iso14001職場研修璮ゾゥケダ iso14001のののの ... · 1 ① iso14001とその特徴...

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１職場研修用職場研修用職場研修用職場研修用テキストテキストテキストテキスト

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要

①①①① ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１とそのとそのとそのとその特徴特徴特徴特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１１１１

②②②② ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１をををを活用活用活用活用するためにするためにするためにするために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６６６６

③③③③ ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡサイクルサイクルサイクルサイクルのののの例例例例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１１１１１１１１

④④④④ 本来業務本来業務本来業務本来業務のののの改善改善改善改善のののの例例例例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２０２０２０２０

理解度理解度理解度理解度テストテストテストテスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２３２３２３２３

平成平成平成平成１４１４１４１４年年年年８８８８月月月月

平成平成平成平成１１１１７７７７年年年年６６６６月月月月

平成平成平成平成１１１１７７７７年年年年８８８８月月月月

平成平成平成平成１１１１９９９９年年年年９９９９月月月月

神奈川県環境農政部環境計画課神奈川県環境農政部環境計画課神奈川県環境農政部環境計画課神奈川県環境農政部環境計画課

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① ＩＳＯ１４００１とその特徴

まず最初に、ＩＳＯ１４００１の成り立ちと主な特徴について説明しています。

現在、様々な環境問題が顕在化し、将来の人類の生存そのものが危ぶまれており

ます。例えば、地球規模の問題としては地球温暖化やオゾン層の破壊、また、身近

な問題ではダイオキシンや環境ホルモンなど、さまざまな問題が指摘されています。

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　１１１１ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　１１１１

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１とそのとそのとそのとその特徴特徴特徴特徴ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１とそのとそのとそのとその特徴特徴特徴特徴

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　１１１１ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　１１１１

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ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　１１１１ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　１１１１

森林破壊森林破壊森林破壊森林破壊

温暖化温暖化温暖化温暖化

オゾンオゾンオゾンオゾン層破壊層破壊層破壊層破壊

酸性雨酸性雨酸性雨酸性雨

多様化多様化多様化多様化するするするする環境問題環境問題環境問題環境問題

有害有害有害有害

廃棄物廃棄物廃棄物廃棄物

砂漠化砂漠化砂漠化砂漠化

種種種種のののの絶滅絶滅絶滅絶滅

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　１１１１ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　１１１１

森林破壊森林破壊森林破壊森林破壊

温暖化温暖化温暖化温暖化

オゾンオゾンオゾンオゾン層破壊層破壊層破壊層破壊

酸性雨酸性雨酸性雨酸性雨

多様化多様化多様化多様化するするするする環境問題環境問題環境問題環境問題

有害有害有害有害

廃棄物廃棄物廃棄物廃棄物

砂漠化砂漠化砂漠化砂漠化

種種種種のののの絶滅絶滅絶滅絶滅

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これらの地球環境問題を協議する「地球サミット」が、１９９２年にブラジル・

リオデジャネイロで開かれ、「持続可能な開発」を目指した基本理念である「リオ

宣言」が採択され、行動計画として「アジェンダ２１」が採択されました。

「持続可能な開発」を進めるためには「循環型社会への転換」が必要となります。

この「循環型社会」の構築に向けて、１９９２年に国際的な経済人の会議で国際的

なルールづくりが提言されました。

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　２２２２ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　２２２２

地球地球地球地球サミットサミットサミットサミット１９９２１９９２１９９２１９９２年年年年　　　　ブラジルブラジルブラジルブラジル・・・・リオデジャネイロリオデジャネイロリオデジャネイロリオデジャネイロ国連主導国連主導国連主導国連主導でででで１７８１７８１７８１７８のののの国国国国とととと機関機関機関機関がががが参加参加参加参加

１１１１「「「「気候変動枠組気候変動枠組気候変動枠組気候変動枠組みみみみ条約条約条約条約」」」」のののの調印調印調印調印２２２２「「「「生物多様性条約生物多様性条約生物多様性条約生物多様性条約」」」」のののの調印調印調印調印３３３３「「「「環境環境環境環境とととと開発開発開発開発にににに関関関関するするするするリオリオリオリオ宣言宣言宣言宣言」」」」　（　（　（　（地球環境保全地球環境保全地球環境保全地球環境保全のためののためののためののための基本理念基本理念基本理念基本理念））））のののの採択採択採択採択４４４４「「「「アジェンダアジェンダアジェンダアジェンダ２１２１２１２１」（」（」（」（行動計画行動計画行動計画行動計画））））のののの採択採択採択採択

持続可能持続可能持続可能持続可能なななな開発開発開発開発

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　２２２２ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　２２２２

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持続可能持続可能持続可能持続可能なななな開発開発開発開発

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　３３３３ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　３３３３

１９９２１９９２１９９２１９９２年年年年　　　　

　　　　持続可能持続可能持続可能持続可能なななな開発開発開発開発・・・・経済活動経済活動経済活動経済活動のののの

　　　　ためのためのためのための経済人会議経済人会議経済人会議経済人会議

　　（　　（　　（　　（国際的国際的国際的国際的ななななルールルールルールルール作作作作りをりをりをりを提言提言提言提言））））

持続可能持続可能持続可能持続可能なななな開発開発開発開発のためにはのためにはのためにはのためには循環型社会循環型社会循環型社会循環型社会へのへのへのへの転換転換転換転換がががが必要必要必要必要

