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大阪教育大学 2018 2018年4月入学者用 大学院教育学研究科 大学院連合教職実践研究科 特別支援教育特別専攻科 Osaka Kyoiku University

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大阪教育大学 学務部入試課  〒582-8582 大阪府柏原市旭ヶ丘4-698-1 TEL072-978-3324

大阪教育大学

20182018年4月入学者用

■ 大 学 院 教 育 学 研 究 科

■ 大学院連合教職実践研究科

■ 特別支援教育特別専攻科

OsakaKyoiku

University

h t t p : / / o s a k a - k y o i k u . a c . j p /

高い教育的指導力と研究能力をもつ人材の育成

※( )内の数字は外国人留学生の人数(内数)です。

大学院教育学研究科概要

▶ P.24

平成29年4月1日 現在平成29年度 大学院教育学研究科入学定員・現学生数・入試結果一覧

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10

4

18

14

8

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6

1

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3

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19

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222

11

12

3

10

19

4

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3

1

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5

14

0

17

6

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16

25

176

30

22

7

28

33

12

17

9

2

25

16

28

3

34

12

31

35

54

398

15

10

6

6

15

7

14

5

3

11

10

10

3

15

12

16

12

21

191

学校教育専攻

特別支援教育専攻

国語教育専攻

英語教育専攻

社会科教育専攻

数学教育専攻

理科教育専攻

家政教育専攻

技術教育専攻

音楽教育専攻

美術教育専攻

保健体育専攻

養護教育専攻

実践学校教育専攻(夜間)

国際文化専攻

総合基礎科学専攻

芸術文化専攻

健康科学専攻(夜間)

合 計

(3)

(3)

(3)

(3)

(2)

(2)

(3)

(1)

(4)

(1)

(4)

(29)

(2)

 

(3)

 

(1)

(1)

 

 

 

 

 

(1)

(1)

 

 

 

(3)

(1)

 

(13)

(1)

(2)

(2)

(2)

(2)

(2)

(1)

(1)

(3)

(16)

区 分 入学定員 現学生数 1年次 2年次以降

男 16女 14

男 6女 16

男 4女 3

男 14女 14

男 25女 8

男 9女 3

男 10女 7

男 3女 6

男 2女 0

男 4女 21

男 6女 10

男 21女 7

男 0女 3

男 18女 16

男 6女 6

男 24女 7

男 8女 27

男 17女 37

男193女 205

(3)

(3)

(3)

(3)

(2)

(1)(1)

(1)(2)

(1)

(1)(3)

(1)

(1)(3)

(8)(21)

20

13

4

12

23

7

16

5

3

15

8

23

1

23

10

19

39

39

280

(9)

(3)

(1)

(1)

(3)

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(2)

(2)

(6)

(1)

(5)

(35)

志 願 者

男 6女 14

男 3女 10

男 4女 0

男 8女 4

男 15女 8

男 7女 0

男 10女 6

男 2女 3

男 3女 0

男 5女 10

男 4女 4

男 17女 6

男 0女 1

男 13女 10

男 4女 6

男 13女 6

男 10女 29

男 18女 21

男 142女 138

(9)

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(1)

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(1)(2)

(1)

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38

38

266

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(1)

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(32)

受 験 者

男 5女 13

男 3女 10

男 4女 0

男 8女 4

男 15女 7

男 5女 0

男 10女 6

男 2女 3

男 3女 0

男 3女 10

男 4女 4

男 17女 5

男 0女 1

男 13女 10

男 4女 5

男 11女 5

男 10女 28

男 18女 20

男 135女 131

(8)

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5

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5

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7

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194

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(1)

(15)

合 格 者

男 5女 6

男 3女 10

男 2女 0

男 8女 4

男 13女 5

男 5女 0

男 7女 6

男 2女 3

男 3女 0

男 2女 8

男 2女 3

男 9女 4

男 0女 0

男 10女 7

男 3女 4

男 10女 5

男 6女 15

男 10女 14

男100女 94

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(1)

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(1)

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169

▶ P.2

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入 学 者

男 5女 6

男 2女 10

男 2女 0

男 7女 2

男 13女 4

男 4女 0

男 5女 5

男 2女 1

男 1女 0

男 2女 6

男 2女 3

男 9女 4

男 0女 0

男 10女 7

男 3女 3

男 8女 4

男 4女 11

男 10女 14

男 89女 80

1975年京都大学大学院修士課程修了。1982年京都大学農学博士。1976年9月大阪教育大学助手として採用され、助教授を経て、1996年に教授。2008年大阪教育大学国際センター長

(2014年3月まで)。この間、1989年~1990年米国カンサス州立大学客員教授、1993年~1994年オーストラリア連邦科学産業研究機構研究員(文部省在外研究員)。遺伝学、ゲノム科学、遺伝教育を専門とし、植物の分子細胞遺伝学の分野を切り拓き、特に遺伝子やゲノムの可視化の研究に貢献した。1999年「有用植物染色体の画像解析と分子細胞遺伝学的研究」で日本育種学会賞を受賞。著書に「植物の遺伝と育種」、「クロモソーム」、「遺伝学の基礎」。

P R O F I L E

大学院教育学研究科(修士課程)は、学部における一般的および専門的教養の基礎の上に、広い視野に立って高い学識を修め、専門分野における理論と応用の研究能力および教育実践における教育研究の推進者としての能力を養成することをめざしています。

大 学 院 連 合 教 職 実 践 研 究 科   概 要

▶ P.26特 別 支 援 教 育 特 別 専 攻 科   概 要

1

大阪教育大学 副理事(研究・国際担当) 副学長 大学院教育学研究科主任

向井 康比己 YASUHIKO MUK AI

 大阪教育大学は、明治7年に設置された教員伝習所を起源とし、140年の歴史と伝統をもつとともにグローバル化時代に対応した我が国有数の教育系大学です。本学の使命は、実践的な教職能力を養う優れた教員養成教育を推進し、豊かな教職能力を持って教育現場を担える学校教員を育成することと、学術と芸術の多様な専門分野で総合性の高い教育を推進し、高い専門的素養と幅広い教養をもって様 な々職業分野を担える人材を育成することです。 昭和43年には、専門分野における理論と応用の研究能力と、教育実践の場における教育研究の推進者としての能力を養成することを目的に大学院教育学研究科(修士課程)が開設されました。教育学研究科には夜間大学院2専攻を含む18専攻があり、教員養成系の諸専攻では、学校が抱える複雑かつ多様化した今日的課題を解決していくために、高度な専門性と実践的指導力を兼ね備えた資質の高い教員の養成をめざしています。また、教養学科系の諸専攻では、各分野の先導的研究をもとにそれらが融合した学際的知見を修得し、現代社会の多様な課題に対応できる探求能力を養い、さまざまな職業分野で課題解決能力を持って主導的立場を担える人材の育成をめざしています。さらに、平成27年に私立大学との連携による大学院連合教職実践研究科(連合教職大学院)が設置されました。そこでは、より実践的な指導力・展開力を備えた新人教員の養成と、現職教員を対象にして地域や学校において指導的役割を果たし得るスクールリーダーを養成します。 本学大学院には、協定校における海外での教育実習体験プロジェクトや英語を母語としない国において英語を指導することができるTEFL資格取得研修などユニークなプログラムが用意されています。大学院在学中に国際学会で受賞したり、国際大会で入賞したりするなどグローバルに活躍する学生もいます。また、本学大学院の卒業生は、義務教育諸学校での指導的教員、高校教諭、大学教員、企業経営者、芸術家など社会のいろいろな分野で活躍しています。 大阪教育大学は、社会や地域に広く貢献する大学院を一層充実するため,現職教員や社会人、外国人留学生の受入れを積極的に進めています。皆さん、私たちとともに大阪教育大学大学院での教育と研究をとおして、大阪から世界へと羽ばたこうではありませんか。

2 3

幼児教育の現場での実践研究ができる教員の養成を目的とし、現場での課題解決のための理論的・実践的・臨床的アブローチが可能となる点に力点を置いています。世界の幼児教育との比較研究も視野に入れ、幼児教育・幼児心理等の専門的学習、保育現場とつながった実践的・臨床的学習の機会を提供しています。院生には、幼稚園教諭専修免許状を取得し、現場でのリーダー的存在となることが期待されています。各種専門職、他大学の博士課程に進学し大学教員となる方も多く、本専攻の教育水準の高さを示す一つの指標といえます。

道徳教育についての専門的知識の獲得とその実践への応用力を身につけることを目的としています。具体的には、わが国の学校教育における「特別の教科 道徳」の授業研究を中心に、他国も含めた道徳教育全般についての研究や、周辺領域の知見を採り入れた道徳そのものについての理論的な基礎研究までを対象とし、そこから教職を含めた社会への関心を拡張していくことをその目的としています。道徳教育学コースは、道徳教育のみを専攻する国内でも珍しいコースであり、道徳教育についての研究に専念し、深めていく環境としては恵まれています。また、各附属小学校での道徳授業の実践は高いレベルにあり、附属小学校との交流から道徳授業における実践力を身につける機会や自身の研究成果を附属各校で実証的に検証する場も保証されており、理念的なレベルにとどまらぬ研究環境を提供できるという特色を有しています。

18の専攻 大学院 [教育学研究科(修士課程)]

学校教育専攻教育の場で指導的な役割を担える人材を育成

■教育学コース [教授] 瀬戸口 昌也/[准教授] 臼井 智美・高橋 一郎・八田 幸恵・福田 敦志・吉田 茂孝■心理学コース [教授] 白井 利明・高橋 登・水野 治久/[准教授] 上田 裕美・小松 孝至/[講師] 渡邉 創太■道徳教育学コース [教授] 金光 靖樹■幼児教育学コース [教授] 戸田 有一/[准教授]加藤 あや子・中橋 美穂

教員紹介

■特別支援教育学コース [教授] 冨永 光昭・井坂 行男/[特任教授] 金森 裕治■特別支援心理学コース [教授] 山本 利和・西山 健/[准教授] 平賀 健太郎/[講師] 三盃 亜美■特別支援臨床学コース [教授] 藤田 裕司・山本 晃

目 的

概要・特色

教育哲学、教育史学、教育方法学、教育社会学、学校経営学、教育行政学のそれぞれの教育学分野の研究を通して、教育の諸問題や諸課題について専門的な立場から取り組み、掘り下げることによって、教育学の理論的専門性を深めるとともに、より高い教職的実践力の育成を図ります。各教員は、それぞれが学会役員や教育委員会・学校の研究助言者等として、学界・学校現場の指導的な立場で活躍しています。それらの知見は院生指導にも生かされ、学生は教育改革のリアルタイムの情報に触れながら、独創的な研究に取り組んでいます。

概要・特色

教育学コース 心理学コース

幼児教育学コース 道徳教育学コース

 コース開講科目

■ 障害児教育特講Ⅰ・Ⅲ(必修)■ 障害児教育特講Ⅱ・Ⅳ(選択)

 主な授業内容

「障害児教育特講Ⅰ・Ⅲ」特別支援教育の現状と今後の課題を踏まえて、理論的背景、研究動向、実践的な検討及び授業分析を含めて、総合的多面的に講義します。

開講科目特別支援教育実践研究Ⅰ・Ⅱ(必修)授業内容様々な障がいや心理的問題を抱える幼児・児童・生徒の教育的支援の場面を見学・実習し、検討します。

将来、特別支援教育コーディネーターをめざす人は、共通科目を全て履修しておくことが望ましい。共通科目/特別支援教育基礎研究、特別支援教育論、発達支援教育論、教育支援計画論、教育相談支援論、教育臨床特論Ⅰ・Ⅱ主な授業内容/特別支援教育をめぐる基本的課題とその研究方法、現在の教育・研究の動向について、特別支援教育学・特別支援心理学・特別支援臨床学の各専門分野から多面的に講義を行います。

 コース開講科目

■ 障害児心理特講Ⅰ(必修)■ 障害児心理特講Ⅱ~Ⅳ(選択)

 主な授業内容

「障害児心理特講Ⅰ」障がい児を理解し適切な支援を行うのに必要な心理学での研究と理論を、学習、知覚、発達、社会の領域別に講義します。

 コース開講科目

■ 障害児臨床特講Ⅰ(必修)■ 障害児臨床特講Ⅱ(選択)

 主な授業内容

「障害児臨床特講Ⅰ」特別支援教育の対象となる幼児・児童・生徒の障がいの病態理解のために必要となる医学的知識の中で、中枢神経系の解剖、生理について講義します。

特別支援教育、特別支援心理、特別支援臨床の教育研究分野以外に「教育実践」「課題研究」「共通科目」を設けています。

教育実践 共通科目

開講科目課題研究Ⅰ・Ⅱ(必修)授業内容それぞれの研究分野に関連する特定の課題を設定し、研究します。

課題研究

教育心理学・学習心理学・発達心理学・学校臨床心理学の4領域にわたって演習形式を中心とした各種講義が開講され学校教育や心理的援助との関連も視野に入れながら専門的な理解を深めます。修士論文では、心理学の方法論に基づいて実験・調査・観察等による実証デ一タを収集・分析し、考察します。在籍する教員の専門分野が心理学の幅広い領域にわたり、かつ教員が連携しながら大学院生の指導にあたるため、学生は研究テーマに関して複眼的な視点から考察を深めることができます。多くの学生が学外で心理的援助に関連する活動に参加するなど、理論と実践の両立が重視されています。

