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桜美林大学リベラルアーツ学群
山田幸俊ゼミナール ジャンプ班
井上友春・北戸智也
橘川瑠里香・竹内涼子
桜美林大学のグッズ紹介
ボールペン テディベア
~他大学の場合~
明治大学のグッズ紹介
北海道大学 九州大学
札幌農学校クッキー
クラーク博士の珈琲
大吟醸「ポプラ並木」
芋焼酎「いも九」 土と植物の薬膳(肥料) 博多人形
大学は、特色のあるグッズを販売し、収益の一部を奨学金など学生のために寄付している。
学生のショップ経営に対する
意識調査を実施
その結果は・・・
調査対象:桜美林大学学生
回答者数:127名
・ショップ経営の科目を履修したいか?
履修したい→68名 53.5%
履修しない→23名 18.1%
わからない→36名 28.3%
好感触!!
14%
43%
4%
15%
9%
3% 12%
何を大切にすべきか
品ぞろえ 価格
割り引き 親近感
必要性 開店時間
サービス
5%
12%
35% 22%
13%
4% 9%
どんなお店がよいか
スポーツ 雑貨
飲食店 衣料品
化粧品 文具
調査結果
これらの特徴を「逆に」利用して
大学のショップ経営を変革できないだろか?
★大学ブランド・ショップの商品は、 「モノ」ばかり ★ショップ経営の科目があれば、 履修したい学生が半数 「わからない」という回答が約3割 ★学生のニーズは、 飲食品、衣料品、化粧品、雑貨。
目次
【1】 問題提起
【2】 大学のショップ経営の問題点
【3】 インターンシップによるショップ経営の方法
【4】 大学のショップ経営に関する補完的戦略の提案
【5】 主要な商品
【6】 補完的経営戦略の効果
【まとめ】
目的 知名度向上・愛校心の向上
販売商品 マスコットキャラ・筆記用具・Tシャツ・マグカップ・日本酒など
販売者 大学設立の別会社
購入者 在学生・卒業生・一般の方々
販売方法 ショップ・インターネット
目的 職業体験を通して、大学と社会をつなぎ、受講者の自立を促進させる科目
内容 大学によっては、ショップ運営、商店街との提携、産地との提携を通して、販売を体験できる
販売者 購入者 販売方法
勤務先と同一
大学の「教育」という観点から、
また既存ショップの「代替」ではなく
「補完」という観点から、
大学のショップ経営を再検討する
①「学生の・学生による学生のための教育」という学生主体の観点が希薄
②地域・環境・福祉の向上という「社会貢献」につながるという観点が希薄
③学内での連携(部・サークル、ゼミとの連携)が弱い
・ 歴史・伝統のある大学とそうでない大学
・ 知名度の高い大学とそうでない大学
・ 理工系学部(農学部など)がある大学とそうでない大学
・ スポーツで活躍する大学とそうでない大学
このような区分をすれば、大学間には商
品開発、顧客層、販売高などに大きな差
が生じる
④大学間格差の存在
・「モノ」の生産・販売が中心
・形のない「サービス」の生産・販売がない
・学生が主体ではない
形のないサービスの生産と販売が
「補完的戦略」となる
⑤既存ショップの経営の問題点
・以上の問題点を克服する大学ショップ経営戦略はあるのか?
