1.ディーゼルエンジンオイルはガソリンエンジンに使用しないでください。

2.ガソリンエンジンオイルはディーゼルエンジンに使用しないでください。

3.コモンレールエンジンに対するエンジンオイル使用時は、必ず指定のオイルを使用し、取扱説明書に従い交換時間を守ってください。

4.DPF搭載エンジンには、DH-2オイルを使用してください。

5.ゴミ、水分などの混入防止のため、使用後は密栓して保管願います。

6.直射日光を避け、暗所に保管願います。

7.処理方法は法令で定められています。法令に従い適正に処理してください。不明な場合は購入先にご相談の上処理願います。

オイルの注意点

クボタ純正部品を安心、安全にご使用頂くためのお願い

クボタ純正部品ガイドブックKUBOTA GENUINE PARTS GUIDE BOOK

オイル編

エンジンオイル・ミッションオイルは下記の交換推奨周期に応じて交換してください

種類 機種

大型（M7-171）

中型（SL60）小型

（NB23）6条刈

（ER6120）4条刈

（ER448N）2条刈

（ER213N）8条植

（WP80D）6条植

（ZP67）4条植（EP4）

トラクタ

田植機

コンバイン

交換推奨周期

エンジンオイル

初回

50時間目

50時間目

50時間目

50時間目

50時間目

30時間目

35時間目

20時間目

500時間

50時間目

50時間目

50時間目

50時間目

10時間目

50時間目

50時間目

20時間目

500時間ごと 1000時間ごと

400時間ごと

300時間ごと

300時間ごと

100時間ごと

2回目：50時間後3回目～:100時間ごと

100時間ごと

100時間ごと

50時間ごと

200時間ごと

100時間ごと

200時間ごと

100時間ごと

100時間ごと

100時間ごと

200時間ごと

100時間ごと

2回目以降

ミッションオイル

初回 2回目以降

上記記載以外の機種は、取扱説明書をご確認ください。ミッションオイル：３年間の使用で、上記記載の時間に達しない場合は３年ごとの交換を推奨いたします。エンジンオイル：１年間の使用で、上記記載の時間に達しない場合は１年ごとの交換を推奨いたします。

KES. KES '19・12作成.1.5.E-00-2-0002-03 184

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クボタのアフターサービス

01 02

はじめに1 本誌について2

クボタ製品を末長くご愛用頂くために、クボタ純正部品の継続使用を自信をもってオススメいたします。

お客様がお持ちの農業機械をより長く、安心・快適にご使用頂く

ためには機械のメンテナンス、部品の定期的な点検・交換が

欠かせません。

本誌におきましては、部品に特化した内容で、

□ オイルの基本□ クボタ純正エンジン・ミッションオイルの特徴□ オイル交換のチェックポイントを、お客様にお知らせし、ご提案することで、

より良い農作業のお手伝いができれば幸いです。

いつもクボタ製品をご愛顧頂きまして、誠にありがとうございます。

クボタユーザー様の農作業をバックアップ。

クボタ純正部品のお問い合わせや、

ご購入の際はお近くのクボタのお店まで、

お気軽にお声がけください。

クボタ純正部品は、クボタ製品の性能を最大限に引き出し、安全で快適な作業を保証するために選び抜かれたサービス専用部品です。

高い品質が導き出す高い信頼性

クボタ純正部品宣言

クボタ純正部品は厳しい品質基準をクリアし、実機搭載による耐久試験を経て、その効能が証明された、確かで信頼性の高いサービス専用部品です。

製品のベストパフォーマンスを約束製品の特性に合わせて採用された純正部品を使用することにより、愛機のパフォーマンスは最大限に発揮されます。

オイルの基本

03 04

3

エンジンオイルの特徴

品名と粘度分類の見方

クボタ純正エンジンオイルのラインナップ

田植機 耕運機コンバイントラクタ

ディーゼルエンジン用 ガソリンエンジン用

田植機 管理機・テーラー

・ススや金属摩耗粉などの汚れを洗い流し、エンジン内をきれいに保ちます。・部品表面に油膜をつくり、エンジン部品の摩耗を抑え、エンジン部品の寿命を伸ばします。・エンジン燃焼時の高温に耐え、オイルの性能を維持します。　・寒冷期にオイルが硬くならず、スムーズにエンジンを始動させます。・高温でオイルが泡立ち、各部へ行き渡らなくなることを防ぎます。