特別支援教育専攻では、インクルーシブ教育システム構築の観点から、特別支援学校、幼・小・中・高等学校ならびに各種施設における特別なニーズのある子どもたちの能力や個性に応じた専門的な教育的支援を追求することによって、特別支援教育における指導的教育者、特別支援教育コーディネーター、研究者等を育成するこ

OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

特別支援教育専攻インクルーシブ教育システム構築の観点から特別支援教育をめざす人材を育成

●幼稚園教諭専修免許状●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状  国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、  保健、技術、家庭、英語●高等学校教諭専修免許状  国語、地理歴史、公民、数学、理科、音楽、美術、  工芸、書道、保健体育、保健、看護、家庭、工業、  英語●養護教諭専修免許状

取得可能な免許状

●特別支援学校教諭専修免許状

取得可能な免許状

特別支援臨床学コース特別支援心理学コース 特別支援教育学コース

教員紹介

とを目的としています。そのために、特別支援教育学、特別支援心理学、特別支援臨床学の3つのコースを設置しています。それぞれのコースでは専門分野の研究を深めるとともに、教育実践現場で求められる教育・心理・臨床面の専門的知識・能力を養いながら、特別支援教育の専門家を育成します。

1学年の定員は3つのコースを合わせて10名となっています。特に、特別支援教育に関わる専門的な知識の習得に加え、一定水準の研究を行うことができるようになるだけの研究方法等の修

得が要求されます。特別支援教育の現場は、子どもたちの障がいの多様化、重度化、重複化をはじめ、様々な課題に直面しています。このような課題に対応するために、明確な課題意識をもつ

目 的学校教育専攻では、教育科学や人間科学的な視点に立って、子どもたちの指導や学校経営ができるようになるための研究,並びに教育科学そのものの研究を深めることによって、教育の場で指導的な役割を担える人材を育成することを目的としています。そのために、専攻に教育学、心

理学、幼児教育学、道徳教育学の4つのコースを設け、それぞれの専門分野の研究を行うとともに、そこで培われた深い見識を高い実践力に結びつけることのできる創造性と,教職を含めた社会への幅広い関心を併せ持った人材の育成を目指します。

本専攻は、教育学、心理学、幼児教育学、道徳教育学の4つのコースに分かれており、それぞれの専門で深い見識や高い実践力を身につける

とともに、教職を含めた社会への幅広い関心を養っていきます。 ことはもちろん、課題解決にあたって、適切なア

セスメントの実施に基づく適切な指導と必要な支援を追求することができる教育者ならびに研究者になることをめざします。

4 5

①生成文法に基づく統語論②統語構造構築理論の開発③構文研究

寺田 寛英語学特論Ⅰ・Ⅱ課題研究Ⅰ・Ⅱ

①主語の中に疑問詞があったらどのような 疑問文ができるか②修飾要素の構造を探る③英語学習者は再帰代名詞をどれだけ 正しく使えるのか

生成文法理論に基づく統語論。(母語話者はどのような文法知識を身に付けているのか。普遍文法と媒介変数。)その他にも、構文研究。文法の記述的研究。

研究テーマ教員氏名・大学院担当講義 修士論文の指導例 

指導可能分野

①英語学習者の文理解プロセスの 解明②文理解プロセスの特徴と英文法 発達の関係③英語理解の自動化プロセス

橋本 健一言語学と英語教育論Ⅰ・Ⅱ課題研究Ⅰ・Ⅱ

①英語学習者の文理解プロセスの解明②文理解プロセスの特徴と英文法発達 の関係③英語理解の自動化プロセス

心理言語学を基盤とした第二言語習得理論研究、およびそれらを背景にした英語教育研究。学習者がどのように英語を使っているかを知ることで(理論研究)、どのような活動がなぜ有効なのか(英語教育研究)。

■国語学コース [教授] 井上 博文・野浪 正隆■日本文学コース [教授] 堀 淳一・成實 朋子■国語科教育学コース [教授] 松山 雅子・土山 和久・住田 勝

教員紹介

■英語学コース [教授] 寺田 寛/[准教授] 橋本 健一■英語科教育学コース [教授] 加賀田 哲也・吉田 晴世/[准教授] 生馬 裕子・橋本 健一・箱﨑 雄子

教員紹介

国語学コースは書き言葉の研究と話し言葉の研究を行っています。書き言葉の研究では、詩や小説がどんな叙述を組み合わせて意味的統一しているかを、詳細な叙述分析(叙述内容を状況・行動・談話・心理に分ける。叙述方法を描写・記述・説明・評価に分ける)によって明らかにします。対象にする文章は、時代やジャンルを問いません。話しことばの研究では、日本語話体論と方言語彙論の研究を行なっています。話体論では日常生活語や各メディア媒体の言葉、職業語、教室言葉や学校生活語など、日本語のさまざまな談話の分析、方言語彙論では日本語諸方言のいろいろな意味分野の語彙の体系・構造、造語法、位相差の解明をめざしています。

日本文学コースでは国語科の教材として扱われる古典文学、近代文学、児童文学、漢文学などの各分野に関する豊かな知識の獲得と、教育の場における実践の間に確かな架橋を構築することを目指しています。日本の各時代、各様式の文学作品の多角的な視点による考究、研究史、享受史の丁寧な検証、それらを踏まえた様々な読みの可能性を見出し、現代の国語教育の場における文学教材への新たなアプローチの方法を探ります。

国語を学ぶさまざまな背景を持った子どもたちが、物語などの国語教材と教室で出会う。国語教育研究とは、学び手としての子どもたちと、学ぶ内容としての国語教材とをどのように出会わせるのかという問題を一心に考える学問領域です。そのための取り組みとして、言語発達に関する研究。国語教材教材研究。国語カリキュラムに関する研究や、国語科学習指導の研究など、さまざまな研究の方法論があります。わけても諸外国の言語教育の成り立ちや展開を、その諸外国のそれぞれの社会文化的状況の中でとらえ、そこから我が国の国語教育を考えていくための知見を見出していく取り組み。いわゆる

「比較国語教育研究」は、我が国で現在最も本格的な取り組みができる大学院だと言うことができるでしょう。

OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

国語教育専攻ことばを磨き、ことばを磨く実践の担い手を育てる

英語教育専攻英語力と情報能力の結合を図りつつ国際的な視点での研学

国語学コース 日本文学コース 国語科教育学コース

本格的な国際化の時代を迎え、語学教育へのニーズはますます高まっています。しかし、その要求に応えられる語学教員の数は決して十分でないのが現実です。これからの英語教育は、従来の言語知識偏重の教育から、実践的コミュニケーション能力を養成する方向に転換することが強く求められています。そのためには、英語教育学に関する高いレベルの知識と指導力と教師自身の英語運用能力を身につけ、学ぶ側に高い学習目標の設定と動機付けによる意欲的

英 語 学コース

英語科教育学コース

目 的今日の子どもたちの言語生活は、これまでになく複雑化しています。複合的なメディア作品と刺激的な新しい言葉が生まれ瞬く間に消費され流動していく現代。いわゆる知識基盤社会の到来によって、これまで以上に社会参加のための言語の力の重要性が叫ばれています。このような社会に対峙し参加し生きていく一人ひとりの子どもたちの言語生活の充実のために、国語教育の果たす役割は、今日、非常に重要なものとなって

いるのです。国語教育専攻では、こうした状況に対応するために、国語学、日本文学、国語科教育学の3つのコースを設け、それぞれの専門分野に関する精緻な研究能力の育成を行います。そしてそのことを通して、国語教育が直面する高度で複雑な課題に取り組む、研究的視野を持った、積極的に行動する国語教育実践者の養成を目指しています。

目 的英語教育専攻では、英語科教育及び教科内容の高度な専門知識を持ち、確かな英語の運用能力を有する教員の養成、さらには、英語力と情報能力の結合を図りつつ国際的な視点で研学することによってグローバルな視野を持つ指導者の養成を目的としています。そのために、専攻に英語学、英語科教育学の2つのコースを置き、英語学及び英語科教育学についての学問

的・科学的・理論的・実証的な観察・検討・考察によって、理論と実践、考察と創造の両方の立場から、英語授業はどうあるべきか、英語学習の動機付けはどのように作用するのか、これまでの指導内容は適切であったか、教材はどうあるべきかなどを熟考でき、高い情報処理能力をもって時代のニーズへ意欲的に対応出来る人材の育成を目指します。

●幼稚園教諭専修免許状●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 国語 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 国語 ]

取得可能な免許状

●中学校教諭専修免許状 [ 英語 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 英語 ]

取得可能な免許状

概要・特色概要・特色

国語教育専攻は、次の表に掲げる国語学・日本文学・国語科教育学の3コースからなっています。それぞれのコースは、それぞれの専門領域をカバーする専任教員が担当する授業科目を提供しています。国語教育専攻に学ぶ大学院生は、それぞれの研究的興味・関心に応じてコース選択をすることになります。そして、そうした自身の選んだコースで学び得たことを軸として、修士論文への取り組みを行います。そして、その結果、

それぞれの専門領域に応じて、高度な専門的研究能力を開発することができるようになっています。しかしまた、これらのコースは相互に柔軟な組み合わせができるようにもなっており、3つのコースが提供するすべての専門領域を広く学ぶことができるよう設計されています。国語教育をめぐるそれぞれの専門領域を広く学びつつ、自身の興味関心に基づいてより深い探求が可能になっています。これは、この国語教育専攻が、単にそれ

ぞれの専門コースの研究能力の高度化のみを探求するだけではなく、幅広い言語教育の知見や教養を涵養することを求めているからです。それは、大学院修了後に多くの大学院生を待ち受けている、国語教育実践の現場に立ったとき、何よりも優れた実践を行う担い手として、つまり国語教師として活躍することのできる高度な力量の形成を求めているからです。

英語教育講座の専門分野には、英語学と英語科教育学があります。本講座の特徴・特色は、次の3点になります。❶ 言語理論・言語習得理論に根ざした、真に効果的な英語教育を重視している。❷ 国外(例:カナダ・オーストラリア・台湾)での様々な実習を通じて、授業力及び英語力を高めることを重視している。❸ 3年間の教員免許プログラムが用意されてい

るため、たとえ教員免許状を持っていない大学卒業者にも英語の教員免許状取得の機会を提供している。このような方針にもとづいて、研究と教員養成を行っていますので、国内外から大勢の志願者を受け入れています。そして、英語教員として高い能力を身に付けた修了生を教育界に送り出しています。英語教育専攻では修士論文を英語で書くことに

なっています。50ページ以上にわたる長い論文となりますので、それだけでもたいへんですが、その内容を質的にも研究論文に相応しいものに仕上げなければなりません。そのためには、準備を含めて調査・研究などに多くの時間と労力が必要となります。しかし、これを書き上げることができるということは、教師として必要な英語力や思考力を有しているということで、チャレンジしがいのある作業であるといえます。

な学習と達成感から生まれる大きな喜びを与えることが重要です。現場に直結する理論と実践が一体になった教育を展開するとともに、最近の新しい英語環境を考慮した科目を配していることが、本コースの大きな特色です。これまでの修士論文には、学習動機、指導法、教材、評価、 ICT、教師信念、国際理解、小学校英語等をテーマとしたものがありました。

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日本史と世界史上の事実とそれをめぐる様々な問題を明らかにする方法、それらの事実に関する様々なとらえ方、そして、それらの事実を現在のわたしたちが学ぶ意味などについて研究します。その上で、自ら問いを立て、自ら調べ、歴史的事実とその多様な意味を明らかにできる知識と能力を身につけた教員を養成することを目指しています。

地理学コースでは、自然地理学、人文地理学、地理教育に関わる研究に取り組んでいます。野外調査や地理情報システム(GIS)の活用といった技能の習得を重視しています。特に、GISの活用のために、10人程度が同時にGISソフトウェアを利用できる環境を整備しています。それらの活動を通して、高度な地理的技能を身につけた教員の養成を目指しています。

人と人との関係を研究する社会学の方法論をもとに、現代社会の諸問題や身近な人間関係など、幅広い社会的事象について研究します。とくに社会調査(質問紙調査・インタビュー調査・フィールドワーク・統計資料収集など)の専門的知識と実践的技能を活かし、社会科分野に関わる「調べ学習」などの探究的学習において高い指導力を身に付けた教員を養成することを目標にしています。

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社会科教育専攻広い世界で生起する様 な々社会問題を探求

数学教育専攻算数・数学教育の研究と実践に関して中心的な人材の育成

目 的社会科教育専攻では、一地域から地球規模の範囲で生起する様々な社会問題に対して、専門分野並びに教育実践についての研究能力を育成し、社会科学・人文科学に関わる教育研究を指導的立場で推進しうる人材を養成することを目的としています。そのために、専攻に歴史学、地理学、法学・政治学、経済学、社会学、哲学・倫理学、社会科教育学の7つのコースを設け、それ

ぞれの視点からの教育と研究を行うとともに、環境、共生、国際理解等の多面的な問題についても、広い視野からの知見を提供し、これによって鋭い探求力と柔軟な思考力をもち、学問の成果を社会的活動と学校教育に具現しうる創造性豊かで倫理観の高い指導者の育成を目指します。(平成29年度時点で、法学・政治学及び経済学は専任教員が欠員となっています。)

