パノラマx線撮影装置 使用説明書 - gcdental.co.jp · パノラマx線撮影装置...

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プロマックス 使用説明書 パノラマX線撮影装置 ご使用に際しては、説明書の 注意事項をよく読んでください。 ProMax フイルム

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Page 1: パノラマX線撮影装置 使用説明書 - gcdental.co.jp · パノラマX線撮影装置 ご使用に際しては、説明書の ... 拡大率 断層域の厚さmm. 11 4.2 顎関節撮影プログラム

プロマックス

使用説明書

パノラマX線撮影装置

ご使用に際しては、説明書の注意事項をよく読んでください。

ProMax

フイルム

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このたびはプロマックスをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。

ご使用の前にこの説明書をよくお読みの上、正しくご使用いただき末永くご愛用ください。

この説明書はお手元に保管し、必要に応じてご覧ください。

なお、この使用説明書の マークの後に来る文字の意味は次の通りです。

注意 : 軽度な人身傷害又は物的損害を負う可能性が想定されますので必ず注意内容に従ってください。

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1. はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42. 各部の名称・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53. メインスイッチのON ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 74. 撮影プログラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

4. 1 パノラマ撮影プログラム4. 1. 1 標準パノラマ撮影プログラム4. 2 顎関節撮影プログラム4. 2. 1 ベーシックプログラム4. 2. 2 アドバンスプログラム4. 3 上顎洞撮影プログラム4. 3. 1 ベーシックプログラム4. 3. 2 アドバンスプログラム4. 4 その他の撮影プログラム4. 4. 1 均等拡大パノラマ撮影プログラム4. 5 リニアトモグラフィプログラム4. 5. 1 リニアトモグラフィプログラム4. 5. 2 リニアトモグラフィにおける顎のサイズとターゲットエリアの関係

5. ポジショニングコントローラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 266. コントロールパネル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

6. 1 パノラマ撮影プログラムの選択6. 1. 1 患者サイズの選択6. 1. 2 管電圧、管電流の選択6. 1. 3 分割撮影の部位選択(オプション)6. 1. 4 顎の形状とサイズの選択6. 1. 5 患者導入ポジションの選択6. 1. 6 患者名/医院名の選択・入力6. 2 顎関節撮影プログラムの選択6. 2. 1 患者サイズの選択6. 2. 2 管電圧、管電流及び右側・左側の選択6. 2. 3 顎のサイズの選択及び撮影位置と角度の調整6. 2. 4 患者導入ポジションの選択6. 3 上顎洞撮影プログラムの選択6. 3. 1 患者サイズの選択6. 3. 2 管電圧、管電流の選択6. 3. 3 患者導入ポジションの選択6. 4 リニアトモグラフィプログラム(オプション)の選択6. 4. 1 ターゲットエリアの選択6. 4. 2 管電圧、管電流の選択6. 5 インフォメーションディスプレイ6. 5. 1 ユーザー設定6. 5. 2 スペシャルファンクション

7. 撮影の準備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 597. 1 カセッテの装着7. 2 患者の準備

8. パノラマ撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 608. 1 患者の位置付け8. 2 撮影

9. 顎関節撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 689. 1 顎関節二重撮影(側方、PA方向、側方-PA方向)9. 1. 1 1回目の撮影(閉口位)9. 1. 2 2回目の撮影(開口位)9. 2 顎関節3アングル撮影9. 2. 1 患者の位置付け9. 2. 2 撮影

10.上顎洞撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8210. 1 患者の位置付け10. 2 撮影

11.リニアトモグラフィ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8710. 1 バイトインプレッションモデルの作成10. 2 ポジショニングコントローラ10. 3 撮影の準備10. 4 患者の位置付け10. 5 ターゲットエリアの位置調整10. 6 撮影10. 7 画像の分析

12.ヘルプメッセージ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10713.お手入れの方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10814.保守/点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10815.保証/修理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10916.仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 109医用電気機器の使用上の注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110

目次

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1. はじめに

・必ず適切な放射線防護方法及び本説明書を完全にご理解の上、使用してください。

・撮影装置の設置場所が数時間以上10℃以下になっていた場合は、装置が室温に戻るまで、電源をONにしないでくだ

さい。

※本製品のご使用にあたっては、必ず本説明書に従ってください。

※フイルムは常に新しいものを使用してください。フイルムの保管、使用方法はフイルムの使用説明書に従ってくださ

い。

※現像器は必ず正常に働くように準備しておいてください。

※ご使用のフイルムに適応した現像液を使用してください。

※使用中の現像液が新しいこと、また温度や濃度が適切であることを確かめてください。

■放射線防護についてはX線防護衣の着用など、現行の法令を遵守してください。

■管理区域内には曝者、そして必要と認められた介添人以外は立ち入らないようにしてください。

■撮影中は常に患者と撮影装置を観察し、異常を認めたときはすぐに撮影を中断してください。

注意�

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2. 各部の名称

本体

アッパーアーム

照射スイッチ

Cアーム

カセッテドライブアッセンブリ

テンプルサポート

バイトピース

サポートテーブル

ハンドル

ポジショニングコントローラ

コントロールパネル

テレスコピックコラム

ステーショナリーコラム

メインスイッチ

X線チューブヘッド

セファロスタット(セファロ仕様の場合)

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15 x

30

cm

15 x

30

cm

6

照射スイッチ

ユニットが正しくセットされ撮影準備が完了すると、照射

ボタンとコントロールパネルのレディーインジケータがグ

リーンに点灯します。同時にコントロールパネルの時刻表

示の位置には“READY” と表示されます。

撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射インジケ

ータがオレンジに点灯します。これはX線が照射中であるこ

とを意味しています。照射中は同時に警告音が鳴ります。

コントロールパネルのインジケータ

位置付け用パーツ

撮影中は照射ボタンを押し続けてください。撮影中にボタ

ンを離すと、照射が中断され、Cアームが停止し、コントロ

ールパネルのディスプレイにエラーメッセージが表示され

ます。エラーメッセージをクリアしないと次の操作が行え

ません。

照射インジケータ

(オレンジ)

照射ボタン(インジケータ)

グリーン:準備中

オレンジ:照射中

レディーインジケータ

(グリーン)

バイトピース チンレスト チンカップ チンサポート アダプタ

カセッテ カセッテには標準カセッテとオートプリント用カセッテの2

種類があります。オートプリント用カセッテは必ずオート

プリントシステムと一緒に使用してください。オートプリ

ント用カセッテは、プリントヘッド(スライドする小さな

ブロック)を損傷しないように取り扱いに注意してくださ

い。特にカセッテキャリッジに装着する際は注意してくだ

さい。また、オートプリント用カセッテの上にものを積み

重ねたり、プリントヘッドを下にして置かないでください。

標準カセッテ

プリントヘッド

オートプリント用カセッテ

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3. メインスイッチのON

ステーショナリーコラム背面上部

メインスイッチ

※本製品は装置の動作を監視するセルフチェック機能を装

備しています。装置に故障や動作不良が発生すると、装

置の働きは停止し、コントロールパネルにエラーメッセ

ージが表示されます。ユニットを再度操作する場合は、

[OK]フィールドをタッチしエラーメッセージをクリア

してください。

※機能しないキーを押したり、使用状態に誤りがあると、

コントロールパネルにヘルプメッセージが表示されます。

[OK]をタッチするとメッセージは消えます。

メインスイッチはステーショナリーコラム背面上部の下側

にあります。メインスイッチをONにするとコントロールパ

ネルにメインディスプレイが表示され、数秒間セルフチェ

ックを行います。

これで使用できる状態になります。

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4. 撮影プログラム

プロマックスにはいくつもの撮影プログラムが設定されて

おり、患者の体格や診断目的に応じ、撮影プログラムや撮

影条件を選択することができます。撮影プログラムは、ベ

ーシックプログラム、アドバンスプログラム、トモグラフ

ィプログラムの主な3つプログラムと均等拡大パノラマ撮

影プログラム、垂直分割撮影プログラムがあります。

下記の表には、販売形態に応じて撮影プログラムを記載し

ています。

撮影プログラムの選択方法は28ページ「6. コントロールパ

ネル」を参照してください。

撮影プログラム�

��ベーシックプログラム(標準)�

����アドバンスプログラム(オプション)�

�����リニアトモグラフィ(オプション)�

標準パノラマ撮影�小児パノラマ撮影�顎関節側方二重撮影�顎関節PA方向二重撮影�上顎洞撮影�

水平分割撮影�顎骨直交パノラマ撮影�歯列直交パノラマ撮影�顎関節側方・PA方向二重撮影�顎関節PA方向3アングル撮影�顎関節側方3アングル撮影�上顎洞PA方向スキャン�上顎洞側方スキャン�正中矢状面側方スキャン�

歯列横断層撮影(マニュアル)�歯列横断層撮影(オート)�歯列横断層3アングル撮影�歯列横断層アナトミカルアングル撮影�上顎洞・鼻腔 PA方向横断層撮影�歯列平行断層撮影(マニュアル)�歯列平行断層撮影(オート)�歯列平行断層3アングル撮影�上顎洞・鼻腔 側方断層撮影�ミックス断層撮影�ミックス断層3アングル撮影�

均等拡大パノラマ撮影プログラム�

垂直分割撮影�その他のプログラム�

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4.1 パノラマ撮影プログラム

4.1.1 標準パノラマ撮影プログラム(standard)

標準パノラマ撮影(standard)は、ベーシックプログラムです。

標準パノラマ撮影は標準的なビーム軌道です。

小児や非常に小柄な成人の場合は[Patient size]で[Child]

を選択することができます。[Child]を選択すると幅方向

の撮影範囲が減少されます。

※[Child]を選択すると、顎のサイズは自動的に[Narrow]

が選択されます。

※オプションのアドバンスプログラム、リニアトモグラフィを

装備しているユニットの場合、撮影範囲は幅だけでなく高

さも減少されます。

1cm 焦点ビーム�

1cm 焦点ビーム�

Adult

Child

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4.1.2 アドバンスパノラマ撮影プログラム

顎骨直交パノラマ撮影(improved orthogonality)

1cm 焦点ビーム�

1cm 焦点ビーム�

基本的な撮影軌道は標準パノラマ撮影と同様ですが、X線ビー

ムが顎骨に対して直角に入射します。

インプラントの植立計画に有効です。

基本的な撮影軌道は標準パノラマ撮影と同様ですが、X線ビー

ムが歯牙のコンタクトと平行に入射します。

隣接面カリエスの診断に有効です。

歯列直交パノラマ撮影(improved interproximality)

パノラマ撮影プログラムのイメージサイズ

プログラム�

パノラマ撮影� 1.2倍� 10~48

被写体の撮影範囲�(W×H)mm

225×108成人� 270×130

小児� 192×92 230×110

フイルム上の受像サイズ�(W×H)mm

拡大率� 断層域の厚さmm

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4.2 顎関節撮影プログラム

4.2.1 ベーシックプログラム

顎関節側方二重撮影(double lat.)

