グローバルウィークリー(3月9日)hp用 · 3月 9日 (月)...

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389 岡三証券株式会社 波乱が続く「機械仕掛け」の株式市場 Vol. OKASAN GLOBAL RESEARCH CENTER 当面のスケジュール/グローバル投資/日本株式/銘柄戦略 米国株式/アジア株式/為替相場/債券相場 2020.3.9

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Page 1: グローバルウィークリー(3月9日)HP用 · 3月 9日 (月) 国内総生産(19年10-12月期実質gdp2次速報値、 前期比年率、内閣府) 景気ウォッチャー調査(2月、内閣府)

389 岡三証券株式会社

波乱が続く「機械仕掛け」の株式市場

Vol.

OKASAN GLOBAL RESEARCH CENTER

当面のスケジュール/グローバル投資/日本株式/銘柄戦略米国株式/アジア株式/為替相場/債券相場

2020.3.9

Page 2: グローバルウィークリー(3月9日)HP用 · 3月 9日 (月) 国内総生産(19年10-12月期実質gdp2次速報値、 前期比年率、内閣府) 景気ウォッチャー調査(2月、内閣府)

1 後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。

(株式市場への影響度 ◎ ○ )経済指標の予想値出所はBloomberg

※内容が一部変更されることがありますので、ご了承ください。

国内スケジュール 予想 海外スケジュール 予想

3月

9日

(月)

○国内総生産(19年10-12月期実質GDP2次速報値、

前期比年率、内閣府)

○景気ウォッチャー調査(2月、内閣府)

国際収支(1月、財務省)-経常収支

-6.6%

+6,199億円

10日

(火)

工作機械受注(2月速報、日本工作機械工業会)

5年利付国債(3月債)入札

(財務省、発行予定額:1兆9,000億円程度)

決算発表-くら寿司 等

新規株式公開-ビザスクが東証マザーズに上場

休場=インド 等

◎米・大統領予備選・党員集会集中日(ミシガン州など)

○中・2月の消費者物価指数(CPI、前年比)

○中・2月の生産者物価指数(PPI、前年比)

米・3年国債入札(発行予定額:380億ドル)

ユーロ圏・19年10-12月期(第4四半期)

実質GDP(確定値、前期比)

+5.1%

-0.3%

+0.1%

11日

(水)

新規株式公開-コンピューターマネージメントが

ジャスダックに上場

○米・2月の消費者物価指数(CPI、前月比)

米・10年国債入札(発行予定額:240億ドル)

±0.0%

12日

(木)

東京オフィス空室率(2月、三鬼商事)

20年利付国債(3月債)入札

(財務省、発行予定額:9,000億円程度)

決算発表-神戸物産、ラクスル 等

◎欧州中央銀行(ECB)、政策金利を発表

米・2月の生産者物価指数(PPI、前月比)

米・3月1日-7日の新規失業保険申請件数

米・30年国債入札(発行予定額:160億ドル)

-0.1%

13日

(金)

新規株式公開-木村工機が東証2部に上場、

フォースタートアップス、リグアが東証マザーズに上場

米・3月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 96.4

15日

(日)

◎米大統領選挙で民主党指名獲得を狙う

候補者の討論会(アリゾナ州フェニックス)

フランス統一地方選挙

16日

(月)

機械受注(1月、船舶・電力除く民需、内閣府)

新規株式公開-ミクリードが東証マザーズに上場

米・3月のNY連銀製造業景況指数

中・1-2月の小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資

17日

(火)

首都圏マンション販売(2月、不動産経済研究所)

新規株式公開-ミアヘルサがジャスダックに上場、

ドラフト、リビングプラットフォームが東証マザーズに上場

◎米・大統領予備選挙(フロリダ、イリノイ州など)

〇EU経済・財務相(ECOFIN)理事会

〇米・2月の小売売上高

米・連邦公開市場委員会(FOMC、1日目)

米・2月の鉱工業生産

独・3月のZEW景況感指数

18日

(水)

日本銀行、政策委員会・金融政策決定会合(1日目)

貿易収支(2月速報、財務省)

新規株式公開-Fast Fitness Japanが

東証マザーズに上場

◎米・連邦公開市場委員会(FOMC、2日目)、

政策金利を発表

米・2月の住宅着工件数

ブラジル中銀、政策金利を発表

19日

(木)

◎日本銀行、政策委員会・金融政策決定会合

(2日目、終了後直ちに結果発表)

