オープンソース・ソフトウェアの活用と開発貢献における地...
TRANSCRIPT
師升究ノート】
オープンソース・ソフトウェアの活用と開発貢献における地域性の考察-2013年度オーブンソース・ソフトウェア(OSS)の活用実態調査報告一
山陰研究(第 7号) 2014.12
摘要
本稿では2013年度に行った日本のIT産業='情報サービス企業におけるOSSの活用
と開発貢献の調査結果から都市圈(関東,関西,福岡の大都市圈),それ以外の地
方圏(島根県を除く),島根県での地域別の比較分析を2012年度調査結果からの推
移も通じて行うことによって,島根県の地域IT産業振興政策の効果と課題を抽出し
た.その結果,島根県ではRubyを含めたOSSの活用だけでなく開発貢献も進めら
れているが,企業経営指標との関係に関してはまだ見込みの段階で,成果として
は表れていないことが分かった.またOSS活用貢献に関して,特にRubyを中心に
開発者の吸引・人材確保を要因・動機としている可能性があることが見いだされ
た.
野田哲夫・丹生晃隆
(島根大学法文学部・島根大学産学連携センター)
地域産業,オープンイノベーシヨン,オープンソース, OSS, Rubyキーワード
はじめに
本研究の目的は,島根県松江市が2006年から進めているプログラミング言語Rubyを活用した
地域産業振興プロジェクトを地方によるオープンイノベーションの過程として位置付け,地方
の中小IT企業のOSS活用・貢献とこの成果との関連を分析し,島根県松江市のIT産業振興=Ruby
Cily MATSUE projedを地方によるOSSを活用した産業振興政策,その成果を理論的に抽出しよ
うとするものである.そこで2012年度にと2013年度に島根県を含めた日本のIT産業=情報サービ
ス企業におけるOSSの活用と開発貢献の関連の調査をおこなった.2012年度調査に関しては野田・
丹生(20]3)で都市圏(関東,関西,福岡の大都市圏),それ以外の地方圏(島根県を除く),
島根県での地域別の比較分析を行っだ.その結果,以下のことが分かった
日本のIT企業においてはLinuXやApache HTrp sewel',データベース(MysQL, post・
gresQL他)などの主要なOSSは,商用のソフトゥエア同様に企業での活用度も高いが,
開発貢献は低い
Ruby, Ruby on RailSや他の言語などは主要OSSに比べて活用度はまだ低いが,これらの
OSSを活用するIT企業にはその開発過程にも参加・貢献している.
RubyやOSSを活用した産業振ハ政策を進める島根県においては両者ともその活用度が他
②
0
地域に比べて高く,また開発貢献も進んでいるが一必ずしも活用を進める企業が開発ι
貢献しているわけではない.
Ruby ciw MATSUE projectはRubyやOSSの活用は進めたが,開発貢献の面ではその成果が表
れているとは言い難く, Ruby ciw MATSUE projed=行政によるIT産業振興策が開発貢献への
マイナスのインセンティブになっている可能性も示唆された.そこで,引き続き2013年度の調
査結果を基に,2012年度調査分析と同様に他地域との比較分析を行いながら,この傾向の追跡
を行う
野田哲夫・丹生晃隆
1.調査方法と回答企業のプロフィール
1.1 調査方法
2012年度と同様に, OSSの活用と開発貢献,および企業成長との関連を分析することを目的と
し, OSSの活用自体は既に高いことが予想されるOSS関係のIT企業の全国組織であるOSSコンソー
シアム会員企業,またプログラミング言語Rubyによる産業振興を進めている,しまねOSS協議
会会員企業,中国地方の情報サービス産業協会加会員企業,福岡Rubyビジネス拠点推進会議会
員企業,に対して「アンケート調査票」(文末資料:「第2 回オープンソース・ソフトゥエア(OSS)
活用実態調査アンケート」)を送付した(文末資料参照).「調査票」はこれらのIT企業650社に送
付され,回答のあったIT企業は146社であった回答率22.5%y.
また,回答企業のうち都市圏(関東,関西,福岡の大都市圏)のIT企業は72社,それ以外の地
方圏(島根県を除く)のIT企業は49社,島根県のIT企業は24社(不明1社)であっだ.「アンケー
ト調査票」は各IT企業のプロフィール(地域,企業規模,売上高や従業員数の成長率等),主要
OSSである[inux, Apache HTrp se1刃er,データベース(MysQL, poslgl'esQL他), Ruby,そ
れ以外のプログラミング言語(perl, python, PHPなどのスクリプト言三剖, Ruby on RailSのそ
れぞれのIT企業での活用度,および主要OSSの開発貢献度を調査したものである.活用度に関し
ては,それぞれのOSSの分野におけるそのOSSの活用割合(例:サーバ0SとしてUnuXを活用し
ており,他のサーバ0Sも含めた活用のうちLinuXの活用割合)を,またOSSの開発貢献に関して
は, OSSの団体,コミュニティなどに賛助金や会費などで直接投資している金額(金銭的貢献)
と,開発者が業務時間内にOSSの開発に貢献している人件費(人月換算したもの)の合計額(人
的貢献)の2つに分けて聞いた.さらに,20]3年度調査ではOSSの活用や開発貢献の企業におけ
る効果について,2012年度のアンケート回答において具体的な成果として記述回答があったも
のや,考えられる効果を整理しその効果の度合いを聞いた.なお.文末資料にあるように選択
肢はすべてりツカート尺度を用いて回答するものである
2.1 回答企業のプロフィール
図1 図2は回答企業を資本金規模と開発者規模で地域比較したものである.
当然ながら都市圏のIT企業が資本金規模でも開発者規模でも大きい企業の比率が高いが,資本金
が1000万円以下,開発者]0人以下の中小規模の企業も一定の割合を占めている.島根県は資本
オープンソース・ソフトゥエアの活用と開発貢献における地域性の考察一2013年度オープンソース・ソフトゥエア(OSS)の活用実態調査報告一
72 社)
1,000万円以下
3億円超~10億円
地方圏(島根県を除く)(49社) 島根県
1,000万円超~5.000万円ノ5ρ00万円超~1億円
■10億円超~50億円 ."50億円超~100億円
図1 資本金規模の地域別比較
「オープンソース・'ノフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
5.フ%'1、".、
8.6%
島根県(24社)
101人~200人
0
0%5.フ%
3
18.6
%
34.フ
%
、
16.フ
、
、
0
22.9
%
都市圏(72社)
10人以下
201人~300人
2.000
25.0
'/
12.2
%
地方圏(島根県を除く)(49社)
11人~25人,26人~50人 51人~100人
凸301人~500人■501人~1000人 1,001人以上
図2 開発者規模の地域別比較
「オープンソース・'ノフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
゛
20.4
"イ、
00
45.8
%
(24 社)
1億円超~3億円
■100億円超
槌:叫ゾ12.2"::・゛:・"
0..
.
