(事業所数) h14 (従業者数)...※h14 と比べてh29...

14
1 ①人口の動向 ・仙台市の総人口は、現在 109 万人(2019 年 8 月推計人口)で、近年においても、人口流入などにより増加している。 将来の人口は 2020 年頃にピークを迎え、その後ゆるやかに減少するが、2045 年頃まで 100 万人を維持する見込みで ある。【図 1】 ・高齢化は着実に進み、65 歳以上の高齢者層の割合は、2045 年には約 36%となる見込みである。【図 1】 ・地域の人口に着目すると、都心地域や鉄道沿線を中心に集積が見られ【図 2】、人口集積の見られる都心地域や鉄道 沿線のほか錦ヶ丘地区や泉パークタウンなど近年の宅地開発が進む地区において増加している。【図 3】 ・一方で、鶴ヶ谷や緑ヶ丘など市街地域の一部で人口の減少が見られる。【図 3】 (1)社会経済の動向 仙台市における交通の現状について 資 料 6 泉パークタウン 鶴ヶ谷地区 緑ヶ丘周辺 錦ヶ丘地区 図3 人口の増減(H27-H17) 資料:国勢調査(H17、H27)より作成_500m メッシュ 八幡周辺 中山周辺 南光台周辺 若林周辺 図2 人口密度(H27) 資料:国勢調査(H27)より作成_500m メッシュ 11.1 11.8 11.9 11.5 12.5 14.3 15.1 14.9 17.5 15.8 14.7 14.0 13.7 12.9 12.9 12.2 11.3 10.6 10.0 9.7 9.3 8.7 8.2 22.0 24.3 28.9 34.3 39.2 43.7 46.8 49.8 65.7 70.7 72.8 71.8 70.3 67.5 69.3 68.2 66.5 63.6 58.9 54.7 51.1 48.1 45.7 1.1 1.5 1.8 2.2 2.8 3.5 4.4 5.3 8.0 10.5 13.3 16.2 19.2 23.4 27.4 29.2 30.8 32.6 35.3 36.8 37.5 37.4 36.3 3 4 4 5 5 6 7 8 9 11 13 16 19 23 23 25 27 28 31 34 36 38 40 40 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060 14歳以下人口 1564歳人口 65歳以上人口 高齢化率 高齢化率(推計) (%) (万人) 合併 合併 34.2 37.6 42.5 48.1 54.5 61.5 66.5 70.0 91.8 97.1 100.8 102.5 104.6 108.2 109.6 109.5 108.6 106.8 104.2 101.2 97.9 94.3 90.2 (年) 図1 仙台市の人口の推移と見込み 出典:分野ごとの将来の見通し_H30.11_仙台市総合計画審議会(第2回審議会) 生産年齢人口 ピーク 年少人口 ピーク 高齢人口 ピーク

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Page 1: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

1

①人口の動向

・仙台市の総人口は、現在109万人(2019年8月推計人口)で、近年においても、人口流入などにより増加している。

将来の人口は 2020 年頃にピークを迎え、その後ゆるやかに減少するが、2045 年頃まで 100 万人を維持する見込みで

ある。【図 1】

・高齢化は着実に進み、65歳以上の高齢者層の割合は、2045年には約 36%となる見込みである。【図 1】

・地域の人口に着目すると、都心地域や鉄道沿線を中心に集積が見られ【図 2】、人口集積の見られる都心地域や鉄道

沿線のほか錦ヶ丘地区や泉パークタウンなど近年の宅地開発が進む地区において増加している。【図 3】

・一方で、鶴ヶ谷や緑ヶ丘など市街地域の一部で人口の減少が見られる。【図 3】

(1)社会経済の動向

仙台市における交通の現状について 資 料 6

泉パークタウン

鶴ヶ谷地区

緑ヶ丘周辺

錦ヶ丘地区

図 3 人口の増減(H27-H17)

資料:国勢調査(H17、H27)より作成_500m メッシュ

八幡周辺

中山周辺

南光台周辺

若林周辺

図 2 人口密度(H27)

