を取り除く

使用雰囲気、環境 定期的に確認する

蛇行する異常音がする

カラー調整不良 カラー枚数と組み込み位置を確認する

確認不足 正しく取り付ける

クルマの偏摩耗 摩耗量を確認する 曲線走行、又は走行面の凹凸

定期的に確認する

クルマの変形 クルマの曲がりと踏面の損傷を確認する

ストッパへの過度な衝突、走行面の凹凸

交換する正しく使用する

クルマのベアリングの劣化

クルマを回転させたときのゴロゴロ音の有無を確認する

寿命 交換する

レールの変形、摩耗 レールの摩耗・変形を確認する

オーバーロード又は寿命

交換する正しく使用する

故障の原因と対策

3

第3章 故障の原因と対策

ベアリング/トロリ走行(電気トロリ/手動トロリ共通)

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117

トロリ走行(電気トロリのみ)

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策クルマが回転しない ブレーキの固着 モータカバーを分解

し、錆などの汚れを落とす

使用雰囲気、環境 定期的に確認する

電気系の故障(電気チェーンブロックの項を参照)

(電気チェーンブロックの項を参照)

蛇行する異常音がする

サイドローラの摩耗 摩耗量を確認する 曲線走行又は寿命 定期的に確認する

ブレーキバンの摩耗 ブレーキバンの摩耗量を確認する

寿命 定期的に確認する

トロリ走行(手動トロリのみ)

状況 原因 確認と処置 主な発生要因 対策ハンドチェーンが引けない

ハンドホイルとハンドチェーンの噛み合い不良

ハンドホイルにハンドチェーンを正しく掛ける

急激な操作など 摩耗、変形があるものは交換する

故障の原因と対策

3

トロリ走行(電気トロリのみ)/トロリ走行(手動トロリのみ)

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118

第3章 故障の原因と対策

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119

付録

オプション部品.................................................................................... 120製品構造と各部の名称........................................................................ 122技術資料............................................................................................... 124 ・横行レール(テルハ用)許容取り付けスパン.............................. 124 ・フックの寸法(ER2形チェーンブロック用).............................. 124 ・つり上げ荷重.................................................................................... 124 ・モータの定格電流値........................................................................ 125 ・巻上/横行/走行速度換算表......................................................... 126 ・トロリと適用レール間のクリアランス......................................... 127 ・ER21速形.配線図......................................................................... 128 ・ER22速インバータ形.配線図...................................................... 129 ・ER2M1速形.配線図..................................................................... 130 ・ER2M2速インバータ形.配線図.................................................. 131キトーエクセル電気チェーンブロック日常点検チェックシート... 132キトーエクセル電気チェーンブロック月例点検チェックシート... 134キトーエクセル電気チェーンブロック年次点検チェックシート... 136全国キトーサービスネットワーク..................................................... 142本社 /カスタマーセンター /お客様相談センター.......................... 143

この付録には、オプション部品、技術資料、サービスネットワークなどキトー電気チェーンブロックをお使いいただく上で、お役に立つ情報をまとめてあります。

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オプション部品

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチフリクションクラッチ機能を持ちながら機械式ブレーキ機能を備えたキトー独自の構造です。

ロードベル:過負荷警報装置過負荷を検出して警報が鳴ります。検出値 :定格荷重の100~ 110%警報音量:85dB以上

NRリレー:逆相防止装置電源での逆相結線や単相状態の場合に、それを瞬間的に検知し操作回路を自動的に遮断します。

バンパ:MR2形トロリ用ストッパ衝突時の緩衝部品(MR2形専用)。トロリがウレタン車輪仕様の場合は必ずご使用ください。

T形ツリテ:給電用付属部品

•レール幅が175mmを超える場合、別途お問い合わせください。

機種 走行レール幅 (mm) 穴ピッチ

T形ツリテ100

75 A:(53mm)100 B:(78mm)125 C:(103mm)150 D:(128mm)

T 形ツリテ175 175 A:(153mm) ABCD

オプション部品

付録

<手動トロリ125kg~ 3t > <手動トロリ4.8t、5t > <MR2形>

ツリテオシの取り付け• T 形ツリテを使われる場合は、ツリテオシをトロリに取り付けて頂く必要があります。•手動トロリ250kg~ 3t/ タップ穴(M5)、手動トロリ4.8t、5t/ 穴(φ8mm)、MR2/ タップ穴(M10)がフレームにあけてあります。ソケットボルトでツリテオシを取り付けてください。•ツリテオシにケーブルウケをクサリピン、ワリピンで固定し、給電ケーブルを取り付けてください。

クサリツリピン

給電ケーブル

ワリピン

ソケットボルト(フレーム裏面)

ツリテオシソケットボルトバネザガネ

ワリピン クサリツリピン

ケーブルウケ

ツリテオシサラコネジ

ソケットボルトバネザガネ

ツリテオシ

ケーブルウケ

ワリピン クサリツリピン

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121

オプション部品

定格荷重

形式(Code)部品番号

部品名 部品コード 備考1速形 2速形

標準速 低速 高速 標準速 低速 高速

125kg250kg

ER2-001H ER2-001IH/HD 408 エンドカナグ ER2BS9408

ER2-003S ER2-003H ER2-003IS/SD ER2-003IH/HD 417 ソケットボルト J1BE1-0806528418 レバーナット C2BA100-9074396 ソケットボルト J1BE1-0503012397 Uナット E2DBX10S9853399 ヒラザガネ J1WD011-00050

500kg

ER2-005S ER2-005L ER2-005IS/SD ER2-005IL/LD 408 エンドカナグ ER2CS9408

417 ソケットボルト J1BE1-0807528418 レバーナット C2BA100-9074396 ソケットボルト J1BE1-0604018397 Uナット E5SE003S9855399 ヒラザガネ J1WD011-00060

980kg1t(2t)

ER2-009S ER2-009L ER2-009IS ER2-009IL 408 エンドカナグ ER2CS9408

ER2-010S ER2-010L ER2-010IS/SD ER2-010IL/LD 417 ソケットボルト J1BE1-0809012ER2-020C ER2-020IC/CD 418 レバーナット C2BA100-9074

396 ソケットボルト J1BE1-0804013397 Uナット C2BA100-9074

1.5t1.6t2t

ER2-015S ER2-015IS/SD 408 エンドカナグ ER2ES9408

ER2-016S ER2-020L ER2-016IS ER2-020IL/LD 417 ソケットボルト J1BE1-1010532ER2-020S ER2-020IS/SD 418 レバーナット C2BA200-9074

396 ソケットボルト J1BE1-0804013397 Uナット C2BA100-9074

2.5t

ER2-025S ER2-025IS/SD 408 エンドカナグ ER1ES9408

417 ソケットボルト J1BE1-1008532418 レバーナット C2BA200-9074396 ソケットボルト J1BE1-1006032397 Uナット C2BA200-9074

2.8t3t3.2t

ER2-028S ER2-028IS 417 ソケットボルト J1BE1-1010032*ER2-030S ER2-030IS/SD 418 レバーナット C2BA200-9074

ER2-032S ER2-032IS

5t ER2-050S ER2-050IS/SD 417 ソケットボルト J1BE1-1008532 *418 レバーナット C2BA200-9074*エンドカナグは、ロードチェーンの向きの関係からダブルチェーンタイプには使用しません。ダブルチェーンタイプの場合は、チェーン端末リンクをクサリガイドAに直接取り付けてください。

エンドカナグ

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122

製品構造と各部の名称

製品構造と各部の名称付録

ロードシーブ

ピニオン

ロータ

ステータ

キー

ボディ

ギヤケース

フリクションクラッチ

ロードギヤ

ウエフック

電磁ブレーキ

ブレーキカバー

ファン

ファンカバー

クサリガイドA

クサリガイドB

ハブ

パッキンM

パッキンB

Vリング

ジクトメクリップ

クッションラバー

シタカナグ

シタフック

モータジク

ジクトメイタ

オイルシール

コントローラカバーコントローラカバー内の構造と各部の名称は各機種ごとに分けて、次ページに記載してあります

パッキンG

ベアリングウケ

ツナギジク

レバーピン

レバーピンバネ

リミットレバー

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123

製品構造と各部の名称

1速形

2速インバータ形(基本本体B、Cタイプ)

2速インバータ形(基本本体D、E、Fタイプ)

インバータ

コントローラカバー

パネルバン

リミットスイッチ

パッキンC

制動抵抗器

ネームプレート

テイコウカバー

インターフェース基板

コントローラカバー

パネルバン

リミットスイッチ

パッキンC

インバータ

コントローラカバー

制動抵抗器

ネームプレート

パネルバン

リミットスイッチ

テイコウカバー

インターフェース基板

パッキンC

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124

技術資料

付録

技術資料

k

i

l

j

D

g

e

B

h

c

j

At1

t2

D

g

横行レール(テルハ用)許容取り付けスパンI ビームを使用する場合、スパンと荷重の関係から、下表のようになります。定格荷重に合わせてお選びください。(たわみは1/1000以内で計算したものです)