顎関節撮影プログラムには7つの撮影プログラムがあります。

「顎関節側方二重撮影」「顎関節PA方向二重撮影」はベーシッ

クプログラム、その他4つの撮影プログラムはアドバンスプロ

グラムです。

閉口位、開口位を側方から撮影します。

角度:17 °(デフォルト)

撮影位置と角度は調整することができます。

閉口位、開口位をPA方向から撮影します。

角度:73°(デフォルト)

撮影位置と角度は調整することができます。

1cm

1cm

顎関節PA方向二重撮影(double PA)

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顎関節側方3アングル撮影(3 angles lat. left/righ)

閉口位又は開口位を側方とPA方向から撮影します。

角度:17°/73°(デフォルト)

撮影位置と角度は調整することができます。

PA方向から、左側又は右側の顎関節を3つの角度で撮影します。

角度:73°±7°

側方から、左側又は右側の顎関節を3つの角度で撮影します。

角度:17°±7°

4.2.2 アドバンスプログラム

顎関節側方・PA方向二重撮影(double lat-PA)

顎関節PA方向3アングル撮影(3 angles PA left/right)

1cm

1cm

32

1

1cm

3 2 1

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顎関節撮影プログラムのイメージサイズ

1.34倍� 60

被写体の撮影範囲�(W×H)mm

45×97成人� 60×130

小児� 45×82 60×110

フイルム上の受像サイズ�(W×H)mm

拡大率� 断層域の厚さmm

1.45倍� 6041×90成人� 60×130

小児� 41×76 60×110

プログラム�

顎関節�側方二重撮影�

顎関節�PA方向二重撮影�

顎関節�3アングル撮影�

1.5倍� 6053×87成人� 80×130

小児� 53×73 80×110

上顎洞撮影プログラムには6つの撮影プログラムがあります。

「上顎洞撮影」はベーシックプログラム、その他はアドバン

スプログラムです。

上顎洞をPA方向から回転撮影します。

4.3 上顎洞撮影プログラム

4.3.1 ベーシックプログラム

上顎洞撮影(PA rotational)1cm

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上顎洞をPA方向から非回転で撮影します。

Cアームが直線的に移動することで、X線ビームが頭部を直

線的にスキャンして撮影します。撮影されたイメージはセフ

ァロイメージと同様な透過像を呈します。

上顎洞を左側又は右側方向から非回転で撮影します。

4.3.2 アドバンスプログラム

上顎洞PA方向スキャン(PA non-rotational)

上顎洞側方スキャン(Lat. non-rotational left/right)

1cm

1 cm

左側

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正中矢状面を左側又は右側方向から非回転で撮影します。

正中矢状面側方スキャン(Midsagittal non-rotational left/right)

1cm

上顎洞撮影プログラムのイメージサイズ

1.4倍��

65

1.35倍� ∞�

プログラム�

上顎洞撮影�

上顎洞PA方向スキャン�

上顎洞・正中矢状面�側方スキャン� 1.35倍� ∞�

被写体の撮影範囲�(W×H)mm

114×93成人� 160×130

小児� 114×79 160×110

成人� 120×96 160×130

小児� 120×81 160×110

成人� 102×96 138×130

小児� 102×81 138×110

センサ上の受像サイズ�(W×H)mm

拡大率� 断層域の厚さmm

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リニアトモグラフィプログラムには以下の横断層撮影プログ

ラム、平行断層撮影プログラム、横断層・平行断層ミックス撮

影プログラムがあります。

各プログラムでは、撮影部位、顎のサイズ、断層域の厚さ、断

層位置の移動距離などを選択することができます。断層域の厚

さは1、3、6、9、18、36mmから選択することができます。

4.5 リニアトモグラフィプログラム

4.5.1 リニアトモグラフィプログラム

4.4 その他の撮影プログラム

横方向と縦方向の拡大率が均等に撮影されます。拡大率は1.2

倍です。

均等拡大パノラマ撮影プログラムでは、フイルムと断層部位

が常に平行になるようにカセッテキャリッジ自体を回転させ

て撮影します。

均等拡大パノラマ撮影プログラムとアドバンスプログラムの

両方を装備しているユニットでは、顎骨直交パノラマ撮影及

び歯列直交パノラマ撮影にも均等拡大撮影を適用することが

できます。

4.4.1 均等拡大撮影パノラマ撮影プログラム

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4 × CRS autoposition:歯列横断層撮影(オート)

オートで4フレームの歯列横断層撮影を行います。

撮影部位に対応して、1フレーム撮影ごとに自動的にユニットが移動します。

移動幅(中心から中心)は1、3、6、9、12mmから選択できます。

※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

32

4

1

32

4

1

4 3 2 1L

3 × CRS automatic angulation:歯列横断層3アングル撮影(オート)

3つの異なる角度で横断層撮影を行います。立体効果が得られます。

オート撮影です。

Cアームの角度が、1フレーム撮影ごとに自動的に変わります。1フレーム目の

撮影は、ターゲットポジションに対し反時計方向に7°の角度で、3フレーム目

の撮影は、ターゲットポジションに対し時計方向に7°の角度で撮影されます。

※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

321

12

3

3 2 1L

横断層撮影プログラム(Cross-sectional)

4 × CRS Manual:歯列横断層撮影(マニュアル)

マニュアルで1~4フレームの歯列横断層撮影を行います。

1フレームの撮影ごとに術者がマニュアルで調整することができます。

321

34 4

21

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4 × CRS anatomic:歯列横断層アナトミカルアングル撮影

撮影範囲の解剖学的形態に従って、4フレームの横断層撮影を行います。

選択した側の顎において、4つの画像全てに適応するように撮影条件を設定し

なければなりませんので注意してください。

移動幅はフレームごとに調整することができます。

オート撮影です。

※このプログラムでは画像No.1がターゲットポジションになります。

※選択した位置が正中を越えると撮影がストップします。

4 3 2

1

3 × PA sinus & nasal:上顎洞・鼻腔 PA方向横断層撮影

上顎洞・鼻腔領域の横断層撮影を3フレーム撮影します。

オート撮影です。

※このプログラムでは画像No.2がターゲットポジションになります。

3 2 1L

4 3 2 1L

上顎洞

左側

右側

鼻腔

123

123

123

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3 × LNG autoposition:歯列平行断層撮影(オート)

オートで3フレームの歯列平行断層撮影を行います。

撮影部位に対応して、1フレーム撮影ごとに自動的にユニットが移動します。

移動幅(中心から中心)はフレームごとに1、3、6、9、12mmから選択できま

す。

移動幅はフレームごとに調整することができます。

※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。3 2 1 321

3 × LNG automatic angulation:歯列平行断層3アングル撮影(オート)

3つの異なる角度で歯列平行断層撮影を行います。立体効果が得られます。

オート撮影です。

Cアームの角度が、1フレーム撮影ごとに自動的に変わります。

1フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し反時計方向に7°の角度で、

3フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し時計方向に7°の角度で撮

影されます。

※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

213 2 31

3 2 1L

平行断層撮影プログラム(Lougitudinal)

4 × LNG manual:歯列平行断層撮影(マニュアル)

マニュアルで1~4フレームの歯列平行層撮影を行います。

1フレームの撮影ごとに術者がマニュアルで調整することができます。 34

2 1 3 421

3 2 1L

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ミックス断層撮影プログラムでは、平行断層撮影の断層域の

厚さは9mmかそれ以上になります。横断層撮影の断層域の厚

さを18mmに設定すれば、平行断層撮影の断層域の厚さも

18mmになります。

3 × Lateral sinus & nasal:上顎洞・鼻腔 側方横断層撮影

上顎洞・鼻腔領域の横断層撮影を3フレーム撮影します。

オート撮影です。

※このプログラムでは画像No.2がターゲットポジションになります。

3

2

1

3

2

113 2 1

L

2 1

上顎洞

左側

右側

1

2

3

1

2

3

鼻腔

ミックス断層撮影プログラム(Mixed)

1 × CRS, 1 × LNG:ミックス断層撮影(横断層×1、平行断層×1)

横断層撮影と平行断層撮影を1フレームづつ行います。

オート撮影です。

2

1

2

1

右側 左側

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3 × CRS autopos., 1 × LNG:

ミックス断層撮影(横断層×3、平行断層×1)

横断層撮影を3フレームと平行断層撮影を1フレーム行います。

横断層撮影では、撮影部位に対応して、1フレーム撮影ごとに自動的にユニッ

トが移動します。

移動幅(中心から中心)は1、3、6、9、12mmから選択できます。

オート撮影です。

※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

4

123

4

123

4 3 2 1L

3 × CRS automatic angulation, 1 × LNG:

ミックス断層撮影(横断層×3アングル、平行断層×1)

オート撮影

異なる角度の横断層撮影を3フレーム、平行断撮影を1フレーム行います。

Cアームの角度が、1フレーム撮影ごとに自動的に変わります。

1フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し反時計方向に7°の角度で、

3フレーム目の撮影は、ターゲットポジションに対し時計方向に7°の角度で撮

影されます。

※このプログラムでは、画像No.2がターゲットポジションになります。

4

32

14

123

4 3 2 1

L

プログラム�

トモグラフィ� 1.5倍� 1、3、6、9、18、36

被写体の撮影範囲�(W×H)mm

40×87 60×130Full

Sutandard 40×47 60×70

フイルム上の受像サイズ�(W×H)mm

拡大率� 断層域の厚さmm

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4.5.2 リニアトモグラフィにおける顎のサイズとターゲットエリアの関係

顎の形状:標準1cm

上顎�

x

y

下顎�

角度は横断層撮影時のものです。�

-90°� 90°�

0°�

ターゲットエリアの座標�

撮影部位�(歯牙)��正中�

顎関節�鼻腔領域�上顎洞�

上顎は右側の座標を示して�います。�左側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

下顎は左側の座標を示して�います。�右側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

下顎�上顎�X座標�

0�1�2�3�4�5�6�7�8�9�10�11

0�-2�-6�-11�-15�-17�-20�-22�-24�-48�0�

-25

-1�-1�0�2�7�11�18�29�39�77�21�21

0�3�8�12�17�21�25�30�34�48

-7�-7�-4�-1�5�9�16�25�34�77

90�74�56�46�38�33�30�28�28�17

Y座標� 角度� X座標� Y座標� 角度�-90�-81�-67�-54�-37�-24�-15�-12�-10�-17�0�0�

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23

顎の形状:狭

上顎� 下顎�

角度は横断層撮影時のものです。�

ターゲットエリアの座標�

撮影部位�(歯牙)��正中�

顎関節�鼻腔領域�上顎洞�

上顎は右側の座標を示して�います。�左側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

下顎は左側の座標を示して�います。�右側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

下顎�上顎�X座標�

0�1�2�3�4�5�6�7�8�9�10�11

0�-2�-5�-9�-12�-14�-16�-18�-20�-41�0�

-25

-2�-2�0�2�6�11�17�26�36�73�21�21

0�3�7�11�15�18�22�27�31�41

-7�-6�-3�0�5�9�15�23�32�73

90�65�47�39�37�34�30�27�21�17

Y座標� 角度� X座標� Y座標� 角度�

1cm

x

y

-90°� 90°�

0°�

-90�-75�-60�-44�-30�-21�-13�-11�-6�-17�0�0�

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24

顎の形状:広

上顎� 下顎�

角度は横断層撮影時のものです。�

ターゲットエリアの座標�

撮影部位�(歯牙)��正中�

顎関節�鼻腔領域�上顎洞�

上顎は右側の座標を示して�います。�左側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

下顎は左側の座標を示して�います。�右側の場合はx座標と角度�の正負が逆になります。�

下顎�上顎�X座標�

0�1�2�3�4�5�6�7�8�9�10�11

0�-3�-9�-13�-17�-21�-24�-27�-30�-55�0�

-25

-1�-1�0�2�6�12�20�31�41�81�21�21

0�4�10�15�21�26�31�36�41�55

-7�-7�-5�-2�2�8�16�26�36�81

90�83�71�59�46�34�30�29�27�17

Y座標� 角度� X座標� Y座標� 角度�

1cmy

x

-90°� 90°�

0°�

-90�-87�-77�-60�-39�-28�-21�-13�-13�-17�0�0�

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25

イメージのサイズ

40mm

87mm

full

40mm�

47mm�

standard(下顎)� 40mm

standard(上顎)�

チンレストの高さ�

40mm

47mm�

1.5倍�

被写体の撮影範囲�(W×H)mm

40×87Full

Standard 40×47

フイルム上の受像サイズ�(W×H)mm

拡大率�

60×130

60×70

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26

5. ポジショニングコントローラ

Cアーム回転

時計方向

テンプルサポートの開閉

Cアーム回転

反時計方向

ユニット下降 ユニット上昇

ポジショニングジョイスティック

Cアームローテーションボタン

テンプルサポートボタン

テンプルサポートボタンを押すごとにテンプルサポートが

開閉します。

ポジショニングコントローラはコントロールパネルの上に

あります。

※患者を導入した際に、患者がポジショニングコントロー

ラに触れないように注意してください。

Cアームローテーションボタンを押すとCアームの角度を調

整することができます。左側のボタンを押すと時計方向に、

右側のボタンを押すと反時計方向にCアームが回転します。

ボタンを離すと停止します。

※Cアームローテーションボタンはリニア断層撮影(トモグ

ラフィ)をする場合にのみ使用します。

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高さ調整ボタン

ポジショニグジョイスティック

非常停止プレート

ポジショニングジョイスティックは撮影部位の位置調整に

使用します。

※ポジショニングジョイスティックはリニア断層撮影(トモグラ

フィ)をする場合にのみ使用します。

高さ調整ボタンを押すとテレスコピックコラムが上下に動

き、患者に合わせた高さ調整ができます。左側のボタンを

押すと下降し、右側のボタンを押すと上昇します。ボタン

を離すと停止します。

テレスコピックコラムは始めはゆっくりと動き、その後加

速します。

※何らかの理由で高さ調整ボタンが機能せず、昇降が停止

しない場合は、ポジショニングコントローラの他のボタ

ンを押すかポジショニングジョイスティックを動かすと

緊急停止させることができます。

※ユニットを上昇させるときに、天井に当たらないように

注意してください。なお、ユニットの最大高さは制限が

できます。お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営

業所へご連絡ください。

※ユニットを下降させるときに、テレスコピックコラムの

下に物がないことを確認してください。何か挟んでしま

う危険がある場合は、すぐにボタンを離して停止してく

ださい。

※テレスコピックコラムの底にある非常停止プレートが押

し上げられると、ユニットは自動的に停止します。障害

物を取り除いてから動かしてください。

※車椅子の患者を位置付けする場合は、あらかじめユニッ

トを下降させてから導入してください。

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6. コントロールパネル

コントロールパネルは、文字のフィールドやアイコンを指

でタッチだけで操作することができます。例えば撮影プロ

グラムを選択する場合は、[Prog.]フィールドを指でタッ

チします。フィールドやアイコンがアクティブになると信

号音が鳴ります。

選択をキャンセルする場合は、[Cancel]フィールドをタッ

チします。

スクリーンでは文字のフィールドとアイコンだけがタッチ

を感知します。それ以外の場所を押しても機能しません。

スクリーンに30分間触れないでいると、スクリーンセーブ

モードになりディスプレイの表示が消えます。スクリーン

セーブモードでは、ディスプレイの右にあるレディーイン

ジケータと照射スイッチのインジケータがグリーンに点灯

しています。スクリーンに触れるとスクリーンセーブモー

ドが解除され表示が現れます。

※コントロールパネルは、左右に回転させ向きを変えるこ

とができます。

※コントロールパネルに表示される内容はユニットの装備

(機能)により異なります。ここで紹介する例は、オプシ

ョンを含んだ全ての撮影プログラムを装備している場合

です。

※セファロ撮影プログラムの選択方法はセファロスタット

の使用説明書を参照してください。

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29

6.1 パノラマ撮影プログラムの選択

下記の[Select program type]ディスプレイが表示され

ます。[Pan]又は[Pan improved magnification](均等

拡大パノラマ撮影プログラムを装備したユニットの場合)