目 的数学教育専攻では、これまでに培った基礎能力を一層深め、専門分野並びに教育実践に関する理論と応用についての研究能力を育成することによって、算数・数学についての教育と研究を指導的立場で推進しうる人材の養成を目的としています。そのために、専攻に数学コースと数学教

育学コースの2つのコースを設け、それぞれの専門分野の研究を行うとともに、教育の現場における算数・数学教育の研究と実践に関して中心的な役割を担うことが出来る人材の育成を目指します。

●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 社会 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 地理歴史、公民 ]

取得可能な免許状

●幼稚園教諭専修免許状●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 数学 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 数学 ]

取得可能な免許状

概要・特色概要・特色

本専攻にあっては、❶教科教育を通じた指導力向上、❷社会科関連各教科の内容研究、を主として、さらに❸専門科学分野の学問的研究、の3つの能力の向上を目指しています。現在、大学院には、各学年15名前後が在学しています。大学院修了後の進路は、小中高校教諭、公務員、他大学院博士課程進学、一般企業など多様ですが、近年の教員志望者の採用率は高くなってきています。また、現職の教員が大学院で学んだのち、現場に戻ることも珍しくありません。本専攻の特色は、「一地域から地球規模の範囲で生起する様々な社会問題への学問的探求」と

これに関連する「学校教育での教授法と教材開発」という多様なニーズに応じることにあります。それに応じるために、専任14名を含む20余名の教員が60種類に及ぶ幅広い講義と演習を提供しています。各コースは、社会科教育専攻のみならず、各々の関連分野についての教育ニーズに応え、また、環境・共生・国際理解など多面的な問題についても、広い視野からの見方を提供しています。これにより、小学校生活科、小中学校社会科、高校地歴、公民科の実践的指導力の向上(各専修免許取得可)と、学生の学問的資質や総合的教養の

向上とを図ることができます。学生は、一つのコースの専門分野を深く追求することも、コースあるいは専攻を越えて指導を受けることもできます。勉強の環境として、教室と図書館のほかに、教員研究室に隣接したコース毎の共同研究室があり、そこには専門書・専門雑誌、研究用机、コピー機、コンピュータなどが設置されています。大学院生は、いつでもそこで勉強し、教員から懇切丁寧な指導が受けられます。またティーチングアシスタント制度などを利用して、実習や演習などで学部学生の指導もすることがあります。

数学コースと数学教育学コースの2コースで構成。修了後、大学や研究機関の研究者として、

また小・中・高等学校の指導者として活躍する道が開けています。

■歴史学コース [教 授] 伊藤 敏雄・田中 ひかる [准教授] 櫻澤 誠■地理学コース [教 授] 水野 惠司・山田 周二・山近 博義■社会学コース [教 授] 串田 秀也・小林 和美

■哲学・倫理学コース [教 授] 岩田 文昭・倉本 香               松本 啓二朗■社会科教育学コース [教 授] 飯島 敏文・手取 義宏 峯 明秀

教員紹介

■数学コース [教授] 田中 秀典・馬場 良始・瀬尾 祐貴/[准教授] 岡安 類・貞末 岳■数学教育学コース [教授] 柳本 朋子/[准教授] 真野 祐輔

教員紹介

社会学コース地理学コース歴史学コース「教育とは何か」、「自己とは何か」、「善とは何か」、「神とは何か」などのさまざまな問いから哲学・倫理学は出発します。哲学・倫理学コースでは、幅広い専門領域を持った3人の教員の指導のもと、西洋・日本の哲学者・思想家・宗教家のテキスト読解を中心におきながら、各学生の問いを学問的に深めることを目指しています。

社会科教育学の中に諸科学の知見に代わるものがあるわけではありません。一方、社会科に関わる諸専門科学を極めてもどのように社会科授業を実施すれば良いのかという問いに対する答えが得られるわけではありません。社会科教育学コースでは、さまざまな見地から社会科授業の構想、実践、評価にアプローチします。各教員が担当する授業や課題研究の他に、コース全体で取り組む合同課題研究の機会を設けています。

社会科教育学コース哲学・倫理学コース

数学コースには、解析学、幾何学、代数学の専門分野があります。解析学は、さまざまな専門分野の複合体です。本学では、作用素環、作用素不等式、確率論を各教員が担当します。入学後は、学部で学んだ微分積分学・線形代数学・関数論などを基礎に、それぞれの担当教員の下で専門を深く学んでゆきます。おおよそ1年次では、専門書の精読等を行い、専門分野の基礎を学んでゆきます。そのあと研究を行い修士論文を作成しますが、その過程を通じて、教員や研究者としての高い能力を身につけることを目標としています。解析学は、その数学的な厳密さ・美しさとともに、幅広さを持ちます。たとえば、作用素は量子力学に、確率論はランダムな運動に関連するなど、さまざまな物理現象にかかわります。こういった幅広さは、指導的な役割を果たす教員や研究者としてふさわしい素養のひとつといえます。また、各専門分野ごとに豊富なテーマがあり、それぞれ数学としての深さや美しさを持ちます。修士論文作成などを通じて、その面白さを体得することを目指しています。幾何学に関しては、位相空間論を基礎とした曲線や曲面に関する幾何学を研究します。位相幾何学は、ユークリッド空間の性質を基礎として、個々の図形が持っている性質のうち、図形のつながり具合を

数学教育学コースの専門領域には、目標論、認知論、教育課程論、教育内容論、学習指導論、数学教育史、比較数学教育、ICT 機器の教育利用など、多様に存在します。本コースでは、これらの専門領域のいずれかに足場をおきつつ、他の専門領域と関連させて研究を深めます。数学教育学コースでは、算数・数学教育に関するある程度の予備知識をもっていることを前提に、講義や演習が展開されます。自ら最も関心のある課題を、数学教育学の専門領域で捉え直し、研究を深め、修士論文に纏めます。一連の研究を通し、算数・数学教育に関する幅広い知見を身に付けることができるでしょう。

数学コース 数学教育学コース

研究する学問です。多くの応用があり、社会現象の研究にも使われています。幾何学的な素養として、平面と空間の等長変換に関すること、ユークリッド空間のいろいろな性質と非ユークリッド幾何学について、円錐曲線や2次曲面などの性質等について学び、曲線や曲面に関する基礎的な理論を習得します。それらを用いて、数学的、論理的思考を行い、数学に関する能力を伸ばします。さらに進んで修士論文のための研究を行うことにより、指導的な教員としての高い能力を養成します。代数学に関しては環論、もっと詳しく言うと表現的環論と言われる R-加群論の研究を行うことができます。この分野は代数学のエッセンスとも言える多様性をもっており、その研究を通して抽象的思考・論理的思考のトレーニングを行い、数学的なものの見方・考え方を身につけることができます。この分野の最も有名な教科書は F. W. Anderson and K. R. Fuller著 Rings and Categories of Modules, Graduate Texts in Mathematics 13

(Second Edition)(Springer-Verlag(1992) ISBN0-387-97845-3 or ISBN3-540-97845-3)であり、この教科書を通して、環論・R-加群論の基礎理論を習得し、さらに進んで修士論文作成を目標とした研究を行うことができます。

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理科教育専攻自然科学の教育・研究を推進する人材を養成

家政教育専攻多様な社会変化や生活課題に対応できる人材を養成

OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

目 的理科教育専攻では、大学の学部教育で培った基礎の上に立ち、自然科学や理科教育学の専門分野についての研究能力のさらなる育成を目指します。そして、学校教育の場において指導的な立場にたち、理科や自然科学の教育並びに研究を推進し得る人材の養成を目的とします。そのために、専攻として、物理学、化学、生物学、地学、理科教育学の5つのコースを設けています。

そして、各専門分野についての研究を深めるとともに、広い視野と柔軟な思考力をもって、得られた成果を学校教育の場で活かし得る資質・能力の向上を図ります。そして、高い専門性に裏打ちされた実践力のある理科教員、創造性豊かな科学教育の実践者、倫理観の高い教育者の育成を目指します。

目 的家政教育専攻では、家庭科教育に関する高度な実践的教育を行い、専門的な知識と技術を修得させ、学校教育の現場において主導的な教育活動を担うことのできる家庭科教員の養成を目的としています。そのために、専攻に家庭科教育学コースと生活文化・生活科学コースの2つのコースを設け、今日の多様な教育的課題や生活

問題を総合的視点から捉え、それを学校教育の課題として整理し、幅広い授業展開のあり方を考察することによって、家庭科教育・家政教育に実践的に取り組める教育者並びに教育的立場から生活課題の解決策を提起できる専門家の養成を目指します。●小学校教諭専修免許状

●中学校教諭専修免許状 [ 理科 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 理科 ]

取得可能な免許状

●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 家庭 ]●高等学校教諭専修免許状[ 家庭 ]

取得可能な免許状

概要・特色理科教育専攻では、各コースで開講される専攻専門科目を幅広く履修することで、自然科学と理科教育学に関する高度な専門性を養います。教育実践関係科目の「理科教育実践研究」では、理科の各分野における実験・観察を中心とした授

業の実践方法を研究し、さらに附属学校の教育研究会に参加して授業の分析・評価方法を研究します。修士論文では、各自が所属する研究室での研究活動を通して、科学的思考方法、実験・観察の技術と指導方法、理科教材の開発・活用の

技能などを体得します。総じて、幅広い分野にわたる素養を持ち、学校現場において指導的立場で理科教育を実践できる教員を養成します。

概要・特色本専攻は、家庭科教育学コースと生活文化・生活科学コースで構成されています。家族や保育、消費者など、ヒトが主体的にかかわる学問領域と、食物、被服、住居といった生活を支えるモノにかかわる学問領域をバランスよく包括している

ことが特徴です。担当教員の専門性を活かした多様な講義や演習、実験・実習を通じて家庭科教育や家庭科の各専門領域について理解を深めながら、多様な社会変化や生活課題の解決に対応できる能力の育成や、応用科学的視点に

たった生活の諸現象の解明を行っています。本専攻の修了生は、小学校教員や中学・高等学校の家庭科教員、専門学校や短期大学・大学の専任教員、行政の専門職員、企業の研究員等、多彩な分野で活躍しています。

物理学における基本的な方法論や専門的な知識の上に、実践的な指導力や教材開発能力を養成するための研究を深めます。また、教育現場にあって重要な「理科実験」や、それに必要な「ものづくり」を中心とした理科教育に関して、指導的な能力を持った理科教員の養成を行います。

責任をもって理科を教えるには、自分自身が自然科学についての研究を経験し、自然科学を理解することが必須です。化学の専門的な研究を核とし、研究から得られた知識や技術を活かし、小中高生を対象とした各種化学実験や学校と連携した理科学習の実践研究に取り組みます。

植物分類・生態学、動物系統分類学、生化学など生物学諸分野の学術研究を核とした生物教育を行います。また、授業や院生間の交流を通して生命科学に対する総合的な理解を深めます。さらに、地域の小学校と連携した森林体験学習や学部授業のティーチングアシスタント制などを利用して生物教育に対する実践的な研究を行います。

生物学コース化学コース物理学コース地球環境問題とも関わる、空間的スケールの大きさ、時間的スケールの長さという特徴を持つ地学全般について、基本的な知識や方法論を修得します。また、天文学・気象学・地質学の専門的知識を活かした学術研究を行い、実践的指導能力を養成するための研究を深めます。さらに、野外実習やコンピュータ教材に関する指導的能力をもつ理科教員を育成します。

理科指導の力量形成に向けて、児童・生徒の科学的思考や概念形成、指導や評価の方法、教材・カリキュラム開発をはじめとする理科教育学の理論の習得を深めます。さらに、近年は21世紀型学力の育成がめざされていることから、教科教育学の専門性に軸を置き、実践的な研究活動の機会を通じて、理科教員としての教職専門性をさらに発展させます。

理科教育学コース地学コース

■物理学コース [教 授] 越桐 國雄・鈴木 康文 [准教授] 深澤 優子■化学コース [教 授] 神鳥 和彦 [准教授] 種田 将嗣

■生物学コース [教 授] 川村 三志夫 [准教授] 岡崎 純子・生田 享介■地学コース [教 授] 福江 純 [准教授] 吉本 直弘・松本 桂■理科教育学コース [教 授] 畦 浩二・石川 聡子

教員紹介

生活文化・生活科学コースは、生活経営学、保育学、食物学、被服学の専門分野に分かれ、応用科学としての家政学の特色を生かした教育・研究によって、高度で専門的な知識と技術の修得を目指します。生活経営学分野では、生活課題を踏まえた上で、多様なライフスタイルに対応した生活設計やキャリアデザインについて研究しています。保育学分野では、家庭科における保育・家族をその主たるテーマとし、それらを取り巻く今日的な課題や社会事象を中心とし研究を進めています。食物学分野では、植物性食品(野菜、果

家庭科教育学コースでは、カリキュラム等の理論研究に加えて地域の教育現場と連携した実践的活動を行い、教育における理論と実践の融合を目指します。「家庭科教育学」「家庭科教育特論」では、家庭科の背景学問である家政学について理解を深めるとともに、先進的な家庭科カリキュラム研究の動向について学び、附属校や近隣の小中学校等と連携し、学んだ理論をベースにした教育的活動を実践します。 また、近年の社会変化に対応した家庭科の教育方法、教材開発について研究を進めています。具体的には、子どもの思考力、判断力、表現力の育成をめざし、消費者教育の視点からは、消費者市民の育成や消費文化のあり方や指導について研究に取り組みます。