つり上げ荷重表

Iビームの寸法(mm) 定格荷重

幅 :B 高さ :A t1 t2 125kg250kg 490kg 500kg 1t 1.5t 2t 2.5t 2.8t 3t 4.8t 5t

100 200 7 10 6.0 6.0 6.0 4.6 - - - - - - -

125 250 7.5 12.5 8.6 8.6 8.6 6.7 5.5 4.5 4.0 - - - -10 19 11.2 11.2 11.2 8.2 6.9 6.0 5.4 5.1 4.9 - -

150

3008 13 10.2 10.2 10.2 9.0 6.8 6.1 5.6 5.2 4.9 - -10 18.5 11.6 11.6 11.6 10.2 8.5 7.7 6.8 6.4 6.2 3.8 3.811.5 22 11.6 11.6 11.6 11.2 9.4 8.2 7.5 7.1 6.9 5.4 5.4

350 9 15 11.2 11.2 11.2 9.4 7.8 6.9 6.4 6.2 6.0 3.6 3.612 24 11.6 11.6 11.6 11.6 11.2 9.9 9.0 8.6 8.3 6.6 6.6

400 10 18 11.6 11.6 11.6 11.0 9.3 8.3 7.6 7.2 7.2 5.6 5.612.5 25 11.6 11.6 11.6 11.6 11.6 11.3 10.3 9.5 9.2 6.8 6.8

175 450 11 20 11.6 11.6 11.6 11.6 11.6 10.5 9.6 9.2 8.8 6.8 6.813 26 11.6 11.6 11.6 11.6 11.6 11.6 11.6 11.5 11.1 8.5 8.5

ウエフック シタフック

(単位:mm)

注)上記以外のビームおよび数値の無い欄については、別途お問い合わせください。

形式 ウエフック(mm) シタフック(mm)D g i j k l D g h j e c

ER2-001H/IHER2-003S/ISER2-003H/IH 35.5 27.0 17.5 23.5 28.0 17.5 35.5 27.0 17.5 23.5 28.0 17.5ER2-004L/ILER2-004S/ISER2-005S/ISER2-010L/IL 42.5 31.0 22.5 31.0 36.5 22.5 42.5 31.0 22.5 31.0 36.5 22.5ER2-010S/ISER2-015S/IS 47.5 34.0 26.5 36.5 43.5 26.5ER2-020L/IL 53.0 39.0 31.5 43.5 51.5 31.5ER2-020S/IS 53.0 39.0 31.5 43.5 51.5 31.5ER2-025S/IS 32.5 44.0 52.0 32.5ER2-028S/IS 60.0 44.0 34.5 47.5 56.0 34.5 60.0 44.0 34.5 47.5 56.0 34.5ER2-030S/ISER2-048S/IS 63.0 47.0 42.5 56.0 67.0 42.5 63.0 47.0 42.5 56.0 67.0 42.5ER2-050S/IS

定格荷重 (t) 125kg 250kg 490kg 500kg 1 1.5 2 2.5 2.8 3 4.8 5つり上げ荷重 (t) 0.126 0.251 0.491 0.501 1.002 1.504 2.004 2.504 2.808 3.008 4.814 5.014

注)上記数値はER2形電気チェーンブロックの標準仕様フックの場合です。

フックの寸法(ER2形チェーンブロック用)

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125

技術資料

モータの定格電流値巻上用(1速形)

巻上用(2速インバータ形)

(つづく)

形式 モータ出力(kW)

定格電流 (A)200V 220V 380-415V 380-440V

50Hz 60Hz 60Hz 50Hz 60HzER2-001H/ER2-003SER2-004L 0.56 3.8 3.2 3.6 2.5 1.8

ER2-003H/ER2-004SER2-005S/ER2-010L 0.9 5.1 4.6 4.7 3.4 2.6

ER2-010S/ER2-015SER2-020L 1.8 7.7 9.0 8.4 4.8 4.6

ER2-020S/ER2-025SER2-028S/ER2-030SER2-048S/ER2-050S

3.5 15.7 17.5 16.9 8.3 8.7

形式 モータ出力(kW)

定格電流 (A)200V 220V 380-415V 380-440V50Hz 60Hz 60Hz

ER2-001IH/ER2-003ISER2-004IL 0.56 4.0 4.0 4.0 2.7

ER2-003IH/ER2-004ISER2-005IS/ER2-010IL 0.9 5.7 5.7 5.7 3.6

ER2-010IS/ER2-015ISER2-20IL 1.8 11.2 11.2 11.2 5.1

ER2-020IS/ER2-025ISER2-028IS/ER2-030ISER2-048IS/ER2-050IS

3.5 18.7 18.7 18.7 9.2

形式 モータ出力(kW)

定格電流 (A)200V 220V 380-415V 380-440V

50Hz 60Hz 60Hz 50Hz 60HzMR2-010L/MR2-010SMR2-020L/MR2-020SMR2-030L/MR2-030S

0.4 3.3 2.8 3.0 2.3 2.2

MR2-048S/MR2-048SMR2-050L/MR2-050S 0.75 5.4 4.4 4.8 3.8 3.3

形式 モータ出力(kW)

定格電流 (A)200V 220V 380-415V 380-440V50Hz 60Hz 60Hz

MR2-010IS/MR2-020ISMR2-030IS 0.4 3.0 3.0 3.0 2.5

MR2-050IS 0.75 4.8 4.8 4.8 4.0

横行用(1速形)

横行用(2速インバータ形)

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126

技術資料(つづき)付録

技術資料

巻上 /横行 /走行速度換算表(m/s→m/min)換算値(m/s)

従来の値(m/min)

換算値(m/s)

従来の値(m/min)

換算値(m/s)

従来の値(m/min)

換算値(m/s)

従来の値(m/min)

換算値(m/s)

従来の値(m/min)

換算値(m/s)

従来の値(m/min)

0.067 4.0 0.133 8.0 0.200 12.0 0.267 16.0 0.333 20.00.002 0.1 0.068 4.1 0.135 8.1 0.202 12.1 0.268 16.1 0.335 20.10.003 0.2 0.070 4.2 0.137 8.2 0.203 12.2 0.270 16.2 0.337 20.20.005 0.3 0.072 4.3 0.138 8.3 0.205 12.3 0.272 16.3 0.338 20.30.007 0.4 0.073 4.4 0.140 8.4 0.207 12.4 0.273 16.4 0.340 20.40.008 0.5 0.075 4.5 0.142 8.5 0.208 12.5 0.275 16.5 0.342 20.50.010 0.6 0.077 4.6 0.143 8.6 0.210 12.6 0.277 16.6 0.343 20.60.012 0.7 0.078 4.7 0.145 8.7 0.212 12.7 0.278 16.7 0.345 20.70.013 0.8 0.080 4.8 0.147 8.8 0.213 12.8 0.280 16.8 0.347 20.80.015 0.9 0.082 4.9 0.148 8.9 0.215 12.9 0.282 16.9 0.348 20.90.017 1.0 0.083 5.0 0.150 9.0 0.217 13.0 0.283 17.0 0.350 21.00.018 1.1 0.085 5.1 0.152 9.1 0.218 13.1 0.285 17.1 0.352 21.10.020 1.2 0.087 5.2 0.153 9.2 0.220 13.2 0.287 17.2 0.353 21.20.022 1.3 0.088 5.3 0.155 9.3 0.222 13.3 0.288 17.3 0.355 21.30.023 1.4 0.090 5.4 0.157 9.4 0.223 13.4 0.290 17.4 0.357 21.40.025 1.5 0.092 5.5 0.158 9.5 0.225 13.5 0.292 17.5 0.358 21.50.027 1.6 0.093 5.6 0.160 9.6 0.227 13.6 0.293 17.6 0.360 21.60.028 1.7 0.095 5.7 0.162 9.7 0.228 13.7 0.295 17.7 0.362 21.70.030 1.8 0.097 5.8 0.163 9.8 0.230 13.8 0.297 17.8 0.363 21.80.032 1.9 0.098 5.9 0.165 9.9 0.232 13.9 0.298 17.9 0.365 21.90.033 2.0 0.100 6.0 0.167 10.0 0.233 14.0 0.300 18.0 0.367 22.00.035 2.1 0.102 6.1 0.168 10.1 0.235 14.1 0.302 18.1 0.368 22.10.037 2.2 0.103 6.2 0.170 10.2 0.237 14.2 0.303 18.2 0.370 22.20.038 2.3 0.105 6.3 0.172 10.3 0.238 14.3 0.305 18.3 0.372 22.30.040 2.4 0.107 6.4 0.173 10.4 0.240 14.4 0.307 18.4 0.373 22.40.042 2.5 0.108 6.5 0.175 10.5 0.242 14.5 0.308 18.5 0.375 22.50.043 2.6 0.110 6.6 0.177 10.6 0.243 14.6 0.310 18.6 0.377 22.60.045 2.7 0.112 6.7 0.178 10.7 0.245 14.7 0.312 18.7 0.378 22.70.047 2.8 0.113 6.8 0.180 10.8 0.247 14.8 0.313 18.8 0.380 22.80.048 2.9 0.115 6.9 0.182 10.9 0.248 14.9 0.315 18.9 0.382 22.90.050 3.0 0.117 7.0 0.183 11.0 0.250 15.0 0.317 19.0 0.383 23.00.052 3.1 0.118 7.1 0.185 11.1 0.252 15.1 0.318 19.1 0.385 23.10.053 3.2 0.120 7.2 0.187 11.2 0.253 15.2 0.320 19.2 0.387 23.20.055 3.3 0.122 7.3 0.188 11.3 0.255 15.3 0.322 19.3 0.388 23.30.057 3.4 0.123 7.4 0.190 11.4 0.257 15.4 0.323 19.4 0.390 23.40.058 3.5 0.125 7.5 0.192 11.5 0.258 15.5 0.325 19.5 0.392 23.50.060 3.6 0.127 7.6 0.193 11.6 0.260 15.6 0.327 19.6 0.393 23.60.062 3.7 0.128 7.7 0.195 11.7 0.262 15.7 0.328 19.7 0.395 23.70.063 3.8 0.130 7.8 0.197 11.8 0.263 15.8 0.330 19.8 0.397 23.80.065 3.9 0.132 7.9 0.198 11.9 0.265 15.9 0.332 19.9 0.398 23.9

