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ビッグデータが経営を変える
ITライブラリーより (pdf 100冊)http://itlib1.sakura.ne.jp/
一般社団法人
情報処理学会 正会員
腰山 信一
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ITライブラリー (pdf 100冊)http://itlib1.sakura.ne.jp/
目次番号 750番 他
データ爆発
とどまるところを知らない
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世界のデータ量は2年毎に倍増する状況下、データによって顧客をより深く知ることが必要、かつそれが容易にできる時代に突入。
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ライフログ
画像・動画
Webサイト
携帯電話の出荷数国内:3328万台全世界:約13億台GPSデータ
センシングログ
スマートメーター(利用履歴)
非接触IC-R/W
音声
ユーザー数5億人以上全世界1日に3億のつぶやき
ソーシャルメディア(投稿情報/人間関係)
ユーザー数10億人以上1日に10TBずつ増加
1日86万件以上の投稿
ビッグデータ
文字
2015年の世界のデータ量1.8ゼッタバイト
(1.8兆GB)
(閲覧履歴)
POS・自販機・各種カード(購買履歴)RFID(無線ICタグ)
電話・コールセンター(通話履歴)
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ビッグデータを あぶり出したICT Technology
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コンテンツ・アプリケーション、プラットフォーム、ネットワーク及びデバイスの各レイヤーにおけるICTの進展により、多種多量のデータの生成・収集・蓄積等のテクノロジーも見えてきた!
コンテンツアプリケーション
ソーシャルメディアの普及
日本における直近1年間のソーシャルメディア(mixi、Twitter、Facebook)利用者数は約3200万人となり、 ソーシャルメディア消費は1兆5200億円!
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コンテンツアプリケーション
動画配信サービスの普及
平成23年における日本の動画配信サービスの利用率は約40
%が月に数回以上利用し、また、YouTubeは平成24年2月現在で約2900万人が加入
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プラットフォーム
クラウドサービスの普及
日本のクラウドネットワークの利用は、2010年度の14.8%から2011年度には22.5%に増加し、クラウドサービスの市場規模は2015年には約2.3兆円へ成長
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プラットフォーム
Android OSの普及
スマートデバイス用OSのみならず、カーナビやデジタルフォ トフレーム等の各種機器のOSとして利用され、多種多様なデータの収集等が可能
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ネットワーク
ワイヤレス通信の普及
電力監視等の遠隔監視分野、電子マネー等の決済データ通信分野等の国内のM2M市場(モバイル回線契約数)は、2015年には、1600万件へ拡大する見込み
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ネットワーク
ブロードバンド化の進展
ブロードバンドの基盤整備率は、2011年度末現在、超高速ブロードバンドで約93%に達し、加入契約数は約3500万加入となっており、FTTHが過半数を占める。
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デバイス
各種センサーの普及
加速度センサの世界市場は、コストダウン等により、 2013年度に、出荷数量で10億7350万個まで拡大し、市場規模で既に1675億円の規模となった。
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デバイス
ICT端末の多様化
世帯保有状況は、2012年末で、携帯電話等が9割、PC が8割を超え、インターネット接続テレビが約2割、 スマートフォン及びタブレット型端末が約2割から3割まで普及
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センサーの進展
データの収集等を可能とするセンサーの小型化・低価格化が 進展。
3軸加速度センサーについて、チップの大きさは2000年の10m㎡
から2010年の2~3 m ㎡以下へ小型化、平均販売価格は2000年の約240円以上から2011年の約56円程度へ低価格化が進展。
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ビッグデータを構成する各種データ
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ビッグデータ
収集・蓄積等が可能・容易になる多種多量のデータ(ビッグデータ)を活用することにより、異変の察知や近未来の予測等を通じ、利用者個々のニーズに即したサービスの提供、業務運営の効率化や新産業の創出等が可能。
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ソーシャルメディアデータ
ソーシャルメディアにおいて参加者が書き込むプロ フィールコメント等
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カスタマーデータ CRMシステムにおいて管理等されるDM等販促データ、会員カードデータ等
