Glycemic Index －過去・現在・未来－

田 中 照 二

立川中央病院附属健康クリニック

田中照二、柳井一男、林進

臨床栄養：97,861-867,2000

Glycemic index をめぐる

最近の話題 日本の食生活と Glycemic Index について解説

Brand-Miller , Foster-Powellらの

“The Glucose Revolution”を紹介

２０００

Dietary Glycemic Index and Obesity

Ludwig,DS:Am Soc Nutr Sci.2000

Symposium:

Dietary Composition and Obesity:

Do We Need to Look beyond Dietary Fat ?

“ calorie-restricted, low fat diets have poor long-term effectiveness”

2000

Glycemic Index 勉強会

－日本ＧＩ研究会（仮称）設立準備会－

世話人：田中照二、横山淳一、柳井一男

２００１年７月２０日（祝） 午後２－５時

東京慈恵会医科大学 南講堂

Glycemic Index 勉強会・プログラム 2001.7.20.

鈴木正成 （筑波大学教授）

Glycemic Index は食べ方次第

－高いも良し、低いしも良し－

佐々木敏 （国立がんセンター室長）

Glycemic Index の有効性に関する臨床研究の歴史と課題：批判的総説に

基ずく提言

柳井一男 （慈恵医大・第三病院栄養部課長）

Glycemic Index からみた麦飯の効用

グライセミック・インデックスは

糖尿病に有効か

栄養と料理：2002年5月号

ＧＩ とはどういう概念なのか、またそれに

基づく食事法は日本人にどのように

利用していけるか

田中照二が話し、

佐藤達夫（まとめ）

「低インシュリンダイエット」を

検証する

栄養と料理：2002年7月号

永田孝行（東京大学医学部研究員）

河盛隆造（順天堂大学医学部内科教授）

田中照二（聖徳大学教授）

それぞれがGIに対する認識を話した

日本 Glycemic Index 研究会

発起人

田中照二、杉山みち子、佐々木敏、横山淳一、

柳井一男、林 進、小山和作、若木陽子、

武藤正樹、田中征雄、鶴見克則、川久保清、

鄭 珠 （順不同）

平成１４年６月２日

２００２

第１回 日本 Glycemic Index 研究会

2002.7.20.

Japanese Association

for the Study of Glycemic Index

(JASGI)

略称：日本GI研究会

2002

グライセミック・インデックス（ＧＩ）

- その概念と臨床応用への期待 -

田中照二：日本食生活学会誌：

14:156-163, 2003

肝疾患での耐糖能異常

血糖コントロール

国際Glycemic Index (GI) 表

Glycemic Index (GI) 利用の臨床効果

GI の算出方法

Glycemic Load (GL) と Meal GI

杉山みち子ら 日本健康・栄養システム学会誌：

3(1),1-15.2003

米飯を基準食とした米飯の食べ方１１６項目の

GI一覧表

「ごはん食とGlycemic Index」を作成

2003

5160

2114.1 1691.6 1599.22391.3

1358.2 2476.20

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

グルコース 大福 豆大福 みたらし団子 くし団子・あん きんつば 白米飯

各食品IAUC平均値

IA

UC

グルコース 大福 豆大福 みたらし団子 くし団子・あん きんつば 白米飯＊p＜0.05，＊＊p＜0.01

（ａ vs ｸﾞﾙｺｰｽ b vs 白米飯）

＊＊a ＊＊a

＊＊ａ

＊ｂ ＊a ＊＊a

＊ｂ

＊＊a

G I の応用

炭水化物の制限よりも質が大切

米よりパン、パンより麺類、ことに蕎麦、

そしてパスタ類の利用

また、ブランドの選択も大切

雑穀類、酪農食品との併用（牛乳、ヨーグルト）

豆類をもっと食べましょう

ジャガイモはほどほどに

献立、調理の工夫が役立つ

必ずしも悪くない甘味類

もっと欲しいGIのデータ！

GIの効用

炭水化物の消化を遅らせると、

腹持ちがよい

血糖値の急上昇・急降下は

食欲を刺激

低GI食は、脂肪酸化を促進

減量中は代謝率が増す

インスリン感受性が改善

がんの予防と G I

低Ｇ Ｉ 食は、がんの発生を抑制する。 （Ａｍ．Ｊ．Ｃｌｉｎ．Ｎｕｔｒ．２００５，８２：２７７）

食物線維の多い食事などは

食後の血糖値の上昇を抑え、

インスリンの値を上昇させ難く、

がんの発生に予防的に働く。

メタボリックシンドローム

の範疇に入っている人は

将来、

心臓・血管系の病気になる

可能性があるので、充分注意

しましょう。

警告 ！