を選択します。

※[Select program type]ディスプレイにはそのユニッ

トが装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

メインディスプレイの[Prog.]フィールドをタッチし、希

望のパノラマ撮影プログラムを選択します。メインディス

プレイとはユニットのメインスイッチをONにしたときに表

示される画面です。

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30

[Pan]を選択すると、下記の[Select program type-Pan]

ディスプレイが表示されます。対応するフィールドをタッ

チし、希望の撮影プログラムを選択します。

ベーシックプログラム

アドバンスプログラム(オプション)

※[standard]プログラムはベーシックプログラムです。

その他のパノラマ撮影プログラムは全てオプションです。

[Pan improved magnif icat ion]を選択すると、下記の

[Select program type-Pan]ディスプレイに変わります。

対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログラムを

選択します。

均等拡大パノラマ撮影

プログラム(オプション)

※これらのプログラムは標準プログラムには含まれていま

せん。均等拡大パノラマ撮影プログラムは全てオプショ

ンです。

均等拡大パノラマ撮影プログラムは横方向・縦方向ともに

拡大率が均等です。しかし横方向の拡大率は、選択した顎

のサイズと形状が、患者に対してどれだけ正確であるかに

影響されます。

希望のパノラマ撮影プログラムを選択すると、再度メイン

ディスプレイが表示されます。

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6.1.1 患者サイズの選択

[Adult]選択時の撮影範囲 [Child]選択時の撮影範囲

6.1.2 管電圧、管電流の選択

メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチしま

す。

[Patient size]フィールドをタッチするごとに、[Adult

(成人)]と[Child(小児)]が交互に変更されます。

患者が小児か非常に小柄な成人の場合は[Child]を、その

他の場合は[Adult]を選択します。[Child]を選択すると、

幅方向の撮影範囲が減少されます。

※[C h i l d ]を選択すると、顎のサイズは自動的に

[Narrow(狭)]が設定されます。

※オプションのアドバンスプログラム、トモグラフィを装備し

ているユニットの場合、撮影範囲は幅だけでなく高さも減少

されます。

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クイックボタンの撮影条件の変更方法

[Select kV/mA]ディスプレイのクイックボタンの値は変

更することができます。

希望の管電圧と管電流の値を選択し、信号音が鳴るまで設

定したいクイックボタンを押し続けます。これで設定は完

了です。

患者の体格に応じて正しい撮影条件を選択します。クイッ

クボタンからは管電圧と管電流の組み合わせを選択するこ

とができます。クイックボタンの値は変更することができ

ます。

パノラマ撮影の撮影条件は60ページ「8.パノラマ撮影」を

参照してください。

条件を選択したら、[OK」をタッチしメインディスプレイ

に戻ります。

[Select kV/mA]ディスプレイが表示されます。

クイックボタン

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6.1.3 分割撮影の部位選択(オプション)

選択が完了したら、[OK]をタッチしメインディスプレイに戻ります。

※分割撮影は、機械的に撮影範囲を限定するもので、また、ディスプレイ上に表示される撮影

範囲もおおよそのものです。実際に撮影される範囲は患者の体格により異なります。

[Select segmentation]ディスプレイが表示されます。ユニットの仕様により、水平方向、

垂直方向のどちらか又は両方に分割されたアイコンが表示されます。なお、水平方向は3分割、

垂直方向は5分割です。[Segment]の番号(1、2、3、4、5)は、垂直方向に分割されたセクタ

ーに対応しています。

撮影しないセクターに対応する矢印のフィールドをタッチし、選択を解除します。撮影しない

セクターは暗くなります。撮影するセクターは明るく表示されたままです。

※水平分割では、上段と下段、つまり離れた2つのセクターを撮影することはできません。中

段のセクターの選択を解除すると、自動的に上段のセクターも解除され暗く表示されます。

選択を解除したセクターの矢印フィールドを再度タッチすると、選択状態になり明るく表示

されます。

撮影範囲を分割して選択することができます(オプション)。

これにより、診断の興味領域に限定してX線を照射でき、被

曝を低減できます。

メインディスプレイの[Segment]フィールド又は右側の

セグメントアイコンをタッチします。

セグメントアイコン

撮影するセクター

撮影しないセクター

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34

6.1.4 顎の形状とサイズの選択

Square

(方形)

Size

(顎のサイズ)

Average

(標準)

Wide

(広)

Shape

(顎の形状)

V‐shaped

(尖形)

Normal

(標準)

Narrow

(狭)

選択が完了したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

に戻ります。

[Select jaw shape & size]ディスプレイが表示されます。

患者の顎に合った形状とサイズのアイコンをタッチして選

択します。

患者の顎の形状やサイズに応じ、焦点層を調整することが

できます。

メインディスプレイの[Jaw]フィールド又は右側の顎の

アイコンをタッチします。

顎のアイコンの数値は焦点位置を表しています。

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6.1.5 患者導入ポジションの選択

クローズ導入ポジションオープン導入ポジション

患者導入ポジションにはEntry 1とEntry 2の2つがありま

す。必要や好みにより、どちらかを選択することができます。

[Go Entry 1]を選択すると、Cアームが後方に移動し、患

者を位置付ける場所から離れます。このオープンポジショ

ンでは患者の位置を全ての方向から見て調整することがで

きます。

CアームがEntry 1の導入ポジションに移動するスペースが

ない場合、[Go Entry 1]が機能しないように設定するこ

とができます。56ページ「ユニットの動作」を参照してく

ださい。

[Go Entry 2]では、従来と同様にCアームはテンプルサポ

ートの上に位置します。

[Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチす

ると、同時にカセッテキャリッジもカセッテ着脱位置に移

動します。

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6.1.6 患者名/医院名の選択・入力

オートプリントを装備しているユニットでは、既に

撮影した患者名を選択したり新規患者を登録するこ

とができます。また、医院名(診療科)も同様に選

択、登録することができます。詳しくは「プロマッ

クス オートプリント」の使用説明書を参照してくだ

さい。

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6.2 顎関節撮影プログラムの選択

撮影角度と撮影位置の調整方法は、68ページ「9.1.1 1回目

の撮影(閉口位)」を参照してください。

下記の[Select program type]ディスプレイが表示され

ます。[TMJ]を選択します。

※[Select program type]ディスプレイにはそのユニッ

トが装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

希望の顎関節撮影プログラムを選択するため、まずメイン

ディスプレイの[Prog.]のフィールドをタッチします。

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下記の[Select program type-TMJ]ディスプレイが表示

されます。対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プ

ログラムを選択します。希望のプログラムが表示されてい

ない場合は、矢印のアイコンでリストをスクロールしてくだ

さい。

ベーシックプログラム

アドバンスプログラム

(オプション)

顎関節撮影には3つの二重撮影プログラムと4つの3アングル

撮影プログラム、計7つのプログラムがあります。

※[double, lat]と[double PA]プログラムはベーシッ

クプログラムです。その他の顎関節撮影プログラムは全

てオプションです。

希望の顎関節撮影プログラムを選択すると、メインディ

スプレイが表示されます。

[Patient size]フィールドをタッチするごとに、[Adult

(成人)]と[Child(小児)]が交互に変更されます。

患者が小児か非常に小柄な成人の場合は[Child]を、その

他の場合は[Adult]を選択します。[Child]を選択すると、

撮影範囲が減少されます。

※[Child]を選択すると、顎のサイズは自動的に[Narrow

(狭)]が設定されます。

6.2.1 患者サイズの選択

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6.2.2 管電圧、管電流及び右側・左側の選択

患者の体格に応じて正しい撮影条件を選択します。

顎関節二重撮影の撮影条件は68ページ「9.1 顎関節二重撮

影」を参照してください。

顎関節3アングル撮影の撮影条件は76ページ「9.2 顎関節3

アングル撮影」を参照してください。

[Select kV/mA]ディスプレイが表示されます。

メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチします。

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セグメントアイコンをタッチすると[Select side]ディス

プレイが表示されます。矢印(△)をタッチし、撮影する

顎関節(右側・左側)を選択できます。

※この機能は両側を撮影するプログラムにのみ有効です。

条件を選択したら、[OK」をタッチしメインディスプレイ

に戻ります。

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選択が完了したら、[OK]をタッチし、メインディスプレ

イに戻ります。

Size

(顎のサイズ)

Average

(標準)

Wide

(広)

Shape

(顎の形状) Normal

(標準)

Narrow

(狭)

6.2.3 顎のサイズの選択及び撮影位置と角度の調整

患者の顎の形状やサイズに応じ、焦点層を調整することが

できます。

メインディスプレイの[Jaw]フィールド又は右側の顎の

アイコンをタッチします。

顎のアイコンの数値は焦点位置を表しています。

[Select jaw size, adjust position and angle.]ディスプ

レイが表示されます。顎のアイコンの両側に表示されている

数値は、断層位置を表します。

患者の顎のサイズに合ったアイコンをタッチして選択します。

顎のサイズは撮影位置に影響します。

対応する矢印をタッチし、患者に合わせた適切な撮影位置と

角度を設定します。

顆頭の位置や角度が左右で異なる患者を撮影する場合は、

[Asymmetric]を選択すると左右の位置と角度を個別に設定

することができます。

デフォルトの角度は17°です(側方撮影)。

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6.2.4 患者導入ポジションの選択

オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

患者導入ポジションにはEntry 1とEntry 2の2つがありま

す。必要や好みにより、どちらかを選択することができます。

[Go Entry 1]を選択すると、Cアームが後方に移動し、患

者を位置付ける場所から離れます。このオープンポジショ

ンでは患者の位置を全ての方向から見て調整することがで

きます。

CアームがEntry 1の導入ポジションに移動するスペースが

ない場合、[Go Entry 1]が機能しないように設定するこ

とができます。56ページ「ユニットの動作」を参照してく

ださい。

[Go Entry 2]では、従来と同様にCアームはテンプルサポ

ートの上に位置します。

[Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチす

ると、同時にカセッテキャリッジもカセッテ着脱位置に移

動します。

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6.3 上顎洞撮影プログラムの選択

下記の[Select program type]ディスプレイが表示され

ます。[Sinus]を選択します。

※[Select program type]ディスプレイにはそのユニット

が装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

希望の上顎洞撮影プログラムを選択するため、まずメイン

ディスプレイの[Prog.]のフィールドをタッチします。

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下記の[Select program type-Sinus]ディスプレイが表

