キリングループサプライヤーcsrガイドライン -...
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2019年7月1日キリンホールディングス株式会社調達部
キリングループ サプライヤーCSRガイドライン
© Kirin Holdings Company, Limited 2【機密性区分】(開示範囲)
■ はじめに 3ページ
■ 本ガイドラインを制定した背景 5ページ
■ サプライヤーCSRガイドライン 10ページ
遵守いただきたい6項目1.体制・コンプライアンス・リスクマネジメント2.人権への配慮3.環境への配慮4.安全・安心5.アルコール関連問題への取り組み6.社会貢献
■ 参考資料 22ページ
目次
© Kirin Holdings Company, Limited 3【機密性区分】(開示範囲)
キリングループは、CSV(Creating Shared Value:社会と共有できる価値の創造)をグループ一体で推進するために、中長期的に目指す姿をCSVコミットメントとして定めました。まず「酒類メーカーとしての責任」として、アルコール関連問題に取り組み、その上で、「健康」「地域社会」「環境」の3つの社会課題解決に事業を通じて最重点に取り組みます。
CSVを通じて持続可能な社会を実現するためには、バリューチェーンの各プロセスにおいて社会的責任を果たしていかなければなりません。人権への配慮、環境問題の解決等、より良い社会の実現に向けて、調達に関わる私たち、キリンとサプライヤーの皆様の果たす役割は、今後ますます重要になると考えています。
今回、「キリングループ持続可能な調達ポリシー① 」、「キリングループ人権方針(以下「人権方針」②)を制定し、その内容を、本「サプライヤーCSR ガイドライン」に反映しました。キリンが考える「果たすべき社会的責任」の基本的な考え方を、あらためて明示するとともに、皆様に守っていただきたい行動規範を記載しております。
私たちキリングループは、ビジネスパートナーであるサプライヤーの皆様と共に、様々なステークホルダーからの要請や期待に応え、社会の変化に適応する中で、関係各国・地域社会と調和した、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
皆様のご理解、ならびにご協力につき、何とぞ、よろしくお願いいたします。
① 参考資料 8ページ「キリングループ持続可能な調達ポリシー」参照② 参考資料 23,24ページ「キリングループ人権方針」参照
*CSRとは「Corporate Social Responsibility (企業の社会的責任)」のことです。
はじめに
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皆様へのお願い事項
■本サプライヤーCSRガイドラインに基づき、以下の点をお願いいたします。
3
貴社関係部署への周知貴社内におかれましても、キリングループとのお取引が各拠点、工場、各事業にわたる場合もあります。貴部門のみに留まらず社内の関連部署も含め周知いただくようお願いいたします。
サプライチェーンを構成するサプライヤー様(※)への周知
貴社内のみならず、さらに上流のサプライヤー様を含めた取り組みとして推進いただくことをお願いいたします。2
サプライヤーCSR確認書のご回答と各情報提供へのご協力
サプライヤーの皆様のCSR推進活動状況を確認させていただくための「サプライヤーCSR確認書」のご提示をお願いいたします。また、本確認書に関して、ヒアリング、追加資料・情報のご提示をお願いする場合もございます。その際には、本ガイドラインの趣旨をご理解いただき、ご協力のほどお願いいたします。
1
4
キリングループの取り組みに準拠した活動
キリングループの方針類に則った本ガイドラインをご理解いただき、弊社の取り組みに準拠した活動をお願いいたします。なお、本ガイドラインに反する事例が発生した場合はその改善に努めるようお願いいたします。
(※)サプライチェーンを構成するサプライヤー様:協力会社(設備工事案件)や農園(原料)、製造メーカーなど(資材ほか)
本ガイドラインを制定した背景
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キリングループは長期経営構想において、CSV (Creating Shared Value:社会と共有できる価値の創造)を経営の根幹に位置づけています*。また、私たちが持続的に成長していくための11の経営課題を定めています。
■ そのひとつに、「責任ある調達」と「原材料の安定調達」からなる、『持続可能な調達』があります。
■ この「責任ある調達」に関して、サプライヤーの皆様に遵守いただきたい項目を、 この「サプライヤー
CSRガイドライン」にまとめています。
当社の長期経営構想と11の経営課題
*)キリングループ長期経営構想については、22ページ参考資料1をご参照ください。
