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FileMaker iOS テクノロジー 利用ガイド FileMaker Pro を使用する カスタムソリューション開発での iOS テクノロジー利用のベストプラクティス

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FileMaker iOS テクノロジー 利用ガイド

FileMaker Pro を使用する カスタムソリューション開発での

iOS テクノロジー利用のベストプラクティス

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目次 FileMaker How To ガイド ....................................................................................................................................... 3 キーボードおよび入力 ................................................................................................................................................ 4 基本的なキーボードナビゲーション ....................................................................................................................................... 4 値一覧と特殊化したピッカー ................................................................................................................................................... 8 テキストの処理とスペル ......................................................................................................................................................... 10 ボイスディクテーション ......................................................................................................................................................... 12

オブジェクトフィールド ........................................................................................................................................ 13 バーコード ................................................................................................................................................................. 15 位置情報 ...................................................................................................................................................................... 16 マルチタスク ............................................................................................................................................................. 17 ジェスチャー ............................................................................................................................................................. 17 電話および SMS ....................................................................................................................................................... 18 リソース ...................................................................................................................................................................... 19 著者について ............................................................................................................................................................. 19

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FileMaker How To ガイド FileMaker Pro を使用するカスタムソリューション開発での iOS テクノロジー利用のベストプラクティス FileMaker プラットフォームを使用すると、アプリケーション開発者は iOS テクノロジーのコンポーネントとシームレスに統合して最高の iOS エクスペリエンスを提供するモバイルソリューションを短時間で作成する、これまでにないチャンスを手にできます。 このガイドでは、FileMaker Go for iPad または FileMaker Go for iPhone で使用するカスタム iOS ソリューションを FileMaker Pro で設計する際に、iOS テクノロジーとの統合に利用できる実践的なテクニックについて概説します。 以下の主な分野について、FileMaker と iOS テクノロジーを巧みに統合させたベストプラクティスに従ったアプリケーションの設計方法を解説します。

• キーボードおよび入力(ボイスディクテーションを含む) • オブジェクトフィールド(署名キャプチャ、カメラなど) • バーコード • 位置情報 • マルチタスク • マルチタッチジェスチャ • 電話および SMS

以下の点に留意してください。

• このガイドの例のほとんどは、iOS 5 を実行する新しい iPad(第 3世代)または iPhone 4S、FileMaker Go 12、および FileMaker Go 12 に内蔵されているサンプルの Assets.fmp12(資産.fmp12)ファイルを使用して作成されています。

• 以下で説明する多くの iOS テクノロジー機能(キーボードの固定解除のサポートや、カメラアプリケー

ション、ディクテーションへのアクセスなど)は、ユーザーが各自の iOS 設定で無効にできます。このガイドでは、これらの機能がすべて使用可能で有効になっていることを前提としています。

• スクリプトトリガを使用すると、一部の標準 iOS テクノロジーをオーバーライドすることができます。

FileMaker の開発者がアプリケーションを構築する際には、この方法によってさらに柔軟な対応が可能になりますが、このガイドの例ではすべてスクリプトトリガを使用せずに、iOS テクノロジーおよびインターフェースコントロールを介して FileMaker Go とでやりとりする方法を示しています。

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キーボードおよび入力 基本的なキーボードナビゲーション 多くの iOS ソリューションはキーボードの利用を最小限にとどめていますが、通常は必要に応じて簡単なデータ入力が可能になるようにしておきます。ユーザーがテキスト、日付、時刻、タイムスタンプ、数字、計算、または集計フィールドにデータを入力するためにタップすると、キーボードが自動的に表示されます。

iPad のキーボード タブ順に次のフィールドに移動するには、3つの方法があります。

• キーボード上部のツールバーにある [次へ] ボタンをタップします。

• キーボードの右側にある [ 次へ] ボタンをタップします。

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このボタンは、リターンキーを使用して次のオブジェクトに進むようにフィールドが設定されている場合に表示されます。この設定は、レイアウトモードのインスペクタパレットで、[データ] タブの [動作] のセクションを使用して行います。

