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IHI瑞穂工場での新型コロナ対策すべては従業員の安全安心確保のために

産業保健フォーラム in YOKOHAMA ２０２０

2020年12月21日

産業医三廻部肇

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はじめに

『すべては従業員の安全安心確保のために』

この言葉は新型コロナ対応当初から瑞穂工場対策本部で繰り返し確認された基本方針です。

刻々と状況が変化するなかで判断に迷うとき，拠り所としている文言です。

最初にこの文言を聞いたのは3月末で，工場長からだったと思います。その後主要な幹部方繰り

返し同じ発言があり，自然と受入れられたようです。これは社内ではだれもが知っている「安全５原

則」の第１項にある「安全はすべてに優先する」を実践するものであり，受け入れやすい素地があっ

たのだと思います。

本講演ではIHI瑞穂工場コロナ対策本部の一構成員となった演者が，産業医としてどのような判

断のもとに助言を行い，どのような影響を与えたかについて紹介いたします。



安全5原則

1. IHI瑞穂工場について

2. 嵐の前の静けさ（2019年12月～2020年3月）

3. 緊急事態宣言期間（2020年4月～6月末）

4. 熱中症警戒下での第2波（7月～9月末）

5. ウイズコロナ時代に向けて（10月～現在）

6. 産業保健は何ができるか？

目次


１．IHI瑞穂工場について


IHIグループの業務内容

6

ボイラ原動機プロセスプラント原子力など

ＩＨＩグループの事業領域航空エンジンロケットシステム・宇宙利用防衛機器システム

運搬機械パーキング熱・表面処理車両過給機回転機械など

橋梁・水門シールドシステム都市開発交通システムなど


©JAXA

敷地面積約47,800㎡

建屋面積約40,100㎡

航空・宇宙・防衛事業領域の工場紹介

⚫ ジェットエンジン･ガスタービンの組立、

運転および修理・整備

⚫ 宇宙開発機器の組立、試験

瑞穂工場⚫ ジェットエンジン･ガスタービンの大型

部品製造、修理

⚫ 陸舶用ガスタービンの組立／運転

呉第二工場⚫ ジェットエンジン･ガスタービンの翼部

品製造、修理

相馬第一工場

⚫ ジェットエンジン･ガスタービンの中小

型部品製造

⚫ 宇宙開発関連部品製造

相馬第二工場

敷地面積約181,700㎡


敷地面積約192,600㎡


敷地面積約189,000㎡


敷地面積約490,490㎡


⚫ ロケットおよびその他の宇宙機器、防衛

機器の開発・製造

⚫ 航空エンジン用複合材部品の開発・製造

富岡事業所（IHIエアロスペース）

Copyright © 2020 IHI Corporation All Rights Reserved. －IHI Proprietary / Confidential Information －7

敷地面積約339,000㎡


⚫ 航空エンジン用翼部品の開発・製造

横浜製造部

General Electric34%

P&W21%

Rolls-Royce15%

Safran Aircraft Engines

11%

Honeywell7%

MTU Aero Engines

5%

IHI4%

Safran Helicopter Engines

1%GKN(Volvo

Aero)1%

世界の主要エンジンメーカー売上高シェア

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

22,000

24,000

26,000

28,000

30,000

32,000

34,000

'09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 17 18

GE

RR

P&W

Safran Aircraft Engines

Honeywell

MTU

IHI

GKN(Volvo Aero)

