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192
添付資料12A
IDS 提出規則に関する手続きの改定案
By USPTO
(2006 年 07 月 10 日公開)
注意: 特許庁は 9 月 8 日まで公衆より意見を収集し、改定案の妥当性を検討する段階なので
内容変更の可能性あり、拠って、施行日は未定:
By Tatsuo YABE
Summarized on August 19, 2006
改定案概要:
以下の4つの IDS 提出時期に応じた IDS 提出要件(提出書類)に関する改定案が公
開。
特許庁が提案している IDS の提出規則の改定案によると、第 1 期と第 2 期での IDS 提出は従来の手続きと大きく変わることはないですが(但し 25 ページを越える英語文献では「説明<1.98(a)(3)(iv)以下参照>」を加えなければならない)、以下のまとめのように第 3 期、第 4 期に IDS を提出するときには特許性の主張(IDS 提出する文献と独立クレームの構成要素との比較)をしなければならない。 従って、第3 期、第 4 期に IDS 提出の必要性が生じた場合には IDS 文献の開示内容の検討且つクレームとの比較検討作業に費用が掛かるのは避けられない。 然るに、第 3 期、第 4 期の合算期間を減らし、このIDS 提出困難時期をできる限り短縮するという案が考じられる。 即ち、特許許可通知が発行されれば自動的に現地代理人に発行費用の支払いをしてもらい、第 3 期の期間を実質的に無しにすることが可能である(第 1 案)。
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しかし最も問題となる第 4 期を短縮することはほぼ不可能なのでこの期間に関連外国出願等で OA あるいは SR が発行された場合には過去に提出したる IDS 文献の開示内容と比較し、内容的に重複しているのであれば(既に提出された文献よりもさらに関連性があるというのでなければ)IDS として提出しないというのが妥当策と考えます(第 2 案)。 然しながら、第 4 期で IDS 提出の必要性が生じた場合には、第 4 期で要求される提出書類を準備するよりは、即刻、係属審査(RCE)或いは、継続出願を実行するほうが費用面でも経過書類禁反言の材料(技術文献とクレームの構成要素との対応関係を説明すること)を作らないためにも得策と考えます(第 3 案)。 然しながら今後は RCE の回数に制限を加えられる可能性がありますので、第 4 期に提出するべき先行技術文献の数が妥当に少ない場合には(多くの場合に第 4 期においては1つか2つの関連性の高い文献が引用される程度)本改訂規則に基づき正攻法でクレームと先行技術文献を比較検討し、説明書を提出するのが妥当かもしれません(第 4 案)。 要は出願毎に上記第 1 案から第 4 案のいずれが適切か、あるいは、どの組み合わせが妥当かを判断することになるでしょう。 IDS 提出時期 IDS 提出要件 コメント
第1期
出願後 3 ヶ月又は第 1 回目の拒絶通知の発行前(どちらか遅いほう)
この期間においては、以下に該当しない場合には IDS として提出するのみ:
(1) 英語文献で 25 ページを超える場合;
(2) 非英語文献(アブストラクト又は翻訳は上記英語文献と見做す⇒25 ページ制限に該当する);又は、
(3) 提出文献の合計数が20を超える場合;
以上何れかに該当する場合には追加の「説明」<1.98(a)(3)(iv)>が要求される。
例外: 対応外国出願における審査レポートあるいはサーチレポートで引用される文献に対する説明は不要(但し、当該審査・調査レポートを提出すること); ⇒ 上記(3)の 20 個にカウントされない。
1.98(追加説明):
1.98(a)(3)(iv)に基づく「説明」
(1)特定
(i) 提出する文献に開示された特徴、開示事項、あるいは、教示事項; および
(ii) 開示箇所の特定(ページ、行など)
(2)関連性
上記特定開示箇所とクレーム用語との関連性、あるいは、クレームの基礎を成す明細書の特定開示箇所との関連性
第2期
上記第 1 期満了日から許可通知又は許可可能通知発行まで(どちらか遅いほう)
本期間に提出される文献に関しては、
(1) 「説明」;および
(2) 「重複しないという説明(非重複開示)」 <*1.98(a)(3)(v)>
と共に提出すること。
1.98(a)(3)(v) 「非重複であることの記載」
⇒ 第 1 期間では必要なし!