ミッションオイルの特徴

品名の見方

クボタ純正ミッションオイルのラインナップ

ミッション、油圧兼用 ミッション、デフギヤ専用

田植機 耕運機コンバイントラクタ 管理機・テーラー 耕運機管理機・テーラー

スーパー　U D T　-2例

・クラッチ：湿式クラッチの摩擦面を油膜で保護し、変速をつながりやすくします。・ギヤ：トランスミッション内のギヤを保護します。・トランスミッション：長期間の格納時にも、トランスミッション内部を錆から守ります。・ブレーキ：ブレーキの圧力を車輪に伝えます。　・油圧装置：油の圧力によって、油圧装置を動かす力を伝えます。・特にスーパーUDT-2は低温時から高温時まで粘度変化が少なく、変速の働きを妨げません。クボタミッションオイルの最高クラスです。

使用が限定されるオイルがあるため、ご利用目的に応じたオイルをお選びください。

1 42 3

開発番号4ユニバーサル1 ダイナミック（動力）2 トランスミッション（変速装置）3

M 80 B例

1 2 3

ミッションまたはマイルド1 SAEの粘度グレード2 ブレーキ3

対応機種 対応機種 対応機種 対応機種

SAE粘度グレード 10W-30の適用範囲

0Ｗ低温時使用限界（固まらない温度）

-35℃ 高温時の粘度分類

低い（やわらかい）

208 12 1625Ｗ20Ｗ15Ｗ10Ｗ5Ｗ

-10℃-15℃-20℃-25℃-30℃

60504030

高い（かたい）粘度

D10W-30 DH-2クラス：DH-2

スーパーCF D10W-30クラス：CF

スーパーCD D10W-30クラス：CD

D10W-30クラス：CC

スーパーG 10W-30クラス：SL スーパー UDT-2 NEW UDT M80B M90

スーパー　C F　D　10W-30例1 4

4

2

21

3

3

Winter（冬季）4

ディーゼルエンジンのカテゴリであることを示す1 品質のグレード。C→D→E→Fの順でグレードが高くなる2

ディーゼルエンジン用（ガソリンエンジンの場合はG）3

D　10W-30 D H - 2例

ディーゼルエンジンのカテゴリであることを示す2 ヘビーデューティー3 開発番号4

※CFはAPI規格

※DH-2はJASO規格

SAE粘度グレード1

05 06

純正オイルとその他オイルの湿式クラッチ劣化比較 純正オイルとその他のオイルの水分離状態比較

クボタ純正ミッション・油圧兼用オイルの特徴4-2

クボタの農業機械に最適！

クボタ純正エンジンオイルの特徴4-1

優れた清浄性で、汚れの分散性が高い！

農業機械は、トラックやバスに比べてアクセル全開の作業が多く、高負荷の頻度が高い、過酷な環境下で使用されます。

アクセル全開作業が多く、高負荷の頻度が高い場合の清浄性比較

スーパーCFオイル 清浄性が低いオイル

・汚れの原因となり、大量に発生する「スス」を、キレイに洗い落とし、汚れを抱き込んで細かく分散します。・リング溝のカーボン堆積を防止し、優れたピストン清浄性を発揮します。

