ilc 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

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ILC ILC 衝衝衝衝衝衝衝衝 衝衝衝衝衝衝衝衝 衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝 衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝衝 東東東東東東東 東東東東東 東東東東東東東東東東東東東東 東東 東東 東東

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ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発. 東北大学大学院 理学研究科  ニュートリノ科学研究センター 修士2年 横山 康博. 目次. 1. ILC 実験計画 2. 本研究の目的 3. Pair Monitor の読み出し回路設計 4. 回路シミュレーションを用いた評価試験 5. チップ製作 6. 試作チップの評価試験 7. まとめ 8. 今後について. 目次. 1. ILC 実験計画 2. 本研究の目的 3. Pair Monitor の読み出し回路設計 4. 回路シミュレーションを用いた評価試験 5. チップ製作 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ILCILC衝突点モニター用衝突点モニター用ピクセル検出器読み出し回路の設計開発ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

東北大学大学院 理学研究科 ニュートリノ科学研究センター修士2年 横山 康博

Page 2: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作6. 試作チップの評価試験7. まとめ8.今後について

Page 3: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作6. 試作チップの評価試験7. まとめ8.今後について

Page 4: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

1.ILC実験計画1.ILC実験計画ILC ( International Linear Collider ):

TeV 領域の重心エネルギーを持つ電子・

陽電子衝突型加速器

対象とする物理Higgs 粒子、 超対称性粒子の探索、トップクォークの精密測定など

Page 5: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

1.ILC実験計画1.ILC実験計画ILCILCのビームのビーム

σzσx

σy σy=5.7nm

σz=300μm

σx=655nm

衝突点付近のビームサイズ

ビーム構造

Page 6: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

1.ILC実験計画1.ILC実験計画

Pair MonitorPair Monitor

Pair Monitor とは・・・                                           衝突点付近のビームサイズを調べる ためのビームプロファイルモニタ

3 D シリコンピクセル検出器                   + 読み出し回路

Pair Monitor

400cm

Page 7: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

1.ILC実験計画1.ILC実験計画

Pair MonitorPair Monitor

電子 陽電子ビームの衝突・

e+e- ペアが対生成

同電荷を持つビームにより散乱

Pair Monitor に衝突

Page 8: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

1.ILC実験計画1.ILC実験計画

Pair MonitorPair Monitor

Pair Monitor

衝突した粒子の空間的な分布を調べる

ビームサイズを割り出すことができる。

Page 9: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画

2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作6. 試作チップの評価試験7. まとめ8.今後について

Page 10: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

2.本研究の目的2.本研究の目的

ILC のビーム構造より要求される性能を満足する Pair Monitor の読み出し回路を開発すること。

Page 11: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

2.本研究の目的2.本研究の目的

GLCGLCからから ILCILCへへ

GLC ILC

ビーム加速方式 常電導 超伝導バンチ/トレイン 192 2820

トレイン/秒 150Hz 5Hz

バンチ間隔 1.4ns 307.7ns

トレイン長 269ns 0.868ms

トレイン間隔 6.6ms 200ms

ビーム加速方式・パラメータの変更

ILC に最適化された回路設計の要請

Page 12: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

2.本研究の目的2.本研究の目的読み出し回路に読み出し回路に要求される性能要求される性能・ 868μs のトレインを 16 分割し、それぞれの分割された時間におけるヒット数を記録・保持できる

・約 300ns の時間分解能を持つ

・トレインギャップでヒット数を読み出し、リアルタイムで加速器のオペレーションにフィードバックできる

Page 13: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的

3. Pair Monitorの読み出し回路設計

4. 回路シミュレーションを用いた評価試験5.チップ製作6. 試作チップの評価試験7. まとめ8.今後について

Page 14: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

読み出し回路の開発読み出し回路の開発3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

池田博一教授( JAXA )の協力を得て行う。

回路のシミュレーションを行い、検証及びフィードバックをして設計を確定した。

Page 15: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

読み出し回路概観読み出し回路概観3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

Glue 回路:                    ピクセルを結合し、集積回路としてまとまった動作をさせるために必要な周辺回路

ピクセル回路:                     6×6 のアレイ構造。                3D シリコンピクセル検出器にバンプボンドされる。

4mm

4mm

Page 16: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ピクセル回路ピクセル回路3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLAアナログ回路部+ディジタル回路部