生活文化・生活科学コース家庭科教育学コース

物、大豆製品等)に含まれる色や味などに関する成分の含有量や生理活性が、調理、加工・保蔵等の操作による変化について、主に機器分析や官能評価等の実験的手法を用いて調べ、健康との関わりを考察しています。また、食品中に含まれる糖タンパクや多糖、主に粘性多糖の機能について分析し、食生活への利用・応用を検討しています。被服学分野では、被服の安全性および快適性について、物理的性能を主とした実験によって検討するとともに、被服の環境に関わる性能について研究しています。

■家庭科教育学コース [教授] 鈴木 真由子・大本 久美子/[特任准教授]加賀 恵子■生活文化・生活科学コース [教授] 中田 忍・井奥 加奈・鈴木 真由子(兼)/[准教授] 小﨑 恭弘・山田 由佳子

教員紹介

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※技術教育専攻の専攻案内を別途用意していますので入試課(裏面記載)までお問い合わせください。

技術教育専攻で開講している科目

2014年度修了生が学生奨励賞を受賞情報処理学会

「コンピュータと教育」研究会

ものづくり技術コース

技術科教育学コース

ものづくり教育実践技術科教育特論Ⅰ-A/B

電気技術特論Ⅰ-A/B機械技術特論Ⅰ-A/B機械技術特論Ⅱ-A/B木材加工技術特論A/B

電気技術演習Ⅰ-A/B電気技術特論Ⅱ-A/B, 演習Ⅱ-A/B機械技術演習Ⅰ-A/B, Ⅱ-A/B情報技術特論Ⅰ, Ⅱ-A/B木材加工技術演習A/B栽培植物学特論技術科教育演習Ⅰ-A, Ⅱ-Aものづくり教育実践演習技術と倫理(現代的教育課題に関する科目)

技術科教育特論Ⅱ-A/B

コース 必修科目 選択必修科目 技術教育専攻に関わる選択科目

技術教育専攻ものづくりに精通した、創造性豊かな教員を目指す

音楽教育専攻演奏実践力と教育実践力を兼ね備えた指導者の育成

技術教育専攻で学びませんか?技術教育専攻は、高い専門性を有する中学校技術科及び高等学校工業系の教員を目指す学生のための専攻です。ものづくりに関する専門的な知識や技術・技能を活用して、生徒の創造性を伸ばし、技術的な課題を解決する能力を育てる教員を目指しませんか? 入学すると、ものづくり技術を構成する電気・電

子・情報・機械・木材加工・金属加工・栽培の各分野、あるいは技術科教育法について学び、それらに関する技術的、あるいは教育学的課題について研究します。大学院で学んだ成果を学校教育の中で活かしていく、創造性豊かで実践力のある教員を目指す学生を募集しています。

目 的音楽教育専攻では、学部における音楽や音楽教育、学部卒業後の音楽教育の実践経験の基礎の上に、さらに研究を深め、実践的能力を高めることによって、あらたな視点から音楽教育を探究できる能力を備えた人材の育成を目的としています。そのために、専攻に声楽、器楽、作曲、音楽学、音楽科教育学の5つのコースを設け、音

楽教育に深く関わるための豊かな教養と人格を養い、音楽教育に関する高度な知識、演奏力、授業実践力をバランスよく身に付け、学校教育をはじめとする音楽教育の場で、音楽教育の今日的課題に立ち向かうことのできる指導的人材の育成を目指します。●中学校教諭専修免許状 [ 技術 ]

●高等学校教諭専修免許状 [ 工業 ]

取得可能な免許状

●幼稚園教諭専修免許状●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 音楽 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 音楽 ]

取得可能な免許状

特 長❶専門性を重視したカリキュラム編成本専攻では、専任教員と非常勤講師を配置し、技術教育関連のすべての分野をカバーする専門性重視のカリキュラムを編成しています。さらに、実践力をより強化するためのカリキュラムも取り入れています。❷専任教員によるきめ細かな研究指導希望する研究分野(電気・電子・情報・機械・木材加工・金属加工・技術科教育法)に応じて、マンツーマンのきめ細かい充実した研究指導が受けられます。また、研究で得られた成果の学会発

表を通して、論理的思考やプレゼンテーション力の向上にも力を入れています。さらに、附属学校を初めとする学校現場と連携することにより教師力の向上に力を入れています。❸高い教員採用実績過去5年間の9割の修了生が教員(常勤講師を含む)として採用されています。❹学びたい分野を選択できる2つのコース重点的に学びたい分野を選択できるよう「ものづくり技術コース」と「技術科教育学コース」を設けています。

概要・特色本専攻は、演奏実践力と教育実践力を兼ね備えた、高度な専門職としての音楽教師を養成することを目的としています。専攻内には、声楽、器

楽、作曲、音楽学、音楽科教育学の5コースがあります。

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ものづくり技術コースにおいては、ものづくり技術を構成する電気・電子・情報・機械・木材加工・金属加工などの各分野で、学部で学んだ基礎力をより一層高める課題に取り組み、専門性の高い研究を行います。

技術科教育学コースにおいては、技術科教育のあり方や技術科の教育内容に関し、高度な専門知識を駆使した研究手法を通して教育的な課題について研究します。 声楽、器楽、作曲コースに関しては、修了試験演奏・作品発表を公開で行

います。また、専攻共通に、附属学校と連携した教育実践の科目があり、授業観察や模擬授業によって音楽の授業のための教育実践力を養います。そして、全コースとも、修了時には、音楽教育の発展・創造に寄与する内容の修士論文を完成します。また音楽教育専攻は、音楽のいろいろな分野の専門性を、音楽教育研究の視座から追究できる場です。一般的に音楽大学の大学院では音楽の諸分野の専門性の追究が目的となります。本大学院音楽教育専攻は「教育学」の修士学位を取得するためのカリキュラムが組まれており、音楽の諸分野の専門性を追究することと、高度な専門性を備えた教職を目指すことの両者を関連付けて実現できる点に特色があります。教育をベースにするところから、全員が音楽教育の科目(「音楽科教育実践学演習」や「音楽教育原論」等)を履修することになっており、教職に必要な教育実践力の育成を教育実践学の観点から行うことに力を入れてい

ものづくり技術コース 技術科教育学コース

授業スキルとしてのコミュニケーションについて学ぶ授業の一場面

声楽コースは、「教育者自らが歌う喜びを知ることこそ、歌唱教育の原点である」という視点に立ち、実践を通して、独唱からアンサンブルまで、広く声を素材とする楽曲を研究します。また、学校音楽教育において大きなウエイトを占める合唱指導、演奏会マネージメントなども同時に経験します。

器楽コースは、ピアノに関する幅広い基礎技術を修得し、バロック、古典派、ロマン派、近・現代の各様式に対応した表現方法について理解を深め、高度な専門性を追求します。また、アンサンブル作品の研究によっても、演奏解釈の様々な可能性を検討して、論理的かつ実践的に指導力を養います。

作曲コースは、音楽の調和とその対照についての考察を、作曲を通し、その可能性の習熟をはかり、指揮法の技術の習得により、実践的な音楽の表現の領域を拡大します。その領域の拡張により現代の音楽の方向性を探り、研究します。

作曲コース器楽コース声楽コース音楽学コースでは、音楽行動と音楽する人間について、自分なりの問題発見を行い、テーマを設定して多角的に探究し、論理性と感性をすりあわせながら研究としてまとめることを通して、世界の多様な音楽と向き合う「ちから」を鍛えます。

音楽科教育学コースでは、教育現場からの問題意識をもち、音楽教育の原理・内容・方法・評価について、実践と理論を相互に行き来しながら教育実践学として研究します。

音楽科教育学コース音楽学コース

ます。とくに音楽教育関係の授業では、授業ビデオ記録による実践分析を通した授業づくりの授業、ドラマ教育の視点から教師としてのコミュニケーション力や表現力を養うワークショップ形式の授業、そして、音楽教育を他芸術を含む幅広い視野をもって理論づける授業が特徴的です。また、実技系コースにおいても、本人自身の演奏技能を高めると同時に、そこでの指導内容、指導方法を客観的に捉えさせ、指導者としての力量形成をめざしています。そして、各コースの専門科目のほかにも、コースを横断した音楽表現の過程・内容の授業があり、教師に求められる総合的な音楽性を養うことを重視しています。修了者には、小学校、中学校、高等学校の学校現場で大学院での実践研究を継続、発展させる人、あるいは、演奏発表を続けながら教育的視野に立った音楽実技能力を生かして、教育現場で活躍する人など、学校、地域をリードする教員として活躍しています。そして、さらに、それらの実践研究や演奏発表を業績とし、大学で教員養成の仕事に携わる人たちもいます。

■ものづくり技術コース [教授] 篠澤 一彦・永冨 一之/[特任教授]今中 誠/[准教授] 成田 一人 ■技術科教育学コース [教授] 永冨 一之/[准教授] 光永 法明

教員紹介■声楽コース [特任教授] 寺尾 正■器楽コース [特任教授] 藤倉 智文■作曲コース [准教授] 猿谷 紀郎

■音楽学コース [教 授] 北川 純子■音楽科教育学コース [特任教授] 田中 龍三 [准教授] 吉野 秀幸・兼平 佳枝

教員紹介

Webページ http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~gijutsu/

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附属中学校での鑑賞授業の様子 作品展示の様子 学会での口頭発表の様子

アーティストを招いた講演企画の様子 台湾でのワークショップの様子 屏東大学との学術交流の様子

また、各分野の専門性を生かしつつ、一方で、2つのコースを包括する授業として造形教育に関する講義:造形教育に関わる理論を学ぶ講義、造形教育の実践力を養う講義、現代的教育課題とアートに関わる講義が必修科目として設けられています。造形教育実践の授業では、学生が附属や公立の中学校に出向き、自ら企画した「鑑賞を伝える授業」を実践しています。また、現代的教育課題とアートの授業では、学生による講演会企画や海外学術交流協定校の大学院生とのワークショップ企画など、学生主体の活動を重視した取り組みを行っています。学生は2年間の研究成果を修士論文としてまとめます。それぞれの研究主題に応じ、制作した作品を

展覧会に出品、学会発表を行います。これからの社会にあっては、人は自分を様々な手段で表現し、表現した事を他に伝えることが大変重要なことであり、表現に関わる教育研究の意義はそこにあるのだと確信します。本専攻では、学部教育の中で触発され、美術・書道の教科教育分野でさらに研鑽を積みたいと考える人、学校教育の現場の実践経験から美術・書道教育の可能性を追求したいと考える人、実技専門研究を教育の問題として捉え直し、教育実践の方法を深めたいと考える人など、様々な人が、各々の研究に取り組んでいます。ここから巣立った人たちの多くは、現在多様な教育機関で、広く美術・書道教育の指導的役割を担い活躍しています。

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美術教育専攻文化を担い表現力を培う美術書道教育指導者の養成

保健体育専攻保健体育授業での指導的役割を担える教員の養成

美術教育専攻では、美術・書道教育を通して、児童・生徒の人間形成に不可欠な感性・創造力・表現力を培う指導ができる、高度な知識・技術・思考力・実践力を備えた人材の育成を目的としています。表現活動が人間の本質的問題に

どのように関わるかを、それぞれの分野から実践的・経験的に探求し、研究者としての自覚を持った教育者の育成を目指します。その目的のため、美術・書道2つのコースを置き、合理的に考えられたカリキュラムを提供しています。

●幼稚園教諭専修免許状●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 美術 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 美術、工芸、書道 ]

取得可能な免許状

目 的

概要・特色本専攻は、文化についても広く深く関わることができるように、多分野にわたり研究・研鑽が可能

であり、文化的意識の高い教員の養成を目指しています。

美術コースには、絵画、彫刻、デザイン、工芸、造形芸術学、美術科教育学の分野が用意されており、それぞれの専門分野においての教育的意義と課題について学べるようにカリキュラムが設定されています。

書道コースにおいては、古典研究の方法と視点を広い視野で捉える事、自身の表現の在りかたを探求することによって書道教育に関する現代的な教育の意義と課題について学べるようにカリキュラムが設定されています。

美 術コース 書 道コース

■美術コース [教授] 秋岡 美帆・加藤 可奈衛・佐藤 賢司 [准教授] 渡邉 美香/[講師] 髙間 由香里/[特任教授] 稲富 啓一郎

■書道コース [特任准教授] 出野 文莉

教員紹介

目 的保健体育専攻では、保健体育科の目標・内容、学習指導の方法等に関する基礎的な知識をもとに実践的な課題について考究し、教科内容に関する研究手法の修得をとおして教育現場で指導的役割を担える教員の養成を目的としています。そのため専攻に体育学、運動学、体育生理学、学校保健学、保健体育科教育学の5つのコースを設け、今日の学校教育を取り巻く環境の

変化を踏まえ、教科指導力の向上にかかわる専門的な知識や指導法の修得にとどまらず、人間にとっての運動・スポーツ、健康及び体力の意味という視座からも運動・スポーツや健康・体力の重要性を認識し、保健体育授業の改善及び課外活動の充実、学校・地域の連携強化に積極的に取り組むことができる人材の育成を目指します。

●幼稚園教諭専修免許状●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 保健体育、保健 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 保健体育、保健 ]