示されます。対応するフィールドをタッチし、希望の撮影

プログラムを選択します。

ベーシックプログラム

オプションプログラム

上顎洞撮影には6つのプログラムがあります。

※[PA rotational]プログラムはベーシックプログラムで

す。その他の上顎洞撮影プログラムは全てオプションです。

選択が完了したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

に戻ります。

6.3.1 患者サイズの選択[Patient size]フィールドをタッチするごとに、[Adult

(成人)]と[Child(小児)]が交互に変更されます。

患者が小児か非常に小柄な成人の場合は[Child]を、その

他の場合は[Adult]を選択します。[Child]を選択すると、

撮影範囲が減少されます。

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6.3.2 管電圧、管電流の選択

患者の体格に応じて正しい撮影条件を選択します。

上顎洞撮影の撮影条件は82ページ「10.上顎洞撮影」を参照

してください。

条件を選択したら、[OK」をタッチしメインディスプレイ

に戻ります。

[Select kV/mA]ディスプレイが表示されます。

メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチしま

す。

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6.3.3 患者導入ポジションの選択

オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

患者導入ポジションにはEntry 1とEntry 2の2つがありま

す。必要や好みにより、どちらかを選択することができま

す。

[Go Entry 1]を選択すると、Cアームが後方に移動し、患

者を位置付ける場所から離れます。このオープンポジショ

ンでは患者の位置を全ての方向から見て調整することがで

きます。

Cアームが「Entry 1」の導入ポジションに移動するスペー

スがない場合、[Go Entry 1]が機能しないように設定す

ることができます。56ページ「ユニットの動作」を参照し

てください。

[Go Entry 2]では、従来と同様にCアームはテンプルサポ

ートの上に位置します。

[Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチす

ると、同時にカセッテキャリッジもカセッテ着脱位置に移

動します。

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6.4 リニアトモグラフィプログラム(オプション)の選択

下記の[Select program type]ディスプレイが表示され

ます。[Tomo]を選択します。

※[Select program type]ディスプレイにはそのユニッ

トが装備している全ての撮影プログラムが表示されます。

リニアトモグラフィプログラムでは、上顎、下顎又は顎関節

のリニア断層画像が撮影できます。横断面、平行断面が撮影

でき、また角度を調整することもできます。

希望のリニアトモグラフィプログラムを選択するため、まず

メインディスプレイの“Prog.”のフィールドをタッチします。

47

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下記の[Select program type-Tomo]ディスプレ

イが表示されます。

リニアトモグラフィプログラムには、5つの横断層

撮影プログラム、4つの平行断層撮影プログラムそ

して3つの横断層・平行断層ミックス撮影プログラ

ム、計12のプログラムがあります。

対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログ

ラムを選択します。

[Cross-sectional]を選択すると下記のディスプレ

イが表示されます。

対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログ

ラムを選択します。

48

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[Longitudinal]を選択すると下記のディスプレイが表示さ

れます。

対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログラムを選

択します。

49

ミックス断層撮影プログラムでは、平行断層撮影の断層域の厚

さは9mmかそれ以上になります。横断層撮影の断層域の厚さ

を18mmに設定すれば、平行断層撮影の断層域の厚さも18mm

になります。

[Mixed]選択すると下記のディスプレイが表示されます。

対応するフィールドをタッチし、希望の撮影プログラムを選

択します。オート撮影です。

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6.4.1 ターゲットエリアの選択

リニアトモグラフィプログラムを選択すると

[Select target area]ディスプレイが表示されます。

[Select target area]ディスプレイで次の項目を選択し、

ターゲットエリアを決定します。

・上顎又は下顎

・右側又は左側

・顎のサイズ

・断層域の厚さ

・断層位置の移動距離

・上顎のみ又は下顎のみの撮影、又は上下顎撮影

・歯牙番号(又は顎関節、上顎洞、鼻腔)

・設定されたターゲットエリアはアイコン上にマークされます。

※ターゲットエリアの位置は平均的な顎の計測値に基

づいています。患者ごとに、必ず調整が必要です。調整方

法は、95ページ「11.5 ターゲットエリアの位置調整」を

参照してください。

50

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Jaw size

Side

Layer

Target

Distance

Size

Jaw[Jaw]フィールドをタッチし、上顎か下顎を選択します。

[Side]フィールドをタッチし、右側か左側を選択します。

※顎のアイコンの撮影する側をタッチして選択することもで

きます。

[Jaw size]フィールドをタッチし、顎のサイズを選択します。

[Select jaw shape & size]ディスプレイが表示されます。

患者に対応したサイズ(狭、標準、広)のアイコンをタッチ

して選択し、[OK]で決定します。

[Layer]フィールドをタッチし、断層域の厚さを選択します。

1、3、6、9、18、36mmの選択ができます。リストはサイク

ル表示します。

[Distance]フィールドをタッチし、断層位置の移動距離を

選択します。1、3、6、9、12mmの選択ができます。リスト

はサイクル表示します。

[Size]フィールドをタッチし、上顎又は下顎のみの撮影か

上下顎の撮影を選択します。[Upper]又は[Lower]を選択

すると上顎のみ又は下顎のみ撮影が行われます。[Full]を選

択すると上顎と下顎の撮影が行われます。

[Target]フィールドをタッチし、歯牙番号(0~8)、顎関節

(9)、上顎洞(10)、又は鼻腔(11)を選択します。0は中切歯

の歯間部を表します。リストはサイクル表示します。

※顎のアイコンの、対応する部位をタッチして選択すること

もできます。

※マニュアルプログラムでは、選択したターゲットポジショ

ンは画像 No.1 になります。オートプログラムでは、選択

したターゲットポジションは画像 No.2 になります。前述

のプログラムリストを参照してください。

ターゲットポジションを設定したら、[OK]をタッチし決定

します。メインディスプレイが表示されます。

51

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6.4.2 管電圧、管電流の選択

[Select kV/mA]ディスプレイが表示されます。

メインディスプレイの[kV/mA]フィールドをタッチしま

す。

患者の体格に応じて正しい撮影条件を選択します。

リニアトモグラフィの撮影条件は87ページ「11.リニアトモ

グラフィ」を参照してください。

条件を選択したら、[OK]をタッチしメインディスプレイ

に戻ります。

52

ターゲットエリア

顎のサイズ

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53

6.5 インフォメーションディスプレイ

[i]フィールドをタッチします。

[INFORMATION DISPLAYS]ディスプレイが表示されます。

コントロールパネルには、通常はあまり使用しない設定メニ

ューやサービスマン専用のメニューがあります。

ここではご使用者が操作できるメニューについて説明します。

[Exit]フィールドをタッチするとメインディスプレイに戻

ります。

[Back]フィールドをタッチすると一つ前のディスプレイ

に戻ります。

6.5.1 ユーザー設定

[INFORMATION D ISPLAYS]ディスプレイの

[User preference settings]を選択します。このモ

ードでは日時、ユニットの動作などが設定できます。

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54

[Hour]と[Minutes]の隣にある矢印フィールド

をタッチし、それぞれ時、分を設定します。

[Done]フィールドをタッチすると設定は保存され

ます。

[Cancel]フィールドをタッチすると設定は保存さ

れません。

[Year]、[Month]、[Day]の隣にある矢印フィー

ルドをタッチし、それぞれ年、月、日を設定します。

[Done]フィールドをタッチすると設定は保存され

ます。

[Cancel]フィールドをタッチすると設定は保存さ

れません。

[User p re fe rence se t t i ngs]ディスプレイの

[Date & time](i210)を選択します。

時間を設定する場合は[Set time of day]を、日付

を設定する場合は[Set date]を選択します。

また [ Date & time display format]では日付と

時間の表示方法を選択できます。

日時の設定

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[Date & time display format](i213)を選択します。

時刻は12時間表示と24時間表示を選択できます。年月日の

表示は3つから選択できます。希望の表示を選択したら

[Done]フィールドをタッチし、設定を保存します。

55

[User preference settings]ディスプレイの[Audio

settings](i220)を選択します。

[Adjust sound volumes]フィールドをタッチすると、

照射警告音のボリュームを設定することができます。

照射警告音の設定

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56

ユニットの動作 [User p re fe rence se t t i ngs]ディスプレイの

[Behavioural preferences](i230)を選択します。

[Return C-arm after PAN-exposure]フィールド

をタッチしチェックボックスにチェックを入れると、

パノラマ撮影(セファロ撮影以外の撮影)終了後、

Cアームがレディーポジションに自動的に戻るよう

に設定できます(オートリターン機能)。

[Disable Entry1 position]フィールドにタッチし

チェックを入れると、オープン導入ポジションの

[Go Entry1]を機能しないように設定できます。

[Use Cassette number]の機能は使用しません。

[Statistics]フィールドにタッチしチェックを入れると、撮

影終了後に、各撮影における面積照射線量積が表示され

ます。照射条件(管電圧、管電流、照射時間)に応じた、

理論上の最大値を表示します。被写体(患者)が全照射域

をカバーしていない場合(例えばセファロ撮影)、実際の

値は低くなります。単位はmGyc裃です。

[Enable midsagittal & Frankfort lights in Tomo]フィー

ルドにタッチしチェックを入れると、トモグラフィ撮

影時に、正中ビームとフランクフルト平面ビームが点

灯します。

[Done]フィールドをタッチすると設定は保存されます。

[Cancel]フィールドをタッチすると設定は保存さ

れず、[User preference settings]ディスプレイ

に戻ります。

[User p re fe rence se t t i ngs]ディスプレイの

[Visual adjustments](i250)を選択します。

[Autoprint settings]については、「プロマックス

オートプリント」の使用説明書を参照してください。

ビジュアル調整

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[Visual adjustments]ディスプレイの

[Touch panel calibration]を選択します。

タッチポイントにタッチすると左記のディスプレイが表

示されます。

ディスプレイを5秒間タッチし、キャリブレーションを保

存します。

TOUCH PANEL CALIBRATION

Touch screen in 5 seconds to continue

6.5.2 スペシャルファンクション

[INFORMATION DISPLAYS]ディスプレイで

[Special functions](i400)を選択します。このモ

ードでは特別な操作設定が行えます。

[Special functions]ディスプレイの

[Special operation mode selection]を選択しま

す。下記のディスプレイが表示されます。

[Disable need for PC-communication]の機能は

使用しません。

言語の選択

[Language select](i260)ディスプレイでは、デ

ィスプレイの表示言語を下記から選択できます。

希望の言語のフィールドをタッチして選択したら、

[Done]フィールドをタッチして設定を保存します。

・[English(英語)]

・[Deutsch(ドイツ語)]

・[Español(スペイン語)]

・[Italiano(イタリア語)]

・[Français(フランス語)]

・[Suomi(フィンランド語)]

・[Svenska(セルビア語)]

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58

[Disable all radiation(EXHIBIT)]ではX線照射のON/OFFを切り替えることができます。

チェックボックスにチェックを入れると、照射ボタンを押してもX線は照射されません。この機能はデモ用で、Cアーム

は通常通り動きますが、X線の照射もされず警告音も鳴りません。子供や神経質な患者を撮影する前にCアームの動きを

デモしたいときなどに使用します。

[Disable all radiation(EXHIBIT)]フィールドをタッチするごとにX線照射のON(チェックなし)/ OFF(チェック

あり)が切り替わります。

X線照射のON/OFF切り替え

エラーヒストリー

最近発生した100のエラーコードと、別途チューブヘッドに

関する40のエラーコードを表示します。矢印キーでエラー

リストをスクロールして選択することができます。選択さ

れたエラーの詳細(エラーコードナンバー、発生日時、ソ

フトウェアバージョン)は、ディスプレイの下部に表示さ

れます。

エラーコード及びエラー発生回数

ソフトウェアバージョン

日時

[Network settings]は使用しません。

X線照射記録

最後にX線を照射した日付、各モードの撮影回数、総X線照射時間などを表示します。

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59

7. 撮影の準備

7.1 カセッテの装着 [Go Entry 1] 又は [Go Entry 2]フィールドをタッチ

し、カセッテキャリッジをカセッテ着脱位置に移動

させます。

暗室又は自動現像器の中でラッチを内側に押してカ

セッテを開いたら、増感紙を傷付けないように注意

してフイルムをセットします。フイルムはカセッテ

の下に寄せてください。カセッテを閉じる際はラッ

チがカチッと音がするのを確認してください。

フタの矢印の向きに合わせて、カセッテをカセッテ

キャリッジに装着します。カセッテキャリッジに完

全に押し込んでください。

7.2 患者の準備眼鏡、補聴器、義歯、イヤリング、ネックレス、ヘ

アピンなどを患者から外し、防護衣を着用させます。

CAUTION !THIS DEVICE CONTAINS FIBRE OPTICS. HANDLE WITH CARE

AUTOPRINT

15 x

30

cm

CAUTION !THIS DEVICE CONTAINS FIBRE OPTICS. HANDLE WITH CARE

AUTOPRINT

15 x

30

cm

カセッテキャリッジ

カセッテ

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8. パノラマ撮影※撮影条件は、コダック社エクタビジョンフイルム、エク