持続性経済持続性経済持続性経済持続性経済へのへのへのへの変革変革変革変革持続性経済持続性経済持続性経済持続性経済へのへのへのへの変革変革変革変革環境破壊環境破壊環境破壊環境破壊のののの低減低減低減低減環境破壊環境破壊環境破壊環境破壊のののの低減低減低減低減

環境環境環境環境ﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾞ゙゙゙ﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑのののの国際規格国際規格国際規格国際規格環境環境環境環境ﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾞ゙゙゙ﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑのののの国際規格国際規格国際規格国際規格

１

3

この提言を受け、１９９６年に、環境マネジメントシステムの国際規格としてＩ

ＳＯ１４００１が発行されました。ＩＳＯとは、スイスに本部を置く国際的な非政

府組織であり、全世界に共通する工業規格等を制定しています。よく知られている

ところでは、ネジや写真フィルムの規格などがあります。

このＩＳＯ１４００１の特徴をあげると、大きく３つになります。

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　４４４４ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　４４４４

１９９６１９９６１９９６１９９６年年年年　　　　国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構でででで発効発効発効発効

環境環境環境環境ﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾞ゙゙゙ﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑのののの国際規格国際規格国際規格国際規格

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１

ＩＳＯ：ＩＳＯ：ＩＳＯ：ＩＳＯ：国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構（（（（非政府組織非政府組織非政府組織非政府組織）　）　）　）　スイススイススイススイスジュネーブジュネーブジュネーブジュネーブにににに本部本部本部本部

International Organization for StandardizationInternational Organization for StandardizationInternational Organization for StandardizationInternational Organization for Standardization

ネジネジネジネジ、、、、写真写真写真写真フィルムフィルムフィルムフィルム、、、、クレジットカードクレジットカードクレジットカードクレジットカードののののサイズサイズサイズサイズ、、、、フィルムフィルムフィルムフィルムのののの感度表記感度表記感度表記感度表記、、、、ニュートンニュートンニュートンニュートン・・・・パスカルパスカルパスカルパスカルのののの工業単位等工業単位等工業単位等工業単位等のののの約約約約１１１１万万万万アイテムアイテムアイテムアイテムのののの規格化規格化規格化規格化

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　４４４４ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの背景背景背景背景　　　　４４４４

１９９６１９９６１９９６１９９６年年年年　　　　国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構でででで発効発効発効発効

環境環境環境環境ﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾏﾈｼﾞ゙゙゙ﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑﾒﾝﾄｼｽﾃﾑのののの国際規格国際規格国際規格国際規格

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１

ＩＳＯ：ＩＳＯ：ＩＳＯ：ＩＳＯ：国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構国際標準化機構（（（（非政府組織非政府組織非政府組織非政府組織）　）　）　）　スイススイススイススイスジュネーブジュネーブジュネーブジュネーブにににに本部本部本部本部

International Organization for StandardizationInternational Organization for StandardizationInternational Organization for StandardizationInternational Organization for Standardization

ネジネジネジネジ、、、、写真写真写真写真フィルムフィルムフィルムフィルム、、、、クレジットカードクレジットカードクレジットカードクレジットカードののののサイズサイズサイズサイズ、、、、フィルムフィルムフィルムフィルムのののの感度表記感度表記感度表記感度表記、、、、ニュートンニュートンニュートンニュートン・・・・パスカルパスカルパスカルパスカルのののの工業単位等工業単位等工業単位等工業単位等のののの約約約約１１１１万万万万アイテムアイテムアイテムアイテムのののの規格化規格化規格化規格化

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの特徴特徴特徴特徴ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの特徴特徴特徴特徴

１１１１．．．．環境環境環境環境マネジメントシステムマネジメントシステムマネジメントシステムマネジメントシステムのののの国際規格国際規格国際規格国際規格

２２２２．．．．認証認証認証認証をををを取得取得取得取得することですることですることですることで、、、、組織組織組織組織のののの取組取組取組取組みがみがみがみが　　　　　　　　広広広広くくくく認認認認められるめられるめられるめられる（（（（→→→→民間民間民間民間でででで普及普及普及普及））））

３３３３．．．．環境負荷環境負荷環境負荷環境負荷のののの低減低減低減低減にににに向向向向けてけてけてけて、「、「、「、「継続的継続的継続的継続的なななな改善改善改善改善」」」」　　　　　　　　をををを行行行行うことをうことをうことをうことを主眼主眼主眼主眼とするとするとするとする

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの特徴特徴特徴特徴ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの特徴特徴特徴特徴

１１１１．．．．環境環境環境環境マネジメントシステムマネジメントシステムマネジメントシステムマネジメントシステムのののの国際規格国際規格国際規格国際規格

２２２２．．．．認証認証認証認証をををを取得取得取得取得することですることですることですることで、、、、組織組織組織組織のののの取組取組取組取組みがみがみがみが　　　　　　　　広広広広くくくく認認認認められるめられるめられるめられる（（（（→→→→民間民間民間民間でででで普及普及普及普及））））

３３３３．．．．環境負荷環境負荷環境負荷環境負荷のののの低減低減低減低減にににに向向向向けてけてけてけて、「、「、「、「継続的継続的継続的継続的なななな改善改善改善改善」」」」　　　　　　　　をををを行行行行うことをうことをうことをうことを主眼主眼主眼主眼とするとするとするとする