0.400 24.00.500 30.00.600 36.0

Page 127: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

127

技術資料

(つづく)

トロリと適用レール間のクリアランス電気トロリ

手動トロリ

B

A

A

B

Iビームサイズレール間クリアランス

TSP TSP/TSG~ 500kg ~ 1t ~ 2t ~ 3t ~ 5t

H B t A B A B A B A B A B100 75 5 13.3 12.5 21.1 11.0 × × × × × ×125 75 5.5 10.8 12.25 19.5 10.75 × × × × × ×150 75 5.5 10.8 12.25 19.5 10.75 × × × × × ×180 100 6 11.2 24.5 19.9 23 25.6 18.5 × × × ×200 100 7 11.1 24 19.9 22.5 25.6 18 × × × ×150 125 8.5 7.9 35.75 16.7 34.25 22.4 29.75 24.1 27.25 × ×250 125 7.5 9.4 36.25 18.2 34.75 23.9 30.25 25.6 27.75 35.2 20.25250 125 10 2.9 35 11.6 33.5 17.3 29 19 26.5 28.6 19200 150 9 6.8 48 15.6 46.5 21.2 42 22.9 39.5 32.5 32300 150 8 9.8 48.5 18.6 47 24.3 42.5 26 40 35.6 32.5300 150 10 4.2 47.5 13 46 18.7 41.5 20.4 39 30.5 31.5300 150 11.5 0.7 46.75 9.5 45.25 15.2 40.75 16.9 38.25 26.4 30.75350 150 9 7.8 48 16.6 46.5 22.2 42 23.9 39.5 33.5 32350 150 12 × × 7.5 45 13.1 40.5 14.8 38 24.4 30.5400 150 10 4.7 47.5 13.5 46 19.2 41.5 20.9 39 30.5 31.5400 150 12.5 × × 6.4 44.75 12.1 40.25 13.8 37.75 23.4 30.25450 175 11 3.6 59.5 12.4 58 18.1 53.5 19.7 51 29.3 43.5450 175 13 × × 5.3 57 11 52.5 12.7 50 22.3 42.5600 190 13 × × 7.8 64.5 13.5 60 15.2 57.5 24.8 50600 190 16 × × × × 3.4 58.5 5.1 56 14.7 48.5

Iビームサイズレール間クリアランス

~1t ~ 2t ~ 3t ~ 5tシングル ダブルH B t A B A B A A B A B100 75 5 × × × × × × × × ×125 75 5.5 13.8 9.75 × × × × × × ×150 75 5.5 13.8 9.75 × × × × × × ×180 100 6 14.2 22 18.6 19.5 × × × × ×200 100 7 14.1 21.5 18.6 19 × × × × ×150 125 8.5 11 33.25 15.4 30.75 × × × × ×250 125 7.5 12.5 33.75 16.9 31.25 10.6 11.8 28.75 32.4 18.25250 125 10 5.9 32.5 10.3 30 17.2 18.4 27.5 25.8 17200 150 9 9.8 45.5 14.3 43 14.5 15.7 40.5 29.7 30300 150 8 12.9 46 17.3 43.5 17.6 18.8 41 32.8 30.5300 150 10 7.3 45 11.7 42.5 12.0 13.2 40 27.2 29.5300 150 11.5 3.7 44.25 8.2 41.75 8.5 9.7 39.25 23.7 28.75350 150 9 10.8 45.5 15.4 43 15.5 16.7 40.5 30.7 30350 150 12 1.7 44 6.2 41.5 6.4 7.6 39 21.6 28.5400 150 10 7.8 45 12.2 42.5 12.5 13.7 40 27.7 29.5400 150 12.5 0.7 43.75 5.1 41.25 5.4 6.6 38.75 20.6 28.25450 175 11 × × 11.1 54.5 11.4 12.6 52 19.5 41.5450 175 13 × × 4.5 53.5 4.3 5.5 51 26.6 40.5600 190 13 × × 6.5 61 6.8 8 58.5 22.0 48600 190 16 × × × × × × × 11.9 46.5

Page 128: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

128

技術資料(つづき)付録

技術資料

ER21速形配線図

3段

減速

チェ

ーン

ブロ

ック(

ER)

基本

メカ

フリ

仕様

フリ

クシ

ョン

仕様

-

-

02

8S

02

5S

-0

20

L0

15

S-

04

8S

05

0S

03

0S

02

0S

--0

10

S0

10

L0

05

S

---

-本

体 FEDCB

00

3H

00

4L

00

4L

00

1H

00

3S

2段

減速

記事

1. 適

用機

4. プ

ラグ

式3

. 電圧

: 20

0V 5

0/60

Hz, 2

20V

60H

zチ

ェー

ンブ

ロッ

ク 

1速

2. 速

スイ

ッチ

押ボ

タン

非 常 停 止

非常

停止

下上

下上

3段

減速

2段

減速

電気

チェ

ーン

ブロ

ック

AC CA

BLE 4C

CABLE

4CX1

1 X12

X16

X14

X13

F1 T1

K10

K11 G1

1

K12

X15 B1

1M1

1M1

1

87653421

11

2

3 42

1

1

13

5

24

6

1

12

35

131

35

13 14

UV

WU

VW

24

614

24

6

A2A2

A2

A1

E132

24V

A1A1

23

56

4

2

LS11 (

上限

LS12 (

下限

S3 S1 S212

CHM

11

K10

K12

K11

ハイ

ダイ

ダイ

シロ

シロ

シロ

*F1

:12

5V

/3.1

5A

シロ

アカ

アカ

アカ

アカ

クロ

ハ イ

ハ イ

チ ャ

ア カシ ロク ロ

チ ャ

シ ロ

ダ イ ダ イ

シ ロア カ

ク ロ ク ロ

ミド

シロ

アカ

アカ

シロ

クロ

ミド

リ/

アカ

シロ

チャ

シロ

クロ

アカ

ハイ

クロ

ミド

リ/

ミド

リ/

クロ

ETSR

97654321

プラ

グ・ソ

ケット

8P

昇降

用モ

ータ

器 

具 

番 

号内

  

  

 容

X1

1M

11

CH

MG

11

K~

B1

1F1T1

整流

器C

Hメ

ータ

コン

タク

タ8

X1

2プ

ラグ・

ソケ

ット4

P

トラ

ンス

電磁

ブレ

ーキ

ヒュ

ーズ

Page 129: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

129

技術資料

ER22速インバータ形配線図

(つづく)