○消費者物価指数(全国2月、総務省)

訪日外客数(2月、日本政府観光局)

新規株式公開-関通が東証マザーズに上場、

ゼネテックがジャスダックに上場

米・3月8日-14日の新規失業保険申請件数

インドネシア中銀、政策金利を発表

トルコ中銀、政策金利を発表

20日

(金)

休場=春分の日 米・2月の中古住宅販売件数

ロシア中銀、政策金利を発表

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2後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。

<日本株相場は政策余地の乏しさが重しに>

今週は欧州中央銀行(ECB)も12日の定例理事会において量的緩和策の強化など、何ら

かの「協調姿勢」を見せるだろう。市場では、FRBが3月のFOMCで更に追加利下げを実施

するとの見方も強く、“緩和ドミノ”はまだ続くだろう。他方、日銀の打つ手は限られて

おり、「協調姿勢」を取ることは難しそうだ。市場はこの点を見透かしており、日本株相

場の戻りの鈍さにつながっているとみられる。政府の新型肺炎対策も後手に回るなか、政

策余地の乏しさが当面の日本株相場の重しとなる可能性が高そうだ。

その様ななか、先週は東証REIT(不動産投資信託)指数が約1.3%上昇した。REITの安

定的で高い分配金利回り(東証上場REIT、単純平均で約3.8%)は中長期視点で評価に値し

よう。嵐の時だからこそ、冷静に幅広い金融資産の中で投資対象を見極めたい。(小川)

<利下げは新型肺炎には効かずとも、機械的な売買には効果あり?>

米連邦準備理事会(FRB)は3日、緊急利下げに踏み切った。緊急利下げは金融危機の

真っ只中であった2008年10月以来となる。新型肺炎の感染者数が世界的に増加するなか、

FRBは景気への悪影響を 小限に食い止めるため、先手を打った格好だ。

たしかに、新型肺炎は疫病であるため、利下げが直接的に効くわけではない。ただ、2月下旬からの世界同時株安はアルゴリズム取引など、機械的な売買の「暴走」が引き起こし

た側面もある。この様な機械売買は「利下げ」や「政策協調」など、ニュースのヘッドラ

インだけで投資判断を下す傾向がある。今回のFRBによる緊急利下げの判断は機械的な相

場下落を和らげ、落ち着きをもたらす効果は期待できそうだ。

今週のポイント

・波乱が続く「機械仕掛け」の株式市場

・利下げは新型肺炎には効かずとも、機械的な売買には効果あり?

・日本株相場は政策余地の乏しさが重しに

国 株価指数 2018年騰落率 2019年騰落率 2019年末 3月6日(注) 年初来騰落率

日本 日経平均 -12.1% 18.2% 23,656.62 20,749.75 -12.3%

アメリカ NYダウ -5.6% 22.3% 28,538.44 26,121.28 -8.5%

アメリカ ナスダック -3.9% 35.2% 8,972.60 8,738.60 -2.6%

イギリス FTSE100 -12.5% 12.1% 7,542.44 6,705.43 -11.1%

ドイツ DAX -18.3% 25.5% 13,249.01 11,944.72 -9.8%

フランス CAC -11.0% 26.4% 5,978.06 5,361.10 -10.3%

ロシア RTS -7.4% 44.9% 1,548.92 1,323.82 -14.5%

ブラジル ボベスパ 15.0% 31.6% 115,645.30 102,233.24 -11.6%

香港 ハンセン -13.6% 9.1% 28,189.75 26,767.87 -5.0%

香港 H株 -13.5% 10.3% 11,168.06 10,728.07 -3.9%

中国 上海総合 -24.6% 22.3% 3,050.12 3,071.68 0.7%

インド センセックス 5.9% 14.4% 41,253.74 38,470.61 -6.7%

<主要国株価指数動向>

※岡三証券作成、終値ベース。(注)日経平均は3月6日、その他は3月5日の終値。休場の場合は直近値。

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3 後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。