取得可能な免許状

概要・特色教員養成系大学の大学院保健体育専攻として創設40年以上の歴史を誇り、全国的にも先駆的役割を果たしてきました。保健体育専攻は、

体育学、運動学、体育生理学、学校保健学、保健体育科教育学の5つのコースからなり、有為な教育者、研究者の育成を目指しています。

各コースの概要については次のとおりです。

体育原理や体育史、体育心理学について深く追究していくコースであり、体育に関する哲学・思想や歴史、さらには、人間の内面の科学的な分析を基礎として、学校体育にとどまらずスポーツ教育をも研究の対象としています。

運動の機序について科学的に分析していくコースであり、数量で客観的に研究を深めていくばかりではなく、動きの質的な分析を通して、運動遂行の成果を如何に高めていくかについて考究していきます。

生理学の基礎的な知識の上に、運動と身体的諸機能の関連について科学的に解明していくコースです。栄養と身体的諸機能、運動との関係についても教育・研究していきます。

体育生理学コース運動学コース体育学コース小学校体育科の保健領域、中・高等学校の保健体育科の保健分野で扱われる内容を基本としながら、人間の健康、社会の健康について、現代的な教育課題を視野に入れながら、教育・研究していくことを目指すコースです。

小学校から高等学校までを検討の視野に入れ、体育科、保健体育科の目標や内容、さらには学習評価を含めた方法論について、教育実践に寄り添いながら教育・研究していくコースです。

保健体育科教育学コース学校保健学コース

本専攻では、基本的には小学校体育、中学・高等学校の保健体育に焦点を当てながら、体育・保健に関わる内容について学部での教育実践の基礎の上に、大学院としての教育・研究を積み重ねていきます。当大学院入学時に小学校教員一種免許、保健体育科教員一種免許を取得している場合は、修了時にそれぞれ専修免許を取得することが可能となるようカリキュラムを整備しています。さらに、専攻専門について深く追究していくことを希望する者にも対応できるよう、5つのコース(体育学、運動学、体育生理学、学校保健学、保健体育科教育学)を用意し、それぞれ専門の教員を配置しています。

また、本学が有する附属学校園との連携、さらには、小学校、中学・高等学校をはじめとする教育関係の分野で活躍している卒業生とのネットワークを活用しながら、教員養成系大学院という特徴を生かした教育・研究活動を展開しています。本専攻修了生の進路としては、小学校・中学校、高等学校の教員が多数を占めますが、本専攻修了後、大学院博士課程に進学するなどして、大学教員を志望する者も多数存在します。また、教員を経て教育委員会の教育行政の分野で指導的な立場に就く人も最近では多く見られます。

■体育学コース [教 授] 太田 順康 [講 師] 林 洋輔■運動学コース [教 授] 古和 悟 [講 師] 石川 美久

■体育生理学コース [准教授] 鉄口 宗弘■学校保健学コース [講 師] 小川 剛司■保健体育科教育学コース [教 授] 赤松 喜久 [准教授] 井上 功一

教員紹介

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【天王寺キャンパス】(夜間)

■仲間と共に学び、新しい学習コミュニティを開きましょう。■2年にわたる研究は教員としての資質能力を鍛えてくれます。■大学教員の専門性・実践性に学んで、新たな学問的刺激を受けることができます。■学習形態の多様化・柔軟化に対応します。■土曜、夏期集中講座などの組み合わせで、柔軟に学習に取り組めます。■通学に至便な天王寺キャンパス(JR 天王寺駅から約600m、寺田町駅から約350m)

次のとおり平日は夜間に、土曜日は午後及び夜間に授業を行う。

●実践学校教育専攻及び健康科学専攻の授業の実施方法

平 日 夜間2時限 18:00 ~19:30/19:40 ~21:10

土曜日 午後2時限 14:00 ~15:30/15:40 ~17:10夜間2時限 18:00 ~19:30/19:40 ~21:10

OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

養護教育専攻教育者として養護教諭の特性を発揮できる人材を養成

実践学校教育専攻高度な実践力と研究力を兼ね備えた教員の育成

目 的養護教育専攻は、学校現場が直面する児童生徒の様々な健康課題に適切に対応できる実践的な課題解決能力を有し、教育者としての養護教諭の特性を十分発揮できる人材を養成することを目的としています。そのために、養護学の確

立に必要な諸科学の成果を追求するとともに、幅広い観点から健康事象を捉え、学校教育の中での養護学の位置づけを考えることが出来る教育者および研究者の養成を目指します。

●中学校教諭専修免許状 [ 保健 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 保健 ]●養護教諭専修免許状

取得可能な免許状

本専攻では、養護学特論、教育保健学特論、身体発達学特論、健康生理学特論、学校看護学特論、臨床医科学特論、および児童思春期心理発達論などを開講しています。さらに、諸科目をより一層究めるために各々に対応する演習を実施し、教育・研究に応えるカリキュラムを編成しています。本専攻は、ヘルスプロモーションの理念など養護関係諸科学の講義、演習や研究を通して、児

童生徒等の生命と健康を守る質の高い専門性を修得させることを目指しています。児童生徒等の様々な健康課題に対して、教育機能に沿った実践的な課題解決能力、指導力を発揮できる教育者・研究者の養成を目指しています。本専攻は、近畿地区にあって、国立大学に唯一設置されている大学院です。本専攻設置当初から、現職の養護教諭を大学院で再教育することを目標の一つとし、以来、それを実践し、多大な

成果を上げていることも大きな特色です。現職の養護教諭が勤務しながら教育・研究に取り組んでいることを考慮し、本専攻の教員は、夏季休暇中に集中講義(特論・演習)を別途実施しています。児童生徒等の様々な健康課題に対して、教育機能に沿った実践的な課題解決能力、指導的役割を担える人材の養成を目指しています。

目 的実践学校教育専攻では、「実践を研究へ、研究を実践へ」という理念の下、実践と研究の融合的深化を通じて、高度な実践力と研究力を兼ね備えた教員の育成をめざしています。またそのための方途として、先進的な教育科学や教科教

育・教科内容に関する高度な実践的研究や研究的実践を展開し、その成果を相互に交流しながら、共同の力で研究論文をまとめます。

●小学校教諭専修免許状●中学校教諭専修免許状 [ 社会、理科 ]

取得可能な免許状

概要・特色概要・特色教員のための「学習コミュニティ」が、本専攻のコンセプトです。本専攻は、小・中・高等学校の教員をはじめ、さまざまな現場で教育に携わる方を対象に、現代の教育問題や各教科の授業実践を理論的・実践的に考えることを通じて学びのコミュニティの創造をめざします。またこのコンセプトを具体化するため本専攻では、大学教員と現職教員とが共同して実践的研究や研究的実践に取り組みます。

本専攻の教員スタッフは、教育科学、各教科教育、教科内容等を専門としており、この多様さは在学生への総合的・学際的な研究指導を可能にしています。また、在校生は、国公私立の幼・小・中・高等学校の現職教員をはじめ、特別支援学校や看護等の専門学校の教員、各種社会施設における教育経験者、ストレートマスターなど、多様な所属先から学びに来ています。このように多様な教員スタッフと在校生で構成さ

れる本専攻では、講義や演習、研究指導等を通じて「学習コミュニティ」を形成し、研究論文をまとめる過程で、実践の場における先進的な教育の担い手となるための資質や能力を身につけます。平成8年度(1996)創設以来、修了生は400人を超えています。それぞれ本専攻での学びを活かし、さまざまな教育現場等で活躍しています。

私は現職養護教諭で職歴15年を機に科目等履修生を経た後に入学しました。学生時代と異なり、講義で理論や優れた教育実践などに触れる度に「あの子のこと」あるいは「あの場面での養護教諭としての自分」と常に具体的な省察的思考の連続でした。修士課程に身を投じた期間と環境が【自らの専門性の成長を支える柱】となりつつあることを実感しているところです。研究テーマは「障がいのある子どものきょうだい支援」です。

看護大学を卒業して病棟勤務をしたのち、医療経験を活かして教育現場で予防医学や健康教育に力を発揮したいと考え入学しました。大学院生活では、〝養護教育とはなんぞや?〞 〝健康とはなんぞや?〞を考え、学ぶことは勿論ですが、他専攻の学生と一緒に教育学や社会学、心理学等の知識やスキルを幅広く学ぶことが出来るので、専門に偏らず、層の厚い教育者となれるよう日々励んでいます。現在行っている研究は睡眠と味覚を絡めたもので、養護教諭の職務にこだわらず、興味のある健康上のテーマを選択して学びを深めていけるところもここの良さの一つだと思います。

私は学部生のとき、養護教諭養成課程ではない学科に所属していました。4回生で養護実習に行ったときに、教科書では得られないような学びを深めたいと思い、大学院進学を決めました。院の講義では、論文の抄読や、ケーススタディを通し、実践に繋がる学びを積むことができました。また、学会や研究会、ボランティアに参加する機会を多く持てたことも、実りある経験になったと感じています。

●大学院生の声

●本専攻修了生からのメッセージ

■養護学コース [教 授] 白石 龍生・小山 健藏・平田 久美子 [准教授] 大道 乃里江・飛谷 渉・橋弥 あかね/[講師] 平井 美幸

教員紹介

[教 授] 大木 愛一・大河内 浩人・田中 俊弥・出野 卓也・廣木 義久・裴 光雄・牧 郁子[准教授] 宍戸 隆之・高松 みどり・種村 雅子・冨永 雅・野田 航・松井 祐/[講 師] 小林 将太

教員紹介

実践学校教育専攻の特色

JR 天王寺駅から徒歩10分、アクセス至便の都市型キャンパスで働きながら学べる夜間大学院

仕事と両立できる「学び舎」が魅力 教育実践の研究や様々な経験を持った院生同士の交流は、私の一生の財産です。

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●各分野の概要と特色

概 要

コース名 分野名 所属教員氏名 (2017年4月1日現在) 専門分野

言語文化コース

日本近現代文学

日本古典文学

中国近現代文学

中国古典文学

英語学

英語学、言語学、統語論、意味論、言語理論と英文法

言語学理論、統語論、計算言語学、自然言語処理、応用言語学

異文化コミュニケーション

英米文学、比較文学

米文学

国際政治学、外交史、アメリカ研究

アメリカ研究、国際関係史、米国外交史、米国とアジアの国際関係

ドイツ文学・文学理論

フランス語、フランス語文学

中国古典学、とくに、中国思想史

自然地理学、とくに、岩石海岸の地形

法学、とくに、ドイツ法制史

ドイツ文学、とくに、ドイツ近代文学における女性像

国際政治学、とくに、アメリカ外交史

財政学、とくに、イギリスの租税学説史

歴史学、とくに、ハンガリー近代社会史

フランス文学、とくに、ポ-ル・ヴァレリーを中心とする美学、詩学、文明論

石橋 紀俊

小野 恭靖

中野 知洋

佐藤 一好

家木 康宏

松本 マスミ

ギンズバーグ ジェイソン ロバート

ブラウン ロバート サンボーン

東(堀) 恵子

橋本 賢二

安部 文司

馬 暁華

亀井 一

井上 直子

福嶋 正

辻本 英和

西村 貴裕

赤木 登代

安部 文司

高山 新

渡邊 昭子

井上 直子

文化研究コース

日本・アジア言語文化

研究

英米言語文化研究

ヨーロッパ言語文化

研究

日本・アジア文化研究

※ 「日本・アジア文化研究分野」は、平成30年度、院生の募集を行いません。

欧米文化研究

日本アジア言語文化研究分野 英米言語文化研究分野 ヨーロッパ言語文化研究分野 日本アジア文化研究分野 欧米文化研究分野

日本アジア言語文化研究分野では、日本および中国を中心とする言語文化のさまざまな側面を総合的かつ歴史的に研究することができます。今グローバル化する世界のなかで求められているのは、異文化を理解し、そして自国文化を理解しながら、その違いを認め合うことで共通の理解を形作っていくことでしょう。そのためには語学力を前提としながらも、さらに言語を文化として捉え、深く探究することが欠かせません。この研究分野は、日本語・日本文学、中国語・中国文学を二つの柱としながら、それぞれの言語文化を解釈・読解し、洞察を深め、論理的に表現する力を養います。

英米言語文化研究分野では、英米の言語・文化・社会について多様な観点から学ぶことができます。いわゆる「英文科」と同じように英語学・言語学、英文学・米文学の研究をすることもできますし、それだけではなく、もっと広く異文化コミュニケーションやアメリカについての地域研究・国際政治といった分野の研究もできます。アメリカ人の専任教員もおり、英語圏の文化にじかに触れながら、最新の知見に基づく刺激的な研究をするも良し、また附属図書館などの豊富な文献を使って100年前、200年前の英語文化の香りを楽しむも良し。英米の言語と文化に浸れる環境が整っております。

ヨーロッパ言語文化分野では、フランス語圏、または、ドイツ語圏の地域文化を研究することができます。世界は、一つの価値観に統合されるような均質な空間ではなく、多様で、断片的で、しばしば相矛盾する人間の営みの総体です。言語文化論は、言語で世界を切り出してきます。言語は、表現、創造の場でもあれば、記録、記憶の集積でもあり、それぞれの言語を使う人々に固有な生活、考え方、世界観の基盤になっているのです。言語文化には、文学、芸術、社会のさまざまな現象が含まれます。どこから入ってもかまいません。目指すところは、フランス文化、ドイツ文化の理解であり、世界、人間についての深い洞察です。