4

一つ目は、このＩＳＯ１４００１という環境配慮のルールは、国際規格であると

いうことです。

二つ目は、その組織の環境への取組みが、ＩＳＯ１４００１の規格、いわゆるル

ールに適合しているかどうかを、外部の審査機関が審査し、認められた場合にはＩ

ＳＯ１４００１の認証を取得することができるということです。この仕組みにより、

組織の環境への取組みが対外的に評価されることになります。神奈川県は、平成

１２年度にまず本庁で認証を取得し、その後認証拡大していき、現在では警察を除

く県機関全てが認証範囲となっています。

ＩＳＯ（国際標準化機構）→ネジ、フィルム等の国際規格ＩＳＯ（国際標準化機構）→ネジ、フィルム等の国際規格

ＩＳＯ１４００１ＩＳＯ１４００１…………環境マネジメントシステムの国際規格

国際規格国際規格国際規格国際規格：：：：①①①①どこでもどこでもどこでもどこでも通用通用通用通用　　　　②②②②これこれこれこれ以上以上以上以上ののののルールルールルールルールはないはないはないはない国際規格国際規格国際規格国際規格：：：：①①①①どこでもどこでもどこでもどこでも通用通用通用通用　　　　②②②②これこれこれこれ以上以上以上以上ののののルールルールルールルールはないはないはないはない

１１１１　「　「　「　「国際規格国際規格国際規格国際規格」」」」

国際規格国際規格国際規格国際規格がないがないがないがない：：：：コンセントコンセントコンセントコンセント、、、、車車車車のののの通行通行通行通行、、、、通貨通貨通貨通貨、、、、言語言語言語言語国際規格国際規格国際規格国際規格がないがないがないがない：：：：コンセントコンセントコンセントコンセント、、、、車車車車のののの通行通行通行通行、、、、通貨通貨通貨通貨、、、、言語言語言語言語不便

便利

ＩＳＯ（国際標準化機構）→ネジ、フィルム等の国際規格ＩＳＯ（国際標準化機構）→ネジ、フィルム等の国際規格

ＩＳＯ１４００１ＩＳＯ１４００１…………環境マネジメントシステムの国際規格

国際規格国際規格国際規格国際規格：：：：①①①①どこでもどこでもどこでもどこでも通用通用通用通用　　　　②②②②これこれこれこれ以上以上以上以上ののののルールルールルールルールはないはないはないはない国際規格国際規格国際規格国際規格：：：：①①①①どこでもどこでもどこでもどこでも通用通用通用通用　　　　②②②②これこれこれこれ以上以上以上以上ののののルールルールルールルールはないはないはないはない

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国際規格国際規格国際規格国際規格がないがないがないがない：：：：コンセントコンセントコンセントコンセント、、、、車車車車のののの通行通行通行通行、、、、通貨通貨通貨通貨、、、、言語言語言語言語国際規格国際規格国際規格国際規格がないがないがないがない：：：：コンセントコンセントコンセントコンセント、、、、車車車車のののの通行通行通行通行、、、、通貨通貨通貨通貨、、、、言語言語言語言語不便

便利

認証認証認証認証をををを取得取得取得取得することですることですることですることで、、、、組織組織組織組織のののの取組取組取組取組みをみをみをみを広広広広くくくくアピーアピーアピーアピールルルルできるできるできるできる（（（（→→→→民間民間民間民間でででで普及普及普及普及））））

審査登録機関審査登録機関審査登録機関審査登録機関によるによるによるによる審査審査審査審査

環境配慮活動環境配慮活動環境配慮活動環境配慮活動のののの証明証明証明証明

２２２２　「　「　「　「認証認証認証認証のののの取得取得取得取得」」」」

取引先取引先取引先取引先・・・・親会社親会社親会社親会社へのへのへのへのアピールアピールアピールアピールがががが可能可能可能可能にににに！！！！！！！！

企業評価企業評価企業評価企業評価のののの尺度尺度尺度尺度

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審査登録機関審査登録機関審査登録機関審査登録機関によるによるによるによる審査審査審査審査

環境配慮活動環境配慮活動環境配慮活動環境配慮活動のののの証明証明証明証明

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取引先取引先取引先取引先・・・・親会社親会社親会社親会社へのへのへのへのアピールアピールアピールアピールがががが可能可能可能可能にににに！！！！！！！！

企業評価企業評価企業評価企業評価のののの尺度尺度尺度尺度

5

三つ目は、ＩＳＯ１４００１は、環境への負荷を低減するための方法として、「継

続的な改善」を行う仕組みになっている点です。これは、「現状を把握」し、「改善

する点を見つけ」、「改善を行い」、「結果を検証」しながら見直していくものです。

「継続的な改善」を行うための具体的なロジックが、ここにお示ししました「Ｐ

ＤＣＡサイクル」です。「プラン（Ｐ）、ドゥ（Ｄ）、チェック（Ｃ）、アクション（Ａ）」

の「Ｐ、Ｄ、Ｃ、Ａ」の手続を繰り返すことを通じて、階段を上るように少しずつ

改善を図るのが「ＰＤＣＡサイクル」で、これがＩＳＯ１４００１の最も重要な特

徴です。

組織の現状を把握

取組結果を検証改善の取組を

実施

改善すべき点を見つける

３３３３　「　「　「　「継続的継続的継続的継続的なななな改善改善改善改善」」」」

組織の現状を把握

取組結果を検証改善の取組を

実施

改善すべき点を見つける

３３３３　「　「　「　「継続的継続的継続的継続的なななな改善改善改善改善」」」」

ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡサイクルサイクルサイクルサイクル

4.24.2　　　　環境方針環境方針環境方針環境方針　　　　環境方針環境方針環境方針環境方針

4.64.6　　　　マネジメントレビューマネジメントレビューマネジメントレビューマネジメントレビュー　　　　マネジメントレビューマネジメントレビューマネジメントレビューマネジメントレビュー 4.34.3　　　　計画計画計画計画　　　　計画計画計画計画　　　　　　　　　　　　環境側面　　　　　　　　　　