提出される各文献が他の文献とは重複していないという説明
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例外: タイミング良く提出されたという証明<*1.97(e)(1); (2)>と共に提出される対応外国出願のサーチレポート或いは審査レポートに対しては上記(1)、(2)は不要
第3期
上記第 2 期満了日から特許発行費用の支払日まで
本期間に提出される文献に関しては、
(1) タイミング良く提出していることの証明<*1.97(e)(1); (2)>;
(2) 特許性の証明(A)*1.98(a)(3)(vi)又は(B)<*1.98(a)(3)(vi)>の何れか;
と共に提出すること。
1.98(a)(3)(vi) 特許性の証明
⇒ 許可通知発行後に IDS 提出する場合にのみ必要
特許性の証明(A) ⇒第 3 期間のみに適用:
「説明」; 「非重複開示」; および、独立クレームが提出されるIDS 文献に対しても特許性があることの理由説明;
第4期
上記第3期満了日から、特許発行までの期間で審査官が IDS を検討するのに十分な時間がなくなるまで(発行費用支払い後約 3ヶ月で特許証が発行される)
本期間に提出される文献に関しては
(1) タイミング良く提出していることの証明<*1.97(e)(1); (2)>;
(2) 特許証の発行を中止する申請書;
(3) 1 乃至はそれ以上のクレームが提出される文献に鑑み特許性がないという説明と補正クレーム、および、特許性の証明(B)<*1.98(a)(3)(vi)>
を提出すること。
1.98(a)(3)(vi) 特許性の証明(B)
⇒第 3 期間にも適用可能; 第 4期間には適用必須
「説明」; 「非重複開示」; および、補正独立クレーム(補正なしでは IDS 文献によって特許性がないことを自認)が提出されるIDS 文献に対しても特許性があることの理由説明;
Rules 内容
1.97(e)(1) or 1.97(e)(2)
Timeliness Certifications
<*1.97(e)(1); (2)> タイミング良く提出していることの証明
1.97(e)(1)
提出しようとする IDS 文献は対応外国出願において初めて引用されたもの
であって、引用されてから 3 ヶ月以内である;
又は、
(e)(2)
提出しようとする IDS 文献は対応外国出願において引用されたものではな
く、本 Timeliness certification(タイミング良く提出していることの証明書)に
署名する者の理解するところでは、当該 IDS 文献はそれを知ってから 3 ヶ
月以内である。
⇒ 上記第 3、第 4 期(あるいは第 2 期)に IDS 文献を提出するときに、IDS
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文献と共に上記(e)(1)又は(e)(2)の何れかを証明し、提出すること;
1.98(a)(3)(vii)
Meaningful compliance
各要件を満たすための要求レベル
1.98(a)(3)(vii): 各要件を満たすための要求レベル
「説明」: 文献を提出する根拠となる開示されている特徴・ 開示内容・ 又は、教示内容の特性に相応しい正確さレベルであること;
「非重複開示」: 提出される各文献が、何故他の文献の開示内容の重複ではないということの理由を説明する;
「特許理由」: 提出される文献にある特定の特徴・ 開示内容・ 又は、教示内容とクレーム用語との関連を議論すること;
「説明」・「非重複開示」・「特許理由」の何れかが各要求を満たさない場合には USPTO は IDS の検討を拒否できる。
1.98(a)(3)(ix): 「説明」
の更新
IDS を提出した後にクレーム補正等がなされた場合には過去に提出した
IDS 文献に対する説明をアップデートしなければならない。
1.98(c): 非重複開示
開示内容の重複する文献の提出は回避されねばならない。 審査官が IDS
文献を検討するときに文献の重複開示内容に疑問を生じたる場合には、そ
れ以上の IDS 文献の検討を中止しても良い。
1.98(a)(3)(xi): 翻訳
現行規則 1.56(c)に基づく翻訳の提出ルールはそのまま維持する。
非英語文献を IDS として提出する場合に、その翻訳を既に所有、乃至は、
保管、或いは、容易に入手できる状態にある場合には非英語文献と同時
に提出すること。
詳細は以下 URL 参照ください: (USPTO の Home Page のリンク)
http://www.uspto.gov/web/offices/pac/dapp/opla/presentation/focuspp.html#ids
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添付資料12B
早期審査(Accelerated Examination)に関する手続きの改定
By USPTO (2006 年 06 月 26 日特許庁 HP で公開)
