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大阪労災職業病対策連絡会 (大阪職対連) 第 237 号 2013年₅月₁日発行 Vol. 39  No. 3 第19回化学物質と労働者の健康研究会 化学物質による職業がんをなくすために 熊谷信二先生(産業医科大学准教授)による 「オフセット校正印刷労働者に多発する肝内・肝外胆管癌」の講演の報告 化学物質と労働者の健康研究会 西田 陽子 …… ₂ 労働環境における発がん性物質の管理の現状と問題点 全労働省労働組合 大阪基準支部 丹野  弘 …… ₆ 化学物質と労働者の健康研究会 -全印総連からの報告- 全印総連 大阪地連個人加盟合同支部 村上  茂 …… 11 印刷現場からの報告 関西共同印刷労働組合 伊倉  賢 …… 13 ……………………………………………………………………………………………………………………… 【コラム】五月のみどり・五月の風 JR尼崎災害を風化させるな ……………………………………… 16 【連載】三池の今9 おんな二代の記 -娘- 労働福祉研究者 田中 智子 …… 17 職場のメンタルヘルス事例研究会 第₇回総会(兼第23回研究会)報告 職場のメンタルヘルス事例研究会 世話人 藤野 ゆき …… 19 BOOK 労災・職業病を克服するために 京都けいわん友の会役員会編・発行 …… 23 いのちを守りたい -中田衛22歳 過労死裁判報告集- 中田さんの労災・過労死を求める会/京都労災職対連 …… 23 労働と医学№116『第₂回筋骨格系障害 日韓共同シンポジウム』 東京社医研センター …… 24 原潜記者 大浦ふみ子著(光陽出版社)……… 25 筑豊炭鉱絵物語 山本作兵衛著/森本弘行編/田川市石炭資料館(岩波現代文庫)…… 26 【お知らせ】労働科学研究会 ご案内 ……………………………………………………………………… 27 あとがき 特  集

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Page 1: 労働と健康war-medicine-ethics.com/OsakaShokutairen0907-/rodotoken...労働と健康 第 237 号 2013年₅月₁日発行 Vol. 39 No. 3 第19回化学物質と労働者の健康研究会

大 阪 労 災 職 業 病 対 策 連 絡 会 (大阪職対連)

労 働 と 健 康第 237 号 2013年₅月₁日発行 Vol. 39  No. 3

第19回化学物質と労働者の健康研究会 化学物質による職業がんをなくすために

 熊谷信二先生(産業医科大学准教授)による

  「オフセット校正印刷労働者に多発する肝内・肝外胆管癌」の講演の報告

化学物質と労働者の健康研究会 西田 陽子…… ₂

 労働環境における発がん性物質の管理の現状と問題点

全労働省労働組合 大阪基準支部 丹野  弘…… ₆

 化学物質と労働者の健康研究会 -全印総連からの報告-

全印総連 大阪地連個人加盟合同支部 村上  茂…… 11

 印刷現場からの報告 関西共同印刷労働組合 伊倉  賢…… 13

………………………………………………………………………………………………………………………

【コラム】五月のみどり・五月の風 JR尼崎災害を風化させるな……………………………………… 16

【連載】三池の今9 おんな二代の記 -娘- 労働福祉研究者 田中 智子…… 17

職場のメンタルヘルス事例研究会 第₇回総会(兼第23回研究会)報告

職場のメンタルヘルス事例研究会 世話人 藤野 ゆき…… 19

BOOK

 労災・職業病を克服するために 京都けいわん友の会役員会編・発行…… 23

 いのちを守りたい -中田衛22歳 過労死裁判報告集-

中田さんの労災・過労死を求める会/京都労災職対連…… 23

 労働と医学№116『第₂回筋骨格系障害 日韓共同シンポジウム』 東京社医研センター…… 24

 原潜記者 大浦ふみ子著(光陽出版社)……… 25

 筑豊炭鉱絵物語 山本作兵衛著/森本弘行編/田川市石炭資料館(岩波現代文庫)…… 26

【お知らせ】労働科学研究会 ご案内……………………………………………………………………… 27

あとがき

特  集

Page 2: 労働と健康war-medicine-ethics.com/OsakaShokutairen0907-/rodotoken...労働と健康 第 237 号 2013年₅月₁日発行 Vol. 39 No. 3 第19回化学物質と労働者の健康研究会

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第19回化学物質と労働者の健康研究会化学物質による職業がんをなくすために

2012(平成24)年12月₁日(土)午後から「化学物質による職業がんをなくすために ―印

刷職場の胆管がん問題から考える―」と題して「第19回化学物質と労働者の健康研究会」が

エル・おおさかで開催され、59人が参加した。

講演は熊谷信二氏(産業医科大学准教授)の「オフセット校正印刷労働者に多発する肝内・

肝外胆管癌」、丹野弘氏(全労働大阪基準支部執行委員長)の「わが国の発がん物質の管理の

現状と問題点」であった。また、全印総連大阪地連の村上茂氏、関西共同印刷労組の伊倉賢

氏、化学一般関西地本ダイトーケミックス支部の村松隆行氏から職場報告がなされた。

熊谷氏は、患者の友人が昨年₃月労災支援団体へ相談した以降の経過、発がん実態、作業

内容、疫学的研究、メカニズムなど詳細に報告され、必要な対策を提案された。被災労働者

が自分の職場で₄人も胆管がんに罹患していると医師に告げたが、使用物質との因果関係の

証明は難しいと医師が言ったこと、MSDSの内容や入手困難性などについて質疑・意見が出

た。全国センターの福地理事長は臨床の場での職歴調査支援ツールを作成する方針であると

述べられた。

全国センターの化学物質ワーキンググループから₈人、静岡センターから₁人、韓国勞動

環境健康研究所の任祥赫所長も参加された。

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