金が10億円を超える企業はなくまた開発者数が10人以下の企業が半数以上である.,
また図3は主たる業務を地域比較したものであるが,どの地域においてもソフトゥエア開発
の比重が高い.調査対象自体がOSSの活用自体は既に高いことが予想されるOSS関係のIT企業が
多いため, OSSを活用して新たなソフトゥエアを開発する技術志向型の企業が多いことを示して
いる.
..
冒、
26.50
0% 0% 00。
4.2%-C、::》ン、ーも゜012.5
22.4
%
8.3%
58.3
00ザ
002
00
4
リ十
珊桝
挑.
.
.、
ツ6 ノ
00
00
叉三
2
00
".0.
非ノ,:
2.2 0SSの開発貢献の地域比較
OSSの開発コミュニティへの貢献に関しても,2012年度調査同様に2013年度調査でも日本のIT
企業の貢献度は,その活用度に比べて低い.図ではOSSへの人的貢献=OSS開発に貢献している
人件費(人月換算したもの)の割合を示す(図7~図9参照).その中で,島根県の企業は企業
野田哲夫・丹生晃隆
・ヘ'郵K丸ぐ遍b今や
゛
ゞ゛
ぐ
2. OSSの活用と貢献における地ナ動性の比較分析
2.1 0SSの活用の地域比較
OSSの活用に関しては2012年度調査同様に20]3年度調査でも各地域でほぼ同様の比率となった
(図4 ~図 6参照). LinuXやApache HTrp se1刃er,データベースなどの主要OSSについて,50%
以上の割合でこれらを活用している企業が都市で全体の3割前後であり,また7割から8割の,
企業がこれらのOSSを活用している.地方でも島根県を含めてでも7割前後の企業が主要OSS
を活用している.一方, RubyとRubyon RailSは都市での活用は5割弱あるが,島根県を除く地
域での活用が2割を超す程度であるのに対して島根県における活用度が他地域に比べて極めて
高く(活用をしている企業は約7割で,50%以上の割合で活用している企業が3割以上),他の
言語(perl, hth伽, PHP等)の活用割合も高い.これらのプログラミング言語はIT企業の中で
も特にソフトゥエア開発を主たる業務としている企業において活用されるが,島根県のIT企業だ
けがこの業務比率が高いわけもなく(図3参照y,同様の機能を果たす他のプログラミング言語
の活用比率が島根県でも高いが(島根県で約8割),島根県以外でも比較的高い(都市で7割超,
地方で6害躬引ことを考慮すると,島根県のIT企業のソフトゥエア開発業務においてRubyとRuby
On RailSの活用が他の言語に比べて進んでいることが分かる.
図3 主たる業務の地域別比較(複数回答)
「オープンソース・'ノフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
ゞ
\゛
,へ、
都市■地方(島根除く)
.へ、 や
島根
隙ジ、Kノ
气
゛
゛
\ゞ
50
0 5 0 5 0 5 0 5 0
54433221ー
オープンソース・ソフトウェアの活用と開発貢献における地域性の考察一2013年度オープンソース・ソフトゥエア(OSS)の活用実態調査報告一
LinuX 2 、 12
Appache ,5! 11
データベース
Ruby o、4,"幼7,'Z 4
その他プログラミンウ、言語
Ruby on Rails
60% 80%4000
1-24%画活用なしゞ不明25・49%
図4 都市圏のIT企業におけるOSSの活用度(OSSの活用割合)
「オープンソース・'ノフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より回答企業72社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.問に回答が無かった企業を含んでおり,合計か72にならない場合
'
'
図6 島根県のIT企業におけるOSSの活用度(OSSの活用割合)
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より回答企業24社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計が24にならない場合がある.
0
0.'.'.1.'.'.多7';ヅ'
Q'4.'多" 2づ 3
10 9
5b 7
乃7 9
IC^
0%
100%、75・99%
0
....
.、1、
Linux l、'.3'
Appache 2:'.'.'6'.'.'.73
データベース 0".'.5'.'.ノ'2,' 9
Rubyo^113^
その他プⅡグラミング言語 0.2、2 6
RubyonRails m N
0% 2000
100%.75-99% 50・74%
呂
100%
20%
/ 50・74%
22^
16
25^
35
25
11
"./牙ク"1./ 5
60% 80%4000
1・24%■活用なし..不明25・49%
図5 地方圏(島根県を除く)のIT企業におけるOSSの活用度(OSSの活用割合)
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より回答企業49社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計が49にならない場合がある.)
'.',§゛;.
.2
ー^
ι2
点工^
:3:
100%
37
10
80%
,'不明
13
呂
0
90%
9
フ^
与^
21
Linux '/g b3 .4.
6 、.';,{!、..郡..'.'2".'子Z'2Appache
データベース 2 .'.'ぱIY....
4
そガる多'、'Ruby o.'.'.'3 2
為工その他フログラミング言語 2',0 4
..甲.^
RubyonRails o'2 ・ 2 / 4
0% 10% 20% 30% 40%
100%'75・99% 750・74% 25・49%
16^
18
20
0
33
10
10
8^
8
8^
50% 60% 70%
1・24%巨活用なし
35
捻
11
フ^
Ξ:蚕三
誘
::¥
ー.ー、...
.Ξ,
100%
17
局
・"ム・
81
41
一里
、'、5'
,い゛叩
玲玲
テ'ータハミース
Ruby
その他プログラシグ言語
Ruby on Rails
野田哲夫・丹生晃隆
;2誘ぞ'2勇γ疹7'ク/弓γ'クノ才ノづン万血5フク',ク"ノづ/,タ、Z梦'ノンZ芽ZクZ効憂:'竪血;:':;t':7
可屍多Z影'X髪男ン驫7Zをン驫ノ疹ノノづノb%倉うづ/ガノ杉,だ'影"X必驫珍杉'乙男二':'工珂:':':i5
5 郭ヨ、影7Z弓7Z多7嘉ZZン、Zを"彪ノガ/つ、、/46'イ4//づノノづノZをγ彪7彪7X珍'彫7影7づ諺苧圧武':'エ
5 Ξ4毛タ、房Z驫7,'劾'影7凌フガフカ/カ/,づZ6bフク'ノづノノ宏、Z彭イだ、1Z7Zぞ、だ'Zク",久':'翫':':.
7 む毛7/伽、/ク"Z互7Zク'Z珍7才ンクつ"46クづ7方ノノク/フクZ芽'ノ珍ノ^'クお÷:一掌':f三X':・:・:
5 ラ杉灸7誘4冴r杉'杉'影y影'Z多ノ万"b//2詑Z/ノづノ万/ンク'形フノ芽イ形7%男ン驫/形フカ'ニ.:.:0:.:,
,t,1イ意円以上
500万円未満
0%
図7 都市圏のIT企業におけるOSSの人的開発貢献度
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
回答企業72社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計か72にならない場合がある.)