Safran Helicopter Engines

出典）一般社団法人日本航空宇宙工業会航空宇宙産業データ・統計資料

（億円）売上高の推移売上高シェア（2018年）

合計

10兆1612億円I H I

（注）国際航空宇宙工業会協議会（ICCAIA）に加盟していないロシア・中国のデータは含まれていない。

注：Honeywellは旅客機用エンジン無し

8

H21 H22 H24（年度）

H23 H25 H26 H28H27 H29 H30


２．嵐の前の静けさ（2019年12月～2020年3月）


状況

1月6日厚労省より「武漢で原因不明の肺炎」注意喚起

武漢からの情報1. 死亡率は4％程度

2. 若年者はほとんどが無症状か軽症

3. 高齢・心臓病・腎臓病・呼吸器疾患が重症化しやすい

1月16日国内で中国籍男性の陽性確認

国内でのクラスター発生1. 屋形船クラスターが発生し宴会，会食，家族内での感染拡大を確認。

1月29日武漢からのチャーター機第1便羽田到着

武漢からの日本人帰国者の調査結果1. 帰国時にPCR陰性であっても２週間の観察期間中に発症し陽性となるケースがあった。

2. 5回臨時帰国便８２９人の帰国者のうち１４人（１．７％）が陽性となり，肺炎は７人，軽微症状３人，無症状が４人だった。


2020年1月の状況・社内対応

社内対応

1月16日 IHIグループとして武漢への出張を控えるよう注意喚起発信

✓ 安全衛生委員会等で新型コロナウイルス対策として咳エチケット，手洗い，うがいの励行（イン

フルエンザ対策と同様と説明）

✓ 中国内陸部の対岸の火事との認識

状況

2月3日ダイアモンドプリンセス横浜港に入港

2月13日国内で初の感染者死亡。80歳女性で屋形船クラスター関係者

1. 神奈川県内の医療機関でのクラスター発生

2月下旬

1. 韓国・イタリアでの感染者急増

2. ダイアモンドプリンセス乗客下船

2月27日安部首相より全国すべての小中学校に臨時休校要請公表



社内対応

2月2日海外赴任体動家族の一時帰国指示

2月4日新型コロナウイルス感染拡大防止のための取り扱いについて

2月17日集合寮での患者発生時を想定した対応方針策定（内規）

2月27日従業員・家族罹患時の対応ガイドライン

状況

3月2日小・中・高校臨時休校開始

3月9日政府専門家会議より3密回避のよびかけ

3月24日東京五輪・パラリンピック延期公表

3月25日東京都小池知事による外出自粛要請

3月27日政府「新型コロナウイルス感染症対策の基本対処方針」公表

3月29日志村けんさん死去

3月30日日本医師会緊急声明

「日本医師会から国民の皆様へのお願い」



社内対応

3月13日海外出張者の感染可能性発生時の対応フロー

3月18日武蔵地区男性寮における新型コロナ感染時のガイドライン

3月25日武蔵総務部コロナ対策会議

3月26日空領域緊急対策会議

工場を2直体制とし，操業継続する方針が示される

瑞穂工場コロナ対策本部立ち上げ（毎日朝・夕連絡会開催，4月17日以降夕のみ）

3月27日工場2直体制に向け，通勤方法調査

車通勤許可条件の緩和同乗・相乗りの容認，近隣ホテル宿泊手配

夜勤者帰宅用タクシーの確保


武蔵地区男性寮における新型コロナ感染時のガイドライン

感染者※ 濃厚接触者/海外帰国者

勤怠取扱い 2回の検査で陰性となるまで出社禁止 14日間は自宅待機または在宅勤務

河辺寮所沢寮青梅寮（共同風呂，トイレ，洗面）

①実家へ帰省・公共交通機関利用不可②（不可なら）鶴ヶ島寮へ隔離・武州交通にて移動・2回の検査で陰性となるまで居室から出入り禁止

実家へ帰省（公共交通期間利用可）

拝島寮（トイレ，風呂，洗面個別）

移転なし・2回の検査で陰性となるまで居室からの出入り禁止・寮長にて出入口等の消毒

移転なし・14日間居室からの出入り禁止

その他借り上げ寮移転なし・2回の検査で陰性となるまで居室からの出入り禁止・各自にて消毒

