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産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・リサイクル小委員会自動車リサイクルワーキンググループ中央環境審議会循環型社会部会自動車リサイクル専門委員会 第49回合同会議
JAIAとJAIA会員の、自動車リサイクル法への貢献と
15年レビューの論点に対する取り組みについて
Japan Automobile Importers Association
日本自動車輸入組合 (JAIA)
2020年9月25日
資料5-2
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目次
1. 日本自動車輸入組合 (JAIA) について
2. JAIA・JAIA会員の状況
3. 自動車リサイクル法におけるJAIA・JAIA会員の貢献
4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み
① ASRの円滑な再資源化
②リサイクル料金の適切な管理・運用
⑦有害物質の適切な対応
⑧次世代自動車への対応
JAIAリサイクル委員会
参考:再生材の活用例2
四輪車 二輪車
Aston Martin Japanアウディジャパンビー・エム・ダブリューキャロッセFCAジャパンフェラーリ・ジャパンゼネラルモーターズ・ジャパン
Groupe PSA Japan本田技研工業現代自動車ジャパンジャガー・ランドローバー・ジャパンエルシーアイマセラティジャパンマクラーレンオートモーティブアジアPte Ltd
メルセデス・ベンツ日本
ニコル・レーシング・ジャパンピーシーアイポルシェジャパンルノー・ジャポンロールス‐ロイス・モーター・カーズリミテッドRTCスカニアジャパンストリートスクーター・ジャパンテスラモーターズジャパントヨタ自動車UDトラックスフォルクスワーゲングループジャパンボルボ・カー・ジャパン
ビー・エム・ダブリューBRP ジャパンドゥカティ ジャパンハーレーダビッドソン ジャパンKTM Japanキムコジャパンピアッジオ グループ ジャパンプロトポラリス ジャパントライアンフモーターサイクルズジャパン
1. 日本自動車輸入組合 (JAIA) について
1.目的日本自動車輸入組合は、日本で自動車の輸入が自由化された1965年(昭和40年)に、輸出入取引法に基づく法人として設立された。当組合は、輸入取引の秩序を確立し、かつ組合員の共通の利益を増進するための事業を行うことをもって自動車の輸入貿易の健全な発展を図ることを目的としている。
2.会員構成四輪車の会員28社、二輪車の会員10社で構成。
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2. JAIA・JAIA会員の状況
新車販売台数
ELV※台数
※ASR台数
出典:各メーカー・インポーターHP公表値
輸入車25万台 → 30万台
輸入車7万台 → 10万台
新車販売台数とELV台数の法施行当時2005年と現在2019年の比較:輸入車の新車販売の台数規模は全体の約6%だが、JAIA会員は企業規模にかかわらず国産メーカーと同等の法的義務を履行。約15年間で、輸入車の台数は新車販売が5万台(1.2倍)、ELVが3万台(1.4倍)増加した。新車販売からELVになるまでの時間差があり、今後はELV比率も増加すると考えられる。
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会員の分社、合併、撤退が発生する都度、JAIAは、JARCやJARP等と緊密に連絡を取り、自動車リサイクル制度に空白期間が生まれないよう努めてきた。
世界中で自動車メーカーが合従連衡を繰り返しており、JAIA会員はそれらを映す鏡となっている。
2005年の法施行以降のJAIA会員の変遷事例a. Daimler Chrysler Japanの分社 → Mercedes BenzとChrysler(2007年)
b. PAGI分社 → VolvoとJaguar Land Rover(2008年)
c. Peugeot JaponとCitroen Japonが統合 → Peugeot Citroen Japon(2008
年) → 社名変更 Groupe PSA Japan(2019年)
d. FiatとChryslerが統合 → FCA(2014年)
e. Ford日本市場撤退(2016年)
2. JAIA・JAIA会員の状況
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JAIAおよびJAIA会員は、自動車リサイクルシステムの安定稼働に15年間貢献してきている。1. 施行当初、JAIAはJARCに対して人的支援(貢献)を行った。2. JAMAメーカーおよびJAIA会員のJARCへの金銭的支援(2005~2019年度の
JARCのオペレーションコスト)は、総額約 260億円であり、その内、約10億円をJAIA会員が支援している。
3. 自動車リサイクル法へのJAIA・JAIA会員の貢献
2005~2019年度の支援額JAMAメーカー約250億円JAIA会員約10億円(約4%)
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① ASRの円滑な再資源化 → P. 8
②リサイクル料金の適切な管理・運用 → P. 9、10
⑦有害物質の適切な対応 → P. 11
⑧次世代自動車への対応 → P. 12
JAIAリサイクル委員会 → P. 13
参考:再生材の活用例 → P. 14
4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み
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国産メーカーやJARC再資源化支援部と共同で効率的にリサイクル実務を実施大手のJAIA会員8社は、ASRチームへ参画し、安定的・効率的運用及び費用低減に向けた取組みを実施。
小規模のJAIA会員17社は、自動車リサイクル法第106条第1号の規定に基づき、指定再資源化機関(JARC再資源化支援部)へ業務を委託し、ASRの再資源化を確実に行っている。
ASRチーム
THチーム ART
国産メーカー 4社 8社
