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高頻度振動換気 ( HFO ) は、未熟児はじめ高齢 者患者までの「優しい呼吸法 を理想に開発 してまいりました。 株式会社 メトラン HFOの商品化に成功した医療機器メーカー

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高頻度振動換気(HFO)は、未熟児はじめ高齢者患者までの「優しい呼吸法」を理想に開発してまいりました。

株式会社メトランHFOの商品化に成功した医療機器メーカー

会社概要メトランは1984年、高頻度振動換気(HFO)人工呼吸器の商品化に

成功した医療機器メーカーとして創業以来、医療現場の要望・必要

性に、常に最新技術で応える人工呼吸器ならびに関連製品を開発

し、提供してきた医療機器開発企業です。現在は①新生児・小児用

人工呼吸器、②成人用人工呼吸器、③動物用人工呼吸器/麻酔器の3

分野を中心に展開、成長を続けております。

特に、繊細で高度な技術が要求される新生児・小児用人工呼吸器

では、1984年に米国国立衛生研究所(NIH)が、北米2,000人の新生

児医療研究プロジェクト「HIFI trial」において実績のある北米、欧州

人工呼吸器メーカーのなかから唯一、採択されて以来、国際的にも

圧倒的な信頼を得ております。以降96年までの10年間で、高性能

を要求される新生児集中治療室(NICU)において飛躍的に採用さ

れ、新生児・小児用人工呼吸器のスタンダードとして認められる

存在に成長いたしました。

また、2001年には政府予算による成人向高頻度振動換気(HFO)

人工呼吸器開発の委託を受け、モデル「R100」の開発に成功いたし

ました。

医療機関の高度救命治療室から病棟へ、さらに在宅医療へ・・・

繊細さとタフネスが必要とされる未熟児救命治療での活躍が証明

するメトランの高度技術を、日常の健康維持や健康管理へも今後

応用していき、他社の追随を許さないユニークな機器を携え、いっ

そうの市場開拓、拡大を目指しております。

METRAN

社長メッセージ創業以来約20年間、皆さま方のご指導、ご支援により、世界的に認

められる医療機器の開発、提供を続けて来られましたことに、ここ

に厚く御礼申し上げます。メトランでは、以下の3点を企業理念とし

て掲げ、日々の企業活動の向上、充実に努めております。

•医療現場との最新の情報交換に基づき、現場に密着した「開発重視型企業」を目指す。

• 「オンリーワン技術の開発」を軸とした唯一無二の製品を開発・提供する。

•従業員は同じ志を持つパートナーとして、全員一丸となり、医療・社会貢献を目指す。

メトラン創業前に医療機器企業で学んだ日本メーカーの熟練技術

と、現場とのインタラクションに基づく製作過程が、開発重視姿勢

の礎となっています。また北米の「HIFI trial」参加以来、米国流の徹

底したデータ収集、統一されたプロトコルによる開発姿勢を生かし、

国際的に通用する製品づくりに至っております。

こうした高い技術による貢献とともに、企業としての「心」(ハート)

を大切にするのが、メトランの経営哲学です。創業時から取り組ん

でまいりました新生児・小児用人工呼吸器は、子どもだけではなく、

成人、高齢者の方々まで、すべての世代に「優しい呼吸法」を理想と

して、開発してまいりました。皆さまの身体を大切にする機器の研

究、開発に時間や労力を注ぐことで、パラメディカルの一員として

医療の将来に貢献していけるというのが私の信念です。

今後も世界トップレベルの開発技術を維持し、さらに社会に広範

に貢献する医療機器の開発・提供に努力していく所存です。メトラ

ンの製品が皆さまのお力添えとなり、患者さまのお幸せな姿を拝見

することは、メトラン社員一同の無上の喜びであります。

代表取締役

新田 一福 (トランゴックフック)

メトラン人工呼吸器は全国90%以上の新生児

集中治療室(NICU)で使用されています。

•主要国立大学付属病院

•主要私立大学付属病院

•主要国立医療センター

•主要小児医療センター

•主要基幹病院

•主要赤十字病院、他

高頻度振動換気(HFO)を採用したメトランの人工呼吸器は、肺に負担をかけ

ない「優しい呼吸法」が評価され、肺機能が不十分で組織もデリケートな未熟

児の救命医療分野で、開発当初から圧倒的な支持を得てきました。

METRAN

写真の新生児(出生時体重約350グラム)は、肺機能が未発達なために、メトラン社製高頻度振動(HFO)人工呼吸器を使用することにより、肺損傷なく無事に救命できました。