移転なし・14日間居室からの出入り禁止

共通事項・防災備蓄食料の支給・マスク，消毒液の支給

対応パターン※前提：自力で歩行，食事などができる，入院不要の軽症者

✓ コロナウイルス自体の病原性は新型インフル，SARSより低い。

✓ 感染力は新型インフル・SARSより強い。

✓ 石鹸での手洗いが有効。

✓ 塗りこみ式の手洗いではアルコール・次亜塩素酸ナトリウムが推奨。

✓ クラスター対策が奏功しており，日本での感染拡大は抑制されている。

✓ 緊急事態宣言は医療機関ひっ迫を根拠に近日中に発出される。

⇒東京都の外出自粛要請に備え，工場閉鎖を含め検討すべき。


３月末時点での私の認識

３．緊急事態宣言期間（2020年4月～6月末）


状況

4月7日政府７都府県に緊急事態宣言

「緊急事態宣言時に事業の継続が求められる事業者」公表

4月16日「緊急事態宣言」全国に拡大

4月17日都内陽性者ピーク 206人



社内対応

3月30日工場1・2直勤務開始

4月1日工場幹部向けに首都圏医療ひっ迫状況説明

4月2日事務所3密パトロール実施

4月3日拭き拭き運動開始

4月13日入構時体温確認にて37℃以上入構禁止

構内マスク着用ルール化

会議開催記録，個人行動記録表，日々の座席表の作成


「緊急事態宣言時に事業の継続が求められる事業者」（4月7日）


コロナ対策本部ニュース

PCR検査を受ける時の連絡手順周知（4月20日配布）

090－XXX-XXXX

090－XXX-XXXX


状況

5月4日緊急事態宣言が5月31日まで継続公表

5月23日都内陽性者報告 2名と最低値

5月25日東京を含む全国で解除

6月2日都内陽性者の漸増を受け「東京アラート」発出

6月19日都道府県をまたぐ移動自粛緩和

接触確認アプリ「COCOA]リリース


2020年5・6月の状況・社内対応

社内対応

5月上旬従業員向け「行動記録」フォーマット展開

✓ 出張案件の絞り込み。個別に副事業部長決済。

✓ 出張予定の経路事前申告・承認：「安全安心シート」フォーマット展開

✓ 出張後の再出勤可否申請


安全安心シート


行動記録


平熱高目の判定

入構時体温の上限を３７．５℃に緩和するための確認表

２週間分の体温を隊長とともに産業医に提出し確認する。

✓ 公共交通機関の利用は避けるべきなのか？

⇒公共機関でのクラスター発生は未確認

✓ 通勤バスはもっと座席間隔を空けるべきではないか？

⇒２０分程度で従業員のみの利用でルール徹底可能

✓ 体温測定の基準３７℃では厳しすぎるのではないか？

⇒平熱高目の確認手順を整備

✓ 出張時のレストラン利用は避けるべきなのか？

⇒不特定多数の利用でで対策不十分なため不可

✓ プライベートの帰省や旅行まで会社への報告が必要なのか？

⇒会社からの報告要請はすべきでない。


さまざまな疑問に対する産業医見解

・各食堂にアルコールハンドジェル設置・健康診断（特殊検診含む）の延期・ベトナムよりマスク75,000枚入荷・瑞穂工場新入社員入社式 (自宅待機による延期のため) ・医療用マスク5,000枚を播磨病院へ寄付・マスク本社調達分30,000枚入荷

・事務所内一部にビニールカーテン設置・ベトナムより医療用マスク25,000枚入荷・教育講師フェイスシールド着用・医療用マスク15,000枚を瑞穂町へ寄付・IIC異常体温検知デモ機借用/検証

・接近した作業中のフェイスシールド着用 ★対策本部ニュースVol.4発行

・ハンドドライヤー使用禁止

★安全衛生ニュース「新型コロナウイルス対策で実施してきたリスクアセスメント」の配信

・２直勤務者用バイクの一時的な駐輪場としてクック瑞穂食堂前を利用開始・クック瑞穂の営業再開

・従業員およびその家族の感染疑い時の対応フロー展開・工場基幹職連絡会等の開催場所をM21・22に変更し密集回避

★新型コロナウイルス感染拡大に対する瑞穂地区入構方法について ★工場報「コロナウイルス感染症の予防・拡大防止対応」(No.1738)