日本・アジア文化研究分野は、「法学」「自然地理学」「中国思想」の3名の専任教員によって構成されています。小さな組織ですから、あれもできる、これもできるとは申せません。ですが、各教員は院生の皆さんの研究が実りあるものになるようにと努力していますし、それに応えて研鑽を惜しまなかった院生の中には、他大学の博士課程に進学して博士号を取得した人もいます。

欧米文化研究分野は地域・専門分野を異にする5名の教員によって構成されています。対象とする地域は北アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、そして東欧におよび、研究領域も、政治、経済、歴史、文化、社会と多彩です。現代社会は、グローバル化の進展により異文化間の交流がすすみ、多くの情報が飛び交う、いわゆる「情報化社会」です。そのような社会に生起する課題は複雑であり、ひとつの地域、あるいはひとつの学問領域の視点から検討するだけでは十分ではありません。つまり、国際的な視野に立って多様な学問領域から考察することが求められています。欧米文化研究分野では「多様性(diversity)」をキーワードとして、学際的な視点から人文・社会科学に関するテーマを探究していきます。

修士論文における研究例

取得可能な専修教員免許状 中・国、高・国 中・英、高・英 - - -

修士論文では、日本の和歌・歌謡文学、物語文学等々の古典、明治から昭和、平成を含む近現代の作家・作品、中国に関しては古典漢文から日本漢文まで、さらには台湾も含めた近現代の作家・作品、日中の比較文学的研究等々、多彩な研究テーマを選ぶことができます。 またこの研究分野の大きな特色の一つとして、大阪教育大学日本・アジア言語文化学会を組織し、毎年学会活動を行っていることがあります。この学会は、学部卒業生を含む多くの先輩たちと教員や在学生とが、継続的に交流し研究を深める貴重な場となっています。

英米言語文化研究分野の教員には英語のネイティブスピーカーもいて、英会話の能力を磨くこともできます。 また修士論文は教員の指導を受けながら英語で作成しますので、英語の論文を書くノウハウを身につけることもできます。これまでの修士論文のタイトルには、"Dead or Alive: On the Conventionality and Creativity of Metonymy" や、"Recognizing Cultural Differences between Japan and English-Speaking Countries" などがあります。

ドイツ関係の修士論文には、ヨーロッパ文学の伝統を視野に入れたゲーテのノヴェレ作品の研究や、カフカのテクストをめぐる物語論的な分析があります。また、ギュンター・グラスの文学作品を通して、ポーランドの少数民族カシューブ人の歴史文化を考察するといった応用的な研究も出ています。 フ ラ ン ス 関 係 で は 、語 り

(narration)の観点から分析したフローベールの『純な心』論、ゾラの小説『ナナ』『居酒屋』などを扱った作品論、また、本学との交流協定校ジャン・ムーラン大学のあるリヨンは映画発祥の地ですが、その初期のリュミエールの映画を扱った分析(『初期リュミエールの映画作品』論)などもあります。

江戸時代の絵画から中国の庭園まで、興味と関心次第で好きなことを学ぶ環境は用意されています。科目の履修に際しては、他分野の科目も履修可能です。

修士論文タイトル(例)「中近世近江国甲賀郡柏木と在地土豪の研究」 「浮世絵に見る近世後期の教育」 「天明~文化期の蝦夷地支配の変遷」

欧米文化研究分野を修了した院生には留学生や社会人も含まれており、多様なテーマについて研究し、修士論文を作成してきました。

「文字改革論争から見るトルコ国民の形成(1869-1928)」

「ベルニーニによってもたらされたサンピエトロの果たした役割」

「持続可能性と都市交通」A m e r i c a ’ s D i p l o m a t i c Relationship in East Asia during World War Ⅱ: The Role of Claire Lee Chennault

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国際文化専攻国際化が進む現代社会の多様な課題を担える人材を育成

目 的国際文化専攻では、世界の諸地域の文化、とりわけ日本、中国、イギリス、フランス、ドイツ、東欧、アメリカを主たる対象とした言語・文化・歴史・地理・社会・政治・経済・思想についての個別研究、並びにこれら諸地域の文化交流や国際関係などの研究を専門的なレベルで進め、それらの研究を通じて、国際化が進展する現代社会の

多様な課題を担える人材を育成することを目的としています。そのため、言語文化と文化研究の2つのコースを設け、専門的な研究を通じて得られる正確で体系的な知識に基づき、多様な文化を理解できる国際性豊かな人材、並びに斬新な発想と旺盛な行動力で国際的に活躍できる人材を育成することを目指します。

●中学校教諭専修免許状 [ 国語、英語 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 国語、英語 ]

取得可能な免許状

教員紹介

概要・特色本専攻は、本学の教養学科に基礎をおく大学院の専攻としては、唯一の文科系(人文系・社会科学系)の専攻です。本専攻では、言語文化コースと文化研究コースの2つのコースを設けています。言語文化コースは、さらに3分野、すなわち、日本と中国の言語や文学を探究する「日本・アジア言語文化研究分野」、イギリスとアメリカの言語・文学・地域研究を探究する「英米言語文化研究分野」、ドイツとフランスの言語や文学を探究する「ヨーロッパ言語文化研究分野」からなり、文化研究コースは、次の2分野、すなわち、日本と中国の思想・文化・地理を探究する「日本・アジア文化研究分野」と、東西ヨーロッパ及びアメリカの歴史・社会・文化・政治・経済について探究する「欧米文化研究分野」からなります。

本専攻においては、各分野の専門的な研究を通じて体系的な知識を身につけることができるとともに、分野横断的に幅広くさまざまな研究に触れ、多彩な知的刺激を受けることもできるようになっています。国際文化専攻は、2コース5分野に分かれており、あわせて20名の専任教員が所属しています。必要に応じて、学内の兼担教員に加わっていただくこともあって、専攻の規模に比して贅沢な陣容となっています。各教員は、それぞれの専門の研究を深めており、学生は、各教員のもとで、その専門を深く掘り下げて学ぶことができます。また、教員の研究分野は、全教員あわせればきわめて広く、多彩で多岐にわたりますので、学生も自分の所属する分野を超えて、多様で幅広い研究分野について学ぶことができます。まさに教養

学科に基礎をおく大学院にふさわしい、T字型人材(自分の専門は深く、教養は幅広く)の育成にかなった専攻といえます。このようにして、国際文化専攻では、自らの専門についての深い学識を持ちつつ、多様な文化を理解し、多様な文化と共生できる国際性豊かな人材、また斬新な発想と旺盛な行動力で国際的に活躍できる人材を育成することを目指しています。また、教員養成系大学にある大学院として、すでに教育職員の一種免許を取得している学生は、国際文化専攻で専修免許状を取得することもできます。取得済みの一種免許の種類と、所属する研究分野により、中学校及び高等学校の国語、英語の各専修免許を取得することができます。

言語文化コース 文化研究コース

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総合基礎科学専攻総合的な基礎科学の知識を備えた専門的職業人の養成

総合基礎科学専攻では、基礎科学の主要分野である数理科学、情報科学、自然科学を有機的に組織し、分野を超えた交流と連携のもとに、総合的な基礎科学の知識と素養を備えた専門的職業人の養成を目的としています。そのために、専攻に数理情報コース及び自然研究コースの2

つのコースを設け、数理・情報・自然科学の分野で高度で総合的な基礎科学の知識と素養をもって産業界のみならず国・地方の研究機関で活躍できる人材並びに教育の場において科学教育、数学教育、情報教育を担える指導的人材の育成を目指します。 ●中学校教諭専修免許状 [ 数学、理科 ]

●高等学校教諭専修免許状 [ 数学、理科、情報 ]

取得可能な免許状

概要・特色現在、科学技術の発展は以前にも増して著しいものがあります。情報科学では、ハード、ソフト両面とも日々進歩が見られ、自然科学においても、新素材、ナノテクノロジー、生命科学、環境科学などの各領域において革命的とも云える大発展を遂げています。更に、数理科学においては、これら各領域で見られる大変革を支える基礎構造としての領域に加え、数理科学固有の分野においても着実に進展を遂げています。そして、21 世紀の科学技術は、今後ますます固有の領域に

とらわれず互いに競合し、かつ融合し合って発展していくものと思われます。今後は、今までにも増してその変革を担える人材の養成が不可欠となります。そのためには、様々な科学の領域の枠を超え、従来の専門領域にとらわれない視野を持つことのできる新しい人材の育成が期待されています。本専攻では、基礎科学の主要分野である数理科学・情報科学・自然科学の各領域をこれまでの学問の流れを尊重しつつも、それらを超えた

新しい観点から今日の科学技術を捉え直そうと、数理情報コースと自然研究コースを設け、有機的に科学を学ぶことにより、今日我々を取り巻く科学技術に関する諸問題に対し的確に対応できる人材の育成を目的としています。さらに、本学の伝統であり、重要な領域である学校教育へも数学・情報・理科の各分野について多様な貢献が果たせることを目指しています。

■数理情報コース [教  授] 芦野 隆一・平木 彰・町頭 義朗・森岡 達史・藤井 淳一・藤田 修・守本 晃/[特任教授] 武内 良樹 [准 教 授] 湯浅 久利・垣本 徹・望月 久稔/[講 師] 縄田 紀夫■自然研究コース [教  授] 片桐 昌直・川越 毅・久保埜 公二・小西 啓之・鈴木 剛・谷 敬太・辻岡 強・広谷 博史・横井 邦彦 [特任教授] 中田 博保 [准 教 授] 乾 陽子・鵜澤 武俊・喜綿 洋人・串田 一雅・堀 一繁・堀 真子

教員紹介

数理分野では、学部で学んだ基礎知識を基に、新たな数理科学の道を切り開く力を養っていきます。それと同時に、「確かな授業力を持った中学・高等学校の教員の養成」にも力を入れています。数理科学の研究対象は、基本的な構造を研究する「基礎数理科学」、離散現象を取り扱う「離散数理科学」、社会現象を解析する手段を学ぶ「数理システム科学」、「応用数理科学」の4つの研究分野からなります。指導の厳しさには定評があるコースですが、人類の英知を学び、確かな数理科学を習得したい人、また、学ぶことに意欲のある人を歓迎します。修了者の進路先としては、中・高等学校教員、情報産業、大学院後期課程(他大学)などがあります。

情報分野は、電子工学と応用数学の結合により、1940年代のアメリカで誕生した学問です。ペンシルバニア大学で産声を上げたコンピュータは、現代社会を変革する「小さな巨人」に変貌を遂げました。ややもすれば、今日の情報科学は、単なる学問分野を越えた社会的インフラストラクチャに発展した印象が強いが、一方、学問としての情報科学の果たす役割は、これから益々重要となり、その社会的責任は限りなく重いと言えます。知能システム、計算機科学、応用情報学なる3つの分野において研究教育をおこなっています。これらの分野は、計算機の黎明期における情報・通信・制御の理論と技術が20世紀後半に進化し、様々な学問分野と結びついた研究成果です。情報科学は、普遍性を追及するとともに、社会のダイナミズムのなかでの問題解決を必要とするため、時代とともに考え、行動する、国際的に通用する情報科学者・情報技術者の育成を目指しています。なお、大学院生の進路としては、企業への就職、公務員、教員、大学院博士課程進学など多岐に渡ります。

自然研究コースは、5つの研究教育分野(基礎物質科学、構造物質科学、機能物質科学、生体系構成論、宇宙地球圏システム論)で構成されています。専任教員はそれぞれの専門領域や複合領域の研究に鋭意取り組むとともに、国内外の研究者と共同研究も行っています。自然科学諸分野の理論と最新の実験・観測手法などを徹底した個別指導のもとで学習し、高度な専門知識と研究能力を備えた国際性豊かな研究者、教育者、技術者の育成を目指しています。以下に、本専攻で推進されている研究の分野と修了者の進路等を例示します。

【研究分野】半導体光学、分子ナノ光学、磁気ナノ物性、物性基礎論、機能材料物性、有機合成化学、構造有機化学、分析化学、超分子化学、分子認識化学、蛋白質工学、化学生態学、微生物学、分子遺伝学、気象学、環境微生物学、地球化学、古環境解析

【修了者の進路】博士課程(他大学)進学、企業研究所研究員、企業技術職、高等学校教員、地方公務員、博物館学芸員等

数 理 情 報コース

自然 研 究コース

数 理 分 野

情 報 分 野

基礎物質科学分野

構造物質科学分野

機能物質科学分野

生体系構成論分野

宇宙地球圏システム論分野

目 的

OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

20 21

OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

芸術文化専攻新しい時代における芸術文化のあり方を探究

芸術文化専攻では、音楽と美術という芸術の二大ジャンルにおいて、実践と理論との両面から新しい時代における芸術文化のあり方を探究するため、多様な今日的課題について教育研究を行い、高度な専門的知識・能力をもつ専門職業人を養成することを目的としています。そのために、専攻に音楽研究コースと美術研究コースの

2つのコースを設け、それぞれの専門分野において、芸術一般への深い理解と高度な専門的素養とを兼ね備えた演奏家、造形作家、研究者や教育者、さらには芸術プロモーターやアート・マネージャーなど、社会的ニーズに応えて芸術文化の第一線を担い得る指導的人材を広く育成することを目指します。

●中学校教諭専修免許状 [ 音楽、美術 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 音楽、美術、書道 ]

取得可能な免許状

目 的

本専攻は、古今東西の芸術全般をあつかう専攻ですが、その柱となるのは音楽と美術という二大ジャンルです。そのため本専攻は、音楽研究コースと美術研究コースの2つのコースを設け、

