ゴーヤ、アサガオ、ヒョウタン、ヘチマが一般的です - kobe...1 ・...
TRANSCRIPT
1
・ 緑のカーテンは、ゴーヤ等のつる性植物を窓側に繁茂させ、日
陰を作り、エアコンの使用を減らすことにより、節電や CO2削減
を図る取り組みです。
・ ゴーヤ、アサガオ、ヒョウタン、ヘチマが一般的です。その他、フウ
センカズラ、パッションフルーツ、ミニメロンでも緑のカーテンづくりが
楽しめます。
① 室温を2℃程度下げる。
(H21.3月 山口県立大学発表資料)
② 試算によると、8畳程度の部屋で、7~9 月の 3 か月間で
電気使用量で合計 114kWh削減できる。
(横浜市環境科学研究所報第 33号(2009)より)
① 神戸市緑のカーテン普及事業の参加者へのアンケート結果
によると、緑のカーテンに「大満足」「まあまあ満足」の合計が
88%でした(右図)。
② 同アンケートでは、緑のカーテンの良かった点について、「涼し
い」「収穫できる」「楽しい」「会話のたねになる」などについて、
多くの方が評価しています。
③ ゴーヤは、定番のチャンプルーだけでなく、佃煮、てんぷら、ジ
ュース、ジャム、さらには、完熟した実に入っている赤いゼリー
状のもの(‘仮種皮’といい、ほんのり甘い)をヨーグルトと一
緒に食べてもおいしいです!
図 市内の緑のカーテン設置事例 上:集合住宅(中央区)
下:地域福祉センター(西区)
図 緑のカーテンに関する満足度 H23.10 月 市の緑のカーテン普及事業の
参加者に対する神戸女子大学と共同実施
のアンケート調査結果より
2
準備編 (4月頃)
(1) 準備するもの
プランター(できるだけ大きめのものを。60~70㎝
×40㎝×25㎝程度の深型サイズがよい。)
ポリポット(必要に応じて)
土・肥料((2)土づくりをご参照ください)
支柱(ネットを張るのに使う場合あり)
結束バンド・ひも等 (ネットと支柱を固定)
重し(ネットが風で飛ばされないように)
(2) 土づくり
① 土は真砂土(6~7割)、腐葉土(3~4割)、
石灰(ひとつかみ)。ビギナーさんなら、花と野菜
の土がよいでしょう。
② 肥料は化成肥料をひとつかみ程度。
③ 鉢底石を敷くと水はけがよくなります。
④ 土づくりをする場合は、作って2週間ぐらいは、熟
成させましょう。
⑤ ゴーヤなどのウリ科は、連作障害を防ぐために毎年
土を入れ替えましょう。
(3) ネット張り
① 右図のように、ネットの上端と下端に支柱を取り付
けます。
② 支柱を網目に交互に通し、結束バンド等で固定
します。ロープなどを使って上、下の支柱をバルコニ
ー手すりなど頑丈な箇所に固定します。このとき、
ネットがピンと張るようにしっかり結びつけます。
(下の支柱は、レンガなどの重しや鉄ピンで固定
できれば、より安心です。)
種まき~発芽編 (4月末~5月中旬)(1) 時期 アサガオ:5月上旬~6月中旬
ゴーヤ :4月~5月上旬
(2) 方法
① 一昼夜水に浸します(ゴーヤの種は,突起部分を
爪切りなどでカットして。アサガオの種はそのままで
OK)。※市販の種は、発芽促進処理をしている
場合があるため、袋の説明に従ってください。
② ポリポットには1粒、プランターには1か所に2~
3粒を(ゴーヤの場合、カットしていない方をやや
上にして)30~50㎝離してまいて 2㎝位の土を
かぶせます。
③ 水は、1 日に一回表面が乾いたらタップリとかけて
ください。1週間~10日程で発芽するでしょう。
(重要!)
プランターは大きさが十分でな
いと、根が張れず、立派なカー
テンができません。
土づくりが難しいなら、ホームセンターなどで
売っている「花と野菜の土」などの培養土タイ
プが簡単!
台風や強風のときは…
固定を補強するか、植物
の根元が折れないよう優しく
一時的にたたんでください。
ゴーヤの種は、とがっている
方の先を少しだけ切りま
す。
3
(3)発芽~間引き
① プランターに播いた種は、本葉が2~3枚にな
ったら育ちの悪いものを地際でカットします。
ポットに播いた種は、本葉が3~4枚になった
ら、プランター等に植え替えます(定植)。
育成編 (5~9月頃)
(1) ツルの摘芯・誘引(カーテンにするために必要!)