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
■2千万円~1億円未満
=金銭的貢献のみ
Linux
Appache
データハミース
Ruby
その他プ"、ラミング言語
Ruby on Rails
1千万円~2千万円未満■500万円~1千万円未満
世不明りなし
0:t:!:イ暁:'!河2ク"'ラグ杉yZノιづノノ牙'屍,影/b7ZZ飴1乙/,ク"ノぞ'jク、jうフカ//yノ多グノニンノ珍えー:ー:ー:彪講,:1
0:::血,:t:d^'、彫7'立ク/y'捻、ι//y,杉'方,,.鱒乙後'ノ乙グノ2/Z/'ノ立男.ぞ、Zク、ιグZ多、'力6空纂窓纂tる:
Oib空;:::眺辻Mラ杉ヲ、イグ/1グ、,タ、ノづノノ捻'カ/ノづノノるグ扉舒ラ乙/'多ク杉フノク,多ンダZク'ノ勇Z影フノク凌誠霊;
0毛:,ヨ杉ンカ/Z^'ノフ乙,彪7Z^'ノラyz/影7脱、4・i%yz/2髪^yダZ^'gz^方/ノ多驫,:,諾露,;'
0,:.:;:配÷河2立ク、1 万,,、杉フノグノ立/Zヲ"/フィづ^語杉ク影/ZZ傭',ソ'髪男ZZ/しづノZ多'ノうつ:,:栃:,:,:
品!M:・d乙gZク、ノク元/Z/ノ?影7Z/bノ万7,ラ乙節%フ/牙多、カフ/ン、Z多シイノ方フノラう,/つグι究す:i諾韮+:'
ム1イ意円以上
500万円未満
図8 地方圏(島根県を除く)のIT企業におけるOSSの人的開発貢献度
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
回答企業49社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計が49にならない場合がある.)
0% 10% 20% 30%
佃2千万円~1億円未満
=金銭的貢献のみ
Linux o.'.'Ξ'.'.0ド・:!3:・:リ0%,'、ノ牙ノク、/ク、、フクノ笶、,ク、元ノ房1、41bう4/ノイノZグ,タ、'^/4/Zとク、ノ'yノで:+羅一:i
Appache o:...:":3リHσ彭フノι/元フノニノノク、'Z7Zフノクχラフノ芽Xラフfgつ夕Xつ/Z7,4杉珍ノjンノク影7Z牙考グ、房/j乙,;?之;,;!データベース 6岡;:配;3,C;:.;σ効7/多Z/Z7/Z'Zラノ乙/ZZ影Z影'、zi吾乙杉乙',タ、影フ/17'Z男考"グランづ乙多Z多Zrzt奨逃!'!
Ruby 組和11.価●蛍2C!:!^3^'ノ牙乃/ι/影/Z宏"プ彭'Zク、ι髪髪r才i,5乙ンιノ,タ"'考イ%//2グ"'4//ζ,蹴その他フ"'ラミング言語 01'・:・:<3"・:・凱彰乙/,ζノ、Z芽ノタ"Zク'Z7Zイ'17影7Zziワ光'、/影P",うノ、,4影r/y/2芽、%//く徒▲髭!迷
40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
1千万円~2千万円未満.500万円~1千万円未満
,:不明ノなし
RubyonRailS 江t頭層:・.・2:・:・魯1乞y乙フノフX考、Zフ/yZク'Zン、Z4必"Z牙切驫泛、ナクノクZ牙"ノつフノユ多"ノ乙ン、ZZ杉ン、,託之託;!
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
肌1イ愆円以上
500万円未満
図9 島根県のIT企業におけるOSSの人的開発貢献度
「オープンソース・、ノフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
回答企業24社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計が24にならない場合がある.
■2千万円~1億円未満
金銭的貢献のみ
1千万円~2千万円末満■500万円~1千万円未満
,.不明ノなし
L1 ー
器需
司2 刃.
Uh
LPA
オープンソース・ソフトゥエアの活用と開発貢献における地域性の考察一20]3年度オープンソース・ソフトゥエア(OSS)の活用実態調査報告一
規模や開発規模が他地域に比べて低いにも関わらず(図1
合としては比較的高いことを示している.
2.3 0SSの活用と開発貢献の関係の地域比較
次にOSSの活用と開発貢献の関係(相関)を都市圏(関東,関西,福岡の大都市圈),それ以
外の地方圈(島根県を除く),島根県で比較を行う(表1~表3参照)
人的な開発貢献について,都市圈ではRubyとRubyon RailS相互問の活用と開発貢献の相関が
高い.地方圈において,相関分析の結果からは, Ruby on RailSの活用とLinuXやApache,その
他言語, Ruby, Ruby on RailSの開発貢献との間に高い相関が表れている.この結果は, Ruby
On RailSの活用をしている企業と,人的開発貢献との間には何らかの関イ系性があることを示して
いると考えられる.しかしながら,活用及び開発貢献をしている企業の実数が少ないことを考
表1 主要OSSの活用と人的開発貢献の相関(都市圏)
Apache データベース開発貢献 Linux
活用
Linux
AI)ache
データベース
RUI)y
その他言語
RUI)y on RaⅡS
, 2参照),貢献をしている企業の割
、,
表2
.261
.106
.10]
.153
.015
.185
主要OSSの活用と人的開発貢献の相関仕也方圏・島根県を除く)
Apache データベース Ruby その他言語Lil〕UX開発貢献
活用
Linux
AI)ache
データベース
RUI)y
その他言語
RUI)y on Rails
.136
.220
.171
.108
.069
.131
.0釘
.028
.097
.045
.012
.066
.060
ー.039
.013
ー.389
.336
ー.215
Ruby
表3
.086
.000
.253
.086
.190
.319、
.061
.]01
.069
.433**
.]85
.469**
主要OSSの活用と人的開発貢献の相関(島根県)
AI〕ache データベース開発貢献 Linux
その他言語
活用
ー.0]2 037ー.158ー.104Iinux
ー.087ー.241ー.128 ー.174AI〕ache
ー.208ー.078 ー.038ー.246データベース
ー.257 ー.253 .]36ー.015Ruby
その他言語 ー.015.040 .132.]39
.250ー.070 ー.071.145RUI)y on Rails
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)
スピアマン1慎位相関係数検定" 1%水準有,、,、5%水準有意
.125
.136
.169
.196
.306
.460**
.122
.059
.061
.187
.348、
.219
ROR
.066
ー.028
.276
.099
.201
.293
ROR
.055
.082
.064
.405**
.195
.439**
ー.132
ー.222
ー.222
.090
.139
.112
ー.039
.035
.123
.375*
.265
.400*
.092
.078
.254
.198
.309*
.414**
ROR
.043
.099
.175
.340
.164
.581**
Ruby
より
その他言語
えると,この結果は注意深く見る必要があるだろう.島根県については,2012年度調査と同様
に,活用と開発貢献との間に有意な相関関係は現れなかった.2012年度調査分析によるRuby
やOSSを活用した産業振興政策を進める島根県においては両者ともその活用度が他地域に比べて
高く,また開発貢献も進んでいるが,必ずしも活用を進める企業が開発に貢献しているわけで
はないという傾向は、 2013年度でも変化は見られなかった
3. OSSの活用と貢献と企業経営指標の地域性の比較分析
3.1 0SSの活用と企業経営指標の地域比較
OSSの開発貢献と企業の経営成長指標では,2012年度調査では全く相関が表れていないことに
対して,2013年度調査では人的貢献と金銭的貢献でLinux, Apache,データベースにおいて従業
員数伸び率(次年度見込み)の間に,また金銭的貢献でその他の言語と従業員数伸び率(次年
度見込み)の間に有意な相関が表れだ.日本のIT企業にとってOSS活用によって直接的な売上
高成長を見込むのに対して, OSSへの開発貢献が従業員増加,人材育成や採用につながることを
見込んでいることが考えられる.