*)キリングループのCSV活動については、キリンホールディングスのホームページで紹介しております。リンクにつきましては、23ページに記載しておりますので、ご参照ください。
人材・組織風土
人材・組織風土
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サプライヤーCSRガイドラインの位置付け
1.キリングループ 持続可能な調達ポリシー(8ページ)
2.キリングループ調達基本方針 (9ページ)
3.サプライヤーCSRガイドライン (本編)
■ 前掲の「長期経営構想と11の経営課題」の中の「持続可能な調達」を達成するため、社内では、その拠り所となる「持続可能な調達ポリシー」を制定、それをベースに6つの柱からなる「調達基本方針」を示しています。
■ このたび、「サプライヤーCSRガイドライン」を改定し、サプライヤーの皆様に遵守いただきたい項目を共有させていただくことで、私たちと皆様が共にCSV活動の一環として調達活動を継続し、社会的責任を果たしていくことを目指しています。
※基本方針、ガイドラインの適用範囲:キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャン
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キリングループは高い水準の社会的責任を果たしつつ、事業に最適かつ必要な原材料やサービスを調達します。
キリングループは事業全体にわたって社会的責任を果たすべく、国連グローバルコンパクトの署名者として、その影響の及ぶ範囲内で国連グローバルコンパクトの定める「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」の分野における一連の本質的価値観を支持し、実行に移していきます。
キリングループはサプライヤーや他のステークホールダーの意見に耳を傾けこのポリシーの理解を図ると共に協働してポリシー実現へ取り組んでいきます。
キリングループはこのポリシーを実行することで世界的視野で持続可能性を高めると共に事業競争力を高め、企業価値を向上させ、社会への貢献を図ってまいります。
キリングループ持続可能な調達ポリシー
制定:2017年9月25日※21ページ 参考資料3-① 「グローバル・コンパクト」参照
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キリングループ調達基本方針
キリングループは、キリングループ経営理念を実現するために、お客様にとって価値のある安全・安心で高品質な商品・サービスを提供できるよう、サプライヤーからのご支援・ご協力のもとオープンでフェアな調達活動を実施します。
キリングループ調達基本方針 6つの方針
1.品質本位
2.オープンでフェアな取引
3.コンプライアンスの遵守
4.人権への配慮
5.環境への配慮
6.サプライヤーとの相互の信頼と繁栄
当調達基本方針はキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンにおける基本方針です。
サプライヤーCSRガイドライン
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サプライヤーCSRガイドライン
■ 「キリングループサプライヤーCSRガイドライン」は、キリングループのCSVに関連する方針及びキリングループ調達基本方針に基づいたサプライヤーの皆様に遵守いただきたい点をまとめた6つの行動規範から構成されます。
サプライヤーCSRガイドライン 行動規範
1.体制・コンプライアンス・リスクマネジメント
2.人権への配慮
3.環境への配慮
4.安全・安心
5.アルコール関連問題への取り組み
6.社会貢献
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遵守いただきたい6項目(行動規範)
1.CSR組織統治2.法令遵守3.汚職・賄賂などの禁止4.不適切な利益供与および受領の禁止5.競争制限的行為の禁止6.不正行為の予防・早期発見7.情報公開8.緊急時の対応9.個人情報の漏洩防止10.顧客・第三者の機密情報の漏洩防止
1.差別の禁止2.ハラスメントの禁止3.安全な労働環境の提供4.最低賃金の確保5.責任ある労働慣行6.結社の自由と団体交渉権の尊重7.強制労働の禁止8.児童労働の禁止9.地域コミュニティに対する責任
体制・コンプライアンス・リスクマネジメント
2 人権への配慮
1
項目 内容
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遵守いただきたい6項目(行動規範)
1.環境マネジメントへの取り組み2.持続可能な生物資源利用3.持続可能な水資源利用4.持続可能な資源利用5.地球温暖化への対応6.汚染防止と法規制遵守
1.適正飲酒の啓発活動
