平成 27 年 3 月 9 日

ミラノ万博で和食文化の講師を務める外国人の

視察研修に協力することについて

株式会社百五銀行（本店 三重県津市 頭取 上田 豪）は、Genuine Education Network S.r.l（イタ

リア ミラノ市 社長 齋藤 由佳子、以下 GEN 社）が実施する外国人の和食文化講師の育成を目的とした

視察研修に、特別協力機関として参加しますのでお知らせします。

GEN 社は、今年 5月からイタリアで始まるミラノ国際博覧会（※）で、昨年ユネスコの無形文化遺産に

登録された“和食”に関する講義を行います。そこで講師を務める外国人（11 か国、16 名の食の専門

家）が、“和食”の理解を深めるため、三重県へ視察研修に来ます。

当行は、GEN 社が三重の食文化を多言語で情報発信をすることで、三重の“食”を世界に知ってもら

うことにつながり、ひいては“食”を目的に外国人旅行客が増加することで、地域の観光産業・食品産

業・農林漁業の活性化につながると考え、視察研修先の選定・交渉に、各自治体などの協力を仰ぎなが

ら、サポートいたしました。

当行は、引き続き地域金融機関として、地元産業が活性化し地方創生へつながる取組みを行っていく

方針です。

※ ミラノ国際博覧会

平成 27 年 5 月 1日から 10 月 31 日まで（184 日間）、イタリア ミラノ市で「地球に食料を、生命に

エネルギーを」をテーマに開催される。

日本政府は日本館を出展し、三重県や伊賀市が日本館のイベント広場への参加を予定している。

【視察研修の概要】

日時 平成 27 年 3 月 10 日（火）～3月 20 日（金）

訪問地 津市、松阪市、伊勢市、鳥羽市、伊賀市、名張市

研修参加者 16 名（研究者、ジャーナリスト、シェフなど）

11 か国（フランス・イギリス・イタリア・ポーランド・ドイツ・ブラジル・タイ・

アルゼンチン・スペイン・オーストラリア・ベネズエラ）

研修のテーマ 「日本の発酵文化」「神話と日本の食」「餅」「山伏・忍者・修業の道」

「高校生レストラン」「古民家・旅館」

主催 Genuine Education Network S.r.l

以上

報道関係各位

インバウンド戦略は「観光」ではなく「食文化の学び」で地域文化を世界に発信 ミラノ万博へ向けて

和食を世界に発信する、外国人の和食文化講師を育成

平成27年2月22日

Genuine Education Network社（以下GEN社）が主催するGenuine Food Lab（ほんものの食研究所）の第一回研究員として、世界11カ国より食の専門家16名が選出された。GEN社はイタリアのスローフード協会本部や、世界でも数少ない食の総合大学・イタリア食科学大学と協力し、地域に残る高品質で小規模の食品やこだわりのある生産者の取り組みを、教育プログラムを通して世界に紹介するイタリアミラノに拠点を置く企業。

今年５月から始まるミラノ万博においてGEN社は、イタリア食科学大学と提携の元、ミラノ市内のドゥオーモ広場やミラノ万博内のスローフード館で日本の食文化に関する講義を予定している。食科学大学内でも５月から日本の食文化の特別講義シリーズを開催する予定。講義を行うのはGEN社が招致する日本人の専門家とGEN社が認定する外国人の「和食文化講師」。Genuin Food Labでは奨学金制度を設け、選ばれた研究員を日本に招致し、日本でほんものの和食文化を学んでもらった上で和食文化講師となる人材育成を行う。今回は第一回目の研修旅行の募集にも関わらず、世界中から100件以上の問い合わせがあり、和食文化を学ぶ機会への食の専門家たちからの高い注目度を裏付けた。イタリア・フランス・ドイツ・ブラジル・タイ・アルゼンチン・ポーランド・オーストラリア・ベネズエラ・スペイン・マレーシアの11カ国から総勢16名の研究員が参加する。年齢層も20代から50代と幅広くバックグラウンドもジャーナリスト、シェフ、社会学者、科学博士・日本酒講師や食科学大学の卒業生など様々。

第一回の研修は三重県にて３月10日から19日まで行われ、世界11カ国から研究員が来日

特別奨学金授与研究員Jean-Bernard Magescas

ポーランド

フランスの新聞L’Opinion紙にて食の人気コラムを連載しパリ中のレストランのネットワークを持つ。自身も食文化の講演・教鞭を多数のコースに提供。

Dr. Johnny Drainイギリスオックスフォード大学 Material Science 博士 ミシュラン三ツ星で世界で最も予約のとれないレストランNOMAの研究所「Nordic Food Lab」にて発酵・脂肪(バターとオイル)の研究を行う20代。日本では発酵食品の研究を主に行う。

