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気候変動 Glocal Aichi

Think global, Act local グローバルに発想し、 ローカルに行動する

井伊 敏 谷 早央理 濱崎 志紀 三輪 のり子

1750年から、人間の影響により温室効果ガス(CO2量等)が増加しており、 2030年に向けて地球温暖化が進行していく。

出典：IPCC AR5 WG1 政策決定者向け要約 Fig SPM.7 Fig SPM.8

世界平均地上気温変化（予測）

気温変化

(℃)

2081~2100年の平均表面温度変化予測 （1986~2005年を基準とする）

CO2排出抑制策を 行わなかった場合

→2.6～4.8℃上昇

2030年

CO2排出抑制を 可能な限り行った場合

→0.3～1.7℃上昇

今まで これから

2

気候変動によって世界中で様々な問題が発生している 命を脅かす危険性もあり、喫緊の問題である

水環境・水資源 自然生態系 水災害・沿岸

食糧 健康 国民生活・都市生活

‐降水量の変化 ‐河川・湖沼・ダム湖等の 水温上昇、水質変化 ‐淡水レンズの縮小

‐洪水頻度・面積増加 ‐土砂災害増加 ‐ゲリラ豪雨増加 ‐高潮増加 ‐砂浜の浸食進行

‐ブナ林減少 ‐松枯れ危険域増加 ‐高山植物群落減少 ‐サンゴの白化 ‐桜の開花

‐コメ収穫量変化 ‐栽培適地変化 ‐回遊魚生息域変化 ‐養殖適地の北上

‐熱中症リスク増加 ‐感染症分布域変化

‐スキー場利用客減少 ‐真夏日日数増加 ‐ヒートアイランド悪化

3

緩和策

温暖化の原因である 温室効果ガスの

排出削減策、吸収源対策

→温室効果ガスの 濃度上昇を抑制

4

～地球温暖化の対策の考え方～ 緩和策と適応策をバランスよく進めていくことが大切

温暖化の

進行

環境への

影響

生活スタイル

の変化

CO2排出 気温上昇

生態系サービスの変化

異常気象

適応策

気候変動の影響への備え 新しい気候条件の利用

→最大限の緩和策でも 避けられない影響を軽減

地球温暖化の主たる要因 民生部門(業務＆家庭)のエネルギー消費量の飛躍的な増加(2.4倍)

出典：経済産業省HP

0.0

100.0

200.0

300.0

400.0

500.0

600.0

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

73 75 80 85 90 95 00 05 11

(兆円、2005年価格）

GDP 2.4倍

産業部門

家庭部門

運輸部門

業務部門

1.9倍

0.9倍

2.8倍

0.0

100.0

200.0

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73 75 80 85 90 95 00 05 11

(兆円、2005年価格）

GDP 2.4倍

産業部門

家庭部門

運輸部門

業務部門

2.1倍 65.5%

9.2%

16.4%

8.9%

エネルギー消費量

(1018J)

42.8%

19.6%

23.3%

14.2%

1973年 2011年

2.4倍

家庭部門：個人消費の伸び(生活の利便性、ライフスタイル) 世帯数増加

業務部門：事務所、小売の増加 OA化 営業時間の増加

5

2030年成り行き

6

環境行動がとられない状態

温暖化の

進行

環境への

影響

生活スタイル

の変化

CO2排出 気温上昇

生態系サービスの変化

異常気象

異常気象による災害発生 生態系の変化

農林水産業への影響

健康リスクの増加 エネルギー消費の増加

悪循環がとまらない

2030年あるべき姿（我々のなりたい姿）

産官学民の連携・協働、人づくりにより、

◆環境に配慮した行動が自然になされる

◆環境と経済が高い水準で保たれた魅力のある地域となる

◆全国、世界へ魅力を発信し、多くの人や企業をこの地域へとひき

つける

その実現に向けて、 消費者としての「民」に対して、環境行動がとれるように 気づきの場、学びの場、行動の場を創出し、 地域に、世界に、未来につなぐ愛知県でありたい！

7

2030年 「環境首都あいち」へ

あいち環境塾 森岡塾長への施策提案

産・官・学の協働・連携による 環境産業観光

～未来へつなぐ愛知テーマパークづくり～

8

気候変動に対する適応策の実践 産業観光による環境教育 愛知の環境を世界に発信

平成24年度 都道府県別製造品出荷額

経済産業省「平成24年工業統計調査（確報）」より

愛知県の特徴

製造業出荷額 全国1位（３６年連続） ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

82%

17%

45%

8% 5%

24%

5%

4% 2%

6%

平成24年度 総出荷額

30兆9126億円

重化学工業

軽工業

●●●●●●●●●●●●●●●●

農業出荷額 全国6位

9

74%

26% 35%

18% 12%

9%

8%

7%

7% 4%

平成24年度 総産出額

3075億円

耕種

畜産

COP10

野菜

花卉

米

輸送用機械

電気機械

鉄鋼業

全都道府県の中でも工業と農業が 経済的に極めて高いレベルで両立

国際的な環境事業の経験

経済と環境の両立がなりたつ可能性を秘めている

出典：「産業観光推進会議」報告書(第三次要約版)