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オフィスデータ
業務の各システムや、グループウエアから提供される膨大なデータ群
CRM
Flat Files
Legacy Systems
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マルチメディアデータ
Web上の配信サイト等において提供等される音声、動画等
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Websiteデータ
ECサイトやブログ等において蓄積等される購入履歴、ブログエントリー等のデータ
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センサーデータ
GPS、ICカードやRFID等において検知等される位置、乗車履歴、温度、加速度等のセンサーデータ。
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ログデータ
Web Server等において自動的に生成等されるアクセスログ、エラーログ等のデータ
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オペレーションデータ
販売管理等の業務システムにおいて生成等されるPOS
データ、取引明細等のデータ
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ここまで来たライフログ
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“ライフログ”とは、「人間の行い(Life)をデジタルデータとして記録(Log)に残すこと」。
基本属性
個人→事業者:氏名、性別、生年月日、住所;家族・世帯構成、職業、所属(会社/学校等);趣味・嗜好など
事業者→個人: ID、パスワード、シリアルナンバーなど
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行動情報(主に事業者(一部個人))
移動履歴
商品購買履歴
移動エリア、滞在エリア
購買商品・金額
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サービス利用履歴
サイト利用履歴
利用サービス(予約・利用)・金額、スマートメータ-(電力等使用状況)
サイト閲覧・登録・書込(投稿)
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通信履歴(音声/データ)
音声(通話)、テキスト(メール等)、画像(静止画・動画)
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医療情報(履歴)
医院診断結果(カルテ)、処方薬(量・頻度)、歯科医診断結果(通院カルテ)
健康情報(履歴)
歩数、食事(カロリー)、血圧、身長・体重・スリーサイズ、各種運動内容サプリ服用
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資産情報(履歴)
預貯金・借入残高、金融商品(投信・株式など)、電子マネー・ポイント残高、カード決済額、不動産評価額(建物・土地)
付加情報(事業者)
個人:ステータス(ステージ・ランク等)、信用情報(支払能力等)
集団:住居エリア情報、所.属先情報(企業評点等)、など
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センサーネットワークの進化
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センサーにより収集等したデータを 送信する通信モジュールの低価格化が進展、契約者数も増加
カーナビや気象観測システム等に搭載される携帯電話の通信モジュールについて、2008年の約2~2.5万円から2010年の約0.6~1万円へ低価格化し、契約数は2008年の約32万件から2011年の約142万件へ増加
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センサーネットワークの進化
センサー単体での活用をはじめとして、現時点では、ネットワークによる情報収集・活用が中心。 今後は、情報分析、情報配信、自動制御や他システムと連動した高度な制御へと進展。
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センサー単体の活用
百葉箱
体温計
ATM 自動水洗 エアコン、冷蔵庫 人感センサ付照明
水道、ガス、電力メータ
自動改札、ETCゲート
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ネットワークで情報収集
交通渋滞情報配信(カーナビ等)
車両運行支援
アメダス
震度情報ネットワーク・システム
土砂災害警戒システム河川情報システム37
情報分析、情報配信、自動制御
在庫管理・補充員派遣(自動販売機等)
工場・プラント制御(製造業・農業)
異常監視・対策(トンネル)交通管制(信号機、標示板等)
端末情報管理(スマートフォン等)
ファームウェア更新(自動車、家電等)38
他システムと連動した高度な制御
社会インフラ
スマートシティ
スマートコミュニティ
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M2M通信サービス(例)
自動販売機、エレベーター、プラント設備、橋梁等の様々な領域において、M2M通
信 (Machine to Machine通信:人が介在せず、ネットワークに繋がれた機器同士
が相互に情報交換等を行う機器間通信)サービスを提供。
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ライフログ と センシング ログ
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ライフログ
付加情報
関係性・分析情報
他者との関係(絆)・評判・信用情報
提供・利用することに応じて記録される情報