資料:国勢調査(H27)より作成_500m メッシュ

11.1 11.8 11.9 11.5 12.5 14.3 15.1 14.917.5 15.8 14.7 14.0 13.7

12.9

12.9 12.2 11.3 10.6 10.0 9.7 9.3 8.7 8.2

22.024.3

28.934.3

39.2

43.746.8 49.8

65.7 70.7 72.8

71.8

70.3

67.569.3 68.2

66.563.6

58.954.7

51.148.1

45.71.1

1.5

1.8

2.2

2.8

3.5

4.45.3

8.0

10.513.3 16.2 19.2 23.4 27.4 29.2

30.832.6

35.336.8

37.537.4

36.3

34 4 5 5 6

78

9

11

13

16

19

2323

25

27

28

31

34

36

3840

40

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

120.0

1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060

14歳以下人口 15~64歳人口 65歳以上人口 高齢化率 高齢化率(推計)

(%)(万人)

合併

合併

34.237.6

42.5

48.1

54.5

61.5

66.570.0

91.8

97.1

100.8102.5

104.6108.2 109.6 109.5 108.6

106.8104.2 101.2

97.994.3

90.2

(年)

図 1 仙台市の人口の推移と見込み

出典:分野ごとの将来の見通し_H30.11_仙台市総合計画審議会(第2回審議会)

生産年齢人口 ピーク

年少人口 ピーク

高齢人口 ピーク

Page 2: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

2

・生産年齢人口は都心部を中心に増加している。一方で、鉄道沿線以外の北西部でも増加している地域がある。【図 5】

・高齢夫婦のみの世帯は市街地域で、子育て世帯は都心地域や市街地域で増加傾向となっている。【図 7、9】

長命ヶ丘周辺

鶴ケ丘周辺

国見ヶ丘周辺

図 7 高齢夫婦のみ世帯の増減(H27-H17)

資料:国勢調査(H17、H27)より作成_500m メッシュ

※夫 65 歳以上、妻 60 歳以上の夫婦のみの世帯

図 5 生産年齢人口の増減(H27-H17)

資料:国勢調査(H17、H27)より作成_500m メッシュ

※生産年齢人口:15 歳以上 65 歳未満

図 8 子育て世帯の世帯数(H27)

資料:国勢調査(H27)より作成_小地域

※子育て世帯:夫婦と子供(20 歳以下)から成る世帯

図 9 子育て世帯の増減(H27-H17)

資料:国勢調査(H17、H27)より作成_小地域

※子育て世帯:夫婦と子供(20 歳以下)から成る世帯

北中山周辺

荒井周辺

愛子・錦ヶ丘周辺

岩切駅周辺

図 4 生産年齢人口(H27)

資料:国勢調査(H27)より作成_500m メッシュ

※生産年齢人口:15 歳以上 65 歳未満

市名坂周辺

長命ヶ丘周辺

国見ヶ丘周辺

鶴ケ丘周辺

図 高齢者夫婦のみ世帯の増減(H27-H17)

資料:国勢調査(H17、H27)より整理_500m メッシュ

長命ヶ丘・

桜ヶ丘周辺

南光台周辺

西の平周辺

図 6 高齢夫婦のみの世帯数(H27)

資料:国勢調査(H27)より作成_500m メッシュ

※夫 65 歳以上、妻 60 歳以上の夫婦のみの世帯

Page 3: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

3

・若者の独身世帯は、都心地域と泉中央駅周辺で増加傾向となっている。【図 11】

・車を持たない若者が増加しており、車を使わないライフスタイルへの変化も現れている。【図 12】

②経済の動向

・事業所数及び従業者数は H24年に微減したが、H28年は H21年の従業者数から微増している。【図 13】

・従業者は、都心地域、泉中央駅周辺、長町のほか、卸町や六丁の目等に集積している。【図 14】

図 11 若者独身世帯の増減(H27-H17)

資料:国勢調査(H17、H27)より作成_500m メッシュ

※若者独身世帯:世帯主の年齢が 20~29 歳の1人世帯

泉中央駅周辺

図 10 若者独身世帯の世帯数(H27)

資料:国勢調査(H27)より作成_500m メッシュ

※若者独身世帯:世帯主の年齢が 20~29 歳の1人世帯

図 14 従業者人口(H26)

