flick する railrunner...flick!!...

1
Flick!! 現在、情報が資源と同等の価値を有し、情報を中心として機能する社会となった。 1990 年代半ば以降、情報化社会と言う言葉は広く用いられる。中でも渋谷は、様々 な流行の発信地であり、情報資源の発信地である。今後、情報技術は発展的変化を 起こすであろう。しかし、建築はスクラップアンドビルドを繰り返すのみで、情報 のような「アップデート」的な変化は起こらない。以上から、私たちは情報のよう に「アップデートされる建築」を考える。 日々更新されていく情報化社会 工業の時代 軽工業の時代 革命 :第一次産業革命 背景 :石炭(蒸気機関) 生長の源泉 :資本設備 重工業の時代 革命 :第二次産業革命 背景 :電力、石油 生長の源泉 :資本設備 情報・知識の時代 革命 :情報・知識革命 背景 :ICT(ユビキタス化) 生長の源泉 :情報・知識 農業の時代 革命 :産業革命 背景 :囲い込み運動 生長の源泉 :広い土地 17 世紀以前 18 世紀 19 世紀 20 世紀 21 世紀以降 機械化 第一次産業革命 第二次産業革命 情報化 コンテナとスラブによって空間は創ら れる。それぞれを可動のユニットにす ることで、建築空間を使用者のニーズ にあった空間へアップデートする。 1のスラブとコンテナが集合し、コンテナ は室となり、スラブは動線となる。動線は 上へと伸びることで立体化し、まちに溶け こむ。 築に開放感をもたらし、有機的な活動 1. 空間要素の入れ替え 2. 建築要素を繋ぐことで立体化させる color window door ニーズに合わせたコンテナづくり 各用途のニーズに応えるため、色、窓、ドアと言ったコンテナの衣装的テクスチャーを選べるようにする。 全体構成 構造 建築スタイルの変遷 スクラップ&ビルド コンテナによるアップデート hlc00240 Flick する Railrunner ▲個々の集団が渋谷の街に顔を出す 情報化社会はいよいよ本格化、ついに建築が情報に追いつく時が来た。人 々がスマホでフリックするように、建築もフリックする感覚でアップデー トが行われている。 いま、情報のように幅広いニーズに受け答えできる建築が求められている。 ▲コンテナから望む交差するレールランナー ~更新される空間の集合体~ 鉄骨ラーメン構造 レール部分 フレーム・レール断面図 建築用コンテナ(2,438×6,058×2,896 )を基準に 3,500×7,000×3,500 のフレームで構造体を形成する。 このようなモジュールにすることでコンテナの可変性の効率が上昇する。

Upload: others

Post on 25-Jan-2020

4 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Flick する Railrunner...Flick!! 現在、情報が資源と同等の価値を有し、情報を中心として機能する社会となった。1990年代半ば以降、情報化社会と言う言葉は広く用いられる。中でも渋谷は、様々

Flick!!

現在、情報が資源と同等の価値を有し、情報を中心として機能する社会となった。1990 年代半ば以降、情報化社会と言う言葉は広く用いられる。中でも渋谷は、様々な流行の発信地であり、情報資源の発信地である。今後、情報技術は発展的変化を起こすであろう。しかし、建築はスクラップアンドビルドを繰り返すのみで、情報のような「アップデート」的な変化は起こらない。以上から、私たちは情報のように「アップデートされる建築」を考える。

日々更新されていく情報化社会

工業の時代

軽工業の時代革命 :第一次産業革命背景 :石炭(蒸気機関)生長の源泉 :資本設備

重工業の時代革命 :第二次産業革命背景 :電力、石油生長の源泉 :資本設備

情報・知識の時代革命 :情報・知識革命背景 :ICT(ユビキタス化)生長の源泉 :情報・知識

農業の時代革命 :産業革命背景 :囲い込み運動生長の源泉 :広い土地

17 世紀以前 18 世紀 19 世紀 20 世紀 21 世紀以降

機械化第一次産業革命

第二次産業革命情報化 コンテナとスラブによって空間は創ら

れる。それぞれを可動のユニットにすることで、建築空間を使用者のニーズにあった空間へアップデートする。

1のスラブとコンテナが集合し、コンテナは室となり、スラブは動線となる。動線は上へと伸びることで立体化し、まちに溶けこむ。

築に開放感をもたらし、有機的な活動

1. 空間要素の入れ替え 2. 建築要素を繋ぐことで立体化させる

color

window

door

ニーズに合わせたコンテナづくり各用途のニーズに応えるため、色、窓、ドアと言ったコンテナの衣装的テクスチャーを選べるようにする。

全体構成

構造

建築スタイルの変遷

スクラップ&ビルド コンテナによるアップデート

hlc00240

FlickするRailrunner

▲個々の集団が渋谷の街に顔を出す

情報化社会はいよいよ本格化、ついに建築が情報に追いつく時が来た。人々がスマホでフリックするように、建築もフリックする感覚でアップデートが行われている。いま、情報のように幅広いニーズに受け答えできる建築が求められている。

▲コンテナから望む交差するレールランナー

~更新される空間の集合体~

鉄骨ラーメン構造 レール部分 フレーム・レール断面図

建築用コンテナ(2,438×6,058×2,896 )を基準に 3,500×7,000×3,500 のフレームで構造体を形成する。このようなモジュールにすることでコンテナの可変性の効率が上昇する。