画面をタップして、次のフィールドに直接入ります。 タブ順に前のフィールドに移動するには、2つの方法があります。

キーボード左上のツールバーにある [前へ] ボタンをタップします。

画面をタップして、前のフィールドに直接入ります。

FileMaker Pro では次のことができる点に注目してください。 ブラウズモードおよび検索モードでどのフィールドに入力できるかをコントロールできます。それにはレイアウトモードのインスペクタパレットから、[データ] タブの [動作] のセクションを使用します。 フィールドのタブ順を設定できます。これはフィールド相互間の次と前の位置を決定するものです。FileMaker Pro で、次のように操作します。

o レイアウトモードに入ります。 o [レイアウト] メニュー > [タブ順設定] を選択します。 o [タブ順設定] ダイアログボックスが開いたら、使用したいオプションを指定し、[OK] をクリックしま

す。

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FileMaker Go は、キーボードの上に現在のフィールドを表示するために、レイアウトを自動的にスクロールまたはズームします。iPad の場合、キーボードが固定解除または分割されていると、この動作は無効になり、ユーザーはキーボードを自分の好きな位置に置くことができます。ただしそれによって現在のフィールドが見えにくくなることがあります。

iPad でキーボードを固定解除または分割するには、キーボードにあるキーボードボタンを長押しします。

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iPad でのキーボードの固定解除

iPad でのキーボードの分割

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iPad では、キーボードキーをタップしてキーボードを隠すことができます。

iPhone では、キーボードを非表示にするアイコンをタップします。

ユーザーが次のフィールドまたは前のフィールドにナビゲートすれば、キーボードはすぐに再表示されます。キーボードを隠すとともにレコードを終了するには、[レコード] メニューの [レコード終了] コマンドを使用します。

値一覧と特殊化したピッカー FileMaker Go は、値一覧からの項目の選択や、日付、時刻、タイムスタンプなど他の標準的な項目の入力に、iOS の標準インターフェースを利用します。 これらのピッカーには、さまざまな利点があります。

• テキストの自動スケーリング • 指先を使うスクローリングのサポート • 現在の時刻または現在の日付の自動選択 • 開発者によるドロップダウンカレンダーのコントロール形式での日付フィールド構成が不要

iPad で可変サイズのテキストを表示する値一覧ピッカー

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iPhone の日付ピッカー

iPad の時刻ピッカー

iPad のタイムスタンプピッカー 現在のフィールドでピッカーが使用可能な場合、ここに示すツールバーのリストアイコンを使用して、

ピッカーを表示または非表示にすることができます。最後に選択した項目の末尾にカーソルを置いて、リストアイコンをタップすれば、ユーザーは複数の項目を選択したり、それまでに選択した項目を選択解除したりできます。

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iPad での複数の値一覧項目の選択 テキストの処理とスペル FileMaker Go は、FileMaker Pro での開発時に設定されたビジュアルスペルチェック機能について、フィールドレベルの動作設定はサポートしていません。その代わりに、自動大文字入力、自動修正、スペルチェックをサポートする iOS のキーボード設定を利用します。これらの設定にナビゲートするには、iOS の設定アイコンをタップしてから、[一般]、[キーボード] をタップしてください。

iPad でのキーボードの設定

iPad で入力時の iOS による自動修正

ユーザーがテキストを入力している間に、フィールドにテキストカーソルを置くためにタップするか、単語を選択すると、[全選択]、[カット]、[コピー]、[ペースト] コマンドが自動的に表示されます。

iPad 上の iOS によるカット、コピー、ペースト

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iPad 上の iOS による選択、全選択、ペースト

iPad 上の iOS によるカット、コピー、ペースト、置き換え

このとき、iOS には FileMaker Pro にはない 3つの利点があります。

• 選択 ― テキストカーソルに最も近い単語を選択します。

• 候補…― 置き換え候補の単語を表示し、選択によって、すでに選択されている単語を置き換えることができます。

• 辞書([置き換え] の隣にある矢印アイコンをクリックして表示)

