innovation · イノベーション コンソーシアム設立...

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Finance・Strategy

・Research

・M&A

Technology

Innovation

Fintech・RegTech

・Blockchain

・API

はじめに

デジタル化の進展により、リテール市場を中心に金融業界での構造転換が進んでいます。商品やサービスは画一的なものから顧客ニーズに応じてカスタマイズされたものとなりつつあるほか、企業と顧客との接点は対面から非対面へシフトしており、購買の意思決定に影響を与える情報は企業が提供する情報から他の顧客による評価へと変化しています。

2016年から始まったKPMGジャパンのフィンテック支援活動は、金融における画期的なプロジェクトをいくつも生み出し、数多くのお客様の変革を支援することができました。ブロックチェーンやRegTechなど関連する領域も広がり、組織規模も大きくなっていく中で、これからもフィンテックによりお客様のイノベーションをリードしていきたいという思いを込めて、この度「フィンテック・イノベーション部」として組織を改めました。

KPMGジャパンは、これからも最先端の知見を活かして、デジタル時代にふさわしいビジネスモデルを構築する金融機関や金融分野に進出する企業等を支援してまいります。

01 金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

Topic

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フィンテックは、デジタルテクノロジーによる金融業界のディスラプションです。デジタルにより様々なプレイヤーが金融サービスに進出しており、今までにない新たなビジネスモデルが生まれています。金融機関においても長引く低金利や金融市場の低迷から伝統的な金融サービスからの収益は先細りとなっており、新たな収益の柱を創る必要に迫られています。

グローバル規制は多様化・厳格化の流れにあり、既存業務に対する場当たり的対応により新たな不備を招くリスクが増大しています。コンプライアンスに求められる機能の再定義と実現のためのプラットフォーム再構築が必要です。単なる規制遵守違反のリスク回避ではなく、顧客の利便性向上・本来のコンプライアンス要件の充足といった、プロアクティブなRegTechの活用が求められます。

スマートフォンの普及に伴うデジタル化により消費者のライフスタイルも大きく変化しており、提供するサービスも他のアプリと比較して使い勝手を判断されることになります。デジタルテクノロジーをフルに活用し、業務プロセスをEnd To Endで大きく変更しなければ消費者の求めるスピードや利便性でサービスを提供することができません。データを前提としたリコメンデーションやモバイルでの圧倒的な利便性を提供することなくビジネスが成功することは不可能です。

デジタル時代において、競争力の源泉は顧客接点の獲得と顧客データの蓄積にシフトしています。顧客利便性を追求してあらゆる支払手段をスマホにまとめるスマホ決済がキャッシュレス決済の領域で急速に台頭する中でセキュリティリスクも顕在化しています。利用者利便と利用者保護の適切なバランスを模索する必要があります。

顧客ニーズを起点とするビジネスモデルが求められる中、自前主義から外部との連携に舵を切ることなしに競争力を高めるのは困難です。外部リソースを広範に把握し、自社のプロジェクトや戦略と組み合わせて最大限の成果をあげ、顧客ニーズに応えるビジネスを展開する企業が競争優位を獲得しています。

ビジネスにおけるプライバシーデータの管理は益々高度化が求められ、各国の個別法令からグローバル拠点全体の法令まで網羅的に対応が必要です。情報をビジネスに活用するにあたってはデジタル技術活用により、データ利活用の高度化、効率化と同時に国際認証の取得やフレームワークへの準拠を行う必要が生じています。

2019年6月に公布された改正資金決済法及び改正金融商品取引法に基づき、有価証券のトークン化およびそのビジネス活用に向けての動きが活発化しています。資金決済に用いられるデジタル通貨や有価証券のトークン化など新たなエコシステムが構築される暗号資産の分野には様々なビジネスポテンシャルが存在しています。

金融分野だけではなく、非金融分野での利用も進み、ブロックチェーンの市場規模は着実に拡大しており、ブロックチェーンの強みを生かした領域(トレーサビリティや著作権管理等)で導入が進展しています。システム面の信頼性維持・リスクへの備えはもちろん、コンソーシアム設立運営に関する知見が必要であるほか、トークン利用時は会計・税務面の考慮が必要です。

