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HeliosLink for ArchiCAD マニュアル

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HeliosLink for ArchiCAD

マニュアル

HeliosLink for ArchiCAD

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1. 概要

本マニュアルは、BIMソフトウェア「ArchiCAD」から、建築数量積算・見積書作成システム「ΗΕΛΙ

ΟΣ」へ、ダイレクトにデータを受け渡し、積算を行う為の注意点をまとめたものです。ここで挙げる注意点を守

っていないと、積算数量が正しく計上されない場合がありますので、ご注意下さい。(対象製品は、「ArchiC

AD22」となりますが、ここでは「ArchiCAD」と呼びます。)

※「ArchiCAD」はグラフィソフトジャパン株式会社の商品です。

ダイレクト!

●従来の「IFC 連携」から「ダイレクトリンク」へ

・連携時間の大幅な短縮化が図れ、スムーズな業務連携が実現できます。

・直接繋ぐことによって変換回数が1回で済み、連携の精度が向上します。

・ IFC では不可能であった、建具のガラスや、階段、雑物といったものまで幅広く連携が

実現できるよう開発を進めます。

HeliosLink for ArchiCAD

3

本連携では、中間ファイルとして、ΗΕΛΙΟΣのローカルファイルであるTSVファイルを使用しております。

TSVファイルとは、ΗΕΛΙΟΣ上の物件データを相互に受け渡しを行う為の中間ファイルで、1つのファイル

で1物件分のデータが盛り込まれています。

連携の手順

① ArchiCADからTSVファイルを出力します。

【出力時に必要となるファイル】

・マスター用のTSVファイル

・設定ファイル

② TSVファイルをΗΕΛΙΟΣへ取込みます。

※「マスター用TSVファイル」および「設定ファイル」に

ついてはP10「初期画面」を参照下さい。

連携の手順

TSV

マスタ

ー用

TSV

設定

ファイ

HeliosLink for ArchiCAD

4

「Helios Link」の入手

ArchiCADから、TSVファイルを出力させる際、「Helios Link」というArchiCAD用アドインツー

ルが必要となります。「Helios Link」は以下の ㈱バル・システム ダウンロードサイト から入手して下さい。

(1)バージョンに関して

本連携における対応バージョンは、それぞれ ArchiCADは22、ΗΕΛΙΟΣは Ver14となります。

それ以外のバージョンで行おうとした場合、例えばΗΕΛΙΟΣの Ver14未満では取込み時にエラー表示され、

取込みは行えません。

ArchiCAD 22 ΗΕΛΙΟΣ Ver14

ArchiCAD側の事前準備

【㈱バル・システム ダウンロードサイト】

http://www.val-system.co/jp

連携の条件

HeliosLink for ArchiCAD

5

今後のバージョン対応に関して

ArchiCAD19 版 、20 版は、ΗΕΛΙΟΣ Ver12 でインポート可能ですが、ArchiCAD 22版 で

は、ΗΕΛΙΟΣ Ver13はインポートできず、Ver14からの対応となります。今後のバージョン対応に関して

は、以下の表のようになる予定です。(○印は取り込める事を意味しています。)

HELIOS

Ver12

HELIOS

Ver13

HELIOS

Ver14

HELIOS

Ver15

ArchiCAD19 ○ ○ ○ ○

ArchiCAD20 ○ ○ ○ ○

ArchiCAD21 ○ ○ ○

ArchiCAD22 ○ ○

ArchiCAD 23 ○

※ あくまで予定です。

(2)ΗΕΛΙΟΣの商品構成による条件

ΗΕΛΙΟΣでは、購入された商品構成規模によって、入力できる階数やスパン数が異なってきます。現在、

販売されている商品構成規模は「tH」「tB」「tS」の3種類あり、入力可能な規模はそれぞれ以下の表の通り

となります。

商品構成規模 tH tB tS

棟 9 4 2

棟屋階 9 2 1

地上階 99 16 10

地下階 9 2 1

スパン

設定

ブロック 9 4 2

スパン 99×99 33×33 15×15

ここで、例えば、地上20階の建物をArchiCADで作成した場合、ΗΕΛΙΟΣでは、「tH」をお持ちの

環境であれば取り込めますが、「tB」「tS」では取り込めなくなります。

例) 地上20階の建物 「tH」(99 階まで) ⇒ ○

「tB」(16 階まで) ⇒ ×

「tS」( 9 階まで) ⇒ ×

HeliosLink for ArchiCAD

6

「HELIOS LINK」をインストールすると、「ヘリオスリンク」というメニューが表示されますので、そこから「フ

ァイル出力」ボタンを押し、TSVファイルを出力して下さい。

ArchiCADからのTSVファイル出力方法

①初期画面

(P10)

②オブジェクト

定義画面(P13)

③詳細設定画面

(P14)

④階設定画面

(P26)

TSV

それぞれの画面で

「キャンセル」ボタン

を押すと処理を中止

することができます。 TSVファイルを

出力します。

OK

OK

OK

キャンセル

キャンセル

キャンセル

キャンセル

②③④の画面を飛ばして

出力することも可能です。

OK

HeliosLink for ArchiCAD

7

連携時のエラーについて

TSV出力の処理中、何かしらエラーが起こった場合、出力後、以下のメッセージが表示され、起こったエラー

内容を確認することができます。確認したい場合は「はい」を押して下さい。エラー内容の書かれたファイルは

TSVの出力先フォルダと同フォルダに「(ファイル名).log」というファイル名で出力されます。

LOG

初期画面で入力した「ファイル名」「出

力先」に出力されます。

出力したログファイルは

「メモ帳」等で確認する

ことができます。

再度連携する際において設定ファイルを作り直す

時、この内容をコピペすると作業が楽になります。

HeliosLink for ArchiCAD

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ΗΕΛΙΟΣへのTSVファイルの取り込みは、以下の手順で行って下さい。

① ドラッグ&ドロップ

TSVファイルをΗΕΛΙΟΣのコントロール画面へドラッグ&ドロップします。

② リストア開始

リストア画面から「リストア開始」ボタンを押す。

ΗΕΛΙΟΣへのTSVファイル入力方法

TSV

取り込みが完了すると、コントロール

画面に当該物件名が表示されます。

HeliosLink for ArchiCAD

9

当マニュアルを表示するには、各画面の表示時にF1キーを押して下さい。

マニュアルの表示方法

F1キーを押します。

HeliosLink for ArchiCAD

10

TSVファイルの出力時、最初に表示される画面です。ここでは主に、ファイル名や、出力先、対象部材、マス

ターファイル、設定ファイル等、基本となる情報を入力します。(この画面は出力時必ず表示されます。)

一度変更した場合、その変更内容は覚えており、次回行う際には前回の設定内容がデフォルトとして反映されて

きます。(この設定はPC毎の設定となり、別のPCで行う場合には反映されません。)

① ファイル名

TSVファイルのファイル名を入力します。デフォルトは当該物件の物件名が表示されます。

② 出力先

TSVファイルの出力先を入力します。

③ マスターファイル(TSV)

TSVファイルには、ArchiCADには存在し

得ない情報もたくさんあります。ArchiCADから

TSVファイルを作成する際、ArchiCADには

存在し得ない情報に関してはこのマスターファイルの

情報を採用します。つまり、マスターファイルの情報と、

ArchiCADからの情報とを合成し、新たなTSV

ファイルが作成されます。(右図)

初期画面

⑤ ⑥

⑧ ⑨

マスタ

ー用

TSV

TSV

ArchiCAD

データ

⑪ ⑫

HeliosLink for ArchiCAD

11

※マスターファイルから取得する情報

サブシステム名 ○or× 備考

基本情報

物件概要 × 「各種設定」欄には初期化された情報が入ります。

階高設定 ×

スパン設定 ×

名称マスター ○

構造

構造基準 ○

構造リスト ○or× 対象データ欄の「構造リスト」を☑すると取得されません。

躯体個別 ○or× 対象データ欄の「配置」を☑すると取得されません。

鉄骨個別 ○or× 対象データ欄の「配置」を☑すると取得されません。

躯体演算印刷 ×

鉄骨演算印刷 ×

仕上

仕上基準 ○

材料定義 ○or× 対象データ欄の「材料定義」を☑すると取得されません。

仕上表 ○or× 対象データ欄の「仕上表」を☑すると取得されません。

仕上個別 ○or× 対象データ欄の「配置」を☑すると取得されません。

汎用個別 ×

仕上演算印刷 ×

汎用演算印刷 ×

建具

建具基準 ○

建具個別 ○or× 対象データ欄の「建具個別」を☑すると取得されません。

建具演算印刷 ×

配置 配置 ○or× 対象データ欄の「配置」を☑すると取得されません。

演算 演算 ×

明細

明細基準 ○

工種別集計 ×

工種別明細 ×

インターフェース ×

④ 設定ファイル(INI)