ピクセル:                                                  

アナログ回路部

ディジタル回路部

Page 17: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

検出器から入ってくる信号を・・・検出器から入ってくる信号を・・・

① 前置増幅回路サブブロックで増幅

② 差動増幅回路サブブロックで増幅

③ コンパレータ回路サブブロックでディジタル化

Page 18: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

検出器からの入力信号

Page 19: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

検出器から入ってくる信号を・・・

①①前置増幅回路サブブロックで増幅前置増幅回路サブブロックで増幅

② 差動増幅回路サブブロックで増幅

③ コンパレータ回路サブブロックでディジタル化

Page 20: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

前置増幅回路サブブロック

からの出力信号

Page 21: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

検出器から入ってくる信号を・・・

① 前置増幅回路サブブロックで増幅

②②差動増幅回路サブブロックで増幅差動増幅回路サブブロックで増幅

③ コンパレータ回路サブブロックでディジタル化

Page 22: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

差動増幅回路サブブロック

からの出力信号

Page 23: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

検出器から入ってくる信号を・・・

① 前置増幅回路サブブロックで増幅

② 差動増幅回路サブブロックで増幅

③③コンパレータ回路サブブロックでディジタコンパレータ回路サブブロックでディジタル化ル化

Page 24: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

アナログ回路部アナログ回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

コンパレータ回路サブブロック

からの出力信号

ディジタル  回路部へ

Page 25: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ディジタル回路部ディジタル回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

アナログ回路部でディジタル化された信号を・・・

①①カウンタ回路で計数カウンタ回路で計数

② レジスタ回路に記録・保持

Page 26: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ディジタル回路部ディジタル回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

CELLA

CELLA

アナログ回路部でディジタル化された信号を・・・

① カウンタ回路で計数

②②レジスタ回路に記録・保持レジスタ回路に記録・保持

Page 27: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ディジタル回路部ディジタル回路部3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

計 16 のラッチ回路

Page 28: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

信号の入力から読み出しまで信号の入力から読み出しまで3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

検出器に              バンプボンド

Page 29: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

    それぞれのピクセル検出器へ

それぞれのピクセル回路内で・・・

アナログ回路部                       

    増幅・ディジタル化

ディジタル回路部

    計数・記録

検出器からの信号

信号の入力から読み出しまで信号の入力から読み出しまで3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

e- e- e-

e-

検出器に              バンプボンド

Page 30: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

信号の入力から読み出しまで信号の入力から読み出しまで3.3. Pair MonitorPair Monitor の読み出し回路設計の読み出し回路設計

20

信号を読み出すために・・・    ピクセル&レジスタ選択

    信号読み出し

Page 31: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計

4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作6. 試作チップの評価試験7. まとめ8.今後について

Page 32: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

4.回路シミュレーションを用いた評価試4.回路シミュレーションを用いた評価試験験

アナログ回路部アナログ回路部

・モニタテスト

・ skewテスト

・温度テスト

・電子雑音テスト

・電源電圧の揺れに対する感度テスト

シミュレーションツール: T-SPICE

Page 33: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

検出器からの入力信号:   v( AIN)

前置増幅回路サブブロックからの出力信号:       v( MON1)

Page 34: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

差動増幅回路サブブロックからの出力信号:                      v( MON2 )、v( MON3)               それらの差を取った信号:              v( MON2 , MON3)

Page 35: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

コンパレータ回路サブブロックからの出力信号:             v( CMPDOUT)

Page 36: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

300ns 間隔で入射された                       信号を完全に分離できている。

検出器からの入力信号:   v( AIN)

前置増幅回路サブブロックからの出力信号:       v( MON1)

差動増幅回路サブブロックからの出力信号:                      v( MON2 )、v( MON3)               それらの差を取った信号:              v( MON2 , MON3)

コンパレータ回路サブブロックからの出力信号:             v( CMPDOUT)

Page 37: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

前置増幅回路サブブロックからの出力信号:       v( MON1)

差動増幅回路サブブロックからの出力信号:                      v( MON2 )、v( MON3)