タビジョンスクリーンを基準にしています。

他のフイルム、増感紙を使用する場合は、必要に応じ撮

影条件を変更してください。

本項では、フルサイズの全顎パノラマ撮影の手順を説明し

ます。小児の設定を選択すると照射範囲が自動的に縮小さ

れます。また、顎を垂直方向、水平方向に分割した一部だ

けを撮影する分割撮影も可能です(オプション)。33ページ

「6.1.3 分割撮影の部位選択」を参照してください。

バイトピースを使用します。チンレストとバイトピースを

アダプタに差し込みます。アダプタをサポートテーブルの

穴に差し込みます。

患者が無歯顎の場合やバイトピースが使用できない場合は、

チンカップ又はチンサポートを使用します。この場合はロ

ールワッテなどを噛ませ、正しい咬合状態にしてください。

希望のパノラマ撮影プログラムを選択します。29ページ

「6.1 パノラマ撮影プログラムの選択」を参照してください。

次ページの表から適切な撮影条件を選択します。

※コダック社エクタビジョンフイルム、エクタビジョンス

クリーン以外のフイルム、増感紙を使用する場合は、必

要に応じ撮影条件を変更してください。

バイトピース

チンレスト

アダプタ

チンカップ

チンサポート

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必要な設定が全て完了したら、Cアームを患者導入ポジショ

ンに、カセッテキャリッジをカセッテ着脱位置に動かします。

患者導入ポジションは、Entry 1とEntry 2の2つがあります。

42ページ「6.2.4 患者導入ポジションの選択」を参照してくだ

さい。

オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

カセッテを装着し、患者の準備をします。59ページ「7.撮

影の準備」を参照してください。

パノラマ撮影 撮影条件

患 者� 管電圧(kV)� 管電流(mA)�

小児 ─ 7歳から12歳まで�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

62

64

68

70

5

小児 ─ 6歳まで� 60 4

7

6

9

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62

8.1 患者の位置付け

高さ調整キーで患者の顎より少し高い位置にチンレストを

合わせます。これにより、患者は背を伸ばしやすくなり、

頸椎が真っ直ぐ伸びるようになります。

テレスコピックコラム(支柱)は始めはゆっくりと動き、

その後加速します。

※チンサポートを使用する場合は、左図のように下唇のす

ぐ下にチンサポートをあてます。

※チンカップやチンサポートを使用する場合は、ロールワ

ッテなどを噛ませ、正しい咬合状態にしてください。

テンプルサポートが開いていない場合は、テンプルサポー

トボタンを押し、テンプルサポートを開きます。

テンプルサポートボタンを再度押すとテンプルサポートが

閉じます。

患者をチンレストの前に誘導します。

患者を前進させ、ハンドルを握らせます。顎をチンレスト

に乗せ、バイトピースの高さを調整しバイトピースを噛ま

せます。上下顎ともに前歯先端部がバイトピースの溝を噛

むようにします。

無歯顎の患者の場合、金属を使用していない義歯であれば

装着して撮影できます。

テンプルサポート

ボタン

高さ調整キー

チンサポート使用時の

患者ポジション

バイトピース

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63

テンプルサポートボタンを押し、テンプルサポートを閉じ

ます。

焦点ビーム調整用のサムホイールを少し動かし、患者ポジ

ショニングビームを点灯させます。焦点ビーム調整用のサ

ムホイールはサポートテーブルの下側にあります。

ポジショニングビームは2分後に自動的に消灯します。位置

付けが完了する前に消灯した場合は、再度点灯させてくだ

さい。

テンプルサポート

ボタン

正中ビーム

患者の後方から、患者の肩が水平であること、首の筋肉

がリラックスしていることを確認してください。

患者の正中矢状面が正中ビームに重なるように合わせてく

ださい。

顔面で正しく合っているように見えても、わずかに横を向

いている可能性がありますので、患者が正面を向いている

ことを確認してください。

フランクフルト平面ビーム

サムホイール

焦点ビーム

正中ビーム

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必要に応じテンプルサポートの位置を調整することができ

ます。これは、患者の顔面が非対称で、正中ビームが顔面

の中心に合わない場合に行ってください。

サポートテーブルの下側にあるテンプルサポート調整レバ

ーを押し上げ、左右に動かして調整します。正中矢状面が

正中ビームに重なるまで行います。

※次の患者の撮影のために、テンプルサポート調整レバー

を必ず元の中央の位置に戻しておいてください

フランクフルト平面がフランクフルト平面ビームと一致す

るようにします。

患者の後頭部を手で支えながら、高さ調整キーでユニット

の高さを調整して頭の角度を変えます。患者の背中を真っ

直ぐにします。必要に応じユニットを少し上に上げ頸椎を

伸ばします。

テンプルサポート調整レバー

フランクフルト平面

ビーム

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フランクフルト平面ビームのライトはテレスコピックコラ

ムにあり、患者に合わせて動かすことができます。調整は

ビームライトのスロットの下にあるサムホイールで行います。

サムホイール

側切歯

中切歯根尖部

犬歯

焦点ビーム

サムホイール

患者の上顎中切歯の根尖部に焦点層がくるように位置付け

ます。

サポートテーブルの下にあるサムホイールを回し、焦点ビ

ームが側切歯と犬歯の間にくるように調整します。標準的

な患者の場合、上記の位置合わせで中切歯根尖部が焦点域

に入ります。

フランクフルト平面や正中矢状面がずれていないか確認し

てください。必要に応じ再度調整します。

フランクフルト平面ビーム

焦点ビーム

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66

8.2 撮影

オレンジのインジケータ

グリーンのインジケータ

照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

位置には“Ready”の文字が表示されます。

ユニットがレディーポジションに移動中は、インジケータ

と“Ready”は点滅します。レディーポジションに移動す

ると点灯に変わります。

バイトピースを噛んだまま唇を閉じ、舌を口蓋につけて普

通に呼吸し、静止するように患者に指示します。

患者が無歯顎の場合やバイトピースが使用できない場合は、

チンカップ又はチンサポートを使用します。この場合はロ

ールワッテなどを噛ませ、正しい咬合状態にしてください。

照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

し続けてください。Cアームが1回転します。

撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴りま

す。

撮影が終了すると自動的にテンプルサポートが開き、患者

を解放できるようになります。

※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射ボ

タンを離してください。

準備が完了したら、メインディスプレイの[Ready]フィ

ールドをタッチします。ユニットがレディーポジションに

移動します。

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[Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチし、

Cアームを導入ポジションに、カセッテキャリッジをカセッ

テ着脱位置に動かします。

※オートリターン機能をONにしている場合は、撮影後、C

アームはレディーポジションに、カセッテキャリッジは

カセッテ着脱位置に自動的に移動します。オートリター

ンの設定方法は、53ページ「6.5.1 ユーザー設定」を参照

してください。

※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

があります。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

表しています。

例)00:42 → 待ち時間42秒

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9. 顎関節撮影

9.1 顎関節二重撮影(側方、PA方向、側方--PA方向)

チンサポート アダプタ

9.1.1 1回目の撮影(閉口位) 希望の顎関節二重撮影プログラムを選択します。37ページ

「6.2 顎関節撮影プログラムの選択」を参照してください。

下記の表から適切な撮影条件を選択します。閉口位と開口

位では管電圧が異なりますので注意してください。

※コダック社エクタビジョンフイルム、エクタビジョンス

クリーン以外のフイルム、増感紙を使用する場合は、必

要に応じ撮影条件を変更してください。

顎関節側方二重撮影 撮影条件

※撮影条件は、コダック社エクタビジョンフイルム、エク

タビジョンスクリーンを基準にしています。

他のフイルム、増感紙を使用する場合は、必要に応じ撮

影条件を変更してください。

本プログラムでは、開口位、閉口位での顎関節を撮影します。

顎関節二重撮影を行う前に、セファロにて頭部軸方向撮影

を行い、顆頭の角度を計測します。

※初期設定値は、17°を基準としています。

本プログラムは二重撮影ですので、Cアームは2回回転します。

チンサポートを使用します。チンサポートをアダプタに差

し込みます。アダプタをサポートテーブルの穴に差し込み

ます。

患 者�

閉口位�

管電圧(kV)�

開口位��

小児-10歳以上�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

66

70

74

78

64

68

72

76

管電流(mA)�

5

6

8

10

小児-6歳まで� 64 62 4

顆頭の角度

顆頭の長軸

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69

顎関節PA方向二重撮影 撮影条件

患 者�

閉口位�

管電圧(kV)�

開口位��

小児-10歳以上�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

66

70

74

78

64

68

72

76

管電流(mA)�

5

6

7

8

小児-6歳まで� 64 62 4

顎関節側方・PA方向二重撮影 撮影条件

患 者�

閉口位�

管電圧(kV)�

開口位��

小児-7歳から12歳まで�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

66

70

74

78

64

68

72

76

管電流(mA)�

5

6

7

10

小児-6歳まで� 64 62 4

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クローズ導入ポジションオープン導入ポジション

高さ調整キー

テンプルサポート

ボタン

カセッテを装着し、患者の準備をします。59ページ「7. 撮

影の準備」を参照してください。

テンプルサポートが開いていない場合は、テンプルサポー

トボタンを押し、テンプルサポートを開きます。

テンプルサポートボタンを再度押すとテンプルサポートが

閉じます。

患者をチンサポートの前に誘導します。

二重撮影のため、ユニットが2回回転することを患者に伝え

ます。

高さ調整キーで、チンサポートの開口部が患者の口の位置

になるように合わせます。

テレスコピックコラム(支柱)は始めはゆっくりと動き、

その後加速します。

患者を前進させ、ハンドルを握らせます。唇をチンサポー

トにあてるように指示します。このとき鼻がチンサポート

に乗るようにし、軽い咬合状態で口を閉じさせます。

必要な設定が全て完了したら、Cアームを患者導入ポジションに、

カセッテキャリッジをカセッテ着脱位置に動かします。

患者導入ポジションはEntry 1とEntry 2の2つがあります。42ペー

ジ「6.2.4 患者導入ポジションの選択」を参照してください。

撮影位置・

角度の調整

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テンプルサポートボタンを押し、テンプルサポートを閉じ

ます。

焦点ビーム調整用のサムホイールを少し動かし、患者ポジ

ショニングビームを点灯させます。焦点ビーム調整用のサ

ムホイールはサポートテーブルの下側にあります。

ポジショニングビームは2分後に自動的に消灯します。位置

付けが完了する前に消灯した場合は、再度点灯させてくだ

さい。

患者の後方から、患者の肩が水平であること、首の筋肉が

リラックスしていることを確認してください。

患者の正中矢状面が正中ビームに重なるように合わせてく

ださい。

顔面で正しく合っているように見えても、わずかに横を向

いている可能性がありますので、患者が正面を向いている

ことを確認してください。

必要に応じテンプルサポートの位置を調整することができ

ます。これは、患者の顔面が非対称で、正中ビームが顔面

の中心に合わない場合に行ってください。

詳しくは64ページを参照してください。

テンプルサポート

ボタン

サムホイール

正中ビーム

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72

フランクフルト平面

フランクフルト平面ビーム

サムホイール

フランクフルト平面をフランクフルト平面ビームに対し5°

下に傾けます。

患者の後頭部を手で支えながら、高さ調整キーでユニット

の高さを調整して頭の角度を変えます。患者の背中を真っ

直ぐにします。必要に応じユニットを少し上に上げ、頸椎

を伸ばします。

フランクフルト平面ビームのライトはテレスコピックコラ

ムにあり、患者に合わせて動かすことができます。調整は

ビームライトのスロットの下にあるサムホイールで行います。

フランクフルト平面ビーム

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73

準備が完了したら、メインディスプレイの[Ready]フィ

ールドをタッチします。ユニットがレディーポジションに

移動します。

※ 撮影位置の値は焦点ビームの位置によって変わりますの

で、距離の計測は撮影ごとに行い、今回撮影時の設定値

を次回撮影時に使用しないでください。

※ 撮影角度は、セファロにて頭部軸方向撮影を行い、顆頭

の角度を計測し、調整してください。

撮影位置と角度

焦点ビーム

顎関節撮影では、撮影する位置と角度を調整することがで

きます。この場合、焦点ビームと顎関節の位置を定規で正

しく測ります。

顎のアイコンをタッチし、[Select Jaw size, adjust position

and angle.]ディスプレイを表示し、計測値に応じて調整

します。

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74

照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

位置には“Ready”の文字が表示されます。

ユニットがレディーポジションに移動中は、インジケータと

“Ready”は点滅します。レディーポジションに移動する

と点灯に変わります。

患者に静止するように指示します。

照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

し続けてください。

Cアームが1回転して撮影し、自動的にレディーポジション

に戻ります。2回目の撮影のため、テンプルサポートは閉じ

たままです。

撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴ります。

※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射

ボタンを離してください。

※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

があります。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

表しています。

例)00:42 → 待ち時間42秒

9.1.2 2回目の撮影(開口位)