設定ファイルについてはP24を参照下さい。

⑤ 対象データ

本連携では、ArchiCADのデータからΗΕΛΙΟΣのデータへ変換させるだけでなく、ΗΕΛΙΟΣ

の一部の既存データと合成させることも可能です。ここで☑を外した場合、その外したデータに関しては、

マスターファイル内のデータを採用させることになります。(☑を付けている場合は、ArchiCADの

データからそのまま変換します。)

例えば、構造リストのみ☑を外して取り込んだ場合、配置情報に関してはArchiCADから生成されま

すが、構造リストに関しては、生成されず、マスターファイル内の構造リスト情報から持って来られます。

この際、どの配置部材がどの構造リストに結び付くかは「リスト符号」をキーとして結び付きます。

各データが結びつくキー

データ 第1キー 第2キー

構造リスト 階 リスト符号

材料定義 ユニット№

仕上表 階 部屋名

建具個別 建具符号

HeliosLink for ArchiCAD

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⑥ 対象配置部材

対象データと同様、配置部材の中でも更に細かく、ArchiCADから生成させる部材、マスターファイ

ルから受け取る部材とに分けることができます。この設定では、「柱」や「梁」など部位単位で設定して下

さい。

また、「全ての配置部材を削除してから取込む」に☑した場合、真っ新な状態から部材を生成しますが、

☑を外した場合、マスターファイル内の配置部材に対して、対象配置部材の部位に関してのみ削除された

状態から生成されます。ΗΕΛΙΟΣでは、ArchiCADからできる部材(柱、壁、梁、床版など)の

他にバルコニーや階段などもあり、☑を外していると、それらは残ることになります。

⑦ 仕上区分

ΗΕΛΙΟΣでは、仕上数量の計上方法として、必ず区分分けする必要があります。ΗΕΛΙΟΣの場合、

最大90区分あり、本機能では、内部仕上数量、外部仕上数量の各区分番号を設定する必要があります。

デフォルトでは、内部は「3」、外部は「1」となります。(1~90)

⑧ ダイアログ表示

詳細設定画面、階設定画面に関しては、

画面の表示させずに先へ進むことができます。ここの☑を外す

とその画面は飛ばされます。

⑨ マスターファイル対象棟

ΗΕΛΙΟΣのマスターファイルには複数の棟を保有することができます。マスターファイルから取得する

際、どの棟の情報から取得するのか棟番号を入力します。(1~9)

⑩ 登録者名

ΗΕΛΙΟΣでは各入力データに対して登録者名を入力することができます。ここで登録者名を設定して

おくと、ArchiCADから作成されたデータに対してその登録者がセットされます。ArchiCAD

から取得したデータなのか、自分で作成したデータなのか、見分ける際にご使用下さい。

⑪ 対象要素

ΗΕΛΙΟΣへ変換させる対象となる要素を「全要素」「表示要素」から選びます。

⑫ 配置形式

ArchiCADで配置された状態が「見上げ」か「見下げ」かを選択します。「見上げ」とは、例えば

1Fに属している梁およびスラブが2FLラインに存在している事で、「見下げ」とは1FLラインに存在

している事を表します。

①初期画面

③詳細設定画面

④階設定画面

②~④の画面については

飛ばすことが可能です。

出力

②オブジェクト

定義画面

HeliosLink for ArchiCAD

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本連携に際して、躯体の鉄筋や増打ち、鉄骨部材を取り込む際の設定を行います。

(設定した内容は次回の連携時にも再現し、更にインポート・エクスポートも可能です。)

<躯体情報>

鉄筋情報を取り込む。

ArchiCADに鉄筋情報が保持されている場合、その鉄筋情報をΗΕΛΙΟΣへ取り込むことができます。

ただし、「ST-Bridge Converter」仕様の鉄筋情報、もしくは「SSC-構造躯体変換 for ArchiCAD」仕様の

鉄筋情報のどちらかとなります。(P43 参照)

柱 増打ち

ArchiCADに保持されている柱増打ちの厚みを

取り込むことができます。その際における各面のパラ

メータ名を与えます。

梁 増打ち

柱と同様に、梁増打ちの厚みを取り込む際の各面のパラメータ名を与えます。

鋼材認識文字

H形鋼、角形鋼管、丸形鋼管を認識する為の文字列を設定します。

最大9種類まで登録できます。(P17 参照)

オブジェクト定義画面

HeliosLink for ArchiCAD

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本連携に際して、ΗΕΛΙΟΣへどのように変換させるか、より詳しい設定を行います。

(設定した内容は次回の連携時にも再現し、更にインポート・エクスポートも可能です。)

<構造情報>

符号 (タイプ名、ファミリ名、マーク、コメント)

構造リストのリスト符号(C1, G1, 等)の取得場所を選択します。入力も可能です。

梁種別・床種別

大梁・小梁・基礎梁…、床版、土間…を判別する際の、リスト符号で使用する記号を入力します。

(P18 参照)

コンクリート区分 (1~99)

ArchiCADにはコンクリート強度の情報がない為、ここで選択した情報を全ての構造部材に反映させます。

鉄骨鋼材材質 (1~99)

鉄骨鋼材の材質を柱・梁ごとに選択します。(P32 参照)

<仕上情報>

天井高さ 幅木高さ

天井高さの取得場所を入力します。 幅木高さの取得場所を設定します。

床・幅木・壁・天井・廻縁

部屋の代表的な仕上(主仕上)として、床・幅木・壁・天井・廻縁の取得場所を設定します。「複数層材認識

記号」を使って、一つの項目に複数の材料を入力することも可能です。(P23・P52 参照)

文字変換設定

材料定義の名称を全角で統一するか、半角で統一するか、そのまま使用するかを設定します。

エラー時の科目割当て

材料を登録する際、名称マスターから文字照合により科目を探しますが、見つからなかった場合、ここで

指定した科目が割り当てられるようになります。(P55 参照)

詳細設定画面

HeliosLink for ArchiCAD

15

壁種別

間仕切の仕上表室名称・材料定義ユニット№・各層の名称の取得する場所を設定します。また、間仕切の

種別を判断する際に、どの情報で判断させるかを指示させます。(P20参照)

複数層材認識記号

床・幅木・壁・天井・廻縁の仕上名取得において、一つの項目に複数の材料を、この記号で区切らせて、

取り込むこともできます。

(例)「/(スラッシュ)」で区切っている場合

EP/モルタル ⇒ (1層目)EP(2層目)モルタル

<建具情報>

符号 (タイプ名、ファミリ名、マーク、コメント)

建具リストのリスト符号(SD1, AW1, 等)の取得場所を選択します。入力も可能です。この項目は、

2つ情報を合体させることも可能です。その場合、それぞれの取得場所を上段部・下段部に入力して下さい。

姿図を取り込む

姿図についてはP37 を参照して下さい。

<その他>

材料定義、仕上表を削除する際、全ての仕上区分を削除する。

材料定義・仕上表を取り込む際、一旦既存のものは削除します。この時、初期設定画面の仕上区分だけを

削除するのか、全区分データを削除するのか選択します。

壁のマテリアルの各層は最大厚のみ間仕切へ変換する。

ArchiCADの壁では、主軸層や下地層など複数の層で表現されます。ΗΕΛΙΟΣへ取込み間仕切へ変換

させる際、間仕切側には、最大厚の層のみの材料とするのか、全ての層の材料とするのか選択します。

残りの層は、面ごとに、部屋の増減欄へ取込む。

上記で最大厚の層のみと☑した場合、残りの層に関して、部屋の各面ごと仕上として内部室の個別画面の増減欄

へ取込むか否かを設定します。更にその際、「残りの層情報は下地までと扱い、表面仕上は部屋の仕上情報を

採用する」に☑していると、内部室の第1層仕上と合成させることも可能です。(P48参照)

壁同士もしくは梁同士の接続で、○mm 以内の隙間は自動で埋める

ΗΕΛΙΟΣでは、内部室を配置する際、壁同士に隙間があるとうまく配置できません。本連携においても

同様で、その隙間を自動で埋めるようになります。また、隙間と認定する距離も設定します。(P38参照)