自社開発部品

ピストン

カリオペα用、従来器と比較して駆動音を大幅に削減したマグネットジョイント式横型ピストン。

リニアモーターとピストン

ハミングVに搭載。高頻度振動換気(HFO)を行うためのピストンと駆動源であるリニアモーター。

ロータリーバルブ

R100の心臓部。空気流を振動流に変換できる切り換え弁によって、成人に適用できる大容量の高頻度振動換気(HFO)を可能にします。

Hummax (加温加湿システム)呼吸回路ポリエチレン多孔質中空糸膜を使用。呼吸回路内の温度に比例して、均一に相対湿度100%の加湿ガスが供給され、吸入ガスの湿度不足を解消します。

ダイヤフラム

ロータリーバルブからの圧変換を振動させる。脱着が可能なカートリッジ型、透明ドーム設計で視認性、メンテナンス性に優れています。

HFOとCMV(従来方式)との比較

HFO—新生児救命領域で確立したハイレベル技術、高頻度振動換気 !

現在、日本の新生児の生存率は、世界最高の99.7%(新生児が死亡する割合は1000人に約3人)です。この新生児

の高い生存率は、未熟児の救命医療レベルの高さにあるといえるでしょう。

そうした日本の未熟児救命領域を支える柱ともいえる医療機器のひとつが高頻度振動換気(HFO)人工呼吸器で

す。日本全国の新生児集中治療室(NICU)の約90%で使用され未熟児、新生児の救命・治療に関わっています。この

HFO人工呼吸器を提供するリーディング・メーカーが、私たちメトランです。

自発呼吸時の肺内の陰圧換気と比べ、機器による従来のCMV(間欠的強制的陽圧換気)では、吸気呼気相の大きい

圧力変化(pressure swing)によって高い圧力がかかり、肺胞、循環動態や脳などに対し大きな影響を与えます。

高頻度振動換気(HFO)は、肺胞の開く最低陽圧(opening pressure)ガスに振動を加えることによって酸素、炭酸

ガスの拡散効果(diffusion effect)を約1万倍以上に促進することができ、圧力スイングを最低限に抑え、かつ高効率

の換気状態を作りだすことが可能となります。

HFOで、未熟児が救われる大きな要因は?

