始動、中国のipv6 - janog · 2019-02-04 · ビジネス上でipv6対応は必須となる...

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髙橋真

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始動、中国のIPv6

JANOG meeting-43

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自己紹介

● 名前：髙橋真（たかはしまこと）

● 所属：SBクラウド株式会社(*)

● 仕事：インフラ/ネットワーク一般担当

SBCloudとは?

SoftBankとAlibabaのJV。Alibaba CloudをベースとしたPublic Cloudを日本で提供

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Alibaba Cloudとは？


IPv6の現状（世界:12/9時点）

https://stats.labs.apnic.net/ipv6/ © 2018 SB Cloud Corp. All rights reserved. 4

0% 100%

IPv6の現状（アジア:12/9時点）

https://stats.labs.apnic.net/ipv6/ © 2018 SB Cloud Corp. All rights reserved. 5

0% 100%

IPv6の現状（アジア:12/9時点）

https://stats.labs.apnic.net/ipv6/

アジアではインドが先行

日本、台湾、ベトナム、シンガポール、マレーシアなどが追従

中国の利用率は国際的にも低かった(〜2018秋)


仮説

IPv6の対応状況はGoogleやAkamaiなどの中国国外のコンテンツへのアクセスデータの統計を基に計算される場合も多い。

独自のインターネットエコノミーをもつ中国には正しくIPv6の対応状況が反映されていないのでは？


IPv6の現状

http://net.it168.com/a2017/0831/3168/000003168136.shtml

IPv6の普及率の低さは中国メディアでも取り上げられており、中国外との接続性の問題ではなく、普及率そのものが低かったと言える


IPv6 forum の “IPv6 Enabled”のwww

中国が世界最多？

＊IPv6 forumの2018/11のデータで集計 © 2018 SB Cloud Corp. All rights reserved. 9

＊IPv6 forumの2018/11のデータで集計

中国は、実際はほとんどが”Education Site”


IPv6 forum の “IPv6 Enabled”のwww

Webコンテンツの対応状況(Cisco社 6Lab)

http://6lab.cisco.com/stats/index.php?option=content © 2018 SB Cloud Corp. All rights reserved.

実際のWebコンテンツの対応率は他国より低い

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IPv6の現状(日本)

https://stats.labs.apnic.net/ipv6/JP

緩やかに上昇


IPv6の現状(中国)

https://stats.labs.apnic.net/ipv6/CN

最近急上昇!？



https://stats.labs.apnic.net/ipv6/CN

中国移動系のAS急上昇



https://bgp.he.net/AS9808#_asinfo

AS9808(中国移動)からannounceされるPrefix急増


政策の動向


中国共産党中央弁公庁及び国務院弁公庁(2017/11)

IPv6推進行動計画を発表

● 2018年末

○ アクティブユーザー2億

○ インターネットユーザの20%

○ 以下の領域でIPv6全面サポート

■ 超大型IDC

■ 上位5位のCDN、上位10位のクラウドサービスの50%

■ LTE ネットワーク

■ etc.


中国共産党中央弁公庁及び国務院弁公庁(2017/11)

● 2020年末

○ アクティブユーザー5億

○ インターネットユーザの50%

○ 以下の領域でIPv6全面サポート

■ 上位100位の商用ネットワークとアプリケーション

■ 上位5位のCDN、上位10位のクラウドサービスの全て

■ 5G ネットワーク

■ etc.

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● 2025年末

○ ネットワーク規模、ユーザー数、トラフィックにて世界No1

○ インターネット、アプリ、端末全てでIPv6サポート

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中国工業・情報化部発表(2018/08)

● 基本的に2017年の「IPv6推進行動計画」を踏襲

○ 2020 新規に割振アドレスでIPv4プライベートIPを使わない


各国のIPv4アドレスの状況


下記サイトの2018年12月の情報を元に計算

https://ipv4.fetus.jp/

https://ja.wikipedia.org/wiki/国の人口順リスト

中国のアドレス不足は深刻

僅か0.25IP/人口

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政策上も強くIPv6移行を推進していると言える

では各クラウド事業者の状況は？


中国のクラウドTop2社でIPv6対応状況を確認

https://awschina.jp/info/2018/08/12/%E4%B8%AD%E5%9B%BD2017%E5%B9%B4%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81

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クラウド事業者の動き(Tencent)

https://cloud.tencent.com/product/tencentipv6solution

VM・ロードバランサ等での実装を今後予定(NAT64ベース)


クラウド事業者の動き(Tencent)

https://www.cnbeta.com/articles/tech/748301.htm

2022 2021 2020 2019 2018

NAT64

Dual Stack化

コアIPv6/基本的移行完了


https://www.cnbeta.com/articles/tech/748301.htm

クラウド事業者の動き(Alibaba Cloud)

アリババクラウド中国アカウントコンソールにて確認

ロードバランサ、NAT64等での商用運用をスタート


まとめ

● 政策上強くIPv6移行を推進。計画通りなら中国のオンラインビジネス上でIPv6対応は必須となる

● モバイルの急激な対応を確認

● Alibaba Cloud等主要クラウドもIPv6への対応を加速

(*)2018年始時点ではIPv6対応中国クラウドはゼロ

● 今後中国のモバイルからのIPv6コンテンツへのアクセスが増えることが予想される


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