New Business/New Service

ブロックチェーン

暗号資産

RegTech

データ利活用支援

ペイメント

デジタルトランスフォーメーション

オープンイノベーション

02金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

Service Line幅広いサービス・ライン

KPMGジャパンはフィンテックビジネスを成功に導くための支援をワンストップで提供します。

フィンテック・イノベーション部は、あずさ監査法人、KPMGコンサルティング、KPMG FAS、KPMG税理士法人を含むKPMGジャパン全体で、フィンテックに関するサービスを提供する横断的組織です。

KPMGは、フィンテックビジネスの立ち上げから成長までの各ステージで直面する課題に対して、アドバイザリー、税務、監査等に関わるサービスを、一体的に提供する体制を構築し、フィンテックビジネスを広範囲に支援します。

フィンテックビジネスにおける経営課題に対して、各分野のプロフェッショナルが専門的知識やスキルを活かして連携し、さらにKPMGグローバルのフィンテックネットワークを活用しながら、価値あるサービスを提供します。

企画から実装まで一気通貫で支援

新事業の企画・立案

市場調査

仮説設計

テクノロジー検証

ビジネスモデル精緻化

事業化

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金融機関は既存サービスに代わる新たな収益源を求め、テクノロジーを軸に様々な取組みがなされています。さらに、既存の金融サービスもフィンテック企業が新しく利便性の高いサービスを提供しており、消費者のニーズに応えられるような設計が急務となっています。他方、新たな金融サービスを立ち上げるためには金融規制やコンプライアンスへの対応を企画当初から念頭に入れてビジネスを設計する必要があり、アイデアやひらめきを実現するには文字通り多種多様な知見が必要とされています。KPMGのフィンテック・イノベーション部には、会計はもとより、ビジネスやリスク、ITのコンサルタントから税務・M&AまでKPMGジャパン全体で対応する体制が整っており、新事業の企画立案から、市場調査、仮説検証、ビジネスモデル精緻化、事業化まで必要なノウハウをいつでも提供することが可能です。

New Business/ New Serviceの企画・構想支援

03 金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

ブロックチェーンビジネス

フィンテックイノベーション

コンソーシアム設立

従来の仮想通貨(暗号資産)交換業

エコシステム暗号資産カストディ業

暗号資産デリバティブ取引

証券トークン

電子記録移転権利の発行

電子記録移転権利の情報開示

Advisory

Aud

it

Tax

会計監査

IT監査

税務

マネジメントコンサル

リスク

コンサル

FAS

ビジネス活用 トークン利用

ブロックチェーンは一時期の熱狂も冷め、冷静な目で利用を検証されるようになっており、金融分野のみならず非金融分野にまで利用の幅を広げています。また、トレーサビリティや著作権管理など、ブロックチェーンの強みを生かした領域について導入が進みつつあり、国内外の市場規模や関連団体数は確実に拡大しています。ブロックチェーン導入においては、システム的なメリット/デメリットの理解のみならず、どのようにコンソーシアムを設立運営するかといった戦略、システムに対する信頼性の維持やリスクに対する備えが必要です。また、ブロックチェーン上でトークン等を使用する場合、 取引されるトークンに対する会計上・税務上の考慮が必要となります。KPMGジャパンは、監査・税務・アドバイザリーの各プロフェッショナルエリアにブロックチェーンの専門家を配置しており、ブロックチェーンをビジネス利用する際の全方位からの支援が可能です。

2019年6月に公布された改正資金決済法及び改正金融商品取引法は、発行や情報開示など暗号資産を活用したビジネスに必要なエコシステムに係る領域について法的位置づけを明確にしました。これを受けてトークン化した有価証券を指す電子記録移転権利を活用したビジネスなど実用化に向けて多くのプロジェクトが動き出しています。また、暗号資産に該当しない通貨建資産の領域においても、大手IT

企業が公表した構想を含めて法定通貨の価格と連動するステーブルコインの開発が国内外・官民問わず進められています。資金決済に用いられるデジタル通貨や有価証券のトークン化など新たなエコシステムが構築される暗号資産の分野ではこれから様々なビジネスが生まれてくると考えられます。KPMGジャパンは、暗号資産交換業者に対するシステムリスク管理、AML/CFT体制構築及びサイバーセキュリティ体制構築等多数の支援実績を有しているほか、デジテル通貨/電子記録移転権利の発行に係る深い知見を蓄積しています。

