flair 20190319 - victor studio212room mastering engineer |212 takeshi hakamata just of...

8
“FLAIR”means intuition. Flashing and the sixth sense and the sensibility. https://victorstudio.jp/flair/

Upload: others

Post on 25-Aug-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

“FLAIR”means intuition. Flashing and the sixth sense and the sensibility.

https://victorstudio.jp/flair/

Page 2: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

マスタリングの重要性は、もはやとどまることがありません。高い経験値・豊かな知識・独自のノウハウ・鮮やかな直感への期待値は高まるばかりです。その責任と使命の重さを確実に受け止め、FLAIRは走り続けます。

       |Introduction

MASTERINGWORKSFLAIR

FLAIRには総称されるサウンドカラーはありません。それぞれのエンジニアが得意なジャンル と他 に は 無 いオリジナリティーを持っています。

SOUND

FLAIRの想いは音や音楽だけにとどまりません。多様化するメディア、複合化するフォーマット。そしてノンパッケージ。あらゆるエンタテインメントコンテンツをサポート、マスタリングの常識が大きく広がります。

SECOND STAGE

FLAIR(フ レ ア)は2000年12月1日より業界全体をフィールドとして始動。FLAIRのポイントは機材やシステムでは無く、“人”です。

HISTORY

FLAIRの機材はそれぞれの個性にあわせて厳選されたもので構 築されています。バックアップする機材からも更なる高次元を約束します。

EQUIPMENT

FLAIRの メン バ ー は6人。この人数、この人選だからこそ幅広いジャンルに対して最高の仕 上 がりと満 足 を確 約 出来ます。

PERSONAL

FLAIRには累年の経験と蓄積された知識があります。このベースに裏づけられたテクニカルサポートがあるからこそ、絶対の安心がお届けできます。

SYSTEM

FLAIRは総てに対して柔軟に対応させて頂きます。スケジュールや料金等につきましてもお気軽にご相談下さい。

BOOKING

FLAIRは常に最新のシステム に 目 を 配って い ます。FLAIRには 最 先 端 へ の地図があります。

TECHNOLOGY

Page 3: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

211ROOM

MASTERING ENGINEER

|211

TAKAHIROUCHIDACenter of the ROCK

内田孝弘

信条は「早く良い音を作る」。「早さ」は視野の広さゆえ。1つのドアが閉まっているとき、たくさんの他のドアが開いているのが見えている証明。解決力でもある。「良い音」は経験の豊かさに由来。レコーディングエンジニア時代の作品の多くは、自らがマスタリングまで手掛けてきた実績や日本プロ音楽録音賞授賞歴に裏づけられている。基準の高さが結果の高さ。しかし、「早さ」は自らのためではない。「良い音」は自らの定義ではない。どちらもクライアントやアーティストのため。仕事の第一歩は、最小限の時間で、β版を提示すること。高める時間、クライアントやアーティストが判断する時間を、最大限確保するため。この「最小限」を可能にするのは、平均すると、1日1枚のアルバムのマスタリングを重ねている経験値。ファイナル・ミックスの音源が物語る方向性を聴き取る卓越した能力。「最大限」の中で成すべきことはコミュニケーション。依頼主の言葉の端々からも本質を聴き取る卓越した能力を発揮。

「ハイレゾで聴いても、MP3だろうと、テレビであっても、曲の本質が伝わる音を作るのが使命。それはつまり、あるべき姿で世の中に送り出すこと」の一言にマスタリングエンジニアとして矜持が香る。

ロック魂

1988年よりビクタースタジオ所属。レコーディングエンジニアをへて2006年よりマスタリングエンジニアのキャリアをスタート。「超」がつくこと細かいリクエストや音響的には相反する要望にも応える一方、理想形に到達する道しるべ役も担える柔軟な思考と姿勢の持ち主。クライアント/ アーチストにリピーターが多いのも特徴の一つ。

PROFILE

His motto is “quickly producing good sound.” Quickness means a broad horizon. This broad horizon means that whenever one door closes, you can see many other doors open. It also indicates the ability to solve problems. Good sound results from abundant experience.

Page 4: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

212ROOM

MASTERING ENGINEER

|212

TAKESHIHAKAMATAJust of "Hakkaman"

袴田剛史

FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエンジニアは翻訳家に似ていると彼は言う。クライアント

(特にアーティストの場合)のリクエストは、ときに抽象的もしくは情緒的なもの。一旦、それらをHzやdBなどのエンジニア言語に翻訳し、さらに音へと翻訳してみせる。この際、親切過ぎる映画の字幕のような意訳は避ける。しかし、単なる直訳でも意味をなさない。自分の訳調に酔ってもいけない。肝心なのは2点。1点はリクエストの核心を捉えること。もう1点は行間をも読み取ること。「言葉の裏にある真意を汲み取るのも仕事」。そして、レコーディングエンジニア時代からの、多彩なキャリアに裏打ちされた技術で完成へ。中でも、あらゆる生音を知り尽くしているからこその、原音再生の「アナログっぽさ」は秀逸。正解のない世界で完璧を目指すストイックな精神とは裏腹の、穏やかな人柄も魅力的。翻訳家は、原作を受信すると同時に、読者へ向け発信するもの。従って、常にエンドユーザーを視野に収め、冷静に判断した結果、ときに別の道を提案することもいとわない。だからこそ信頼も揺るがない。また、スタジオを訪れるクライアントやアーティストの試聴環境を考慮し、自らの椅子の背もたれの大きさにまで気配りしている。