●地域協議会等主導によるモデル事業づくり

●環境協会・商工会議所等が行う ウォーキング事業モデル

●観光協会・公共企業体等主導による 商品造成モデル

●産業観光資源所有者による事業づくり

●交通事業者による事業モデル

●旅行会社主導による発・着型商品造成モデル

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行政主導

民間主導

産業観光ビジネスモデルの手法 様々なタイプのビジネスモデルが存在する

民間ベースが主流であるが、 地域協議会等による

事業化に向けた支援が重要

公的主体 (行政、観光協会、商工会等)

が関与するモデルは、 民間ベースによる

持続的な事業展開への 飛躍が課題

実事業ベース

モデル事業

環境産業観光ビジネスモデル構築のための要素と主体案

参考：「産業観光推進会議」報告書(第三次要約版)

９．評価 県環境部

１０．世界へ情報発信 (国際会議、友好都市交流）

県環境部 11

６．プロガイド (インタープリター等) 養成研修と登録

NPO(例、AKJなど)

７．実施

５．チケッティング システム(予約・決済)

１．商品設計

A.お勧めコース

B.自由設計コース

旅行代理店

事業者

４．映像コンテンツ開発

３． 情報告知流通の 仕組みづくり

県環境部 地域振興部

市町村

２． 顧客の開拓

NPO 県環境部

地域振興部

８．会員化 (MIRAICHIクラブ)

県・市町村・商工会

広告業

NPO・商工会

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お客様の環境行動の流れ

①エコファミリー宣言書

②MIRAICHIカード発行

③ツアーへの参画 / 購入

④環境体験学習 / 消費

④MIRAICHカードポイント加算

評価（県）例：あいち生物多様性戦略行動目標より抜粋

⑤エコ特産商品と交換

未来へつなぐ愛知テーマパーク 愛知県名産品・特産品リストより商品案紹介その１

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キャベツ（東三河地域） 作付面積：5,570ha 収穫量：262,900t 産出額：204億円

全国１位 (平成24年野菜生産出荷統計、 平成24年生産農業所得統計)

温暖化による生産への悪影響 → 高温による形の乱れ、病害虫の北上、 冬に寒くならないと花芽が形成され出荷できない 等

環境学習内容

種播き

７～８月

植え付け

9月

収穫

10～2月

苗作り 畑の準備

追肥 中耕、土寄せ

害虫防除

料理する 食べる

未来へつなぐ愛知テーマパーク 愛知県名産品・特産品リストより商品案紹介その２

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鮎（県内全域） 養殖生産量：1,063t

全国１位 (平成２4年8月14日 朝日新聞)

ゲリラ豪雨等による河川の急な増水による悪影響 ・川が濁る → コケが育たない → 鮎のエサが減る

温暖化による生息域の北上

環境学習内容

種苗育成

6月

放流

3～5月 7～8月

漁獲（やな） 料理する 食べる

未来へつなぐ愛知テーマパーク 愛知県名産品・特産品リストより商品案紹介その3

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石工（岡崎市） 石製品生産額：40億円

全国１位 (ＮＨＫふるさとデータブック)

石割

見学

砕石

見学

加工

体験

温暖化による好影響 冬季の凍結が無くなり、冬季の石割が可能

自然体験学習

環境学習内容

未来へつなぐ愛知テーマパーク プロガイドの登録と養成研修、教育

＜人材育成＞ 「環境首都あいち検定」 県民知識の向上、深堀化、環境産業観光の行き先の環境側面をOff-JT的にテキスト学習 ＜人材活用＞ 高齢者の知恵を活用⇒伝統の伝承、雇用創出

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観光 ボランティア

ガイド

環境・農山漁村 ・観光分野

ＮＰＯ

環境スキルの高いプロガイドが必要 ～経済活動の環境側面/影響を教育～

平成19年以降、愛知県は全国1位 （ガイド数2712人、組織数62）

市町村の観光協会や自治体の部署が主体

愛知県では500を超えるＮＰＯ法人が多様な活動を展開 …AKJ 環境総合研究所など

愛知県にはプロガイドのキャストがいる！活躍の場を創出！

COP10

あいち生物多様性戦略における行動目標で評価

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未来へつなぐ愛知テーマパークの効果評価 直接的・間接的に行動計画数値目標達成に貢献

1. 自然環境保全地域の指定

7. 生物多様性保全や環境に配慮した農業用施設の整備

効果の期待できる主な活動計画 目標

H28までに15か所→18か所

H27までに59地域→100地域

14. 自然環境の保全と再生のｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝﾁｪｯｸｼｰﾄ活用事例 年間100件

5. 森林の公益的機能を発揮するための間伐の実施 H27までの5年間で26,000ha

18. 森林・農地などの多面的機能の発揮や理解促進のための活動への参加推進 年間40万人

26. 県民の「生物多様性」という言葉の意味の認識状況 H32までに47.6%→75%

27. 県営都市公園において市民団体などが主体的に取り組む 生物多様性に関する活動

H32までに570回/年→630回/年

30. いいともあいち運動を知っている人の割合 H27までに36%→50%

そのほか多数の活動計画に対して効果が期待される

未来へつなぐ愛知テーマパークで2030年こうなる！

｢環境首都あいち」産・官・学の連携・協働により、 地域へ、世界へ、未来へつなぐ

愛知県が世界に先駆けて、持続可能な社会のモデル都市へ

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温暖化

の進行

環境への

影響

生活スタイル

の変化

CO2排出 気温上昇

生態系サービスの変化

異常気象

愛知テーマパークによる 環境行動の実践