暗号資産ブロックチェーンビジネス支援home.kpmg/jp/blockchain

04金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

資金決済分野への参入

資金決済に関する法律に係る主な支援サービス

登録申請支援

AML/CFT体制構築

システムリスク管理体制

サイバーセキュリティ

・ 前払式支払手段発行者

・ 資金移動業者

・ 暗号資産交換業者顧客体験

CustomerExperience

顧客体験を向上

Regulatory

規制

・・・

・・・

・・・

変化し続ける規制対応における課題解決

技術

Technology最新のデジタルイノベーション技術を活用

RegTech

多様化・厳格化するグローバル規制への対応は決して容易ではありません。複雑に絡み合った業務フローやレガシーシステムに対して、屋上屋的な対応や場当たり的な対応がされた結果、新たな不備を招来するリスクが高まっています。また、破壊的なイノベーションの登場とともに、顧客層や顧客行動も大きく変わり、結果として既存商品、チャネルが提供できていた付加価値自体にも見直しが求められています。このため、ビジネス・トランスフォーメーションにあわせて、コンプライアンスに求められる機能の再定義とこれを実現するためのプラットフォーム再構築が必要です。KPMGジャパンは、規制遵守違反に伴うレピュテーション低下や多額の制裁金リスクを回避するための対応としてだけではなく、顧客の利便性を向上させつつ本来のコンプライアンス要件も同時に充足する、本来のビジネス競争力向上に資するプロアクティブなRegTechの活用に向けた業務を提供します。

資金決済はあらゆる商品やサービスの購買に付随する性質を持ち、顧客接点を獲得する上でも顧客データを蓄積する上でも非常に有用なビジネスです。競争力の源泉が顧客接点の獲得と顧客データの蓄積にシフトしたデジタル時代においては、膨大なリテール顧客のデータを効率的に獲得するために顧客基盤の大きいプラットフォーマー事業者を中心に資金決済分野において激しい市場シェア争いが繰り広げられています。顧客利便性を追求してあらゆる支払手段をスマホにまとめるスマホ決済がキャッシュレス決済の領域で急速に台頭する一方で、利便性重視のあまりセキュリティが脆弱となり不正利用が発生するなど、利用者利便と利用者保護の適切なバランスを模索する動きは続いています。KPMGジャパンは、資金決済サービスの提供に必要な規制への対応やセキュリティを含むリスク管理体制の高度化、eKYCといった顧客利便性を高めるソフトウェア開発に至るまで幅広く支援しています。

home.kpmg/jp/regtech

RegTech(レグテック)イノベーションペイメント

05 金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

金融機関のデジタル戦略構築・高度化

KPMGのナレッジ

「攻め」の強化に関する背景

オープンイノベーションに係る支援サービス

「守り」の強化に関する背景

KPMGオープンイノベーション・データベース

KPMGのネットワーク

プライバシー関連新法令の相次ぐ施行

新たな認証制度等の発足

・ 欧州に続き、中国サイバー法や、米国加州法、ブラジル法、インドネシア法などが次々と改正・施行

・ 高度なデータ管理体制を証明する様々な認証制度が発足・ プライバシーデータの国際移転に関する国際フレームワーク登場

IoTによるビッグデータ収集の広がり

情報銀行の実証実験開始

・ 商品・サービスの多様化・パーソナライズ化・ 個人データ収集機能搭載商品の拡大・ イノベーティブなデータ利活用拡大

・ IoTデータ利活用競争の激化・ 個人データの囲い込み・マネタイズ・ ビッグデータ分析・AI プロファイリングの急増

ビジネスにおけるプライバシーデータの管理は益々高度化が求められています。各国の個別法令からグローバル拠点全体の法令まで網羅的に対応しなくてはなりません。また、管理業務も莫大に手間がかかっています。このため、これからは積極的にデジタル技術を活用し、高度化、効率化を図るとともに、データ利活用に関連する国際認証の取得やフレームワークへの準拠を行うとともに、情報をビジネスに活用できる基盤を整えていくことが肝要です。KPMGジャパンは、データの戦略的利活用のために、AI等の先進技術活用に伴うリスク低減策の組込の検討や情報銀行などビジネス展開を見据えたプライバシーポリシーの作成、データ活用現場のリテラシー向上教育などの検討や作業を総合的に支援します。