― 選択された単語の辞書項目を表示します。

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音声認識 音声認識を使用すると、ユーザーが手の操作でテキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプを入力する必要がなくなり、iOS 用カスタムビジネスソリューションの実用性がさらに高まります。 音声認識を使用するには、以下の 3つの要件をすべて満たしている必要があります。

• サポートされているデバイス上で iOS 5 以降を実行中であること

• WiFi または携帯電話のデータ接続でインターネットに接続されていること

• サポートされている言語を使用していること 以下の点に注意してください。

• 現時点で音声認識をサポートしている iOS デバイスは、新しい iPad(第 3世代)および iPhone 4S のみです。

• 現時点で音声認識がサポートされている言語は以下の通りですターネットに接続されていること iOS 用

ことができます。語を選択すると、[全選択]、[カット]、[コ 2012 年中に、Siri が中国語、韓国語、イタリア語、スペイン語を含む追加言語をサポートする予定です。

次の 3つの手順を実行するだけで音声認識機能を呼び出すことができます。

1. キーボードに表示されるマイクアイコンをタップします。

2. フィールドに入力したいテキスト、数字、日付、またはタイムスタンプを話します。

3. iPhone では [完了] ボタンをタップし、

iPad ではマイクアイコンをもう一度タップします。

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4. 音声認識が声を単語に変換するまで待ちます。

音声認識を使用して日付、時刻、タイムスタンプを入力する場合には、最高のパフォーマンスを得るために、次のヒントを念頭に置いてください。

• 日付を声で入力するには、日付を構成する各数字の間に「スラッシュ」または「フォワードスラッシュ」という言葉を入れます。たとえば 7/8/2012 を音声で入力するには、「7スラッシュ 8スラッシュ2012」と言います。

• 時刻を声で入力するには、数字の前に「午前」または「午後」の言葉を入れるか、24 時間方式を使い

数字の間に「コンマ」を入れます。場合によっては時刻を言うだけですむこともあります。たとえば、「午後 3時 35 分」、「15 コンマ 35」、「午後 3時」などと言うことができます。

• タイムスタンプを声で入力するには、上記の 2つのルールを組み合わせ、最初に日付を言ってからすぐ

続けて時刻を言います。

• 必要に応じて任意の句読点を入れることができます。たとえば、「クエスチョンマーク」と言うだけで「?」の文字を入力できます。

FileMaker Go は、フィールド以外にも以下のような場所で音声認識をサポートしていきます。

• [カスタムダイアログの表示] ダイアログボックスで入力フィールドにデータを入力する場合

• ポップアップリストから項目を選択する場合

• クイック検索を使用する場合

• エクスポートするファイルの名前または保存する PDF の名前を定義する場合 オブジェクトフィールド iOS テクノロジーを大いに活用できるチャンスの 1つは、オブジェクトフィールドを使用する場合です。FileMaker Go ではユーザーがカメラ、マイクロフォン、タッチスクリーンを使用するとともにデバイス上のストレージにアクセスして、画像、動画、音声、署名、ファイルをアプリケーションに直接追加することができます。 オブジェクトフィールドに項目を挿入するには、フィールドの内部をタップします。ユーザーが空のフィールドをタップすると、インポートオプションのセットが表示されます。

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iPad のオブジェクトフィールドの [インポート] オプションダイアログボックス

• カメラ - 写真またはビデオを挿入できます。 • オーディオ - ボイスメモその他の音声を録音できます。 • 署名 - 指先または静電容量式タッチペンを使用して手書きで署名できる画面が表示されます。 • 写真 - iOS デバイスのフォトライブラリに進みます。 • 音楽 - iOS デバイスのミュージックライブラリに進みます。 • ファイル - FileMaker Go ホーム画面に「デバイス上のファイル」として表示される、FileMaker Go

のデバイス上のストレージに進みます。ここは、FileMaker Go がローカルにインストールしたファイル、スナップショットのリンク、および.csv や.xslx ファイルなどのエクスポートされたデータを 保管する場所です。

すでにデータが入っているオブジェクトフィールドをユーザーがタップすると、操作オプションのセットが表示されます。

iPad のオブジェクトフィールドの [操作] ダイアログボックス

ユーザーはファイルブラウザを使用してデバイス上のストレージからファイルを選択できるようになったため、以下のスクリプトステップは FileMaker Go と完全な互換性があります。