3段

減速

2段

減速

アオ

チャ

シロ

シロ

アカ

クロ

ハイ

ダイ

ダイ

チャ

シロ

シ ロ

チ ャチ ャ

シ ロ

アカ

アカ

アカ

クロ

ミド

リ/

キク

ロシ

ロア

ミド

リ/

ミド

リ/

*F1

:12

5V

/3.1

5A

クロ

シロ

アカ

24V

CN16

CN14

CN13

CN17

CN15CN12

CN11

X15

X14

X12X1

1

電気

チェ

ーン

ブロ

ック

UV

W

M11

21

87

12

12

34

X107

12

34

21

621654 321

3 51 24

I/F BR

D1

21

WV

U

M11

21

T1

R1

COM

NCLS12 (

下限

)COM

NCLS11(

上限

B11

G11

E32 1

875 62 41 3

INV1

RY11

F1RY

11

CR11

RY12

RY12

CR12

RY11

I/F

CIR

CU

IT

TAB4

TAB2

TAB3

TAB1

B2B1

WV

UT

SR

MCMAHCH1SCS5S4 S3S2S1

ETSRAC CA

BLE 4C

3段

減速

チェ

ーン

ブロ

ック(

ER)

基本

メカ

フリ

仕様

フリ

クシ

ョン

仕様

-

-

02

8IS

02

5IS

-0

20

IL0

15

IS-

04

8IS

05

0IS

03

0IS

02

0IS

--0

10

IS0

10

IL0

05

IS

---

-

本体 FEDCB

00

3IH

00

4IL

00

4IL

00

1IH

00

3IS

2段

減速

記事

1. 適

用機

4. プ

ラグ

式3

. 電圧

: 20

0V 5

0/60

Hz, 2

20V

60H

zチ

ェー

ンブ

ロッ

ク 

2速(

イン

バー

タ)

2. 速

10987654321

ER2

用イ

ンタ

ーフ

ェー

ス基

板昇

降用

モー

器 

具 

番 

号内

  

  

 容

I/F

BR

D1

M1

1

INV

1G

11

X1

2X

11

R1

B1

1F1T1

整流

器イ

ンバ

ータ

プラ

グ・ソ

ケット

4P

プラ

グ・ソ

ケット

8P

制動

抵抗

トラ

ンス

電磁

ブレ

ーキ

ヒュ

ーズ

非 常 停 止 下上 スイ

ッチ

押ボ

タン

1211

1112

43 12

1413

S3 S1 S2

シ ロシ ロ

Page 130: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

130

技術資料(つづき)付録

技術資料

ER2M1速形配線図

3段

減速

チェ

ーン

ブロ

ック(

ER)

基本

メカ

フリ

仕様

フリ

クシ

ョン

仕様

-

-

02

8S

02

5S

-0

20

L0

15

S-

04

8S

05

0S

03

0S

02

0S

--0

10

S0

10

L0

05

S

---

-

本体 FEDCB

00

3H

00

4L

00

4L

00

1H

00

3S

2段

減速

記事

1. 適

用機

4. プ

ラグ

式3

. 電圧

: 20

0V 5

0/60

Hz, 2

20V

60H

zト

ロリ

  

  

  

1速

チェ

ーン

ブロ

ック

 1

速2

. 速度

非常

停止

横行

用下

上ス イ ッ チ

押 ボ タ ン

電気

トロ

リモ

ータ

AC CA

BLE 4C

CABLE

4C

AC CA

BLE 4C

CABLE

6C

CABLE

6C

TB22X2

2

K21

K20

8

1610

96

75

4

K20

TB21

TB21

X21

TB21

K22

M21

UV

W

1

1

23

423

35

1

L1 L2 L3

35

24

6

2

13

8

11S5

S4S3

S2S1

12

4

A2A2

A2

A1A1

A1

53

62

17

14

46

13

5

24

6

K22

K21

K20

ハイ

ハイ

ダイ

ダイ

クロ

シロ

チャ

ク ロ

ク ロア カ

シ ロチ ャ

ア オキ

ク ロア カ

ア カシ ロク ロ

シ ロミ ド リ

チ ャア オ

ダ イ ダ イ

チ ャア オ

ダ イ ダ イ

ア カシ ロ

ミ ド リ / キ

アカ

アカ

シロ

クロ

ミド

リ/

アカ

シロ

クロ

アカ

シロ

クロ

ミド

リ/

クロ

電気

トロ

リセ

ツゾ

クハ

コ部

非 常 停 止

正逆

ETSR

非常

停止

下上

3段

減速

2段

減速

電気

チェ

ーン

ブロ

ック

X11 X12

X16

X14

X13

F1 T1

K10

K11 G1

1

K12

X15 B1

1M1

1M1

1

87653421

11

2

3 42

1

1

13

5

24

6

1

12

35

131

35

13 14

UV

WU

VW

24

614

24

6

A2A2

A2

A1

E132

24V

A1A1

23

56

4

2

LS11 (

上限

LS12 (

下限

CHM

K10

K12

K11

ハイ

ダイ

ダイ

シロ

シロ

シロ

*F1

:12

5V

/3.1

5A

シロ

アカ

アカ

アカ

アカ

クロ

ハ イ

ハ イ

チ ャ

ア カシ ロク ロ

チ ャ

シ ロ

ダ イ ダ イ

シ ロア カ

ク ロ ク ロ

アカ

シロ

チャ

シロ

クロ

アカ

ハイ

クロ

ミド

リ/

ミド

リ/

11987654321

横行

用モ

ータ

昇降

用モ

ータ

器 

具 

番 

号内

  

  

 容

M2

1M

11

CH

MG

11

K~

X1

1,2

1TB

21

,22

B1

1F1T1

整流

器C

Hメ

ータ

コン

タク

タ1

0X

12

プラ

グ・ソ

ケット

4P

プラ

グ・ソ

ケット

8P

端子

トラ

ンス

電磁

ブレ

ーキ

ヒュ

ーズ

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131

技術資料

ER2M2速インバータ形配線図

3段

減速

チェ

ーン

ブロ

ック(

ER)

基本

器 

具 

番 

号内

  

  

 容

メカ

フリ

仕様

フリ

クシ

ョン

仕様

-

-

02

8IS

02

5IS

-0

20

IL0

15

IS-

04

8IS

05

0IS

03

0IS

02

0IS

--0

10

IS0

10

IL0

05

IS

---

-

本体 FEDCB

00

3IH

00

4IL

00

4IL

00

1IH

00

3IS

2段

減速

記事

1. 適

用機

4. プ

ラグ

式3

. 電圧

: 20

0V 5

0/60

Hz, 2

20V

60H

zト

ロリ

  

  

  

2速(

イン

バー

タ)

チェ

ーン

ブロ

ック

 2

速(イ

ンバ

ータ

)2

. 速度

器 

具 

番 

ダイ

ダイ

ハイ

チャ

シロ

アカ

クロ

14

13

12

11

1098

7654321

プラ

グ・ソ

ケット

4P

X1

2プ

ラグ・

ソケ

ット8

PX

11

,21

端子

台TB

21

,22

F1T1M2

1M

11

ヒュ

ーズ

昇降

用モ

ータ

トラ

ンス

横行

用モ

ータ

整流

器G

11

制動

抵抗

R1

,2

内 

  

  

I/F

BR

D1

I/F

BR

D2

RY

12

RY

11

,21

INV

1,2

MR

2用

イン

ター

フェ

ース

基板

ER2

用イ

ンタ

ーフ

ェー

ス基

イン

バー

電磁

ブレ

ーキ

制御

非常

停止

ミ ド リ / キ

シ ロア カク ロ

非常

停止

横行

用(2

段速

)下

E

ダ イ ダ イ

ク ロシ ロ

ア オキ

チ ャミ ド リ

ア カ

ミド

リ/

キTSR

ミド

リ/

キク

ロシ

ロア

クロ

シロ

アカ

クロ

シロ

アカ

ダ イ ダ イ

ク ロシ ロ

ア オキ

チ ャミ ド リ

ア カ

CN22

CN21

CN23

X21

X22

X23

電気

トロ

リモ

ータ

ス イ ッ チ

押 ボ タ ン

セツ

ゾク

ハコ

TB21

TB22

CABLE

4C

32 1

54

65

43

21

32

1

I/F BR

D2

CABLE

4C

CABLE

6C

32

1

R2

INV2

87

65

43

21

23

1

AC CA

BLE 4C

CABLE

8C

1112S5

1112

1413S4

12

43S3

1211

1314S2

21

34S1

M21

WV

U

RY21

RY21

I/F

CIR

CU

ITRY

21CR

21

JP1

L3L2L1

43

2

B2B1

HC

H1

SCS3S2S1

WV

UT

SR

3段

減速

2段

減速

シロ

ハイ

ダイ

ダイ

チャ

シロ

シ ロ

チ ャチ ャ

シ ロ

アカ

アカ

アカ

クロ

ミド

リ/

キク

ロシ

ロア

ミド

リ/

*F1

:12

5V

/3.1

5A

24V

CN16

CN14

CN13

CN17

CN15CN12

CN11

X15

X14

X12X1

1

電気

チェ

ーン

ブロ

ック

UV

W

M11

21

87

12

12

34

X107

12

34

21

621654 321

3 51 24

I/F BR

D1

21

WV

U

M11

21

T1

R1

COM

NCLS12 (

下限

)COM

NCLS11(

上限

B11

G11

E32 1

875 62 41 3

INV1

RY11

F1RY

11

CR11

RY12

RY12

CR12

RY11

I/F

CIR

CU

IT

TAB4

TAB2

TAB3

TAB1

B2B1

WV

UT

SR

MCMAHCH1SCS5S4 S3S2S1

シ ロシ ロ

電気

トロ

Page 132: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

132

付録

キトーエクセル電気チェーンブロック日常点検チェックシート

キトーエクセル電気チェーンブロック日常点検チェックシート

電気チェーンブロック(ER2形)日常点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

0.5t 以上のクレーンは「クレーン等安全規則」によって点検記録は3年間の保存義務があります

機種 定格荷重 LotNo. 貴社管理No. 設置年月 設置場所 検査証番号有効期限電気チェーンブロック ER2形    年 月 日電気トロリ MR2形    年 月 日ギャードトロリ TS2形(TSG)    年 月 日プレントロリ TS2形(TSP)    年 月 日