顧客ニーズを起点とするビジネスモデルが求められるデジタル時代において社内リソースに執着する自前主義は競争力の衰退を招きます。顧客ニーズの把握に必要な顧客データの蓄積、顧客ニーズに応じた商品やサービスの開発、顧客との接点を獲得するための戦略、顧客評価/顧客体験を高めるための工夫など外部企業との連携・協働なくして競争力を高めることはできません。オープンイノベーションは一過性のトレンドではなく、不可逆的なビジネスモデルの変化です。フリーランスや副業まで含めた外部リソースを広範に把握し、自社のプロジェクトや戦略と組み合わせて最大限の成果をあげ、顧客ニーズに応えるビジネスを展開する企業が競争優位を獲得します。KPMGジャパンおよびその海外ネットワークは、公開データに基づく膨大な企業データベースに依拠するのではなく、実際に多数の企業と接触し、そこで得た独自情報を加えた付加価値の高いデータを保有するほか、企業同士が直接接点をもつことができるイベントを開催するなど企業のオープンイノベーションを支援する高い機能を有しています。

データ利活用支援 オープンイノベーション

06金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

業務全体の効率化

顧客接点 ミドルオフィス

バックオフィス

トータルのリードタイム

各種管理業務の自動化

業務プロセスのスリム化

ブロックチェーンの検証

RPAやAIの活用

デジタルによってライフスタイルが大きく変わっていますが、ビジネスにデジタルを活用するには解決すべき問題があります。デジタルの活用により、消費者は低価格で利便性も高くなおかつ素早いサービスが受けられるようになります。しかし、多くの企業の業務プロセスは多数の紙や手作業が散在しており、ワークフローも統一されていません。モバイルアプリの世界では企業の資本規模や支店の数よりもスマホの中のアプリがどれだけ使いやすいのか、アプリ経由でのサービスがどれだけ早く受けられるかで企業価値が判断されてしまいます。フロントのサービスをデジタル化して消費者に受け入れてもらうためには、デジタルを積極的に活用し、自社の業務プロセスをゼロから見直して消費者へのトータルリードタイムと業務コストを徹底的に削減することが必要です。金融やデジタルにおける深い業務知識を有したKPMG

ジャパンのメンバーがA IやRPA、プロセスマイニングなどの最新のテクノロジーを貴社業務に取り入れてデジタルによる圧倒的な効率化を支援します。

デジタルトランスフォーメーション

07 金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

あずさ監査法人は、フィンテックに関連して財務諸表監査や監査関連業務のほか、様々なアドバイザリー業務を提供しています。

監査業務については、ロボアドバイザーやクラウド会計ソフトの開発・運用等を事業とするフィンテック企業に対して会社法に基づく財務諸表監査業務を提供しているほか、仮想通貨/暗号資産交換業者に対して資金決済法に基づく財務諸表監査業務を提供しています。

また、金融庁より、Anti-Money Laundering(AML)への対応やKnow Your Customer(KYC)の高度化が要請されていることを踏まえ、AMLやKYCへの対応の高度化に向けた支援をしています。更に、仮想通貨/暗号資産交換業者に対しても、業務管理体制の高度化に向けた体制の整備・運用に関する支援業務等、幅広く業務を提供しています。

あずさ監査法人は、国内外のKPMGネットワークで得られた知見を有効に活用し、真に価値のある業務を提供していきます。

様々なテクノロジーを基礎としたイノベーションを伴う新たなビジネスに関する税制は、あらゆる企業にとって、未知の領域となります。現行の税制は、従前のビジネスを想定して規定されていることから、革新的なビジネスに関する柔軟な理解と現行税制の深い知見の双方に基づく、今までにない税務対応が求められます。

また、このようなビジネスは、その性質上、海外展開や海外取引に対する障壁が少ないことから、海外展開を前提としたビジネスモデルとなっています。しかしながら、国家間の税制の相違や各国における税制改正の動きから、その税制を理解し、対応することの難易度は極めて高くなっています。

KPMG税理士法人は、他のKPMGメンバーファームと連携し、新たな事業モデルや活用するテクノロジーに関連する税務アドバイスに特化した部門を設け、包括的な税務サービスを提供します。現行の税制において想定されていないビジネスや取引に係る税務について、明確な規定が存在しないことにより、革新的な企業が直面する様々な税務問題への対応を、幅広くサポートします。

