ipsj-one "コンピュータに気持ちよく操られる社会へ向けて"
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コンピュータに気持ちよく操られる社会へ向けて
奈良先端科学技術大学院大学准教授・荒川豊
モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会推薦
情報と人の関係•「情報」に基いて動くのが当たり前に
APPLE WATCH•情報 を 見る•動き を 測る
行動 を 促す
DIGITAL MEDICINE•「情報」 は 「行動」 を変えられる
研究テーマ:社会問題どうする?•少子高齢化 •税収低下•サービス劣化(高価格化)
•交通難民•限界集落•電力問題
我慢するのではなく,楽しく解決したい
行動の変化 で 社会を良くする
住宅街 プール 電力
プール開放 → 出かける → 昼間の電気量削減
FUN があれば楽しく行動が変わる
Piano Stairs Speed camera lottery
2009 年にフィンランドで行われた社会実験 参考:TheFunTheory.com
「情報」による行動変化の誘発• Ingress (位置ゲーム)•ポータル(情報)に釣られて人が動く
すでに始まっている
本人:楽しい → 社会(街):街興し
乗り捨て可能カーシェア
・デマンドと連動した車の移動 ・充電 ・洗車 ・修理 ・点検・トラブル対応 など
駅
キャンパス
この社会における種々の問題
楽しく行動を変えて社会問題を円満解決できないだろうか?
API 付きで,ハック可能な社会!
実験のため
「社会」を一式買ってみた
気持よく操られて回る社会の例
Station
Campus
コンピュータ
① 社会問題検知車がすべて大学に
⑥ 社会問題解決駅前に車が移動
② 行動データの収集
④ 行動介入車で駅まで帰りませんか?
③ 行動認識この人が帰宅しそうだ
センサと行動認識
センサだらけの家
開閉センサ 電力センサ 環境センサ
水栓センサ 電流センサ 音センサ
これまでの研究1
モノのセンサ化と行動認識これまでの研究2
センサ化された歯ブラシ
センサ化されたお箸
超小型マルチセンシングボード
気持ちよく操られる
社会
センサ技術
アプリ技術
行動認識
群行動管理
貢献行動誘発技術
データ分析技術
社会システムシミュレーション
ゲーム理論
行動介入
情報心理学
人工知能
プライバシー保護
情報秘匿情報技術の力を結集
4 月,情報処理学会関西支部に「行動変容と社会システム研究会」設立!
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