それぞれの専門分野において、実践と理論との両面から、新しい時代にふさわしい芸術文化のあり方を探究しています。専門分野としては、音楽研究コースの下に「器楽」「声楽」「作曲」「音

楽学」という4つの研究教育分野が、美術研究コースの下に「造形表現」「書道」「芸術学」という3つの研究教育分野が置かれています。

本専攻は、学部教養学科における芸術関連の諸分野を発展的に統合する形で、平成7年に誕生しました。ひとつの専攻内に、研究領域として「音楽」と「美術」とが併置され、また研究方法として「実践」と「理論」とが共存するという点で、全国的にみても極めてユニークな専攻です。つまり、第一線で活躍する音楽家、アーティストやデザイナーや書家が、気鋭の音楽学者や美術批評家や美学者と親しく交わる教育環境のなかで、音・色・形で演奏・制作する実践系の学生と、言葉で思索する理論系の学生とが、ともに学べる理想的な場所なのです。これは細分化・専門化する現在の研究状況からすると異例のことで、芸術の概念が広がり、ジャンルの境界線がぼやけてきた今日では、非常に重要なことです。

それぞれの分野にもユニークな点があります。音楽表現の各分野では、経験豊かな指導教員によるレッスンに加えて、研究成果の発表の場として器楽、声楽分野は学内でのオーケストラとの共演、室内楽演奏会、学外でのコンサートの開催やコンクール等での入賞、作曲分野においては学内でのオーケストラ作品の発表、学外での個展の開催など、活発な音楽活勤を通して研鑽を積んでいきます。また修士論文の一環として、修了年度に演奏或いは作品の収録を行い、CDを制作し、今後はその録音のWeb上での発信も計画しています。

造形表現分野では、入学後より各自の研究テーマに応じて絵画・立体造形・ビジュアルデザインに分属し、研究・制作を展開します。また、定期的に全体講評会を行い、新たな表現に向けた領域横断的な視点の養成を図ります。研究・制作のために十分な時間と環境とが用意されているので、学生による個展やグループ展での作品発表なども、毎年積極的になされています。

書道分野では、入学直後から修士論文・修士制作へ向けた研究を授業またはゼミで積極的に行い、各自の専門分野のレペルアップに特に努めています。また、それらの研究成果の発表の場として、一年目は年末に行う各ゼミの展覧会、二年目は修了制作展を設定しています。

芸術学・音楽学の分野では、各学生の研究が修士論文として結実するように、テーマの選択から資料操作の方法、論文の構成・展開、文章表現の技術にいたるまで、懇切丁寧な個別的指導がなされています。専門の書物や雑誌の閲覧はもとより、学科紀要への投稿など、研究を進めながら発表する機会が与えられており、幅広いスタッフから有意義な助言や刺激を受けられるのも、大きなメリットと言えましょう。

■音楽研究コース [教 授] 稲垣 琢磨・北川 文雄・卜田 隆嗣・玉井 裕子・中務 晴之/[特任教授] 志賀 美津夫・淵脇 和範 [准教授] 岡本 麻子・神代 修・山畑 誠■美術研究コース [教 授] 池田 利広・瀧 一郎 [准教授] 江藤 亮・五明 真・瀨川 賢一・寺島 みどり

教員紹介

音楽研究コース 美術研究コース

ヨーロッパ近代の音楽を基礎として、その演奏(解釈・表現)や創作に関する諸課題を追求しています。学生は各々専門の指導教員の研究室に所属して、表現の技法や技術について実践的なレッスンを受け、日々研鑽を積んでゆきます。

器楽(ピアノ・弦楽器・管打楽器)声楽作曲 現代の状況をふまえ、柔軟な思考と鋭敏な感性とを養いながら創作活動

をおこない、「何をどう表現するか」を追求しています。教員の専門分野は、絵画・立体・ビジュアルデザイン・映像表現などです。

造形表現

平安朝の古筆や中国の古典作品を鑑賞し、臨書しながら、さまざまな書美と表現スタイルの可能性を探究しています。

書道

洞窟絵画からアニメまで多種多様な作品を視野に入れて、体系的・歴史的な理論研究を行っています。美や芸術の問題を哲学的に考える美学研究や、ポストモダンの現代美術に対する批評研究などがなされています。

芸術学

西洋近代の芸術音楽のみならず、広く世界の音楽文化を対象として、通時的・共時的な研究がなされています。

音楽学

概要・特色

22 23

健康科学専攻【天王寺キャンパス】(夜間)

個人と家族、地域、社会における健康で文化的な生活を探求

●中学校教諭専修免許状 [ 保健体育 ]●高等学校教諭専修免許状 [ 保健体育 ]●養護教諭専修免許状

取得可能な免許状

■人間科学コース  [教  授] 新崎 国広・加藤 佳也・下村 陽一・堀 薫夫・山田 正行  [准 教 授] 安達 智子・石橋 正浩・高鍬 裕樹・出相 泰裕/[講 師] 寺坂 明子■健康生活コース  [教  授] 碓田 智子・永井 由美子・松本 鉄也  [准 教 授] 榎木 泰介・西川 章江/[特任准教授] 柴田 亜樹■スポーツコース  [教  授] 千住 真智子・西島 吉典・吉田 雅行・生田 泰志/[特任教授] 土井 秀和  [特任講師] 谷川 哲朗

教員紹介

目 的健康科学専攻では、心身の健康の維持・増進、その基盤となる安全、生涯にわたる発達や学習、その支援、高齢者の生活、生活環境、スポーツ実践など、様々な領域で日々新たに出てくる課題に取り組むため、高度な専門的知識と実践的能力を持つ専門的職業人の養成を目的としています。そのために、専攻に人間科学、健康生

活、スポーツの3つのコースを設け、学際的な環境で、主として現職の社会人を対象に、個人、家族、地域、職場における健康で文化的な生活の理論的・実践的課題について総合的に教育・研究を推進し、諸領域で指導性を発揮できる人材を育成することを目指します。

概要・特色科学技術、経済社会、情報システムなどの著しい発展により、人間をとりまく環境が大きく変貌し、伝統的な社会生活が急速に変わりつつあります。成長、発展、成熟、さらなる成長…という絶えざる変化において高学歴化・高齢化が進み、生涯学習社会・長寿社会に向かうことが不可避となってきています。これに伴い、健康、安全、発達、学習、支援、生活環境、スポーツなどの様々

な領域に新たな課題が生じてきています。それを達成するためには、人間の身体的・社会的・文化的環境、その安全と調和的な発展に関する、高度な専門的知識と実践的能力が求められています。また、このような人材は、職場や地域の活性化と創造的な革新・改革の担い手となります。本専攻は、個人、家族、地域、職場における健康で文化的な生活の理論的・実践的な課題を、総

合的・学際的な研究に基づいて教育を行うことを目的に設置され、主として現職社会人を対象に夜間及び土曜日に授業を行い、様々な課題に即して、幅広い教養・見識とともに高度の専門的知識や研究能力を養うための能力開発、再教育、自己啓発の支援を行います。

在籍する大学院生の大部分は社会人であり、企業等の健康開発部門や研修教育部門の担当者、生涯学習、社会教育、保健・助産・看護・医療・スポーツ関連分野の実務担当者、文化・医療・福祉等の行政に携わる人など多岐にわたっています。また学部出身の大学院生も在籍しています。このように職業も年齢も様々な大学院生が共に学び、交流を深めることによって新たな人間関係を構築することができます。入学時には、高い専門的技術を有する実務者であった方々が、修了後には、学問に対するモチ

ベーションの向上により大学等の教育・研究機関の教員となるケースもあります。また教員免許に関して、一種免許を持って入学した大学院生は保健体育(中学、高等学校)及び養護教諭の専修免許が取得可能です。昼間は社会人としての勤めを果たし、夜間に大学院で学び、さらには修士論文を作成するための研究を行う2年間はハードですが、修了後の達成感は何にも代えがたい貴重な体験、精神的な財産となるでしょう。

人間科学コース 健康生活コース スポーツコース生涯教育学・図書館情報学

発達人間学職業科学研究

人間生態学研究心身健康学研究生活科学研究

スポーツ研究

次のとおり平日は夜間に、土曜日は午後及び夜間に授業を行う。

●実践学校教育専攻及び 健康科学専攻の授業の実施方法

平 日 夜間2時限 18:00 ~19:30/19:40 ~21:10

土曜日 午後2時限 14:00 ~15:30/15:40 ~17:10夜間2時限 18:00 ~19:30/19:40 ~21:10

OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

平成28年度修了生就職先 H29.5.1現在

就 職 実 績大 学 院 教 育 学 研 究 科

大阪教育大学附属平野小学校大阪教育大学附属天王寺中学校和歌山大学大阪府教育委員会大阪市教育委員会堺市教育委員会豊能地区各教育委員会奈良県教育委員会兵庫県教育委員会神戸市教育委員会京都府教育委員会京都市教育委員会三重県教育委員会香川県教育委員会埼玉県教育委員会富山県教育委員会佐賀県教育委員会兵庫県立大学大阪学院大学高等学校大阪産業大学大阪商業大学大阪信愛女学院短期大学大阪リハビリテーション専門学校開明中学校・高等学校関西学院高等部畿央大学興國高等学校滋賀短期大学附属高等学校信愛女学院短期大学清風南海中学校千里金襴中学校・高等学校大阪緑涼高等学校常盤会短期大学奈良学園中学校・高等学校奈良学園大学奈良大学松下看護専門学校阪南大学高等学校

業 種 就職先

国 立 学 校 教 員

私 立 学 校 教 員

公 立 学 校 教 員

本学では、教員正規採用人数は毎年全国トップクラス、

また、教員就職・企業就職ともに、人間的魅力や仕事ぶりにおける

修了生の評価は高く、社会の様々な場面で活躍しています。

平成28年度修了生の就職状況

合計161人

企業42人

教員88人

公務員4人

進学 2人 その他25人

大阪市西成区役所柏原市保健センター泉南市(家庭児童相談室)守口市役所泉佐野泉南医師会看護専門学校株式会社 エー アンド アイ公立大学法人 大阪市立大学国立大学法人 大阪教育大学學校法人 大阪滋慶学園独立行政法人国立病院機構 大阪南医療センター附属大阪南看護学校国立大学法人 京都大学学校法人 近畿大学株式会社 ケイ・エヌ・エス学校法人四天王寺学園 四天王寺大学株式会社 成学社千喜エデュケーション学校法人相愛学園 相愛大学三嶋音楽教室ヤマハ音楽教室カナテック 株式会社関電システムソリューションズ 株式会社株式会社 日本テクシード株式会社 読売新聞大阪本社株式会社 島精機工作所東芝ライフスタイル 株式会社パナソニック 株式会社阪本胃腸・外科クリニック社会医療法人生長会 府中病院小西化学工業 株式会社株式会社 金陽社社会福祉法人 大阪水上隣保館全日本空輸 株式会社ユニチカ 株式会社ビケンテック 株式会社公立学校共済組合大阪支部株式会社 うおいち株式会社 クオリアート株式会社 ムーヴライブスタッフィング

業 種 就職先

社会保険福祉介護運輸業、郵便業繊 維 工 業建   設   業保   険   業卸   売   業

地 方 公 務

教 育 関 連

情 報 通 信 業

電子部品製造業

その他のサービス業

医療保健衛生

化 学 工 業

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2016年度修了生 教員採用率100%! 教員採用試験合格率93.3%!大阪の教育力を結集し、次世代教員リーダーを養成する

専攻・コースの説明

● 連合参加大学

高度教職開発専攻

区 分 コース

学校マネジメントコース

● 平成29年度 大学院連合教職実践研究科 入学定員・現学生数・入試結果一覧  平成29年4月1日 現在

現職教員等勤務経験8年以上

対 象 内   容

教育実践の実績を積んでおり、さらに組織運営の役割を担う経験を持った現職教員等を対象としています。本コースの履修者は、学校の組織マネジメントに関する理論的な知識に加え、分析力、判断力、調整力などの実践的なマネジメント力を修得します。修了後は、学校経営や教育行政において管理職の役割を果たすことができる人材として学校教育に貢献していくことを目ざします。

教育実践コーディネート

コース

現職教員等勤務経験3年以上

教育実践の実績を積んでいる現職教員等を対象としています。本コースの履修者は、教職に関わる理論と実践を結び、授業研究、カリキュラム開発や生徒指導の方法論を修得します。修了後は、教員組織をコーディネートし、教員集団の実践力形成に中心的な役割を果たし、学校や地域の研修や課題解決の活動をリードする中核的教員としての役割を果たすことのできる人材として学校教育に貢献していくことを目ざします。 当該コースでは、経験の浅い指導主事を対象として、教育委員会や教育センター等で働きながら、研修・指導に関する方法論や課題解決力を修得し、地域の教育における将来の中核的指導者となるための力量の形成を目指す人材養成プログラム(指導主事錬成プログラム)を用意しています。

教育実践力開発コース

学部卒学生等一種または専修免許状

取得者

小・中・高等学校一種または専修免許状を持つ学部卒学生等を対象としています。コース履修者は、多様な児童・生徒の実態に基づいた教育課程及び授業の構想・展開・省察力、そしてこれからの学校に必要な協働による課題解決力を核とした教育実践力を修得します。修了後は、変化する時代に対応し、教育実践を力強く編み出していく人材として、学校教育に貢献していくことを目ざします。

