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FROSIO塗装検査員資格のご紹介

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防食塗装の重要性 塗装は船舶の状態を良好に維持すると

共に保守を容易にするため非常に重要

塗装の効果を最大限とするには，建造段階における施工品質向上が必須

過去には，船体の腐食衰耗による強度低下が原因の重大海難も発生

IMO（国際海事機関）： バラストタンク等に対する塗装性能基準

(PSPC)を採択（2006年12月8日）

⇒ FROSIO Level III等の資格を有する 塗装検査員による適合検証（検査）が必要

はじめに

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「Professional Council for Education and Certification of Inspectors for Surface Treatment（表面処理検査官の教育と認定に関わる専門評議会）」

1986年ノルウェーで設立された塗装検査員を認定する専門機関

NS476（塗装検査員のためのノルウェー標準規格）に基づき厳格に認定

FROSIOとは？

FROSIO設立の背景 1969年 北海大陸棚での海底油田発見

1971年 ノルウェーで石油開発がスタート

海洋構造物（海洋掘削リグ・プラットフォーム）の新設・保守工事の急増

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急激な需要増 ⇒ 経験豊富な塗装業者，検査員の不足 FROSIO設立の背景

⇒ 海洋構造物の腐食による事故等の増加

塗装検査員の教育・経験に関する要求無し

塗装作業者への教育・訓練要求無し

業界団体（電力・石油・海洋構造物・造船・塗装・塗料製造者等） 防食に重要な表面処理の品質管理に従事する者へ以下が必要

資格付与のための規格

教育訓練の実施 ⇒ FROSIOの設立（1986年）

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1. FROSIO認定講習機関による教育訓練コース（計80時間）の受講

FROSIO資格取得要件

• National Institute of Technology, (TI), ノルウェー • pH Value, ノルウェー • JOTUN Academy, ノルウェー • OCEANEERING ASSET INTEGRITY AS, ノルウェー • HEMPEL Academy, デンマーク • SLV Duisburg, ドイツ • INSAVALOR/SEATECH, フランス • pH VALUE (Japan) Ltd, 日本 • DICCA, UNIVERSITY OF GENOVA, イタリア • GUBKIN Russian State University of Oil and Gas, ロシア

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（日本）

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FROSIO資格取得要件 2. 認定機関により実施される資格試験（理論: 4時間・実技: 4時間）

に合格すること

Certifying bodies (認定機関)

ACQPA（フランス） Gruppo ISPAC（イタリア）

SOPCOR（ロシア） （ノルウェー）

Authorize

母国語での試験実施

採点及び合否審査の実施

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FROSIO資格取得要件

検査員資格 レベル III : Red cert.

5年以上の実務経験 （2年以上の検査業務経験含む）

検査員資格 レベル II : Green cert. 2年以上の実務経験

検査員候補資格 レベル I 実務経験が2年未満 検査員資格レベル III及び II: 有効期限5年 検査員候補レベル I : 有効期限無し

合格者は，実務経験により3段階のレベルに区分 (IMO PSPCで認められる塗装検査員資格は，レベル III)

Level III Certificate(サンプル)

Level II Certificate(サンプル)

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80時間（理論55時間・実技25時間）の講習 1. 腐食（メカニズム・陰極電気防食） 2. 鉄面処理（用具・方法・規格） 3. 表面処理（用具・方法・規格） 4. 塗料と塗装（組成・種類・特性・製造） 5. 現場環境条件（用具・方法・範囲） 6. 塗装（用具・方法・技術） 7. 文書作成（手順・仕様・規格・データシート・報告書） 8. 検査（方法論・備品・機器・役割・義務・責任） 9. 調査（欠陥と原因・事実解明・法的見解） 10.金属溶射（亜鉛メッキ・溶射・無機塗装） 11.防火（火災の種類・防火原則・製品） 12.算定（技術的・金銭的） 13.環境 14.健康と安全（基本原則・規制と法規）

教育訓練コース（講習）

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資格認定試験 資格認定試験（計8時間：理論4時間・実技4時間） 合格基準：2/3以上の得点（理論 / 実技試験共） 試験問題は記述式： - 知識の習得 - 内容の十分な理解 が必要 - 表現力（記述力）

FROSIO レベルIII有資格者で構成する審査員会（NKCSが事務局）により，採点・合否判定

不合格となった場合： 当該試験から5年間は，講習を再受講することなく，2回まで再受験可能

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1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

