International Young Scientists Workshop on Neural Development and Stem Cells 2018 を開催しました

若手研究者の育成を図るとともに海外トップクラスの若手研究者との交流を深めるため

に、京都において 4 泊５日の合宿形式で国際若手研究者ワークショップを開催した。班員が直接知っている活躍中の海外若手研究者を招待するとともに、海外トップラボの PI に若手研究者の推薦を依頼した。どの PI も本企画に強い賛同を示し、それぞれのラボのトップ研究者を喜んで推薦してくれた。特に、数名の PI は２～３ページに渡る強力な推薦状を一緒に送ってくれた。その結果、表１に示す 10 名の海外研究者を招待した。いずれもポスドクあるいは独立したての Assistant Professor という新進気鋭の若手研究者で、全員が招待講演を快諾してくれた。国内からは、新学術領域の若手研究者を推薦してもらった。国際ワークショップの企画と運営については、新学術領域の７名の若手研究者が担当した。合計39 演題の口頭発表（海外招待者を含む）と 21 演題のポスター発表があり、シニア研究者も含めて合計 88 名が参加した。 ワークショップを通して活発な質疑応答や議論が行われ、共同研究の打ち合わせもなさ

れた。多くの海外招待者からは、日本の若手研究者の高いレベルの研究内容にたいへん感銘を受け、共同研究を進める上で貴重な機会になったと感謝された。最終日にはパネルディスカッションを行い、良い研究者になるには何をすれば良いか、PI になるにはどのようなことが必要かといった若手研究者にとって重要で切実な内容について熱心な討論があった。海外招待研究者からは各自の考え方・意見や体験談が披露され、また、日本人シニア研究者からもコメントがあり、若手研究者にとって今後を考える上でたいへん有益であったと思われる。このように本ワークショップは英語のバリアーをあまり感じさせない活発なもので、日本人だけでなく海外若手研究者にとっても刺激的で有益な機会となった。 表１：海外から招待した若手研究者

Name Lab Sven Falk PD at Helmholtz Zentrum München

(Magdalena Götz lab) Christian Mayer PD at Broad Institute of MIT and Harvard

(Gord Fishell lab) Sylvain W Lapan PD at Harvard Medical School

(Connie Cepko lab) Katie Thompson-Peers PD at UCSF

(Yuh Nung Jan lab) Gregor Pilz PD at University of Zurich

(Sebastian Jessberger lab) Tomasz Nowakowski Assistant Prof at UCSF

(Arnold Kriegstein lab) Minoree Kohwi Assistant Prof at Columbia Univ

(Chris Doe lab) Noelia Urban Assistant Prof at IMBA

(François Guillemot lab) Anna Kicheva Assistant Prof at IST Austria

(James Briscoe lab) Allon Klein Assistant Prof at Harvard Medical School

(Ben Simons lab)

集合写真

口頭発表・質疑応答

ポスター発表

パネルディスカッション