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Copyright © 2012 IHI Corporation All Rights Reserved. IHIの取り組む新事業のご紹介 2013.1.31 【池田泉州キャピタル勉強会】 新事業推進部 企画管理グループ 担当部長 関泰利 Copyright © 2013 IHI Corporation All Rights Reserved.

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IHIの取り組む新事業のご紹介

2013.1.31

【池田泉州キャピタル勉強会】

新事業推進部 企画管理グループ 担当部長 関泰利

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1-1.会社概要

IHIグループは、21世紀の環境、エネルギー、産業・社会基盤における諸問題を、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって解決し、

地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループを目指しています。

(上記数値は2012/3期、もしくは同末日時点)

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本 社 東京都江東区豊洲3-1-1

創 業 嘉永6年(1853年)

設 立 明治22年(1889年)

資本金 957億円

年間売上高 5,592億円

連結売上高 1兆2,218億円

従業員 7,944名 連結対象人員:26,915名

工場数 10工場

拠 点 国内 18ヵ所 海外 13ヵ所

関係会社 国内 80社 海外 105社

【IHIグループの四事業領域】

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1-2.沿 革

◆黒船来航の年に、水戸藩徳川斉昭が隅田川河口の石川島に造船所を創設

1853年 (嘉永6年)

1876年 (明治9年)

1889年 (明治22年)

1945年 (昭和20年)

1960年 (昭和35年)

2007年 (平成19年)

石川島造船所を創設

石川島平野造船所を設立

石川島重工業㈱を設立

石川島播磨重工業㈱を設立

◆政府より平野富二が借り受ける

◆日本初のジェットエンジン「ネー20」を製作

◆石川島重工㈱と㈱播磨造船とが合併

◆グローバル企業グループを目指し、通称名としていた「IHI」へ社名変更

石川島造船所で建造された洋式帆装軍艦「旭日丸」

Ishikawajima-Harima Heavy Industries Copyright © 2013 IHI Corporation All Rights Reserved.

有限責任 石川島造船所設立 ◆現在の登記上の設立

㈱IHIへ社名変更

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1-3.事業内容

海 洋 橋 梁

エネルギープラント タワーパーキング

ジェットエンジン

ロケット

新交通システム

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ターボチャージャー

医薬プラント

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2.IHI製品の最近のトピックスをご紹介

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3-1.新事業推進部の紹介

将来の成長・注力事業となる新事業の創出を強化・加速するため、

平成22年4月に新事業推進部を新設。

新事業推進部

企 画 管 理 G

舶用超電導プロジェクトG

バイオプロジェクトG

◆ 新事業を調査、企画し、事業化を行う。

◆ 船舶向け超電導推進システム事業を育成する。

◆ バイオ技術に関連する事業を育成する。

(インフルエンザワクチン原薬製造事業、藻類バイオ燃料事業、他)

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3-2.全社組織と新事業推進部の位置付け

取締役会

ものづくり改革

推進本部

調達管理本部

技術開発本部

営業・グローバル

戦略本部

防衛事業

連携統括室

農機・小型原動機

セクター統括室

各事業部門 資源・エネルギー・環境、 社会基盤・海洋、

産業システム・汎用機械、 航空・宇宙 その他の事業

国内グループ関係会社

海外グループ関係会社

各地区事業所

C E O

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CSR推進部

総務部 人事部 財務部

法務部 広報・IR室

経営企画部

情報システム部 新事業推進部 プロジェクト管理室

秘書室 内部監査部

Liイオン電池

事業推進部

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4-1.船舶からの技術発展

日本初の蒸気船「通運丸」(明治10年)