利用履歴分析など
行動情報
利用履歴
購買履歴、移動履歴ロケーション、写真
基本属性
住所、クレジットカード番号、
趣味、所属企業、役職
IDコード(識別子/クレデンシャル)
提供・利用する上で必要な情報
付加情報
関係性・分析情報
他物との関係・性能情報
トラッキング履歴分析など
行動情報
利用履歴
機械・器具、車両・信号など
の動作トラッキング履歴、
IDコード
(識別子/クレデンシャル)製造番号などID / パスワードなど
動植物データ
日記、つぶやき
基本属性
製造年月日、製造場所製造環境、など
天候など環境データ
センシングログ(マシン)
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ビッグデータをどう使いこなすか
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ビッグデータの可能性
ビッグデータの活用により、将来的に講ずべき施策がわかり、事業を効率的に実施することが可能になるため、事業者においては、例えば、次のような効用が得られることを期待
製品開発
販売促進
どのような製品を開発することが消費者に対して訴求するのかが分かる。
誰に、何を、いつ売れば良いのかが分かる。
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コンプライアンス
業務基盤・社会インフラの運用
不正の予兆や、特に注視するべき事象が何であるかが分る。
全般的な性能向上・コスト削減が実現される。
保守・メンテナンス・サポート
いつ、どのようなメンテナンスを行えば良いかが分かる。
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ここまで来た Big dataの戦略的活用
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定性(非構造化)データ
定量(構造化)データ
他社データ
ソーシャルメディア
(ブログ、SNSなど)
レビューサイトなど
各種DBなど
自社データ
テキストマイニング
蓄積・分析
データマイニング
競合データ
売上データ
購買データ
SFAデータ
社内データ
データ収集・加工
ビッグデータ(ライフログ)の活用の各段階
マーケティング
業務プロセス
プレセールス(商品企画など)
セールス(商品販売)
アフターセールス(顧客サポートなど)
市場データ
分析・加工
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ライフログの活用で変化を捉え、戦略・施策の立案から選択、実施を効率的に行える。
商品企画・サービス開発
EC事業者の基本思想は、”Data is King.”であり、「電子書籍上でハイライトされ
た箇所」をクラウド上に集約・共有し、どの本のどこが面白かったという情報を出版に活用
エキナカを中心とした飲料事業者は、“電子マネーのID”と自販機の“POSデータ”を活用して顧客特性を分析し、商品(パッケージ、落ちないキャップ)を開発し効果的な販促を実施
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販売促進・広告宣伝
鉄道事業者のgoopasは、交通と流通の情報マッチングは、既に10年も前から実施し、
定期券データ分析から顧客の移動先の小売業と組んでクーポン配信等のターゲティング広告を実施
顧客情報(ライフログ)を活用したターゲティング広告は多くの事業者で実施
ポイント発行者の一部は、ポイント付与・交換だけでなく、多利用者をステージ制で優遇
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顧客誘導・送客
航空事業者では、ホテル予約サイトに対して、自社のIDでログインすることで、属性情報を提供し、成約率を高める(離脱率を低める)施策を実施
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パブリックリレーション
PCメーカーは、マーケティング部門に、コールセンター情報を統合し、ソーシャルメディアのデータ(LinkedIn)も取込み、世界的な情報連携から企業周知活動にも活用へ
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商品・サービス販売
ヘルスケア事業者は、26の評価スコア、対話データに基づき、顧客の「こだわり」から、コンシェルジェ型に商品を推奨・販売
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商品・サービス改善
自動車メーカーは、Googleの提供する機械学習基盤を活用し、世界中のクルマの情報を集めて、商品改善に活用
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顧客サポート
多くの事業者のコールセンターは、購買履歴や問合せ履歴を活用して、顧客の応対に活用
SNSのアクティブサポート(例:twitter上でのクレーム収集)を行い、顧客の対応に活用
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人材獲得
インターネット系ベンチャー企業グループは、Twitter採用を呼び掛け、履歴等を参照
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コンプライアンス
金融機関(クレジットカード会社等)は、与信のみならず、不正利用検知に以前から活用
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社会・業務インフラ
携帯電話事業者は、基地局保有データに基づき、人口動態情報を導出
政策決定者(自治体等)は、震災後の復興情報の把握のためにライフログを活用
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どうする Big data の活用!
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