※管電圧を2kV下げます。68ページの表を参照してください。

※撮影位置を10mmまで前方に動かすことができます(側

方撮影のみ)。

患者にできるだけ大きく開口させます。上唇がチンサポー

トに接触していることを確認します。

オレンジのインジケータ

グリーンのインジケータ

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75

撮影準備ができたら、メインディスプレイの[Ready]フ

ィールドをタッチします。

照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

位置には“Ready”の文字が表示されます。

患者に静止するように指示します。

照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

し続けてください。

Cアームが回転して2回目の撮影を行います。

撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴りま

す。

2回目の撮影が終了すると、自動的にテンプルサポートが開

き、患者を解放できるようになります。

※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射ボ

タンを離してください。

[Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチし、

Cアームを導入ポジションに、カセッテキャリッジをカセッ

テ着脱位置に動かします。

※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

があります。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

表しています。

例)00:42 → 待ち時間42秒

オレンジのインジケータ

グリーンのインジケータ

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76

9.2 顎関節3アングル撮影

チンサポート

アダプタ

本プログラムでは、顎関節の左側又は右側を、3つの異なる

角度で撮影します。

本プログラムでは、Cアームは3回回転します。

チンサポートを使用します。チンサポートをアダプタに差

し込みます。アダプタをサポートテーブルの穴に差し込み

ます。

※確実な撮影のため、患者の上唇をしっかりとチンサポー

トにあててください。

希望の顎関節3アングル撮影プログラムを選択します。37ペ

ージ「6.2 顎関節撮影プログラムの選択」を参照してくださ

い。

下記の表から適切な撮影条件を選択します。

※コダック社エクタビジョンフイルム、エクタビジョンスク

リーン以外のフイルム、増感紙を使用する場合は、必要

に応じ撮影条件を変更してください。

顎関節側向3アングル撮影 撮影条件

患 者� 管電圧(kV)� 管電流(mA)�

小児-10歳以上�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

66

70

74

78

5

6

8

10

小児-6歳まで� 64 4

患 者� 管電圧(kV)� 管電流(mA)�

小児-10歳以上�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

68

72

74

76

5

6

7

8

小児-6歳まで� 66 4

顎関節PA方向3アングル撮影 撮影条件

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77

必要な設定が全て完了したら、Cアームを患者導入ポジショ

ンに、カセッテキャリッジをカセッテ着脱位置に動かします。

患者導入ポジションはEntry 1とEntry 2の2つがあります。

42ページ「6.2.4 患者導入ポジションの選択」を参照してくだ

さい。

オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

カセッテを装着し、患者の準備をします。59ページ「7.撮

影の準備」を参照してください。

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78

9.2.1 患者の位置付け

テンプルサポートが開いていない場合は、テンプルサポー

トボタンを押し、テンプルサポートを開きます。

テンプルサポートボタンを再度押すとテンプルサポートが

閉じます。

患者をチンサポートの前に誘導します。

3アングル撮影のため、ユニットが3回回転することを患者

に伝えます。

高さ調整キーで、チンサポートの開口部が患者の口の位置

になるように合わせます。

テレスコピックコラム(支柱)は始めはゆっくりと動き、

その後加速します。

テンプルサポートボタン

高さ調整キー

テンプルサポートボタン

患者を前進させ、ハンドルを握らせます。唇をチンサポー

トにあてるように指示します。このとき鼻がチンサポート

に乗るようにし、軽い咬合状態で口を閉じさせます。

テンプルサポートボタンを押し、テンプルサポートを閉じ

ます。

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79

フランクフルト平面

サムホイール

正中ビーム

フランクフルト平面

ビーム

焦点ビーム調整用のサムホイールを少し動かし、患者ポジ

ショニングビームを点灯させます。焦点ビーム調整用のサ

ムホイールはサポートテーブルの下側にあります。

ポジショニングビームは2分後に自動的に消灯します。位置

付けが完了する前に消灯した場合は、再度点灯させてくだ

さい。

患者の後方から、患者の肩が水平であること、首の筋肉が

リラックスしていることを確認してください。

患者の正中矢状面が正中ビームに重なるように合わせてく

ださい。

顔面で正しく合っているように見えても、わずかに横を向

いている可能性がありますので、患者が正面を向いている

ことを確認してください。

必要に応じテンプルサポートの位置を調整することができ

ます。これは、患者の顔面が非対称で、正中ビームが顔面

の中心に合わない場合に行ってください。

詳しくは64ページを参照してください。

フランクフルト平面をフランクフルト平面ビームに対し5°

下に傾けます。患者の後頭部を手で支えながら、高さ調整

キーでユニットの高さを調整して頭の角度を変えます。患

者の背中を真っ直ぐにします。必要に応じユニットを少し

上に上げ、頸椎を伸ばします。

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80

フランクフルト平面ビームのライトはテレスコピックコラ

ムにあり、患者に合わせて動かすことができます。調整は

ビームライトのスロットの下にあるサムホイールで行いま

す。

9.2.2 撮影準備が完了したら、メインディスプレイの[Ready]フィー

ルドをタッチします。ユニットがレディーポジションに移

動します。

照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

位置には“Ready”の文字が表示されます。

ユニットがレディーポジションに移動中は、インジケータ

と“Ready”は点滅します。レディーポジションに移動す

ると点灯に変わります。

患者に静止するように指示します。

照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

し続けてください。

Cアームが3回回転して撮影します。

撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴りま

す。

3回目の撮影が終了すると、自動的にテンプルサポートが開

き、患者を解放できるようになります。

※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射ボ

タンを離してください。

サムホイール

フランクフルト平面ビーム

オレンジのインジケータ

グリーンのインジケータ

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[Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチし、

Cアームを導入ポジションに、カセッテキャリッジをカセッ

テ着脱位置に動かします。

※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバー

ヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合があり

ます。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を表してい

ます。

例)00:42 → 待ち時間42秒

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10. 上顎洞撮影

※撮影条件は、コダック社エクタビジョンフイルム、エクタ

ビジョンスクリーンを基準にしています。

他のフイルム、増感紙を使用する場合は、必要に応じ撮

影条件を変更してください。

本プログラムでは、選択した面に沿って上顎洞を撮影します。

チンサポートを使用します。チンサポートをアダプタに差

し込みます。アダプタをサポートテーブルの穴に差し込み

ます。

希望の上顎洞撮影プログラムを選択します。43ページ「6.3

上顎洞撮影プログラムの選択」を参照してください。

下記の表から適切な撮影条件を選択します。選択した撮影

プログラムによって条件が異なりますので注意してくださ

い。

※コダック社エクタビジョンフイルム、エクタビジョンスク

リーン以外のフイルム、増感紙を使用する場合は、必要

に応じ撮影条件を変更してください。

チンサポート

アダプタ

上顎洞撮影“PA rotational”撮影条件

上顎洞撮影“PA rotational”撮影条件

患 者� 管電圧(kV)� 管電流(mA)�

小児-10歳以上�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

78

80

82

84

8

14

12

10

小児-6歳まで� 76 7

患 者� 管電圧(kV)� 管電流(mA)�

小児-10歳以上�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

74

76

78

80 12

12

11

10

小児-6歳まで� 72 9

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83

10.1 患者の位置付け

テンプルサポートが開いていない場合は、テンプルサポー

トボタンを押し、テンプルサポートを開きます。

テンプルサポートボタンを再度押すとテンプルサポートが

閉じます。

患者をチンサポートの前に誘導します。

高さ調整キーで、チンサポートの開口部が患者の口の位置

になるように合わせます。

テレスコピックコラム(支柱)は始めはゆっくりと動き、

その後加速します。

必要な設定が全て完了したら、Cアームを患者導入ポジショ

ンに、カセッテキャリッジをカセッテ着脱位置に動かします。

患者導入ポジションはEntry 1とEntry 2の2つがあります。

46ページ「6.3.3 患者導入ポジションの選択」を参照してく

ださい。

カセッテを装着し、患者の準備をします。59ページ「7.撮

影の準備」を参照してください。

オープン導入ポジション クローズ導入ポジション

高さ調整キー

テンプルサポート

ボタン

上顎洞撮影“Lat. non-rotational left”、“Lat. non-rotational right ”、“Midsagittal non-rotational left”、“Midsagittal non-rotational right”撮影条件

患 者� 管電圧(kV)� 管電流(mA)�

小児-10歳以上�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

62

64

66

68

6

6

6

8

小児-6歳まで� 60 6

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テンプルサポート

ボタン

サムホイール

正中ビーム

患者を前進させ、ハンドルを握らせます。唇をチンサポー

トにあてるように指示します。このとき鼻がチンサポート

に乗るようにし、軽い咬合状態で口を閉じさせます。

テンプルサポートボタンを押し、テンプルサポートを閉じ

ます。

焦点ビーム調整用のサムホイールを少し動かし、患者ポジ

ショニングビームを点灯させます。焦点ビーム調整用のサ

ムホイールはサポートテーブルの下側にあります。

ポジショニングビームは2分後に自動的に消灯します。位置

付けが完了する前に消灯した場合は、再度点灯させてくだ

さい。

患者の後方から、患者の肩が水平であること、首の筋肉が

リラックスしていることを確認してください。

患者の正中矢状面が正中ビームに重なるように合わせてく

ださい。

顔面で正しく合っているように見えても、わずかに横を向

いている可能性がありますので、患者が正面を向いている

ことを確認してください。

必要に応じテンプルサポートの位置を調整することができ

ます。これは、患者の顔面が非対称で、正中ビームが顔面

の中心に合わない場合に行ってください。

詳しくは64ページを参照してください。

Page 85: パノラマX線撮影装置 使用説明書 - gcdental.co.jp · パノラマX線撮影装置 ご使用に際しては、説明書の ... 拡大率 断層域の厚さmm. 11 4.2 顎関節撮影プログラム

85

患者の体格(頭部)に応じ、フランクフルト平面をフラン

クフルト平面ビームに対し0°~30°上に傾けます。患者の後

頭部を手で支えながら、高さ調整キーでユニットの高さを

調整して頭の角度を変えます。患者の背中を真っ直ぐにし

ます。必要に応じユニットを少し上に上げ、頸椎を伸ばし

ます。

※患者の頭部がCアームに当たらないかを、X線を照射せず

テスト撮影をして確認できます。X線照射のON/OFF切

り替えの方法については、57ページ「6.5.2スペシャルフ

ァンクション」を参照してください。

フランクフルト平面ビームのライトはテレスコピックコラ

ムにあり、患者に合わせて動かすことができます。調整は

ビームライトのスロットの下にあるサムホイールで行いま

す。

フランクフルト平面ビーム

フランクフルト平面

サムホイール

準備が完了したら、メインディスプレイの[Ready]フィ

ールドをタッチします。ユニットがレディーポジションに

移動します。

10.2 撮影

フランクフルト平面ビーム

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照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