<日本株は引き続き波乱の展開となろう>

今週の日本株相場は、引き続き波乱の展開

を想定する。新型肺炎に対する懸念が払拭で

きないほか、対ドルで円が上昇していること

も手控え要因となりそうだ。週末にはメ

ジャーSQ算出を控えており、普段以上に先

物主導で乱高下する場面も想定したい。

<米国株に対し相対的に弱い動きが続こう>

先週の日経平均は週間で393円下落した。

一時下げ渋る場面がみられたものの、米国株

の戻りに追随できない点は気掛かり材料とい

えよう。TOPIXをS&P500で割ったTS倍率は

今年に入り低下基調が続く。先週は一段と低

下する場面もあり、米国株に比べ日本株の相

対的な弱さが目立っている状況だ。目先は見

直し買いの動きは期待しづらいだろう。

また、米緊急利下げを受けて世界的に利下

げムードが高まる半面、日本は緩和手段が限

られており、株式市場での評価にはつながり

にくい。加えて、今後米国が追加利下げとな

れば、日米金利差の縮小により、ドル売り・

円買いの流れが強まりそうだ。日銀短観によ

る下期の事業計画の想定為替レート(大企

業・製造業)は1ドル=106円90銭であること

から、輸出関連企業の業績下振れ懸念が増幅

しかねず、注意を払いたい。

<海外投資家の先物売りが一巡するか注目>

こうしたなか、海外投資家の先物売りも膨

らんでいる。2月第4週は約1兆4,000億円の売

り越しとなり、先物主導による下落が顕著だ。

もっとも、海外投資家の先物売りが一巡すれ

ば、相場も落ち着きの兆しがみられる可能性

があり、今後の動向に注目だろう。

なお、日本政府は10日をメドに新型肺炎緊

急対応策をまとめる予定。新型肺炎による個

別企業への影響には不透明感が強いが、政府

による支援策が明確になる点は下支え要因と

いえよう。(鈴木)

●日経平均は引き続き波乱の展開となろう

今週のポイント

・ 日本株相場は引き続き波乱の展開となろう

・ 米国株に対し相対的に弱い動きが続こう

・ 海外投資家の先物売りが一巡するか注目

●海外投資家は先物を中心に大幅に売り越し

●米国株に対し相対的に弱い動きが続こう

TS倍率(TOPIX/S&P500)の推移

出所:QUICK、作成:岡三証券、3月5日現在

海外投資家の売買動向

出所:日本取引所グループ、作成:岡三証券※直近は2月第4週

0.46

0.48

0.50

0.52

0.54

0.56

19年10月 19年12月 20年2月

(倍)

米国株(S&P500)優位

20,000

21,000

22,000

23,000

24,000

25,000

9月 10月 11月 12月 1月 2月

日経平均(日足)(円)

25日移動平均線

作成:岡三証券、3月6日現在

3月

-20,000

-15,000

-10,000

-5,000

0

5,000

10,000

15,000

19年9月 19年11月 20年1月

現物 先物

(億円)

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4後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。

●積みあがる内部留保の使い道が課題に

新型肺炎の広がりや景気の落ち込み、円高

進行など、日本株市場では投資リスクを取り

づらい環境が続いている。こうした状況下で

は、荒波を乗り切るだけの体力の有無、つま

り企業の財務状況がカギとなりそうだ。

日本には、不況やライバルの台頭へ対応す

るために「貯金」を増やす企業が多く、日本

企業の内部留保(企業の内部資金)は、18年度には全産業ベースで463兆円と過去 高を更

新した。新型肺炎のサプライチェーンや事業

展開などへの影響が読みづらく、難しい舵取

りを迫られる企業が増加する中、自由に使え

る「貯金」が多いことが、評価につながりそ

うだ。

●良好な財務を上手く活用できる企業に注目

加えて、好業績かつ良好な財務体質を上手

く活用できている真のキャッシュリッチ企業

は投資妙味が大きいと考える。具体的には、

持続的な事業成長によって築いた良好な財務

を活用し、株主還元や事業拡大などに積極的

に振り向ける企業が挙げられよう。

以下は、今期営業増益見込みの企業のうち、

財務内容が良好で株主への還元にも積極的な

銘柄をピックアップした。ブランド力を強み

に多くのヒットを生み出す企業が多いのが特

徴だ。世界的に景気や企業業績への不透明感

が高まる時こそ、安定的な経営が期待できる

企業に改めて注目したい。(大下)