Monica Biedrzycka

フランス

ワルシャワのメディア・マーケティング会社代表取締役社長でもある社会学者。日本の農耕食文化を研究する。 写真家でもあり日本も何度か滞在している。日本の震災の時には NYで復興支援のイベントを開催するなど精力的に活動している。

Marie Cheong-Thong

イギリスの世界的な酒類の教育機関WSETにて日本酒の講義を行っている。日本の日本酒組合とコラボし、世界中で日本酒を教えている。今回は日本酒以外にも味噌・漬物など発酵食品全般の研究を行う。

イギリス

訪問先 伊勢神宮・新玉亭（うなぎ）・鯛屋旅館 ・小西屋旅館・麻吉旅館・民宿なか川・海女小屋・鳥羽マルシェ・鳥羽一番街・浜与（佃煮）・四日市萬古焼酔月陶苑・洋菓子ブランカ・シェルレーヌ工房・相差海女の家・ミキモト真珠島・御糸織物・林商店（伊勢たくあん）・Farmer’s Workshop IGA ・伊賀の里モクモク手づくりファーム・やなせ宿・火の谷温泉・名張の湯・太郎生人「三国屋」・農家民宿なかや ・伊賀越・伊賀有機農業推進協議会（伊有協）・瀧自慢酒造・赤目四十八滝・ささゆり庵・澤佐酒造・奥田ゴールドファーム・長谷園・その他　<順不動>

津市 松阪市 伊勢市 鳥羽市 伊賀市 名張市

三重県視察ツアー行程表（2月22日時点）

それぞれの市町や商工団体からバスなどの提供や訪問先の紹介、そのほかさまざまなサポートをお寄せ頂いております。

In March 2015, GEN (Genuine Education Network) will be launching its International Food Lab including its first Japan research trip. We are calling on all those who have a passion for the wisdom and culture of food to join us as we travel to the Land of the Rising Sun. We are looking for new talent who will be responsible in acting as catalysts for change in our global food system.

With this trip we will start to study Japanese mythology to grasp the fundamental philosophies behind Japanese food. You will be meeting top chefs, various high quality food producers, professors, professionals and representatives of local regional governments in Japan. GEN aims to bring participants into a close encounter with key players of the Japanese food scene whether well known or obscure, traditional or innovative. Whatever your interest GEN would like to invest in the field of your choice.

Possible research topics could include the following: food diversity and sustainable water sourcing, fermentation, salt, rice, seaweed, beekeeping, green tea, aesthetics of food and tableware, food journalism, food and religion, etc. Applicants may also suggest a theme of their own choosing.

Regardless of background, participants can expect to grow in their wisdom of food becoming well-equipped specialists in their area of interest that will enable to them to further communicate this knowledge as holistic educators of food.

Seeking the Next Generation of Genuine Food Lab partners

We would like to invite you to come with us to Japan as we start our journey through the world of genuine food

Application deadline 31/ JAN/2015Contact to info@gen.education

-  Travel expenses (flights and accommodation) will be fully or partially covered depending on certain criteria for selecting researchers by our scholarship program.

In March 2015

- Our general schedule is fixed yet we are happy to arrange special requests according to your research objectives. Interested applicants are advised to contact GEN by e-mail.

左は鈴木英敬県知事

今回GENが外国人研究員に提供するのは「観光」の機会ではなく、「学び」の機会。日本の食文化やその源である精神性をきちんと理解し、真摯な姿勢で文化を理解し、その感動をもって世界に日本の食文化を伝える伝道師になってもらいたいと考えています。インバウンド戦略で外国人観光立国を目指す地方行政は多くありますが、外国人観光客が増えれば、土地の文化が本当に海外に広がるかは疑問です。本当に理解してもらえるプログラムを戦略的に作ること、観光資源が限られているのであれば、その価値を広めながらも同時にどう守り、高めていくかという視点が大事になってきます。

日本に来ることでしか体験できない価値を提供できる場所、食の多様性と日本人の精神性の両方の理解を深められる場所として今回は三重県を選びました。三重県にはいうまでもなく、日本人の精神の礎となる伊勢神宮という場所があり、まずはこの素晴らしい神社の自然との一体感や、言葉では言い表せないありがたい気持ちを自然に呼び起こす静粛な空間を体感してもらいたいと思っています。