・自宅での出勤前の検温の義務化・対策本部立上げ・１/２直勤務開始

・従業員で風邪の症状のある者（体温37.5℃以上）の入構制限実施・対策本部会議第１回開催（以降毎日実施）・臨時車通勤許可（乗り合い通勤可）

・外部業者の入構時の検温開始（37.5℃以上は入構禁止）・執務場所の分散・レイアウト変更・従業員の入構時の検温開始（37.5℃以上入構不可）

・入構制限の表示看板設置・基礎疾患者の原則自宅待機指示

・タクシー・レンタカーでの通勤可・外来者に感染症状なしの申告義務化・通勤バスの座席間隔の確保と増便,乗車時の記帳運用開始

・感染者発生時の手順確認・PPE着脱演練習 (一般訪問者カード裏にシール貼付）・クック瑞穂（食堂）の営業見合わせ

・安否システムによる情報配信開始・感染者発生時の防護服等必要備品調達・テレワークの許可

・寮の共有物利用禁止/風呂の利用規制・検温担当者への手袋着脱の指導・２班（A/B）の識別のためのワッペン配付・ロッカー混雑回避のための作業服通勤可

・構内マスク着用/手洗い厳守ポスター掲示 ★対策本部ニュースVol.３発行・本社から消毒用アルコール36L受領・アルコールハンドジェル400個納品，手洗いが難しい共用部に設置

・派遣従業員のテレワーク許可・構内マスク着用/手洗い厳守ポスター掲示・体調不良者の出社は回復して48時間後にGW・産業医が判断・寮生の自宅待機者へ，昼食の給食弁当の配達開始

・執務場所３密確認パトロール・警備員へのフェイスシールド配布・AB班の分離ができない入構業者の本庄倉庫での物品受取り運用実施

・備蓄マスクの未所持者への配布開始

・昼食時間の時差喫食開始（対面を避けて喫食）

・食堂での喫食時の記帳運用

・SNS等外部への情報発信を慎む・工場内の通行を減らす（移動の通路としない）

・出張の可能な限りの自粛・社外との会議禁止/必要最小限の社内会議（中止，最少人数化）

・テレビ会議の推進 ★瑞穂工場視察見学等の受入制限について(延長)

★瑞穂工場視察見学等の受入制限について ★新型コロナウイルス感染拡大に対する瑞穂地区入構方法について（延長）

２/27 2 3 23 26 27 30

１２３ 5 ６７８９ 10 13 14 15 16 17 20 22 23 24 27 28 29 30

★対策本部ニュースVol.１発行・執務室場所分散のためのサーバー増設 ★新型コロナウイルス感染拡大に対する瑞穂地区入構方法について (遵守事項追加) ・鶴ヶ島工場/昭島事務所での裏勤務者の執務開始・海外からマスク60,000枚入荷

・換気のための執務室ドア・窓の開放・公共交通機関での通勤禁止・体温37℃以上の場合は入構禁止・基幹職/職長会への消毒アルコールの配布開始・マスク30,000枚IA富岡へ送付

・事業所内の出勤者数の確認・管理開始・出張後14日間の自宅待機・業者含む構内常時マスク着用義務化・自宅待機中の健康維持について情報配信・マスク3,000枚各寮（３ヵ所）へ配布

★工場報「コロナウイルス感染症の予防・拡大防止対応」(No.1738) ・執務場所３密確認パトロール＃２・入構直後，1回／ｈの石鹸による手洗い義務化・体調不良者の出社は回復して72時間後に変更・通勤バスに除菌ハンドジェル設置

