トロリーバッファユニット A215T-T1/A215T-R1

について

株式会社エニイワイヤ

ビット制御と情報伝送の統合

AnyWire DB A20 シリーズ 省配線システム

PMA-0D_A20

【AnyWireを使用するには】

AnyWire伝送は、次のシリーズ、設定においてトロリーレールでの使用が可能です。

■ 使用可能シリーズ ：AnyWire DB A20シリーズ トロリーバッファユニット　A215T-T1、A215T-R1 を使用

：AnyWire DB A20シリーズ

シリーズ 伝送速度伝送点数

AnyWire DB A20シリーズ

：パナソニック電工株式会社：株式会社 日立産機システム

■ 選択可能伝送速度

■ 参考伝送遅れ時間（マスターにより伝送点数の取り扱いが異なりますので、各ユーザーズマニュアルをご参照ください）

■ 推奨レール

■ I/O割付について

7.8kbps (1km) 、 2kbps (3km)

64点/64点

22ms

82ms

32点/32点

14ms

50ms

128点/128点

38.2ms

146ms

256点/256点

72ms

272ms

512点/512点

137ms

526ms

7.8kbps (1km)

2kbps (3km)

ハイトロリール、トロリールHSタフトロ

＊トロリー端までの伝送長は、設定した伝送速度（伝送距離）の1/2以内を目安にしてください。＊実伝送距離が短い場合も、この設定でご使用ください。

AnyWire DB A20シリーズの伝送では、入出力のアドレスをそれぞれ“0”から割り付ける事ができます。

-1/10-

【使用上の注意１】

ハイトロリール（非張力タイプ）トロリールHS （非張力タイプ）タフトロ

パナソニック電工株式会社

トロリーダクト、トロバス等のダクトタイプをご使用の場合は、特に離線によるデータ間欠障害についてご配慮いただく事を強くお勧めします。

例）移動体上にもコントローラを搭載し　　ワンショット信号による遠隔制御を行う。

また定期的な清掃により、汚れによる導通不良、摩耗によるヒゲで短絡が発生しない様メンテナンスを行ってください。

株式会社日立産機システム

※ このレールにおいても集電面の汚れ、離線によるデータ間欠障害が　　発生する場合がありますので、P3の内容も併せてご考慮ください。

AnyWireは、伝送信号を送る媒体としてトロリーレール(集電接触)を用いる事ができます。これにより、限られたレール数でも移動体上への制御が手軽に構築できる様になります。ただし、接触抵抗の変化や離線（即ち断線状態）に対し、直前のデータを保持、保証する機能を持つものではありません。また、設定できる伝送速度、シリーズが限定されますのでご注意ください。

動力ラインとAnyWireラインを混在させる場合、集電子の脱線や掛け違いに備えAnyWire伝送ライン(2本)と動力ライン間に空きレールを設けていただく事をお勧めします。

DT

GT

××

××

AC

AC

～動力ライン

空きレール

AnyWire昇圧信号

■AnyWire伝送での推奨レール

トロリーダクト等でAnyWire伝送を行われる場合

集電子はタンデムにしてください。

集電子はタンデムにしてください。

-2/10-

【使用上の注意２】

非常停止回路はAnyWire伝送以外で構成してください

AnyWire伝送では、接触抵抗の変化や走行中の集電子のバウンドによって接触不良（離線）が発生した場合、その直前のデータを保持、保証する機能を持ちません。このため、移動側のI/Oを地上側（固定側）で監視しながらのモータのON/OFF、位置制御等への伝送手段には適しませんのでご使用にならないでください。より安定した伝送品質を確保するためには、できるだけ停止時に信号の送受信を行うか、移動側にもコントローラを設置した分散制御によってコントローラー間のデータ授受を単発的に済ませる方式を用いてください。

××

××

AC

AC

DT

GT

～

××

××

×

××

××

×

RDY LINK

T-CONVERTERA415T-T1

FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

××

××

×

××

××

×

RDY LINK

T-CONVERTERA415T-R1

FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1532 12864 D 0 1 2 3LINKRYD1684ON

2ADDRESS

256 ESPEED 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1532 12864 D 0 1 2 3LINKRYD1684

ON2

ADDRESS256 E

SPEED

移動側

地上側

分散制御方式は送受信データにフィルタをかける等の処理により地上側（固定側）間との伝送信頼性が更に高くなり、またエンコーダ等高速情報の処理、位置制御なども移動体上で確実にできますので、移動上での複雑な制御が必要な場合には強くお勧めいたします。

全体制御

移動体制御

エンコーダなど

モーターなど

データ、動作指令など

ON/OFF

■推奨構成例

警告！昇圧伝送信号（DT-GT）端子間は動作中100Vの高電圧が発生します。これはトロリーレールの接触信頼性を確保するために必要な電圧です。人体に触れますと大地への漏洩電流により感電する危険がありますので、絶対に触れない様ご注意ください。また、金属等による短絡、逆接、誤接続の無い様にしてください。機器故障の原因となります。