• ファイルを挿入 • ピクチャを挿入 • オーディオ/ビデオを挿入 • QuickTime を挿入

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• PDF を挿入

iPad の FileMaker Go の[デバイス上のファイル]

これらのスクリプトステップの多くは、上記の [インポート] ダイアログボックスを呼び出すだけのものですが、[ファイルを挿入] スクリプトステップおよびグローバル$$path 変数を使用して、FileMaker Go の「デバイス上のファイル」のストレージ位置

またはデバイス上の一時パスのいずれかにあるファイルを、ターゲットに指定できることを覚えておいてください。

バーコード iOS デバイスは移動性にすぐれているため、倉庫、店舗、遠隔地に保管されている製品や物的資産に関するデータを収集したり表示したりするアプリケーションに理想的です。これらの環境またその他の類似した環境では、品目のラベル付けと識別に、一般的にバーコードが使用されています。 バーコードデータをキャプチャして FileMaker Go アプリケーションに導入するには 2つの方法があります。

• ハードウェア: Bluetooth または物理的に組み込まれた携帯スキャナを使用して、バーコードをテキストフィールドに直接スキャンすることができます。

• ソフトウェア: バーコードをスキャンして読み取り、カスタム URL スキーマを使用してそのデータを

FileMaker Go と交換できる、他の iOS アプリケーションを利用します。

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たとえば、[URL を開く] スクリプトステップと以下の URL を使用して、同じ iOS デバイスにインストールされた CNS Barcode アプリケーションに対し、カメラでバーコードのスキャンを実行してからその結果を各自の FileMaker アプリケーション内のスクリプトで処理するようにパラメーターとして戻すよう指示することができます。

cnsbarcode://scan?method=camera&launchurl=fmp://$/MyFilemakerFile?script=ProcessScanResult

位置情報 FileMaker Go は GPS、携帯電話ネットワーク、またはWiFi を使用して iOS デバイスの位置を判別することができます。次に、この情報をフィールドに直接取り込むか、[URL から挿入] スクリプトステップに統合するか、Web ビューアに渡すことができます。 iOS デバイスの位置情報(経度、緯度)を取得するには、次の Location 関数を使用します。

Location (accuracy {; timeout})

この関数は次の変数のペア、

経度、緯度 を次のようにコンマで区切られたストリングに戻します。

+37.400000, -121.980000 さらに詳しい iOS デバイスの位置情報(経度、緯度、高度、水平精度(メートル)、垂直精度(メートル)、 経過分数)を取得するには、次の LocationValues 関数を使用します。

LocationValues (accuracy {; timeout}) この関数は次の値のセット、 経度 緯度 高度 水平精度(メートル) 垂直精度(メートル) 経過分数 を次のように改行で区切られたストリングに戻します。 37.406489 -121.983428 0.000000 65 -1 0.001236

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位置情報サービスにナビゲートするには、iOS の設定アイコンをタップしてから、[位置情報サービス] をタップしてください。

iPhon の iOS 設定の位置情報サービス マルチタスク iOS デバイスで実行中のアプリケーションは、中断されることがあります。ユーザーがホームボタンを押したり、別の実行中のアプリケーションに切り替えたり、iOS デバイスをスリープ状態にしたりする場合です。電話などの他のアプリケーションが、電話の着信に応答するために突然割り込む場合もあります。 FileMaker Go はこれらのイベントに、次の 2つの方法で巧みに対応します。

• ファイルの状態を保存します。これによって FileMaker Go は、ユーザーを中断が発生した時点の位置に戻すことができます。

• fmreauthenticate[x] 拡張アクセス権セットを使用して再認証をサポートします。これによって

FileMaker Go のユーザーは、ログインのクリデンシャルを再入力しなくても FileMaker Pro またはFileMaker Server でホストされているアプリケーションに再接続することができます。開発者は [x] を用い、時間制限を分単位で設定できます。たとえば fmreauthenticate10 を指定すると、ユーザーは中断から 10 分以内であれば再認証することなくホストされているアプリケーションに再接続が可能です。