1.品質マネジメントへの取り組み2.製品安全性の確保
1.国際社会・地域社会への貢献
3 環境への配慮
5アルコール関連
問題への取り組み
4 安全・安心
6 社会貢献
項目 内容
© Kirin Holdings Company, Limited 14【機密性区分】(開示範囲)
1. 体制・コンプライアンス・リスクマネジメント
CSR組織統治 全社的なCSRについて、推進する体制を整備する。1-1
内容 具体的な行動
法令遵守 各国で定める商取引に関する法令に抵触する行為は行わない。1-2
汚職・賄賂などの禁止
政治・行政との健全かつ正常な関係を保ち、贈賄や違法な政治献金などを行わない。1-3
不適切な利益供与および受領の禁止
国内外の事業場及び協力会社で、ステークホルダーとの関係において不適切な利益の供与や受領を行わない また、キリングループに対し接待、贈答品等の供与は行わない。
1-4
競争制限的行為の禁止
公正・透明・自由な競争を阻害する行為を行わない。1-5
© Kirin Holdings Company, Limited 15【機密性区分】(開示範囲)
1. 体制・コンプライアンス・リスクマネジメント
不正行為の予防・早期発見
不正行為を予防するための活動を行い、また早期に発見し対応するための制度を整える。
1-6
内容 具体的な行動
情報公開法令等で公開を義務付けられているか否かを問わず、ステークホルダーに対して積極的に情報提供・開示を行う。
1-7
緊急時の対応生命・身体の安全を守るため、発生しうる災害・事故などを想定のうえ、緊急時の対応策を準備し、また職場内に周知徹底する。
1-8
個人情報の漏洩防止
顧客・第三者・自社従業員の個人情報を適切に管理・保護する。1-9
顧客・第三者の機密情報の漏洩防止
顧客や第三者から受領した機密情報を適切に管理・保護する。1-10
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2. 人権への配慮
差別の禁止
国内外の事業場および協力会社で、人種、民族、国籍、社会的身分、門地、性別、障害の有無、健康状態、思想・信条、性的指向・性自認及び職種や雇用形態の違い等に基づくあらゆる差別をしない。
2-1
内容 具体的な行動
ハラスメントの禁止国内外の事業場および協力会社で 、従業員の人権を尊重し、虐待や各種ハラスメント(嫌がらせ)をはじめとする過酷で非人道的な扱いを禁止する。
2-2
安全な労働環境の提供
職場の安全に対するリスクを評価し、また適切な設計や技術・管理手段をもって安全を確保する。
2-3
最低賃金の確保
職場において人体に有害な生物や化学物質および騒音や悪臭などに接する状況を把握し、また適切な対策を講じる。
2-4 国内外の事業場および協力会社で、従業員の最低賃金を確保する。
国内外の事業場および協力会社で 、求人・雇用における差別をなくし、機会均等と処遇における公平の実現に努める。
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2. 人権への配慮
責任ある労働慣行国内外の事業場および協力会社で、すべての従業員に適正な労働時間管理を含む責任ある労働慣行を行う。
2-5
内容 具体的な行動
結社の自由と団体交渉権の尊重
国内外の事業場および協力会社で、結社の自由と団体交渉権を尊重する。2-6
強制労働の禁止国内外の事業場および協力会社で 、すべての従業員をその自由意思において雇用し、また従業員に強制的な労働を行わせない。
2-7
児童労働の禁止国内外の事業場および協力会社で、最低就業年齢に満たない児童対象者を雇用せず、また児童の発達を損なうような就労をさせない。2-8
地域コミュ二ティに対する責任
私たちの事業の影響を受ける先住民族を含む地域社会の皆様に対して、私たちの責任を果たしていくことに努める。
2-9
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3.環境への配慮
環境マネジメントへの取り組み
環境に配慮したマネジメントの仕組みを構築し運用する。3-1
内容 具体的な行動
持続可能な生物資源利用
違法な森林伐採や環境破壊につながるような農産物や森林資源等を使用したり提供したりしない。
3-2
持続可能な水資源利用
それぞれの流域の水リスクに応じた水資源の適切な利用を行う。3-3
持続可能な資源利用
省資源・省エネルギーや廃棄物の削減等を実行するため自主目標を設定し、継続的な改善を図る。3-4
地球温暖化への対応
温室効果ガス削減により地球温暖化による気候変動の緩和と適応を進める。3-5
汚染防止と法規制遵守
汚染や健康被害を防止するとともに各種環境法令の遵守を徹底する。3-6
※ 3-1 22ページ参考資料 2-② 「キリングループ環境方針」参照3-2 22ページ参考資料 2-③ 「キリングループ持続可能な生物資源調達ガイドライン」参照3-4 22ページ参考資料 2-④ 「環境に配慮した容器包装等設計基本方針」参照3-5 22ページ参考資料 2-⑤ 「キリングループ低炭素企業グループ・アクション」参照
