fro m brh 0 1 「本能」のしくみから「生きる」を考える ......fro m brh 0 1 科 、...

1
049 048 Research 調 調 1 1 FROM BRH 01 From BRH 〈図1〉 ナミアゲハが、ミカンの葉に含まれる産卵刺激化合物である シネフリンとカイロイノシトールの混合液を塗布した人工葉 に産卵している様子。前脚で人工葉に触れるや否や、腹部を クルッと丸めて先端を押し付け、卵を産み付けている。同じ 混合液を染み込ませた白色のろ紙に触らせた場合も同様の産 卵行動が見られるので、葉の形や色や感触は産卵に影響しな いとわかる。化合物の刺激が重要なのである。 「本能」のしくみから「生きる」を考える (チョウが食草を見分けるしくみを探る:昆虫食性進化研究室) 尾崎克久 みます。成虫の寿命は短く、練習を重ねて徐々に味見を上達する時間はな いので、食草認識のしくみは本能としてプログラムされ、正確に受け継が れています。本能に関わる遺伝子から産卵行動までを総合的に解明し、チ ョウが食草を選んでいのちを紡ぎ、進化する様子を理解します。 動 画 はこちら

Upload: others

Post on 02-Mar-2021

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: FRO M BRH 0 1 「本能」のしくみから「生きる」を考える ......FRO M BRH 0 1 科 、 に い 問 う い と 」?と こ 命 生 が の う 合 き 向 で 眼 の

0 4 9 0 4 8R e s e a r c h

らかい合りわ関ののもき生

るえ考を」るいてき生「

の士同のもき生、らか頃の生学

、れさ築構にうよのどがい合りわ関

いとるき生てしと体個、果結のそ

り知かのなとこういうどがとこう

究研誌命生てしと員究研励奨に年

思といたりやどほるべ調ばれべ調

を物植の定特が虫幼、は間仲のウ

場卵産てし別識を物植に確正がウ

生の代世次がとこいなえ違間を所

で脚前を面表の葉の物植に前の卵

」グンミラド「く叩

図(

1)

ういと

とうよし究研をみくしの覚味、ら

文論(

1)

もき生、てし解理を

。すまいて

F R O M B R H 0 1

 

科、にい問ういと」?とこ

命生がのう合き向で眼の学

で館究研誌命生。すで誌

つ見をのもき生な近身、は

い問たれま生らかこそ、め

を質本ののもき生にともを

、き驚に何、て見を何、々日

はに文論……かのう思を何

い動にさま今、いなれか書

館究研が常日の究研るいて

研、てしそ。すまりあはに

過のそや果成すだみ生が究

ならかわ「るが広に囲周の

描を観界世む含を」とこい

るえ考を」るき生「、しだき

究研誌命生るす戦挑に現表

の究研誌命生

今とでまれこ

F ro m B R H

〈図1〉ナミアゲハが、ミカンの葉に含まれる産卵刺激化合物であるシネフリンとカイロイノシトールの混合液を塗布した人工葉に産卵している様子。前脚で人工葉に触れるや否や、腹部をクルッと丸めて先端を押し付け、卵を産み付けている。同じ混合液を染み込ませた白色のろ紙に触らせた場合も同様の産卵行動が見られるので、葉の形や色や感触は産卵に影響しないとわかる。化合物の刺激が重要なのである。

「本能」のしくみから「生きる」を考える(チョウが食草を見分けるしくみを探る:昆虫食性進化研究室)尾崎克久

みます。成虫の寿命は短く、練習を重ねて徐々に味見を上達する時間はないので、食草認識のしくみは本能としてプログラムされ、正確に受け継がれています。本能に関わる遺伝子から産卵行動までを総合的に解明し、チョウが食草を選んでいのちを紡ぎ、進化する様子を理解します。

動画はこちら