-3/10-

モーターリレー

AT2

AT2

特にDT,GTを逆接するとA215T-R1破損の原因となりますのでご注意ください。

4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 1532 12864 D 0 1 2 3LINKRYD1684ON

2ADDRESS

256 ESPEED

非常停止

非常停止非常停止

【使用上の注意３】

-4/10-

AnyWireでトロリーレールを利用するには、レール表面に生成される酸化膜を除去する必要があります。そこで、レール上に通す伝送信号を約100V/DCに昇圧し、伝送と酸化膜破壊をする「バッファユニット」を使用してください。

DT

GT

■A215T-T1（昇圧コンバータユニット）

××

××

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

■A215T-R1（降圧コンバータユニット）

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

昇圧ユニット（A215T-T1）1台に対し降圧ユニット（A215T-R1）8台まで接続可能

DT

GT

■A215T-T1（昇圧コンバータユニット）

××

××

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

■A215T-R1（降圧コンバータユニット）

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

■A215T-R1（降圧コンバータユニット）

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

■A215T-R1（降圧コンバータユニット）

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTERA215T-R1

高電圧

AnyWireマスターユニットに対し昇圧ユニット（A215T-T1）は、128台まで接続可能

AnyWire伝送信号（D,G）を昇圧（DT,GT）してレールに送ります。 昇圧された信号を（D,G）信号に

降圧します。

DT

GT

××

××

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

T-CONVERTERA215T-T1

DT

GT

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTERA215T-R1

DT

GT

××

××

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

T-CONVERTERA215T-T1

DT

GT

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTERA215T-R1

■バッファユニットの基本構成

■接続台数

注意！ DT,GTを逆接するとA215T-R1破損の原因となりますのでご注意ください。

【使用上の注意４】

トロリーレールを使用するアプリケーションでは、電線による敷設の使用条件に比べて想定外の線路インピーダンスによる伝送波形の干渉や乱調が発生する可能性があります。そのため、昇圧ユニット（A215T-T1）と降圧ユニット（A215T-R1）間に使用するケーブル長を制限しています。図中黄色ケーブル部分(A)=100m以内、(B)=10m以内としてください。

AnyWireマスターからトロリーレール末端までの長さ(C)は、AnyWireで設定した伝送速度（距離）の半分までとしてください。AnyWireマスターから出る伝送ケーブル(D-G)の長さ(D＋E)は、規定総延長の範囲でご使用ください。

DT

GT

■A215T-T1（昇圧コンバータユニット）

××

××

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

DH-GHライン

DH-GHライン

■A215T-R1（降圧コンバータユニット）

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

A

B

A≦100 (m)B≦10 (m)

昇圧伝送信号を通すケーブル長

DT

GT

■A215T-T1（昇圧コンバータユニット）

××

××

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

T-CONVERTER

高電圧

■A215T-R1（降圧コンバータユニット）

××

××

×

××

××

×

RDY LINK FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

T-CONVERTERA215T-R1

高電圧

C２C≦伝送速度（距離）設定

AnyWireマスターからトロリー末端までの距離 C [昇圧信号ケーブル長　　を含む](m)

AnyWire伝送ライン

AnyWire伝送ライン

AnyWire伝送ライン

Anywire 各社PLC用マスタインタフェースの例

D

E

D+E≦設定した距離（総延長）

AnyWireマスターからの伝送ライン D+E (m)

-5/10-

【各部の名称】

-6/10-

××

××

×

××

××

×

24V

0V

D

G

FG

AnyWire Busマスタユニット側伝送ライン接続端子

NC

NC

DT

GT

NC

24V

0V

D

G

NC

NC

NC

DT

GT

FG

AnyWire Busトロリーレール側伝送昇圧ライン接続端子

AnyWire Busトロリーレール側伝送昇圧ライン接続端子

AnyWire Busトロリーライン経由スレーブユニット側伝送ライン接続端子

ALM（アラームモニタ）FUSE（ヒューズモニタ）

■A215T-T1（昇圧バッファユニット）

■A215T-R1（降圧バッファユニット）

RDY LINK

T-CONVERTER

FUSEALM24V 0V D G FG

××

××

×

××

××

×

RDY LINK

T-CONVERTER

FUSEALM

NC G D 0V 24V

NC GT DT NC NC

FG GT DT NC NC

LINK（伝送表示）RDY（電源表示）

ALM（アラームモニタ）FUSE（ヒューズモニタ）

LINK（伝送表示）RDY（電源表示）

高電圧

高電圧

【動作表示】

-7/10-

RDY（緑）

LINK （緑）

ALM (赤）

FUSE (赤）

電源表示

伝送表示

アラーム表示

ヒューズモニタ

A215T-T1、及びA215T-R1の24V-0V間にDC24Vが供給されると点灯します。

上記24Vが供給された状態で、A215T-T1はAnyWireマスタユニット側伝送ライン接続端子のD-G端子からシリアル伝送信号を受信すると点滅します。及び A215T-R1はDT-GT から昇圧シリアル伝送信号を受信すると点滅します。