① ツルは、上に伸びていきますが、立派なカーテン
を作るには横に広げるための、摘芯、誘引の作
業を行います。
② 本葉が、5~7枚になったら、親ヅル(最初に伸
びたツル)の先端を 2~3cm ほどをカット(摘
芯)します(親ヅルには、雌花がつきにくいため。
葉の根元から子ヅル、孫ヅルが伸びてきま
す。)
③ 子ヅル、孫ヅルも必要に応じて摘芯を。伸びて
きたツルは横に広げるように誘引します。
(2) 水やり
① 水は朝涼しいうちに。夏は朝・夕に。
(ツル性植物は、晩によく育ちます)
② やり過ぎると根腐れを起こします。土の状態を
見ながら、「乾いたらたっぷりと」が基本です。
(3) 追肥 (あげ過ぎに注意!)
① 植えつけから 3~4週間後に追肥
その後は定期的(2週間~20日毎)に
粒剤化成肥料(8-8-8)をプランター1基に
1つかみ程度、根元から離してまく。
② 土が固くなっていれば軽くほぐして(その際、根
をいためないよう注意!)
ゴーヤ実の収穫編 (6~10月頃)
(1) 受粉(高層階等、自然の受粉が期待できない場合に必
要)
① 花には、雄花と雌花があります。雄花をちぎり黄
色の花粉を雌花のめしべに直接付けるか、綿
棒などで雄花の花粉を採り、めしべに付けます。
② 受粉が成功すると、雌花のゴーヤの赤ちゃんが
だんだん膨らんでいきます。
(2) 収穫
① 若採りが基本です(特に最初の実)。
② 大きさより、緑色が濃くみずみずしいうちに。表
面のイボイボが、ハリのあるうちに。
雌花 雄花
(ゴーヤの赤ちゃん付き)
肥料は1つかみ程度で
十分。あげ過ぎに注意!
・誘引(重要!)
脇芽は上に伸びようと
するので、ひもなどでし
ばってネットの端まで横
向きへ導きます。
・摘芯(重要!)
先端を切ると脇芽が出て
きます。それが伸びるとカ
ーテンの素になります。
コレ
(重要!)
1 つのプランターに多く植
えすぎると根が張れず、
また栄養の取りあいが起
こり、立派なカーテンがで
きません。
4
種の採取&保管方法 (8月末~10月頃)
(1)ゴーヤの場合
① 成った実を収穫しないで、黄色く熟し、はじける
まで待つ(必要な場合はネットで覆う)。
② はじけた実の中に真っ赤なゼリー状の粒があるの
で、水で赤い部分を洗い流す。
③ 陰干しし、封筒など通気性のよい袋に入れ、冷
暗所で保管しておきます。
(2)アサガオの場合
① 実がうす茶色になり、外皮が乾燥してから採り
ます。
② 陰干しし、十分乾燥させてから封筒など通気
性のよい袋にいれて冷暗所で保管しておきま
す。
赤い粒を洗うと
種が出てきます
はじけた実の中
(赤い粒がある)
よくある質問
Q.昨年と同じ土は使えますか?
A.腐葉土や堆肥、土壌改良剤等を混ぜてください。
昨年病気が発生した場合は、使わないことをおすす
めします。
Q.ベランダやバルコニーでも育成できるの?
A.プランターを利用すれば栽培できます。プランターや
ネットが落下しないよう十分注意して設置してくださ
い。また排水口が落ち葉でつまらないよう早めに掃除
してください。
Q.ネットを張るときに注意しなければならない点は?
A.共同住宅や会社で育てる場合、避難経路をふさが
ないよう注意してください。ゴーヤは実がなると重くな
るので、なるべく頑丈にネットを設置してください。
Q.地面に直接植える場合、ゴーヤの間隔はどれくらい
開けたらよいでしょうか?
A.1m間隔で問題ありません。
Q.なかなか芽が出ません。どうしたらいいの?
A.発芽には十分な温度と水分が必要です。気温や日
当たりによって左右されます。ゴーヤなら 7~10日、
アサガオなら4~5日が目安ですが、もっと日数がか
かる場合もあります。
Q.摘芯は親ヅルだけでよいのですか?
A.子ヅルも必要です。必要に応じて孫ツルも実施して
ください。
Q.子ヅルの摘芯はどの部分をやったらよいでしょう
か?
A.設置したネットの幅に応じて、先端2~3cmを
摘芯してください。
Q.追肥は根本からどれくらい離したらよいか?
A.茎から3~5cm離してください。
Q.葉が黄色くなって元気がないのですが
A.葉が古くなって黄色くなる場合、病気で黄色くなる
場合、肥料や日光が不足している場合が考えられま
す。
Q.ゴーヤの実はいつ収穫したらよいの?
A.プランターで 10~20cm、地植えで 20~30cm くら
いになります。縦に伸びてから太くなるので、太さが変
化しなくなったら収穫時期です。
コレ
編集:神戸市環境局地球環境課
(078-322-5284)
茎まで茶色くなったら 触るだけで飛び 出すので注意