未熟児は肺低形成の状態で生まれ、肺胞のサーファクタント(界面活性剤)欠乏により、肺胞が閉じたままの状態

で大変かたいため、自分でうまく呼吸できません。

従来の間欠的強制換気では、吸気ガスの酸素を肺胞まで到達させるために高い圧力をかけますが、酸素が肺に到

達する前に気管支が変形(気管支異形性)してしまい、肺胞は閉じたまま、吸気ガスが末端まで到達できないとまた

吸気圧力を上げるという悪循環が起こります。これを防ぐために圧力を下げて酸素濃度を上げる処置がとられる事

がありますが、それにより命とひきかえに、失明の危険性が発生します。また、大きな圧力により、肺周辺の組織や

血管が傷つけられることも指摘されています。

HFOによる人工呼吸法は酸素、炭酸ガスの拡散効率を上げることにより、圧力への依存を減らして換気補助をお

こなうことが可能です。従来の人工呼吸器の問題点を克服し、肺胞や周囲の血管にかかる圧力を最低限に維持でき

ます。

患者に機器との「戦い」を強いることがない、肺に優しい人工呼吸器なのです。

HFO 高頻度振動換気

HFO 呼気時 吸気時

CMV 間欠的強制陽圧換気

METRAN

COMPOS ß-EV動物用人工呼吸器、ワンタッチでプレッ

シャーリミット・タイムサイクル方式から

ジェット・ベンチレーションに切替え可能

です。写真はCOMPOS ß-EA麻酔器と組み合

わせたシステム。コンパクトなシステムは場

所を選ばずに設置することができます。

次世代人工呼吸器

従来型HFO人工呼吸器をはじめから見直し

進化させた次世代型モデル。表示、操作部に

12インチ液晶とタッチパネル入力方式を採

用、振動周波数もさらに広がり、よりパワフ

ルになります。他にも新機能が満載された開

発中モデルです。

ハミングVメトランのベストセラーモデル。リニアモー

ター駆動ピストン方式HFO人工呼吸器は、高

精度な高頻度振動を長時間連続して発生す

ることが可能。再現性の高い高頻度振動なの

で、肺が未発達の未熟児にも安心して使用す

ることができます。

Calliope HFOのコストパフォーマンスと使いやすさを

追求した普及型モデル。HFOモードでの設定

パラメーターはわずか二つです。またピスト

ン式HFOの特徴をそのままに振動音の低減化

に成功。静かさを要求される新生児集中治療

室(NICU)で快適にご使用になれます。

METRAN

メトランの人工呼吸器開発史

機種の共通点と各特徴

HUMMING BIRD1984年、米国国立衛生研究所(NIH)の新生児

医療研究プロジェクト「HIFI trial」で採択され

た装置のプロトタイプです。信頼性が高いリ

ニアモーター駆動ピストン方式HFO(高頻度

振動換気)を採用した人工呼吸器で、メトラ

ンの歴史はここから始まりました。

R100HFOのメリットを成人領域へ応用するため

に、新たにロータリーバルブとカートリッジ

型ダイアフラムの開発に成功。大容量HFOを

可能にした唯一の製品。HFO、通常換気、

CPAPモードにより1台でHFOからウィー

ニングまで幅広くご使用になれます。

SL-5ソリッドステート電気メス

コンパクトなボディにモノポーラ&バイ

ポーラ機能を収めた充実設計、さまざまな手

術条件にも常に安定した出力が保たれ、微妙

なコントロールも自在におこなえます。

すでにHFO換気は広く欧米諸国にも認識され、新生児医療の現場にはなくてはならない装置となりました。

開発重視型企業、メトラン

医療現場における機器にとっての最優先事項は、使用する医

療関係者、治療を受ける患者の方々の双方が、安心してお使い

いただける信頼性、安全性であると、メトランは考えます。メト

ラン製品の品質の高さを支えているのが、メトラン独自の研究

開発(R&D)です。医療現場の高度なニーズ、依頼に細やかに応

え、高品質の製品をすみやかに提供するために、メトランでは

開発と研究に大きく先行投資しています。

METRAN

ポリエチレン多孔質中空糸膜の「物理的特性」と水の「表面張力作用」を加湿原理に応用。呼吸回

路内の温度に比例して均一に相対湿度100%の加湿ガスが生成され、吸入ガスの湿度不足、過剰

な凝縮水の発生を抑えます。

自社開発へ集まる信頼 —受託開発、共同研究開発の増加

メトランでは、最先端医療を支える国内メーカーとして、自社開発を重視

し、大切にしてきました。自社開発だからこそ社内に蓄積、構築してきたノウ

ハウや技術力などは、国内マーケットで高い信頼を獲得、メトラン製品のシェ

アはますます拡大しています。

また、海外有力メーカーに対する競争力を維持、海外展開への大きな強みと

なっています。

メトランの技術開発に対する信頼が広がるとともに、受託開発、共同研究開

発の依頼も増加、現場情報に基づくR&Dをますます可能にするとともに、革新

的な開発を進める資金の獲得にも成功しています。

医療現場の最先端情報、データに基づくR&D

研究開発(R&D)活動には、医療分野のリーダーと親密な連携関係を育て、医

療機器を実際に使用する現場の情報や意見を得ることも欠かせません。メト

ランのR&Dチームの技術者たちは、医療関係の国際規格協会や医療関係学会、

展示会などへも積極的に参加、医師の方々をお招きして講義を伺うなど、医療

現場の最新情報を開発部へ持ち帰り、医療現場とのダイレクトなコミュニケー

ションに基づいたR&Dを常に心がけています。

Hummax (加温加湿システム)

人工呼吸器と麻酔器が一体になったコンパクトな設計。表示操作部に12インチ液晶パネルと

タッチパネル入力方式を採用。他にも新機能が満載された開発中モデルです。

Veterinary Ventilator (動物用人工呼吸器/麻酔器)

CPAPとは、自発呼吸している患者の気道に持続的に陽圧を加えることで、肺のふくらみ方を維

持し、酸素化を改善する最先端技術です。本装置には、この機能を自動的に最適化するAuto

CPAP機能があります。

A CPAP (自動持続気道陽圧装置)