1. A215T-T1のDT-GT端子間が短絡されると点灯します。 この場合、AnyWireマスタユニット側D-Gラインを短絡させる事はありません。 A215T-T1のLINKランプは点滅を継続します。2. A215T-R1のD-G端子間が短絡されると点灯します。 この場合、AnyWireマスタユニット側D-Gラインを短絡させる事はありません。 A215T-R1のLINKランプは点滅を継続します。

以上は障害解消により自動復帰します。

A215T-T1及びA215T-R1の内部回路異常等により同ユニットの電源系に大電流が流れると、内蔵ヒューズにより回路を保護しヒューズ断を点灯で示します。*お客様でのヒューズ交換はできません。

表　　示 名　　　　　称 機　　　　　　　　　　　能

【応用例１】

-8/10-

××

××

AC

AC

～

××

××

×

××

××

×

RDY LINK

T-CONVERTERA415T-T1

FUSEALM24V 0V D G FG N

C GT DT NC NC

××

××

×

××

××

×

RDY LINK

T-CONVERTERA415T-R1

FUSEALM

NC G D 0V 24V

FG GT DT NC NC

32 12864 DLINKRYD

1684ON

2ADDRESS

256 E 32 12864 D16842256 ESPEED ADDRESS SPEED

移動側

地上側

全体制御

移動体制御

データトランスファユニット

AnyWire系統2

AnyWire系統１

AnyWire系統１

AnyWireマスターインターフェース

注意！データトランスファユニットは、必ずA415T-R1、A215T-R1（降圧ユニット）と組み合わせてご使用ください。A415T-T1、A215T-T1（昇圧ユニット）側に配置しても伝送できません。

AT2AT2

AnyWireでは、2種類のマスター系統間をメモリによって結合する「データトランスファユニット」が用意されています。移動体上にPLCがある場合は、このユニットを搭載する事で移動体のPLCにもAnyWireマスターインターフェースを装着することができます。これにより、地上側（固定側）からのAnyWire伝送ラインと移動体上の伝送ラインをスッキリと結合することができます。

■データトランスファを使用したの基本構成例

＊データトランスファによる結合点数：128点/128点（A40シリーズ、A20シリーズ共）

AT2

【外形寸法】

-9/10-

単位: mm

90

120

140

(46.5)

43

2-φ3.2

39

(47.5)

50

(3.5)

43

40

57

4

20

37

Made In Japan

Lot No. **

UP

注意！この位置で、DINレールにより垂直取り付けをする場合は、必ずUP方向を上にしてください。逆の場合、脱落の原因となります。

2

4

88

××

××

×

××

××

×

T-CONVERTER

RDY LINK FUSEALM

×××××

×××××

T-CONVERTER

A215T-*1

POWER

SEND

FUSE

ALM

●端子仕様

結線方法

ねじ

締付トルク（N･m）適用電線（mm2）[AWG]

より線または圧着端子 Ｍ3

0.5～0.70.3～1.25［22～16］

6.0

max

.

●圧着端子 M3用

6.0

max

.装着可能な圧着端子は右図の通りです。

【保証について】

-10/10-

■保証期間納入品の保証期間は、ご注文主のご指定場所に納入後１箇年とします。

■保証範囲上記保証期間中に、本取扱説明書にしたがった製品仕様範囲内の正常な使用状態で故障が生じた場合は、その機器の故障部分の交換または修理を無償で行ないます。ただし、つぎに該当する場合は、この保証範囲から除外させていただきます。

(1)需要者側の不適当な取り扱い、ならびに使用による場合。

(2)故障の原因が納入品以外の事由による場合。(3)納入者以外の改造、または修理による場合。(4)その他、天災、災害などで、納入者側の責にあらざる場合。

ここでいう保証は納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発される損害はご容赦いただきます。

■有償修理保証期間後の調査、修理はすべて有償となります。また保証期間中においても、上記保証範囲外の理由による故障修理、故障原因調査は有償にてお受けいたします。

株式会社 エニイワイヤ

URL http://www.anywire.jp

■ 本 社

〒617-8550 京都府長岡京市馬場図所 1

TEL 075-956-1611(代) FAX 075-956-1613

■ 西日本営業所

〒617-8550 京都府長岡京市馬場図所 1

TEL 075-956-4911 FAX 075-956-1613

■ 東日本営業所

〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町 47 番地

新広栄ビル６F

TEL 03-5209-5711 FAX 03-5209-5713

■ 中部営業所

〒461-0048 愛知県名古屋市東区矢田南 5-1-14

TEL 052-723-4611 FAX 052-723-4683

■ 九州営業所

〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神 1-15-2 第 6 明星ビル 7F

TEL 092-724-3711 FAX 092-724-3713

■ テクニカル サポートダイヤル 9: 00～18: 00 （土日祝除く）

TEL 075-952-8077

http://www.anywire.jp/