　　法的及びその他の要求事項　　　　　　　　目的・目標及び実施計画　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　4.44.4　　　　実施及実施及実施及実施及びびびび運用運用運用運用　　　　実施及実施及実施及実施及びびびび運用運用運用運用　　　　　　　　　　　　資源、役割、責任及び権限　　　　

力量、教育訓練及び自覚　　コミュニケーション　　　　文書化文書管理　　　　　　　　　　　運用管理　　　　　　　　　　　　緊急事態への準備及び対応　　　　

継続的改善継続的改善継続的改善継続的改善

4.54.5　　　　点検点検点検点検　　　　点検点検点検点検監視及び測定

　順守の評価　　　　　　　　　　不適合並びに是正処置及び予防処置記録の管理　　　　　　　　　　　　　　　　　　　内部監査　　　　　　　　　　　　　　

ＰＰＰＰＰＰＰＰ

ＤＤＤＤＤＤＤＤＣＣＣＣＣＣＣＣ

ＡＡＡＡＡＡＡＡ

6

② ＩＳＯ１４００１を活用するために

では次に、ＩＳＯ１４００１を効果的に活用するための考え方について説明して

いきます。

ＩＳＯ１４００１と聞いて、「たいへんそうだ」、「事務が増える」、「金がかか

る」というイメージを持つ方が多いと思われます。

実際にそのような例はたくさんあります。しかし、ＩＳＯ１４００１の認証を取

得したことによって、「業績が上がる」、「事務は減る」、「コストが減る」ところも

多数あります。

これは、何が違うのでしょうか？

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　２２２２ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　２２２２

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１をををを活用活用活用活用するためにするためにするためにするためにＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１をををを活用活用活用活用するためにするためにするためにするために

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ＩＳＯと聞いて

業績業績業績業績がががが上上上上がるがるがるがる事務事務事務事務はははは減減減減るるるる

コストコストコストコストがががが減減減減るるるるたいへんそうだたいへんそうだたいへんそうだたいへんそうだ事務事務事務事務がががが増増増増えるえるえるえる金金金金がかかるがかかるがかかるがかかる

ＩＳＯと聞いて







たいへんそうだたいへんそうだたいへんそうだたいへんそうだ事務事務事務事務がががが増増増増えるえるえるえる金金金金がかかるがかかるがかかるがかかる

7

ＩＳＯ１４００１では、具体的に「何をやりなさい」とは定めていません。

ＩＳＯ１４００１では、「組織は、目標をつくり、見直すこと」、「目標を達成す

るため、誰が、どうやって、いつまでにやるかを定めて、見直すこと」と定めてあ

るのです。

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１ではではではでは、、、、どこにもこういったことどこにもこういったことどこにもこういったことどこにもこういったことをををを「「「「やりなさいやりなさいやりなさいやりなさい」」」」とととと定定定定めていませんめていませんめていませんめていません。。。。

電気電気電気電気をををを減減減減らせらせらせらせ！！！！

ゴミゴミゴミゴミはははは分別分別分別分別しろしろしろしろ！！！！

紙紙紙紙はははは無駄無駄無駄無駄ににににつかうなつかうなつかうなつかうな！！！！

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１ではではではでは、、、、どこにもこういったことどこにもこういったことどこにもこういったことどこにもこういったことをををを「「「「やりなさいやりなさいやりなさいやりなさい」」」」とととと定定定定めていませんめていませんめていませんめていません。。。。

電気電気電気電気をををを減減減減らせらせらせらせ！！！！

ゴミゴミゴミゴミはははは分別分別分別分別しろしろしろしろ！！！！

紙紙紙紙はははは無駄無駄無駄無駄ににににつかうなつかうなつかうなつかうな！！！！

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１環境環境環境環境マネジメントシステムマネジメントシステムマネジメントシステムマネジメントシステム規格要求事項規格要求事項規格要求事項規格要求事項

４．３．３　　　組織は、組織内の関連する部門及び階層で、文書化された環境目

的及び目標を設定し、実施し、維持すること。　　（中略）　　　組織は、その目的及び目標を達成するための実施計画を策定し、

実施し、維持すること。実施計画は次の事項を含むこと。　a)　組織の関連する部門及び階層における、目的及び目標を達成する

ための責任の明示　b)　目的及び目標達成のための手段及び日程

　　　　組織組織組織組織はははは、、、、目標目標目標目標をつくりをつくりをつくりをつくり、、、、見直見直見直見直すことすことすことすこと。。。。　　　　目標目標目標目標をををを達成達成達成達成するためするためするためするため、、、、誰誰誰誰がががが、、、、どうやってどうやってどうやってどうやって、、、、いつまでにやいつまでにやいつまでにやいつまでにや　　　　るかをるかをるかをるかを定定定定めてめてめてめて、、、、見直見直見直見直すことすことすことすこと。。。。