時の人 ~ハッカマン~

1970年生まれ。子供の頃は建築士を目指して日々設計図を書き溜める異端児だったが、いつしかペンをトランペットに持ち替え音楽小僧へ。誰よりもいい音を鳴らしたいという精神が現在へ繋がる。“音”そのものに責任をもつことから最高の音楽が始まるという気持ちでいつも仕事を楽しんでいる。ジョギングやスイミングによる体力維持や体調管理にも余念がない。かつて趣味だったが、現在は開店休業中の釣りをいつか再開できればと願っている。

PROFILE

A great FLAIR third-generation engineer who says that a mastering engineer is similar to a translator. Client requests(especially from artists)are sometimes abstract, and sometimes emotional.

Page 5: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

213ROOM

MASTERING ENGINEER

|213

KAZUSHIGEYAMAZAKITHE Cutting Edge

山﨑和重

立ち位置は黒衣(くろご)と決めている。歌舞伎なら、黒衣抜きで演目は成立しない。人間国宝ですらお手上げ。が、黒衣が舞台中央で大見得を切ることはない。幕が降りたとき、奈落まで響く拍手喝采に冥利を知る。名優たちからの信頼と労いで報われる。誰もが認める次世代メディアの第一人者が心がける「黒衣」も同様。それに徹するための、シンプルだが難解な計算式がある。x×y= complete xはクライアントの満足度。「笑顔でスタジオを出られる音」。yはエンドユーザーの満足度。「作品やアーティストのカラーを具現化する音」。x値を決めるためには、洞察力とエンジニアとしてのスキルが必要。既存の2chは勿論、ハイスペックメディアやマルチチャンネルまでの、広い守備範囲が物を言う。y値を決めるためには、エンドユーザーを具体的に描けるイマジネーションと「現代」と捉える時代性が求められる。さらにどちらにも客観性が不可欠。この計算式を完成させるため、マスターの音および生音を尊重する黒衣は、自らのスキルすら封印する場合もある。マスタリングエンジニアに+αを求めるものだが、あえて多くを施さない選択。あるがままにする英断。主戦場はBlu-rayやDVD。進歩著しい複雑なフォーマットにも果敢にアプローチ中。

最速・最新鋭

PROFILE

リファレンスは、中学時代に出会った数々の「名曲」。今でも、ときおり再生し、心と耳を癒している。30年超のキャリアの中、常にカット・アンド・トライを繰り返す。FLAIR(ビクタースタジオ)に在籍する唯一無二の利点は、音楽の縦軸である過去から現在までの膨大な音を扱え、横軸である幅広いジャンルに接することができることと捉えている。213のマルチチャンネルモニターシステムは、広く業界のサラウンドモニターのスタンダードとして絶対的な信頼を頂き、数多くの作品づくりを行っている。

Mastering engineers are often asked to deliver something extra, but one mustn’t overdo it. The firm resolution is to leave things as they are. The main battleground is Blu-ray and DVD. Also boldly approaching advanced and complex formats.

Page 6: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

214ROOM

MASTERING ENGINEER

|214

KOTAROKOJIMAThe mastering phenomenon

小島康太郎

かつてマスタリングは「整音(せいおん)」と呼 ばれた。読んで字の如く。例えばアルバム収録曲の音量を整え、ノイズを低減させ音質を整えることが目的だった時代のこと。時は流れ、世は移り、KOTAROは言う。「ミックスされた音を更にブラッシュアップする」。つ まり、「音 を 砥(と)ぐ」と書 いて「砥 音(とおん)」と呼びたいほど存在感も重要度も増した自負がある。では、どこをどう砥ぐか。「美味しいところを引き上げる」すなわち、長所を伸ばす。スポーツの世界で、欧米のコーチが選手を良く褒めるのに似ている。長期の渡英・渡米経験に由来する発想だ。ただし、安直なプラス志向ではない。「マスタリングに至るまでの何十時間、何百時間、楽曲作りまで遡れば、数年になるかもしれない、そんな大切な思いを台無しにしてしまうこともあり得る仕 事」という重 いプレッシャーと強い責任感を忘れたことはない。また、クライアントやアーティストへの提案も積極的に行い、絶大なる信頼を得ている。文豪カフカは言う。「信頼なき間柄では、何を語ろうが無意味である」。すべては信頼から。ロック・R&B系では特筆すべき本領を発揮し、他ジャンルでも日本人離れした砥音センスも高い評価を受けている。

マスタリング界の異才

18歳で渡英。88年より6年間の渡米。LAのオーシャンウェイスタジオにてスタジオワークの基 本を学び、帰国後、マスタリングエンジニアとして更に20年以上のキャリアを積む。趣味はモータースポーツ観戦。Paddock PassをぶらさげPitに姿を見せたり、F1フェラーリ・チームでVIPとして観戦したり、神出鬼没。最近はマスタリングの範疇を超え、レコーディングやライブのサウンドスーパーバイザーとしても活躍の場を広げている。

PROFILE

” Everything is built on trust. He is particularly strong in the areas of rock and R&B, though his understanding of to-on is also highly praised in other genres as extraordinary for a Japanese person.