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検年月日 /点検結果/ / / / / /

外観

ネームプレートラベル類の表示 目視 はがれなく、表示が鮮明であること

本体各部の変形、損傷 目視 著しい変形及び腐食がないことボルト、ナットワリピン類 目視 外部から見えるボルト、ナット、ワリピン類に

緩み、脱落がないこと

ロードチェーン

ピッチの伸び 目視 著しい伸びがないこと線径の摩耗 目視 著しい摩耗がないこと変形、キズ、絡まり 目視 著しい変形、有害なキズ、絡まりがないこと錆、腐食 目視 著しい錆、腐食がないこと

ねじれ 目視 ダブルタイプのシタフックなどでトンボによるねじれがないこと

給油 目視 十分な油が付いている事刻印の確認 目視 表示と刻印ピッチに間違いがないこと

ウエ・シタフック

口の開き 目視 著しい口の開きがないこと摩耗 目視 著しい摩耗がないこと変形、キズ、腐食 目視 著しい変形、有害なキズ、腐食がないことフックラッチの動き 目視 /操作 円滑に開閉すること

フック動き(回転) 目視 /操作 円滑に回転することシタカナグとの間に著しい隙間がないこと

アイドルシーブの動き 目視 /操作 ロードチェーンが円滑に動くことシタカナグ 目視 ボルト、ナットの緩みがないこと  

辺部品

本体周

クサリバネ 目視 著しい縮み圧縮がないこと

クッションラバー 目視 ・著しい縮み圧縮がないこと・ゴム部と鉄板部の割れやはがれがないこと

イッチ

タンス

押しボ

スイッチ本体 目視 ・変形、破損、ネジの緩みがないこと・表示が鮮明であること

機能・性能

動作確認押しボタンを押して動作を点検する

・ロードチェーンが円滑に巻き取られること・押しボタンの操作と同じ方向に動作すること・操作を停止したとき、ただちにモータが停止 すること・非常停止ボタンを押したとき、全ての動作が 停止すること・非常停止ボタンを押した状態で、他のボタン 操作をしても動作しないこと・非常停止ボタンを解除した後、正常に動作す ること

ブレーキ 無負荷での巻上げ下げ操作

ブレーキが確実に作動しシタフックがただちに停止すること(ロードチェーンの移動量が2~3リンク以内が目安)

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

無負荷での巻上げ下げ操作 巻上げ時にツメの音(カチカチ)がすること

リミットスイッチ 無負荷での巻上げ下げ操作

上限または下限まで操作したとき自動的にモータが停止すること

異常音 無負荷での巻上げ下げ操作 異常音、異常振動がないこと

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133

キトーエクセル電気チェーンブロック日常点検チェックシート

電気トロリ(MR2形)日常点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

• 点検定期点検中に異常を発見したときは、使用を中止して「故障」の表示をし、修理を保守管理者またはキトーに相談してください。

異常な製品を使用すると、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

お客様の使用環境・条件に適した点検項目を決めてください。

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)日常点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

お願い

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検年月日 /点検結果/ / / / / /

外観

ネームプレートラベル類の表示 目視 剥がれなく、表示が鮮明であること

各部の変形、損傷 目視 著しい変形及び腐食がないことフレームに目に見える程の変形がないこと

ボルト、ナットワリピン類 目視/工具 外部から見えるボルト、ナット、ワリピン類に

緩み、脱落がないこと

機能・性能

動作確認 無負荷での横行操作

・円滑に横行し、蛇行、振動がないこと・押しボタンの操作と同じ方向に動作すること・操作を停止したとき、ただちにモータが停止 すること・非常停止ボタンを押したとき、全ての動作が 停止すること・非常停止ボタンを押した状態で、他のボタン 操作をしても動作しないこと・非常停止ボタンを解除した後、正常に動作す ること

ブレーキ 無負荷での横行操作

操作を停止したときブレーキが確実に作動しモータがただちに停止すること

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検年月日 /点検結果/ / / / / /

外観

ネームプレートラベル類の表示 目視 剥がれなく、表示が鮮明であること

各部の変形、損傷 目視 ・著しい変形及び腐食がないこと・フレームに目に見える程の変形がないこと

ボルト、ナットワリピン類 目視 外部から見えるボルト、ナット、ワリピン類に

緩み、脱落がないこと性能

機能 動作確認 無負荷での

横行操作・円滑に横行し、蛇行、振動がないこと

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

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134

付録

キトーエクセル電気チェーンブロック月例点検チェックシート

キトーエクセル電気チェーンブロック月例点検チェックシート

電気チェーンブロック(ER2形)月例点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

0.5t 以上のクレーンは「クレーン等安全規則」によって点検記録は3年間の保存義務があります

機種 定格荷重 LotNo. 貴社管理No. 設置年月 設置場所 検査証番号有効期限電気チェーンブロック ER2形    年 月 日電気トロリ MR2形    年 月 日ギャードトロリ TS2形(TSG)    年 月 日プレントロリ TS2形(TSP)    年 月 日

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検結果 /点検年月日/ / / / / /

点検

先行 日常点検 実施確認 月例点検をするときは、日常点検も実施する

チェーン

ロード

ピッチの伸び ピッチ測定 5リンクピッチの和が限界値を超えないこと

線径の磨耗 線径測定 限界値を超えないこと

フック

シタ

ウエ・

口の開き 測定 エンボス間隔が限界値を超えないこと磨耗 測定 磨耗量が限界値(5%)を超えないこと

変形、キズ、腐食 目視 ・曲がり、ねじれなどがないこと・スパッタなど異物の付着がないこと

辺部品

本体周

クサリバケット 目視・確実に取り付けられていること・破損、変形がなく、異物が入っていないこと・揚程が許容収納長さより短いこと

レーキ

電磁ブ

起動回数 CHメータ確認 限界ギャップを超えていないこと(100万回までの時期を推定しておく)

スイッチ

押しボタン

スイッチ本体 目視 /操作 ・操作ボタンが円滑に動くこと・非常停止ボタンの操作・解除ができること

押しボタンコード 目視・確実に取り付けられていること・本体を引張っても保護ワイヤーによりコード に力が加わらないこと・損傷がないこと

給電

給電ケーブル 目視・長さにゆとりがあること・損傷がないこと・確実に取り付けられていること

ケーブルツリテ 目視・損傷がないこと・軽く動くこと・等間隔で取り付けられていること

メッセンジャーワイヤ 目視 ・たるみがないこと機能・性能

異常音 無負荷での巻上下げ操作

・不規則な回転音がないこと・モータのうなり音、ブレーキの擦れ音がない こと・クサリガイド近傍から、パチパチというロー ドチェーンのハネ出し音がないこと

Page 135: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

135

電気トロリ(MR2形)月例点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

• 点検定期点検中に異常を発見したときは、使用を中止して「故障」の表示をし、修理を保守管理者またはキトーに相談してください。

異常な製品を使用すると、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

お客様の使用環境・条件に適した点検項目を決めてください。

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)月例点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

お願い

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

キトーエクセル電気チェーンブロック月例点検チェックシート

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検結果 /点検年月日/ / / / / /

点検

先行 日常点検 実施確認 月例点検をするときは、日常点検も実施する

外観

結合状態 揺さぶる 電気チェーンブロックをが左右に軽く振れること

横行レール(ガーダ) 目視 著しい変形、損傷がないこと給油 目視 十分な油が付いている事

電装品 /押しボタンスイッチ /給電 /電気的特性は電気チェーンブロック(ER2形)の点検表参照

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検結果 /点検年月日/ / / / / /

外観

結合状態 揺さぶる 電気チェーンブロックをが左右に軽く振れること

横行レール(ガーダ) 目視 著しい変形、損傷がないこと給油 目視 十分な油が付いている事

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

Page 136: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

136

付録

キトーエクセル電気チェーンブロック年次点検チェックシート

キトーエクセル電気チェーンブロック年次点検チェックシート

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検(1/2)点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