船体建造

装備取付

熱源機器

推進機器

橋 梁 水 門 LNGタンク

ジェットエンジン ターボチャージャー ガスタービン発電 システム

発電用ボイラ 原子力機器 高炉

クレーン 自動倉庫 シールド掘進機

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4-2.(1)リチウムイオン電池システム事業

2006年から経営メンバーを中心に

「エネルギー戦略」を検討する会議を設置し

検討を進める。

その中で、低炭素社会を実現に貢献するためには、原子力と二次電池を最も強化する事業として取り上げる。

新事業創出を目的として、主に米国マサチューセッツ工科大学発のベンチャー企業の調査を行う。

技術優位性があるリチウムイオン電池を開発・製造しているA123に注目し関係を深める。

重点領域である「資源・エネルギー」分野への取り組み 新事業探索への取り組み

共同事業契約締結として結実

IHIとA123システムズ社は日本市場(輸送、電力、産業機械、船など)へのリチウムイオン電池供給に向けて、共同事業契約を締結。

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4-3.(2)藻類バイオ燃料開発へ新事業として参入

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藻類の大量培養によるバイオ燃料の実用化を目指し、IHI NeoG Algae合同会社を2011年8月設立。 IHIは、ジーン・アンド・ジーンテクノロジー、ネオ・モルガン研究所と共同で、3社一体となって開発推進 を行っている。 抽出した油は、ジェット機の燃料など様々なアプリケーションを想定。

食糧価格の高騰 CO2削減への要請 原油価格の高騰

• 太陽光のエネルギーを用いて、二酸化炭素を燃料に変換。

• 変換効率は、植物の中で最大と言われる。

• 原油の輸入価格の変動の影響を受けづらい、安定的な価格の燃料生産を目指す。

• 光合成で藻を増やす、食糧と競合しないバイオマス燃料。

• 食糧生産には使うことができない土地も利用が可能。

食糧由来のバイオ燃料の例

トウモロコシ サトウキビ 大 豆

藻類の大規模培養によるバイオ燃料

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4-4.(3)海流発電システムの共同開発

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IHIは、東芝、東京大学、三井物産戦略研究所と共同で、NEDO事業「次世代海洋エネルギー発電技術 研究開発」の委託先に採択され、 日本周辺に流れる黒潮を活用した「水中浮遊式の海流発電システム」に関する調査・設計を開始した。

【黒潮の流速分布図】

I H I

東芝

東大

三井物産 戦略研

浮体・係留設備・タービン 設計・建造

タービン性能検証 発電・変圧・送電の開発

海流エネルギーの研究 浮体技術の研究

コスト分析、設置場所の選定 海洋環境への影響分析等

共同研究における役割分担

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4-5.(4)インフルエンザワクチン原薬製造事業

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IHIとUMNファーマは、ワクチン製造を起点としたヘルスケア事業を実施・発展させることを目的として、 協業に関する基本協定を2010年1月に締結。 同年5月に株式会社UNIGENを設立、日本初の細胞培養法によるインフルエンザワクチンの供給を 目指し、現在、UNIGEN岐阜工場での商用生産に向けた、生産体制の立上げを進めている。

UMNファーマ/アステラス製薬 UNIGEN ア ピ アステラス製薬

販 売 製 剤 化 原薬製造 ワクチンの

バリューチェーン 開 発

I H I UMNファーマ

スケールアップ技術

プラントエンジニアリング技術

生産性向上検討

工業化開発機能

細胞培養技術

品質管理・品質保証

医薬品開発機能

UNIGEN

非臨床開発・臨床開発

ユニジェン

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5.結びに

2012年10月、IHIグループは新しいコーポレート・メッセージとして、

“Realize your dreams”を制定しました。

このメッセージには、当社グループが持つ“ものづくり力”を結集し、

世界中の人々の夢や目標を「実現」していくという意志と、

それにより、企業としての社会的責任を全うしていく、という決意を込めています。

IHIブランドのあるべき姿とは、

「世界の人々ひとりひとりの「安全・安心」「豊かさ」を自らが主導して創造し、提供する」ということです。

2013年に創業160周年を迎えるに当たり、「夢を実現する会社」として、これからも社会の発展に貢献してまいります。