三重県は答志島や海女、忍者など日本のかつての良き美しき「絆」で結ばれたコミュニティに守られた食文化がある場所です。山の食文化・海の食文化の多様性がこのひとつの県で体験することができる極めて恵まれた土地ということも魅力でした。日本全国のこういった無形文化を海外の専門家による理解を深め、GENは日本の文化と食の世界的なネットワークを作りたいと考えています。

三重県を初の研修先に選んだ理由GEN 代表取締役　齋藤由佳子

左> 英文の研究員　奨学生募集告知

その他の参加研究員

Bernhard Arnold 男性 ドイツ ロンドン大学大学院卒・食文化人類研究者

Giles Clark 男性 イギリス シェフ・京都にて懐石料理修行中・イギリス料理研究家

漬物など保存食を研究

Paloma Zaragoza 女性 ブラジル /フランス 食のイベントプロデューサー　　　　　 　　　　　　　　　　ブラジルの食のシンクタンク設立者・ジャーナリスト

Perm Paitayawat 男性 イギリス 演劇芸術博士・フードジャーナリスト　懐石やわびさび文化を研究

Gai Lai Mitwichan 男性 タイ Slow Food タイ・チェンマイ代表 シェフ・コンサルタント

Sebi Mel 男性 アルゼンチン シェフ・発酵研究　味噌や醤油を自分で生産している

Konstantin Steinmeyer

男性 ドイツ 食科学大学　メディカルフーズ研究・発酵研究

Serena Guidobaldi 女性 イタリア シェフ・Cook_inc誌　ジャーナリスト

Sofie Delauw 女性 ベルギー 食のフォトグラファー

Naoki Tomita 男性 日本/スペイン ビデオジャーナリスト

Justin Yip 男性 オーストラリア・マレーシア

GEN社役員・食教育研究

Antonio Balassone

男性 ベネズエラ/イタリア食科学大学卒業 フォトグラファー ビデオジャーナリスト

特別協力 百五銀行

三重県協力自治体＜以下アイウエオ順＞伊賀市、伊勢市、津市、鳥羽市、鳥羽商工会議所、名張市、名張商工会議所

公益財団法人三重県産業支援センター、三重交通協力　

Genuine Education Network S.r.l 　Via Dell' Annunciata 23/4, Milano ITALY　本件に関するお問い合わせ

info@gen.education　担当：桑原　(日本語でお問い合わせ下さい）

滞在中の主なイベント 参加者 場所/時間 内容

3月１０日12:40~13:00 　 三重県知事表敬 県庁

三重県知事　鈴木英敬知事 県庁にて12:40~13:00 県庁にて、代表研究員メンバーが知事に三重県をあげての今回の歓迎に対する御礼をお伝えします。

3月１1日　 伊勢神宮参拝＋ 三重の食と神話の授業

伊勢市の皆様 大川学園　理事長　大川先生

伊勢市　五十鈴塾 11:00~12:30（予定）

伊勢神宮を早朝参拝した後、三重の食文化の第一人者である大川先生からの講義。三重独特の食文化を学ぶ。神饌として献上される食材の試食なども行う。

3月１2日　 三世代海女さんから学ぶ、海女の毎日の食卓

鳥羽商工会議所 親子三世代の海女さん

鳥羽市　民宿なか川 18:00頃～

お店では売っていない、家族のためだけに作られる保存食や、海女の日常的な食卓を一緒に囲む。

3月13日　 答志島で海苔づくり

答志島漁師・みつるさん 浜よ・浜崎社長

答志島 和具近郊　海苔生産所 時間調整中

昔ながらの手すきの手法で、実際に海苔を加工する。海の保存食を学ぶ。

3月１5日　 Farmer’s Workshop IGA

伊賀市長および副市長・相可高校・伊賀有機農業推進協議会のみなさん

伊賀市農業公園ふれあいセンター 10:30~15:30予定

外国人の食の研究員と相可高校の学生、そして地元の有機農業の生産者で、ワークショップを開催。

3月16日 名張の家庭料理

名張市長および名張商工会議所会頭、名張市の皆様

名張産業振興センターアスピア 名張市の有志の主催による、歓迎会として伝統的な家庭料理を囲んで、食文化を学び楽しむ懇親会の開催。

3月17日 ささゆり庵　修験道法楽と尺八の演奏会

ささゆり庵 ささゆり庵（奈良県宇陀市） 華道と茶道のデモストレーションをささゆり庵のオーナーご夫妻が主催。修験山伏の法楽と尺八の先生によるコンサートなど日本の本当の文化に触れるイベント。