0.5t 以上のクレーンは「クレーン等安全規則」によって点検記録は3年間の保存義務があります

機種 定格荷重 LotNo. 貴社管理No. 設置年月 設置場所 検査証番号有効期限電気チェーンブロック ER2形    年 月 日電気トロリ MR2形    年 月 日ギャードトロリ TS2形(TSG)    年 月 日プレントロリ TS2形(TSP)    年 月 日

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検年月日 /点検結果/ / / / / /

点検

先行

日常点検 実施確認 年次点検をするときは、日常点検も実施する月例点検 実施確認 年次点検をするときは、月例点検も実施する

フック

シタ

ウエ・

起動回数 CHメータ確認 起動回数が交換の目安を超えていないこと

本体周辺部品

クサリガイドA 目視 ・著しい摩耗、破損がないこと・チェーンによるあたりキズなどがないこと

クサリバネ 目視 /測定 ・著しいへたり(変形)がないこと・長さが限界値を下回らないこと

ストッパ 目視 無負荷側ロードチェーン端末より3リンク目に確実に取り付けられていること

リミットレバー 目視 /操作・変形、破損、摩耗がないこと・円滑に動くこと・清浄であること

クサリピン 目視 /測定 ・著しい変形、キズがないこと・限界値を下回らないこと

ツナギカナグ 目視 /測定・著しい変形、摩耗、損傷がないこと・穴の縦、横寸法の差が0.5 mm以内であるこ と

ジクトメクリップ 目視 ・変形、破損、摩耗がないこと・緩みなく確実に取り付けられていること

オイル

オイル漏れ 目視 パッキン、オイルシールやオイルプラグ部分からオイルが漏れていないこと

オイル量・汚れ 目視・検油孔近くまでオイルが入っていること・粘度があり、ひどく汚れていないこと・CHメータにより運転時間を確認しオイル交 換の目安を超えていないこと

電磁ブレーキ

外観 目視 ・ボルト、ネジの緩みがないこと・キズ、破損などがないこと

ギャップ 測定 電磁ブレーキ限界ギャップを超えないこと

ハブ結合部 目視 ・変形、摩耗がないこと          ・ハブバネが外れていないこと

起動回数 CHメータ確認起動回数100万回でギャップ点検しその後ギャップに応じ定期的に確認し限界ギャップに達するか、起動回数200万回で交換

Page 137: オーナーズマニュアル - KITO...(第21、22、221、224条の4) ・ 0.5t以上のクレーンを点検する場合:日常点検・月例点検・年次点検が義務付けられています。

137

• 点検定期点検中に異常を発見したときは、使用を中止して「故障」の表示をし、修理を保守管理者またはキトーに相談してください。

異常な製品を使用すると、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

お客様の使用環境・条件に適した点検項目を決めてください。

お願い

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

キトーエクセル電気チェーンブロック年次点検チェックシート

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検年月日 /点検結果/ / / / / /

駆動部

ベアリング 目視CHメータ確認

・著しい摩耗、キズ、破損がないこと・円滑に回転すること・運転時間がベアリングの交換の目安を超えて いないこと

ロードギヤ、ギヤBピニオン

目視CHメータ確認

・著しい摩耗、変形、破損がないこと・運転時間がギヤ部品の交換の目安を超えてい ないこと

フリクションクラッチ 目視CHメータ確認

・著しい摩耗、変形、キズがないこと・運転時間がギヤ部品の交換の目安を超えてい ないこと

メカニカルブレーキ付フリクションクラッチ

目視CHメータ確認

・著しい摩耗、変形、キズがないこと・運転時間がギヤ部品の交換の目安を超えてい ないこと

ロードシーブ 目視 /測定・著しい摩耗、変形、破損がないこと・シーブポケットに乗り上げキズがないこと・限界値を下回らないこと

アイドルシーブ 目視 /測定・著しい摩耗、変形、破損がないこと・シーブポケットに乗り上げキズがないこと・限界値を下回らないこと

Vリング 目視CHメータ確認

・変形、亀裂がないこと・運転時間200時間超えでブレーキカバー側 にモリサームNo.2 を塗布する

電装品

電装部品 目視・破損、焼損などがないこと・確実に取り付けられていること・起動回数が交換の目安を超えていないこと

配線 目視・電装部品に確実に固定されていること・コネクタが確実に差し込まれていること・断線、焼損がないこと

異物の混入、付着 目視 ・水滴やゴミなどの異物が入っていないこと

インバータ CHメータ確認(寿命確認)

・電解コンデンサ3000時間(使用状況による)・その他「インバータマニュアル」参照

電気的特性

電源電圧 測定 定格電圧の±10%以内の電圧が供給されていること

絶縁抵抗 測定 絶縁抵抗が5MΩ以上であること

接地抵抗 測定 D種接地(接地抵抗100Ω以下)されていること

機能・性能

動作確認 定格荷重での巻上下げ操作

無負荷にて日常、月例点検の機能性能の項目の点検を行ってから、同じ項目を定格荷重で行う

ブレーキ定格荷重での巻上下げ操作目視 /測定

巻上下げの停止距離は1分間の巻上げ距離の1%以内

電気チェーンブロック(ER2形)年次点検(2/2)点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

(つづく)

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138

キトーエクセル電気チェーンブロック年次点検チェックシート(つづき)付録

キトーエクセル電気チェーンブロック年次点検チェックシート

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

0.5t 以上のクレーンは「クレーン等安全規則」によって点検記録は3年間の保存義務があります

機種 定格荷重 LotNo. 貴社管理No. 設置年月 設置場所 検査証番号有効期限電気チェーンブロック ER2形    年 月 日電気トロリ MR2形    年 月 日ギャードトロリ TS2形(TSG)    年 月 日プレントロリ TS2形(TSP)    年 月 日

電気トロリ(MR2形)年次点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検年月日 /点検結果/ / / / / /