OSSの活用,企業の経営指標として売上高成長率(前年度比),売上高成長率(次年度見込),
従業員数伸び率(前年度比),従業員数伸び率(次年度見込)との閧係(相関)の地域比較を行
う(表4~表6参照).都市圈や地方圏(島根県を除く)ではOSSの活用が売上高成長率と高い
相関を,また都市圈では従業員数伸び率との相関を示しているのとは対照的に,島根県ではRuby
とRubyon RailSの活用と売上高成長率見込みとの間に強い相関が現れている.相関分析の結果
なので確定的なことは言えないが、島根県におけるIT企業の売上高への貢献はRuby及びRuby
On RailSの活用に一音酎衣存していることが示唆される.また,これは,1T企業倶仂§RubyやRuby
野田哲夫・丹生晃隆
表4 主要OSSの活用と企業経営指標の相関(都市圏)
売上高成長率売上高成長率
(前年度比) (次年度見込)
350" 236
209 ]55
336** 227
369" 176
268、 031
337** 065
Linux
Apache
データベース
Ruby
その他言語
Ruby on RaⅡS
表5 主要OSSの活用と企業経営指標の相関仕也方圏
売上高成長率売上高成長率
(前年度比) (次年度見込)
411** 156
409.* 201
435'* 149
056 026
307* 298、
025 050
Linux
Apache
データベース
Ruby
その他言語
Ruby on Rails
従業員数伸び率
(前年度比)
.376**
.248
325**
243
265、
]96
従業員数伸び率
(次年度見込)
296、
.248
247、
210
045
121
従業員数伸び率
(次年度見込)
041
0)3
133
1Ⅱ
Ⅱ0
041
・島根県を除く)
従業員数伸び率
(前年度比)
003
071
087
047
184
ー.054
オープンソース・ソフトゥエアの活用と開発貢献における地域性の考察一2013年座オープンソース・'ノフトウェア(OSS)の活用実態調査蛾告一
表6 主要OSSの活用と企業経営指標の相関(島根県)
売上高成長率売上高成長率
(前年度比) (次年度見込)
ー.029 .099
ー.OUー.125
.228ー.139
.045 .554**
ー.060ー.127
.549**ー.012
Linux
Apache
データベース
RUI〕y
その他言語
Ruby on Rails
On RailSに関連した開発案件(次期の受注見込み)に大きく期待していることを表していると
考えられる.
3.2 0SSの人的開発貢献と企業経営指標の地域比較
OSSの開発貢献と企業の経営成長指標では,20]2年度調査では全く相関が表れていないことに
対して,2013年度調査では人的貢献と金銭的貢献でLinux, Apache,データベースにおいて従業
員数伸び率(次年度見込み)の問に,また金銭的貢献でその他の言語と従業員数伸び率(次年
度見込み)の問に有意な相関が表れた0.
ここではOSSの人的貢献,企業の経営指標として売上高成長率(前年度比),売上高成長率
(次年度見込),従業員数伸び率(前年度比),従業員数伸び率(次年度見込)との関係(相関)
の地域比較を行う(表7~表9参照).特にOSSの人的貢献と従業員数伸び率(次年度見込み)
従業員数伸び率
(前年度比)
ー.168
ー.055
.040
.203
ー.122
.292
従業員数伸び率
(次年度見込)
ー.246
ー.228
ー.285
ー.247
.057
ー.071
表7 主要OSSの人的貢献と企業経営指標の相関(都市圏)
売上高成長率売上高成長率
(前年度比) (次年度見込)
.037 ー.005
ー.018 ー.056
ー.045 ー.]16
ー.179.133
.134 ー.115
.123 ー.183
Linux
AI)ache
データベース
Ruby
その他言語
RUI)y on RaⅡS
表8 主要OSSの人的貢献と企業経営指標の相関け也方圏
売上高成長率売上高成長率
(次年度見込)(前年度比)
.071 .199
.028 .282
.289.049
.315*ー.038
.373、.089
.263ー.086
Linux
AI)ache
データベース
RUI)y
その他言語
Ruby on Rails
従業員数伸び率
(前年度比)
.090
.038
.0]8
ー.014
.]31
ー.021
従業員数伸び率
(次年度見込)
.087
.109
.027
.069
.052
.047
・島根県を除く)
従業員数伸び率
(前年度比)
.328、
.366*
.218
.137
.215
.038
従業員数伸ぴ率
(次年度見込)
.464**
.379、
.312*
.149
.337、
.141
表9
従業員数伸び率
(前年度比)
]44Linux
358Apache
データベース 103
Ⅱ5RUI)y
その他言語 256
.011Ruby on Rails
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
スピアマン1慎位相関係数検定" 1%水準有意,、5%水準有意
主要OSSの人的貢献と企業経営指標の相関(島根県)
売上高成長率売上高成長率
(前年度比) (次年度見込)
318197
308046
310078
079288
488、287
019]73
野田哲夫・丹生晃隆
-44
の相関に関して都市圈よりも地方圏(島根県を除く),さらに島根県において高い相関が示され
ている.都市圏では従業員数伸び率(次年度見込み)で相関が表れなかった結果と対照的であ
る. OSSへの人的貢献は自企業の開発者が業務時間内にOSSの開発に貢献している人件費で回答
している.その企業がOSSの開発に貢献している,すなわち企業で働けば通常の業務以外にOSS
の開発に従事・することが可能であると何らかの形で外部に示すことが, OSSの開発もしくは開発
貢献に関心のあるエンジニアを引き付け,結果として,従業員数の伸び率を高めに想定してい
る(その結果が従業員数の伸び率としての数値に表れている)ことが推察される.現在のIT業界
において特に開発者の人材不足が深刻な問題である'. OSSの開発に貢献することは企業(特に
地方のIT企業)にとって開発者を吸引する大きな要因・動機になっている可能性が示唆される
4. OSSの活用と開発貢献の効果における地域性の比較分析
2013年度調査においては, OSSの活用や開発貢献の企業における効果泊己評価による成果や
効果の度合い)についてアンケート調査で具体的に質問した.ここでは活用と開発貢献の効果
の都市圏と島根県の比較を行う
まず活用の具体的効果に関して,都市圏に比べて島根県のIT企業は,回答の割合として,「自
社商品や新サービスの開発」,「新規顧客の開拓」,「OSSに関わる開発案件受託」などでより高い
活用の効果を認、識している.また「会社の技術力向上」や「社員の人材育成」,「新たな協業相
手」についても活用の効果を認、識している.(図10, H参照)
次に,開発貢献の具体的効果に関して,都市圈に比べて島根県のIT企業は,回答の割合として,
「会社の技術力向上」について,特に高い効果を認識している.一方で,「人材採用がしゃすく
なった」に対する効果の認識度は低い.3.2で見たように, OSSの開発に貢献することは地方の
IT企業にとって開発者を吸引する大きな要因・動機になっている可能性が示唆されるが,これは
まだ島根県のIT企業の現状認、識としては,成果や効果として表れていないことが推察される.