Page 38: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

前置増幅回路からの出力信号( MON1 )をモニタ

Page 39: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

差動増幅回路からの出力信号( MON2 )をモニタ

Page 40: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

差動増幅回路からの出力信号( MON3 )をモニタ

Page 41: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

モニタテストモニタテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

3 チャンネルとも回路内部の信号をモニタできている。

Page 42: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

skewskewテストテスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

様々な skew条件の下で、動作可能。

FF 、 TT 、 SS 、 FS 、 SF の下で測定。

FS

nMOS pMOS

トランジスタの種類

   F : fast

   T : typical

   S : slow影響有り

影響有り影響小

ベースライン             に変化

Page 43: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

温度テスト温度テスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

温度耐性を持っている。

-50 、 -25 、 0 、 25 、 50℃ の下で測定。

影響小

影響有り                     ベースラインに

変化

影響小

Page 44: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

電子雑音テスト電子雑音テスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

0,1,2,5,10pF の検出器容量の下でシミュレーション。

検出器容量を数 pF と考えると、電子雑音は高々 500e 。

スレッショールドレベルは 2000e 。

電子雑音による影響は十分に小さい

入力容量( pF)

出力雑音(mV)

電子雑音への換算 (e’s)

0 2.38 177

1 4.49 333

2 7.24 537

5 15.28 1133

10 26.54 1968

Page 45: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

電源電圧の揺れに対する感度テスト電源電圧の揺れに対する感度テスト4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

0,1,2,5,10pF の検出器容量の下でシミュレーション

検出器容量 =0pF の下で、最大 12.63dB ( 4.3 倍)

電源電圧の揺れを 100μV と見積もると、出力電圧の揺れは 430μV ( 32 電子相当)。 電源電圧の揺れによる影響はほとんど無視でき

る。

Page 46: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ディジタル部ディジタル部4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

シミュレーションツール: verilog

◆ アナログ回路部からの信号を仮定する。

     100ns 周期のクロックを入力。

◆ その信号をカウンタ回路で計数する。

    40ns から計数スタート

◆ 計数値をレジスタに読み書きする。

Page 47: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

◆ アナログ回路部からの信号を仮定する。    100ns 周期のクロックを入力。

◆ その信号をカウント回路で計数する。      40ns から計数スタート)

◆ 計数値をレジスタに読み書きする。

ディジタル部ディジタル部4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

時間(ns)

計数値(グレイコー

ド)

計数値( 10 進

数)2040 00011110 20

3040 00010001 30

・・・ ・・・ ・・・

20

30

Page 48: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

◆ アナログ回路部からの信号を仮定する。    100ns 周期のクロックを入力。

◆ その信号をカウント回路で計数する。      40ns から計数スタート)

◆ 計数値をレジスタに読み書きする。

ディジタル部ディジタル部4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

時間(ns)

計数値(グレイコー

ド)

計数値( 10 進

数)2040 00011110 20

3040 00010001 30

・・・ ・・・ ・・・

時間(ns)

読出値(グレイコー

ド)

読出値( 10 進

数)2006

0

21060

・・・ ・・・ ・・・

20

30

Page 49: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ディジタル部ディジタル部4.回路シミュレーションを用いた評価試験4.回路シミュレーションを用いた評価試験

時間( ns ) 信号レベル(書き込み) 時間

( ns ) 信号レベル(読み込み)

2040 GG(b)=00011110   W=1000 20060 QQ(b)=00011110 R=1000

3040 GG(b)=00010001 W=0100 21060 QQ(b)=00010001 R=0100

4040 GG(b)=00111100 W=1100 22060 QQ(b)=00111100 R=1100

5040 GG(b)=00101011 W=0010 23060 QQ(b)=00101011 R=0010

6040 GG(b)=00100010 W=1010 24060 QQ(b)=00100010 R=1010

7040 GG(b)=01100101 W=0110 25060 QQ(b)=01100101 R=0110

8040 GG(b)=01111000 W=1110 26060 QQ(b)=01111000 R=1110

9040 GG(b)=01110111 W=0001 27060 QQ(b)=01110111 R=0001

10040 GG(b)=01010110 W=1001 28060 QQ(b)=01010110 R=1001

11040 GG(b)=01011001 W=0101 29060 QQ(b)=01011001 R=0101

12040 GG(b)=01000100 W=1101 30060 QQ(b)=01000100 R=1101

13040 GG(b)=11000011 W=0011 31060 QQ(b)=11000011 R=0011

14040 GG(b)=11001010 W=1011 32060 QQ(b)=11001010 R=1011

15040 GG(b)=11011101 W=0111 33060 QQ(b)=11011101 R=0111

16040 GG(b)=11110000 W=1111 34060 QQ(b)=11110000 R=1111

16060 GG(b)=11110001 W=0000 35060 QQ(b)=11110001 R=0000

◆ アナログ回路部からの信号を仮定する。    100ns 周期のクロックを入力。

◆ その信号をカウント回路で計数する。      40ns から計数スタート)