スラブを、貫通する梁で分断させる。

ArchiCADでは、床版は梁を跨いで配置することが可能です。

このような場合、取込みを行う際、床版を梁で分断します。

ただし、分断処理を施すと、実行に時間がかかる場合がありますので、ご注意下さい。

スラブの形状は、周囲の梁による再構築を施さない。

床版(土間・底盤を含む)を取込む際、周囲に存在する梁による形状の再構築を行わず、そのままの形状

で表示されます。ただし、この処理を施すと、その梁との定着まで失われますので、ご注意下さい。

部屋の形状は、周囲の壁による再構築を施さない。

内部室を取込む際、周囲に存在する壁・間仕切による形状の再構築を行わず、そのままの形状で表示

されます。ただし、この処理を施すと、周囲の壁との繋がりまで失われ、正しい数量が算出されない場合が

ありますのでご注意下さい。

HeliosLink for ArchiCAD

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2. 連携対象オブジェクト

連携対象となるオブジェクトは下記の通りとなります。

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

基本

情報

プロジェクト 物件

レベル 階

通り芯 通り芯

デザイン 壁 壁・間仕切

ドア 壁開口

窓 壁開口

柱 柱

スラブ 床版、

土間、

底盤

ゾーン

内部室

梁 梁、小梁、

基礎梁、

基礎小梁

柱 or スラブ or オブジェクト

※要素分類を「基礎」にして下さい。

独立基礎

※ 鉄骨柱、鉄骨梁に関しては、角形鋼管、鋼管(丸形)、H形鋼のみ対応しています。(SRCは未対応)

※ 建築設備・雑ものを建築部材で代用するとそのまま取り込まれます。(例えば、ブラインドボックスを梁で、

ライニングをスラブで配置されるなど。)

HeliosLink for ArchiCAD

17

入力ツール:柱ツール

所属階:配置フロア

形状寸法:

RC 矩形柱

躯体寸法1 躯体寸法2

円柱 直径

S 角鋼管

躯体寸法1 躯体寸法2 丸鋼管

H形

※ 柱の平面座標位置は、柱の中心点座標を受け取り、その位置に配置されます。

※ 柱の高さは「柱高さ」「配置フロアまで下部オフセット」が考慮されて再現されます。

※ S柱の判定については、パラメータの内容によって以下のようにして決まります。

(例)H形鋼 300*150*6.5*9

角型鋼管 300*300*6

鋼管 200*5.5

「鋼管」という文字が存在する

「角型鋼管」という文字が存在する

「H 形鋼」という文字が存在する

文字列中にある鋼材認識文字を探す

3510

1 各オブジェクトの定義内容

1.柱

1FL

0

H形鋼

丸鋼管

角鋼管

HeliosLink for ArchiCAD

18

入力ツール:梁ツール

所属階:配置フロア

形状寸法:

RC 梁

幅 梁高さ

S 角鋼管

幅 梁高さ 丸鋼管

H形

※ 梁の平面座標位置は、梁の始点および終点座標を受け取り、その位置に配置されます。

※ 梁レベルは「配置フロアまで基準線をオフセット」に対して、始点・終点レベルオフセットが考慮されて

再現されます。

※ S梁の判定については、パラメータの内容によって以下のようにして決まります。

(例)H形鋼 300*150*6.5*9

角型鋼管 300*300*6

鋼管 200*5.5

※ ΗΕΛΙΟΣでは、梁は、梁、小梁、基礎梁、基礎小梁の4種類に分類

されます。この際、ArchiCADから受け取るリスト符号によって

判断されます。リスト符号の先頭文字に、詳細設定画面で指定された

記号が使われていると、それぞれ4種類の梁に変換されます。

2.梁

1FL

3480

「鋼管」という文字が存在する

「角型鋼管」という文字が存在する

「H 形鋼」という文字が存在する

文字列中にある鋼材認識文字を探す

H形鋼

丸鋼管

角鋼管

HeliosLink for ArchiCAD

19

入力ツール:スラブツール

所属階:配置フロア

形状寸法:スラブ厚さ

※厚みはマテリアルの最大厚層の厚みを受け取ります。

※ ΗΕΛΙΟΣでは、床は、床版、土間、

底盤の3種類に分類されます。この際、

ArchiCADから受け取るリスト

符号によって判断されます。リスト符号

の先頭文字に、詳細設定画面で指定され

た記号が使われていると、それぞれ

3種類の梁に変換されます。

※ 床の平面座標位置は、床を構成する各頂点座標を受け取り、その位置に配置されます。

※ 床レベルは「配置フロアまでオフセット」が考慮されて再現されます。

※ 基準面(上端・下端等)を変えても問題ありません。

入力ツール:壁ツール

所属階:配置フロア

形状寸法:壁厚さ

※厚みは複合構造の最大厚層の厚みを受け取ります。

※ 壁の平面座標位置は、壁の始点および終点座標を受け取り、

その位置に配置されます。

※ 壁の高さは「配置フロアまで下部オフセット」~「壁高さ」で

それぞれオフセット値が考慮されて再現されます。

3510

3.床

4.壁

1FL

3480

1FL

0

HeliosLink for ArchiCAD

20

■ 壁種別は詳細設定画面で指定した名称で判別されます。

(右下図の場合は層材にチェックが入っているため、層材名で設定している名称で判別されます)

壁種別(例:ビルディングマテリアル)

名称の連携

例:コンクリートブロック

「複合構造」=「間仕切 CB120(EP・EP)」

「ビルディングマテリアル」=「コンクリートブロック」

詳細設定

「仕上表」 = 「複合構造」

「ユニット No.」 = 「ビルディングマテリアル」

「層材名」 = 「ビルディングマテリアル」

厚みが最大の層で

判断します。

左部のチェックボタンで、設定ファイルに

入力する名称をどこで判別するか選択し、

右部の表で「仕上表」・「ユニット No.」・「層材名」

それぞれの名称の取得先を設定します。

この場合上部のチェックボタンが

「仕上表」では「ID」、

「ユニット」では「複合構造」、

「層材」では「ビルディングマテリアル」

の名称を設定ファイルに入力する必要があ

ります。

HeliosLink for ArchiCAD

21

入力ツール:柱ツール or スラブツール or オブジェクトツール

所属階:配置フロア

形状寸法:

基礎 躯体寸法1 躯体寸法2

※「分類」で「基礎」を選択してください。

※独立基礎形状として四角形のみ扱われます。

※ 基礎の平面座標位置は、基礎の中心点座標を受け取り、その位置に

配置されます。

※ 基礎の高さは「柱高さ」「配置フロアまで下部オフセット」が

考慮されて再現されます。

入力ツール:窓ツール

所属階:配置フロア

形状寸法:

窓 幅 高さ

※ 窓の平面座標位置は、窓の中心点座標を受け取り、その位置に

配置されます。(ただし、中心点位置が壁上にない場合は、

近くの壁を探し出し、その壁に寄り付くように配置されます。)

※ 窓レベルは「下端/上端値」が考慮されて再現されます。

900

5.独立基礎

6.窓・ドア

1FL

1FL

1090

0

HeliosLink for ArchiCAD

22

入力ツール:ドアツール

所属階:配置フロア

形状寸法:

窓 幅 高さ

※ ドアの平面座標位置は、ドアの中心点座標を受け取り、その位置に

配置されます。(ただし、中心点位置が壁上にない場合は、

近くの壁を探し出し、その壁に寄り付くように配置されます。)

※ ドアレベルは「下端/上端値」が考慮されて再現されます。

■ 建具(ドア・窓)種別は建具符号(与え方は躯体部材のリスト符号と同様)の先頭符号によって判別されます。

建具(ドア・窓)種別

※ 壁種別・建具種別の判別は、次頁の設定ファイルによってΗΕΛΙΟΣへ変換されます。

※建具符号が

「ID」の場合

「SD3」の場合は「SD」で判別されます。

1FL 30

HeliosLink for ArchiCAD

23

入力ツール:ゾーンツール

所属階:配置フロア

天井高:「配置フロアまで下部オフセット」~

「上部リンクされたフロアまでのオフセット」

※ 部屋の平面座標位置は、部屋を構成する各頂点座標を

受け取り、その位置に配置されます。

※部屋の仕上は、詳細設定画面(P12)で定められたパラメータの情報を受け取ります。

7.部屋

1FL

2FL

0

0

HeliosLink for ArchiCAD

24

※ 設定ファイルとは...