真のキャッシュリッチ企業に投資妙味

~財務良好・業績好調・高還元な三拍子揃った企業に注目~

≪主な関連銘柄≫

出所:QUICK 作成:岡三証券。東証1部銘柄のうち、時価総額2,000億円以上、ネットキャッシュ÷時価総額がプラス、総還元性向が市場平均(58.5%)よりも高い今期営業増益見通し(会社計画)の銘柄。※ZHDは貸株注意喚起銘柄。データは3/5現在。ネットキャッシュ、総還元性向は前期実績。2月決算企業は今期会社計画に20/2期の数値を使用。会計基準及び決算期等を変更した企業、今期営業利益見通しを開示していない企業は除く。

<日本企業の内部留保は過去 高に>

出所:財務省「法人企業統計調査」、作成:岡三証券。直近は18年度データ

200

250

300

350

400

450

500

12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度

利益剰余金(内部留保)の推移

(金融・保険業除く)(兆円)

ネットキャッシュ

(億円)

時価総額

(億円)

ネットキャッシュ÷

時価総額

総還元性向(%)※

今期会社計画営業利益伸び率(%)

ネットキャッシュ

(億円)

時価総額

(億円)

ネットキャッシュ÷

時価総額

総還元性向(%)※

今期会社計画営業利益伸び率(%)

4530 久光薬 1,293 4,007 0.32 67.9 2.8 4967 小林製薬 897 6,646 0.13 71.6 0.2

6971 京セラ 6,022 25,878 0.23 87.8 24.4 4062 イビデン 433 3,441 0.13 148.0 67.7

7649 スギHD 772 3,376 0.23 75.7 8.5 2201 森永 283 2,368 0.12 92.5 3.9

7974 任天堂 10,829 49,929 0.22 65.8 20.1 9697 カプコン 439 4,172 0.11 77.9 21.3

4689 ZHD 4,074 19,049 0.21 337.8 6.7 4503 アステラス 3,099 31,864 0.10 104.7 7.8

6436 アマノ 428 2,008 0.21 91.1 8.8 3088 マツキヨHD 376 3,994 0.09 82.8 2.7

6460 セガサミー 746 3,868 0.19 355.6 2.1倍 9783 ベネッセHD 235 2,883 0.08 98.3 23.1

2810 ハウス食G 620 3,335 0.19 96.3 5.4 4523 エーザイ 1,475 24,511 0.06 68.0 27.7

6845 アズビル 722 3,902 0.19 61.2 1.2 4921 ファンケル 185 3,600 0.05 274.2 21.1

4927 ポーラHD 881 4,851 0.18 133.0 0.2 2412 ベネ・ワン 123 2,633 0.05 78.0 17.8

4507 塩野義 3,250 18,247 0.18 59.8 2.1 4901 富士フイルム 1,279 27,594 0.05 96.6 4.8

1878 大東建 1,242 8,115 0.15 94.9 0.8 4307 野村総研 677 14,989 0.05 113.2 14.8

銘柄 銘柄

※総還元性向は、配当金と自社株買いの金額を当期純利益で割ったもの

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5 後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。5 後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。

<乱高下続くも徐々に値固めへ>

今週の米国株は乱高下しつつも、徐々に値

固めに向かう展開を想定。新型肺炎の広がり

が企業業績に及ぼす影響は警戒されるが、迅

速な政策対応は安心感につながろう。

<迅速な政策対応がサポート要因に>

先週、米FRBは2008年以来初となる緊急利

下げを実施。新型肺炎の世界的な感染拡大に

よる混乱を受けた措置で、株式市場では一旦

好感する場面もみられた。もっとも「事態切

迫」との見方から再び急落するなど、米国株

はジェットコースターのように乱高下する動

きとなった。

今週も値動きの荒い展開となりそうだ。米

カリフォルニア州が州内の新型肺炎の感染拡

大を受けて非常事態を宣言するなど、一段の

感染拡大への警戒感は残る。また主要企業が

続々と業績警告を発する中、S&P500採用企

業の利益予想は下方修正されつつあり、企業

業績の下振れリスクも重しとなろう。

もっとも、大統領選の民主党候補を選ぶ序

盤のヤマ場「スーパーチューズデー」では穏

健派のバイデン前副大統領が盛り返し、政治

リスクは後退した。今週も中西部ミシガンな

ど6州で予備選や党員集会が予定され、バイ

デン氏の勢いが増せば買い安心感につながろ

う。また、米国議会は新型肺炎対策としてワ

クチン開発などを柱とする約9,000億円規模

の追加予算案を可決した。金融及び政策当局

の迅速な政策対応も相場のサポート要因とな

ろう。目先乱高下する展開は続こうが、徐々

に値固めに向かう動きを想定しており、深押

し局面では買い向かう戦略が有効となろう。

<「巣ごもり消費」関連株に注目>

投資対象としては、外出を手控える動きの

恩恵を受けるアマゾン・ドット・コムやネッ

トフリックスなど「巣ごもり消費」関連株に

注目している。(皆越)