簡単簡単簡単簡単にににに訳訳訳訳すとすとすとすと

8

ＩＳＯ１４００１では、組織が「何をするか」を含めてすべてを決めます。ですか

ら、「分厚いマニュアル」を作ったり、「環境のために我慢」するなど、事務が増え

る組織もあれば、見直しをすることにより事務が減る組織もあるのです。ＩＳＯ１

４００１では、同じ結果を得るにも、やり方次第となります。

組織の仕組みや業務において、ＩＳＯ１４００１のために新たに追加する必要は

ありません。組織の既存の仕組みに融合させること、つまり環境配慮を意識しなが

ら、今の仕組みや業務の見直し・改善に務めることにより、効果的な環境マネジメ

ントシステムとなり、より機能的に、かつ、組織にとって役立つものとなります。

目標目標目標目標をををを立立立立てようてようてようてよう！！！！

取取取取りりりり組組組組みみみみ方法方法方法方法をををを考考考考えようえようえようえよう！！！！

みんなでみんなでみんなでみんなでやろうやろうやろうやろう

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１

確認確認確認確認しようしようしようしよう！！！！見直見直見直見直そうそうそうそう！！！！

目標目標目標目標をををを立立立立てようてようてようてよう！！！！

取取取取りりりり組組組組みみみみ方法方法方法方法をををを考考考考えようえようえようえよう！！！！

みんなでみんなでみんなでみんなでやろうやろうやろうやろう

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１

確認確認確認確認しようしようしようしよう！！！！見直見直見直見直そうそうそうそう！！！！

どちらもＩＳＯ１４００１

環境マネジメントシステム

組織の既存の仕組み

組織の仕組みに環境マネジメントシステムを融合



組織の仕組みに環境マネジメントシステムを新たに追加

どちらもＩＳＯ１４００１















9

③ ＰＤＣＡサイクルの例

この「ＰＤＣＡサイクルの例」では、ＩＳＯ１４００１の特徴であるＰＤＣＡサ

イクルの例について説明しています。

県のゴミのリサイクル率を例にして、ＩＳＯ１４００１の最も重要な特徴である

継続的改善をする仕組み「ＰＤＣＡサイクル」を考えてみます。

平成９年度、県庁のリサイクル率は約６０％でした。これを向上させるために

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　３３３３ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　３３３３

ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡサイクルサイクルサイクルサイクルのののの例例例例ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡサイクルサイクルサイクルサイクルのののの例例例例

ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　３３３３ＩＳＯＩＳＯＩＳＯＩＳＯ１４００１１４００１１４００１１４００１のののの概要概要概要概要　　　　３３３３

ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡサイクルサイクルサイクルサイクルのののの例例例例ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡサイクルサイクルサイクルサイクルのののの例例例例

ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率をををを向上向上向上向上するためにするためにするためにするためにゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率をををを向上向上向上向上するためにするためにするためにするために

50.0%50.0%50.0%50.0%

55.0%55.0%55.0%55.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

65.0%65.0%65.0%65.0%

70.0%70.0%70.0%70.0%

75.0%75.0%75.0%75.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

ＨＨＨＨ９９９９ＨＨＨＨ１０１０１０１０ＨＨＨＨ１１１１１１１１ＨＨＨＨ１２１２１２１２

県庁県庁県庁県庁ののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率のののの推移推移推移推移（（（（年度別年度別年度別年度別））））

ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率をををを向上向上向上向上するためにするためにするためにするためにゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率をををを向上向上向上向上するためにするためにするためにするために

50.0%50.0%50.0%50.0%

55.0%55.0%55.0%55.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

65.0%65.0%65.0%65.0%

70.0%70.0%70.0%70.0%

75.0%75.0%75.0%75.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%



10

まず、ゴミ分別のルールを定めました。また、これを各職員に周知しました。

これがＩＳＯでいうところのＰ＝プランです。そして、各職員が、分別の徹底を

実践します。これがＤ＝ドウです。

しかし、平成１０年度のリサイクル率の実績は、５３％と悪化しました。

Ｐ　 ①県庁のゴミ分別ルールの制定

Ｐ　 ②各職員への周知

Ｄ　 ③ゴミ分別を職員が実践

新新新新聞聞聞聞冊子冊子冊子冊子、、、、雑誌雑誌雑誌雑誌、、、、本本本本、、、、パパパパンフレットンフレットンフレットンフレット、、、、使用済使用済使用済使用済みみみみノートノートノートノート、、、、各種各種各種各種チラシチラシチラシチラシ、、、、

色再生紙色再生紙色再生紙色再生紙、、、、教養月報教養月報教養月報教養月報

白白白白いいいい再生紙再生紙再生紙再生紙 (コピーコピーコピーコピー

用紙用紙用紙用紙､､､､コンピュータコンピュータコンピュータコンピュータ用用用用紙等紙等紙等紙等､､､､メモメモメモメモ用紙用紙用紙用紙にににに使使使使っっっったものをたものをたものをたものを含含含含むむむむ））））

空空空空きききき缶缶缶缶

ゴミの分別ルール

ビビビビ　　　　ンンンン

Ｐ　 ①県庁のゴミ分別ルールの制定

Ｐ　 ②各職員への周知

Ｄ　 ③ゴミ分別を職員が実践





















ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは悪化悪化悪化悪化ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは悪化悪化悪化悪化

