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各セクターのマネジメントスタイルの変化
市場市場と社会のと社会の関係性に焦関係性に焦点をあてる点をあてる
慈善型NPO
利益追求型企業
NP Oの事業化
事業型NPO
伝統的共同体
パブリックガバナンス
ニューパブリックマネジメント
公共管理
企業
政府/行政
非営利
地域
社会運動
新しい
社会運動
の登場
社会運動
の事業化
社会運動の隆盛
ソーシャル・ベンチャー/社会指向型企業
地域の活性化
コミュニ
ティ・
ビジネス
C S Rの導入
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市場システムを中心とした社会
構造へ
やまぬ社会の失敗:3つの限界と相互補完 政府の失敗
NPOの失敗 市場の失敗
政府の役割
NPOの役割
第4のセクター
企業の役割
・独占 ・画一的サービス ・公平性の原則 ・官僚主義 ・中位投票者の原理
・独占 ・情報の非対称性 ・公共財 ・外部性 ・制度
・経営資源の不十分性 ・領域の偏重性 ・パターナリズム ・アマチュアリズム
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新しい公共から見えるもの 新しい公共とは、「公共」を国や自治体のみが担うのではなく、民間のボランティアやNPO、民間企業が分担することで、歳出削減と社会福祉の両立を目指す。
小さな政府化
民間主導の社会づくり
市場性と社会性の両立
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大きな政府から大きな公共へ
私的領域 公的領域 行政の独自領域
私的領域 公的領域 行政の独自領域
担い手が求められている 4
ソーシャルマネジメントの時代へ
行政を中心としたシステムを残したまま小さな政府化は失敗し続けている。その理由は根本的な修正をせずにシステムの限界がそのまま残される
市場を中心とした新しい公共のシステムが必要。企業が主役の時代へ。行政は公共を支えるOne Playerへ。一方で企業やNPOおよび行政も変化しなければならない。
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共通のマネジメントスタイルが必要⇒プラットフォーム←プロデューサーが必
要⇒NPO
第2部 企業の変化
企業と社会の関係の変化 欧州員会のCSR定義の変化 これまでCSRを「企業が自らの事業活動およびステークホルダーとの相互関係において、社会や環境.への配慮を自発的に組み込む概念」と定義してきたが、「企業の社会への影響に対する責任であり、株主と広く社会やその他のステークホルダーとのあいだで共有できる価値を最大化したり、潜在的悪影響を特定、防止、緩和する目的を持つものである」と改めた。これまでより一歩踏み込んだものとなっている。さらに、今回発表された政策文では、Responsible Businessの推進やソーシャル・ビジネスやソーシャルアントレプレナーの支援するという項目が入る。 Benefit Corporation(認証・非認証) 従来の株主基本主義に代わって、あらゆるステイクホルダーにベネフィットを提供する新たな企業のタイプを認証する制度が全米3州で制定さ11州で制定される動きがある。 1.社会や環境に重要な肯定的な影響を創造する 2.意思決定に際し、非財務利益を含む義務 3.認証されたあるいは第三者基準を利用し、その全体的な社会的および環境的パフォーマンスに関する報告を作成 7
Creating Shared Value
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CSRの視点 ① 経営活動のプロセスに社会的公正性・倫理性、環境への配慮を組み入れる
環境対策、採用や昇進の公平性、人権対策、製品の品質や安全性、途上国での労働環境・人権問題、情報公開
② 社会的商品・サービス、社会的事業の開発
ユニバーサルデザイン、環境配慮型商品の開発、障害者・高齢者支援商品・サービスの開発、エコツアー、フェアトレード、地域の再開発や活性化にかかわる事業、NPOへの融資など
③ 企業の経営資源を活用した地域への支援活動
1)(金銭的)寄付による社会貢献
*NPO・財団への寄付、企業財団の設立
*matching gift, dollar for doer, 従業員の参加
2)施設・人材などを活用した社会貢献
*金銭的寄付(in-kind contribution)、従業員・役員のボランティア活動支援
3)本業を通した社会貢献
*本来の業務を通した支援、専門技術を活用した支援、Cause-related marketing 9
① ③ ②
大企業の世界で起こっていること • 住友化学株式会社 • 株式会社リコー
• 社内社会起業家チームを構築し、BOPビジネスの開発に挑んでいる
• 社内に新しいイノベーションの火種を植え付けようとしている。社会起業と連携することで、企業はこれまで培ってきた技術を改めて別の形で社会に適合させる機会を得る。また社員や社会に、企業としての存在理由を提示することができる。マーケットに対応するだけでなく、より“社会に意義のある”動機に基づいて社会と市場をリードする機会を得るのだ。
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中小企業の世界で起こっていること
中小企業
ソーシャル・エンタープライズ化
ソーシャル・ビジネスへの進出
池内タオル アローワン
日本理化学工業 日本ポリグル
高田自動車教習所
ヤラカス館 サラヤ
兵作衛門
サラダコスモ パン・アキモト えこふぁーむ
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禁無断複写・転載
ソーシャル・ビジネスとは • 定義 社会的課題を解決するために、ビジネスを用いて取り組む事業あるいは組織形態
社会性 革新性
事業性
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事例)パタゴニアのミッションステイトメント
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環境に与える不必要な悪影響を最小限に
抑える
解決に向けて実行する
ビジネスを手段として環境危機に警鐘を
鳴らし
最高の製品を
作り
一般企業 CSR
ソーシャルビジネス
多様な組織形態
低
事業性
高
高
低
一般企業
中間組織
社会志向型企業
事業型NPO
慈善型NPO
社会性
(出典)谷本寛治編著『ソーシャル・エンタープライズ』,中央経済社,2006
ソーシャル・ビジネスの領域
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