あずさ監査法人

各社のサービスライン

KPMG税理士法人

従来の日本では、仮想通貨や送金、あるいは行内事務のRPA化など、従来の金融サービスの中でフィンテックの活用を検討することが多く、自行や自社のサービスの範囲での実現がメインでした。しかし、少子高齢化に伴い、企業の様々な要員不足や機能拡大ニーズに応えられない企業運営や経営の限界、グローバル社会やネット社会の進展に伴う多様な危険が拡大し、自社のリソースだけでは全く対峙できない状況などを背景に、新しいサービスへの期待が膨らんでいます。

こうしたサービスの提供を実現するためには、従来の金融機関のDNAとは全く異なるアプローチや発想が欠かせません。具体的には、提携先のメリット、そして顧客と協働したインオーガニック戦略による実現になります。

KPMG FASは、長年のインオーガニック戦略の専門家としての強みを活かして、金融機関、スタートアップ企業、顧客群を積極的に結びつけるサービスを提供しています。また、長年積み上げてきた不正調査、サイバーインシデント対応の知見と経験を生かして、プロアクティブなリスク回避のためのアドバイスを提供しています。

フィンテックビジネスの推進は、サービスの市場投入スピードや変化への迅速な対応、法規制遵守、新たなテクノロジーの信頼性確保等に向き合っていかなければなりません。

金融当局規制にて要求される様々な対応や体制構築、先進的な技術を適用する際のビジネスリスクやシステムリスク対応、データ流通の前提となるプライバシー管理やネットワーク上のセキュリティ対策など、フィンテックビジネスにはリスクマネジメントの視点も必要不可欠です。

KPMGコンサルティングは、新たな事業展開や活用するテクノロジーの構想・課題に対して、銀行・証券・保険・決済等の専門性と、ブロックチェーン、人工知能(AI)、IoT、クラウド等の技術的な専門性を有するプロフェッショナルを効果的に配置し、金融機関並びにフィンテックビジネスを推進する企業を、ソリューションの実装、管理体制構築、法規制対応等の面で、幅広く、強力にサポートします。

KPMG FAS

KPMGコンサルティング

08金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

Australia• Technology Innovation Center• Elevate61• SR7• Stone & Chalk

Japan• Startup mentoring events

Collaborating with government related agency

Canada• Technology Innovation Center• Innovation Factory

United States• Technology Innovation Center• Innovation Factory• Ignition Centres• We Work Labs

Netherlands• Innovation Factory• Innovative Startups• Innovation Lab• Amsterdam Innovation Arena,• Startupbootcamp Amsterdam• TQ

Israel• Technology Innovation Center

United Arab Emirates• Abu Dhabi Innovation Challenge

India• Technology Innovation

Center• FinTech Valley ecosystem

for government of Andhra Pradesh in India

Russia• Technology Innovation Center

Singapore• Technology Innovation Center• Innovation ventures.io• Digitalvillage.asia• Singapore Digital Village• Hackcelerator program in MAS

FinTech Festival

Denmark• Copenhagen FinTech

Luxembourg• Luxembourg House of Financial

Technologies

United Kingdom• Technology Innovation Center• Centre for Advanced Business

Analytics• C2FO• S2DS

Germany• Technology Innovation Center• Insights Centre• Innovation Lab

China• Technology Innovation Center• Innovative Startups Program

Insights Centre

Legend• Global network• Localised programmes

South Africa• Matchi.biz

KPMGは、フィンテックに関する業務について、各サービスラインにおいてグローバルなレベルで協業や品質管理体制を構築しています。具体的には、フィンテックに関するグローバルなチームが組成され、各国における課題やそれに対するソリューションが共有されています。また、ブロックチェーンを利用した業務に特化したチームも組成されており、当該技術を利用した事業のあり方について具体的な事例や活用事例について共有がされています。KPMG南アフリカには、フィンテック技術の活用を検討している企業とフィンテック企業とを結びつけるMatchiという部門もあり、保有する膨大な企業リストを利用して、フィンテック技術が手早く効果的に活用できるようにマッチングを行う業務も提供されています。更に、財務諸表監査についても、特にブロックチェーンを利用する会社に対する監査業務の提供に特化したグローバルのチームが組成されており、各国で開発されたリソースやノウハウの共有が図られています。

KPMGにおけるグローバルな体制

KPMGは、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームのグローバルネットワークです。現在153ヵ国以上のメンバーファームに207,000名の人員を擁し、サービスを提供しています。個々のメンバーファームは、スイスの組織体であるKPMG International Cooperative(KPMGインターナショナル)に加盟しています。