50.0%50.0%50.0%50.0%

55.0%55.0%55.0%55.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

65.0%65.0%65.0%65.0%

70.0%70.0%70.0%70.0%

75.0%75.0%75.0%75.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%




50.0%50.0%50.0%50.0%

55.0%55.0%55.0%55.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

65.0%65.0%65.0%65.0%

70.0%70.0%70.0%70.0%

75.0%75.0%75.0%75.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%



11

この実績を元に、１「周知が足りない」、２「平成９年度は機構改革による紙ゴ

ミが多く、例年よりリサイクル率が高かった」と原因を分析（Ｃ＝チェック）し、

再度、職員への周知を徹底（Ａ＝アクション）しました。

しかし、平成１１年度のリサイクル率の実績は、５４％とほとんど横ばいでした。

この実績を元に、「周知の方法が悪い」と原因を分析（Ｃ＝チェック）し、再度、

職員への周知方法を、紙媒体などをつかって変更（Ａ＝アクション）しました。

Ｃ　 ④ゴミのリサイクル率は悪化

　　（問題点１：周知が足りない）

　　（問題点２：Ｈ９は機構改革により紙ゴミ

　　　が多く、リサイクル率が高かった）

Ａ　 ⑤再度、職員への周知徹底

ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは横横横横ばいばいばいばいゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは横横横横ばいばいばいばい

50.0%50.0%50.0%50.0%

55.0%55.0%55.0%55.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

65.0%65.0%65.0%65.0%

70.0%70.0%70.0%70.0%

75.0%75.0%75.0%75.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%



ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは横横横横ばいばいばいばいゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは横横横横ばいばいばいばい

50.0%50.0%50.0%50.0%

55.0%55.0%55.0%55.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

65.0%65.0%65.0%65.0%

70.0%70.0%70.0%70.0%

75.0%75.0%75.0%75.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%



Ｃ　 ⑥ゴミのリサイクル率は横ばい

　　（問題点３：周知方法が悪い）

Ａ　 ⑦職員への周知方法の変更

12

しかし、平成１２年の４月には、前年度の４月と比べ、リサイクル率は、さらに

悪化しました。

今まで年に１回のチェックをおこなっていましたが、ここで毎月に変更するとと

もに、「職員が分別を徹底しないのは周知や周知方法が悪い」のではなく、問題は

別にあると考えました。

そのため、現状を詳細に把握するために、各部屋のゴミ箱の状況を調査しました。


0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%

４４４４月月月月６６６６月月月月８８８８月月月月１０１０１０１０月月月月１２１２１２１２月月月月２２２２月月月月

Ｈ１１　リサイクル率（％）

Ｈ１２　リサイクル率（％）

Ｈ１３　リサイクル率（％）

県庁県庁県庁県庁ののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率のののの推移推移推移推移（（（（月別月別月別月別））））


0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%






Ｃ　 ⑧ゴミのリサイクル率は悪化

　　（問題点４：問題点の把握方法が悪い）

　　 ⑨ゴミの現状を把握するため、各ゴミ箱

　　　の状況を調査

13

すると、本来ならゴミ箱にないはずの紙類等が大量にゴミ箱に棄てられていまし

た。ゴミの組成を分析すると、７０％以上がリサイクル可能な紙でした。

「分別すべきもの（紙類等）がゴミ箱に棄てることができる仕組みになっている

こと」が問題と考え、ゴミ箱の回収方法の変更をアクションとして提案しましたが、

庁内ですぐには合意が得られず、再度、職員への周知を実施することとなりました。

廃棄物排出状況調査廃棄物排出状況調査廃棄物排出状況調査廃棄物排出状況調査（（（（H12.5））））

H12.5.30H12.5.30H12.5.30H12.5.30　　　　○○○○課課課課ののののゴミゴミゴミゴミのののの排出状況排出状況排出状況排出状況

16.9%16.9%16.9%16.9%

12.2%12.2%12.2%12.2%

70.9%70.9%70.9%70.9%

リサイクルリサイクルリサイクルリサイクル

可能可能可能可能なななな紙類紙類紙類紙類

そのそのそのその他他他他ののののゴミゴミゴミゴミ

ペットボトルペットボトルペットボトルペットボトル弁当箱等弁当箱等弁当箱等弁当箱等

ゴミゴミゴミゴミ箱箱箱箱のののの中中中中ののののゴミゴミゴミゴミのののの構成比構成比構成比構成比

リサイクルリサイクルリサイクルリサイクル可能可能可能可能なななな紙紙紙紙ががががゴミゴミゴミゴミ箱箱箱箱にににに捨捨捨捨ててててられているられているられているられている　　　　　　　　

（（（（総量総量総量総量のののの７０７０７０７０％）％）％）％）

廃棄物排出状況調査廃棄物排出状況調査廃棄物排出状況調査廃棄物排出状況調査（（（（H12.5））））

H12.5.30H12.5.30H12.5.30H12.5.30　　　　○○○○課課課課ののののゴミゴミゴミゴミのののの排出状況排出状況排出状況排出状況

16.9%16.9%16.9%16.9%

12.2%12.2%12.2%12.2%

70.9%70.9%70.9%70.9%

リサイクルリサイクルリサイクルリサイクル

可能可能可能可能なななな紙類紙類紙類紙類

そのそのそのその他他他他ののののゴミゴミゴミゴミ

ペットボトルペットボトルペットボトルペットボトル弁当箱等弁当箱等弁当箱等弁当箱等

ゴミゴミゴミゴミ箱箱箱箱のののの中中中中ののののゴミゴミゴミゴミのののの構成比構成比構成比構成比

リサイクルリサイクルリサイクルリサイクル可能可能可能可能なななな紙紙紙紙ががががゴミゴミゴミゴミ箱箱箱箱にににに捨捨捨捨ててててられているられているられているられている　　　　　　　　