資料:経済センサス(H26)より作成

図 12 若者のみ・全世帯の自動車保有台数の比較

資料:第 4・5回パーソントリップ調査より作成

※若者のみ世帯:29 歳以下のみの世帯

47.8

59.6

23.6

23.6

45.1

35.5

46.6

50.1

7.0

4.6

23.0

21.3

6.8

5.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29

H14

H29

若者のみ世帯

全世帯

0台 1台 2台 3台以上

図 13 事業所及び従業者の推移

資料:経済センサス(H21、H24、H26、H28)より作成

48,00645,845

49,555 48,419

546,366 529,525561,536 554,801

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

H21 H24 H26 H28

(従業者数)

(年)

(事業所数)

Page 4: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

4

①移動の基礎的な現状

・今回の PT 調査で、初めて自動車利用の割合が横ばいになり、鉄道利用の割合が増加している。特に、若者は自動車利

用の割合が減少し、鉄道利用の割合が増加した。一方で、高齢者は自動車利用の割合が増加した。【図 15、16】

・平日の発生集中量は、都心地域や鉄道沿線の他、中山・南吉成や鶴ヶ谷・南光台などバス路線が移動の一端を担って

いる地域で多い傾向となっている。【図 17】

・休日における発生集中量は、商業施設が集積している地域で平日よりも多いが、全体的には平日よりも少なくなっている。【図 18】

・前回 PT との比較では、発生集中量は鉄道沿線で増加しているが、東部地域では減少している。【図 19】

図 17 発生集中量の整理(第 5 回 PT 調査_H29 年平日)

資料:第5回仙台都市圏パーソントリップ調査より作成

(2)市域全体における交通の現状

図 18 平日と休日の発生集中量の比較(休日-平日)

資料:第5回仙台都市圏パーソントリップ調査より作成

※平日と比べて休日の発生集中量が多いと赤くなる

図 19 発生集中量の増減(平日)(H29-H14)

資料:第 4・5回仙台都市圏パーソントリップ調査より作成

※H14 と比べて H29 の発生集中量が増加すると赤くなる

図 16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

出典:第5回仙台都市圏パーソントリップ調査 調査結果の概要

18.7

30.0

9.6

14.3

7.5

6.3

7.1

6.6

9.9

13.3

鉄道

7.2

6.8

5.0

3.7

10.8

4.2

16.0

9.7

5.8

4.4

バス

18.4

9.9

50.7

47.3

30.8

45.6

14.5

25.4

38.2

36.5

運転

23.4

28.1

7.3

8.7

7.1

5.5

13.6

11.6

19.0

18.5

9.6

9.9

同乗 運転不明

11.2

バイク

11.1

5.9

21.7

19.1

9.8

8.8

7.4

6.3

5.7

5.4

11.4

9.1

自転車

62.6

56.8

15.4

17.7

15.4

16.7

28.4

21.3

36.7

27.4

21.7

22.0

徒歩 その他・不明

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29

H14

H29

H14

H29

H14

H29

H14

H29

H14

H29

凡例

5~

14

15~

24

25~

64

65~

74

75~

全年齢

自動車

上昇 低下

上昇

上昇

図 15 代表交通手段の経年変化(仙台市)

出典:第5回仙台都市圏パーソントリップ調査 調査結果の概要

※休日調査は H29 に初めて実施。H14 まで訪問調査、H29 より郵送調査のため、不明が増加

3.3

9.4

9.9

13.3

7.7

13.8

7.5

5.8

4.4

32.8

42.7

47.8

46.7

62.2

6.0

4.1

3.3

10.4

10.2

11.4

9.1

5.8

33.7

26.1

21.7

22.0

18.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

S57

H4

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

横ばい

Page 5: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

5

・地域別の集中トリップ数は、前回 PT 調査に比べ、地下鉄沿線や JR 沿線で増加傾向、仙台都心では横ばいになってい

る。【図 20】

・また地域別の対仙台都市圏シェアの推移においては、地下鉄及び JR 沿線は横ばい、仙台都心は減少、周辺部において

は増加する傾向である。都心周辺の交通が減少し、市街地域等の交通が増加している。【図 21】

②鉄道に係る移動の現状

・鉄道の分担率は、鉄道沿線が高く、市街地域や東部及び西部地域が低い傾向となっている。【図 22】

・休日の鉄道発生集中量は、全市で平日に比べ減少しており、特に都心部、泉中央駅、青葉山駅周辺で減少量が大きく

なっている。【図 24】

・前回 PT 調査との比較では、発生集中量は主に地下鉄沿線で増加しており、特に青葉山駅、荒井駅、泉中央駅の増加

量が大きくなっている。【図 25】

図 24 平日と休日の鉄道発生集中量の比較(H29_休日-平日_代表)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