点検

先行

日常点検 実施確認 年次点検をするときは、日常点検も実施する月例点検 実施確認 年次点検をするときは、月例点検も実施する

ブレーキ

外観 目視・ブレーキドラム、モータカバーに変形、キズ 破損がないこと・ブレーキバネに変形、キズ、破損がないこと

ブレーキバン 測定 摩耗量が限界値を下回らないこと

本体構成部品

クルマ 目視 /測定 ・著しい変形、損傷がないこと・外径の摩耗量が限界値を下回らないこと

サイドローラ 目視 /測定 ・著しい変形、損傷がないこと・外径の摩耗量が限界値を下回らないこと

ツリジク 目視 /測定 ・著しい変形、損傷がないこと・外径の摩耗量が限界値を下回らないこと

ツリカナグ 目視 /測定 ・著しい変形、損傷がないこと・外径の摩耗量が限界値を下回らないこと

ギヤフレームパッキン 目視 ・破れ、切断がなく、組付け時にグリース漏れがないこと

ギヤ類モータジク 目視 ・著しい摩耗、変形、破損がないこと

横行レール

横行路面 目視 ・ペイント、油、異物などが着いていないこと・粉塵、摩耗粉がないこと

変形、摩耗 目視 /測定・フランジのねじれやダレなどの変形がないこ と・横行路面の摩耗が限界値を下回らないこと

レールの取付けボルト 目視 緩み、脱落がなくしっかりと取り付けられていること

ストッパ 目視 レール両端に緩み、脱落がなくしっかりと取り付けられていること

ケーブル

中継 外観 目視 変形、損傷なく、確実に取り付けられているこ

電装品 /押しボタンスイッチ /給電 /電気的特性は電気チェーンブロック(ER2形)の点検表参照

機能・性能

動作確認定格荷重での横行操作目視 /測定

無負荷にて日常点検の機能性能の項目の点検を行ってから、同じ項目を定格荷重で行う・円滑に横行し、蛇行、振動がないこと

ブレーキ定格荷重での横行操作目視 /測定

・横行の停止距離は1分間の横行距離の10% 以内 ただし、荷ぶれのないとき

異常音定格荷重での横行操作目視 /測定

・不規則な回転音がないこと・モータのうなり音、ブレーキの擦れ音がない こと

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139

• 点検定期点検中に異常を発見したときは、使用を中止して「故障」の表示をし、修理を保守管理者またはキトーに相談してください。

異常な製品を使用すると、死亡または重傷などの重大事故の恐れがあります。

危険

強..制

お客様の使用環境・条件に適した点検項目を決めてください。

お願い キトーエクセル電気チェーンブロック年次点検チェックシート

手動トロリ(TS2形:TSG/TSP)年次点検点検結果記入例:=良好、次回交換(調整)、×=異常あり交換(調整)を要す

実 行 点検者チェック 保守管理責任者

区分 点検項目 点検方法 判定基準 点検年月日 /点検結果/ / / / / /

本体構成部品

クルマ 目視 /測定 ・著しい変形、損傷がないこと・外径の摩耗量が限界値を下回らないこと

ツリジク 目視 /測定 ・著しい変形、損傷がないこと・外径の摩耗量が限界値を下回らないこと

ツリカナグ 目視 /測定 ・著しい変形、損傷がないこと・外径の摩耗量が限界値を下回らないこと

横行レール

横行路面 目視 ・ペイント、油、異物などが着いていないこと・粉塵、摩耗粉がないこと

変形、摩耗 目視 /測定・フランジのねじれやダレなどの変形がないこ と・横行路面の摩耗が限界値を下回らないこと

レールの取付けボルト 目視 緩み、脱落がなくしっかりと取り付けられていること

ストッパ 目視 レール両端に緩み、脱落がなくしっかりと取り付けられていること

機能・性能

動作確認定格荷重での横行操作目視 /測定

無負荷にて日常点検の機能性能の項目の点検を行ってから、同じ項目を定格荷重で行う

異常音定格荷重での横行操作目視 /測定

無負荷にて日常点検の機能性能の項目の点検を行ってから、同じ項目を定格荷重で行う

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品質保証書キトー製品をご購入いただき誠にありがとうございます。弊社では部品一つ一つまで、徹底した品質管理のもとに製品作りをしておりますが、万一不具合が発生した場合は、本保証書に基づき次のとおり保証いたします。

1.保証の範囲

保証期間内において、オーナーズマニュアル、本体警告表示などの注意書きに従って使用したにもかかわらず、故障・破損が生じた場合は、本保証書記載内容に基づき、無償にて修理いたします。この保証書は日本国内において本保証書が添付された次の製品に有効です。

保証製品:ER2形電気チェーンブロック

MR2形電気トロリ

本保証書による保証の範囲は、製品の無償修理に限られます。それ以外の本製品の故障・破損に起因する損害(生産補償、休業補償など)については補償いたしかねます。このような事態が予想される場合には、あらかじめ代替機などを準備することをおすすめします。

2.保証期間

現品お引渡し日から起算して次の期間内に発生した故障・破損に限り修理いたします。

製品本体3年

昇降ブレーキ10年

3.保証対象外の事項

保証期間内においても次の事項に該当する場合は保証対象外とし、有償修理となる場合があります。

(1) 定格以上の荷重で使用された場合

(2) 製品仕様を越える環境で使用された場合

(ばい煙・薬品・塩害などの外部要因の存在または特殊環境下での使用)

(3) 使用限度以上の負荷時間率、始動頻度、総運転時間・回数、または時間定格を越える使用をされた場合

(4) オーナーズマニュアルなどに指定する保守点検および使用後の手入れを実施されなかった場合

(5) 保守、整備の不備または間違いによる故障

(6) 製品または付属品を改造したと認められる場合

(7) 純正部品および指定の油脂を使用しなかった場合

(8) その他、オーナーズマニュアルなどの指示に反して使用された場合

(9) 地震、台風、水害などの天災および事故、火災による損傷

(10)使用損耗または経時変化に起因する不具合

※以下の部品を使用損耗部品とし、これらの損耗による故障・破損は本保証の対象外となりますので、

あらかじめご了承ください。(ロードチェーン、ウエフック、シタフック/油脂類)

4.修理の受け方

修理をお受けになる場合には、ご購入もとまでご連絡をお願いいたします。

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《メモ》

メモ

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東海誠電機商会 沼津市玉江町3-7 0559-32-4395