（（（（総量総量総量総量のののの７０７０７０７０％）％）％）％）

Ｃ　 ⑩分別ルールが守られていない

　　（問題点５：分別すべきもの（紙類等）

　　　がゴミ箱に捨てられている）

Ａ　 ⑪庁内会議でゴミの回収方法変更を提案

　　 ⑫庁内合意が得られず

　　 ⑬再度、分別の周知徹底

14

この結果、当然のようにリサイクル率は、向上しませんでした。これは、平成

１０年度から２年間周知してだめだったものが、同じ方法で、改善されるわけがあ

りません。

リサイクル率を向上させるには、職員への周知ではだめだということが数値で示

されたため、ゴミの回収方法を改善するように見直し（アクション）を実施し、「分

別していないゴミ箱は回収しない」という仕組みを新たにつくりました。


0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%







0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%






Ｃ　 ⑭リサイクル率が向上していない。

　　（問題点６：ゴミの回収方法が悪い）

Ａ　 ⑮ゴミの回収方法の変更

　清掃業者の方がこれらの紙が入ってい

るとすぐに判別できた場合に、そのそのそのそのゴミゴミゴミゴミ

箱箱箱箱のののの中中中中のののの廃棄物廃棄物廃棄物廃棄物はははは回収回収回収回収しませんしませんしませんしません。。。。

Ｃ　 ⑭リサイクル率が向上していない。

　　（問題点６：ゴミの回収方法が悪い）

Ａ　 ⑮ゴミの回収方法の変更







15

この結果、県庁のリサイクル率は、飛躍的に向上し、平成１３年３月には８０％

近くになりました。

実際の、ゴミ箱の状況も、仕組みを改善する前と比べると、写真のように大きく

変わりました。

ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは上昇上昇上昇上昇ゴミゴミゴミゴミののののリサイクルリサイクルリサイクルリサイクル率率率率はははは上昇上昇上昇上昇

0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%







0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%






取組前取組前

取組後取組後

取組前取組前

取組後取組後

16

分別のルールを機能させる仕組みができたため、さらに、平成１３年度からは、

分別の種類を増やしました。

この結果、平成１３年度は、さらにリサイクル率は向上し７２％となっています。

このような例からわかることは、ＰＤＣＡのＤをするための周知ばかりに労力をつ

かっても改善につながらないこと、同じ改善方法の継続ではなく、効果が得られな

いならば新たな改善方法を検討することが、改善につながっていくといういうこと

です。ちなみに、平成１８年度の本庁のリサイクル率は、９１．６％になりました。

Ｃ　 ⑯リサイクル率は上昇

Ａ　 ⑰ゴミ分別ルールの強化





空空空空きききき缶缶缶缶ビビビビ　　　　ンンンン


ミックスペーパーミックスペーパーミックスペーパーミックスペーパー

ペットボトルペットボトルペットボトルペットボトル

Ｃ　 ⑯リサイクル率は上昇

Ａ　 ⑰ゴミ分別ルールの強化


















0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%







0.0%0.0%0.0%0.0%

20.0%20.0%20.0%20.0%

40.0%40.0%40.0%40.0%

60.0%60.0%60.0%60.0%

80.0%80.0%80.0%80.0%

100.0%100.0%100.0%100.0%






17

ＰＤＣＡサイクルで改善をしていくポイントです。まず、１１１１．．．．問題点を明確にし、

根本的見直しも含め、是正、改善方法を決定することです。そして２２２２．．．．目標を達成

できなかった事への批判対策を考えるのではなく、何故出来なかったのか、どうす

れば達成できるのか、目標は適切か、など見直しを検討する事が最も重要とされて

いること、３３３３．．．．出来るだけシンプルな仕組みにして、問題点が把握しやすく、見直

しがしやすくすることです。

ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡがががが機能機能機能機能するするするする　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　ＰｏｉｎｔＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡがががが機能機能機能機能するするするする　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ

目標に向けてやり方自体を見直す

結果を批判せず、見直さないことを批判する仕組みを作る

Ｐ：取組みの方法　　D ：実施の方法Ｃ：チェックの方法　Ａ：見直しの方法

できるだけシンプルな仕組みにする

悪い結果ほど、情報を公開し、素早く対応する

シンプルな仕組みにすれば、問題点が把握しやすく、見直しやすい

ＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡがががが機能機能機能機能するするするする　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　ＰｏｉｎｔＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡＰＤＣＡがががが機能機能機能機能するするするする　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ　Ｐｏｉｎｔ