※平日と比べて休日の発生集中量が多いと赤くなる

図 25 鉄道発生集中量の増減(平日)(H29-H14_平日_代表)

資料:第 4・5回パーソントリップ調査より作成

※H14 と比べて H29 の発生集中量が増加すると赤くなる

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

S57 H4 H14 H29

(通勤・通学・買物・私事目的のみ)

仙台都心

地下鉄沿線

JR沿線

周辺部

市街地

(年度)

図 22 鉄道分担率(H29 平日_代表)(小ゾーン別)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

図 23 鉄道分担率(H14 平日_代表)(小ゾーン別)

資料:第 4 回パーソントリップ調査より作成

図 20 地域別集中トリップ数の経年変化(平日)

出典:第5回仙台都市圏パーソントリップ調査 調査結果の概要

図 21 地域別集中トリップ数の対都市圏シェアの経年変化(平日)

出典:第5回仙台都市圏パーソントリップ調査 調査結果の概要

16%

15%13%

12%

29%28% 27%

28%

19%

21%

24% 25%

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

S57 H4 H14 H29

合(%)

(通勤・通学・買物・私事目的のみ)

仙台都心

地下鉄沿線

JR沿線

周辺部

市街地

(年度)

Page 6: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

6

③バスに係る移動の現状

・平日のバスの分担率(端末含む)は、都心地域や運行本数の多い市街地域で比較的高い状況にある。【図 26、30】

・バスの分担率(端末含む)は平日の高い地域も含め、休日は市の全域で低い傾向となる。【図 27】

・バスによる移動は平日と比較して休日は全域で減少しており、特に市街地域や都心地域で多く減少している。【図 28】

・前回 PT調査との比較では、バスによる移動は減少しており、地下鉄沿線で減少している。【図 29】

図 30 路線バスの運行本数(H29.10)※鉄道駅 1 ㎞を除く

資料:第5回パーソントリップ調査・各バス事業者の路線図・時刻表より作成

図 29 バス発生集中量の増減(H29-H14_平日_代表)

資料:第 4・5回パーソントリップ調査より作成

※H14 と比べて H29 の発生集中量が増加すると赤くなる

図 28 平日と休日のバス発生集中量の比較(H29_休日-平日_代表)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

※平日と比べて休日の発生集中量が多いと赤くなる

図 26 バス分担率(H29 平日_代表+端末)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

図 27 バス分担率(H29 休日_代表+端末)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

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7

④自動車に係る移動の現状

・自動車の分担率は、H14年及び H29年ともに都心地域や鉄道沿線以外の地域で高くなっている。【図 31、32】

・自動車による移動は休日の発生集中量が、平日に比べ、鉄道沿線や市街地域で多い。【図 33】

・前回 PT調査との比較では、東部地域や西部地域で自動車分担率が上昇しており、都心地域や鉄道沿線では低下して

いる。【図 34】

⑤自転車に係る移動の現状

・自転車の分担率は、都心地域や一部の地下鉄沿線地域など平地部において高くなっている。【図 35】

・前回 PT調査との比較では、青葉山や長町付近において増加しているが、市域全体では減少している。【図 36】

図 35 自転車分担率(H29 平日_代表)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

図 36 自転車発生集中量の増減(H29-H14_平日_代表)

資料:第 4・5回パーソントリップ調査より作成

※H14 と比べて H29 の発生集中量が増加すると赤くなる

図 33 平日と休日の自動車発生集中量の比較(H29_休日-平日_代表)

※平日と比べて休日の発生集中量が多いと赤くなる 資料:第5回パーソントリップ調査より作成

図 31 自動車分担率(H29 平日_代表)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

図 32 自動車分担率(H14 平日_代表)