大手JAIA会員4社
Audi, BMW,
PSA, VW
4社FCA, Jaguar Land Rover,
Mercedes Benz, Volvo
JARC再資源化支援部
(業務委託)
16社(建機メーカー等)
17社小規模JAIA会員
4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み① ASRの円滑な再資源化
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リサイクルに要する処理費用や委託料金の実勢に合わせ、インポーターは適宜リサイクル料金の見直しを行っており、黒字の社は概ね値下げ済み。会員各社のリサイクル料金の値下げモデル例:
モデル名
新 旧 リサイクル料金差額①-②(円)
料金①(円)
販売開始年料金②(円)
販売開始年
AudiA8 L 18,550 2014 22,830 2011 ▲4,280
Audi Q7 19,140 2016 23,250 2007 ▲4,110
BMW 120i 17,550 2019 18,440 2015 ▲890
BMW 740i 24,290 2019 25,270 2012 ▲980
BMW Alpina B5 19,560 2017 26,770 2012 ▲7,210
Mercedes Benz Cクラス 22,970 2014 24,560 2007 ▲1,590
Mercedes Benz Eクラス 21,090 2016 23,590 2009 ▲2,500
Mercedes Benz Vクラス 18,950 2016 20,360 2003 ▲1,410
Volkswagen Golf 14,390 2013 18,130 2009 ▲3,740
Volkswagen Passat 14,420 2014 18,550 2006 ▲4,360
4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み②リサイクル料金の適切な管理・運用 (1)
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4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み②リサイクル料金の適切な管理・運用 (2)
リサイクル料金の値下げに向けた取り組み事例:輸入車は、国産車に比べエアバッグ類の個数が多く、ASR重量も大きいためリサイクル料金が高くなる傾向がある。ただし、エアバッグ類に関しては、解体事業者の作業時間短縮・安全確保の為にもISO一括車上作動対応車の導入を積極的に進め、ユーザーのリサイクル料金の負担低減に努めている。
輸入車のエアバッグ類最多例:計22個
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エアバッグ
シートベルト・テンショナ
ベルトバッグ
ガス・ジェネレータ 歩行者保護
4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み⑦有害物質の適切な対応
1. 鉛、六価クロム、水銀、カドミウムの4物質:日本国内に輸入される欧州・米国・韓国製造車が、欧州ELV指令(廃自動車指令)※に適合し、鉛、六価クロム、水銀、カドミウムの4物質に関する削減量や使用廃止などの要件に従っていることを確認している。
※ 2000年10月に発効されたELV指令により、2003年7月以降は自動車の部品・材料に、これら4物質を非含有にしなければEU加盟国に上市することができない。
2. Deca-BDE:(1) 欧州では、ACEA(欧州自動車工業会)として2018年7月までに新車への使用を全廃した。
(2) 米国はアメリカ環境保護庁(EPA)が主導して、2013年12月までに段階的に廃止した。
上記の結果、現在、日本に新車で輸入される車には、Deca-BDEは一切使用されていない。
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4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み⑧次世代自動車への対応
1. 新冷媒HFO-1234yf:2023年度を目標年度とするフロン排出抑制法の定めに従い、各社が切り替えを進めている。2020年7月末の採用状況は、34モデル。
2. リチウムイオン電池:インポーター各社は取り外しマニュアルを解体事業者に提供すると共に、JAMAが構築したリチウムイオン電池共同回収システムへの参加に向けて準備を進めており、今年度にも参加の社が出て来る見込み。JAIAは本年9月にJARP(自動車再資源化協力機構)による同回収システムに関する説明会を開催し、JAIA会員インポーターの理解促進と加入促進に努めた。
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4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組みJAIAリサイクル委員会
JAIAは、2004年9月、環境・技術委員会の下部組織であったリサイクルWGをリサイクル委員会に格上げし、JAIA会員の法令順守と自動車リサイクル制度の安定稼働に取り組んできた。今後、新たな課題が発生した場合もリサイクル委員会で課題解決に取り組む所存。
15年レビューの諸課題や提言についても、引き続き同委員会において審議・検討してゆく。
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近年、車両軽量化、燃費性能向上への対応として樹脂の活用が進んでいる。欧州メーカーはCO2削減や環境負荷低減を狙って、再生材や天然由来素材を増やしている。
レンジローバー・イヴォークの例:オプション設定で、クルマ1台のシートに対し53本分のペットボトルを再生材として用いたモデルを選択可。シート以外の部位も含めるとクルマ1台に対し最大33kgの再生材や天然由来素材を用いている。
4. 15年レビューの論点に対するJAIA・JAIA会員の取り組み参考:再生材の活用例
https://media.landrover.com/2018/new-range-rover-evoque-responsible-luxury-its-heart 14