望月電機工業 富士市伝法1242-4 0545-52-2058

田中工機 富士市依田橋字江堀310-3 0545-32-2173

駿河機工 静岡市清水区七ツ新屋513-1 0543-45-2906

KDK 浜松市中区西丘町1013 053-438-2330

上当電機工業所 静岡県裾野市葛山1104 055-997-1623

田中クレーンサービス 豊橋市飯村南2-19-13 0532-61-6705

エスディケイ 豊橋市花田町越水6 0532-31-9325

山田電設 岡崎市渡町大榎108 0564-33-6250

神星電機 刈谷市丸田町3-21 0566-21-1714

東海ホイスト工業 大府市大府町原48-2 0562-48-2191

名古屋ホイスト工業所 名古屋市南区菊住2-6-17 052-822-1535

後藤電機製作所 一宮市大字光明寺字南方11-1 0586-51-8861

シノブエンジニアリング 稲沢市附島町西浦29-1 0587-35-2400

正栄電機 恵那市長島町中野357-1 0573-26-2324

ホクテック 四日市市平町19-8 0593-65-6226

オザワ 津市久居明神町1490-17 0592-56-4679

北陸森山電機製作所 富山市今木町1-1 0764-41-2856

金沢ホイスト 松任市平松町329-22 0762-76-4646

北陸ホイストサービス 福井市三ツ屋町13号 11-2 0776-22-5437

近畿彦根電機製作所 彦根市大藪町20-22 0749-22-1654

明阪ホイストサービス 枚方市津田北町2-34-12 072-858-2373

阪神重電サービス 寝屋川市豊里町6-5 072-832-7650

白﨑電工 門真市松生町3-4 06-6908-2812

安治川電機工業 大阪市西区九条南2-28-13 06-6582-5173

共立電機製作所 東大阪市菱江3-11-31 0729-61-4690

共栄エンジニアリング 交野市倉治3-27-6 072-892-8660

浜田電機工 泉南市信達市場396-2 0724-82-5773

前田電機工業所 和歌山市東紺屋町21 0734-24-4404

ハマヤエンジニアリング 宝塚市安倉西4-608-2 0797-85-1588

長田電機工業所 神戸市長田区5番町2-6-40 078-576-3252

阿江電機 西脇市小坂町37-72 0795-22-7394

大畑電機 宍粟郡山崎町庄能406 0790-62-2049

中国東洋電動工事 岡山市浦安南町565-1 086-263-0114

福栄エンジニアリング 岡山市平野569-9 086-293-6645

門永鉄工所 境港市昭和町5-23 0859-44-6200

ハマ電機 出雲市天神町188-1 0853-22-7226

橘高工業 福山市津之郷町大字津之郷62-1 0849-51-2828

呉港電機工業所 呉市海岸1-1-3 0823-25-5555

中松電機工業 広島市南区宇品神田4-9-19 082-254-1222

中平電機工業 豊田郡安芸津町大字風早3164-4 0846-45-2832

前田物産 岩国市昭和町1-14-5 0827-22-4579

二葉電工 周南市大字栗屋766 0834-25-1065

三島工業 宇部市大字妻崎関作719-3 0836-41-7358

クレーンメンテック(下関営業所) 下関市彦島角倉町1-9-7 0832-67-8831

四国制御設計 高松市中野町13-3 0878-35-1171

丸昌 高松市多肥上町2048-8 0878-88-0880

橋本利電業社 徳島市南島田町2-68-2 088-631-9203

細川電機商会 高知市比島町3-20-2 0888-73-3910

佐藤電機工業所 新居浜市荻生443-1 0897-41-5025

近藤電機 松山市土居田町330 089-973-2888

九州クレーンメンテック 北九州市小倉北区西港町63-3 093-561-1454

田中電機製作所 福岡市博多区吉塚8-7-35 092-621-8614

共栄電機 多久市北多久町大字小侍2010-3 0952-75-6602

大機工業 長崎市元船町11-6 0958-26-5385

竹崎電機工業所 熊本市麻生田3-11-7 096-338-8254

野田電機工業 大分市三佐6-2-68 0975-21-6190

知花機械工業 宮崎市下北方町台木719 0985-24-2020

協立電機製作所 鹿児島市七ツ島1-3-5 099-262-1661

日昇エンジニアサービス 浦添市勢理客4-9-17 098-879-1035

エレテク長崎 佐世保市柚木元町2673-10 0956-41-6717

北海道

大栄電機 函館市海岸町17-21 0138-42-1594

伊藤機械製作所 札幌市東区東雁来5条1-3-6 011-784-3633

水野電機 旭川市六条通15- 左 6 0166-23-4562

竹内電機商会 旭川市永山町8条1-1-11 0166-24-7799

T.S 電機工作所 帯広市東一条南7-9 0155-23-4768

エスティテクノス 釧路市春採8-4-18 0154-92-3000

坂野電機工業所 北見市北六条西6-4 0157-23-7561

東北山内電機商会 会津若松市七日町11-4 0242-22-5777

須賀電機 仙台市宮城野区扇町5-9-20 022-232-5404

ムトー電機 石巻市山下町2-5-1 0225-95-4433

佐々木電機本店 盛岡市津志田町1-1-50 0196-36-3268

八戸鉄工所 八戸市大字河原木字北沼15-7 0178-28-3830

山徳佐々木電機商会 青森市港町1-13-13 0177-41-0287

穴山電機工業所 秋田市土崎港中央2-9-28 0188-45-1434

朝倉電機 山形市北町1-4-1 0236-81-7327

(合資)山形電機新庄工業所 新庄市上金沢町4-7 0233-22-4127

関東三幸 日立市助川町2824-35日立中央流通団地内 0294-23-8553

東興機械工業 那珂郡東海村大字村松263-6 029-282-1434

三幸(下妻工場) 結城市八千代町川尻785-3 0296-48-1672

エム・エム・ユーサービス 結城市大字結城12170-7 0296-32-3120

シイネクレーンテクニカル 土浦市板谷1-710-38 0298-31-2792

鈴木電気商会 宇都宮市清住2-6-9 028-622-5952

小林電機工業所 伊勢崎市宮前町144 0270-25-1914

中山電機 高崎市江木町1019-1 0273-22-6156

笠井電機(高崎事業所) 高崎市新保町198 0273-52-7117

光電気 沼田市高橋場町4640-5 0278-23-3912

奈良電器 熊谷市問屋町3-4-19 0485-24-5566

笠井電機 鴻巣市大字宮前599-2 0485-96-1771

笠井電機(館林出張所) 館林市富士原町富士西1182-1 0276-74-5417

三幸クレーン 川越市下広谷959-2 0492-32-2771

根本電機工業(埼玉サービス) 草加市清門町15 0489-42-1250

三幸ホイスト 板橋区四葉2-28-14 03-5383-3251

根本電機工業 墨田区亀沢4-20-8 03-3623-5512

伊藤電機工業所 江戸川区篠崎町7-23-17 03-3679-2235

福田電機工業 大田区大森東1-15-8 03-3762-6871

森電機製作所 大田区大森東5-27-2 03-3766-7700

富士サービス工業 小平市小川東町5-16-8 0423-45-1800

裕エンジニアリングサービス 府中市新町2-47-9 0423-69-8086

藤原電機製作所 八王子市中野上町4-24-6 0426-25-5390

西東京クレーンワタナベ 八王子市元八王子町3-2972-8 0426-63-4579

小松電機工業 千葉市花見川区千種町49-13 043-259-4559

伊藤電機工業所(千葉工場) 千葉市花見川区三角町116 043-259-9041

天昌機電社 君津市人見1181 0439-55-5512

天昌機電社(市原出張所) 市原市出津西1-2-44 0436-23-1088

長誠クレーンサービス 富津市篠部1519-1 0439-87-5311

日興工機 川崎市川崎区小川町19-1 044-211-0331

フチベ電機工業 川崎市中原区北谷町95-43 044-542-5595

浪速産業 横浜市金沢区福浦2-1-17 045-791-5651

コバメンテナンス 横浜市港北区新吉田町5630-8 045-592-7275

渋川クレーンサービス 大和市大和南2-8-32 0462-64-2210

斉藤エンジニアリング 厚木市長谷1391-17 0462-50-3787

信越大和電機工業 新潟市東区豊2-3-30 025-273-7177

機器新潟サービス 新潟市西区新田516-2 025-262-0050

イートラスト 長岡市北陽1-53-54 0258-21-2539

柏崎電工 柏崎市田塚3-1-32 0257-23-1331

サトーメック 上越市春日新田1-6-18 0255-43-2469

竹村電機 長野市南長池449 026-241-4112

中村ジャッキ 松本市神林3939-1 0263-26-8863

芝野電機 岡谷市本町4-1-16 0266-22-2086

遠山電機サービス 甲府市住吉2-6-16 055-235-0032

高橋電設 甲府市住吉1-17-1 055-222-8986

小山田モートル 富士吉田市下吉田5143-5 0555-22-1255

全国キトーサービスネットワーク付録

全国キトーサービスネットワーク

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本社/Head Office

本社工場 Head Office & Factory

409-3853 山梨県中巨摩郡昭和町築地新居 2000

≪TEL≫055-275-7521 ≪FAX≫055-275-6162

東京本社 Tokyo Head Office

163-0809 東京都新宿区西新宿 2-4-1 新宿 NS ビル 9 階

≪TEL≫03-5908-0155 ≪FAX≫03-5908-0159

カスタマーセンター/Customer Center of Japan

Tokyo 東部カスタマーセンター 163-0809 東京都新宿区西新宿 2-4-1 新宿 NS ビル 9 階

≪TEL≫0120-994-404 ≪FAX≫0120-994-504

≪TEL≫0120-929-965 ≪FAX≫0120-929-966

Nagoya 465-0025 愛知県名古屋市名東区上社1丁目908 エプタ上社3F 西部カスタマーセンター

Osaka 西部カスタマーセンター 570-0003 大阪府守口市大日町 2-10-3

≪TEL≫0120-959-488 ≪FAX≫0120-959-499

お客様相談センター/Customer Service Center

受付時間 9:00~17:00 (土・日祝日を除く)

≪TEL≫0120-988-558 ≪FAX≫0120-988-228 https://www.kito.co.jp//contact/

無断転載・複写禁止

この取扱説明書は、事前の予告なく一部内容を変更することがあります。

この取扱説明書または、製品に関するお問い合わせは、弊社もしくは販売店までご連絡ください。

本製品は日本国内での使用を前提として設計・販売されております。本製品を日本国外で使用する場合は、製品仕様が使用国の法令、規格へ

適合していない可能性がありますので、事前に弊社までご相談ください。

また、本製品の日本国外での修理や部品販売などのアフターサービスには対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。

≪URL≫

1432

本社/カスタマーセンター/お客様相談センター

本社 /カスタマーセンター /お客様相談センター

はじめにこのER2形電気チェーンブロックは通常の作業環境下で荷を垂直に上下移動させる目的で、またMR2形電気トロリおよび手動トロリは電気チェーンブロックとの組み合わせで、つり上げた荷を水平移動させる目的で設計・製作されています。クレーンとの組み合わせで、上下・前後・左右と荷の三次元的な移動も可能になります。現在、弊社製品(旧形)を使用されており、新形・旧形を組み合わせてご使用になる場合は仕様変更が必要となります。別途サービスショップまたはキトーまでご相談ください。

このオーナーズマニュアルは、実際にER2形電気チェーンブロックをお使いになる作業者の方および保守管理者の方(専門知識を有する方※)を対象として内容がまとめられています。別途保守管理者の方には『分解組立マニュアル』『パーツリスト』などの資料も準備しております。保守管理者を決めていただき、定期点検・故障修理など、機器の管理にお役立てください。ご用命は最寄りのサービスショップまたはキトーまでお申し付けください。(各サービスショップまたは営業所の連絡先は、150ページをご覧ください)

※電気チェーンブロックの構造や仕組みに関し精通し、専門知識を有すると事業体により認められた方

はじめに..................................................................................................... 2

安全上のご注意.......................................................................................... 4

1章 取り扱い方法...................................................................................... 9

2 章 定期点検.......................................................................................... 63

3章 故障の原因と対策........................................................................... 93

付録........................................................................................................... 119

目次

免責事項について 火災、地震や雷などの自然災害、第三者による行為、その他の事故、お客様の故意または過失、誤用、その他使用環境条件を逸脱した使用により生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。 本製品の使用中または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、つり荷の損傷など)に関して、弊社は一切責任を負いません。 オーナーズマニュアルの記載内容を守らないこと、および仕様範囲を超えたことにより生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。 弊社が関与しない機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。 製品を引き渡した時から10年を経過した弊社製品について発生した人の生命、身体または財産に関わる被害について弊社は損害賠償の責務を負いません。 製品の生産中止後、15年を経過した製品については、補給部品が供給できない場合がありますので、ご注意ください。

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URL. http://www.kito.co.jp

大豆油インキで印刷しています。

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® シリーズER2形 電気チェーンブロック(125kg ~ 5t)

オーナーズマニュアル

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お客様へ• このたびは、キトー電気チェーンブロック(ER2形)をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございました。• 使用される方および保守管理される方は、必ずお読みください。本書をお読みになった後は、いつでも読めるよう、手元に保管しておいてください。

• 本製品は、環境に配慮して設計しており、欧州RoHS指令に定められた特定有害6物質やアスベストを含有していません。

懸垂形(単体):ER2電気トロリ結合式:ER2M手動トロリ結合式:ER2SP/ER2SG