変換時に、壁と建具の種別を判断する

ファイルです。(右図)

ΗΕΛΙΟΣでは、壁と間仕切(間仕

切は最大9区分)、建具は最大13区分

に分類されており、他のシステムとは

異なります。

このファイルは、他のシステムから

データを取込む際、そのシステムで

定義されている壁種別及び建具種別を、

ヘリオス上のどの区分へ、振り分ける

かを定義するファイルです。

ファイル中の、[WALL]以降の行は壁

種別を、[OPENING]以降の行は建具

種別を表します。表現方法は、下記の

通りです。

○○○ = 1

(例1)壁のマテリアルに「壁構造 RC(t180)」を

使用する場合、設定ファイルの[WALL]以降の行に

コンクリート-構造 2 = 0

と入力されていると、RC 壁と判断されます。

(例2)建具(ドア・窓)のタイプ名に「AW2」と登録した

場合、設定ファイルの[OPENING]以降の行に

AW= 4

と入力されていると、建具区分4と判断されます。

壁(間仕切)の

種別

建具の種別

種別名

区分№([WALL]の場合、

0は RC 壁を表します)

数字によって壁を以下のように読み替えます。

0 = RC

1~20 = 間仕切壁

98 = 区画線

99 = 外壁

100 = ×(連携しない) 例:ライニング等

※100 はエラーメッセージが出ないため要確認

数字によって建具を以下のように読み替えます。

1~13 = 建具

100 = ×(連携しない)

例:読み飛ばす壁の建具、目地等

※100 はエラーメッセージが出ないため要確認

姿図の種別

HeliosLink for ArchiCAD

25

(例3)設定ファイルの[SUGATAZU]以降の行に

AW1= 1A と入力されていると、「AW1」という建具に「1A」という姿図№が当てはまります。

※姿図№は、ΗΕΛΙΟΣでは「1~99」「A~E」で使用できます。

HeliosLink for ArchiCAD

26

3. 階・通り芯に関して

本連携において、正しくArchiCADからΗΕΛΙΟΣへ変換させる為には次の約束事を守って下さい。

・オブジェクトは、各階に配置させて下さい。

・ArchiCADの平面図では「見上げ」「見下げ」どちらで描いても結構です。ただし、梁は「見上げ」、

スラブは「見下げ」のように、部材ごとに使い分けるようなことはしないで下さい。

ArchiCADでは「階」のことを境

界線として表現しますが、ΗΕΛΙΟΣ

では層として表現します。その為、例え

ば「設計 GL」など、ΗΕΛΙΟΣには

必要のない階もArchiCAD上では

よく存在し、連携する際には階を調整す

る必要があります。この画面では、その

調整作業を行います。(設定した内容は、

インポート・エクスポートが可能です。)

① 階数

階構成の「読込階」で表示される選択肢の階数を設定します。

② GL設定

ΗΕΛΙΟΣへ取り込むべきGLレベルを入力します。

③ 階構成

ΗΕΛΙΟΣ上での階の構成を設定します。(設定方法は次頁を参照)

1 階について

階設定画面

① ②

HeliosLink for ArchiCAD

27

■階構成の設定方法

ArchiCADの各フロアラインをΗΕΛΙΟΣのどの階として変換するか調整作業を行います。例えば、下図

の建物において、ArchiCADで各フロアラインが定義されている場合、以下のような手順で作業を行います。

【見下げ入力した場合】

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

① 「基礎」は見下げ入力の場合、本来必要ないフロアなので削除します。この際、「基礎」に属しているオブジェ

クトに関しては一つ上の階へ所属させる為、読込階で「▲▲▲」を選択します。

② 「最高高さ」もΗΕΛΙΟΣには必要ないフロアなので削除します。この際、「最高高さ」に属しているオブジ

ェクトは一つ下の階へ所属させる為、読込階で「▼▼▼」を選択します。

③ ~ ⑥ 「1 階」「2 階」「3 階」「P1 階」はそのままΗΕΛΙΟΣへ移行させる為、読込階でそれぞれ「1F」

「2F」「3F」「P1」を選択します。ただし、「P1」は、階数欄で「棟屋階」の階数を1以上でないと選択肢と

して表示されませんので、増やしてから「P1」を選択して下さい。

⑦ 「屋根」は、ΗΕΛΙΟΣの最上層フロアを

意味する「UF」へ移行させる為、読込階で

「UF」を選択して下さい。

1 階

基礎

2 階

3 階

P1 階

屋根

最高高さ

1F

BF

2F

3F

P1

UF

「BF」は自動的に作られます

ΗΕΛΙΟΣへどのように

変換させるか、「読込階」を

設定していきます。 設定後の状態

HeliosLink for ArchiCAD

28

【見上げ入力した場合】

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

① 「最高高さ」はΗΕΛΙΟΣには必要ないフロアなので削除します。この際、「最高高さ」に属しているオブジ

ェクトは一つ下の階へ所属させる為、読込階で「▼▼▼」を選択します。

② ~ ⑥ 「基礎」「1 階」「2 階」「3 階」「P1 階」はそのままΗΕΛΙΟΣへ移行させる為、読込階でそれぞれ

「BF」「1F」「2F」「3F」「P1」を選択します。ただし、「P1」は、階数欄で「棟屋階」の階数を1以上でないと

選択肢として表示されませんので、増やしてから「P1」を選択して下さい。

⑦ 「屋根」は、ΗΕΛΙΟΣの最上層フロアを

意味する「UF」へ移行させる為、読込階で

「UF」を選択して下さい。

1 階

基礎

2 階

3 階

P1 階

屋根

最高高さ

1F

BF

2F

3F

P1

UF

設定後の状態

HeliosLink for ArchiCAD

29

ΗΕΛΙΟΣでは、各部材の座標を通り芯からの相対座標で表現することから、必ず通り芯を設定しないと配置が

行えません。本機能でも、ArchiCAD側に通り芯が入力されていない場合はエラー終了となります。

ΗΕΛΙΟΣでは斜め状に通り芯を入力することができ、本機能でも対応しています。ただし、下図のように

極端な斜め通り芯に関しては、ΗΕΛΙΟΣでは削除されます。

※ ArchiCADで通り芯を描く場合、必ず「通芯」機能を使用して描いて下さい。

線、円、テキストを組み合わせて描いても本機能では通り芯として認識されません。

X3

Y5

Y4

Y3

Y2

Y1

Y5

Y4

Y2

Y3

Y1

X4 X3’ X2 X1

X4 X3’ X3 X2

2 通り芯について

斜め状の通り芯について

X1

隣り合う通り軸同士が

交差する場合は取り込

めません。

HeliosLink for ArchiCAD

30

4. 構造リスト、仕上表、建具個別について

本連携では、ΗΕΛΙΟΣ上でモデルが再現されるだけでなく、構造リスト・仕上表も自動的に作成できます。

ArchiCADでは、配置した一つ一つのオブジェクトにリスト符号を持たせることができ、ΗΕΛΙΟΣへ取り

込んだ場合、同じリスト符号を付けられたものは、一つのまとまった構造リストとして作成されます。ただし、内部

室(ゾーン)の仕上表に関してだけは、まとまらずに一部屋ずつ作成されます。

例えば、ある階において、柱が「C1」2本、「C2」2本、「C3」3本、「C4」3本と存在すれば、ΗΕΛΙΟΣで

は C1~ C4 の4種類の構造リストが作成されます。

ArchiCAD

ΗΕΛΙΟΣ・構造リスト

※ 同じリスト符号名で断面情報が異なる場合は、エラーとなり、リスト符号に枝番が付いて作成されます。

※ 同じリスト符号でも、階をまたいで、まとまることはありません。

※ ΗΕΛΙΟΣのリスト符号は6バイトまでです。6バイトを超える場合は、後ろの文字が切れて取り込まれます。

(後ろの文字を切ると、既存のリストデータと同じ符号名となる場合、リスト符号に枝番が付いて作成されます。)

リスト符号は「ID」欄へ入力します。

1 構造リスト

C1

C1

C2

C2

C3

C3

C3

C4

C4

C4

4種類の構造リストが

作成されます。

HeliosLink for ArchiCAD

31

構造リストは、その断面の形状タイプや寸法は入力された状態となります。鉄筋情報に関しては「鉄筋仕様」を

参照下さい。

対応可能な形状タイプは、下図の○の付いているものとなります。

【独立基礎】

○矩形 ×八角 ×台形 ×三角

【柱】

○矩形 ○円形

【梁、小梁、基礎梁、基礎小梁】

○ハンチ無し ×垂直ハンチ ×水平ハンチ

【床版、土間、底盤】

○ハンチ無し ×ハンチ有り ×ボイド管

×ボイド型枠

【壁】

○一般壁 ×土圧壁 ×耐震壁 ×壁式

鉄筋に関して

対応可能な形状タイプ

※ 三角は取り込めません。

※「ハンチ無し」として取込まれます。

※「ハンチ無し」として取込まれます。

※「一般壁」として取込まれます。

HeliosLink for ArchiCAD

32

ΗΕΛΙΟΣでは、鉄骨の鋼材寸法は構造基準内で登録します。

本機能では、ArchiCADで配置された鉄骨部材の断面形状文字列を読取り、その形状タイプと寸法を構造リス

トへ当てはめています。

「鋼材№」と「鋼材寸法」は、ArchiCADで配置

された鉄骨形状から、その各寸法を導き出し、構造基準

に登録されている寸法から当てはまるものを選択状態に

します。

「材質」に関しては、詳細設定で

「鉄骨鋼材材質」を選択したものが当て

はまります。

鉄骨について

「寸法登録」欄から

検索されます。

HeliosLink for ArchiCAD

33

※ 構造基準に当該寸法の登録がない場合...