Genuine（ほんもの）を学ぶことを通して、食と地球と人間をより良くする

GEN社はスローフードの哲学をベースとし、スローフード創立者カルロ・ペトリー二を総学長とするイタリア食科学大学の卒業生が2014年に起業したイタリア政府認定スタートアップ企業です。

大学機関や地域、そして食の生産現場をネットワークすることで「食のほんもの」を学べる世界的な教育プラットフォームの構築を目指しています。

世界の子供たち、そして専門家育成に食文化と味覚の教育を行い、Genuine（ほんもの）な食とは何か、異なる食や文化を敬い、謙虚に学び合うことの大切さを教えています。

また、食だけでなく全ての「ほんもの」に取り組むものづくりの担い手に、国際的な評価によって自らの取り組みの真価を再認識してもらえる機会を提供し、『食の技術と知恵の交流』を応援します。世界中の仲間と積極的に交流することでさらにその価値を高め、教育プログラムとして知恵を体系化し、GENのグローバルなネットワークを通して世界に発信することを促進しています。

GENの社名は日本語の「源」にも由来しており、食の源を守り地球環境と人間の生活をよりよくすることの大切さを、食の教育を通じて実現することを目指しています。

イタリア小学生への味覚教室を鰹節・味噌など日本食材を利用して展開

日本人の子供対象のイタリア味覚サマーキャンプ/イタリア産大豆での味噌作り

多国籍な生産者コミュニティー支援・文化庁派遣の和食文化交流使の授業

イタリア食科学大学での日本食文化の特別講義・和食の調理教室など開催

Genuine（ほんもの）とは、人間の知恵と創意工夫、そして作り手の魂が込められ、いのちの力にあふれたもの。またそれを見る人、使う人、食べる人に力を与える愛と気にあふれたもの。地球にとって必要なもの。次の世代に残すべきもの。

http://www.gen.educationhttps://www.facebook.com/genforworld

Genuine Education Network（GEN社）　概要

代表取締役社長：　齋藤由佳子　（Yukako SAITO )

2014年イタリア食科学大学院卒。 2011年よりヨーロッパ在住。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

設立：　 2014年5月　イタリア・ミラノ従業員：　 6名（国籍；日本、イタリア、オーストラリアなど）

2000年（株）リクルート入社。リクナビ開発、インターネットマーケティング局を経て、社内のインキュベーション部門メディアテクノロジーラボ研究員。主にネットソーシャルメディアの新規事業開発に従事。2002年、社内留学制度にてアメリカシリコンバレー駐在。サンノゼ大学にてBuMA（ビジネスマネージメント）取得。 2005年、リクルート社内の新規事業コンテストRINGにてソーシャルメディアの新事業企画がグランプリを受賞。その他ゼクシィ事業部などの新規事業プロジェクトリーダーを務める。2009年起業、(株）Knowmelier代表取締役に就任。個人の好みにあったワインをコンシェルジュ型で提供するセラー管理サービスを都内の外国人中心に展開。2010年にリクルート退職。英国 University for the Creative Arts 写真学部卒業。

主要取引先：文化庁NPO法人 Table for Two

イタリア食科学大学提携先：Slow Food International

三井物産株式会社(日本国内・順不同）

顧問：Paolo Corvo教授 斎藤精一郎パオロ・コルボ教授

イタリア食科学大学食文化社会学教授

NTTデータ経営研究所所長

スローフード協会および食科学大学設立者カルロ・ペトリー二会長

世界150カ国、10万人のメンバーを持つ世界的な食のNPO.　「Good Clean Fair」おいしいきれい正しい　をスローガンに、食の生産者支援と消費者教育、そして食の多様性保護を目的とする世界的なネットワーク。

日本をはじめ、　　1500カ所に拠点を持つ

2004年にスローフード協会とイタリアの支援の元設立された、ピエモンテ州にある総合大学および大学院。世界60カ国以上から毎年500人が学ぶ学際的な食の高等教育機関。調理のコースも2014年に新設され、多様な食の専門教育を扱う。卒業後はスローフード協会だけでなくUNやFAOなどの国際機関で世界の食料問題に取り組む学生も多数。

スローフード協会 イタリア食科学大学

日本語名称：　 ジェニュイン　エデュケーション　ネットワーク　（GEN社・ゲン社）