ンに点灯します。また、コントロールパネルの時刻表示の

位置には“Ready”の文字が表示されます。

ユニットがレディーポジションに移動中は、インジケータ

と“Ready”は点滅します。レディーポジションに移動す

ると点灯に変わります。

患者に静止するように指示します。

照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

し続けてください。Cアームが1回転します。

撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴りま

す。

撮影が終了すると自動的にテンプルサポートが開き、患者

を解放できるようになります。

※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射ボ

タンを離してください。

[Go Entry 1]又は[Go Entry 2]フィールドをタッチし、

Cアームを導入ポジションに、カセッテキャリッジをカセッ

テ着脱位置に動かします。

※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

があります。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

表しています。

例)00:42 → 待ち時間42秒

オレンジのインジケータ

グリーンのインジケータ

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11. リニアトモグラフィ

※撮影条件は、コダック社エクタビジョンフイルム、エク

タビジョンスクリーンを基準にしています。他のフイル

ム、増感紙を使用する場合は、必要に応じ撮影条件を変

更してください。

本プログラムは上顎、下顎、顎関節、上顎洞・鼻腔領域のリ

ニア断層撮影を行います。横断層撮影や平行断層撮影、又

角度を変更して撮影することもできます。

バイトピースを使用します。チンレストとバイトピースを

アダプタに差し込みます。アダプタをサポートテーブルの

穴に差し込みます。

バイトピース

チンレスト

アダプタ

チンカップ

チンサポート

患者が無歯顎の場合やバイトピースが使用できない場合は、

下記のインプレッションプレートや、真空成型などで樹旨

製モールドを作成してバイトピースを使用することができ

ます。

歯列部位の撮影にはインプレッションプレートを使用し、

バイトインプレッションモデルを作成して位置付けします。インプレッションプレート

インプレッションプレート用ロッド

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88

11.1 バイトインプレッションモデルの作成歯列部位の撮影にはバイトインプレッションモデルを作成

し、患者の位置付けを行います。

インプレッションプレートの両面にシリコーン系の印象材

を盛ります。大臼歯部を撮影する場合は、患者の咬合面に

も盛ります。印象材は硬化後、硬く変形しにくいものの使

用をお勧めします。

前歯をインプレッションプレートのクロスラインに合うよ

うに患者に噛ませて印象採得します。

ボールペンなどを使用し、バイトインプレッションモデル

の上顎咬合面にターゲットポイント(撮影部位の中心)を

記します。X線入射角度に平行なラインとそれに垂直に交差

するラインを書き、交差するポイントをターゲットポイン

トとします。

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-90° +90°

89

11.2 ポジショニングコントローラポジショニングコントローラはコントロールパネルの上に

あります。

撮影部位の座標とX線の入射角度の微調整は、ポジショニン

グジョイスティックとCアームローテーションボタンを使用

して行います。

撮影部位は、座標とX線の入射角度で表され、ディスプレイ

に表示されます。座標とX線の入射角度の関係は左図のとお

りです。

ポジショニングビームがクロスしたポイントがターゲット

ポジションです。

座標とX線入射角度の関係

Cアーム回転

時計方向Cアーム回転

反時計方向

ポジショニングジョイスティック

ポジショニングビーム

X線チューブヘッド

カセッテ

y軸

x軸

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-90° +90°

90

ポジショニングジョイスティックはCアームの位置調整に

使用します。

ポジショニングジョイスティックを左右に動かすと、Cア

ームは、x軸に沿って移動します。

※y座標も多少移動する場合があります。

ポジショニングジョイスティック

ポジショニングジョイスティックを上下に動かすと、Cアー

ムは、y軸に沿って移動します。

※x座標も多少移動する場合があります。

ポジショニングビーム

x線チューブヘッド

カセッテ

X線チューブヘッド

-90° +90°

ポジショニングビーム

カセッテ

y軸

x軸

y軸

x軸

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91

CアームローテーションボタンはCアームの角度調整に使

用します。

右のCアームローテーションボタンを押すと、Cアームは、

反時計方向に回転します。

左のCアームローテーションボタンを押すと、Cアームは、

時計方向に回転します。

Cアームローテーションボタン

ポジショニングビーム

X線チューブヘッド

カセッテ

ポジショニングビーム

X線チューブヘッド

カセッテ

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92

11.3 撮影の準備

希望のトモグラフィプログラムを選択します。47ページ

「6.4リニアトモグラフィプログラムの選択」を参照してく

ださい。

※コダック社エクタビジョンフイルム、エクタビジョンス

クリーン以外のフイルム、増感紙を使用する場合は、

必要に応じ撮影条件を変更してください。

患 者�

管電圧(kV)�管電流(mA)�管電圧(kV)�管電流(mA)�管電圧(kV)�管電流(mA)�管電圧(kV)�管電流(mA)�

小児�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

56

58

60

62

1

1

2

2

58

60

62

64

1.3

1.6

2

3

60

62

62

64

1.3

1.6

2

3

小児-6歳まで� 54 0.5 56 1 58 1

62

64

66

68

2

3

3

4

60 1.6

1~3�(切歯・犬歯)�

4~8�(小臼歯、大臼歯)�

9�(顎関節)�

10、11�(上顎洞・鼻腔PA方向)�

患 者�

管電圧(kV)�管電流(mA)�管電圧(kV)�管電流(mA)�管電圧(kV)�管電流(mA)�管電圧(kV)�管電流(mA)�

小児-7歳から12歳まで�

成人女性、小柄な成人男性�

成人男性�

大柄な成人男性�

62

64

66

68

2

2

3

3

58

60

62

64

1.3

1.6

2

3

60

62

62

64

1.3

1.6

2

3

小児-6歳まで� 60 1.6 56 1 58 1

58

60

62

64

1.3

1.6

2

3

56 1

1~3、11�(切歯・犬歯、矢状面)�

4~8�(小臼歯、大臼歯)�

9�(顎関節)�

10�(上顎洞側方)�

トモグラフィ(Tomo) 横断層撮影 撮影条件

トモグラフィ(Tomo) 平行断層撮影 撮影条件

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必要な設定が全て完了したら、メインディスプレイの[Go

Tomo]フィールドをタッチし、Cアームを患者導入ポジシ

ョンに、カセッテキャリッジをカセッテ着脱ポジションに

動かします。

カセッテを装着し、患者の準備をします。59ページ「7.撮

影の準備」を参照してください。

※バイトインプレッションモデルを使用した歯列部の撮影

の場合は、患者を導入する前にターゲットエリアの調整

を行います。95ページ「11.5 ターゲットエリアの位置調

整」を参照してください。

患者をチンレストの前に誘導します。患者をイスに座らせ

ると位置付けしやすくなります。

Cアームの位置によっては患者を導入しにくい場合があり

ます。この場合は、ディスプレイの[90°]フィールドをタ

ッチするとCアームが時計方向に90°回転します。

※患者を導入する際に、患者がポジショニングコントロー

ラに触れないように注意してください。

高さ調整キーで患者の下顎の高さにチンレストを合わせます。

患者にハンドルを握らせます。テンプルサポートボタンを

押し、テンプルサポートを開きます。下顎をチンレストに

乗せ、バイトピースを噛むように指示します。

患者の後頭部を手で支えながら、高さ調整キーでユニット

の高さを調整し、撮影するプログラムに応じて頭の角度を

変えます。

11.4 患者の位置付け

テンプル

サポートボタン

高さ調整キー

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顎関節、上顎洞、鼻腔の撮影顎関節の横断層・平行断層撮影及び、上顎洞、鼻腔の平行

断層撮影では、フランクフルト平面を水平に位置付けます。

下顎の横断層・平行断層撮影では、下顎下縁を水平に位置

付けます。

上顎の横断層・平行断層撮影では、カンペル平面(鼻聴道

線)を水平に位置付けます。

下顎の撮影

上顎の撮影

フランクフルト平面

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上顎洞、鼻腔の撮影上顎洞、鼻腔の横断層撮影では、フランクフルト平面を

35°上に傾けます。

11. 5 ターゲットエリアの位置調整

ターゲットエリアの座標を選択し、患者をユニットに位置

付けたら、必ずターゲットポジションの位置を確認してく

ださい。

メインディスプレイの[Go Tomo]フィールドをタッチす

ると、患者位置付け用のビームが自動的に点灯します。

ビームがターゲットポジションにあたります。ターゲット

エリアの位置は横、縦両方向に調整でき、またCアームの角

度も変更することができます。ポジショニングビーム

35°

※ 位置付けの途中でビームが消灯した場合は、サポートテーブルの下側にあるサムホイールを動かしてビームを点灯させてください。

※ 正中ビームとフランクフルト平面ビームは消灯することができます。56ページ「ユニットの動作」を参照してください。

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96

ターゲットポジションの調整はポジショニングジョイステ

ィックで行います。ビームによってできたクロスが希望の

撮影ポジションと一致するまで、ジョイスティックを左右

に動かして調整します。選択したポジションはコントロー

ルパネルのディスプレイに表示されます。

Cアームの角度の調整は、Cアームローテーションボタンで

行います。左の回転ボタンを押すとCアームは時計方向に、

右の回転ボタンを押すとCアームは反時計方向に回転しま

す。

Cアームローテーション

ボタン時計方向Cアームローテーション

ボタン反時計方向

ポジショニングジョイスティック

Cアームの位置によってはターゲットポジションが見にく

い場合があります。この場合は[90°]フィールドをタッチ

すると、Cアームが時計方向に90°回転します。再度[90°]

フィールドをタッチすると、Cアームは元の位置に戻りま

す。

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バイトインプレッションモデルを使用する場合

バイトインプレッションモデルをアダプタにセットします。

ポジショニングジョイスティックとCアームローテーション

ボタンを使用し、2つのポジショニングビームが作るクロス

ポイントがターゲットポイントに当たるように調整します。

ポジショニングビームBは断層面を表し、ポジショニングビ

ームAはX線の入射方向(角度)を表します(歯列横断撮影

の場合)。ポジショニングビームBを顎骨に対し垂直に、つ

まりポジショニングビームAが顎骨カーブの接線と平行にな

るようにします。

※ 位置付けの途中でビームが消灯した場合は、サポートテ

ーブルの下側にあるサムホイールを動かしてビームを点

灯させてください。

患者を導入し、バイトインプレッションモデルを噛ませ、

頭部の角度を調整します。

これでバイトインプレッションモデルを使用した患者の位

置付けは終了です。

ポジショニングビーム

ポジショニングビーム

A

B

A

B

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98

11. 6 撮影

準備が完了したら、メインディスプレイの[Ready]フィ

ールドをタッチします。ユニットがレディーポジションに

移動します。

照射ボタンとコントロールパネルのインジケータがグリー

ンに点灯します。また、コントロールパネルには“Ready”

の文字が表示されます。

ユニットの準備中は、インジケータと“Ready”は点滅し

ます。レディーポジションに移動すると点灯に変わります。

マニュアル撮影プログラムでは、必要に応じ1枚のフイル

ムに1~4フレームの撮影を行うことができます。

各撮影の間に、以下のことがマニュアルで変更することが

できます。

・撮影部位

・断層域の厚さ

・撮影条件(管電圧、管電流)

・Cアームの角度

・患者の位置

バイトピースを噛んだまま唇を閉じ、舌を口蓋につけて普

通に呼吸し、静止するように患者に指示します。撮影終了

まで動かないように、何回撮影するかを患者に伝えます。

グリーンのインジケータ

マニュアル撮影

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99

照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

し続けてください。

最初にカセッテキャリッジが前後に移動してからCアームが

回転し、1回撮影を行います。

撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射警告イン

ジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音が鳴りま

す。撮影が終了するとCアームは止まり、次の撮影待ちの状

態になります。

※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。C

アームの動きが止まった場合は、すぐに照射ボタンを離

してください。

次の撮影に移る前に、撮影条件、患者ポジションやCアーム

の角度など、必要な調整を行ないます。

※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

があります。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

表しています。

例)00:42 → 待ち時間42秒

必要な撮影が全て終了したら、テンプルサポートを開き患

者を解放します。Cアームが妨げになる場合は、[90°]フィ

ールドをタッチします。

撮影を途中で終了する場合は、[Finish]フィールドをタッ

チします。

オレンジのインジケータ

撮影を終了

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100

照射ボタンを押し、撮影します。撮影中は照射ボタンを押

し続けてください。最初にカセッテキャリッジが前後に移

動してから、Cアームが往復3回転(又は4回転)して撮影

します。撮影中は照射ボタンとコントロールパネルの照射

警告インジケータがオレンジに点灯し、同時に照射警告音

が鳴ります。

撮影と撮影の間には、照射ボタンを離すことができます。

この間はプログラムが中断されます。

※撮影中は常に患者とユニットを監視していてください。

撮影中にCアームの動きが止まった場合は、すぐに照射

ボタンを離してください。

※連続してたくさんの撮影を行うと、X線チューブがオーバ

ーヒートし、ディスプレイに冷却時間が表示される場合

があります。この冷却時間は次の撮影までの待ち時間を

表しています。

例)00:42 → 待ち時間42秒

撮影が終了したら、テンプルサポートを開き患者を解放し

ます。Cアームが妨げになる場合は、[90°]フィールドをタ

ッチします。

オレンジのインジケータ

オート撮影プログラムでは、プログラムに応じ、1枚のフイ

ルムに3フレーム又は4フレームの撮影を行います。

※ステレオ効果を得るには、断層域の厚みは9mmを選択し

てください。

バイトピースを噛んだまま唇を閉じ、舌を口蓋につけて普

通に呼吸し、静止するように患者に指示します。撮影終了

まで動かないように、Cアームが往復3回転(又は4回転)