今週のポイント

・乱高下続くも徐々に値固めへ

・迅速な政策対応がサポート要因に

・「巣ごもり消費」関連株に注目

NYダウ(日足)

●米国株は乱高下あるも徐々に値固めへ

作成:岡三証券、3月5日現在

●主要企業の業績見通し下方修正が相次ぐ

●政治リスクの後退は買い安心感につながろう

24,000

25,000

26,000

27,000

28,000

29,000

30,000

9月 10月 11月 12月 1月 2月

200日移動平均線

100日移動平均線

(ドル)

3月

出所:Refinitiv

S&P500採用企業の今年の増益率予想の推移(前年比)

出所:リアル・クリア・ポリティクス、※3/5に撤退を表明

民主党候補者の支持率推移

7.0

7.5

8.0

8.5

9.0

9.5

10.0

10.5

1月21日 1月28日 2月4日 2月11日 2月18日 2月25日 3月3日

(%)

0

10

20

30

40

50

3月 5月 7月 9月 11月 1月 3月

ウォーレン(※) バイデン サンダース

(%)

2019年 2020年

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後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。 6

今週のポイント

・香港株は底堅い推移を想定

・新型肺炎の新規感染者数は減少基調

・インド株は下値模索へ

●中国の新規感染者数は減少基調

●香港株は底堅い推移を想定

<香港株は底堅い推移を想定>

今週の香港株は、底堅い推移を想定する。

新型肺炎の世界的な感染者数拡大が続くなか、

ボラティリティが高まりやすい局面もあろう。

もっとも、発生源となった中国では1日当た

りの新規感染者数が一旦ピークアウトした。

徐々に国内の経済活動が正常化に向かうとの

思惑が投資家心理のサポートとなろう。

<新型肺炎の新規感染者数は減少基調>

WHO(世界保健機構)によると、中国では

新型肺炎の新規感染者数が1日当たり100人台

にまで減少した。また、中国の国家衛生健康

委員会は新規感染の約9割が湖北省内で確認

されたとしている(3月5日時点)。企業の操

業再開に伴い感染が再拡大するリスクには留

意する必要もあろうが、抑制された状態を維

持できれば相場は戻り歩調を辿ろう。

こうしたなか、中国政府はインフラ投資や

5G通信網の構築、消費支援など積極的な景気

支援を行う姿勢を示しており、複数の地方政

府は既に総額25兆元(約386兆円)となるプ

ロジェクトを発表済み。3月中旬には1-2月分

の重要統計の発表が相次ぐが、大幅な悪化と

なればさらなる支援策を打ち出すとの期待も

支えとなりそうだ。

物色対象としては、政策期待を背景に建機

やセメント、5Gなどのインフラ関連株に注目

したい。また、外出制限の影響が懸念されて

いた小売など消費関連株の一角にも買い戻し

の動きが広がろう。

<インド株は下値模索へ>

今週のインド株は下値を模索する展開とな

ろう。5日、インド中銀はイエス銀行を管理

下に置くことを決定した。銀行の不良債権問

題が国営のみならず民間の機関でも深刻化し

ていることが明らかとなったことで、投資家

のリスク回避姿勢が強まろう。銀行株安が相

場を押し下げる要因となりそうだ。(山家)

●インド株は下値模索へ

ハンセン指数と上海総合指数

作成:岡三証券 3月6日前場終値時点

32,000

34,000

36,000

38,000

40,000

42,000

44,000

18年1月 18年7月 19年1月 19年7月 20年1月

(ポイント)

作成:岡三証券 3月5日終値時点

インド:センセックス指数

新型肺炎の新規感染者数の推移

出所:WHO 抽出:CEIC 直近は3月5日時点

2,600

2,800

3,000

3,200

3,400

25,000

26,000

27,000

28,000

29,000

30,000

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

(ポイント)

香港ハンセン指数:左軸

上海総合指数:右軸

(ポイント)

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

2月1日 2月11日 2月21日 3月2日

(人)

中国国内 中国国外

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7 後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。