◆ 計数値をレジスタに読み書きする。

Page 50: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作6. 試作チップの評価試験7. まとめ8.今後について

Page 51: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

5.チップ製作5.チップ製作

以上のとおり設計された回路を集積化し、                        一つのチップとし

て製作する。

4mm

4mm

レイアウト設計:(株)デジアンテクノロジー

    回路試作: MOSIS

Page 52: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作

6. 試作チップの評価試験7. まとめ8.今後について

Page 53: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験フローチャートフローチャート

Page 54: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験フローチャートフローチャート

OK

誤動作確認

Page 55: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ピクセル選択シフトレジスタピクセル選択シフトレジスタ6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験

x 方向のシフトレジスタ

x

y

y 方向のシフトレジスタ

Page 56: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ピクセル選択シフトレジスタピクセル選択シフトレジスタ6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験

x 方向のシフトレジスタ

x

y

y 方向のシフトレジスタ

XSEL

XCK

XSELP

Page 57: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

ピクセル選択シフトレジスタピクセル選択シフトレジスタ6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験

x 方向のシフトレジスタ

x

y

y 方向のシフトレジスタ

XSEL

XCK

XSELP

Page 58: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

シミュレーション結果

XSELP の立上り:                          7 発目の XCK の立上りに同期

XSELP の立下り:             XSEL の立下りに同期

ピクセル選択シフトレジスタの動作ピクセル選択シフトレジスタの動作確認確認

6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験

測定結果

非常に遅い XCK 信号でのみ動作する。しかし・・・

XSELP の立上り、立下りともに                     XCK 、 XSEL に同期していない。                         

Page 59: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

問題個所問題個所6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験

IO パッドの入力抵抗の前後で信号が途切れている。

Page 60: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

入力抵抗部の入力抵抗部の FIBFIB 加工加工6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験

入力抵抗の前後のメタル層をショート

信号が回路内部に伝わる

Page 61: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

EBEBテストによる波形観測テストによる波形観測6.試作チップの評価試験6.試作チップの評価試験

XSELP 、 YSELP ともにクロック信号、            セレクト信号に同期している。

XSELP YSELP

問題個所を入力抵抗に特定。

Page 62: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

未評価試験の評価未評価試験の評価8.今後について8.今後について

評価済

未評価

Page 63: ILC 衝突点モニター用 ピクセル検出器読み出し回路の設計開発

目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作6. 試作チップの評価試験

7. まとめ8.今後について

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7.まとめ7.まとめ回路シミュレータを用いた回路設計、回路シミュレータを用いた回路設計、     及びその評価     及びその評価◆300ns 以上の時間分解能を持ち、ビームトレインを 16 分割したそれぞれの時間領域におけるヒット数の記録・保持・読み出しができる。◆skew 条件、温度条件を変えた状態でも十分な性能を維持できる。

◆ 電子雑音や電源電圧の揺れによる影響が小さい。

原理的には十分な性能を持った 回路の設計が成された。

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7.まとめ7.まとめ

試作チップに対する評価試験試作チップに対する評価試験

◆ ピクセル選択シフトレジスタ部に異常を発見。

◆問題個所を IO パッドの入力抵抗部に特定。                        入力抵抗部をショートさせることで回路内部に信号が伝わっていることを確認。

問題個所の発見・修正を行った。

次回の試作にフィードバック。

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目次目次

1. ILC実験計画2.本研究の目的3. Pair Monitorの読み出し回路設計4. 回路シミュレーションを用いた評価試験

5.チップ製作6. 試作チップの評価試験7. まとめ

8.今後について

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8.今後について8.今後について

チップの再試作チップの再試作最小限の修正

・問題の入力抵抗部をショートさせる。

・安定性向上のためのトランジスタを追加。

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未評価試験の評価未評価試験の評価8.今後について8.今後について

評価済

未評価

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ご清聴ありがとうございました。