・鋼材登録画面において、「種類」に「2:角鋼管」~「9:山形」を選んでいると、

・選んでいないと、

鋼材が自動的に登録されます。

エラーとなり、リストが作成されません。

HeliosLink for ArchiCAD

34

内部室の仕上表

内部室(ゾーン)の仕上表は、たとえ同じ室名称であっても、まとまることはありません。

ArchiCAD

ΗΕΛΙΟΣ・仕上表

2 仕上表

室名称はゾーン名欄へ入力します。

配置された全ての内部

室の仕上表が作成され

ます。

仕上表は「床」「幅木」「壁」「天井」「廻縁」の

5種類の仕上が取得されます。詳しくは、

「6.内部仕上仕様」をご覧ください。

和室 湯沸 便所 書庫

応接室

事務室

廊下

車庫

玄関ホール

階段室 倉庫

HeliosLink for ArchiCAD

35

間仕切の仕上表

間仕切の仕上表は、名称・厚さの2項目が同じ場合に、一つにまとまります。(名称・厚さのうち、一つでも

異なれば、別の仕上表として作成されます。)

ArchiCAD

ΗΕΛΙΟΣ・仕上表

※「開口補強」「頭継」「足元」「臥梁」は、連携後、補正入力が必要です。

名称とは「切断塗りつぶし」欄へ入力

された文字を意味します。

PT

厚さ 40

LGS

厚さ 65

厚さ 90

コンクリートブロック

厚さ 120

4種類の仕上表が作成

されます。

仕上表№、階、室名称、間仕切区分、間仕

切厚、間仕切のユニット№が取得されます。

HeliosLink for ArchiCAD

36

建具個別は、ArchiCADで入力された「ID」が建具符号として変換され、同じ建具符号を使用している

場合は、一つにまとまってきます。(階が異なっていた場合でも、まとまります。)

ArchiCAD

ΗΕΛΙΟΣ・建具個別

建具符号は、「建具種類」「建具番

号」欄へ入力します。

3 建具個別

AW1 AW1

SS1

SD2 WD1

SF1

WD11 SD3

WD10

SD4 AW3 AW4 AW8 AW7

SD1

SD3

SUS1

F1

配置された建具の種類

数分、登録されてまい

ります。

建具№、W、H、幅木欠除、員数が取得され

てきます。(幅木欠除は、ドアの場合「W」、

窓の場合「0」となります。)

HeliosLink for ArchiCAD

37

詳細設定画面で「姿図を取り込む」にチェックし、設定ファイルで姿図№を設定しておくと、その姿図№および

マスターファイルに定義されている附合物まで取り込む事ができます。

①連携時の詳細設定ダイアログの建具情報で「姿図を取り込む」にチェックします。

②設定ファイルを編集します。

③マスターファイルの

建具基準の姿図設定で

姿図ごとに附合物を

入力しておきます。

④ΗΕΛΙΟΣへ取り込むと、建具個別に姿図と附合物が入ってきます。

姿図・附合物について

入力欄で姿図情報を取得する Revit 側のプ

ロパティ名を入力します。ここでは、「符号と

同じ」を選択します。

「SUGATAZU」欄に、建具符号ごとに姿図№

を与えます。例えば、AW1=5A と入力すると

AW1の建具に 5Aの姿図が当てはまります。

詳細設定の○○転用のチェックを外すこ

とで不要な附合物を取り込まなくする事

も可能です。

HeliosLink for ArchiCAD

38

5. モデリングにおける注意点

① 壁の接続について

壁同士を繋げて配置する場合、すき間を空けずに配置して下さい。特に、壁に仕上が付加されている場合でも

その仕上面で止めておかずに必ず壁本体同士を繋げて配置して下さい。

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

※ 壁同士にすき間が空いていると、

その壁に接する内部室が閉塞でき

なくなり、正しい数量が算出され

なくなります。

※ 閉塞できなかった場合、複合構造による

面毎取得も正しく計上されません。

(詳しくは「6.内部仕上仕様」をご覧ください。)

※ 壁の端点を、相手の壁や柱の中まで持っていった方が確実に繋げられます。

1 壁

内部室の数量が正しく

算出されません。

△ ○

HeliosLink for ArchiCAD

39

② 壁の分断について

ArchiCADでは、壁を配置する際、柱や他の壁を跨いで配置することができます。

このような場合、ΗΕΛΙΟΣでは、自動的に分断されて配置されてまいります。

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

※ 梁部材も同様に自動的に分断されます。

① スラブの分断について

ArchiCADでは、スラブを梁同士の間として配置できるだけでなく、梁を跨いで配置することもできます。

ΗΕΛΙΟΣでは、スラブが梁を跨ぐことはできない為、連携する際にスラブの分断処理を施す必要があります。

ArchiCAD

ΗΕΛΙΟΣ

2 スラブ

1枚のスラブが2枚に

分断されます。

HeliosLink for ArchiCAD

40

※ただし、一枚のスラブにたくさんの梁が通っており、何枚にも分断されるような場合、連携速度が劣化することが

あります。このような場合、スラブの分断処理は、連携時に行うのではなく、連携後、ΗΕΛΙΟΣ上で行うこと

をお薦めします。

ArchiCAD

ΗΕΛΙΟΣ

1枚のスラブに

たくさんの梁が通る。

スラブを選択し、右クリックメニューより

「接続部材の再設定」を行うと分断します。

HeliosLink for ArchiCAD

41

① 部屋の周囲の壁について

ArchiCADではゾーン(内部室)を単独で配置することができますが、ΗΕΛΙΟΣでは周囲に壁・間仕切

が存在しないと、配置することはできません。周囲に壁・間仕切が存在しない場合、その内部室の数量は正しく

算出されてまいりません。また、部屋と部屋との境界には必ず壁・間仕切を配置して下さい。

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

② 部屋の形状について

ゾーン(内部室)の形状は、内法でも、壁芯でも、数量には影響しません。

また、柱型を減分された形状でも、そうでなくても、同様に数量には影響しません。

ΗΕΛΙΟΣ

ArchiCAD

3 ゾーン(内部室)

周囲に壁・間仕切がない

為、正しい数量は算出さ

れません。

壁芯の場合

内法の場合

常に、壁の内法として

算出されてまいります。

HeliosLink for ArchiCAD

42

ArchiCADでは、入力ツールが

柱、梁、壁、スラブ、ゾーン … 等

に限られます。その為、例えば、笠木

を梁で描かれたり(右図)、天井を

スラブとして描かれたり、既存の入力

ツールを代用して、描かれることが

多々あります。

本連携では、梁で描かれると梁として

スラブで描かれるとスラブとして取得

する為、代用入力したものが、そのま

ま数量としても計上されてきてしまい

ます。(例えば、笠木を梁として描いて

いると、梁として取得し、梁の数量が

上がってきてしまいます。)

このようなことを回避する為、本連携では以下の2通りの方法をお奨めします。(笠木や天井は、ΗΕΛΙΟΣでは

モデルとして表現しません。ですので、読み飛ばす必要があります。)

① 「ARCHICAD 分類」を変更する。

例えば、天井をスラブツールで描いた場合、

スラブの設定の「分類とプロパティ」の

「ARCHICAD 分類」で「シェル」に変更して下さい。

天井として出力されるようになります。

② レイヤ分けを行う。

笠木なら「笠木レイヤ」、天井なら「天井レイ

ヤ」のようにレイヤ分けすると、必要ない部材

の表示を消した状態で出力することができます。

(ArchiCADでは、表示されているもの

のみ出力することができます。)