資料:第 4 回パーソントリップ調査より作成

図 34 自動車発生集中量の増減(H29-H14_平日_代表)

資料:第 4・5回パーソントリップ調査より作成

※H14 と比べて H29 の発生集中量が増加すると赤くなる

Page 8: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

8

① 都心地域の現状

・都心地域の自動車交通量は減少傾向で、市街・その他の地域で増加傾向にある。【図 37】

・利用交通手段は、H14年と比べて H29年は鉄道と徒歩の分担率が上昇している。【図 38】

・利用交通手段の平日と休日の比較では、休日の自動車の分担率が上昇している。【図 38】

・都心地域内の立ち寄り箇所数は、やや増加しているものの、1.4箇所程度と少なく回遊性が低い。【図 39】

・利用交通手段別に都心地域内の立ち寄り箇所数を見ると、鉄道やバスの利用者は自動車利用者に比べ立ち寄り箇所

数が多い。【図 40】

100%

94%

89%

87%

97%

95%

96%

95%

93%

91%

98% 99%99%

103%104%

96%

85%

90%

95%

100%

105%

H17年度 H20年度 H25年度 H29年度

平均

交差

点交

通量

の変

化率

都心地域( 24)

地下鉄

東西線地域( 13)

地下鉄

南北線地域( 18)

JR沿線地域( 18)

市街・ その他の

地域( 27)

仙台市全域( 100)

※( ) 内は交差点数

図 37 都心地域の平均交差点交通量の経年変化

資料:仙台市道路交通等現況調査より作成

(3)都心及び鉄道沿線における交通の現状

図 38 都心地域の代表交通手段

資料:第 4・5回パーソントリップ調査より作成

20.8

24.5

18.1

10.6

7.6

5.3

28.1

18.4

27.1

3.211.3

10.0

6.9

26.0

35.3

39.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

図 39 都心地域内における立ち寄り箇所数(私事目的)

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

1.32

1.41 1.44

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

H14

(箇所)

H29(平日) H29(休日)

図 40 代表交通手段別の都心地域内立ち寄り箇所数(私事目的)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

1.47

1.61

1.23

1.36

1.50

1.59 1.64

1.26

1.48 1.56

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

鉄道 バス 自動車 二輪車 徒歩

(箇所)

H29(平日) H29(休日)

Page 9: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

9

・自転車ネットワークの整備は着実に進められているが、仙台駅周辺や広瀬川周辺などが未整備となっており、また、定禅寺

通など自転車交通量が比較的多い路線においても、未整備区間が点在している。【図 41】

② 地下鉄沿線地域の現状

・地下鉄沿線地域の平日の分担率は、徒歩や鉄道の割合が高く、自動車の割合が低い。一方、休日においては、平日に

比べ鉄道やバスの分担率が低く、自動車が高い。【図 42、43】

・前回 PT調査との比較では、地下鉄利用者の移動目的は大きな変化はなく、通勤や帰宅が多い。【図 44】

12.3

16.4

10.3

4.5

3.9

2.1

44.6

39.5

57.7

2.9 14.1

11.5

6.5

21.6

24.7

20.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

図 42 地下鉄【南北線】沿線地域における代表交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

4.9

14.4

9.3

6.0

3.0

49.5

44.9

57.6

5.8 15.2

13.0

8.0

18.6

19.3

19.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

図 43 地下鉄【東西線】沿線地域における代表交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

図 44 地下鉄利用者の移動目的

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

31.0

28.3

9.5

7.0

9.7

5.1

5.9

15.0

9.6

10.7

28.7

3.4

3.4

2.2

43.9

41.5

40.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

通勤 通学 買物 私事 業務 帰宅 不明

H29(平日)

H29(休日)

図 41 自転車ネットワーク路線の整備状況(H30 年度末)と自転車交通量(H29 年度)