(図12,13参照)
従業員数伸び率
次年度見込)
.396
4Ⅱ
540、
366
589**
530*
5.結論と残された課題
2012年度調査の日本のIT産業=情報サービス企業におけるOSSの活用と開発貢献の地域別(都
一一一
一一一一
オープンソース・ソフトゥエアの活用と開発貢献における地域性の考察一2013年度オープンソース・ソフトゥエア(OSS)の活用実態調査報告一
開発コストが削減した
肉社商品や新サービスの開発につながった
新規顧客の開拓につながった
OSSに関わる開発案件を受託した
会社の技術力が向上した
上流から直接受託が可能になった(脱下請)
新たな協業相手が見つかった
社員の人材育成につながった
人材採用がしやすくなった
自社の知名度や信用力が向上した
諮全くない■ほとノνどない■どちらとも言えないりある程度ある'.大きくある
図10 都市圏のIT企業におけるOSS活用による具体的成果
「オープンソース・、ノフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より回答企業72社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計^72にならない場合がある.)
7駅浸3
7
、 11a.
11
3遭5
2Ⅱノノ1・8ソノノZ/.'.'.Φ3.....
Ir6^,、ノノノノ16qzz ..t.t.1、2.t.t
Ir6 /" 1'3'、'..'..1,0...
9 113 ,10"で.t.10.t.
26 20/'Z/'ノノノ▲...8,..
1尾^'フフ/12ン、ノノ:.:qc1、1
20 /'/8リ....矼.1..../Z/19ι2、フ、 ZZ.:.:9.:.
開発コストが削減した
自社商品や新サービスの開発につながった
新規顧客の朋拓につながった
OSSに関わる朋発案件を受託した
会社の技術力が向上した
上流から直接受託が可能になうた(脱下請)
新たな協業相手が見つかった
社員の人材育成につながった
人材採用がしやすくなった
幽社の知名度や信用力が向上した
20
112
ι
18
.ι工野ユ16
115
9
0% 20%
8
6
.ノ」3//01噂24,
3 93 .'庁τZ/.,'.13;.'
20% 60%40%0% 80%
訊全くない■ほとんどない■どちらとも旨えないシある程度ある..大きくある
図11 島根県のIT企業におけるOSS活用による具体的成果
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
回答企業24社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計が24にならない場合がある.)
5
40%
26
30.
60%
.コ3超涌1 4^r zzzzzJI0ソZZZZ222:..:.:.5,:.:.:.
,ご■三瀦、部U0 5^IZ'.二ZZzzzzzfl,322'ZZZ/ZZZ/'.2.鴇証才痴6武輪1女雛邑2 1、1 'Z40
.3 2 7 二ZZ.ZZZ立912、Zノ之ZZ7β二、2.1
ノ牢ノ,3
9tz、/.ニ.6・ニ
80%
最新の技術情報が入手しやすくなった
最新のビジネス情報が入手しやすくなった
自社商品や新サーt'スの開発につながった
自社にとって有利な仕様を策定できた
会社の技術力が向上した
新たな協業相手が見つかった
社員のモチベーションが高まうた
社員の人材育成につながうた
人材採用がしやすくなった
自社の知名度や信用力が向上した
100%
22 ZノノフZZ'...6.Ξ.
23 ,',"./9ι;イ'ノ'Z.司こ
Ir6 '.ZZ9yzz,静"8.Ξ.'
IW^'Z./8ξ2'2寶"5,.9
100%
ある
3
22 11 、.ニ.6.ニ.
2q^'4 ゛."8゛.'
.;.ニ'8.ニ.ニ11
12/、ノ'/ノ." 6、'.
22 ,5 -:匂冷
6'."5.'23
1「8
1「8
0% 40%20% 60% 80%
伽全くない●ほとノVどない■どちらとも園えないりある程度ある 1.大きく
図12 都市圏のIT企業におけるOSS開発貢献による具体的成果
「オープンソース・ソフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
回答企業72社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計が72にならない場合がある.)
45
6
告三江つ1、1・'
.都1.2、「」き
t卦1,3
3工::熔16
1.1 '、
彪曽又K或:母江19
'・13
= tモ長島1,3¥1吏J
工三ユ羊堅3コ18
0・J;鴇117 4
7
100%
Ⅱ2
851
58
56
最新の技術情報が入手しやすくなった
最新のビジネス情報が入手しやすくなった
自社商品や新サービスの開発につながった
自社にとって有利な仕様を策定できた
会社の技術力が向上した
新たな協業相手が見つかった
社員のモチベーションが高まった
社員の人材育成につながった
人材採用がしやすくなった
自社の知名度や信用力が向上した
野田哲夫・丹生晃隆
卸全くない■ほとんどない■どちらとも言えないりある程度ある二.大きくある
図13 島根県の IT企業におけるOSS開発貢献による具体的成果
「オープンソース・、ノフトウェア(OSS)活用実態調査アンケート」(2013)より
回答企業24社における活用度(%)割合毎の企業数
(グラフ内数字は実数.質問に回答が無かった企業を含んでおり,合計が24にならない場合がある.)
三泛'"Jrl:よ工.キ.襲6 、¥三'含髪^3
"万辨"張6爵、f,貌1工^3
市・地方・島根)の比較分析から, RubyやOSSを活用した産業振興政策を進める島根県におい
ては両者ともその活用度の割合が他地域に比べて高く,また開発貢献も進んでいるが,必ずし,
も活用を進める企業が開発に貢献している訳ではないことが示された.2013年度調査の地域別
比較分析からもその傾向に大きな変化は見られなかった
また,2013年度調査の地域別比較分析の結果から,都市圏や地方圏(島根県を除く)ではOSS
の活用が売上高成長率と高い相関を,また都市圏では従業員数伸び率との相関を示しているの
とは対照的に,島根県ではRubyとRubyon RailSの活用による売上高成長率(次年度見込み)に
高い相関が示されている他, Rubyを含めたOSSの人的貢献と従業員数伸び率(次年度見込み)
との間に特に高い相関が示されている.島根県のIT企業のOSS活用貢献は特にRubyを中心に開
発者の吸引・人材確保を要因・動機としていることが考えられるが,現状ではまだこれは成果
となっては表れていない.昨年度調査分析で指摘した「島根県のIT企業がOSSやRubyを活用し
たシステムの受注を進めたが,本来Rubyの活用を進めようとするならばその開発過程も貢献を
しなければならない」'という課題は残されたままであり, OSSやRubyの活用・開発貢献が企業経
営指標に与える影響に関してはまだ「見込み」の段階である.