★対策本部ニュースVol.２発行・寮発の通勤バス便を新設・会議開催記録，個人行動記録表，日次座席表の作成・警備員・検温対応者のフェイスシールド着用

・同居家族の体調不良時の自宅待機指示・ウェットティッシュ2,000個配布・PCR検査決定時の連絡方法展開・携帯カード配布・高速道路通勤許可（申請要）

・拭き拭き運動の実施・次亜塩素酸水の配布（職長会から順次）・ホテル宿泊可（申請要）

・基幹職・職長会による共用部の拭き掃除開始・喫煙時会話禁止ポスター掲示・非接触体温計50台納品

・昭島⇔瑞穂の連絡バス乗車時の記帳運用開始

・本社からマスク1.8万枚受領

・出張時の事前情報/実績を記録する「出張時安心/安全確認シート」の運用開始 ★瑞穂工場視察見学等の受入制限について(延長)

・平熱体温の高い従業員の入構許可開始 ★新型コロナウイルス感染拡大に対する瑞穂地区入構方法について(延長)

★新型コロナウイルス感染拡大に対する瑞穂地区入構方法について(延長) ・感染者/感染者家族のプライバシー確保や人権に配慮することを周知 ★工場報「コロナウイルス感染症の予防・拡大防止対応」(No.1738)

＜許可工事/出張のみ事業継続（原則自宅待機）＞＜２班（A/B）体制隔週勤務実施（４/20～対策本部メンバーからのメッセージ毎日配信）

１ 4 6 7 8 11 12 13 14 18 19 25 27 28 29

２班（A/B）体制隔週勤務実施（対策本部メンバーからのメッセージ毎日配信）＞＜ 2日毎のAB班交代勤務実施＞

１８ 15 16 23 24 30

＜瑞穂地区全体での交代勤務（１直・２直）を開始

・混雑を避けての公共交通機関での通勤を許可・中門を１直出勤時および帰宅時に開放・国内出張の許可・出社判断，本人・家族の発熱等からの職場復帰判断をラインで行なう・来訪者ガイドラインの展開/受入れの限定的許可・コロナウイルス対策本部の解散

・検温は入構時各自で行なう方法に変更・コロナウイルス対策期間中の熱中症予防についての通知・防工事関連/宇宙関連の単独の国内出張の許可・出社判断は部門判断（産業医の確認不要）