・リング溝にカーボン堆積が堆積し、カーボン堆積量が増加するとピストンリングの膠着を引き起こす場合があります。

湿式クラッチディスクへの劣化物の堆積が少ないので、性能が長時間持続！

水との相性が良いので、油圧フィルタの詰まりや、ギヤの油膜切れの発生を防ぐ！

スーパーUDT-2

クラッチ表面の劣化物がほとんどないため、機械の発進性能、走行制御、ＰＴＯのつながり性能がスムーズで、その性能が長時間持続します。

堆積の多いオイル

クラッチ表面に劣化物が堆積しているため、クラッチがつながる際に滑りやショックが発生します。

スーパーUDT-2 水分離性の悪いオイル

白乳化はごくわずか

水と添加剤が混ざることで白乳化した化合物となり、油圧フィルタの詰まりを引起したり、金属接触面の圧力が高くなりギヤの油膜切れが起こりやすい状態になります。

白乳化

水とオイルが混ざり、全体が白乳化している

農業機械の特性 クボタ純正オイルエンジンオイルに

求められる性能（役割）

アクセル全開作業が多い高負荷作業が多い

オイルの温度が上がる

ススがたくさん発生する

エンジンの摩耗が進む

①耐熱・酸化安定性

②清浄・分散性

③耐摩耗性

クボタの厳しい品質規格に合格し、クボタの農業機械にベストマッチするよう開発されているので、エンジンや機械の性能を最大限に発揮させることができます。

優れた熱安定性で、低温から高温までトランスミッションを保護！

優れた保護性により、高温時でもオイルの劣化が少なく、高負荷作業時の摩耗を防ぎます。

金属面が黒くなっているのは、摩耗を防ぐ添加剤等が劣化して付着したためです。特に高温時はオイルの劣化が進み、ギヤ、ベアリング、オイルシールに対する保護性が低下します。

スーパーUDT-2

熱安定性の低いオイル純正オイルとその他オイルの高温劣化比較

スーパーUDT-2低いオイル

熱安定性の 新品A 低いオイル

熱安定性のB

クボタの農業機械は開発段階から、クボタ純正エンジンオイル・ミッションオイルを用いて行っております。クボタの純正オイルをお使い頂くことで、クボタ製品のパフォーマンスを最大限に発揮できます!担い手農家の皆様の生産性向上、規模拡大、作物の付加価値向上に貢献いたします。

DPF搭載機にはDH-2オイルを必ずご使用ください。!

適切にオイル交換を行ってください！エンジンオイルが劣化すると…

・オイルの流れが悪くなり、金属面の摩耗で、出力低下や燃費の悪化が起こります。

07 08

古くなったままのエンジンオイルや、ミッションオイルを使い続けていると、オイルが本来の役割を果たせなくなり、燃費が悪くなったり、エンジンやクラッチ、ブレーキ等の故障につながりコスト増加の原因となってしまいます。最適なオイルの交換のポイントを確認しましょう。

オイルが減っている場合

色の変化ではなく、各機種の取扱説明書記載のオイル交換推奨周期をご確認ください。 ・エンジンオイル　　　使用後にはオイルにススなどが含まれ黒く変色していきます。 ・ミッションオイル　　　

オイルの色について

レベルゲージを使ってオイルの量を確認しましょう。

レベルゲージの見方オイル交換のチェックポイント5

・潤滑作用・清浄作用・冷却作用・密封作用・防食・防錆作用

定期交換したオイル

エンジン快調! 5つの作用がしっかり働きます。

エンジンオイルの色の変化は仕事をした証です

使用後もオイルの色の変化はほとんどありません。ただし、著しく黒く変色し、異物混入がみられる際は点検・交換が必要です。

・熱安定作用・湿式クラッチのつながり作用・低温流動性・油圧制御対応作用・防錆作用・水との適合作用・粘度指数・省エネ対応作用

定期交換したオイル

ミッション快調! 6つの作用がしっかり働きます。

参考

蒸発や自然減の場合は、オイルを注油してください。オイルが漏れている可能性がある場合は、確認してください。

必要以上にオイルを注油し過ぎている可能性があります。オイルが増えている場合

ミッションオイルが劣化すると…

・金属部品が摩耗・ススや金属粉が溜まる・エンジンが過熱・燃費が悪くなる・腐食や錆が進行・消泡剤の劣化により、泡立ちが増す

古いまま使い続けたオイル

エンジン故障! オイルの働きをしていません。

添加剤の劣化ギヤ保護性の低下消泡性の低下粘度の低下とそれによるクラッチ・油圧制御の悪化防錆性の低下低温性能の低下

古いまま使い続けたオイル

ミッション故障! オイルの働きをしていません。

水分の堆積フィルタの詰まりによる油圧性能の低下錆の発生クラッチ・ブレーキの異音発生

ゴミの侵入金属粉・土ぼこり等によるフィルタ詰まりギヤ破損

※水分の堆積やゴミの侵入が発生している場合は、 オイルと同時にフィルタも交換してください。

クボタ製品のベストパフォーマンスのためにオイルとオイルフィルタの機能は相互に密接な関係にあるため、同時交換が理想的です。機械の性能を最大限に引き出すために、クボタ純正オイル交換時はクボタ純正オイルフィルタをご使用ください。