日本のIT企業において2012年度調査でOSSの活用が売上高成長率(次年度見込)との相関が表
れていたのに対し,2013年度調査では総じて売上高成長率(前年度比)との相関が表れていた,
すなわち前年度に,その次年度に見込んだ売上高成長率予測が,当該年度に予測値と同様の結
果成果として表れているのが分かっだ.これは2012年度調査と2013年度調査を経年比較した分
析結果であるが,島根県において2013年度調査に表れたRubyの活用による売上高成長率(次年
度見込)とRubyへの開発貢献による従業員数伸び率(次年度見込み)が翌年に成果として表れ
るのかを調査分析することが課題として明らかになった.また, Rubyも含めてOSSへの開発貢
献は一般的にIT企業にとって売上高成長には直接的には結びついていないが,従業員数伸び率に
は大きな関係があることが考えられる.1T業界において開発者の人材不足が今後も続くことが予
想される中で, OSSの活用・開発貢献と企業経営指標,さらに企業成長との関連を分析する上で
、・盲'遂、J6=、知
1ι2 /10
、ZZZZ2Z.8""ZZZ%ZJ.'1,1
,ZZ/'ZZ6を'ZZZユ0
9
0%
5
,ミ.^3
20%
8
8
40% 60% 80% 100%
オープンソース・'ノフトウェアの活用と開発貢献における地域性の考察一2013年度オープンソース"ノフトウェア(OSS)の活用実態調査報告一
具体的な効果も含めて因子として含めたフレームワークを構築することが課題である.
野田・丹生(2013b)参照.
2012年度調査では642社に送付,回答は191社,回答率29.8%であった.
2012年度は都市圏90社,それ以外の地方圏(島根県を除く) 73社,島根県28社であり,今年度のサンプ
ル数も昨年度同様に,都市圏の回答数(72)に対して地方(49),島根県(24)ともそれぞれ回答数がその
地域のIT企業数からみて比率が高いという点があるが,今回の調査においても地域の地域産業政策における
オープンイノベーシヨンの地域性の比較分析が中心であるので,データ問のバイアスは分析には影響は与え
ないと考えられる.
主たる業務の回答数について地域別の差異の多重比較検定(steel・DwasS法)を行った結果,下表に示す
ようにそれぞれの水準で有意差は認められなかった U側立和一期待値がいずれも5%,1%棄却値を超えな
い).
2
3
4
都市,地方(島根除く) 18.0989 22.49899 0.1942415111.5
都市,島根 18.0989 22.49899 1.424437747Ⅱ
地方(島根除く),島根 1.16941543818.03751529 22.42268
5
野田・丹生(2014)参照.6
野田・丹生(2014)参照.7
IPA (2004)等参照.業種別でIT/通信は求人倍率2.41倍で全業種の中でトップ,職種別でも技術系 qT/
通信)の求人倍率は2.63倍と全職種でトップになっている(日経ビジネスオンライン「1Tエンジニアがいな
人材不足時代の採用と教育」2014年7月7日鯛)し、 1
ht印://business.nikkeibp.CO.jp/al'ticle/1'eport/2014070V267890/?d.nocnt等参照.今後も銀行の基幹システム
の統合や,マイナンバー関連のシステム構築など,近々に控えている超巨大プロジェクトによる需給関係の
逼迫で多くの人手不足が予測されている.
野田・丹生(2013b) 70頁参照.
野田・丹生(2014) 67頁参照.9
危険率5%
棄却値
参考文献
独立行政法人情報処理推進機構 IPA (2014)nT人材白書2014」
日経ITpr0 2014年07月18日仔側象以上に人手不足は深刻化,「2015年問題」現場の声」
http://iゆro.nikkeibp.CO.ル/atcvwatchaソ14/33436ν071400002/
日経コンピュータ 2014年7月7日「1Tエンジニアがいない!人材不足時代の採用と教育」
h廿P://business.nikkeibp.CO.jp/a11icle/repoH/2014070ν267890/?H=nocnt
野田哲夫・丹生晃隆(2009)「オープンソース・ソフトゥエアの開発モチベーションと労働時問に関する考察」
島根大学法文学部紀要経済科学論集第35号,即.71-93.
野田哲夫・丹生晃隆(2010)「オープンソース・ソフトゥエアの開発モチベーションにおける地域性の考察」
島根大学法文学部紀要経済科学論集第36号,即.15-34.
データ数順位和一期待値
危険率1%
棄却値 検定統計量
8
N N N
野田哲夫・丹生晃隆・シェーン・コークラン(2013)「日本のIT企業におけるオープンソース・ソフトゥエア
の活用・開発貢献に関する研究」,島根大学法文学部紀要経済科学論集第39号, PP.49-58.
野田哲夫(2013a)「オープンソースのプログラミングロ語Rubyによる地域産業振興松江から世界へ」,独
立行政法人科学技術振興機構「情報管理」 2013年9月号, 1)1).355-362.
野田哲夫・丹生晃隆(20131))「オープンイノベーションの地域性の研究ーオープンソース・ソフトゥエアの
活用と開発貢献における地域性一」,島根大学法文学部山陰研究センター紀要山陰研究第6号,即.59-
76.
野田哲夫・丹生晃隆(2014)「日本のIT企業におけるオーフンソース・ソフトゥエアの活用・開発貢献と企業
経営に関する研究」,島根大学法文学部紀要経済科学論集第40号,叩.57ーフ3.
野田哲夫・丹生晃隆
オープンソース・ソフトゥエアの活用と開発貢献における地域性の考察一2013年度オープンソース'ソフトゥエア(OSS)の活用実態調査報告一
A study of the Regional Factors in utilization andDevelopment contribution of open source software
〔A b s t r a c t〕
In lhis paper, we analyzed the regional fadors in utilization and devel01)1nent contl'ibulion
Of open s0山'ce sofNare (OSS). The data set 、vas obtained from the sulYey results of "utili・
Zation and Development contribulion of open s0山'ce soa入Uω'e in Japanese lT companies"
Conduded in 2013. we di(1 Coml)arative analysis by divi(1ing data by lhl'ee categories, D ur・
ban al'ea,2) 10cal area (except for shimane prefect山'e), and 3) shimane pl'efectul'e area.