ジェスチャー FileMaker Go で構築されたアプリケーションは、4つの一般的な iOS ジェスチャーに反応します。 最初の 2つのジェスチャは、FileMaker Pro の中からコントロールできます。

• フォーム形式、リスト形式、表形式、およびポータルでの指先による上下左右のスクロール。

• 指先のピンチ、ズーム、パニングによる、表示中のレイアウトのサイズ変更。 次の 2つのジェスチャはデフォルトでは有効ですが、iOS の設定で無効にできます。

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• 4 本指のスワイプによる、FileMaker Go と iOS デバイス上で実行中の他のアプリケーションとの切り替え。

• 5 本指でピンチする、iOS ホーム画面への切り替え。

これらの設定にナビゲートするには、iOS の設定アイコンをタップしてから、[一般] をタップしてください。

電話および SMS iOS では、FileMaker アプリケーションのコンテンツに基づいて、ユニークな方法で電話を発信したり SMSメッセージを送信したりできます。 iPhone で [電話をかける] スクリプトステップを使用できます。

Dial Phone [ Phone Number: PhoneNumberField ] iPhone で [URL を開く] スクリプトステップを使用しても電話をかけられます。

Open URL [ “tel:” & PhoneNumberField ] [URL を開く] スクリプトステップを使用すると、iPhone や iPad で SMS メッセージを送信することもできます。

Open URL [ “sms:” & Filter ( PhoneNumberField ; 0123456789) ]

次の点に留意してください。

上記の 2つのような一部の URL スキームには、バーコードのセクションの例のように動作の実行後にFileMaker Go で反応をトリガするオプションが含まれていません。そのため、これらの URL はFileMaker Go を中断させます。データベースアプリケーションで作業を再開するために FileMaker Go に戻る操作は、ユーザーの責任において実行することになります。

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リソース このガイドの作成に役立った推奨資料およびオンラインリソース、協力者:

• iOS デベロッパライブラリ • FileMaker Go テクニカルブリーフ • FileMaker Go 開発ガイド • FileMaker Training Series モジュール 13 • support.apple.com • help.filemaker.com

著者について このガイドの作成にあたり、Skeleton Key の Mark Richman 氏のご協力に深く感謝します。Mark Richman氏については、次のWeb サイトをご参照ください。https://fmdev.filemaker.com/people/mark.richman © 2012 FileMaker, Inc. All rights reserved. FileMaker 及びファイルメーカーは、米国およびその他の国において登録された FileMaker, Inc. の商標です。ファイルフォルダロゴは FileMaker, Inc. の商標です。その他の商標はすべて、それぞれの所有者の財産です。製品の仕様および発売予定は予告なしに変更されることがあります。例に挙げた会社、組織、製品、ドメイン名、E メールアドレス、ロゴ、人、場所、描かれた出来事はすべて架空のものであり、実際の人や会社に類似していることがあっても、それは単なる偶然にすぎません。製品の仕様および発売予定は予告なしに変更されることがあります。 FileMaker の文書には、著作権があります。FileMaker のWebサイトからダウンロードしたことにより、FileMaker からの書面の許諾なしに、あなたは本文書を追加複製や頒布しないことに同意するものです。 本文書は、一切の保証なしに「現状のまま」提供されるものであり、FileMaker, Inc. は明示または黙示を問わず、黙示の商品性の保証、特定の目的についての適合性、非侵害の保証を含め、またこれに限らず、一切の保証を否認します。FileMaker, Inc. またはそのサプライヤは、直接的損害、間接的損害、偶発的損害、結果的損害、営業利益の損失、懲罰的損害、特別損害を含め、たとえ FileMaker, Inc. またはそのサプライヤがそのような損害が生じる可能性について知らされていたとしても、いかなる損害についても一切の責任を負わないものとします。法域によっては、無保証あるいは責任制限を認めない場合があります。FileMaker は、本文書を予告なしにいつでも変更できるものとします。本文書はいずれ時代遅れとなるかもしれませんが、FileMaker, Inc. はこの情報を最新の情報にすることを約束するものではありません。