ΗΕΛΙΟΣ

4 代用入力について

HeliosLink for ArchiCAD

43

6. 鉄筋仕様

ArchiCADでは、「ST-BridgeConverter」「SSC-構造躯体変換forArchiCAD」

を使用することによって、鉄筋情報まで保持させることができます。そのような場合、当機能ではその情報まで取り

込むことによって、ΗΕΛΙΟΣにも鉄筋情報が保持させることが可能です。

ArchiCAD上での鉄筋情報

鉄筋情報を取り込むには「オブジェクト定義画面」でチェックして下さい。

※当機能では「ST-Bridge Converter」か「SSC-構造躯体変換 for ArchiCAD」を使用して取り込んだ

鉄筋情報のみ対応しております。

HeliosLink for ArchiCAD

44

ArchiCADでは、ΗΕΛΙΟΣと異なり、各オブジェクトに各種鉄筋情報が保持されております。本機能では、

この鉄筋情報を取り込んで、構造リストを作成しております。(同じリスト符号なのに、鉄筋本数が異なるような場

合はどちらかに統一されます。)本機能における対応部位としては「柱」「梁(梁、小梁、基礎梁、基礎小梁)」「スラ

ブ(床版、土間、底盤)」「壁」「独立基礎」「布基礎」となります。

対応部位 柱 柱

梁 梁、小梁、基礎梁、基礎小梁

スラブ 床版、土間、底盤

壁 壁

独立基礎 独立基礎

ΗΕΛΙΟΣでは、使用する鉄筋種類やその規格を構造基準で登録します。本機能では、ArchiCADから取得

した鉄筋強度の規格を、ΗΕΛΙΟΣの構造基準の使用する規格から探し出し、鉄筋種類を判別しております。もし

ΗΕΛΙΟΣ側に該当する規格がない場合、「一般鉄筋1」として取り込まれます。

柱鉄筋は、ArchiCADでは「主筋」「軸筋」

「帯筋」「巾止筋」に分類されますが、ΗΕΛΙΟΣで

は、「主筋」、「フープ筋」、「ダイアフープ筋」と

呼んでいます。

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

主筋 主筋

副主筋

軸筋

帯筋 フープ筋

巾止筋 ダイヤフープ筋

1 柱

鉄筋種別に関して

ΗΕΛΙΟΣでは 10 種類の鉄筋を登録

することができ、ArchiCADから

取得した鉄筋強度の規格によって、鉄筋の

種類を判別します。

HeliosLink for ArchiCAD

45

鉄筋名称 ArchiCAD属性名 ΗΕΛΙΟΣ名称

1 主筋径 D_reinforcement_main 主筋 -種径

2 副主筋径 D_reinforcement_2nd_main 副主筋-種径

3 軸筋径 D_reinforcement_axial 軸筋 -種径

4 主筋:X 方向 1 段目 count_main_X_1st 主筋-本数-X-1段 *1

5 主筋:X 方向 2 段目 count_main_X_2nd 主筋-本数-X-2段 *1

6 主筋:Y 方向 1 段目 count_main_Y_1st 主筋-本数-Y-1段 *1

7 主筋:Y 方向 2 段目 count_main_Y_2nd 主筋-本数-Y-2段 *1

8 副主筋:X 方向 1 段目 count_2nd_main_X_1st 副主筋-本数-X-1段 *1

9 副主筋:X 方向 2 段目 count_2nd_main_X_2nd 副主筋-本数-X-2段 *1

10 副主筋:Y 方向 1 段目 count_2nd_main_Y_1st 副主筋-本数-Y-1段 *1

11 副主筋:Y 方向 2 段目 count_2nd_main_Y_2nd 副主筋-本数-Y-2段 *1

12 主筋総本数 count_main_total 主筋-本数[1行目]*4

13 軸筋:本数 count_axial 軸筋-本数

14 帯筋径 D_reinforcement_band フープ筋-種径[1行目]

15 帯筋(ピッチ) pitch_band フープ筋-中央部-@[1行目]

フープ筋-コア部-@[1行目]*2

16 帯筋:X 方向(本数) count_band_dir_X フープ筋-サブフープ筋-X[1行目]*3

17 帯筋:Y 方向(本数) count_band_dir_Y フープ筋-サブフープ筋-Y[1行目]*3

18 巾止筋径 D_bar_spacing ダイヤフープ筋-種径

19 巾止筋(ピッチ) pitch_bar_spacing ダイヤフープ筋-中央部-@

20 巾止筋:X 方向(本数) count_bar_spacing_X ダイヤフープ筋-サブフープ筋-X

21 巾止筋:Y 方向(本数) count_bar_spacing_Y ダイヤフープ筋-サブフープ筋-Y

※1 柱頭・柱脚が別配筋の場合「全断面共通」フラグが外れ、柱頭側・柱脚側それぞれに本数が保持されます。

※2 コア部ピッチは、中央部ピッチの 1.5 倍で保持されます。

※3 ΗΕΛΙΟΣのサブフープ筋本数は、ArchiCADの 本数-2 として計算されます。

※4 主筋本数がXY方向ごとに保持されていない場合は「主筋総本数」で受け取ります。(次頁参照)

14 15 16 17

1

2

13

4 6

5 7

3

8 10

9 11

18

19 20 21

HeliosLink for ArchiCAD

46

ΗΕΛΙΟΣでは、柱の主筋本数をXY方向ごとに

入力する事もできれば、トータル本数(もしくは

区分ごと本数)で入力する事もできます。

本機能では、常にXY方向ごとに受け取られます。

(右図)

※ 構造基準-基本設定の「柱主筋本数をXY方向ごとに入力する。」において、チェックが付きます。

梁鉄筋は、ArchiCADでは「主筋」

「あばら筋」「腹筋」「巾止筋」に分類されますが、

ΗΕΛΙΟΣでは、「主筋」「スターラップ筋」

「腹筋」「巾止筋」と呼んでいます。

ArchiCAD ΗΕΛΙΟΣ

主筋 主筋

あばら筋 スターラップ筋

腹筋 腹筋

巾止筋 巾止筋

「ST-Bridge仕様書より」

鉄筋名称 ArchiCAD属性名 ΗΕΛΙΟΣ名称

1 主筋径 D_reinforcement_main 主筋-種径[1行目]

2 主筋:上端 1 段目 count_main_top_1st 主筋-(外端~右端)-上1[1行目]*1

3 主筋:上端 2 段目 count_main_top_2nd 主筋-(外端~右端)-上2[1行目]*1

4 主筋:上端 3 段目 count_main_top_3rd

5 主筋:下端 1 段目 count_main_bottom_1st 主筋-(外端~右端)-下1[1行目]*1

6 主筋:下端 2 段目 count_main_bottom_2nd 主筋-(外端~右端)-下2[1行目]*1

7 主筋:下端 3 段目 count_main_bottom_3rd

8 副主筋径 D_reinforcement_2nd_main 主筋-種径[2行目]

9 副主筋:上端 1 段目 count_2nd_main_top_1st 主筋-(外端~右端)-上1[2行目]*1

10 副主筋:上端 2 段目 count_2nd_main_top_2nd 主筋-(外端~右端)-上2[2行目]*1

11 副主筋:上端 3 段目 count_2nd_main_top_3rd

12 副主筋:下端 1 段目 count_2nd_main_bottom_1st 主筋-(外端~右端)-下1[2行目]*1

13 副主筋:下端 2 段目 count_2nd_main_bottom_2nd 主筋-(外端~右端)-下2[2行目]*1

14 副主筋:下端 3 段目 count_2nd_main_bottom_3rd

15 あばら筋径 D_stirrup スターラップ筋-種径[1行目]

16 あばら筋(本数) count_stirrup スターラップ筋-サブスターラップ筋-本数[1] *2 *4

17 あばら筋(ピッチ) pitch_stirrup スターラップ筋-@[1行目]

18 腹筋径 D_reinforcement_web 腹筋-種径

19 腹筋(本数) count_web 腹筋-段数 *3

20 巾止筋径 D_bar_spacing 巾止筋-種径

21 巾止筋(本数) count_bar_spacing ×

22 巾止筋(ピッチ) pitch_bar_spacing 巾止筋-@

主筋本数の持ち方に関して

2 梁

HeliosLink for ArchiCAD

47

※1 始端・中央・終端が別配筋の場合「全断面共通」フラグが外れ、外端・中央・内端(左端・中央・右端)のそ

れぞれに本数が保持されます。(内外端もしくは左右端の判断は次頁参照)

※2 ΗΕΛΙΟΣのサブスターラップ筋本数は、ArchiCADのあばら筋本数-2

※3 ΗΕΛΙΟΣの腹筋段数は、ArchiCADの腹筋本数/2

※4 それぞれの端部によって本数が異なる場合、行が分けられます。(例えば、外端・内端2本、中央1本は2行)

ΗΕΛΙΟΣでは、梁の端部表現を左端・右端(始端・終端と同処理)だけでなく、内端・外端と区別する事も

できます。ただし、本機能では、常に左端・右端として受け取られます。

※ 構造基準-基本設定の「梁の端部処理を【左端・右端】で処理する。」において、チェックが付きます。

ΗΕΛΙΟΣでは、スターラップ筋の本数を、端部ごとに入力する訳でなく、可能であればまとめて入力します。

(ΗΕΛΙΟΣでは、スターラップ筋の本数を常に2本とカウントし、残りの本数をサブスターラップ筋として

計上します。)