Page 7: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

215ROOM

MASTERING ENGINEER

|215

HIROSHIKAWASAKIThe wizard in a flash

川﨑 洋

「いい音は当然。目指すのは格好良い音」。日本プロ音楽録音賞の常連が行く道は、一瞬にして楽曲の肝を掴み、アーティストのアドバンテージを見抜くところから始まる。しかし、この眼力は、天賦の才でもなければ、一朝一夕に手に入れたものでもない。探求心と準備の結晶。これが「格好良い音」に到達する心得その1。探求心とは、誤謬は表面にあり、真理は深部に潜んでいると知ること。準備とは、一瞬のインスピレーションで万事解決するなどと信用しない用心深さ。インスピレーションを得る確かな道はプレパレーション(準備)以外ない。掴んで見抜いたら、最適なエッセンスを注ぎ込む。自分のイメージをまずは提示。なぜなら、プロデューサーやアーティストとのリレーションを強固にし、より深い要望をより高い次元で具現化するため。お互いの共通言語を設定するため。そして、「格好良い音」に到達する心得その2は、「友達感覚にならない」こと。何回仕事をしても、長い付き合いがあっても、薄い透明な壁1枚を取り払わない。踏み入れていい領域とそうしてはならない領域があることを意識している。その「壁」の別称が敬意。それは信頼へつながる「道」でもある。我が前に道はなく、我が後ろに道は出来る。

瞬間の魔術師

人生とほぼ同じ時間、釣りにロマンを託す。現在は東京湾をホームグランドに黒鯛を追う。フォトグラフの腕もなかなかどうして。最近はジャケット撮影、ライブ撮影の依頼も多いとか!?国土交通省航空局から無人航空機飛行許可証を取得しドローンによる空撮の腕も急激に上達中。「空撮の川﨑」と呼ばれるの日も遠くない。

PROFILE

“Good sound is a given. What I aim for is cool sound.” The path taken by this regular at the Professional Music Recording Awards of Japan begins with grasping the essence of a song in an instant and identifying an artist’s unique strengths.

Page 8: flair 20190319 - VICTOR STUDIO212ROOM MASTERING ENGINEER |212 TAKESHI HAKAMATA Just of "Hakkaman" 袴田剛史 FLAIR“第3世代エンジニア”の雄。マスタリングエン

216ROOM

MASTERING ENGINEER

|216

ICHIROTANAKAPerfect Stability

田中一郎

レコードプレイヤーに78回転が搭載されていた時代の音楽制作現場を知る、キャリア45年超のベテラン。エキスパートとの差は、熟練しているか否か。熟練するためには、長い時間を生き残らねばならない。

『進化論』で知られるダーウィンは言った。「生き残る種とは、最も強いものではない。変化に最もよく適応したものである」。この指摘が見事に当てはまる新しもの好き。ニューシステムへの取り組みにも積極的だ。ただし、新しさを盲信するわけではない。常にレギュラーとルーキーのトーナメント(勝ち上がり)を繰り返し、システムのラインナップを構築。その勝敗を左右するのがバランス感覚。仕事上、意識を置いているのもそこ。新と旧、アナログとデジタル、高域と低域、歌と楽器…。たとえば大口径スピーカーでの再生が前提のクラブミュージックであろうと、バランスさえ崩さなければ、家庭用の小口径スピーカーで聴いても、迫力不足にならないとのこと。目まぐるしく移り変わる時代との付き合い方もバランス重視。「時代を追いかけることはしないが、対応しないと、埋もれてしまう」。長きに渡りビクター内のプログラム限定エンジニアとされていたのには、それだけの理由がある。

イチロー

PROFILE

幼年期は長野で育つ。その頃、耳にしたFENこそが現在の音楽の原点。小 学生の頃に買ってもらったテープレコーダーが現職へのきっかけ。誰もが認めるベテランの域にもかかわらず、「毎日が勉強」との謙虚な姿勢をくずさない。オフはボランティアでの里山の手入れ。竹の伐採やススメバチの巣の撤去で汗を流しての心身リセットが、驚異的な音楽づくりパワーの源。「病は治るが、癖は治らぬ」の諺どおり、新しもの好きは一生もの。また、音楽愛も同様。ストリーミングなどの新しい再生方法により、社会や日常の中にもっと音楽が流れる日本を願っている。

A veteran with a career of 45+years, he’s known the field of music production since record players had 78-rpm decks. The difference between a veteran and an expert is experience, and in order to gain experience, you have to survive for a long time.