2006 年 8 月 25 日の米国特許(意匠)出願より実施可能:
By Tatsuo YABE
Summarized on August 19, 2006
以下の要件を満たすことによって 8 月 25 日以降の米国特許出願(意匠出願)で早期審査を受けられます。 早期審査の目標は出願日より 12 ヶ月以内に審査結果をだすことです。 但し、何らかの事情で(出願人側に瑕疵がなくとも)達成できなくともそれを理由に不服を訴えることはできません。 既存の特別審査(make special)と類似するもので、クレーム合計数などに制約が設けられたことと、12 ヶ月以内に審査結果を出すことをより明瞭に打ち出した点で改善されています。
(1) 電子出願(特別審査を申請: Petition to Make Special)を実施すること; (2) 合計クレーム数は 20 個以内で、独立クレームは3つまで;(多数項従属クレームは不可) (3) 審査官のインタビュー要請に応じること; (4) 特許性の主張は独立クレームに対してのみ行うこと; (5) 出願時点で、調査を出願人側が完了していること;
― 調査の範囲は米国特許・米国特許出願公開・外国特許公報・ 非特許刊行物を包括すること(但し、出願人がある特定範囲のサーチで十分に関連性のある先行技術文献を見つけられるということ証明できる場合には出願人の主張する調査範囲で可能);
― 調査の範囲は予想される補正クレームの特徴もカバーしていること; ― 出願時に『早期審査サポート書面』(調査結果報告書: an accelerated examination
support document)を提出すること; 『早期審査サポート書面』は以下の内容を含むこと: * 各クレームの主題と最も関連性のある先行技術文献(IDS); * 各クレームの構成要素が引用される先行技術文献のどこに開示されているかを特
定すること; * 各クレームが先行技術文献に対して何故特許性があるかの詳述; * 各独立クレームで規定される発明の効用に関する簡潔な説明; * 各クレームの構成要素の明細書でのサポート箇所; * Means + Function クレームの場合には当該構成要素に対応する明細書サポー
ト箇所
* 103 条(c)項に該当する先行技術文献(自明性拒絶の適用例外)の特定
改定概要:
項目 内容 MPEP708.02(a)
早期審査(12 ヶ月以内に許可か最終拒絶かを判断する)を希望する場合には以
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A: 早期審査の要
件
下の要件を満たすこと: (1) 電子出願(特別審査を申請: Petition to Make Special)を実施すること;
(2) 合計クレーム数は 20 個以内で、独立クレームは3つまで;(多数項従属
クレームは不可) (3) 審査官のインタビュー要請に応じることに同意する; (4) 特許性の主張は独立クレームに対してのみ行うことに同意すること; (5) 出願時点で、出願調査を出願人側が完了していること;
― 調査の範囲は米国特許・米国特許出願公開・外国特許公報・
非特許刊行物を包括すること(但し、出願人がある特定範囲のサーチで十分に
関連性のある先行技術文献を見つけられるということ証明できる場合には出願
人の主張する調査範囲で可能); ― 調査の範囲は予想される補正クレームの特徴をもカバーしてい
ること; ― 出願時に『早期審査サポート書面』(調査結果報告書: an
accelerated examination support document)を提出すること; 『早期審査サポート書類』は以下の内容を含むこと: * 各クレームの主題と最も関連性のある先行技術文献(IDS);
* 各クレームの構成要素が引用される先行技術文献のどこに
開示されているかを特定すること; * 各クレームが先行技術文献に対して何故特許性があるかの
詳述; * 各独立クレームで規定される発明の効用に関する簡潔な説
明; * 各クレームの構成要素の明細書でのサポート箇所; * Means + Function クレームの場合には当該構成要素に
対応する明細書サポート箇所; および * 103 条(c)項に該当する先行技術文献(自明性拒絶の適用
例外)の特定
B: 出願時に早期
審査要件を満たさ
ない場合
早期審査の要件(上記)を満たさない場合、出願人には 1 回の補正の機会が与
えられる。 出願人は 1 ヶ月以内(1.136 に基づく期限延長不可)に不具合を解
消しなければならない。 但し、早期審査の要件が欠落する通知を受けた場合
には 12 ヶ月以内に審査の結論を得られるという保証はない。
C: 拒絶通知への
対応
OA(許可可能通知あるいは最終拒絶通知以外のもの)が発行された場合には
出願人は 1 ヶ月以内に応答しなければならない。 1 ヶ月以内に応答できない場
合には出願放棄となる。 クレーム補正によってクレーム数が制限(全体で2
0:独立3つ)を超える場合には応答不備となる。 クレーム補正によってクレー