目標に向けてやり方自体を見直す

結果を批判せず、見直さないことを批判する仕組みを作る

Ｐ：取組みの方法　　D ：実施の方法Ｃ：チェックの方法　Ａ：見直しの方法

できるだけシンプルな仕組みにする

悪い結果ほど、情報を公開し、素早く対応する

シンプルな仕組みにすれば、問題点が把握しやすく、見直しやすい

18

④ 本来業務の改善の例

本来業務の改善について、７つある神奈川県環境マネジメントプログラムのうち、

６番目のプログラムである、「環境に視点をおいた本来業務の改善プログラム」の

例について説明しています。

ＩＳＯ１４００１では、「環境に影響を与える活動の要素」を環境側面といいます。

ＩＳＯにおける「環境」は、水や森などの自然に加え、「人」、さらには「それらに

係る組織の活動をとりまく全てのもの」を対象としています。

いうならば、私たちの生活、仕事、社会等々に影響を与えるものはすべて「環境」

と定義されていますので、この点をまずご理解ください。

特に環境に大きく影響を与えるものを「著しい環境側面」といい、県では各所属長

（所属環境管理責任者）が所属の環境側面の中から特定することになっています。

19

この「環境に視点をおいた本来業務の改善プログラム」は、各所属ごとに所属の行

っている業務、つまり本来業務の中から、環境への影響が大きい業務を「著しい環

境側面」として特定するものです。

そして、環境にプラスの影響を与えるものは増やすように、反対に、環境にマイ

ナスの影響を与えるものはできるだけ減らすように、と目的や目標、プログラムを

設定し、ＰＤＣＡサイクルでまわしていくというものです。

全ての所属で、所属の本来業務の中から、重点的に取り組むべき課題を「著しい

環境側面」として特定し、改善に向けて取り組んでいます。

ＩＳＯ１４００１のマネジメントシステムを使って、効率的に所属の重点課題に

取り組むことにより、結果としてエネルギーや紙資源の削減などといった環境負荷

の低減にもつながるからです。

「環境に視点をおいた本来業務の改善プログラム」は、各所属ごとの仕事のやり

方を見直すことで、業務改善、ひいては環境への配慮につながるように取り組むと

いうプログラムです。

20

具体例として、毎年良い所属の取り組みとして表彰されている、クローズアップ

優秀事例の中から高校教育課の「＜環境基本計画＞高等学校における環境教育の推

進」をご紹介します。

高校教育課は、高等学校における環境教育の推進において、具体的な取組み事例

を取り入れながら環境教育指導資料を改定し、県内の県立高校１６校における実際

の環境教育の取り組みを分類別に分かりやすく紹介し、より実践的で利活用しやす

い工夫をされました。この資料を県立高校等に配付するとともに、高校生による環

境シンポジウムを平成１７年度に初めて開催するなど環境教育の推進に成果をあ

げました。

各高校における質の高い環境教育の実施を促すとともに、今後定期的に開催する

予定である環境シンポジウムといった新たな取り組みを行ったことは環境教育の

効果的な実践の観点から高く評価されます。

＜＜＜＜環境基本計画環境基本計画環境基本計画環境基本計画＞＞＞＞高等学校高等学校高等学校高等学校におけるにおけるにおけるにおける＜＜＜＜環境基本計画環境基本計画環境基本計画環境基本計画＞＞＞＞高等学校高等学校高等学校高等学校におけるにおけるにおけるにおける環境教育環境教育環境教育環境教育のののの推進推進推進推進環境教育環境教育環境教育環境教育のののの推進推進推進推進（高校教育課）（高校教育課）【【【【環境教育指導資料環境教育指導資料環境教育指導資料環境教育指導資料（（（（高等学校編高等学校編高等学校編高等学校編））））】】】】

指導資料を見直し、利活用しやすく改善し、環境教育というプラスの環境影響を

大きくした例です。

私たちの所属の業務のやり方、また職員一人一人の業務のやり方について、より

環境に配慮できることはないか、業務改善の方法はないか、見直し、改善に取り組

んでいきましょう。

21

理解度テスト（ＩＳＯ１４００１の概要）

所属ｺｰﾄﾞ職員番号

所属名氏名

Ｑ１－１ＩＳＯ１４００１が誕生した理由として正しいものをチェックしてく

ださい。

① 循環型社会への転換のための環境マネジメントシステムが必要となった

② 企業の名を高めるための環境のお墨付きが必要となった

③ 環境配慮をしない企業を取引先としないため

Ｑ１－２ＩＳＯ１４００１の特徴として正しいものにチェックしてください。

① 品質マネジメントシステムの国際規格

② 文書のマニュアル化 ③ 継続的な改善

Ｑ１－３ＩＳＯ１４００１の「継続的な改善」を行う仕組みとして正しいものに

チェックしてください。

① ＥＭＳサイクル ② ＰＤＣＡサイクル ③ アジェンダ２１

Ｑ１－４「ＰＤＣＡサイクル」の、Ｐ，Ｄ，Ｃ，Ａの内容を説明してください。

Ｑ２－１ＩＳＯ１４００１環境マネジメントシステム規格要求事項で正しいも

のにチェックしてください。

① 目標を達成するため、誰が、どうやって、いつまでにやるかを定めて見直す

② ゴミを分別するためのマニュアルを作成する

③ エネルギー削減のプログラムを作成する

Ｑ２－２ＩＳＯ１４００１における取組みを、貴所属等に役立つようにするため

効果が高いものにチェックしてください。

① 今ある仕組みとは別に、環境に配慮した取組みを行う

② 今ある仕組みを廃止して、環境に配慮した取組みを新たに行う

③ 今ある仕組みを環境に配慮したものに見直す

22

Ｑ２－３ＩＳＯ１４００１における取組みのポイントをチェックしてください。

① 目標未達成や監査で指摘されないことが最も重要だ。

② 結果を踏まえ、是正、改善に向け見直し取り組みことが重要だ。

④ 同じ改善方法で成果を比較することが重要だ。

Ｑ２－４今の仕事（職務）で、環境に配慮して見直すべき内容を記載してくださ

い。

Ｑ３ＰＤＣＡサイクルを使って、貴所属の具体的な業務の進行をシュミレーショ

ンしてください。「環境」にとらわれずに考えてください。（例：○○業務につ

いて、目標を△△と定め、それを達成するためのプログラムとして、・・・・

を実施し、進捗を○○が四半期ごとに点検しながら進行管理していく。）

iso14001職場研修璮ゾゥケダ iso14001のののの ... · 1 ① iso14001とその特徴...

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