FROSIO有資格者の現状 FROSIO有資格者数の推移（全世界計）

2015年6月: 7,965

5,105

2,981

28

1,098

2,092 IMO PSPC-WBT採択

PSPC-WBT発効に伴う造船国需要による増加

6,462 PSPC-COT発効

PSPC-WBT採択以降 2.5倍以上に増加

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合計 7,965

検査員 Level III 7,157

検査員 Level II 673

検査員候補 Level I 135

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FROSIO資格認定業務 NKCSの主な業務 1. 講習及び認定試験の年次計画策定 毎年12月末までに次年度実施計画を講習機関と協議の上で 策定，FROSIOへ報告 2. 資格認定試験の実施 和文試験問題の作成， FROSIO Level III有資格者により試験を監督 3. 審査員会の運営（試験の採点及び合否審査） NKCSが選定し，FROSIOの承認を得た審査員（FROSIO Level III有資格者） 4. 審査結果をFROSIOへ報告 5. 受験者への合否通知/合格者への証書送付 審査結果に対する異議申し立て対応

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～ おわりに ～ 昨今の船舶及び海洋構造物の防食塗装の重要性への認識

の高まり 塗装検査員に期待される役割，果たすべき責任の増大 欧州で信頼を得てきたFROSIOの認定検査員は，その役割

を果たす力がある

おわりに

NKCSはFROSIO認定業務を通じて，船舶，海洋及び陸

上鉄鋼構造物に関わる防食塗装品質の向上を支援し，業界の安全確保及び環境保全への貢献に努める。

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株式会社日本ピーエッチバリュー アジアを本拠地としている唯一のFROSIO認定講習機関 FROSIOを始め、塗装検査員補助員などの教育業務 2008年2月より英語、日本語によるFROSIO教育業務を開始 第三者としての塗装検査・調査・鑑定立会い・レポート作成 塗装監督・塗装検査員の派遣・重防食塗装コンサルティング

弊社の御紹介

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～いま ＦROSIO有資格者が必要とされている ～ 海外顧客への取引拡大（特にＥＵ・アジア圏内への顧客要求） 海外案件を受注した企業からの要求（スペック要求） オフショア案件への部品供給 仕様要求が厳しいエネルギー関連の案件が増加

（洋上風車・FLNG・FPSOなど）

最近の塗装検査員

※ 実際のSPEC例（一部抜粋）

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日本のFROSIO受講者・所属内訳推移 (2008年11月開催） 造船所 5 塗料メーカー 4 ＪＧ／船級 1 下地処理 3 塗装施工 3 検査・コンサル 4

(2015年11月開催） 造船所 10 ＪＧ／船級 2 下地処理 1 塗装施工 2 検査・コンサル 2 船主／船舶・設備管理 6 部品メーカー 3

15

5 4

1 3 3

4

0

10

0 2

1 2 2

6

2

造船所

塗料メーカー

JG／船級

下地処理

塗装施工

検査コンサル

船主／船舶・

設備管理

部品メーカー

7年後

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55.6% 40.1%

4.3%

Europe Asia Other regions

FROSIO有資格者の現状

(Europe) Total Europe: 4,418 Norway 1,562 Germany 585 France 419 Spain 282 Denmark 230 Poland 210 Italy 184 Other Europe 946

(Asia) Total Asian: 3,195 Korea 1,174 China 987 Japan 589 Singapore 139 Other Asian 306

FROSIO有資格者数（国別） As of June 2015

(Other regions) Total others: 352 Russia 161 Others 191

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World Total: 7,965

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～なぜFROSIOなのか～ 顧客からの資格に関する要求

資格認定者に対する信頼性 ➡レポートを作成する訓練 （問題を考えて文書にする・書くべき内容の選択） ➡問題が発生した際に原因を理論的に追及できる。 ➡メンテナンス時に次のスペックの検討ができる （選択肢の設定・合理的な判断・コスト削減に寄与） ➡国際的な資格認知度（QCの対外的アピール） ➡現場でのリーダーシップ 受講メリット（異業種交流・経験・業務へ活かせるか？） 資格取得のコストメリット （ランニング・イニシャル・所属企業への貢献）

FROSIO資格取得のメリット

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ご清聴ありがとうございました。