■「外端」「中央」「内端」全て同じ本数の場合

※更に、全ての@まで同じであれば

「全断面共通」にチェックが入ります。

15

18 20

16 17

19

22

1 2 3 5 6

8 9 10 12 13

内外端の場合

梁の内外端⇔左右端に関して

スターラップ筋の本数が端部ごとに異なる場合

1行にまとまります。

HeliosLink for ArchiCAD

48

■「中央」と「外端」「内端」の本数が異なる場合

本連携でも、上記のようにまとめられるものであれば、まとまって取り込まれます。

※ 梁の配筋が、外端・内端(左端・右端)の2種類の場合

2行に分かれます。

トップ筋割合が「1/2」

となります。

HeliosLink for ArchiCAD

49

スラブ鉄筋は、主筋(主力・配力)の種径およびピッチのみの対応となります。また、ΗΕΛΙΟΣ上での主筋

区分は、径・ピッチによって「1.モチアミ配筋」「3.下端中央トップ配筋」に区別されます。

鉄筋名称 ArchiCAD属性名 ΗΕΛΙΟΣ 名称

1 主力筋:中央部:上:太細径 SHORT_TOP_CENTER_D1(D2) 主力上 柱間帯中央部 細径、太径

2 主力筋:中央部:上:ピッチ SHORT_TOP_CENTER_pitch 主力上 柱間帯中央部 ピッチ

3 主力筋:中央部:下:太細径 SHORT_BOTTOM_CENTER_D1(D2) 主力下 柱間帯中央部 細径、太径

4 主力筋:中央部:下:太細径 SHORT_BOTTOM_CENTER_pitch 主力下 柱間帯中央部 ピッチ

5 主力筋:端部 :上:太細径 SHORT_TOP_END_D1(D2) 主力上 柱間帯端部 細径、太径

6 主力筋:端部 :上:ピッチ SHORT_TOP_END_pitch 主力上 柱間帯端部 ピッチ

7 主力筋:端部 :下:太細径 SHORT_BOTTOM_END_D1(D2) 主力下 柱間帯端部 細径、太径

8 主力筋:端部 :下:太細径 SHORT_BOTTOM_END_pitch 主力下 柱間帯端部 ピッチ

9 主力筋:柱列帯:上:太細径 SHORT_TOP_COLUMN_D1(D2) 主力上 柱列帯 細径、太径

10 主力筋:柱列帯:上:ピッチ SHORT_TOP_COLUMN_pitch 主力上 柱列帯 ピッチ

11 主力筋:柱列帯:下:太細径 SHORT_BOTTOM_COLUMN_D1(D2) 主力下 柱列帯 細径、太径

12 主力筋:柱列帯:下:太細径 SHORT_BOTTOM_COLUMN_pitch 主力下 柱列帯 ピッチ

13 配力筋:中央部:上:太細径 LONG_TOP_CENTER_D1(D2) 配力上 柱間帯中央部 細径、太径

14 配力筋:中央部:上:ピッチ LONG_TOP_CENTER_pitch 配力上 柱間帯中央部 ピッチ

15 配力筋:中央部:下:太細径 LONG_BOTTOM_CENTER_D1(D2) 配力下 柱間帯中央部 細径、太径

16 配力筋:中央部:下:太細径 LONG_BOTTOM_CENTER_pitch 配力下 柱間帯中央部 ピッチ

17 配力筋:端部 :上:太細径 LONG_TOP_END_D1(D2) 配力上 柱間帯端部 細径、太径

18 配力筋:端部 :上:ピッチ LONG_TOP_END_pitch 配力上 柱間帯端部 ピッチ

19 配力筋:端部 :下:太細径 LONG_BOTTOM_END_D1(D2) 配力下 柱間帯端部 細径、太径

20 配力筋:端部 :下:太細径 LONG_BOTTOM_END_pitch 配力下 柱間帯端部 ピッチ

21 配力筋:柱列帯:上:太細径 LONG_TOP_COLUMN_D1(D2) 配力上 柱列帯 細径、太径

22 配力筋:柱列帯:上:ピッチ LONG_TOP_COLUMN_pitch 配力上 柱列帯 ピッチ

23 配力筋:柱列帯:下:太細径 LONG_BOTTOM_COLUMN_D1(D2) 配力下 柱列帯 細径、太径

24 配力筋:柱列帯:下:太細径 LONG_BOTTOM_COLUMN_pitch 配力下 柱列帯 ピッチ

※ 径が2種類の場合は細径・太径それぞれに、1種類の場合は細径に表示されます。

※ 「端部」「中央部」「柱列帯」が全て同じ場合は「1.モチアミ配筋」、そうでない場合は「3.下端中央トップ配筋」

が、主筋区分として当てはまります。

3 床版、土間、底盤

2

6

8

14

18

20

9

11

3

21

23

15

1

5

7

13

17

19

10

12

4

22

24

16

HeliosLink for ArchiCAD

50

壁鉄筋は、主筋(縦筋・横筋)の種径およびピッチ、幅止筋、開口補強筋の対応となります。また、ΗΕΛΙΟΣ

上での主筋区分は、径・ピッチによって「1.シングル配筋」「2.ダブル配筋」「3.ダブル配筋(内側)」「4.ダブル配

筋(外側)」に区別されます。

鉄筋名称 ArchiCAD属性名 ΗΕΛΙΟΣ 名称

1 縦筋:外側:上端:太細径 VERTICAL_OUTSIDE_TOP_D1(D2) 縦筋 1行目 細径、太径(土圧壁時は上端)

2 縦筋:外側:上端:ピッチ VERTICAL_OUTSIDE_TOP_pitch 縦筋 1行目 ピッチ (土圧壁時は上端)

3 縦筋:外側:中央:太細径 VERTICAL_OUTSIDE_MIDDLE_D1(D2) 縦筋 1行目 細径、太径(土圧壁時は中央)

4 縦筋:外側:中央:ピッチ VERTICAL_OUTSIDE_MIDDLE_pitch 縦筋 1行目 ピッチ (土圧壁時は中央)

5 縦筋:外側:下端:太細径 VERTICAL_OUTSIDE_BOTTOM_D1(D2) 縦筋 1行目 細径、太径(土圧壁時は下端)

6 縦筋:外側:下端:ピッチ VERTICAL_OUTSIDE_BOTTOM_pitch 縦筋 1行目 ピッチ (土圧壁時は下端)

7 縦筋:内側:上端:太細径 VERTICAL_INSIDE_TOP_D1(D2) 縦筋 2行目 細径、太径(土圧壁時は上端)

8 縦筋:内側:上端:ピッチ VERTICAL_INSIDE_TOP_pitch 縦筋 2行目 ピッチ (土圧壁時は上端)

9 縦筋:内側:中央:太細径 VERTICAL_INSIDE_MIDDLE_D1(D2) 縦筋 2行目 細径、太径(土圧壁時は中央)

10 縦筋:内側:中央:ピッチ VERTICAL_INSIDE_MIDDLE_pitch 縦筋 2行目 ピッチ (土圧壁時は中央)

11 縦筋:内側:下端:太細径 VERTICAL_INSIDE_BOTTOM_D1(D2) 縦筋 2行目 細径、太径(土圧壁時は下端)

12 縦筋:内側:下端:ピッチ VERTICAL_INSIDE_BOTTOM_pitch 縦筋 2行目 ピッチ (土圧壁時は下端)

13 横筋:外側:上端:太細径 HORIZONTAL_OUTSIDE_TOP_D1(D2) 横筋 1行目 細径、太径(土圧壁時は両端)

14 横筋:外側:上端:ピッチ HORIZONTAL_OUTSIDE_TOP_pitch 横筋 1行目 ピッチ (土圧壁時は両端)

15 横筋:外側:中央:太細径 HORIZONTAL_OUTSIDE_MIDDLE_D1(D2) 横筋 1行目 細径、太径(土圧壁時は中央)

16 横筋:外側:中央:ピッチ HORIZONTAL_OUTSIDE_MIDDLE_pitch 横筋 1行目 ピッチ (土圧壁時は中央)

17 横筋:外側:下端:太細径 HORIZONTAL_OUTSIDE_BOTTOM_D1(D2) ×

18 横筋:外側:下端:ピッチ HORIZONTAL_OUTSIDE_BOTTOM_pitch ×

19 横筋:内側:上端:太細径 HORIZONTAL_INSIDE_TOP_D1(D2) 横筋 2行目 細径、太径(土圧壁時は両端)

