greの基礎kansaigyro.web.fc2.com/basic3/lecture12fujioka.pdf本日の内容 •第1部...
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GREの基礎箕面市立病院 藤岡 大輔
本日の内容
•第1部GREについてSEとの比較をまじえて
•第2部信号やらパルスシーケンスやら
本日の内容
•第1部GREについてSEとの比較をまじえて
•第2部信号やらパルスシーケンスやら
GREが開発されるまで
SE T1WI で Dynamic撮影したいな~
TR : 500ms matrix : 256 NEX : 1 スライス : 20枚
撮像時間 = 42分40秒
30秒で撮影できるように条件調整
TR : 500ms matrix : 3 NEX :1 スライス : 20枚
撮像時間 = 30秒
何故撮影時間が長い?
T1WI SETR : 500ms matrix : 256 NEX : 1
撮像時間 = 2分8秒
T2WI SETR : 3000ms matrix : 256 NEX :1
撮像時間 = 12分48秒
SE
RF
Gs
Gp
Gro
エコー
90° 180° 90°
ここが長い
TR
TR延長の原因
高SNR高コントラスト
T2*の影響排除
高分解能で撮影時間短縮したい・・・
TR延長の原因180°パルス邪魔だな・・・何かいい方法は・・・
A. TSE(FSE) or GRE
GRE
RF
Gs
Gp
Gro
α° α°
GRE特徴①
FAが小さい(<90°) 縦磁化の回復が早いコントラスト SNRは低下 アーチファクト多い
RF
Gs
Gp
Gro
α° α°
GRE特徴②
位相分散の再収束に180°パルスを使わないその分だけ撮影時間(TR)が短くなる
RF
Gs
Gp
Gro
α° α°
GRE特徴③
位相分散は周波数方向の傾斜磁場で再収束GREと呼ばれるSEとは異なる信号を収集
RF
Gs
Gp
Gro
α° α°
180°パルスの役目
磁場の反転(早い)
GRE特徴④
GREはT2*減衰する信号 T1とT2*を強調磁化率に敏感!!
RF
Gs
Gp
Gro
α° α°
SE VS GRE 撮像時間
SE T1WITR : 500ms matrix : 256 NEX :1
撮像時間 = 2分8秒
GRE T1WITR : 10ms matrix : 256 NEX :1
撮像時間 = 2.56秒
初めてのGREは1986年のFLASH(GREの原型)
本日の内容
•第1部GREができるまで
•第2部信号やらパルスシーケンスやら
GREについて
90°,180°パルス使用してないどこから発生した?
RF
Gs
Gp
Gro
α° α°
FID(自由誘導減衰)ってなに?
RFパルス
FID(GREの元)
NMR信号の原型
FIDの特徴①
片流れの信号RFパルスと重なって一部観察不可このままでは信号として扱えない
FIDの特徴②
完全に均一な状態ではT2減衰 ゆっくり消滅する
FIDの特徴③
磁場の不均一人体内部の不均一
T2*減衰 かなり早く消滅
a
Gro
信号をもっとはやく分散負の方向の磁場を印加
FIDを信号化しよう①
a
2a
FIDを信号化しよう②
Gro
分散した信号を揃えるため正の方向の磁場を印加
a
2aGRET1,T2*WI(少しT2WI)
Why?2a
FIDを信号化しよう③
Gro
a
a
正確なGRE(信号)ではない
Gro
a
2aGRE
正確なGREを観測!
Gro
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
GRE撮影してみた①
RF
Gro
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
GRE撮影してみた②
RF
Gro
?
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
GRE撮影してみた③
RF
Gro
?
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
正体は・・・
RF
Gro
STE(SE)
SET2WIの信号
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
STEについて①
RF
Gro
残存横磁化SEとしてでてくる
STEについて②
• 残存横磁化がRFパルスのせいで位相が収束してSEとして発生(T2WIのコントラスト)
• SSFPではFID(GRE)に重なって発生(T1WIの信号受信時にすごく邪魔)
• 邪魔だけど信号(主役)として利用することも(MRSのSTEAM法など)
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
RF
Gro
定常状態自由歳差運動(SSFP)(steady-state free precession)
GRE + SE(STE)重なって信号発生
このままではコントラストがよくわからん
FFET1FFET2FFE
BFFE
非コヒーレント型SSFP
RF spoilinggradient spoiling
コヒーレント型SSFP
rewinder
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
コヒーレント型 balanced FFE(TFE)
RF
Gro
全部まとめて受信BFFE
T2/T1WI(T1,T2値)高SNR 短時間撮影
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
非コヒーレント型について①
RF
Gro
いらない信号をspoil = ダメにする
GRE or SE(STE)でコントラストが違う
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
非コヒーレント型について②
RF
Gro
T1FFE T1WI(T2*WIも混じる)gradient spoilingRF Spoiling
α° α° α° α°
FID
GRE
TR TR TR TRα°
非コヒーレント型について③
RF
Gro
FFE(+SE)FFE+SE
MS2D,3D,TFE
T1,T2*WI
gradient spoiling*longTRではSEが自己消滅
α° α° α° α°TR TR TR TR
α°
非コヒーレント型について④
RF
T2 FFE Heavy T2WI過去にMRCP
Time invertedRead out Gradient
gradient spoiling VS RF spoiling
gradient spoiling RF spoiling
横磁化消去方法 磁場傾斜 RF
TR・撮像時間 長 短
渦電流の影響 あり なし
スライス面の制限 あり なし
RF位相調整 不要 細かく必要
検波 容易 複雑
残留横磁化消去 △~○ ◎
T1 GREを取得 RF spoiling gradient spoiling
T2 SEを取得 Time inverted Read out Gradient
balanced GRE+SE+STE spoilingなし
シーケンスとコントラストまとめ
FFE T1FFET2FFE BFFE
代表的な強調されるコントラスト
T1,T2* T1heavy
T2T2/T1
*パラメータの設定次第で他のコントラストも撮像可能
まとめ
•GREについて簡単に解説
•GREのパルスシーケンスについて解説
*詳細な解説は今回極力省いた
教科書で復習してください
参考文献 荒木 力.決定版MRI完全解説,秀潤社,2008