<目先、為替相場は神経質な展開となろう>

今週の為替相場は神経質な展開を見込む。

足元の金融市場は新型肺炎と各国の対応、そ

して米大統領選挙の推移を睨みながら不安定

な動きが続いている。新型肺炎の実体経済へ

の影響が弱まってくれば金融市場も落ち着い

てくるとみるが、それにはしばらく時間がか

かるとみる。

先週は米国で0.5%の利下げが実施された

が、来週のFOMCでも追加利下げの思惑は残

ろう。また、今週は欧州中央銀行(ECB)の

定例理事会が開催されるが、そこでは下限金

利の引下げが実施されるとの見方も。新興国

などでは利下げの動きが続いており、世界的

な金融緩和状態はより強化されている状況だ。

さらに各国は、新型肺炎対応も含め財政政策

にも前向きになってきた。当面は注意が必要

だが、新型肺炎騒動が落ち着いた後で景気が

上向く可能性も意識しておきたい。

<今週はドルが底堅く推移するとみる>

今週のドル円相場はドルが底堅く推移する

とみるが、引き続き注意が必要となろう。

先週、米国では緊急利下げが実施され、米

10年国債利回りは1%を下回った。一方で米

国の1月の消費者物価は前年比+2.5%、同月

の個人消費支出価格は同+1.7%。金利から物

価の動きを差し引いた実質金利は、さらにマ

イナス幅を拡大させている。加えて、来週の

米FOMCで追加の利下げが実施されれば、米

実質金利はさらに低下する可能性がある。

実質金利の低下はドル安要因であるため、

今週はドルが底堅く推移しても、来週にかけ

てはドル安円高の可能性を意識しておきたい。

ただ、実質金利のマイナス幅の拡大は、金融

政策による景気押し上げ効果の強まりも意味

している。中長期的には、米国経済に明るい

動きが増えるにつれドル高円安余地が拡大す

ることも想定しておくべきと考える。

●中長期的には、さらにドル高円安へ

ドル円相場の推移

●米金利の低下などからドル安円高に

各通貨の対ドル騰落率

(3月2日→5日時点)

新型肺炎からの圧力が緩和していけば、より強化された政策が景気を支援へ

今週のポイント

・今週はドルが底堅く推移するとみる

・ユーロ円相場は神経質な展開に

・人民元は横ばい圏、レアルは軟調な動きに

●世界的な金融緩和は強化されている

近、利下げを実施した国(%)

2月19日 トルコ 11.25 → 10.75

2月20日 中国※ 4.15 → 4.05

インドネシア 5.00 → 4.75

3月3日 豪州 0.75 → 0.50

マレーシア 2.75 → 2.50

3月4日 米国 1.50~1.75 → 1.00~1.25

3月5日 カナダ 1.75 → 1.25

※中国は1年物プライムレート

各種資料より岡三証券作成

105

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112

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9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

(1ドル=円)

作成:岡三証券、3月6日午前11時現在

(円安)

(円高)

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後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。 8

●ユーロ円相場は神経質な展開に

ユーロの対円・対ドル相場

<ユーロ円相場は神経質な展開に>

今週のユーロ円相場は12日に開催予定の

ECB定例理事会をにらみ神経質な展開に。

ユーロ圏では景況感が改善基調を辿る中、

内需も底堅さを保っている。とはいえ、新型

肺炎の感染拡大による経済への影響は避けら

れず、今後の経済指標が弱含む可能性は意識

しておきたい。とりわけ感染者が急増するイ

タリアでは観光業への打撃が大きく、1-3月期には2四半期連続でマイナス成長になると

の見方も。自動車などの産業が多い北部に感

染が集中していることも懸念を強めよう。

イタリア経済が一段と冷え込めば周辺国の

景気にも影響が及ぼう。ラガルドECB総裁は

景気下支えのため行動する用意があると表明。

欧州主要国の金利は利下げを織り込む形で低

下に転じている。ただ、金融緩和による景気

支援期待はあるが、当面は景気減速懸念や新

型肺炎の先行き不透明感との綱引き相場に。

<中国人民元は横ばい圏で推移しよう>

中国の経済指標は、政府による新型肺炎封

じ込め策を背景に、足元で急減速している。

2月の製造業・非製造業PMIは歴史的な低水準

に落ち込んだ。一方、中国では湖北省以外で

新型肺炎の感染封じ込めに成功しつつあり、

経済活動も正常化に向かっている。中国人民

元は引き続き新型肺炎による先行き不透明感

が残るものの、政府による景気支援策への期

待などもあり、横ばい圏で推移へ。

<ブラジル・レアル相場は軟調な動きに>

2019年通年の実質GDPは1.1%と3年ぶりの

低成長に。隣国の景気低迷などで輸出が落ち

込んだことが影響した。さらに新型肺炎問題

を受けて、2020年の成長率にも慎重な見方が

出ており、先行き不透明感はレアルの重しに。

他方、米利下げを受けて、国内の利下げ観測

が高まっており、3月17-18日開催の中銀会合

には注目。(嶋野、引網、久保、木村)