資料:仙台市道路交通等現況調査(H29)より作成

●自転車ネットワーク路線について

杜の都の自転車プランにて位置付けられている

都心部で自転車走行空間の分離を図る整備を優

先的に行う路線。

Page 10: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

10

・地下鉄へのアクセス交通手段は、前回 PT 調査に比べ徒歩が上昇しているが、駅に近い沿線の地域からの利用者が増え

たことが影響している。【図 45、図 46】

・バス結節駅においては、バスや自動車(運転)による駅へのアクセスが他の駅と比べ高くなっている。【図 47、48】

【駅分類によるアクセス交通手段】

図 45 地下鉄へのアクセス交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

26.1

15.8

11.8

13.8

5.4

7.4

8.0

5.8

50.8

70.4

75.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

8.5

13.1

15.8

45.7

51.7

58.1

5.7

5.9

4.5

36.7

25.9

19.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

都心地域 南北線地域 東西線地域 JR沿線地域

市街地域 東部地域 西部地域

H29(休日)

H29(平日)

+10.6%

図 46 地下鉄【南北線】利用者の地域別アクセス比率の比較

資料:第 4・5回パーソントリップ調査より作成

:バス結節駅 :都心周辺駅 :その他駅

図 47 地下鉄【南北線】駅分類によるアクセス交通手段(平日)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

24.3

8.5

16.2

5.0

3.9

3.9

6.8

4.8

5.4

58.7

86.8

84.3

69.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

バス結節駅

都心周辺駅

その他駅

全駅合計

バス 自動車[運転] 自動車[同乗]

自動車[運転不明] 自動二輪 自転車

徒歩 その他 不明

バス結節駅

都心周辺駅

図 48 地下鉄【東西線】駅分類によるアクセス交通手段(平日)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

西

26.2

15.0

14.8

5.3 8.9

8.3

6.9

54.4

82.7

84.4

72.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

バス結節駅

都心周辺駅

その他駅

全駅合計

バス 自動車[運転] 自動車[同乗]

自動車[運転不明] 自動二輪 自転車

徒歩 その他 不明

バス結節駅

都心周辺駅

Page 11: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

11

③ JR沿線地域の現状

・JR 沿線地域における平日の代表交通手段の分担率は、鉄道と自動車が上昇している。また、休日では、自動車の分担

率が高く、鉄道やバス、徒歩など他の交通手段の分担率が低い。【図 49】

・アクセス交通手段のバス利用率は、地下鉄沿線に比べ低くなっている。これは、各駅に接続するバスの運行本数が、仙台

駅やあおば通駅では多いものの、その他の駅では地下鉄駅に比べ少ないことが影響していることがうかがえる。【図 51、52】

図 52 駅別のバス運行本数(H31.4)

資料:路線バス各社の HP より作成

※駅前バス停 駅出入口の直近のバス停。

※駅 300m 圏内バス停 駅前直近にバス停がなく、駅から 300m 圏内にあるバス停。

※バス運行本数 各バス停から発車するバスの本数。駅 300m 圏内バス停に ついては、駅 300m圏内のバス停の系統別発車本数の集計。

9.7

12.9

6.1

3.7

3.3

47.1

48.5

67.5

3.1 12.9

9.7

6.5

23.5

21.2

15.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

図 49 【JR 各線】沿線地域における代表交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

図 51 JR 各線へのアクセス交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

8.3

6.8

5.4

12.4

8.4

10.8

20.2

10.7

9.0

57.4

69.1

70.4

4.6

4.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

図 50 JR利用者の移動目的

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

20.4

23.2

10.5

12.2

13.3

3.3

3.0

8.3

6.7

7.5

25.3

5.0

3.8

54.5

47.6

47.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

通勤 通学 買物 私事 業務 帰宅 不明

H29(平日)

H29(休日)

Page 12: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

12

① 市街地域の現状 ・鉄道沿線から外れた公共交通の利便性が相対的に低い市街地域における代表交通手段の分担率は、鉄道沿線に比

べ、自動車の割合が高い。【図 53】

・地域別にバスの分担率を見ると、北西部や南西部などで分担率が高く、都市内の交通手段として路線バスが重要な役割

を担っている状況がうかがえる。【図 54】

・一方、市街地域においても、バスの分担率(端末含め)が低い地域もある。【図 55】

(4)市街地域及び東部・西部地域における交通の現状

図 54 市街地域のバス分担率(H29 平日_代表)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

図 55 市街地域のバス分担率(H29 平日_代表+端末)