することを患者に伝えます。

オート撮影

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101

撮影部位を断層域に合わせる

撮影部位にスチールボールを置くと、正しく位置付けでき

たかを確認することができます。

位置付けが正しければスチールボールの像は完全な円にな

ります。

撮影部位とフイルムの距離が近いと、スチールボールの像

が横長に写ります。

この場合は、ポジショニングジョイスティックでターゲッ

トエリアを前方に移動します。

撮影部位とフイルムの距離が遠いと、スチールボールの像

が縦長に写ります。

この場合は、ポジショニングジョイスティックでターゲッ

トエリアを後方に移動します。

11. 7 画像の分析

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102

位置付けの失敗―患者の右側及び左側

問題:像の下部が不鮮明。

原因:患者頭部の傾きが正しくありません。

処置:下顎の場合は、下顎骨下縁のラインを水平にします。

上顎の場合は、カンペル平面を水平にします

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103

問題:上顎又は下顎の舌側部が不鮮明。

原因:ターゲットエリアに対し、Cアームの角度を左に振り

すぎています。

処置:顎のカーブの接線とポジショニングビームが平行に

なるように、CアームローテーションボタンでCアー

ムを右(時計方向)に回転させます。

問題:上顎又は下顎の 側部が不鮮明。

原因:ターゲットエリアに対し、Cアームの角度を右に振り

すぎています。

処置:顎のカーブの接線とポジショニングビームが平行に

なるように、CアームローテーションボタンでCアー

ムを左(反時計方向)に回転させます。

患者の右側� 患者の左側�

ポジショニング�ビーム�

ポジショニング�ビーム�

患者の左側�

患者の右側�

位置付けの失敗―患者の左側

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問題:上顎又は下顎の舌側部が照射範囲から外れている。

原因:ターゲットエリアが左に寄りすぎています。

処置:ポジショニングビームがターゲットエリアの中心に

くるように、ポジショニングジョイスティックを左

に動かし、Cアームを移動させます。

問題:上顎又は下顎の 側部が照射範囲から外れている。

原因:ターゲットエリアが右に寄りすぎています。

処置:ポジショニングビームがターゲットエリアの中心に

くるように、ポジショニングジョイスティックを右

に動かし、Cアームを移動させます。

104

患者の左側�

患者の右側�

ポジショニング�ビーム�

患者の左側�

患者の右側�

ポジショニング�ビーム�

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問題:上顎又は下顎の舌側部が不鮮明。

原因:ターゲットエリアに対し、Cアームの角度を右に振り

すぎています。

処置:顎のカーブの接線とポジショニングビームが平行に

なるように、CアームローテーションボタンでCアー

ムを左(反時計方向)に回転させます。

問題:上顎又は下顎の 側部が不鮮明。

原因:ターゲットエリアに対し、Cアームの角度を左に振り

すぎています。

処置:顎のカーブの接線とポジショニングビームが平行に

なるように、CアームローテーションボタンでCアー

ムを右(時計方向)に回転させます。

105

位置付けの失敗―患者の右側

患者の左側�

患者の右側�

ポジショニング�ビーム�

患者の左側�患者の右側�

ポジショニング�ビーム�

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問題:上顎又は下顎の舌側部が照射範囲から外れている。

原因:ターゲットエリアが右に寄りすぎています。

処置:ポジショニングビームがターゲットエリアの中心に

くるように、ポジショニングジョイスティックを右

に動かし、Cアームを移動させます。

問題:上顎又は下顎の 側部が照射範囲から外れている。

原因:ターゲットエリアが左に寄りすぎています。

処置:ポジショニングビームがターゲットエリアの中心に

くるように、ポジショニングジョイスティックを左

に動かし、Cアームを移動させます。

106

患者の左側�

患者の右側�

ポジショニング�ビーム�

患者の左側�

患者の右側�

ポジショニング�ビーム�

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107

12. ヘルプメッセージ機能しないキーを押したり、使用状態に誤りがあると、コントロールパネルにヘルプメッセージが表示されます。[OK]をタッチするとヘルプメッセージは消えます。ヘルプメッセージが表示されたら、下記の表に従い対応してください。

ヘルプコード ヘルプメッセージ 対応方法

撮影中は照射スイッチを押し続けてください。撮影の途中で照射スイッチから手が離れました。H101

H102

H103

H111

H112

H113

H114

H115

H116

H117

H122

H123

H125

H126

H131

H132

H133

H134

H135

H142

H144

H151

H152

H153H161

H162

H163H164

H176

H177

H178

撮影準備が完了する前から照射ボタンが押されていたか、照射スイッチの短絡が考えられます。

照射スイッチのケーブルが断線している可能性があります。

アッパーアームが最後まで回転していません。

エルボーアームが最後まで回転していません。Cアームが最後まで回転していません。

カセッテの動作が最後まで達していません。

テレスコピックコラムの非常停止プレートが作動し、高さ調整が停止しました。

ポジショニングコントローラの複数のボタンが同時に押されています。

電源電圧が撮影中に降下しすぎました。

電源電圧が低すぎます。

チューブヘッドの温度が高すぎます。

リフトモーターの温度が高すぎます。

電源供給ヒートシンクの温度が高すぎます。

ユニットの温度が低すぎます。

リニア断層撮影の際、この設定ではユニットが患者にあたる可能性があります。

この設定では一つ又はそれ以上のレイヤー(断層域)が撮影されません。

選択された設定では撮影できません。

最後の撮影からパノラマ用カセッテが抜き取られていません(フイルムが交換されていません)。

パノラマ用カセッテがカセッテキャリッジに確実にセットされていません。

オートプリント用カセッテではありません。

AECが過剰なX線を受けました(パノラマ)。

AECが受けたX線の量が少なすぎます(パノラマ)。

パノラマ用カセッテがセットされていません。

最後の撮影からセファロ用カセッテが抜き取られていません(フイルムが交換されていません)。

AECが過剰なX線を受けました(セファロ)。

AECが受けたX線の量が少なすぎます(セファロ)。

パノラマ用カセッテがセットされていません。

セファロ用カセッテがカセッテホルダに正確にセットされていません。

カセッテの回転動作が最後まで達していません。

撮影準備が完了するまで照射ボタンは押さないでください。繰り返し発生する場合は、短絡の可能性があります。お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営業所にご連絡ください。

お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営業所にご連絡ください。

周囲に回転を妨げる障害物がある場合は、取り除いてください。繰り返し発生する場合は、お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営業所にご連絡ください。

撮影中にこのヘルプメッセージが表示された場合には、再度撮影してください。繰り返し発生する場合は、お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営業所にご連絡ください。

お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営業所にご連絡ください。

非常停止プレートの下にある障害物を取り除いてください。

複数のボタンを同時に操作しないでください。

チューブヘッドの温度が下がるまで待ってください。

リフトモーターの温度が下がるまで待ってください。

ユニットが室温になるまで待ってください。

断層位置や角度の設定を変更してください。

電源供給ヒートシンクの温度が下がるまで待ってください。

オートプリント用カセッテをセットしてください。

セファロ用カセッテをカセッテホルダにセットしてください。

新しいフイルムと交換し、パノラマ用カセッテをカセッテキャリッジにセットしてください。

パノラマ用カセッテをカセッテキャリッジにセットしてください。

新しいフイルムと交換し、セファロ用カセッテをカセッテホルダーにセットしてください。

セファロ用カセッテを正確にカセッテホルダにセットしてください。

パノラマ用カセッテを確実にカセッテキャリッジにセットしてください。

適切な撮影条件を設定してください。繰り返しエラーが発生する場合は、お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営業所にご連絡ください。

適切な撮影条件を設定してください。繰り返しエラーが発生する場合は、お買い求めのディーラー、又は弊社支店、営業所にご連絡ください。

H121

セファロ用カセッテがセットされていません。

パノラマ用カセッテをセットしてください。

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■本体を清掃する場合は、必ずメインスイッチをOFFにし、電源プラグを抜いてから行ってください。

108

13. お手入れの方法

滅菌

バイトピース、テンプルサポート及びアクセサリーキャビネットのステンレスボックスは132℃でオートクレーブ滅菌がで

きます。

消毒

チンレスト、チンレストホルダ、チンサポート、チンカップは非アルコール系の消毒液で消毒してください。

患者用ハンドルはアルコール消毒ができます。

清掃

本体外装は水かぬるま湯又は希釈した中性洗剤を柔らかい布につけて、よく絞った状態で拭いてください。

14. 保守/点検

装置を使用するにあたっては、日頃より以下のような点検を行ってください。

1. 外観に異常な変形や傷はありませんか?

2. 装置が傾いたりしていませんか?

3. 装置に振動などがなく安定して設置されていますか?

4. 動作範囲内に障害物はありませんか?

5. X線照射中の表示状態は、使用説明書の内容通りですか?

6. X線管球部からオイル漏れはありませんか?

7. ケーブル類に、摩耗、傷、よれや引っ張られている部分はありませんか?

8. フィルターが外れていたり、損傷したりしていませんか?

9. 照射野にズレはないか、また照射幅が適切か、X線フイルムや検波紙で確認してください。

10. 可動部は、異音や振動がなく、スムーズに動作・停止しますか?

装置の性能を維持するために、上記の点検の他、専門の技術者による年1回もしくは1万回撮影毎の定期点検を実施していただ

けます様、お願いします。定期点検にあたっては、お買い求めのディーラー又は弊社支店、営業所へお申し付けください。

注意�

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焦点寸法

総ろ過

利用線錘以外のX線量

管電圧

管電流

照射時間

焦点受像面間距離

拡大率

電源電圧

消費電力

ヒューズ

電撃に対する保護の形式と程度

寸法

重量

0.5×0.5mm

2.5mmAl 当量

2.58×10-5 C/kg以下

54~84kV(パノラマ)

50~80kV(トモグラフィ)

1~16mA(パノラマ)

0.5~15mA(トモグラフィ)

2.7~16秒(パノラマ)

3~12秒(トモグラフィ)

500mm

1.2倍(パノラマ)

1.5倍(トモグラフィ)

100V 50/60Hz

1,700VA

15AT

クラス I B 型

W1,080mm×D1,230mm×H2,430mm(最大高さは1,530~2,430mmの範囲で調整できます)。

113kg

16. 仕様

※製品の仕様は、改良のため予告なく変更する場合がございますのでご了承ください。

15. 保証/修理

本品の製造と品質保証には万全の注意を払っておりますが、お客様の正常なご使用で万一故障した場合は、保証書の記載内

容の範囲で無償修理いたします。お買い求めのディーラー又は弊社支店、営業所へお申し付けください。

本品の保証期間はご購入日より1年間です。なお、この使用説明書に従って正しく使用されている状態で、その機能に支障

をきたした場合に限ります。

消耗品(バイトピースなど)は保証の対象外です。あらかじめご了承ください。

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110

医用電気機器の使用上(安全および危険防止)の注意事項�

4. 機器の使用中は次の事項に注意すること。� (1)機器全般及び患者に異常がないことを絶えず監視すること。� (2)機器及び患者に異常が発見された場合には、患者に安全な状態で機器の作動を止めるなど適切な措置を講ずること。� (3)機器に患者が触れることのないよう注意すること。��5. 機器の使用後は次の事項に注意すること。� (1)定められた手順により操作スイッチ、ダイヤルなどを使用前の状態に戻した後、電源を切ること。� (2)コード類のとりはずしに際してはコードを持って引き抜くなど無理な力をかけないこと。� (3)保管場所については次の事項に注意すること。� i 水のかからない場所に保管すること。� ii 温度、湿度、ほこり、塩分、イオウ分などを含んだ空気などにより悪影響の生ずる恐れのない場所に保管すること。� iii 風通しのよい場所に保管すること。� iv 傾斜のない、また振動、衝撃などの加わらない場所に安定状態にて保管すること。� v 化学薬品の保管場所やガスの発生する場所に保管しないこと。� (4)付属品、コード、導子などは清浄にした後、整理してまとめておくこと。� (5)機器は次回の使用に支障のないよう必ず清浄しておくこと。�

上記の注意事項は法令昭和47年6月1日薬発第495号により医用電気機器の添付文書に記載するよう定められている�ものです。お取扱いの際、該当する項目については、充分ご注意くださるようご使用各位のご協力をお願いいたします。�

8. 保守点検� (1)機器及び部品は必ず定期点検を行うこと。� (2)しばらく使用しなかった機器を再使用するときには、使用前に必ず機器が正常かつ安全に作動することを確認すること。�

1. 熟練した者以外は機器を使用しないこと。��2. 機器を設置するときには、次の事項に注意すること。� (1)水のかからない場所に設置すること。� (2)温度、湿度、ほこり、塩分、イオウ分などを含んだ空気などにより悪影響の生ずる恐れのない場所に設置すること。� (3)風通しのよい場所に設置すること。� (4)傾斜のないまた振動衝撃などのかからない場所に安定状態にて設置すること。� (5)化学薬品の保管場所やガスの発生する場所には設置しないこと。� (6)電源の周波数と電圧及び許容電流値(又は消費電力)に注意すること。� (7)アースを正しく接続すること。��3. 機器を使用する前には次の事項に注意すること。� (1)スイッチの接触状況、極性、ダイヤル設定、メーター類などの点検を行い、機器が正確に作動することを確認すること。� (2)アースが完全に接続されていることを確認すること。� (3)すべてのコードの接続が正確でかつ安全であることを確認すること。� (4)患者に直接接続する外部回路を再点検すること。� (5)電池電源を確認すること。 �

6. 故障したときは勝手にいじらず適切な表示を行い、修理は専門家に任せること。 ��7. 機器は改造しないこと。�

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パノラマX線撮影装置医療用具承認番号 21400BZY00240000号

P0754(2)200854SK