・臨時の自動車・レンタカー通勤，高速道路利用は終了・公共交通機関利用の指針を通知（混雑時を避けた移動は可とする等）

・2直勤務者のためのホテル宿泊を許可・同居家族の体調不良のうち，コロナウイルス感染の疑いなしの場合は出社可

3月

４月

５月

６月

対策③-3

対策②-11

対策②-13

対策④-4・5

対策⑥-2

対策⑦-1

対策⑧-12

対策⑧-8

対策②-１

対策②-1・2

対策②-14・15

対策②-9

対策②-6

対策②-4・5

対策③-１

対策③-4

対策④-１

対策④-7

対策⑥-3

対策⑥-8対策⑥-9

対策⑦-5

対策⑧-10

対策⑧-6

対策⑧-4

対策⑧-2

対策⑧-1

対策⑧-7

対策⑨-1

対策⑨-4

対策⑨-7

対策⑨-8

対策⑨-2

対策⑩-1

対策⑪-2

対策⑪-1

対策⑪-3

対策①-2

対策⑧-3対策⑧-2

対策③-4

対策②-7

対策⑦-6

対策③-2対策③- 5

対策⑧-13

対策①－2

対策①－1

対策②-12

対策②-8

対策②-7

対策②-10

対策②-3

対策⑤-１・２

対策⑥-1

対策⑥-4

対策⑥-5

対策⑥-6

対策⑥-7

対策⑦-2・3・4

対策⑧-11

対策⑧-9

対策⑧-7

対策⑧-5

対策⑧-3

対策⑧-14

対策⑨-3

対策⑨-5

対策⑨-6対策⑨-9

対策⑥-4

対策⑥-6

対策⑥-8

対策④-2

対策④-3

対策④-6

対策⑥-10

対策②-16対策⑥-8

対策③-１

対策⑥-9

対策⑥-3

対策⑦-5

対策⑥-9

対策⑥-9

対策⑥-2

対策⑥-9

対策⑥-9

対策⑥-9

対策⑨-3

対策⑨-3

対策⑨-3

瑞穂工場コロナウイルス対策本部活動概要一覧


対策例


WEBでの安全衛生委員会


安全衛生委員会”少人数＋WEB会議”

４．熱中症警戒下での第2波（7月～9月末）


状況

7月9日都内の感染者224人確認。200人超は3カ月ぶり

7月22日「Go Toトラベル」キャンペーン，東京都を除き開始

7月末関係会社で職場内大規模クラスター発生

8月2日都内感染者472人と第2波のピーク

8月20日対策分科会「流行はピークに達したと思われる」との見解公表

2020年7・8月の状況・社内対応

社内対応

✓ 体調不良者の出社可否確認増加

✓ 屋外作業・暑熱環境ではマスクの代わりにフェイスシールドを可とした

✓ 工場内作業量回復，出張件数増大

✓ 関係会社クラスター発生を受け，発熱や体調不良後の出社基準緩和を見送りとなる


状況

9月 8月上旬をピークとした感染者数は下げ止まり，1日当たり100～200人で推移


社内対応

✓ 対策緩和・維持の両論で議論を重ねる。

✓ 10月から事務部門交代勤務終了の合意。


✓ 新型コロナウイルスは弱毒化している

✓ 無症状患者の増大で感染制御が難しくなっている

✓ 第２波の減衰に第３波の立上りが加わっている可能性がある

✓ コロナ疲れ＋慣れからコロナ対策の徹底が難しくなっている

✓ 業務が正常化しつつあり，これまで先送りにしていた案件やスケジュール再調整

で過負荷となる職場が出始めている

⇒強い感染防止対策の継続は困難になりつつある

職場内で感染者することを前提に，拡大させない施策の徹底に焦点を当てる

「ルールを守っていれば職場で感染することはない」という安全安心の確保を目指す。

９月末時点での私の認識


５．ウイズコロナ時代に向けて（10月～現在）


社内懇親会施設の再開

４名単位×２グループ

食事中は会話を控える食後の談話はマスクを着用１時間以内アルコールの提供は無し


感染状況医療提供体制

7月2日感染が拡大しつつあると思われる体制強化の準備が必要であると思われる

7月9日感染が拡大しつつあると思われる体制強化が必要であると思われる

7月15日感染が拡大していると思われる体制強化が必要であると思われる








9月10日感染の再拡大に警戒が必要であると思われる体制強化が必要であると思われる











東京都発表の「総括コメント」推移


６．産業保健は何ができるか？


東京都の総括コメントに連動した対応

出典：東京都防災ホームページhttps://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1007942/1007957.html


対策本部への協力

1. 従業員員の感染ケース発生時の速やかな共有

目的：事業所対応状況を従業員と共有し不確実な情報拡散を防ぐ。

注意：個人情報の開示は濃厚接触者把握に必要な範囲に限定する。

2. 従業員に負担となる施策の強化・緩和目安の提案

目的：従業員が見通しをたてられる

方針：東京都のモニタリング項目分析に連動させることで地域対策との整合性をとる。

健康管理部門としての対応

1. 地域流行状況情報収集・対策本部への報告

2. 新型コロナ感染以外の疾病増悪防止

3. コロナ対応長期化による不安への対応

前向きな情報の発信（重症化・死亡化率の低下，ワクチンの準備状況など）

4. 不規則勤務による健康障害発生への警戒

健診で要医療となった従業員への声掛け強化，職場での確認促進

従業員の安全安心確保のために


ご清聴ありがとうございました

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