平成３０年１０月２５日

熊本県知事 蒲 島 郁 夫

～第３２次地方制度調査会ヒアリング資料～

熊本県における農業の取組みについて

資料２－２

Ｒ＝Ｐ×Ｑ－ＣＰ…Price (付加価値向上）

→ブランド化 等

Ｑ…Quantity(収量・販売増)→スマート農業 等

Ｃ…Cost (コスト削減)→農地集積による大規模化、法人化 等

目指す方向 ～稼げる農業～

１

Ｐrice ~ブランド化(くまもとの赤)～

２

Quantity ～スマート農業～

自動換気装置

環境制御装置

循環扇

自動カーテン 搾乳ロボット ほ乳ロボット

養液土耕かん水装置

３

1,395 1,380

1,780

2,172

2,509

2,933

1,610

1,969

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

（ha）

【目標】2,100ha

H24～29年度の6か年平均2,162ha

県独自の取組みスタート

※熊本県調べ

知事のメッセージ

徹底した話し合い 法人設立

４

農地集積目標2,100ha/年を達成

地震

Cost ～農地集積と大規模化～

１００ｈａを超える広域農場が次々に設立

ネットワーク大津(株)H25.7月設立経営面積：326ha

12の営農組織を再編・統合

生産コスト３割減を実現

就農相談、研修、就農、定着まで、「切れ目のない」サポートを実施

担い手の確保・育成

くまもと農業経営塾（トップリーダー育成）

くまもと農業アカデミー（リカレント教育）

５

3,053 3,004

3,071 3,113

3,245 3,2503,283

3,348

3,475 3,498

2,750

3,000

3,250

3,500

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

（億円）

0

(県推計)

野菜

1,296億円

畜産

1,160億円

米

390億円

果実

320億円

花き類

100億円

工芸作物

100億円その他

132億円

H29熊本県

農業産出額

3,498億円

○法人経営体は着実に増加。認定農業者数は、北海道、新潟に次ぐ３位。

６

○平成28年熊本地震による被害を受ける中、農業産出額は８年連続増加地震

3,789

9,47510,298

11,057 11,126 11,131 11,048

64150

276

476

657736 839

0

200

400

600

800

1000

1200

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

H7 H12 H17 H22 H26 H27 H28

(経営体)認定農業者数 うち法人経営体数

バランス良い多彩な営農

総合的な施策の成果

【従来の行政】

指導・規制管理・継続性

画一性

県民の総幸福量の最大化

行政のパラダイムシフト

県庁を「挑戦する集団」へ改革

①できないと思うな、どうしたらできるか考えよ②皿を割ることを恐れるな（失敗を恐れず、チャレンジせよ！）

蒲 島 県 政 の 目 標

７

9

平成２６年４月、平成２８年１２月 発生【４つの原則】①迅速な「初動対応」 ②ウィルスの「封じ込め」③「監視体制」の強化 ④風評被害のための「広報」⇒皿を割ることを恐れない迅速な取組みは全国のモデルに

対応の政治 ～鳥インフルエンザ～

８

～条件不利な中山間地域における所得確保～

持続可能な農業・農村

人口減少社会への挑戦

高収益品目の導入 ブランド化目指す姿

９

新たなチャレンジ

「芽吹き」を稼げる農業・農村へ

ジビエ

地域自らがビジョンづくり

観光との連携

地域の宝を発信

熊本地震と創造的復興

１０

ピンチをチャンスに!!

創造的復興

（大区画化等）

地震直後

地震直後

整備後

復旧・復興に併せ競争力の高い農業を実現

過去に例の無い広範かつ甚大な被害完成予想図

御清聴ありがとうございました

チャレンジする自治体を応援して欲しい。

最後に～国に求めること～

１１

【以下参考】

熊本県の農業の特徴（各種統計データを使用）

項目 数値 全国順位

面積 (H28) 7,409k㎡ 15位

人口 (H29） 1,766千人 23位

耕地面積 （H29） 111.8千ha 13位

農家戸数 （H27) 58.4千戸 14位

主業農家数※ (H27） 13.8千戸 2位

農業産出額 (H28) 3,475億円 6位

生産農業所得(H28) 1,373億円 6位

熊本県の概要 世界農業遺産の阿蘇地域

７品目で日本一の生産量

参考－１

※農業所得が主で65歳未満の農業従事60日以上の者がいる農家

バランス良く多彩な営農を展開

野菜

1,321億円

畜産

1,141億円

米

377億円

果実

314億円

花き類

102億円

工芸作物

87億円

その他

133億円

H28熊本県農業産出額3,475億円

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

15～29 30～ 35～ 40～ 45～ 50～ 55～ 60～ 65～ 70～ 75～

(千人)

(歳）

H12

H17

H22

H27

H27H22

H17

H12

77.9 74.1 72.3 71.1 70.0 67.7 68.6

55.4 51.3 48.1 46.3 44.1 44.2 43.2

133.3125.4 120.4 117.4 114.1 112.0 111.8

0

20

40

60

80

100

120

140

7年 12 17 22 27 28 29

(千ha) 畑田

31.223.9 19.9 16.3 13.8

15.713.9

10.49.3

6.7

23.625.3

24.020.9

19.5

15.816.6

19.920.4

18.3

86.379.6

74.266.9

58.4

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

H7 H12 H17 H22 H27

(千経営体) 自給的農家

副業的農家

準主業農家

主業農家

○全国と同様に、農家数は減少し、農業従事者は高齢化⇒今後、農業従事者が更に大きく減少することを懸念

熊本県における担い手減少・高齢化等の状況

○全国と同様に、農地面積は、農家数の減少等に伴い、減少⇒都市周辺での開発や中山間地域等での荒廃化などによる、さらなる減少を懸念

耕地面積の推移

農家数の推移 基幹的農業従事者の年齢構成の推移

参考－２