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この ESGラボ速報は Dell EMCの委託を受けて作成されたものであり、ESGから使用許諾を受けて配布されます。 © 2019 by The Enterprise Strategy Group, Inc. All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)
データ保護の課題:
2年前と比較して、IT環境が複雑になったまたは大幅に複雑になったとした回答者の割合。1
優先度が高いアプリケーションのダウンタイムに対する許容範囲は 15分未満または 15分から1時間未満とした回答者の割合。2
ESGの調査によると、回答者の 66 %が、2年前と比較して IT環境内の複雑さが増大した、または大幅に増大したと報告しています。データ保護は IT分野にとって長年の原則である一方、この複雑さは認めざるを得ません。実際、本番環境がより複雑になり本番データが増加すると、通常はデータ保護環境はそれに従って複雑になります。複雑さが増して容量が増えると、IT部門にとって、アプリケーションのアップタイム要件の管理とリカバリー対するビジネス レベルの SLAの提供が、より困難になります。
Dell EMC PowerProtect X400多次元アプライアンス
Dell EMCから発表された PowerProtect X400は、完全に統合されたスケールアウト データ保護ソリューションで、フル VM、インスタント アクセス、ファイル レベル、Oracle、MS SQLのバックアップ/リカバリー ワークロードをサポートします。PowerProtect X400は、Dell EMC PowerEdge テクノロジーにアプライアンスとして導入されます。初期構成は、PowerProtectプラットフォームをホストする 2Uコア キューブとバックアップ データを処理して保存する 2U容量キューブから開始します。PowerProtect X400には、多次元のスケールアウト アーキテクチャが組み込まれています。これは、容量キューブを 2U単位で追加するか、単純にライセンス キーをアクティブ化して各キューブ内に容量を追加することにより、拡張できます。この多次元の概念が採用されているため、ハイブリッドまたはオール フラッシュの各構成で拡張が可能です。これにより、データ保護環境をバックアップ/リカバリーの SLAに合わせてカスタマイズできます。ハイブリッド構成は、64 TB~384 TBの有効容量内で拡張できます。オールフラッシュ構成は、64 TB~448 TBの有効容量内で拡張できます。PowerProtect X400アーキテクチャは、大規模なデータ保護環境に関連する代表的なパフォーマンス ボトルネックを解消するために設計されました。これは、データが容量キューブから 10 ギガビット以上または 25 ギガビット以上のEthernet接続経由で直接送信されるためです。つまり、バックアップ/リカバリ データがコア キューブ経由でルーティングされることはありません。また、拡張のためにキューブを追加すると、CPU、メモリー、ネットワーク、ストレージ容量も追加されます。まとめると、PowerProtect X400は簡単に導入して管理できるように設計されています。お客様による設置が可能で、必要なスキルはシンプルなサーバーを導入する場合とほぼ同じです。
1出典:ESG Master Survey Results、『2019 Technology Spending Intentions Survey』(2019年 2月)。 2出典:ESG Master Survey Results、『Real-World SLAs and Availability Requirements』(2018年 4月)。
ESGラボ速報
Dell EMC PowerProtect X400アプライアンスが実現する、スケールアウト可能なデータ保護
日付:2019年 4月作成者:Vinny Choinski(上級妥当性検査アナリスト)Christophe Bertrand(上級アナリスト)
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ラボ速報:Dell EMC PowerProtect X400アプライアンスが実現する、スケールアウト可能なデータ保護 2
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ESGラボ デモのハイライト
ESGは、マサチューセッツ州ホプキントンにある Dell EMCの施設で開催された 2つの概念実証セッションに参加して、PowerProtect X400の実践的な評価を実施しました。セッションでは、Dell EMCのお客様 3名にご協力いただき、ラック構成済みの 4U PowerProtect X400システムに関する設置と構成の各プロセス全体を順を追って行いました。
お客様による設置が可能、容易な管理 • 評価プロセスは、データ センターで事前定義された静的 IPアドレスを設定したノートパソコンを、PowerProtect X400アプライアンスに接続されていたネットワーク スイッチのポートに接続することによって開始しました。。次の図に示すように、Webブラウザーを起動して PowerProtect X400の初期構成画面に接続しました。構成ウィザードにより、セットアップ全体は順を追って実行できます。このプロセスで必要とされるのは、DNS、IPアドレス、ゲートウェイ、サブネット マスク、システムの認証情報、容量キューブ用シリアル番号、ライセンス キーの設定といった、簡単なネットワーク設定のみでした。必要な設定が追加されると、システムは自動構成プロセスを開始します。96 TBの PowerProtect X400アプライアンスを導入するまでにかかかった時間は、約 45分です。
• 次に、PowerProtect Data Managerを起動してログインし、ソリューションの管理インターフェイスを確認してバックアップ/リカバリー ジョブを構成して実行しました。応答性に優れた HTML5ユーザー インターフェイスが、モダンなルック&フィールを演出します。保護アプリケーションを使用する作業は私たちにとってこれが初めてでしたが、複数のジョブを簡単に構成して実行できました。正常に実行できたリカバリーは、クラッシュ コンシステントの VMリカバリー、ファイルとディレクトリのリカバリー、インスタント アクセス VMのリカバリー、Microsoft SQLデータベースの別の場所へのリカバリーです。
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3出典:ESG Master Survey Results、『2018 Data Protection Landscape Survey』(2018年 11月)。
第一印象
ESGの調査によれば、回答者の言及が最も多いデータ保護の要件は、SLA/RPO/RTOの向上です。複雑さが増大するにつれ、ITチームは、アプリケーションのアップタイム要件の管理と上級幹部の指示を満たすビジネス レベルの SLAを提供することが、ますます難しくなっていると感じています。3
PowerProtect X400に対する ESGの第一印象は、Dell EMCバックアップ アプライアンスのラインアップに加わった強力な新人といったところです。特に注目しているのは、新しいアーキテクチャであるスケールアウト可能なデータ保護機能です。統合されたデータ保護インフラストラクチャの効率性、拡張性、収益の大幅な増大。これこそ、ESGがスケールアウト アーキテクチャがもたらすと考えているメリットです。最後になりますが、PowerProtect X400のイニシャル リリースには、重複排除の最適化用に ML(機械学習)テクノロジーが搭載されていることは重要なポイントです。様々なリカバリー シナリオに備えるバックアップ ポリシーの最適化に基づき、MLをさらに活用することにより実現するプラットフォームの進化に立ち会えることを、今後も楽しみにしています。