ム主題が初期サーチの枠を超える場合には応答不備と判断され、さらに、クレ
ーム補正によって非選択されたクレーム(エレクションでキャンセルの状態となっ
たクレーム)に発明が移行する場合にも応答不備となる。 発明の単一性を満たさないと判断された場合には電話エレクションを実施する
こと。(Election with Traverse は不可)
D: 発行費用の支
払い
特許証発行費用は許可通知が発行されてから 1 ヶ月以内に納入(3 ヶ月以内に
支払わない場合には出願放棄となる)。
E: 12 ヶ月以内に
審査結果を出すと
言う意味
12 ヶ月以内の審査完了とは出願日より 12 ヶ月以内に以下が実現されることを
意味する: (1) 許可通知の郵送; (2) 最終拒絶通知の郵送;
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(3) 出願人が RCE(係属審査請求)を実施する; (4) 出願の放棄;
注意: 12 ヶ月以内に審査結果を出すというのは目標であって、それが実現しな
いということを不服申立、或は、審判理由にすることはできない。 例: 第 1 回
目の OA 発行の後に IDS 提出という事態によって 12 ヶ月以内に審査が完了で
きない場合などが予想される。
F: 審判 最終拒絶を不服とし審判請求を実施する場合に、審判部においては通常の審
判手続きで対処されるが、審判部から審査部に差し戻された場合に審査部とし
ては早期審査の扱いを維持する。
M: その他: 出願人の健康状態・年齢 65 歳以上を要件として実施される現行の特別審査
(Make special)の手続きに対しては現行規則を維持するが、それ以外の理由に
よる特別審査(特許製品の製造予定; 侵害行為; 環境を改善する発明; エ
ネルギーに関する発明; DNA 関連; 超伝導材; HIV/AIDS 関連、 がん治療
関連、テロ活動阻止に関わる発明; 小規模事業者によるバイオ発明に基づく
特別審査)は本改訂規則が適用される。
施行日:
2006 年 8 月 25 日以降の米国特許(意匠)出願より実施可能
詳細は以下 URL 参照ください: (USPTO の Home Page のリンク)
http://www.uspto.gov/web/offices/pac/dapp/opla/presentation/focuspp.html#accelerated
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添付資料12C
継続出願と継続審査、及び、互いに特許性を有さないクレームを備えた
複数の特許出願に係わる規則の改定案
2006 年 1 月 3 日 USPTO Website で公開 http://www.uspto.gov/web/offices/com/sol/notices/71fr61.pdf
Summarized by Tatsuo YABE
on January 15, 2006
規則改定の目的: 特許庁の審査のバックログを低減し、全体的に特許出願審査経過期間を短縮する。 無制限な継
続出願及び継続審査に起因する特許クレームの公共への通知機能の低下を改善する(一つの特許
クレームを回避できたとしてもその継続出願が無制限に継続しているとなると公共は元になる
出願の権利範囲の全貌を把握するのが非常に困難になる)。 費用支払いのみで可能となる特許
継続出願(或いは特許継続審査)を適切に制限することによって OA に対する出願人の対応(ク
レーム補正及び意見書の内容)が充実し、審査官との一回毎の応答がより効率的なものとなる。 筆者注: 改定案が成立した場合であっても『継続審査請求』の手続きに関しては一般的な出願においては
余り大きな影響を及ぼさないと理解します(即ち、現状において FINAL 拒絶後に一回 RCE を
実施し、それで拒絶された場合に再度 RCE を実施するというのは少ないと考えます)。 しか
し『継続出願』に関しては互いに特許性を識別しうるクレームしか残せなくなるので、取り敢え
ず一つの出願を権利化し、継続出願において被疑侵害者の実施形態を観察し、じっくりと時間を
かけてクレームを練り直す(勿論明細書の開示の範囲で)というプラクティスが困難になると予
想されます。 即ち、そのような継続出願において実質的に同じ権利範囲を備えた複数のクレー
ム(実質的に同一クレーム)を別々の特許で維持するというプラクティスは消滅していくことに
なります。 言い換えると同一出願人の特許はその特許性を互いに識別されるもののみしか存在
できないことになります。 しかし、複数の発明を開示したる基礎出願から異なる発明主題に対して分割出願をすることに対
しては制約を加えられていないということ、さらに、権利成立後 2 年以内に権利範囲を拡大で
きる再発行出願の手続きが存続する以上は本改定案が施行されても特許権者にとって実態的に
大きな問題(障害)になることはないと思料します。 改定案の概要:
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規則 1.78(d)(1)
一つまたはそれ以上の米国出願(または米国を指定する国際出願)から優先権
を主張する米国出願(継続出願)は以下の条件のいずれかを満たさなければな
らない: (i) 略 (ii) 略 (iii) 略 (iv) 特許法第 120 条、121 条、或いは、365 条(c)項に基づく特許出願より優先
権を主張する特許出願(非仮出願)であって、補正クレーム、特許性の議論、
証拠の審査を受けようとするものであって、それら補正、議論、証拠が優先権
の基礎となる先の出願の審査過程において提出できなかった場合; 同特許出願をする場合には規則 1.17(f)に基づく費用を含む『請願書』を伴い、
特許庁に対してそれら補正クレーム、議論、証拠が優先権の基礎となる先の出
願の審査過程で提出できなかったことの証明をしなければならない。 後の出
願される継続出願が 111 条(a)項に基づき実施される場合には実際の出願日よ
り 4 ヶ月以内に上記請願書を提出しなければならない;
規則 1.78(f)(1)
1.78(f): Applications and patents naming at least one inventor in common.1.78(f)(1) 少なくとも発明者の一人が共通で、同一人に所有或いは、所有されることにな
る同一出願日或いは出願日の違いが 2 ヶ月以内の複数の特許出願(或いは特許
出願と成立した特許)が存在する場合には、出願人は特許出願の日(国際出願
の場合には米国国内段階への移行日)から 4 ヶ月以内に上記条件を満たす他の
特許出願(或いは特許)を特定すること;
規則 1.78(f)(2)
1. 78(f)(2) 少なくとも発明者の一人が共通で、同一人に所有或いは所有されることになっ
ている複数の特許出願(或いは特許出願と成立特許)が同一出願日(或いは優
先日)に実施されている場合には、これら複数の特許出願(或いは特許出願と
特許)には少なくとも一つ互いに特許性を識別できないクレームが存在してい
るという『推定』が成立する。 1.78(f)(2)(i) 上記『推定』に反駁するには出願人は複数の特許出願(或いは特許出願と特許)
には互いに特許性を識別可能なクレームのみが存在していることを特許庁に
対して説明しなければならない。 1.78(f)(3) もし上記推定に反駁できない場合には特許性を識別できないクレームを互い
の出願クレームから削除することを要求されるであろう。 もし上記推定に反駁できない場合には特許性を識別できないクレームを互い
の出願クレームから削除することを要求されるであろう。
規則 1.114 (継続審査)
1.114 Request for continued examination (RCE): 1.114(a)
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出願の審査が終了したる場合(例:最終拒絶)に、出願人は一回の継続審査を
費用(規則 1.17(e))の支払いをすることで実施できる(但し、所定の条件を満た
す場合); 1.114(f) 出願人は規則 1.17(f)に基づく費用(400 ドル)を含む請願書を伴った上で、現
クレーム補正、特許性の議論、或いは、特許性に係わる証拠を、前回の審査終
了時点(前回の審査における最終拒絶)までに提示できなかった理由を特許庁
に対し説明できない場合には、出願人は 2 回目以降の継続審査を請求すること
はできない。(分割出願を除く継続出願の場合には特許庁に対して上記説明が
できない場合には一回の継続審査請求も認められない。) 出願人は規則 1.17(f)に基づく費用(400 ドル)を含む請願書を伴った上で、現
クレーム補正、特許性の議論、或いは、特許性に係わる証拠を、前回の審査終
了時点(前回の審査における最終拒絶)までに提示できなかった理由を特許庁
に対し説明できない場合には、出願人は 2 回目以降の継続審査を請求すること
はできない。(分割出願を除く継続出願の場合には特許庁に対して上記説明が
できない場合には一回の継続審査請求も認められない。)
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添付資料12D
特許出願クレームの審査に係わる規則改定案
2006 年 1 月 3 日 USPTO Website で公開 http://www.uspto.gov/web/offices/com/speeches/06-01.htm
Summarized by Tatsuo YABE
on Jan 15, 2006
規則改定の目的:
特許庁の審査のバックログを低減し、全体的に特許出願審査経過期間を短縮する。 出願人が審
査を希望するクレームが所定数(10 個)を超える場合には審査官の初期審査の多大な負担を軽
減するべく出願人側にも協力を要請するという審査の負荷を特許庁と出願人側とでシェアする
審査システムを構築する。
筆者注:
本改定案が成立したとしても、一般的な機械・電気・材料関係の米国特許出願クレームドラフテ
ィング自体には大きな影響はないと考えますが、出願時には審査の対象とする独立クレームと従
属クレームを合わせて 10 個以内に抑えることが必要になる(或いは望ましい)と考えます。 即
ち、クレームは現状の通り出願基本手数料内の 20 個程度構築しても問題はないですが、その中
で独立クレームは自動的に審査の対象となり、従属クレームに関しては出願人が審査を希望する
ものを特定し、審査の対象となる独立クレームと従属クレームとの合計数を 10 個以内にするこ
とが必要となります。 何故なら、審査を希望するクレームの合計数が 10 を超える場合に発生
する出願人の負担(規則 1.261 に基づく審査補助書類の要件を満たすための出願人の負担)が余
りにも多大であるからです。 即ち、以下に提案されている規則 1.261(a)の項目(1)から項目(6)
を満たすべく審査補助書類を作成する作業にどれだけの時間と費用が必要となるかという点(実
態的には出願人が審査官以上の仕事をし、審査官がそれを確認するような形式になります)に加
えて、先行技術文献と各クレームとの係わりをどこが公知でどこが新規であるかを説明するとい
う記録が後々禁反言として、或いは、虚偽開示という特許有効性の攻撃材料として使用されるこ
とになります。
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特許庁は 5 月 3 日までのコメント受入れ期間を設けていますので、規則 1.261 に基づく審査補助
書類の要件がどの程度まで緩和されるかが一つの注目点であると思料します。
改定案の概要:
規則 1.75 (b)(1)(i)
& (ii)
出願人は以下の場合には規則 1.261 に基づき出願人が初期審査を希望する独立
クレーム及び従属クレームの各々に対し審査を補助する書類(Examination
Support Document)を提出すること:
(i) 独立クレームが 10 個を超えるとき;或いは (ii) 独立クレームと出願人が審査を希望する従属クレームの合計が 10
を超えるとき;
規則 1.104(c)(1)
Nature of examination (c) Rejection of claims (1) 独立クレーム及び出願人が審査を希望する従属クレームに特許性が見出
せない場合には拒絶とする;
規則 1.261(a)
Examination Support Document (審査を援助する書類) 本規則において審査を援助する書類とは以下の書類を意味する;
(1) 出願審査前に調査を実施したという宣言文(調査の範囲を特定する US ク
ラス及びサブクラスを含む) (2) 独立クレーム及び出願人が審査を希望する従属クレームの各々に対して
最も関連性があると思われる公知技術(規則 1.98 に基づく IDS)の情報公
開; (3) 上記公知技術に開示されている各独立クレームの構成要素と審査を希望
する各従属クレームの構成要素を特定する(クレーム毎にどの特徴が公知
で新規かを特定する:実態的には Jepson 形式にするということ:筆者注);
(4) 各独立クレーム及び審査を希望する各従属クレームが規則 1.111(b)で要
求される先行技術に対して特許性を備えているかを詳述する; (5) 各独立クレームの有用性に関する簡潔な説明;及び (6) 各独立クレーム及び審査を希望する従属クレームの各々の構成要素が明
細書のどこにサポート(112 条第1パラグラフに基づくサポート)がある
かを示す;
規則 1.261(b)
上記規則 1.261(a)に基づく審査前の調査は、出願人が特定する先行技術以上に
関連性があるものが見つからないであろうということを妥当な確証性の基に
証明できない場合には、米国特許・米国特許出願公開公報・外国特許公報・非
特許文献を含むこと;
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規則 1.261(c)
審査を援助する書類を提出する必要があるに拘らず、審査を補助する書類或い
は審査前調査が不十分であると判断される場合には、出願人はその旨を通告さ
れ、1 ヶ月(理由なく期限延長不可)以内に必要書類を補正するか、または、
追加の書類を提出することが要求される。 同処理を 1 ヶ月以内に完了できな
い場合には出願放棄となる。
規則 1.704(c)
上記規則 1.75(b)で要求される審査補助書面の提出が不十分と判断された場合
には、規則 1.261 を満たす書類の提出が必要になった日或いは出願日より 4 ヶ
月の何れか遅いほうの日から、同審査補助書類が前記規則 1.261 の要件を満た
すまで(クレーム補正・選択・限定要求によって審査補助書面の提出の必要性
がなくなる日まで)の間の日数が PTA(特許有効期限延長日数)より差し引かれ
る。
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