●欧州主要国の金利は先々の利下げを織り込む動きに

欧州主要国の2年国債利回り

●人民元は横ばい圏、レアルは軟調な動きに

中国・人民元とブラジル・レアル相場

-1.0

-0.8

-0.6

-0.4

-0.2

0.0

19年 20年

スペイン

フランス

ドイツ

ECBの下限金利

(%)

出所:Refinitiv、直近は2020年3月5日時点

●中国景気は急減速している

中国:製造業・非製造業PMI

20

25

30

35

40

45

50

55

60

15年 16年 17年 18年 19年 20年出所:中国国家統計局 ※直近値は2020年2月分、50が景況判断の分岐点

非製造業

製造業

1.07

1.08

1.09

1.10

1.11

1.12

1.13

1.14

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9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

ユーロの対円相場(左軸)

ユーロの対ドル相場(右軸)

(1ユーロ=円) (1ユーロ=ドル)

作成:岡三証券、3月6日午前11時現在

(ユーロ高)

(ユーロ安)

22.5

23.5

24.5

25.5

26.5

27.5

28.5

14.0

14.5

15.0

15.5

16.0

16.5

17.0

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

人民元の対円相場(左軸)

レアルの対円相場(右軸)

(1人民元=円)

(人民元高・レアル高)

(人民元安・レアル安)

(1レアル=円)

作成:岡三証券、3月6日午前11時現在

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9 後に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。

●10年国債利回りは緩やかに低下しよう

10年国債利回り推移

●国債には安全資産需要が見込めよう

東証株価指数とドル円

●上値追いには慎重な姿勢が続こう

5年・20年国債利回りと利回り差

新発5年、20年国債入札は無難に消化されよう

<金融緩和期待でしっかりした動きに>

新型肺炎による世界経済の減速懸念は続く

が、先週のG7財務相・中央銀行総裁会議で

は主要国の協調姿勢が確認された。すでに米

国やカナダなどが利下げを決定しており、今

月の日銀の金融政策決定会合に向けては、国

内でも追加の金融緩和政策が意識されよう。

マイナス金利の深掘りには懐疑的な見方も多

く、積極的に上値を買い進む動きは限られよ

うが、国債利回りの大幅な上昇は見込みづら

いだろう。金融緩和期待を背景に、今週も国

内債券相場はしっかりした動きとなろう。

<国債には安全資産需要が見込めよう>

主要国の協調姿勢は確認されているが、新

型肺炎の感染拡大は続いている。米国では緊

急利下げが決定されたが、さらなる利下げ期

待が残っており、為替市場では円高進行が警

戒されている。今週は週初に昨年10-12月期

の実質GDP(2次速報値)が発表されるが、

設備投資の減速で1次速報値から下方修正さ

れる見通しであり、国内景気の先行きには慎

重な見方が強まろう。景気減速懸念を背景に

国内株式相場も不安定な動きを続けており、

日銀の金融緩和姿勢とともに、国債への安全

資産需要が国内債券相場を支えよう。

<上値追いには慎重な姿勢が続こう>

今週の国債入札は10日に5年国債、12日に

20年国債が予定されている。先週の10年国債

入札は低調な結果になったが、下値では投資

家の押し目買いが続いており、今週の国債入

札も消化に問題はないだろう。3月は国債の

大量償還月でもあり、良好な需給環境が国内

債券相場を支えよう。ただ、日銀の金融政策

も含めて先行きの不透明感が続くなかで、現

状の利回り水準では投資家も上値追いには慎

重になっている。日銀の姿勢が確認されるま

では、マイナス利回りの国債を積極的に買い

進む動きは限られよう。(鈴木 誠)