KPMG

KPMGジャパンはKPMGインターナショナルの日本におけるメンバーファームの総称であり、監査、税務、アドバイザリーの3つの分野にわたる8つのプロフェッショナルファームによって構成されています。

KPMGジャパン

KPMG FS Japanはあずさ監査法人金融事業部を中心に、KPMG

コンサルティング、KPMG FAS、KPMG税理士法人を含むKPMG

ジャパン全体の金融サービスを統轄する横断的組織です。金融機関のグローバルな金融規制への対応や、組織再編、海外進出支援をはじめ、ビジネスプロセス改革やリスク管理体制の構築など、高度化・複雑化したニーズに対し、包括的なサービスを広範かつ機動的に提供します。

KPMGファイナンシャルサービス・ジャパン(KPMG FS Japan)

09 金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

コアメンバー 一覧

フィンテック・イノベーション部

東海林 正賢         / 保木 健次

あずさ監査法人関口 智和 / 髙瀬 雄一郎 / 筏井 大祐 / 大塚 卓美 / 石川 雅敦 / 河原 太郎 / 加藤 愛 / 濵田 和輝

KPMGコンサルティング熊谷 堅 / 中田 淳平 / 宮原 進 / 伊藤 貴比古 / 渡邊 崇之

KPMG税理士法人渡邉 直人 / 松浦 尚人

KPMG FAS

伊藤 益光 / 藤原 智明

部長 KPMGコンサルティング  あずさ監査法人

       副部長 

主な刊行物/対外活動等

刊行物・執筆

「FinTech・仮想通貨・AIで金融機関はどう変わる!?」(ビジネス教育出版社):情報技術の発展に伴い構造転換を余儀なくされる近未来の金融機関の姿と金融ビジネスの方向性を解説

「BtoB決済デジタライゼーション」(金融財政事情研究会):企業間送金に係るXML電文化を受けて企業がいかに金融EDIを活用するかを解説

「フィンテック100」(KPMG、H2 Ventures Pty. Ltd.共同作成)

:世界の金融サービス業界に変革をもたらしているフィンテック企業を紹介するレポート

「フィナンシャル・レビュー」財務省 財務総合政策研究所 編集・発行(令和元年(2019年)第4号(通巻第139号))

「日本のフィンテック最新事情」執筆

委員会活動

仮想通貨ベンチマーク研究会(主催:株式会社QUICK)

:仮想通貨(暗号資産)の経済活動を支えるベンチマークの開発を支援することを目的に、仮想通貨(暗号資産)交換業者、金融商品、会計、法律の専門家による研究会

カストディ部会(主催:一般社団法人日本仮想通貨ビジネス協会):日本における仮想通貨(暗号資産)カストディ業務に関して、利用者保護と健全な市場の発展のバランスのとれた制度整備に向けた意見を取り纏める検討部会

教育支援

慶應義塾大学 経済学部寄附講座 「フィンテックとソーシャルインフラストラクチュア」

10金融業界に巻き起こる破壊的構造転換への対応© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

home.kpmg/jp/fintech

本冊子で紹介するサービスは、公認会計士法、独立性規則及び利益相反等の観点から、提供できる企業や提供できる業務の範囲等に一定の制限がかかる場合があります。詳しくはあずさ監査法人までお問い合わせください。

ここに記載されている情報はあくまで一般的なものであり、特定の個人や組織が置かれている状況に対応するものではありません。私たちは、的確な情報をタイムリーに提供するよう努めておりますが、情報を受け取られた時点及びそれ以降においての正確さは保証の限りではありません。何らかの行動を取られる場合は、ここにある情報のみを根拠とせず、プロフェッショナルが特定の状況を綿密に調査した上で提案する適切なアドバイスをもとにご判断ください。

© 2019 KPMG AZSA LLC, a limited liability audit corporation incorporated under the Japanese Certified Public Accountants Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

© 2019 KPMG Tax Corporation, a tax corporation incorporated under the Japanese CPTA Law and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International” ), a Swiss entity. All rights reserved.

Printed in Japan. 19-5050

The KPMG name and logo are registered trademarks or trademarks of KPMG International.

Contact us

KPMGファイナンシャルサービス・ジャパンフィンテック・イノベーション部

[email protected]

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