We also investigated the transition of the states by compal'ing the result 01 0UI' 2012 Study
The sludy revealed that the volulne of utilizalions of Ruby and Ruby on RaⅡS in shimane
PI'efedure is larger in ralio than urban and otl〕er local al'eas. with regard to lhe e丘ect on
business growlh by oss utilizalion, a n山nber of sign途Canl c01'relalions wel'e obse1气,ed in lhe
Sales gl'owth in l)1'esent te】'm in urban and other local al'ea, and lhe pl'osped sales growlh
in subsequen11erm in shilnane pl'efedul'e. conceming the developmenl contribution, corre・
Ialion beNeen the groMh rates of employee n山]]ber in local al'eas was signincant, while
no signincant Cω'relation was found in ul'ban al'ea.1n shimane pl'efecture,【1〕e expectalion
Of Ruby and Ruby on Rails is higher lhan urban and 011〕er local area. The study (1ra、vs a
1)ossible asS山〕〕ption that Ruby and Ruby on Rails are becoming one of alu'aclive fadors for
the {ut山'e groMh of sales and incenlives for l'ecruitment of new engineel's in sl〕imane pre・
feclure.
NODA Tetsuo and TANSHO Tel'utaka
(Faculty of Law and lit引'atul'e, C011aboration center)
Keywords : Regiona11ndustry, open lnnovation, open s0山'ce, OSS, Ruby
第3回
オー
プン
ソース
・ソ
フトウ
ェア(O
SS)活
用実
態調
査ア
ンケ
ート
【貴社
の会社
惰報につ
いてお
聞きします
】
*記述
回答
以外
は、
該当
する
項目
に0を
お付
け下
さい
。
1 本
社の
所在
地(都
道府
県)を
お教えく
ださい。
2 1業
年を
お教え
くださ
い.
① 1
970年
以前
② 1971年
~1980年③
1981年
~1990年
④ 1991年~2000年⑤
2001年~2005年⑥
2006年~2010年⑦ 2011年以降
3 主たる
粲務に
ついてお
教えくだ
さい。
① S
1サー
ビス
②ソ
フトウ
ェア
開発③
ソフトプ
ロダクト
開発・販売
④Π
アウ
トソ
ーシ
ング
⑤情
報処
理サ
ービ
ス⑥
ネッ
トワ
ーク
サー
ビス
⑦ Web制作
・チ
ザイ
ン⑧
その
他(
4 資本金
規柧につ
いてお教
えくださ
い。
① 1.000万円
以下② 1,0卯万
円超~5.000万
円③ 5.000万円
超~1億円
④ 1使
円超
~3億
円⑤
3億
円超
~10但
円⑥ 10億円
超~50億
円
⑦ 50億
円超~100億
円⑧ 100憶円
超
5 従業員
規模につ
いてお教
えくださ
い。
① 1
0人以下
③ 26人~50人
②Ⅱ
~25人
⑤ 101人~200人
⑦ 301人~500人
⑥ 201人~300人
⑨ 1
001人
以上
6 開
発者
(プロ
グラマ
・エンジ
ニア)の
人數
につ
いて
お教
えく
ださ
い。
① 1
0人以下
③ 26人~50人
11~25人
⑤ 101人~200人
⑦ 301人~500人
⑥ 201人~300人
⑨ 1
001人
以上
7 売
上高
規模
につ
いて
お教
えく
ださ
い。
① 1
位円
以下
② 1但円超~5億円
③ 5億円超~10億円
⑤ 50億円超~100億円
④ 10但円超~50億円
⑥ 100億円超~300億円
⑦ 300億
円超
~500億円
⑧ 500億
円超
8 売
上高
成長
率(前
期の会
計年度に
比ぺた今
期)1こつ
いてお教えください。
減少
10.従
業員数伸び率(前
期の会計年度に比べた今期)1
こつい
てお
教え
くだ
さい
。
減少
②③
①⑦
⑥④
⑤
大幅減減少傾向やや減少
ほぼ横ばい
やや増加増加傾向大幅増
(20%超)(11~20貼)(5~10%減)
(5~10"増)(11~20舳増)(20%超)
11 従
桑員数伸び率(今
期の会計年度に比ぺて次年度見込
み)に
つい
てお
教え
くだ
さい
。
減少
④ 75~99%⑤ 100%
④②
③
大幅滅減少傾向やや減少
ほぼ横
ぱい
(20%超)(11~20%減)(5~10%減
)
9 売
上高成
長率
(今期
の会計
年度に
比べ
て次年
度見込み
)
減少
① 大幅減
(2096超
)
Webフ
レームワーク R
ubYo
nR釦IS
の活用についてお教え
くだ
さい
。
話困
L工い
盃不明
活用
して
いな
い
④ 51人~100人
⑧ 5
01人
~1.0
00人
【オ
ープ
ンソ
ース
ソフ
トウ
ェア
(OSS)の
活用
状況
についてお聞きします】
*貴社
で開
発(業
務)に
活用
して
いる
OSSが
あり
まし
たら
、ま
ず活
用の
有無
をお
答え
下さ
い。
活用
され
てい
る場
合は
、そ
の割
合に
つい
てお
教え
下さ
い。
伊Dサ
ーバ
0Sと
して
Linu
Xを活
用し
てい
て、
他の
サーバ
0Sも
含め
た活
用の
うち
、LinuXの
活用
割合
が50%の
場合
大幅
減(209
6超)
②
減少傾向
(11~20g6減)
④ 51人~100人
⑧ 5
01人
~1,0
00人
②
減少
傾向
(11~20%減)
③
やや減少
(5~1096減)
① 1~24%② 25~49%③ 50~74%④
乃~99%⑤
100%
い不明
③
やや減
少(5~10"減
)
④
ほぼ横ばい
LlnuX の活用1一
ついてお教えください。
孟屈
L工り
五活
用し
てい
ない
⑥⑤
やや
増加増加傾向
(5~1096増)(11~20%増)
につ
いてお教えください。
④
ほぼ横
ぱい
、、 1」
'、、.