20 横筋:内側:上端:ピッチ HORIZONTAL_INSIDE_TOP_pitch 横筋 2行目 ピッチ (土圧壁時は両端)

21 横筋:内側:中央:太細径 HORIZONTAL_INSIDE_MIDDLE_D1(D2) 横筋 2行目 細径、太径(土圧壁時は中央)

22 横筋:内側:中央:ピッチ HORIZONTAL_INSIDE_MIDDLE_pitch 横筋 2行目 ピッチ (土圧壁時は中央)

23 横筋:内側:下端:太細径 HORIZONTAL_INSIDE_BOTTOM_D1(D2) ×

24 横筋:内側:下端:ピッチ HORIZONTAL_INSIDE_BOTTOM_pitch ×

■一般壁の時

■土圧壁の時

※ 径が2種類の場合は細径・太径それぞれに、1種類の場合は細径に表示されます。

※ 「外側」「内側」が全て同じ場合は「ダブル配筋」、「外側」「内側」のうち片方しか入力されていない場合は

「シングル配筋」、それ以外の場合は1・2行目それぞれ「ダブル(内側)」「ダブル(外側)」と判断されます。

4 壁

4 3

10 9

15 16

21 22

2 1

8 7

4 3

10 9

6 5

12 11

16 15

22 21

14 13

20 19

HeliosLink for ArchiCAD

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開口補強筋

27 開口補強筋 縦筋本数 Open_VERTICAL_count 開口補強筋 縦筋本数

28 開口補強筋 縦筋径 Open_VERTICAL_D 開口補強筋 縦筋径

29 開口補強筋 横筋本数 Open_HORIZONTAL_count 開口補強筋 横筋本数

30 開口補強筋 横筋径 Open_HORIZONTAL_D 開口補強筋 横筋径

31 開口補強筋 斜筋本数 Open_DIAGONAL_count 開口補強筋 斜筋本数

32 開口補強筋 斜筋径 Open_DIAGONAL_D 開口補強筋 斜筋径

※開口補強筋の情報が存在する場合

「大中小共通」にチェックが付きます。

独立基礎鉄筋は、主筋(X・Y)・はかま筋(X・Y)・つなぎ筋の種径および本数の対応となります。

鉄筋名称 ArchiCAD属性名 ΗΕΛΙΟΣ 名称

1 主筋 X 方向 上端筋径 X 方向上端筋径 はかま筋 X 方向 種径

2 主筋 X 方向 上端筋本数 X 方向上端筋本数 はかま筋 X 方向 本数

3 主筋 X 方向 下端筋径 X 方向下端筋径 主筋 X 方向 種径

4 主筋 X 方向 下端筋本数 X 方向下端筋本数 主筋 X 方向 本数

5 主筋 Y 方向 上端筋径 Y 方向上端筋径 はかま筋 Y 方向 種径

6 主筋 Y 方向 上端筋本数 Y 方向上端筋本数 はかま筋 Y 方向 本数

7 主筋 Y 方向 下端筋径 Y 方向下端筋径 主筋 Y 方向 種径

8 主筋 Y 方向 下端筋本数 Y 方向下端筋本数 主筋 Y 方向 本数

9 横筋径 横筋径 つなぎ筋 種径

10 横筋本数 横筋本数 つなぎ筋 本数

28 27

32 31

30 29

5 独立基礎

4

8

1

5

9

3

7

10

2

6

HeliosLink for ArchiCAD

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7. 仕上仕様

ArchiCADでは、ゾーンの詳細設定に内部仕上表を登録することができます。ΗΕΛΙΟΣへ取込んだ場合、

この情報が内部室の仕上表の主仕上として登録されてまいります。また、このデータは材料定義としてでも登録さ

れ、この材料定義では、同じ層情報であれば一つにまとまってまいります。

ArchiCAD・内部仕上表

ΗΕΛΙΟΣ

・仕上表

では、この仕上が更に

仕上個別の主仕上へ反映され

てまいります。

応接室1

1 内部仕上仕様

HeliosLink for ArchiCAD

53

ΗΕΛΙΟΣでは、主仕上として保持されているユニットが、材料定義として既に登録された状態で反映されて

まいります。この材料定義におけるユニットの層構成は、最大6層です。本機能では、1層目に「仕上」、

2層目に「下地」、3層目に「下地2」・・・が、取り込まれてまいります。

ArchiCAD・内部仕上表

ΗΕΛΙΟΣ・材料定義

ユニット№には、仕上名称(1層目材

料)が入力されます。

和室

主仕上へ保持されたユニット

は、材料定義として、最大6層

で既に登録されております。 ΗΕΛΙΟΣでは、材料を登録する際、

科目・細目が必要となります。

ArchiCADには、科目・細目といった情報

がない為、ΗΕΛΙΟΣの名称マスターに

登録されている細目名称から、文字照合に

より、科目・細目を与えております。

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54

ΗΕΛΙΟΣへ取込む際、詳細設定の中で、

「エラー時の科目割当て」を「0.なし」以外に

設定すると、名称マスターに登録されていない

材料が設定した工事科目に自動登録され、

材料定義も生成されます。

●「0.なし」の場合

従来通り、名称マスターに登録されている細目名称から文字照合により科目・細目を取り込みます。

※名称マスターに登録されていない材料は読み飛ばされ、材料定義も生成されません。

[特徴]

①名称マスターの登録に手間がかかる

②連携処理に時間がかかる大きな物件の場合、時間的に何度も取込み直せない

③材料を全て取込んでいない状態のまま積算業務に移行すると、項目が抜け落ちる危険性がある

名称マスターに登録し忘れた

材料があれば、連携エラーを

参考に再び登録し直します。

名称マスターに未登録の材料

は読み飛ばされ、材料定義も

生成されません。

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●「0.なし」以外にした場合

名称マスターに登録されていない材料が「エラー時の科目割当て」で設定した工事科目に自動登録されます。

※設定した工事科目に既に登録されている材料は上書きされません

[特徴]

①名称マスターに材料を登録する作業が不要になる

②材料が読み飛ばされることによる取込み直しをする必要が無くなる

③項目が抜け落ちる危険性が無くなる

科目 = 詳細設定で設定した科目

部位 = 詳細設定内下図の赤枠内から自動取得

細目 = 名称マスターに自動登録された際に割り当てられた番号

既に材料が登録されている工事科目を

設定した場合、未登録の材料は空白行を

埋めるように追加登録されていきます。

そのままでは工種別に集計出来ないですが、

材料定義から材料の工事科目を変更すると

工種別に集計することが出来ます。

詳細設定の中で、

「エラー時の科目割当て」を

「0.なし」以外に設定する。

科目の No.を変更することで、工種別に集計することが出来ます

※「各種 No.変更時に自動的に名称を変更しない」にチェックを入れておくと

細目名称が固定されるのでスムーズに変更できます

HeliosLink for ArchiCAD

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ある部屋の壁の仕上が1面だけ異なり面ごとに仕上を指示したい場合、複合構造を使用することによって、面ごと

に仕上の層情報を作成し、ΗΕΛΙΟΣへ取込むことが出来ます。本機能では、複合構造で構成されている壁の

各層情報(軸を除く)を取得し、該当する部屋の主仕上と異なればΗΕΛΙΟΣの仕上個別の増減欄へそのデータ

が取り込まれ、主仕上に対して置き換えられます。

ArchiCAD

ΗΕΛΙΟΣ・仕上個別

※ 1面に対して更に、部分的に仕上が異なる場合は対応しておりません。

面ごとに仕上を指示する場合

主仕上は

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:石膏ボード

仕上:EP

下地:石膏ボード

仕上:EP

下地:石膏ボード

長さ 高さ

対象面に開口や柱が存在す

る場合は、複数行として減

分されます。

主仕上と異なる場合は、

増減欄へ、その面の長さと高さ

が埋め込まれ、仕上が置き換え

られます。

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複合構造が、表面仕上まで保持されていない(下地まで保持)場合、取り込み時の詳細設定にて「面ごとの仕上情報

は下地までし、表面仕上は部屋ごとの仕上情報を採用する。」にチェックすると、内部仕上表の仕上と複合構造の下

地とを合成し、ΗΕΛΙΟΣの仕上個別の増減欄へ反映させるかどうか判断することができます。

複合構造で、表面仕上まで保持されていない場合

下地:モルタル金鏝

下地:モルタル金鏝

下地:モルタル金鏝

下地:モルタル金鏝

下地:モルタル金鏝

下地:石膏ボード

下地:石膏ボード

下地:石膏ボード

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:モルタル金鏝

仕上:EP

下地:石膏ボード

仕上:EP

下地:石膏ボード

仕上:EP

下地:石膏ボード

HeliosLink for ArchiCAD

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