© Kirin Holdings Company, Limited 19【機密性区分】(開示範囲)
4.安全・安心
品質マネジメントへの取り組み
品質に配慮したマネジメントの仕組みを構築し、運用する。4-1
内容 具体的な行動
製品安全性の確保
自社の責任で製品設計を行う場合、製品が各国の法令等で定める安全基準を満足する。原料が各国の法令等で定める安全基準を満足するのはもちろんのこと事業会社の要求基準を満足している。
4-2
(補足説明)キリングループでは、安全性の確保とお客様の満足を何よりも優先するため、すべての工程で安全・安心を確保する取り組みを実施しております。
※4-1,4-2 22ページ参考資料 2-⑥「キリングループ品質方針」参照
© Kirin Holdings Company, Limited 20【機密性区分】(開示範囲)
5. アルコール関連問題への取り組み
適正飲酒の啓発活動
飲酒運転の根絶、未成年者飲酒の防止及び健康リスクの低減に対する取り組みを推進する。
5-1
内容 具体的な行動
(補足説明)
アルコール飲料を扱う企業グループの社会的責任として、キリングループでは、飲酒に伴う健康リスクを低減し、社会課題であるアルコール関連問題の解決を目指す取り組みを今後も推進してまいります。
キリン株式会社では、専門部署(CSV戦略部ARP室)を設置し、アルコール関連問題に対する活動を推進しています。
サプライヤーの皆様におかれましても、貴社従業員の健康リスクの低減とアルコール関連問題の解決に向けて、適正飲酒の啓発活動の取り組み推進をお願いいたします。
© Kirin Holdings Company, Limited 21【機密性区分】(開示範囲)
6. 社会貢献
国際社会・地域社会への貢献
国際社会・地域社会の発展に貢献できる活動を自主的に行う。6-1
内容 具体的な行動
(補足説明)
キリングループは、サプライヤーの皆様と共にSDGsをはじめとした社会課題解決に向けた行動をしていきます。ここで、推奨している「国際社会・地域社会の発展に貢献できる活動」とは、企業の経営資源を活用したコミュニティへの支援活動を指し、一般的には次のような取り組みを含みます。
・本来の業務や技術などを活用した活動。
・施設や人材などを活用した非金銭的な活動。
・金銭的寄付による社会との関わり。具体的には、災害時における地域との連携、従業員ボランティア、NPO/NGOなどの活動支援、寄付活動、各種 情報発信・紹介など。
・各企業が実施可能な活動範囲を決め、積極的な社会との関係作りに取り組む活動。
※6-1 22ページ 参考資料 3-②「SDGs」参照
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参考資料
1. キリングループの長期経営構想とCSVとの関係https://www.kirinholdings.co.jp/news/2019/0214_01.html
2. キリングループの方針類① キリングループ 人権方針
https://www.kirinholdings.co.jp/csv/human_rights/policies.html② キリングループ 環境方針
https://www.kirinholdings.co.jp/csv/env/policies.html③ キリングループ 持続可能な生物資源調達ガイドライン
https://www.kirinholdings.co.jp/news/2013/0305_01.html④ 環境に配慮した容器包装等設計基本方針
https://www.kirin.co.jp/csv/eco/special/recycle/3r02.html⑤ キリングループ低炭素企業グループ・アクション
https://www.kirin.co.jp/csv/eco/mission/warming.html⑥ キリングループ 品質方針
https://www.kirin.co.jp/csv/quality/manage/policy.html
3. グローバル標準類① グローバル・コンパクト:http://www.ungcjn.org/gc/index.html② SDGs:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
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キリングループのCSV活動について
■ キリングループの詳細なCSV活動については、キリンホールディングスのホームページで紹介しております。
■ 「キリン統合報告書」や「生物多様性保全宣言」等は資料のダウンロードが可能ですので、ぜひ一度、ご一読くださるようお願い申し上げます。
http://www.kirin.co.jp/csv/
キリンホールディングスのCSV活動に関するURL