⑤
やや
増加
(5~10%増)
Apoc
he H
Trps
e内計の活用についてお教えください
。
活用
して
いな
い活
屋L工
左隆
不明
⑤
やや増
加(5~10舳増)
① 1~24%②
25~49貼
③ 50~74%④
乃~99%⑤
100%
増加
⑥
増加
傾向
(11~20%増
)
1~24%
データベース(M
YSQL
、 p
ost"
門SQ
L等)
這臣
L工い
盃活
用し
てい
ない
⑦ 大幅増
(20亨
6超)
増加
⑥
増加傾向
(11~20%増)
① 1~24%② 25~49%③ 50~7496 ④
75~99%⑤
100%
②25~49%
⑦ 大幅
増(20%超)
増加
プロ
グラ
ミン
グ言
語Rubyの
活用
につ
いて
お教
えく
ださ
い。
活用
して
いな
い活団」工とΣ盃
不明
不明
⑦ 大幅増
(20%超
)
増加
① 1~24%② 25~49叱③ 50~74%④
75~99%⑤
100%
③50~74%
④ 75~99貼
⑤ 100%
その
他の
プロ
グラ
ミン
グ言
語(perl、
PYthon、
PHP等
)の活用についてお教えください。
澄臣
L工釜
五不明
活用
して
いな
い
① 1~24%②
25~49%③
50~74%④
乃~99喨
⑤ 100%
の活
用に
ついてお教えください。
不明
軍 蛋 噂 所 ・ キ 埒 迦 添
%4
0%
③%
用活
②
【オープンソ
ースソ
フトウェア
(OSS
)の開発貢献
につい
てお聞き
しま
す】
貴社に
おけ
るOSS自
体の
開発
貢献に
ついて
、ま
ずは人
的、金銭的な貢献を含めて、貢献の
有無
をお
答え
くだ
さい
(人的
、金
銭的
とも
にあ
る場
合は
、双
方に
0をお
付け
下さ
い)
何ら
かの
貢献
をさ
れて
いる
場合
、金
額ベ
ース
で換
算し
たも
のが
分か
りま
した
らお
答え
下さ
い。
金銭
的貢
献は
、過
去1年
問に
、OS
S団体
コミ
ュニ
ティ
など
に、
賛助
金や
会費
など
で直
接支
出されている金額。人的貢献については、貴社の開発者が業
務時問内に、OSSの開発に貢
献してい
る人件費
(人月
換算
した
もの
)等の過
去1年
問の
合計
とし
てお
答え
下さ
い伊
DU杣
の開発
貢献
をし
てお
り、
人的
貢献
とし
て、
複数
のエ
ンジ
ニア
の貢
献を
人月
換算
・1年
問で
1.50
0万円
程度
、Li
nuXコ
ミュ
ニテ
ィに
対す
る金
銭的
貢献
として
20万
円程
度の
賛助
金を
支出
して
いる 発
貢献
あ発貢
献あ開
発貢
献なし
不明
1 10万
K【1り
10万円以
上未滴
~50万
円未
満
18 L
lnuX
への
開発貢
献に
ついて
お教え
くだ
さい
-1-
j、一
陶jf、兪
ンi'
開発
献あり①、
聖雪円
9,、卯秀
目榮ξ1
))、1器
:秀昌榮
点②
10万
円以
上~50万
円未
満
① 5
00万
円② 500万円以上③ 1咽万円以上
^未潟
~1餓1万
円未満
~2000万円
未滴
19 ApocheHTrpseN凹への開発貢献についてお教
えください
凾ii'貪盲
t11;リ
開発
献あり開
発献なし
不明
④ 2卿
万円
~1憶
円未
満
③ 1
0伽万
円以
上~21^万円未
満
1 10万円
未満
③ 50万
円以上
~100万円未渦
④ 2
咽万
円~1憶
円未
岩
① 5伽
万円② 5m万円
以上③ 1咽万円
以上④ 2000万
円^
未酒
~10卯万
円未満~2000万円
未満
~1億
円未
滴
20 デ
ータ
ベー
ス(M
YSQL
、po
st即
esoL
等)へ
の開
発貢
献に
ついて
お教
えく
ださ
い
ーー
ーー
開発貢献
なし不明
② 10万
円以上
110万
円~50万円
未滴
未潟
② 10万
円以上
~50万円
未満
④IM
万円
以上
不明
じ、、'
、嘉・
2 その他のプログラミング語(p
erl、
PYヒho
"、PH
P、等)へ
の開
発献
につ
いて
お教
えく
ださ
い
り聞
発貢
献あ
り開
発貢
献な
し不明
④1伽
万円
以上
⑤ 1
但円
以上
③ 1
御万
円以
上~2伽
0万
円未
満
① 5m万円② 500万
円以上
③ 1卯0万円
以上④ 20卯万円
^~1000万
円未満~2伽0万円
未為
~1徳円未満
未満
21 プ
ログ
ラミン
グ語Ru
bYの
への
開発貢
献につ
ぃて
お教え
ください
開発貢
献開発貢
献あり
開発献な
L 不
明
③ 50万
円以上
~100万円未肩
④1伽
万円
以上
② 10万
円以上
~50万円
未滴
⑤ 1
憶円
以上
④ 2
卯0万
円~1億円未酒
3 We
bフレームワーク R
ubYo
nRa,
1S へ
の開発献につい
てお
教え
くだ
さい
開発献あり聞発貢献あり開発献なし不
明'△
他豆
越1
^
③ 5
0万円以上
~1伽万円未満
④1卯
万円
以上
1、レ、'、
11i・①
5卯
万円
未酒
⑤ 1
億円
以上
③ 50万
円以上
~100万
円未
満
⑤ 1
億円
以上
③ 5
0万円以上
~100万円未満
④ 2
咽万
円~1但
円未
酒
4 2卯
0万
円~1但
円未
満
② 5伽
万円
以上
~10叫万円未満
OSSの
開貢
によ
成や
、会
社に
対し
て効
果が
あっ
たこ
とに
つい
てお
聞き
しま
す以下のそれぞれの項目について、成果や効果の度合い
に該
当す
る数
宇に
0をお
付け
下さ
い
全く
ほとんどどちらともある程度大きく
なし
えな
いあ
るな
いあ
る
^
④100万
円以上
④1伽
万円
以上
① 5
00万円
未滴
じ
② 10万
円以
上~50万
円未
名
^
4 0S
Sの活
用に
よる
果や
、会
社に
対し
て効
果力
った
こと
につ
いて
お聞
きし
ます
以下のそれぞれの項目について、成果や効果の度合い
に該
当す
る数
宇に
0をお
付け
下さ
い
全くほとんどどちらともある程度大き ある
ないない
えな
いあ
る
⑤ 1
億円
以上
新の技術情報が入手しやすくなった
新の
ピジ
ネス
惰報
が入
手し
やす
くな
った
3 自社商品や新サーピスの開発につながった
4 自社によって有利な仕様を策定できた
5 会社の技術力が向上した
6 新たな協業相手が見つかった
7 社
員の
モチ
ベー
ショ
ンが
高ま
った
8 社員の人材育成につながった
9 人材擇用がしやすくなった
10 自社の知名度や用力が向上Lた
④1伽
万円
以上
1、レ、1'
、・1冨、
① 5伽
万円
未満
⑤ 1伯円
以上
110万
円未滴
③ 1000万
円以上
~2m0万円未
満
⑤ 1
億円
以上
③ 5
0万円以上
~100万円未滴
② 500
万円
以上
~1000万
円未満
1 聞発コストが削減Lた
2 自社商品や新サービスの開発につながった
3 新規願客の開拓につながった
4 0S
S1こ閏わる開発案件を受託した
5 会社の技衛力が向上した
6 上流から直接受託が可能になった(脱
下請)
7 新たな協業相手が見つかった
8 社員の人材音成につながった
9 人材採用がしやすくなった
10 自
社の知名度や信用力が向上した
③ 50万
円以上
~100万
円未
満
② 500万
円以
上~10M万
円未
満
② 10万
円以上
~50万
円未
滴
斗 1 U . Y く 1 X ・ く U 7 ゛ H ↓ S 鉢 五 N 一 漆 刈 雰 六 せ 二 小 達 謡 S 暗 鴻 1 谷 一 W 令 藩 斗 1 ゞ . \ \ 1 X ・ く U ケ J H ↓ ( 0 誘 ) § 壁 忍 鷲 懲 酷 1