インターシップ科目を利用し、学生主体となる大学のショップ経営戦略は、
形のないサービスを提供する
「補完的戦略」である。
⑥この報告のポイント
【3】インターンシップによるショップ経営の方法 1.開講科目 2.履修方法 ・ A ⇒ B ⇒ C ⇒ D
3年次後期:インターンシップD(経営管理) 4単位
3年次前期:インターンシップC(経営実習) 4単位
2年次後期:インターンシップB(経営応用) 2単位
2年次前期:インターンシップA(経営基礎) 2単位
前期(2単位)基礎 後期(2単位)応用
2年次 インターンシップの意味
社会貢献(福祉・環境など)の役割と機能 マーケティングの基礎 3年生の補助
顧客ニーズの調査と分析 決算書作成の学習 商品開発と提案 3年生の補助
前期(4単位)実習 後期(4単位)管理
3年次 ショップ運営(企画・販売)
前期決算書の作成と報告
ショップ運営(企画・販売) 後期決算書の作成と報告 インターンシップの成果報告
2年次 基礎・応用
マーケティング
社会貢献
商品開発
三年生の補助
3年次 春 実習
ショップ運営
決算書の作成
3年次 秋
実習
ショップ運営
決算書の作成
インターシップ
の成果報告
4.教員・受講者について
受講者数 : 5名~30名
指導教員 : 科目担当教員 1名~4名
講師 : マーケティング・会計・福祉な
どの教員、自治体・NPO・企業の専門家
5.授業の形態
① 大学内の施設を利用し、ショップ&本部とする。
② 常時、開店しない。日時を指定する。
③ 主として、CM・購入申し込みは、インターネットを利用する。
【4】 大学のショップ経営に関する
補完的戦略の提案
1.企画・販売の主体:受講者
2.顧客層:在学生、卒業生、地域住民
3.連携機関:部・サークル、自治体、学校
介護施設、NPO、商店など
4.目的:利潤追求ではなく、多様な面から、
学生、大学、地域に「貢献」する活動を実施し て受講者の多様な能力を向上させること
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【5】主要な商品
① 既存ショップへの提案
顧客ニーズの調査
商品開発、デザインなどの提案
採用の場合、価格の5%が提案料
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② リサイクル ・テキスト、参考書の古書の購入と販売
リサイクルによる資源浪費の削減
学生の書籍購入意欲の向上
テキスト価格のリーダーシップ
・新学期開始時に販売、終了時に購入
・価格は定価の半額で買い取り、販売はその2割増で販売。この方法が継続する。
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③ Flash Mobの販売
Flash Mobの受付、企画、販売
・部・サークルの部費増・活動意欲の向上
・部・サークルの知名度向上
・顧客の満足度向上
・価格:基本料金 2,000円(前払い、キャンセル料)
+ 変動料金 800円×人数
・価格の80%を支払い、20%を利益とする。
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④ フリーマーケットの企画と実施
・リサイクルの促進
・参加者の拡大(在学生、卒業生、保護者、
地域住民)
・大学と地域の融合
月に1回開催
参加費 300円
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⑤スポーツ指導
・対象:小 ・ 中 ・ 高 ・ 高齢者
・部・サークル活動と地域の連携
・学校、高齢者施設、自治体との連携
世代を超えたふれあいの場の拡大
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⑥ 展覧会・展示会の開催
・展示会の企画と実施
(写真、陶芸、絵画、生け花、書道など)
部・サークルとの連携
競合から制作意欲の向上
参加費: 300円
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⑦ 高齢者・障がい者との
ふれあいの場の創設
高齢者施設・障害者施設への「訪問」
演奏会、演劇、コーラスなど
高齢化の現実、障がい者の実態の把握
社会貢献の実践と理解
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先輩
後輩
テキストの継承
顧客
サークル
Flash Mob
地域住民
大学・学生
フリーマーケット
高齢者
サークル
演奏会・コーラス
【6】 補完的経営戦略の体験による効果
① サービスの提供というマネジメントの実践
② アイディアの創造と実践
③ エンターテイメントの創造と実践
④ 連携の創造と実践
⑤ 社会貢献の創造と実践
我々のショップ
アイディア
エンターテイメント
社会貢献
連携 我々のショップ
アイディア
エンターテイメント
社会貢献
連携
合唱部
高齢者 障がい者
小・中・高
ショップ
ダンス部
ブラスバンド
地域住民
自治体・学校
バトミントン部 テニス部
茶道部・華道部
【まとめ】
既存のショップと競合せずに補完する活動の中で、「販売・連携・主催・訪問など」を実施して、
「つなぐ」という機能を発揮することで、 連携による主催による
訪問活動による
を体験して、受講者がこれからの高齢化社会において、経営の在り方、企業の在り方、地域の在り方、社会の在り方を考えていく切掛けとする。
参考文献
安部徹也 『ビジネス理論集中講義』
日本実業出版社、 2011年.
永井孝尚 『100円のコーラを1000円で売る方法』 中経出版、 2011年.
九州大学HP http://www.kyushu-u.ac.jp/
北海道大学HP http://www.hokudai.ac.jp/
明治大学HP http://www.meiji.ac.jp/
アンケート調査:桜美林大学学生
インタビュー調査:桜美林大学学生