資料:第5回パーソントリップ調査より作成

5.5

6.3

5.1

4.5

56.4

60.2

76.0

3.29.0

7.0

4.3

20.8

17.6

12.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

図 53 市街地域における代表交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

Page 13: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

13

② 東部地域・西部地域の現状 ・東部・西部地域における代表交通手段の分担率は、自動車が約 80%前後と高く、鉄道やバスなどの交通手段の分担率

は、約 5%程度と低くなっている。【図 56、57】

・西部地域居住者における主な移動先及びトリップ数は、広範囲に低密・低頻度で分布しており、路線バスのような定時定

路線型の交通サービスによる対応が困難であることがうかがえる。【図 58】

図 58 西部地域居住者における移動先

出典:第5回仙台都市圏パーソントリップ調査・補完調査の調査結果の概要

※□(:居住地)に住んでいる方々の移動の目的地とその 1 日のトリップ数

図 56 東部地域における代表交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

3.1

4.0

68.6

72.4

86.7

10.8

6.3

4.8

12.7

12.4

3.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

●仙台都市圏パーソントリップ調査・補完調査(実態調査)の概要

調査対象地域 :仙台市西部地区の一部地域 調査目的 :高齢者など移動頻度が低い住民の方々の移動の実態を把握すること 調査内容 :通勤、買物、通院等の私事目的について、「行先」、「訪問頻度」、「利用交通手段」等を問

うアンケート調査 調査方法 :調査員による調査票の訪問配布・訪問回収方式 調査期間 :平成 29 年 10 月、11 月(※一部地域で 12 月まで実施) 有効標本率 :37.6%(1,342 世帯、3,582 人より回答)

図 57 西部地域における代表交通手段

資料:第4・5回パーソントリップ調査より作成

3.3

3.2

3.0 76.1

79.6

83.9 3.6

12.9

8.2

6.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H14

H29(平日)

H29(休日)

鉄道 バス 自動車 自動二輪 自転車 徒歩 その他 不明

H29(平日)

H29(休日)

Page 14: (事業所数) H14 (従業者数)...※H14 と比べてH29 の発生集中量が増加すると赤くなる 図16 年齢階層別代表交通手段の比較(H29-H14_平日)

14

①広域的な交通基盤の現状

・仙台北部道路の全線供用に伴い、自動車専用道路の仙台都市圏高速環状ネットワーク(ぐるっ都・仙台)が形成され

たほか、三陸沿岸道路や常磐自動車道路などの整備も進んだ。【図 59】

・仙台駅は、東北新幹線や空港アクセス鉄道、高速バス及び地下鉄、JR 各線、路線バスなどの様々な交通基盤が集積し

ており、重要な交通結節点となっている。【図 59、60】

②仙台市への来訪者に関する現状

・観光客入込数は、東日本大震災が発生した H23 年に大きく減少したが、その後増加傾向となり、東日本大震災前の

H22年を上回っている。【図 61】

③その他交通に関する現状 ※資料 6 掲載データ以外より

・宮城県内の健康状態は、肥満やメタボ該当者が全国に比べて多く、歩数も全国に比べて少なくなっている。

・発展を牽引する都市経営として、広域観光やコンベンション誘致を促進に取り組んでいる。

・国では、重要物流道路として路線を指定するなどの動きがあり、本市おいても、緊急輸送道路に指定された路線につい

て、橋梁の耐震補強など、災害に強い交通環境の形成に向けた取り組みを進めている。

・新しい交通分野での取り組みとして、観光型 MaaS、自動運転、低速 EVバスの社会実験等を行っている。

(5)その他交通に関する現状

図 59 広域交通網の現状

資料:道路交通センサス(H22,H27)より作成

図 60 高速バスの運行状況(H31.4_平日)

資料:高速バス各社の HP より作成

仙台市内発着便

合計 938 便

図 61 観光客入込数の推移

資料:仙台市 HP「仙台市の入込客数の推移」より作成

19,790

16,208

18,554 18,67119,746

22,294 22,147 22,002 21,818

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年

(入込客数/千人)

東日本大震災発生

仙台・宮城

うみの杜水族館開館 東北絆まつり開催