高度教職開発専攻

区 分 コース

学校マネジメントコース 5 7

男 2女 5 2 男 0

女 2 2男 0女 2 2 男 0

女 2 2 男 0女 2

10 25 男 17女 8 12 男 7

女 512 男 7

女 510 男 6

女 4 10 男 6女 4

15 36 男 24女 12 30 男 25

女 5 28 男 23女 5

21 男 16女 5

20 男 16女 4

30 68男 43女 25 44 男 32

女 12 42 男 30女 12 33 男 22

女 11 32 男 22女 10

入学定員 現学生数 志 願 者 受 験 者 合 格 者 入 学 者

教育実践コーディネート

コース教育実践力開発

コース

合 計

● 本学における大学院教育学研究科(修士課程)と連合教職実践研究科(専門職学位課程)の違い

学  位専修免許単 位 数学校実習修士論文

修士(教育学)、修士(学術)、修士(芸術)のいずれかあり

30単位以上なしあり

教職修士(専門職)あり

46単位以上10単位

なし

大学院教育学研究科 (修士課程) 連合教職実践研究科 (専門職学位課程)

大学院 [連合教職実践研究科(連合教職大学院)]OSAKA KYOIKU UNIVERSITY / GRADUATE SCHOOL & ADVANCED COURSES GUIDE 2018

【天王寺キャンパス】

●幼稚園教諭専修免許状

●小学校教諭専修免許状

●中学校教諭専修免許状   国語、社会、数学、理科、音楽、美術、   保健体育、保健、技術、家庭、英語

●高等学校教諭専修免許状   国語、地理歴史、公民、数学、理科、   音楽、美術、工芸、書道、保健体育、   保健、看護、家庭、工業、英語、情報

取得可能な免許状

アドミッション・ポリシー

1.基本理念・目標大学院連合教職実践研究科(連合教職大学院)は、教育委員会や学校現場との密接な連携の下での教員養成や現職教員教育を通じて、教員志望学生や現職教員学生に学校現場での課題に即応できる実践的知識・技能を拡充させるための視点と方法を獲得させ、もって学校における高度の専門的な能力及び優れた資質を有する専門職としての人材の育成をめざしています。

2.求める学生像●学校や地域の指導的・中核的な教員として高度で優れた実践力の獲得を

めざす現職教員●新しい学校づくりの担い手として自ら学び続けることで実践的指導力の獲

得をめざす人

関 西 大 学

近 畿 大 学

■研究者教員 [教 授] 秋吉 博之・家近 早苗・柏木 賀津子・木原 俊行・冨田 福代・森田 英嗣  [准教授] 寺嶋 浩介/[特任准教授] 庭山 和貴■実務家教員 [教 授] 岡 博昭・佐々木 靖・田中 滿公子・中西 修一・福永 光伸・餅木 哲郎・米津 俊司/[特任教授] 深野 康久 [准教授] 山手 隆文

教員紹介

目  的

社会システムの急激な変化の中で、子どもたちの学ぶ意欲や自立心の低下、社会性の不足、深刻ないじめや不登校など、複雑・多様化した学校教育の課題が山積しています。そこで、こうした変化や諸課題に対応しうる高度な専門性と豊かな人間性・社会性を備えた、力量ある教員の養成が求められています。そうした教員養成の高度化をめざして、大阪の教員養成や現職教育に実績のある3大学(大阪教育大学、関西大学、近畿大学)がタッグ(連携)を組んで、平成27年4月に連合教職大学院

(専門職大学院)を設置しました。この教職大学院では、理論と実践に通じた研究

者教員・実務家教員によって、それらを往還しながら実践的指導力を高めることのできるカリキュラムを用意します。そこでは、学力向上、ICT活用、人権教育、特別なニーズを要する子どもへの対応等、大阪の教育現場が直面する問題を教材化します。また、その解決に資する実践的指導力と探究力を培うことに役立つ、事例研究や模擬授業等の教育方法を重視し、大学院生の主体的な学びを促します。さらに、学校等における多様な実習を導入し、大学院生に、教育現場の実際や多様性の理解に資する臨床経験を提供します。これらの豊かな学びを通じて、大阪の教育をリードする力量を有する教員を輩出します。

教育課程の特徴

本連合教職大学院において、大学院生は、1年次に、教職に関わる基本的な領域に関する科目を履修して、教育に関わる理論や実践動向等を幅広く学びます。また、1年次から2年次にかけて、コース科目を履修して、教職経験に応じて必要となる能力・資質を磨きます。これらの科目においては、必修科目に加えて、多様な選択科目

が提供され、個々の大学院生が、学習ニーズに応じて自らの学びを構成することが可能です。さらに、連携協力校等で実施される学校実習科目においては、そこでの臨床経験を通じて実践的指導力を確かなものにするとともに、教育現場の課題に探究的に迫ります。そして、これらの3種類の学びを「課題研究」によって集約し、学び続

ける教員としての自己を追究する姿勢を確立できます。これらの科目においては、研究者教員と実務家教員がペアで指導を担当し、複眼的な視点で授業が企画・運営されます。また、座学よりも、観察、討論、模擬授業、ワークショップ等の体験的な学びが重視されています。

26 27

特別なニーズのある子どもを理解し支援する高い実践力を備えた人材を育成

※1. 領域:一種免許状に定められた「視覚障害者」「聴覚障害者」「知的障害者」「肢体不自由者」「病弱者」教育に関する分野

※2. 領域:発達障がい分野修了の場合「知的障害者」「肢体不自由者」「病弱者」教育に関する分野     聴覚障がい分野修了の場合「聴覚障害者」「知的障害者」「肢体不自由者」教育に関する分野

● 平成29年度 特別支援教育特別専攻科 入学定員・現学生数・入試結果一覧 平成29年4月1日現在

● 特別支援教育特別専攻科 取得可能な免許状

区分 免許状の種類専修免コース

一種免コース

特別支援学校教諭専修免許状※1

特別支援学校教諭一種免許状※2

入学料および授業料

経済的理由により入学料・授業料の納付が困難であり、かつ、成績優秀と認められる方を対象に選考のうえ、入学料・授業料の全額又は半額が免除あるいは徴収が猶予されます。

本学大学院へ入学する方のうち、公立学校教員採用試験に合格し、かつ教育委員会から採用猶予等を許可された方を対象に選考のうえ、入学料の全額又は半額が免除されます。

本学大学院に在学中で、学業成績等が優秀であると認められる方を対象に選考のうえ、授業料の半額が免除されます。

障がい学生修学支援ルームでは、障がい等のある学生が自らの能力を最大限に発揮し自己実現できるよう、各種の修学支援に取り組んでいます。また、入学後に修学上の配慮を希望する方の事前相談にも応じています。

大学院大学院(長期履修学生制度の適用者)

特別支援教育特別専攻科

免除制度

282,000円

282,000円

58,400円

535,800円

357,200円

273,900円

平成 29 年度入学 入 学 料 授業料(年額)

障がい学生修学支援ルーム

働きながら大学院へ!(修業年限3年)

〈申請資格〉申請資格を有する方は、次のいずれかに該当する方です。

① 職業を有する方② 育児、介護等の事情を有する方③ その他研究科長が認めた方〈授業料(年額)〉

大学が定めた授業料年額

標準修業年限(2年)× ÷ 最長履修期間

(3年)

職業を有している等の事情のため、標準修業年限(2年)で修了することが困難な方を対象に、修業年限を延長することにより計画的に教育課程を履修することができ、かつ、その間の授業料の年額の負担を軽減することができます。 

なお、本制度が適用された方は、留学など長期にわたって本学大学院を離れた場所での修学ができない場合があります。長期履修学生としての申請に基づき審査を行い、許可された場合修業年限を3年とします。修学状況等の変動により、標準修業年限への短縮や、入学後(在学中)の長期履修の申請も可能ですが、この場合、1年次の所定期日までに申請を行い、翌年度からの適用となります。

長期履修学生制度

長期履修学生制度を活用し、通常の大学院修士課程の履修とともに、学部の教員養成カリキュラムを履修し単位を修得することにより、教育職員免許状〈一種〉取得の所要資格を得ることが出来ます。所要資格を得ることができる教員免許状は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校の教員免許状〈一種〉のいずれかです。申請に基づき審査を行い、許可された場合、修業年限は3年になります(入学手続後の変更はできません)。授業料は左記「長期履修学生制度」と同額です。※募集は1次(8月出願、9月実施)のみになる可能性があります。

目  的特別支援教育特別専攻科は、特別支援教育の充実に資するために発達障がいや聴覚障がいをはじめ様々な障がい領域に関する専門教育を行い、実践的な指導力のある教員を養成することを目的としています。特別支援教育の現場では、子どもたちの障がいの多様化、重度化、重複

化が進んでいます。また、通常の学校(通常の学級)においても、障がいのある子どもへの理解と支援が求められています。本専攻科では,インクルーシブ教育システム構築の観点から、子どもの個々の能力や個性、ニーズに応じた高度な教育支援を実践できる教員の育成をめざします。

概要・特色定員は専修免コース、一種免コースを合わせて30名となっています。修業年限は1年で、専修免コースでは特別支援学校教諭一種免許状を有する人の場合、特別支援学校教諭専修免許状が取得可能です。一種免コースは発達障がい分

野と聴覚障がい分野から構成され、幼稚園・小学校・中学校・高等学校の基礎免許状を有する人の場合、特別支援学校教諭一種免許状が取得可能です。通常の講義に加えて、現場における実習経験の機会を豊富に用意し、実践的な知

識・技能の習得をめざします。過去に大学等で特別支援教育を専門的に学んだ経験のない人も対象としており、現職教員と共に学べるのも特色のひとつです。

特別支援教育特別専攻科

特別支援学校教諭一種免許状を有する人は、一種免許状に定められた特別支援教育領域の特別支援学校教諭専修免許状を取得することができます。

主な開講科目(必修科目)特別支援教育基礎研究、特別支援教育論、発達支援教育論、特別支援教育実践研究Ⅰ・Ⅱなど主な授業内容「特別支援教育実践研究Ⅰ・Ⅱ」特別支援学校、小・中学校の通常の学級、特別支援学級等で、特別なニーズのある幼児・児童・生徒の教育および支援について実践的に学び、その成果をポスター形式等で発表します。

幼稚園・小学校・中学校・高等学校の基礎免許状を有する人は、「知的障害者に関する教育」「肢体不自由者に関する教育」「病弱者に関する教育」の領域を定めた特別支援学校教諭一種免許状を取得することができます。

主な開講科目(必修科目)特別支援教育総論、知的障害者の心理・生理・病理、肢体不自由者の心理・生理・病理、病弱者の心理・生理・病理、発達障害教育、発達障害指導論、聴覚障害教育、知的障害教育、知的障害指導論、肢体不自由教育、肢体不自由指導論、病弱教育、障害者の心理・生理・病理、視覚障害教育、重複障害教育など主な授業内容「発達障害指導論」注意欠如多動性障がい、学習障がい、自閉症スペクトラムなどの発達障がいのある子どもの教育について、事例をまじえながら個々の特性に応じた指導法を具体的に学びます。

幼稚園・小学校・中学校・高等学校の基礎免許状を有する人は、「聴覚障害者に関する教育」

「知的障害者に関する教育」「肢体不自由者に関する教育」の領域を定めた特別支援学校教諭一種免許状を取得することができます。

主な開講科目(必修科目)特別支援教育総論、聴覚障害心理、聴覚音声生理・病理、知的障害者の心理・生理・病理、肢体不自由者の心理・生理・病理、聴覚障害教育、聴覚障害指導論、知的障害教育、肢体不自由教育、病弱教育、障害者の心理・生理・病理、視覚障害教育、発達障害教育、発達障害指導論、重複障害教育など主な授業内容「聴覚障害指導論」聴覚障がい幼児の教育の在り方を柱にしながら、子どもの発達、ことばの指導、聴覚学習などについて、実践的な内容を踏まえながら具体的に学びます。

専修免コース 一種免コース(発達障がい分野) 一種免コース(聴覚障がい分野)

■[教 授] 山本 利和・井坂 行男・冨永 光昭・藤田 裕司・山本 晃・西山 健/[特任教授] 金森 裕治■[准教授] 平賀 健太郎/[講 師] 三盃 亜美

教員紹介

教員免許に再挑戦!(修業年限3年)

教育職員免許状取得プログラム

大学院における特別授業料免除

特別入学料免除

一 般 選 考

※実践学校教育専攻、健康科学専攻、国際文化専攻、総合基礎科学専攻、芸術文化 専攻及び大学院連合教職実践研究科の志願者は除きます。

入学者選抜試験出願者のうち、教育職員免許状取得プログラム受講を志望する方。

区 分 入学定員

30 40男 17女 23 39 男 16

女 23 35男 14女 21 32 男 13

女 19

志願者 受験者 合格者 入学者

32男 13女 19

現学生数特別支援教育特別専攻科

【問合せ先】 072-978-3479 (平日9:00~17:00) 障がい学生修学支援ルームはC6棟2階北西角にあります。sienroom @ bur.osaka-kyoiku.ac.jp

2928

大阪教育大学 学務部入試課  〒582-8582 大阪府柏原市旭ヶ丘4-698-1 TEL072-978-3324

大阪教育大学

20182018年4月入学者用

■ 大 学 院 教 育 学 研 究 科

■ 大学院連合教職実践研究科

■ 特別支援教育特別専攻科

OsakaKyoiku

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