ポケットサイズで携帯可能、誰でも簡単に動脈血酸素飽和度、脈拍が測定できます。メトラング

ループ企業である米国バイオトラン社が長年積み重ねた技術により信頼性・再現性・耐久性の

高い製品として実現されています。

Finger Pulse Oximeter (フィンガー・パルス・オキシメーター)

医療機器

消耗品

メディカルサポート

メトランのチャレンジ

21世紀のメトランは、集中治療室など高度医療の現場で培った技術を広範に普及し、多くの方々にアクセスしていた

だける人工呼吸器、医療サービスを提供したいと考えています。

メトランでは、これまで展開してきた高頻度振動換気(HFO)人工呼吸

器の3分野(新生児・小児、成人、動物)でのさらなる市場シェア拡大を目

指すとともに、新進出分野・展開目標として、ご家庭にいながらにして

の治療が可能な在宅用医療機器の開発、提供を念頭に研究を進めていま

す。さらに将来的には、医療用通信システムを使用した在宅ケア分野へ

の展開を検討中です。

メトランの事業は、日本本社を核に、米国、ベトナムの3か国に拠点を

構える「太平洋トライアングル」体制です。最近は、アジアで流行する鳥

インフルエンザ治療に弊社の高頻度振動換気(HFO)人工呼吸器が大量に

使用されるなど、世界各地の疫病治療での活躍も期待されています。メ

トラン創業以来の国際的なネットワークを生かし、より広範な販売網の

拡大、グローバル展開を目指しています。

治療室から在宅へ~呼吸器使用のアウトリーチを目指す

「太平洋トライアングル」を中心とするグローバル展開

METRAN

:販売代理店

:メトラン関連企業

METRAN

メトラン関連企業

米国Biotran Inc.990 Highland Drive, Suite #212-I. Solana Beach, CA 92075Tel: +1 858 764 1852Fax: +1 858 764 1853

ベトナムMetran Medical Co., Ltd.31/5 Hoang Du Khuong St W.12 Dist. 10, Ho Chi Minh City

Tel: +84 8 862 6362Fax: +84 8 862 6362

Metran Co., Ltd.84 A2 Ly Chieu Hoang St. Dist. 6, Ho Chi Minh City

Tel: +84 8 875 2850Fax: +84 8 875 1373

Doanh Nghiep Tu Nhan Viet Nhat Co., Ltd.10/8 Dong An, Binh Hoa,Thuan An Dist, Binh Duong Province

Tel: +84 650 75 8261Fax: +84 650 75 8262

Doanh Nghiep Tu Nhan Viet Nhat branch3RD Floor, 193 An Duong Vuong St, Ward 8 Dist. 5, Ho Chi Minh City

Tel: +84 8 950 7123Fax: +84 8 950 7122

Seven Corporation Garment Joint Venture CompanyD19/34 A Hamlet 4-Vinh Loc Village-Binh Chah Dist, Ho Chi Minh City

Tel: +84 8 765 3364Fax: +84 8 425 2146

Nguyen Tran Co., Ltd.Factory:D19/34A Street 80,Ving Loc B Hamlet, Binh Chanh Dist, Ho Chi Minh City

Tel: +84 8 765 3364Fax: +84 8 425 2146

Showroom:1 Tran Minh Quyen St. Ward 10 Dist. 10, Ho Chi Minh City

Tel: +84 8 8 350 508Fax: +84 8 8 350 140

本社及び工場所在地:〒332-0015埼玉県川口市川口二丁目12番18号

Tel: 048-242-0333

Fax: 048-242-0550

Email: [email protected]

URL: http://www.metran.co.jp

創立: 1984年

資本金: 8,750万円

代表取締役:新田一福 (トランゴックフック)

事業内容:人工呼吸器及び医療機器の開発製造、販売

従業員数: 24名

主要取引先:イワキ(株) (日本)、Respironics (USA)、

MEDIONS (韓国)、TOCONTAP HANOI (ベトナム),

BIDIPHAR (ベトナム)など

主要取引銀行:三菱東京UFJ銀行、武蔵野銀行、商工中金、

埼玉りそな銀行

株式会社メトラン

高度治療現場で培った技術を広範に普及し、多くの方にアクセスしていただける人工呼吸器、医療サービスを提供していきます。