今週のポイント

・金融緩和期待でしっかりした動きに

・国債には安全資産需要が見込めよう

・上値追いには慎重な姿勢が続こう

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100

105

110

115

120

125

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

16年1月 18年1月 20年1月

東証株価指数(TOPIX・左軸)

ドル円(右軸)

作成:岡三証券

2020年3月5日現在

(ポイント) (1ドル=円)

-0.5

0.0

0.5

1.0

1.5

16年1月 18年1月 20年1月

20年国債-5年国債20年国債利回り5年国債利回り

(%)

作成:岡三証券

2020年3月5日現在

-0.3

-0.2

-0.1

0.0

0.1

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

(%)

作成:岡三証券、3月6日 午前11時現在

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・株式は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動による株価の変動によって損失が生じるおそれがあります。

・株式は、発行体やその他の者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等により、株価が変動することによって損失が生じるおそれがあります。

・また、外国株式については、為替相場の変動によって、売却後に円換算した場合の額が下落することによって損失が生じるおそれがあります。

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<債券>・債券を募集・売出し等により、または当社との相対取引により購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。

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・債券は、発行体やその他の者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等により、債券価格が変動することによって損失が発生するおそれがあり、また、元本や利子の支払いの停滞もしくは支払い不能の発生または特約による元本の削減等のおそれがあります。

・金融機関が発行する債券は、信用状況の悪化により本拠所在地国の破綻処理制度が適用され、債権順位に従って元本や利子の削減や株式への転換等が行われる可能性があります。ただし、適用される制度は発行体の本拠所在地国により異なり、また今後変更される可能性があります。

<個人向け国債>・個人向け国債を募集により購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。個人向け国債を中途換金する際は、次の計算によって算出される中途換金調整額が、売却される額面金額に経過利子を加えた金額より差し引かれます(直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685)。

・個人向け国債は、安全性の高い金融商品でありますが、発行体である日本国政府の信用状況の悪化等により、元本や利子の支払いが滞ったり、支払い不能が生じるおそれがあります。

<転換社債型新株予約権付社債(転換社債)>国内市場上場転換社債の売買取引には、約定代金に対し、 大1.10%(税込み)(手数料金額が

2,750円を下回った場合は2,750円(税込み))の売買手数料をいただきます。転換社債を募集等によりご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。転換社債は転換もしくは新株予約権の行使対象株式の価格下落や金利変動等による転換社債価格の下落により損失が生じるおそれがあります。また、外貨建て転換社債は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。

<投資信託>・投資信託のお申込みにあたっては、銘柄ごとに設定された費用をご負担いただきます。

お申込時に直接ご負担いただく費用:お申込手数料(お申込金額に対して 大3.85%(税込み))保有期間中に間接的にご負担いただく費用:信託報酬(信託財産の純資産総額に対して 大年率2.254%(税込み))換金時に直接ご負担いただく費用:信託財産留保金(換金時に適用される基準価額に対して大0.5%)その他の費用:監査報酬、有価証券等の売買にかかる手数料、資産を外国で保管する場合の費用等が必要となり、 商品ごとに費用は異なります。お客様にご負担いただく費用の総額は、投資信託を保有される期間等に応じて異なりますので、記載することができません(外国投資信託の場合も同様です)。

・投資信託は、国内外の株式や債券等の金融商品に投資する商品ですので、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動による、対象組入れ有価証券の価格の変動によって基準価額が下落することにより、損失が生じるおそれがあります。

・投資信託は、組入れた有価証券の発行者(或いは、受益証券に対する保証が付いている場合はその保証会社)の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等による、対象組入れ有価証券の価格の変動によって基準価額が変動することにより、損失が生じるおそれがあります。

・上記記載の手数料等の費用の 大値は、今後変更される場合があります。

<信用取引>信用取引には、約定代金に対し、 大1.265%(税込み)(手数料金額が2,750円を下回った場合

は2,750円(税込み))の売買手数料、管理費および権利処理手数料をいただきます。また、買付けの場合、買付代金に対する金利を、売付けの場合、売付株券等に対する貸株料および品貸料をいただきます。委託証拠金は、売買代金の30%以上で、かつ300万円以上の額が必要です。信用取引では、委託証拠金の約3.3倍までのお取引を行うことができるため、株価の変動により委託証拠金の額を上回る損失が生じるおそれがあります。

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2020年3月9日発行(2020年3月6日作成)

次回発行は2020年3月16日(月)の予定です

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(2020年1月改訂)